設定ファイル - みる会図書館


検索対象: UNIX MAGAZINE 1995年11月号
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1. UNIX MAGAZINE 1995年11月号

連載 プログラマー入門ー⑩ システムが大掛かりになると、竟変数のひとつやふた 設定ファイルの不満 つでは設定を言当しきれなくなります。たとえば、あるか ・接続するかな漢字変換サーバーの指定 辞書ファイノレの成疋 ・未な機能を有効にするかどうかの設定 ・キーバインドの設定 ・ローマ字とひらがなの変換規則の設定 な漢字変換システムでは、 竟変数に設定できるのは基本的に文字列だけ せるわけにはいかない ・ 1 つのプログラムて大量の竟変数をユーザーに設定さ 竟変数でおこなうカスタマイズには制限があります。 ですね。そこで、設定ファイルの出番となります。 なにたくさんの設定を竟変数に押し込めるのは少々無理 などをユーザーカ甘旨定できるようになっていますが、こん たとえば、 ~/. cshrc がよい例です。 複雑な設定かできる きる ・・とはいかないまでも、大量の設定がで ・数限りない 自由度がいっきに増えます。 設定ファイルを使うと決めたとたんに、カスタマイズの この設定ファイ まるファイル名にする習慣があります。ドットて始まる ファイルをホームディレクトリの下の、、 . " ( ドット ) で始 UNIX では . login や . emacs のように、個人の成疋 いものまで、さまざまなファイルカれているはすです。 で表示させてみてください。記慮にあるものから記慮にな ホームディレクトリの下にあるファイルを、 ユーサーにとっての設定ファイル 結果を設定ファイルのなかで利用することもできます。 書くことができますし、 UNIX のコマンドを実行し、その の if 文や while 文などの制犠造を使ったプログラムを ノレには csh で実行できることはなんでも書けるので、 csh 76 ファイルは、 ls コマンドでは特別なオプションを指定しな ければ表示されないので、煩わしくなくてこりゃ結手 しかし、喜んでばかりはいられません。 . cshrc や . emacs のようにユーザーが意識して作るものはかまわな いのですが、プログラムを走らせると気がつかないうち に、いつの間にカ非られてしまうファイルもあります。そ うなると、ふだんは見えないから煩わしくない、なんて言 っていられません。ふだん目にしないからこそチェックも 甘くなり、いつの間にかわけの分からない多量のファイル に占領されてしまうことになります。 これらのファイルが必喫なファイルのなかに紛れてしま い、ますますホームの下はドットだらけ。もちろん、必要 なファイルは残さなくてはいけないので、数が多いからと いってむやみに削除するわけにもいきません。おかげで年 がら年中、ホームの下はゴミだらけ。 不満その 6 : 人の家にこっそりゴミを置いていくんじゃ 自動的には作成されない、ユーザーが自分で作成、修 正、管理する設定ファイルでも、ホームディレクトリの下 に、 2 個も 3 個も設定ファイルを作らなくてはならないプ ログラムは困りものです。たくさんの設定ファイルが必要 なら、ホームディレクトリではなく、どこか別のディレク トリの下にまとめられるようにしておいてほしいですれ 不満その 7 : 大殳棄は許せません。 私の希望がお星さまに届いたのか、複数の設定ファイル を作るときには、ディレクトリを作って押し込めるアプリ ケーションも増えています。これだと、ディレクトリの下 をまとめて消せばいいので、ユーザーが、 「こっちのファイルは必喫で、あっちのファイルは不要 なんていちいち判断しなくてもすみます。 でも、この方式もやはり、ディレクトリ自体をこっそり 掘られてしまうようだと困ります。いつの間にかディレク トリか増えていたり、そのディレクトリの名前がドットで 始まるため、作られたことにすら気つ、かなかったり・・ 不満その 8 : 落し穴を黙って掘るな。 ではどうすればよいのでしよう ? UNIX MAGAZINE 1995 ユ 1

2. UNIX MAGAZINE 1995年11月号

連載 / IJN Ⅸの道具箱ーの d 、 w3-hotlist-delete : hotlist からのエントリの削除 d を入力すると、削除するエントリのタイトル名を訊ね てきます。 TAB て補完しながら、対象のタイトル名を 入力すると削除されます。 以 . E がキーに割り当てられたコマンドのはとんどです。 表 4 のすべてを紹介したわけではないので、残りはドキュ メントを参照して自分で試してください。 上言己ユ外にも、互換性のうえで重要なコマンドがありま す。特徴のところで、 Emacs-w3 では Mosaic や Net- scape の hotlist(bookmark) ファイルが共有できると紹 介しました。じつはそオけごけではなく、 Netscape のキャ ッシュ・ファイルも、 Emacs - w3 用に変換できます。そ の関数名は w3-import-netscape-cache です。これ を呼び出して、 Netscape のキャッシュ・ディレクトリを 指定すれは変換してくれます。いままで Netscape で行っ たことがあってキャッシュされていれば、 Emacs-w3 で も高速に表示できます。 Netscape の設定ファイルも読み込めます。そのファイ ルにはさまざまな↑帯にが入っています。デフォルトでは、 自分のホームディレクトリの . MCOM-preference という ファイルです。一度覗いてみてください。 設定のヒント Emacs の特徴に、ユーサーによる強力なカスタマイズ 機能があります。 Emacs で利用するアプリケーションの さまざまな変数などを自分なりに変更することによって、 かぎりなく自分の想に近い ( ! ? ) 利用環竟が作れるので す。逆にそオ功ミ初じ、者にはとつつきにくい原因かもしれま せんが・ これまて紹介してきた WWW プラウザは、すべてその 設疋を外部の設定ファイルに保存しています。 Emacs-w3 も同様ですが、専用の設疋ファイルではなく、 Emacs の ための設疋ファイルである . emacs 内で、かなり細かい部 分まで設定できます。私自身、あまり細かくは設定してい こでは、これ ない ( 設定できないともいいます ) ので、 だけは ! " というものだけを紹介します。 url-bad-port-list : ューザーか鞍続したときに注意を なえるポートのリストを指定 デフォルトで mail と news か求されています。 64 w3-default-action : デフォルトの起動アプリケーショ ンを指定 Emacs-w3 では、 HTTP で取ってきたファイルの 拡張子を参考にファイルの形式を判断し、対応したア プリケーションを起動するようになっています。対 応する拡張子は mm-mime-extensions にリスト として登録されています。もし、このリストにない 拡張子をもつファイルがきた場合、どんなアプリケ ーションを起動するかを指定する変数です。引数は lisp symbol で、たとえば ' w3-prepare-buffer 、 ' indented—text—mode などです。 w3-default-homepage : 環 : 境変数の WWW-HOME か設 定されていない場合に、この変数で登録したページをホ ームページとして利用 url-global-history-file : global history を・保存する ファイル名を指定 デフォルトでは、 Mosaic と共用の . mosaic-global- history です。 w3-hotlist-file : 上記変数の hotlist 版 url-personal-mail-address : 自分のメールアドレス を設定 だいたいこれくらいの変数を設定すれはいいはすです。 X 対応の Emacs を利用している場合は、さらに多くの変 数が設定できます。 ちなみに、不劫ゞ利用している設定ファイルを紹介してお きます。コンセプトは、、、できるだけデフォルト " です。 でも、いつでも変更できるように変数をコメントアウトし て残してあります。 X 対応阪のための設定がすこし交ざっ ていますが、無視してください : ー ) (setq w3-defau1t-action ' indented—text—mode w3-defau1t-homepage "http://www.aist-nara ・ ac ・ jp/" w3—de1ay—image—10ads nil url—global—history—file w3-hot1ist—fi1e url—personal—mail—address "katayama@itc.aist—nara ・ ac ・」 p w3—track—mouse t) UNIX MAGAZINE 1995.11

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連載 / IJN Ⅸ知恵袋ー・ 表 8 展開後の文字列に対する操作 1 s / れ 9 プ / れ 92 ファイル名だけを残し、パス名を 取り除く べース名だけを残す。 basename コマンドの結果と同しになる 刻長了・だけを残す すべてを小文字にする すべてを大文字にする s 亟を stt 、 m92 に置き換える 直後に続く操作をすべてのワード に対しておこなう さらに を続けることによって、展開されたあとの 文字列に対し、表 8 に示す操作をおこなえます。これらの 操作は、履歴の展開結果だけではなく、ファイル名の展開 結果に対しても適用できます。あまり使う機会はないかも しれませんが、いちおう具体例を挙げておきます。 $ echo &/src/prog/* (@:r) 上の例は、 -/src/prog/ ディレクトリにあるシンポリッ その他 グ・リンクのべース名を表示します。 スペル訂正 っとしたイ叫リな機能を紹介しておきます。 zsh の目玉機能の解説はほは終りました。最後に、ちょ UNIX MAGAZINE 1995.11 間違った入力に対して訂正案を提示してきます。 この設定をおこなっておくと、たとえは次刎列のように $ setopt correctall シェル・オプション correctall を言定します。 2. コマンド行全体の訂正 $ setopt correct シェル・オプション correct を成疋します。 1. コマンド名の訂正 には、シェル・オプションを設定する必要があります。 対しても訂正を試みる機能です。これらの機能を利用する もう 1 つはコマンド名だけでなく、引数のファイル名に もっとも近いコマンド名を擱則して訂正する機能で、 マンド行の地頁で指定されたコマンドがみつからないとき zsh には 2 不頁のスペル訂正機能があります。 1 つはコ $ sl zsh: correct ・ SI ' t0 ・ 1s ' [nyae] ? ■ 訂正したくなければⅡ、訂正してよければ y 、中止する 場合は a 、コマンド行編集に戻るには e を入力します。 ファイル名補完で撫視するファイルの指定 ファイル名の補完は便利な機能ですが、考えられるすべ てのファイル名を補完されるとうっとうしい場合もあり ます。このようなときには、変数 FIGNORE に無視したい ファイルの拡張子を設定することによって、補完の一甫か ら外せます。 $ FIGNORE=. 0: .01d : . orig: . bak 意にファイル名か訣定できる場合は、補完の ー甫か変数 FIGNORE に設定した拡張子を含んでいても補 完の対象になります。 プロンプトの設定 zsh は変数 PROMPT に文字列を代入することによって、 シェルのプロンプトを変更できます。プロンプト文字列は 朱な命令を埋め込むことができ、多彩なプロンプトか設 定できるようになっています。よく使う朱命令を表 9 に まとめます。 変数 PROMPT の値とそのときの実際の表フ JM 列を表 11 に いくっカ挙げます。 設定ファイル zsh には 5 つの成疋ファイルがあります。それぞれ実 行されるタイミングカ嗹うので、適切な設定ファイルに適 切な設定項目を言当しなければなりません。 ・ . zshenv zsh か起動して最初に読み込まれるファイルです。竟 変数の設定など、シェル・スクリプトか川乍するための 氏限の設定をおこなっておく必要があります。 ・ . zprofile ログインシェルとして起動したときに . zshenv の次に 読み込まれます。端末の設定などを言己します。 ・ . zshrc 101

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連載 / インターネットの利用と仕組みー① リスト 1 /etc/uucp/Systems " " ISDNCALL [ 64 ] XXXYYYY CONNECTED iij Any ISDN 38400 " ” 図 3 Set Up Call ⅲ 00m ⅲ 9 Caif Com肥0載0n5 0ut90 ⅲ 9 Call Connections CO れ n00 on Label: Password: PhOne を 1 : し 09 ⅲ Name : Password: をまれを は設定できないので、いったんリプートします。 次に、 Set Up CaIl です。実際には PPP の設疋をお こないます。図 3 のように、 PPP のユーザー ID とパ スワードを設定します。 lndy では、 PAP がサポートさ れています。設定後、、、 Add " をクリックすれは、次から は、、 Connection Label" で参 . 照できます。 しかし、これだけでは IPCP による IP アドレスの動 的な割当て、ルーティングの設定ができません。そこで、 直接ファイルを編集します。関連するファイルは / etc / uucp/Systems と /etc/ppp ・ conf です。 /etc/uucp/Systems には、接続相手の設定か記述さ れます ( リスト 1 ) 。速度が 38400 となっていますが、 ISDN 接続では無視されます。このファイルは、 Set Up ISDN 、 Set Up CaII で設定すると自動頂勺に書き換えら れるので、変更する必要はありません。変更か必要なのは /etc/ppp ・ conf です。このファイルは、 Set Up Call で設定したままだと、次のようになっています。 11 」 remotehost=0 , 0 send_username=yoshimur send-passwd=XXXXXXXX outdevs=2 これを編集して、次のようにします。 11 」 remotehost=0 10chost=O UNIX MAGAZINE 1995.11 send_username=yoshimur send-passwd=XXXXXXXX quiet add_r out e IMAC を使って RAS て接続する例を紹介しました。今 Windows NT での接続に関しては、 8 月号で PC- Windows での接続 でしよう。 ネットを利用できるので、必要に応して〕尺するのがよい し、 Ethernet 側に接続したほかのマシンからもインター bered の形態になります。固定したアドレスを使えます 側には IP アドレスは付きません。いわゆる IP unnum- ます。ネットワーク型では、 IIJ のサーピスの場合、 ISDN れるので、接続のたびにアドレスか変化する可能性があり になります。 ISDN 側に IP アドレスか加勺に割り当てら 端末型では lndy だけがインターネットにつながること サーピスでは両方に実績があります。 ネットワーク型のどちらでも利用できます。実際、 IIJ の したがって、ダイヤルアップ IP サービスは、端末型と lndy は UNIX マシンですから、ルータにもなります。 で接続されるので、たいへん館こ利用できます。 態は isdnstat て監視できます ( 図 4 ) 。やはり、 2 移程度 を実行するようにしておくとよいでしよう。 ISDN の状 ISDN が選ばれます。システム起動川に、 ppp コマンド add-route 指定のある場合、デフォルトルートとして く、バケットが生成した段階で接続されます。経路は 指定をしていると、 ppp コマンドを起動した段階でな 起動は ppp コマンドによっておこないます。 quiet 言田は、 ppp のマニュアルを参照してください。 の設定ができます。デフォルトでは 30 になっています。 しているので、前回紹介した RT100i と同様に timeout IndyISDN は、オンテマンド・ダイヤリングをサポート て接続したときにデフォルトルートを生成するためです。 作させるためのパラメータです。 add-route は、 ISDN に 10chost=O とします。 quiet はデーモンモードで動 IPCP によって、ローカル側の IP アドレスを得るため 39

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連載 / IJN Ⅸ知恵袋ー・ if [ -x $dir/$l ] ; echo $dir/$l fi done IFS=$ifs then 最初に $ # で引数の個数を調べ、引数カ甘旨定されていな かったら使い方を表示して終了します。引数が与えられて いたら、 $ PATH に設定されているディレクトリに第 1 引数 $ 1 で指定されたコマンドが存在するかを調べ存在すれ ばそれを表示します。 $IFS を、、 : " に設定することによっ て、 $PATH をディレクトリ単位に分割しています。 オートロード関数の設定 zsh では、必要になるまで憫数をメモリ上に読み込まな いように設定することカそきます。このように設定された 関数をオートロード関数と呼びます。オートロード関数を autoload / れ Ct 0 れ一れ 07 れ e [ 工社れ Ct を 0 れ一れ 07 e 内部コマンド autoload を使います。 ある関数がオートロード関数だと宣言するには、 zsh の 指定する。 2. オートロードする関数の本体をオ褓内するディレクトリを 1. オートロードにしたい関数を宣言する。 利用するためには、 2 つの前処理が必です。 $ autoload where るには次のようにします。 とえは、さきはどの関数 where をオートロード関数にす れ c 。れ一れ佖 me は、オートロード関数の名前です。 た 98 undefined vhere ( ) $ which where してみると以下のようになり、未定義だと分かります。 数として登録されます。 which コマンドで where を検索 autoload を実行した時点で、関数 where は未定義関 $ unfunction where を使います。 ください。関数を解除するには、 unfunction コマンド ません。関数 where を解除してから一ヒの例を試してみて すでに関数 where か完義されている場合はうまくいき 次に、オートロード関数本体を置くディレクトリを設定 します。たとえば、 -/lib/funcs にオートロード関数を格 納する場合は、次のように酉改」変数 fpath を設定します。 $ fpath= C/1ib/funcs) オートロード関数が複数のディレクトリにあるときは、 それらのディレクトリを空白文字で区切って配列変数 fpath に設定します。 $ fpath= C/1ib/funcs /share/lib/zsh/funcs) そして、配列変数 fpath で指定したディレクトリに関 数名と同名のファイルを作り、そのなかに関数の処理を記 述します。ファイルでは、関数の定義をおこなうか、関 数本体を記述します。ですから、関数 where の例だと、 -/lib/funcs に where という名前のファイルを作り、内 容は以下のいすれかにします。 ファイル where の内容は、たとえば次のようになりま 2. 関数本体をする場合 書きます。 例て示した関数 where の定義を、そのままファイルに 1. 関数定義をする場合 後者の場合、ファイルに実行属性を付ければ、そのまま IFS=$ifs done echo $dir/$l if [ -x $dir/$l ] ; then do for dir in ( echo $PATH ' ifs=$IFS echO Usage : where command—to—search if [ $ # -eq 0 ] ; then 10Ca1 ifs dir す。 シェル・スクリプトとしても使えます。 ファイル名の生成 UNIX MAG AZINE 1995.11 マッチするので、 ルのま定のことです。たとえば、 * はすべての文字列に ファイル名の生成とは、 、、 * " や、、 ? " による複数ファイ

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連載 / プログラマー入門ー⑩ : え、は、くはちゃーんと動きますよ。 古参 : おかしいなあ。 X11R6 がどうのとか言われるで。 : あ ! 新米システム管理者は、まだ、リリースのウインドウ・ システム X11R6 をテストのためにいち早く使っていて、 竟変数なども特別な設定になっていました。そして、 の X11R6 用ク寺別な環竟て新しいシステムを configure したので、作られたシステムは X11R6 用になってしまい ました。 ところが、古参システム管理者を含むふつうのユーザー は X11R5 用の設定で使っているので、当然ながら整合性 がとれず重川乍しなかったのです。 これまでみてぎたように、設定ファイルを利用するやり 方にも、設定コマンドを利用するやり方にも欠点がありま す。そこで、次に考えつくのか設定ファイルと設定コマン ドを併用するガ去です。 代表的なのは、設定コマンドが作った設疋ファイルの 気に入らない部分を人間が手で修正する方式です。ところ が、この方式だと操作ミスでもう 1 度設定コマンドを実行 してしまうと、せつかく苦労して修正した設定ファイルを 失ってしまいます。謝巣作で設定を失わなすにすむように はできますが、そうすると今度は本当に新しい設定ファイ ルを作りたいときに操作か複雑になります。 このように、成疋ファイルと設定コマンドを併用するや り方にも間題カ船んでいて、どのガ去が一番とは決められ ません。 プログラムを作る皆さん、なにか画期的なガ去を考え出 してください。 埋めたらあかん プログラムによっては、夫行時に別のファイルを参照す ることがあります。このファイルの位置をプログラムにど うやって教えるかが、次の間題です。ふつうは、 ・コマンド行オプション ・竟変数 ・コンパイノ叔こプログラムにファイルの位置を埋め込む のどれか、またはその組合をて指定します。 ところで、ライプラリ刎立置などをコンパイル時にプロ グラムに埋め込んでしまうことがありますが、これもトラ UNIX MAGAZINE 1995.11 フフレの ) 己て、す。 「でも、何がいけないの ? 」 必要なファイル刎立置をコンパイル時に埋め込んでしま うと、 ・インストールしたファイルを移動する ・ディレクトリ名、ファイル名などを変更する ときに困ります。 いくつかの設定ファイルとプログラムの本体とで動イ乍す るプログラムがありました。すでにそのプログラムを運用 中のところへ新しいバージョンを作ってテストしたかっ 疋ファイル / usr / 10Ca1 / 1 土 b / 励 6 ・フ。ログラム /usr/local/bin/aaa 番のファイル名、 として作りました。うまく動いたと石忍したところで、本 疋ファイル /usr/local/lib/test-bbb ・プログラム /usr/local/bin/test-aaa たので、 ザーの負担は確実に減ってきています。今後におおいに期 識したり、 GUI でカスタマイズできるものも多く、ユー はないでしようか。とはいえい瓰丘ではデバイスを自重垢忍 べてみました。同しような不岡をもっている方も多いので 今回はプログラムのカスタマイズについて不岡を書き並 おわりに 不満その 11 : ファイルの移動くらい気楽にさせろ ! 単に移重丿にきないようではペケです。 り、置き場所を変えることがありますが、こんなときに簡 あえすインストールして、あとから都合で名前を変更した 同じことがディレクトリ名についてもいえます。とり くなったのです。 ファイル名を変更したので、成疋ファイルがみつけられな 1 。 cal / lib 〃 es 励 6 が埋め込まれてしまったためです。 /usr/local/bin/aaa のなかに、コンパイル時に / usr / に mv したのですが、こんどは動作しません。これは、 待しましよう。 79 ( あらい・みちこ ASTEC)

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図 4 連載 / IJN Ⅸの首具箱 - ・ ダウンロード・メニュー 我江」 0ptions ( い Version 2 ー 4 ー 1jP L Ⅱ n10 0Pt10 図 5 オプション・メニュー (h)tä 0 区 Version 27 ー 1 You have tre fo Ⅱ d 矼 0 choices. P1eage 18t 0 : 尚 other d 心 0 ti been defired t. You 03 , define l.mlimited nu&r of d 心 ( せ s the IY1ü. cfg file. k に・む ) に翼を a 1 ; Left t0 go 気 PXIM'4 keys: p tO 廳 ) リ e. yoelp 0)ptions P)rint G)o M ) 1 screen Q)uit /=earch [delete]=history ユ t が、 lynx を使っていると、こういう細かなケアか初心 者にとってはたいへん有効です。 bookmark ファイル が HTML 形式で出力されるのは Netscape でも同様 d : ダウンロード ( カーソルのあるリンクの先のドキュメ ントを、ローカルなディスクに取ってくる ) これを選ぶと画面か図 4 のようになります。表示されて いるメッセージのように、ダウンロードのための〕尺肢 は、管理者が lynx. cfg ファイルを変更することによっ てさまざまに設定できます。表示されている退尺肢から 適当なものを選んで、、、→ " あるいはリターンキーを押 すと、メッセージ行で出力ファイル名を訊ねられるの で、場所を指定するとそこにファイルが保存されます。 g : ユーサーが直孑欝旨定した URL ー : このコマンドを入力すると、コマンド行に URL to open : と表示されるので、それに続いて行きたい URL を指定 します。 k : その状況におけるキー・バインドを表小 コマンドとキーの対応を忘れたときにイ叫リてす。 o : 各ユーザー固有の設定可能 このコマンドを入力すると、図 5 のような画面になりま す。設定可能なオプション項目は、以下のとおりです。 Editor : ファイルを修正するときに起動するエデイタ to 0 ( たとえばⅵや m ⅲ e ) を指定 56 起動時の値が自重加勺に定されています。 の DISPLAY 竟変数を指定 Display variable : X のクライアントを実行するとき メールやコメントを作成する際にも利用されます。 ditor D ISPLAY variable B 0 』駐 k file F TP sort criteria P erso 旧 1 1 address S earching tne C set V I keys e(M)æ.s K)eypad arrows or NI r ⅱ 1 ( G e 5fi)st dirætory style : mu1e2 ー盟 : 0.0 . ) 翫 . htm-l : By FiIenane : tÄY itc. st ー工 8. : CASE IBBEISITIVE : ISO Latin 1 : OFF : Nmters act arroas : D 8t0 ⅱ first : bbvice 13t ital letter Of OPfÄon ユ土肥 , ' 〉 ' tO save, or ' ド tO return 切 L 乢 Bookmark file : bookmark ファイルの名則を扣疋 デフォルトのファイル名が気に入らないときに有効 Ftp sort criteria : FTP のファイルをどのような ) 仰 て表示するかを設定 指定できるのは、、ファイル名サイズ " 、、タイ プ " 、、日付 " です。 Personal mail address : メールアドレス lynx からメールを出す、 HTTP リクエストを出す、 コメントを書く、メールで情報を取り寄せる、など の場合に利用されます。通常は自分のメールアドレ スを指定します。 Searching type : 大文字・小文字を、、区別する " 、区 別しない " 刎尺可能 ( 表示中のページ内部の文字列 を検索する場合 ) Character set : 表小するキャラクタを指定 日本語に関しては、とくに設定変更の必要はありま せん。 Vi keys : ON に設疋すると、 lynx 利用中のカーソル 移動をⅵふうに変更 eMacs keys : ON に設定すると、 lynx 利用中のカー ソル移動を Emacs ふうに変更 Keypad arrows or Numbered links : テンキー ( 通常の数字キーも同様 ) を、矢印キーのように利用す るか、リンクされている部分に番号を振って、数字に よってリンクを指定するかお尺 矢印キーといに利用する場合の画面を、たとえは図 6 だとしましよう。この場合、数字と機能の対応は図 7 のようになります。リンクに番号を振るよう置し UNIX MAGAZINE 1995.11

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図 22 リプートする ? ↓ているアプリケージ当ンがあれは、。ただちに終了し、 変更を有効にするためにマンンを再起動します。起動 図 23 ほカホストの登録 再起動しない ~ てくださいい 規示 図 24 図 25 NFSrv1anager のアイコン ー上ケスポート享しツ戸 工クスポートの言ウインドウ ホスト名・ catdinas - システムオーカ Ethemet アドレス 0 00 愈 0 ・ 0 m アドレ " 3221-56-12 ホスト名の工イリアス Ne 旧 00 まコンプイグレーシ当ン、 . ネットグループ デイしクトリ名 下記のリストにないホストの標準アクセス権・、ヨ 追加、を剤 ~ 潯第加 」未登録ゴこザのラクセスを許可 ; ュ一 てローカルマシンの設定を保存します。すると、「変更を 反映させなあかんから、マシンをリプートしまっせ」とい う旨のメッセージか表示されます ( 図 22 ) 。すぐにリプー トしたければ、、 OK " を、とりあえす別の作業をしたい場 合は、、再起動しない " を選びます。 ら、、、ホスト " サプメニューの、、セープ " を選び、 NetInfo ドレスを指定すれは大丈夫です。必要な項目を設定した いうマシンを登録した例ですが、通常はホスト名と IP ア し、、、新規作成 " お尺します。図 23 は、、 cardinals" と ager のメニューから、、ホスト " サプメニューをクリック マシンにはかのホストを登録したい場合は、 HostMan- いままでは自分自身に関する設定でしたが、ローカル NFS マウントの設定 のローカルドメインに設定を保存します。 24 号 ) などをお言ください。 山聖彦、片山喜な坂下秀、 UNIX MAGAZINE 1993 年 11 月 16 詳しくは、囀集ドン ! ときたら困るけど、ネットワーク管理 ( 6 ) 」 フトウェアである amd などがあります 16 ンタとしては Sun か開発した automount やフリー さ一定日判り経っとアンマウントされます。オートマウ ートマウンタの一種で、アクセスがあって初めてマウント autonfsmount で管理されます。名前が示すようにオ NEXTSTEP では、 NFS によるリモートマウントは 0 乙 NFS サー 図 26 インポートの言諚ウインドウ リモートディレクトリローカルデイしクトリ マウッポイント、 : ャウントモ、、ドッこ - ドッイに ' ファイルの取扱いオこツな。て学 : 行、 UNIX MAGAZINE 1995.11 18 つまり、自う { NFS サーバーになることを意床します。 なアイコンとして画凾佑伹物アイコンリストに求されています。 17 /NextAdmin の下にあります。 root でログインすると、図 24 のよう とても簡単です。インポートの設定ウインドウの、、追加 " このように書くとなんだか面倒くさそうですが、実際は 設定だけをおこないます。 クライアントとしてセットアッフするので、インポートの ( 図 26 ) か現れます。今回は実験マシン (umpc) を NFS バーからファイルをインポートするための定ウインドウ る 18 ための設定ウインドウ ( 図 25 ) と、ほかの NFS サー ると、はかのマシンにローカルファイルを工クスポートす NFSManager アプリケーション 17 です。これを起動庁 NEXTSTEP で NFS によるマウントを設定するのが、

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連載 . /lnside DVI → PS—O リスト 2 フォントパスの言聢 #ifdef Use—ZEIT DEFAULT_FONT_PATH=. : $ (TEXFONTS) /pk : $ (TEXFONTS) /jfms イルか、 VFIib がサポートしているアウトライン・フォン 漢字フォントのフォーマットが NTT jIbX の PK ファ 使っているが NTT 版かアスキー版か、使用する 字フォント関係の設定について説明します。 しておいてよいでしよう。ここでは、竟の相違による漢 は、漢字フォントに関するもの以外はそのまま使う設定に れる各種の機能を使用するかどうカ功甘旨定できます。通常 lmakefile のう頁の部分で、このパッチによって追加さ 漢字フォントの言聢 要点だけを説明します。 こでは ノヾッチのドキュメント [ 1 ] に書かれているので、 は、すべて lmakefile のなかで設定します。言田は miyu lmakefile を編集します。 xdvi の機能やデフォルト値 xdvi のコン / ヾイル設定 DEFAULT_SUBDIR_PATH= DEFAULT_VF_PATH= . : $ (TEXFONTS) /vf #endif / * Use-ZEIT * / DEFAULT_FONT_PATH=. : $ (TEXFONTS) /pk #else ・ NTT jIbX 十漢字 PK ファイル トかによって、次のように設定します。 #define Use_NTTZEIT #define Use_ZEIT #undef Use_ASCIIDNP #define Use_KANJI ・ NTT jIbX 十アウトライン・フォント #undef Use_NTTZEIT #undef Use_ZEIT #undef Use_ASCIIDNP #undef Use_KANJI ・アスキー日本語 ' ?X 十漢字 PK ファイル 114 #undef Use_NTTZEIT #define Use_ZEIT #undef Use_ASCIIDNP #define Use_KANJI ・アスキー日本語。 IbX 十アウトライン・フォント #undef Use_NTTZEIT #undef Use_ZEIT #define Use_ASCIIDNP #define Use_KANJI インストール先のパスの言 次の変数はインストール先に関係します。したがって、 自分のサイトの設定に合わせてください。たとえは、最新 の NTT jIVfX では関係のファイルをすべて / usr / local/lib/texmf の下にインストールする設定になってい ます。通常は、それに合わせれは・よいはすです。 LOCALBIN=/usr/10ca1/bin TEXLIB=/usr/10ca1/1ib/tex TEXFONTS=$ (TEXLIB) /fonts FILTOPTTBLDIR=/usr/10ca1/1ib/tex デフォルトでは、 PK ファイルを自動的に作るための コマンドの MakeTeXPK や EPS 表示に使うための Ghostscript などのプログラムは、上の LOCALBIN 変数 で指定したディレクトリにあることか前提になっていま す。これとは違うパスにインストールされている場合は、 妾書き換えてください。 フォント検索パスの言聢 次に、フォントの検索パスを設定します ( リスト 2 ) 。 これは、 Use-ZEIT が設定されているか否かによって、 DEFAULT-FONT-PATH を指定する箇戸励ゞ違います。注意し ましよう。 DEFAULT-SUBDIR-PATH は、サプディレクトリを自動 的に検索する機能の指定です。しかし、これを使わすに DEFAULT-FONT-PATH に直接列記したはうが処理か高速に なるようです。このあたりは、試行錯誤をするしかありま せん。 MakeTeXPK やアウトライン・フォントを使う場合は、 次の 2 つのディレクトリを指定します。 MAKEPK_DESTD IR= $ ( TEXFONTS ) /pk DEFAULT_FONTCONFDIR=$ (TEXFONTS) /zeit MAKEPK-DESTDIR には、 MakeTeXPK で作成したフ オントがインストールされるディレクトリを、 DEFAULT- UNIX MAGAZINE 1995.11

10. UNIX MAGAZINE 1995年11月号

プログラマー入門ー⑩ 連載 通しません。 あまり詳しくないユーザーにとっては呪文のようで、どこ それなのに、山も匠ますます、 を調べればよいのかさえ分かりません。たとえば、いきな り C 言語のライプラリ関数の、 ・ネットワーク関連 「 bcopy と strcpy のどちらを使うか ? 」 ・ウインドウ・システムや GUI データベース などと訊ねられても困るでしよう。そこで、描匠おおはや りなのが、その名もすはりの、、 configure" です。 などの設定力攤しくなっています。 言 t 算機システムの設定 (configuration) を調べて、自 そもそも、セキュリテイや通信にかかわるソフトウェ 重加勺に設定ファイルを作るプログラムというのは、以前か プロ アは本体の概念か難しすぎます。アドレスが・ らありました。しかし、特定のソフトウェア専用に作られ ・などと言われても、すべ トコルが・・ サーノヾーが たコマンドばかりで、はかロ充用できるようなものではあ てを理解してから使おうとすると、いったい何年かかるこ りませんでした。 とやら。そこで、山も匠では言 T 算機で調べられることは引・算 ところが、 UNIX のフリー・ソフトウェアの大イ墫師己 機にイモぜようというやり方カえてきました。 である FSF (Free Software Foundation) のプログラ インストールの方式は、大まかにいうと 3 通りありま ムに付いてきた configure プログラムは非常に一イ難勺だっ す。 たので、 FSF 出身ではないソフトウェアでも利用するも 成疋ファイルに書く のが出てきました。 configure の利点は、ほとんどの設定 設定コマンドを実行する を調べてくれることと configure 自体の変更カ吶単なこと です。別の設定の調査を追加することも簡単にできてしま います。 設定ファイルに書く方式は、古くからある、一番ありふ ただし、 configure もいいことすくめではありません。 れた、しかし確実なガ去です。点は、プログラムを作っ configure は、 configure を実行した、つまりインストー た人なら簡単に調べられる細かい多くの設定を、ユーザー ルを実行したユーサーの環境を利用して、コマンドやライ は苦労しながら指定しなくてはならないことです。 プラリ、各種のファイルの位置やそのファイルなどか有在 しかも、その設定に必要な知識たるや広範用にわたり、 するかどうかを調べます。したがって、新しく作られるプ これからインストールするソフトウェアの知識 ログラムが、インストールした人の竟に依存してしまう ・その周辺知識 のです。 計算機そのものに対する知識 インストールした人は自分の竟でテストまでして、 が必喫かもしれません。 「動いた、やった。さあできあがり」 とくに、ソースで提供されているソフトウェアをコンパ と思ってしまいますが、ほかの人が使おうとすると、いき イルするときには、コンパイルに必要な設定もさせら なり動かないかもしれません。たまたまインストールした れることがあります。 人力畤別なディレクトリのパスを優先させていたり、特別 たとえば、昔から多くの人が悩まされているのが、 BSD な設定ファイルを参照するようになっている場合には、要 か SystemV かという問題です。世の中には完全な BSD 注意です。本人は特別な設定であることを十分に認識して も完全な SystemV もほとんどなくて、ちょっと BSD いても、まさか configure がそんなところまで調べてい の混ざった SystemV とか、一部は SystemV の BSD るとは気づかすに、そのままインストールしてしまうかも とかがはとんどでした。そこで、よくできた ( ? ) ソフトウ しれません。 ェアだと、問題となりそうな関数ごとに「こオゞあるか ? 」 古参 : おい、この >< >< ><•は動かへんで。設定間違えとらん 「あれがあるか ? 」などの石忍をしながら設定できるように なっています。ところが、これは引・算機システムや言語に 78 UNIX MAGAZINE 1995.11