UNIX Communication Notes 山口英 レチメラア通信の実現 ( 3 ) MBONE の現状 前回は、 IP マルチキャストの概念について説明し、さ らに現在構築中の IP マルチキャストの仮想的実験網 MBONE について解説した。今回も、 MBONE の解説 を続ける。 続・ MBON 先月号では、 MBONE で使用されている主要な技術で あるトンネリング (tunneling) について説明した。マル チキャスト・トンネリングは、 IP マルチキャストで充れ るデータを通常の IP データグラムでカプセル化し、途中 糸叡こ IP マルチキャストに対応していないルータがあっ ても、 IP マルチキャスト・トラフィックを転送する樹冓 を提供する。現在の MBONE は、このマルチキャスト・ トンネリング技術を用いて、インターネット上に IP マ ルチキャストを転送するイ瓦想的な実験網として構築されて いる。つまり、現状のインターネットのトボロジーとは 独立に、 IP マルチキャストを伝送する独自のトボロジー をもつネットワークをマルチキャスト・トンネリングを 利用して構成しているのである。しかし、トンネリングを 使用する以現在のインターネットで実際にデータの伝 送がおこなわれていることにはちがいない。その意味で、 MBONE は、、佖想的なネットワーク " を構成している。 トンネルの 前回説明したように、 MBONE の構築が始められたの は、 1992 年 3 月にサンディエゴで開催された IETF ミ ティングの期兼を実況中継する audiocast のサポートの ためであった。実際の開発佇業は、 IP マルチキャストと そのアプリケーションに関する研究開発に携わっていたグ 40 ルーフが共同で進めた。 ところが、 MBONE はトンネリング技術を用いた仮想 ネットワークとして構築したために、構築の段階で多くの 卩各か必要となった。 MBONE かイ幻医するデータは、お もに音声や動画像などのいわゆるマルチメディア・デー タである。これらのデータは、通常のデータ中幻医と上交し て、連続かっサイズの大きなものが充される。当初の音声 の中継に限っても、数ート Kbps の帯域を長時間消費する ものであった。したがって、寸・分な帯域がある回線を用い た伝送か望まれた。ところが、 MBONE はトンネリング による仮想ネットワークであり、トンネルでは通常のイン ターネットの経路制御に従ってデータが中継される。この ため、どのホスト間にトンネルを通すかをうまく訓斃しな いと、同一のリンクに複数の MBONE トンネルが通るよ うな状況になってしまう。トンネルが重なって設疋された 場合、その部分のリンクの負荷はきわめて高くなると予想 される。 図 1 では、 Host A と Host C のあいだに 1 本のトン ネル (Tunnel 1 ) を成疋し、さらに Host A と Host B のあいだにもトンネル (TunneI 2 ) を定している。この ようなトンネルを設定した場合、ルータ RI と R2 のあい だのリンクには、 2 本のトンネルが言置されてしまう。こ のリンクが一ト分な或を提供していない場合、このリンク を通過する際に IP マルチキャスト・バケットをルータが 取りこはすおそれがある。このような重複したトンネルの 設定は、 MBONE の品質を劣化させる原因ともなるので、 トンネリングが抱える間題点は、ソニー CSL の出 / 幻夋 できるかぎり避けなければならない。 UNIX MAGAZINE 1996.7
0 連載 UNIX Communication Notes— される。マルチキャスト・ルータでは、 IP マルチキャス ト・バケットを受け取ると以下の処理をおこなう。 1. IP マルチキャストク第路制御にもとづいて、バケット を送出するリンクを決定する。 2. バケットを送出するリンクに設定されている threshold 値と TTL を上交する。 TTL の値が threshold と同 しか小さければ、バケットは送出せすにマルチキャスト の ( 般をそこで中止する。 TTL の値が threshold より 大きけれは、 TTL の値を 1 減らし、そのリンクにマル チキャスト・バケットを送出する。 このアルゴリズムからも分かるように、 TTL はアプリ ケーションを利用する側が、どこまで IP マルチキャスト を j 面逼させたいかを示づ甘票である。期の TTL 刎直が 大きければ大きいはど、できるかぎり遠くまで IP マルチ キャストを届カせたいという意隸表小になる。 一方、 threshold は、マノレチキャスト・ルータからの リンクをどの稍隻使わせるかを示す。言い換えれは、マル チキャストの伝送をどの程度受け入れるかを表対票であ る。この値が大きけれは大きいはど、そのリンクではマル チキャスト・トラフィックを受け入れない意を示すこと になる。 JP Mbone での設定 JP Mbone での TTL および threshold の設定は、 JP Mbone グループの方針に沿っておこなわ現在は 1995 年 2 月に制定されたガイドラインに従うかたちになってい る [ 2 ] 。 芋点では、リンクのバンド幅に応して threshold を 設定する方針が採用されている。これは、国内のバック ポーンを構成するリンクの速度にはらっきがある点を考慮 した結果である。つまり、細いリンクには帯域以止の負荷 をかけないようにし、太いリンクでは、多様な実験かでき るように積極的にトラフィックを受け入れる設定である。 現在の threshold の設定は、表 l-a のようになってい る。この表の、、帯域使用上限の目安 " は、各リンクにおい て MBONE トラフィックに提供してもよい帯域である。 たとえば、 1.5Mbps の回線をもっていても、 MBONE の トラフィックに 32Kbps 程度しカ甘是供したくない場合は、 threshold を 192 に設疋する。・備考欄は、 threshold の 42 設定をした場合に、通過できるトラフィックの目安を示し ている。 このはかに、次の 2 つのルールも決められている。 ・ある糸目織で、内部ネットワークと外部とを接続している リンクでは threshold を 32 以上にし、細織内部の IP マルチキャスト・トラフィックと簡単にう惘隹できるよ うにする。 国際リンクについては、 threshold の値を 64 に設 定する。国内のみのマルチキャスト通信については、 239.133. ェ . yy リというアドレスを用いることが決め られている。つまり、国際回線へトラフィックをリレー するかどうかは、 TTL/threshoId の設疋だけでなく、 使用するアドレスのフィルタリングによってもおこな う。これは、国外に無駄なトラフィックを流さないよ うにするためである。 一方、初期 TTL はユーサー側で設定するものだが、適 切な値を選ばないと無駄なトラフィックをイ般してしまう ため、 JP Mbone グループではガイドラインを示してい る。表 l-b を見れば、使用帯域の少ないものほど大きな TTL 、すなわち遠くまで到達しうる期 TTL の設定が 可能であることが分かる。 現在、 JP Mbone グループでは、 threshold のガイドラ インの改訂を検討している。これは、ガイドライン制定当時と 上交して、基幹網の回牆域が 1.5Mbps を超えるリンクが大 幅に増え、ガイドラインか前提としている条件とインターネッ トの伏とのすれが大きくなってきたからである。新たなガイ ドラインは、制定されしだい JEPG/IP の FTP アーカイプ に置かれるので、興未のある人ば畆忍、してはしい。 MBON への接続 次に、 MBONE への接続について説明する。 区しになるが、 MBONE はトンネリング技術を用い たインターネット十の佖想ネットワークとして構築されて いる。このため、その構成と接続にあたっては調整が必要 で、国内では JP Mbone のグループがその任にあたって きた。具体的には、その作業は JP Mbone に参加する ネットワーク・プロバイダ間でおこなわれている。した がって、 MBONE , 材妾続するには次の手順を踏まなけれ UNIX MAGAZINE 1996.7
連載 /UNIX Communication Notes—・ 図 1 重複したトンネルの言聢 日 1 Tunne12 ロ Host A R2 = 匚 R3 コ匚 Tunne11 Host B ロ R4 = 匚 ロ H 0S1 C 氏の研究論文 [ 1 ] て体系的に述べられている。トンネリング技 術についてより深く知りたい人はせひ目をとおしていただきた い。とくに経路制御との関係についての考察が含まれており、 参考になる点は多い。 したがって、 MBONE の構築では、 ・トンネルをどのホスト間に設定するか 現在の MBONE を構成するトンネルか重なっている ところはないか ・トンネルの設定の具イ勺なパラメータ などの髜各が必須となった。 MBONE の構築にあたって いたグループでは、メーリングリストを用いてこれらの調 整をおこなう体制をとった。インターネットの普及ととも に MBONE も全世界へと広まっていったため、開発グ ルーフのメンバーも世界各地に分散している。 日本における MBONE 日本における MBONE は、、、 JP Mbone" と呼は・れて いる。 日本での MBONE への耳はみは、 : 対で MBONE の 構築か始められた直後に開始された。 1992 年 7 月、ポス トンで開催された IETF の audiocast において、日本 のノードが MBONE に接続したのが最初である。この実 験により、当時はごくであった日米間の国際インター ネット接続でも、 audiocast か利用できることか不忍され た。これを契機として、国内での MBONE 構築カ鯛始さ れ、 1992 年 11 月にワシントン D. C. で開かれた IETF の audiocast では、 WIDE プロジェクトが連用してい た WIDE lnternet のバックポーンを利用して国内のマ UNIX MAGAZINE 1996.7 ルチキャスト・バックポーンを構築し、 MBONE/N.M 極 的に参加することができた。そして、 1993 年には、国内 の MBONE の調整をおこなう JP Mbone グルーフ。が結 成され、活動を開始した。 JP Mbone グルーフは、国内のマルチキャスト・バッ クポーンの円滑な運用を目的として、 JP Mbone に接続 した細織の担当者および実験参加者から構成されている。 具ー勺な活動としては、 ・ JP Mbone の運用に必要なガイドラインなどの作成 適切な JP Mbone 構成に必要なトンネル定の調整 ・ JP Mbone で交換されるマルチキャスト・データの伝 掬囲の訓 ・ JP Mbone を利用したマルチキャスト実験の羽物罰髜各 ・ JP Mbone での活動のインターネットの ) ム報 などがある。現在のグループ構成員はボランティア・べー スで作業をしており、 JP Mbone の各グルーフ。へは、メ ーリングリスト mbone-jp@wide.ad.jp を通じて連絡で きる。 TTL と ThreshoId MBONE では、 IP マルチキャスト・バケットの伝送制 御に TTL と threshold という 2 つの値を利用している。 TTL は、通常の IP データグラムの TTL と同しよう に機能する。 TTL の初期値は、 IP マルチキャスト・パ ケットを込出するアプリケーションによって設定される。 一方、 threshold はマルチキャスト・ルータの管理者に よって定される。こ刎直は、マルチキャスト・ルータに おいて、 IP マルチキャストを送出するリンクごとに設疋 41
連載 /UNIX Communication Notes—O 表 1 JP Mbone での TTL/Threshold の言 (a) マルチキャスト・ルータにおける threshold の言諚 或使用 - RØ目安 threshold 無制限 768Kbps 512Kbps 384Kbps 192Kbps 96Kbps 32Kbps 16Kbps (b) 初期 TTL の言諚 1 32 64 96 128 160 192 224 帯域使用 - NØ目安 TTL 緲内 768Kbps 512Kbps 384Kbps 192Kbps 96Kbps 32Kbps 16Kbps はならない。 31 以下 63 以下 95 以下 127 以下 159 以下 191 以下 223 以下 225 以下 備考 緲竟界相当 IETF videocast x 2 channel 相当 IETF videocast x 1 channel 相当 IETF PCM x 2 channel 相当 IETF PCM x 1 channel 相当 IETF GSM x 2 channel 相当 IETF GSM x 1 channel 相当 備考 IETF videocast x 2 channel 相当 IETF videocast x 1 channel 相当 IETF PCM x 2 channel 相当 IETF PCM x 1 channel 相当 IETF GSM x 2 channel 相当 IETF GSM x 1 channel 相当 工ンドユーサーの場合 ・ JP Mbone に参加したいネットワーク・プロバイダは、 JP Mbone グループの訓整を受けて接続する。 ・各インターネット利用組織では、自組織カ鮟続されて いるプロバイダが JP Mbone に参加していれは、 MBONE の延長をプロバイダに申し込む。接続されて いないプロバイダを利用している場合は、朋大では JP Mbone に接続するガ去はない。 プロバイダの場合 ネットワーク・プロバイダは、次の手順を踏んで JP Mbone に参加する。 1. JP Mbone グループカ醍供するドキュメント群を入手 する。これは、 JEPG/IP の anonymous FTP サー バーから入手できる。 ftp://ftp ・ jepg-ip ・ ad ・ jp/pub/jepg-ip/mbone-jp-*. txt か関連するドキュメントである。 2. メーリングリスト (mbone-jp@wide.ad.jp) を通して JP Mbone グループに叫各し、接続についての調整を 開始する。これにより、具イ勺なトンネルの設定の髜 がおこなわれる。 UNIX MAGAZINE 1996.7 工ンドユーザー・レベルで MBONE を使用するには、 組織のネットワーク管理者を通じて、利用しているネッ 整にあたっている。利用者か勝手気ままに使えるわけでは かどうかは、 JP Mbone グルーフ。か時間や帯域などの調 現在のところ、 JPMbone 上にトラフィックを流せる ワークはまだまだ少ないということである。 用が盛んなのに対し、 JP Mbone と接続する商用ネット る。区せは、学術系ネットワークでは JP Mbone の利 net 、 IMnet などの学術研究系ネットワークが中心であ この図からも分かるように、現状では WIDE lnter- ある。 のタグ ( たとえば [ 32 ] ) は、そのリンクの threshold で による相接続になっている。各リンクに付けられた数字 ある。現在の JP Mbone は、ほはすべてがトンネリング 図 2 は、 1996 年 4 月現在の JP Mbone の接続図で 現在の構成 組織にトンネルを設定した段階でイ吏えるようになる。 を利用できるはすである。プロバイダとの調整を経て、自 Mbone に参加しているのなら、上鄭く癇単に JP Mbone トワーク・プロバイダと連絡をとる。プロバイダが JP 43
連載 /UNIX Communication N0tes 図 3 SD (Session Directory) LBL Session D ・ 0t0 ツ 1.14 k—chinen@vsindy17.aist—nara.ac.jp * * Please don't start a radiO session GMS—4 Composite GMS—4 旧 Harvard lntemet Conference Hirabaru—group lnterphone JP MBone Audio JP MBone Audio ideo CO ⅲ e 「 0n0 ・ Experiment in Japan. @ 2242.2243 , ttl 127 Media: ⅵdeo@4444/0 (fmt: nv)- Created by kにk@艸0t0.wide.ad.jp ( 1 .4.8.9 ). 0P5 New Edit 3 : Delete 、。 Quit ンについての情報が一ド段に表示される。具ー勺には、セッ ションの開始・終了日リ、セッションを初期化した人の連 絡先アドレス、匆期 TTL 値などか表示される。これを見 るだけで、とりあえすはどのような情幸毓れているかを こで Open のボタンを押せば、必 知ることができる。 要なアプリケーションか起動さそのセッションを見る ことができる。 現在の MBONE では、つねに開かれているセッショ ンがいくつかある。 JP Mbone では、 ・ JP Mbone Audio ・ JP Mbone Video ・ JP Mbone Whiteboard MBone Audio がそれにあたる。これらは、 JP Mbone の運用や調整の ために使われており、 JP Mbone メンバー間の情報交換 のために用意されている。 これ以外にも、 なく、事ⅱ各を経なければ JP Mbone へのデータの中 継はできない。このようなある種の煩雑さも、 JP Mbone の利用がもつばら研究者レベルに限られていることの一因 かもしれない。しかし、 MBONE の特性を考えると、 IP マルチキャストによって数多くの糸目励ゞかかわりをもち、 しかもネットワークの帯域を継続して使用する以 E 、利用 に関する各は必頭である。したがって、すくなくとも現 状では、主たる利用者か研究者というほうがむしろ本来の 姿と考えることもできる。 IP マルチキャストの技術自体はまだまだ未熟であり、 より多くの技術開発が必要である。 MBONE のアプリケーション 開発当初とくらべ、 MBONE のアプリケーションは質 量ともに充実の度合いを増してきている。 こでは、その うちの代均なものを紹介する。 ・ IMS: lnternet Town Hall 、 U. S. House 、 U. S. Sen- ate この 3 つは、米国連義会 ( ー - は完および科完 ) の需大 況を中継するために作られたセッションで、議会の会期 中はしはしば中継がおこなわれる。 ・ IMS: World Radio Network インターネット向けのラジオ放送がおこなわれている。 などカ甘是供されている。 このほかに恒例になっているのが、 IETF ミーティン グと NASA によるスペースシャトルの中継である。前者 では、通常、 IETF の全体会議と 2 つのセッションの期兼 SD が中継される ( 音声と測 ) 。後者では、スペースシャトル SD (Session Directory) は、現在の MBONE 上で充 ク合内と管制室の様了・とを画像を切り替えながら中継して されているセッションの一覧を々バするものである。ー搬 いる。運よく乗組員の記者会見などの時間にあたれば、興 には、この SD をインターフェイスにして MBONE 上 啝架い映像を見ることができる。 のセッションにアクセスする。 SD 自体も MBONE のア NV と VAT プリケーションとして構築されており、セッション情報 NV (Network Video) と VAT (Visual Audio TooI) はマルチキャストによって交換されている。 は、 MBONE の初期から提供されているツールである 図 3 は、 UNIX 上での SD のインターフェイスである。 ( 図 4 ~ 5 ) 。 NV は MBONE 上で動画像を流すための、 上段には、その時点でアクテイプなセッションのリスト VAT は音声を流すためのツールである。どちらのツール が表示される。このうちの 1 つを選ぶと、そのセッショ 45 UNIX MAGAZINE 1996.7
連載 UNIX Communication Notes 図 7 WB (VVhiteBoard) ⅵ .56 「 0 00 : 2242 コ 04 冊 8 PO 於 : 53 ~ : 0 TTL' ル ロ hi3 - 物 これらのツールは、国内の FTP アーカイプから簡単 [ 文献 ] に入手できる。 JP Mbone の FTP アーカイプである [ 1 ] Noritoshi Demizu and Suguru Yamaguchi "DDT A Versatile TunneIing Technology, ” Com〃、ル e 仁 WNOC KYOTO のサーバーでは、麒点て利用できる 囮 0 s & ISDN Systems . / 0 盟れ , Elsevier Science すべてのツールカ甘是供されている。 PubIishers, North HoIIand, No. 27 , pp. 493- ー 502 , 1994 ftp://ftp.kyoto.wide.ad.jp/multicast [ 2 ] JP Mbone グループのガイドラインは、下記の JEPG/IP の FTP サーバーから入手できる。 ftp://ftp ・ jepg-ip ・ ad. jp/pub/jepg-ip/ mbone-J p-guideline. txt ロ hisaka—h@vsindyl 6. aist—nara. hisaka—h@vsindy16.aie ム k—chinen@vsindy17.ai$ 「广 M 0 ewS ・ 3 PO を tO BtankPage 恤 po 代 p 減 おわりに 2 回にわたり、 IP マルチキャストの欟冓と、その国際 的な実験工竟である MBONE 、そして MBONE で使用 できるアプリケーションについて説明した。 MBONE は、まだまだ未完成な技術であり、各種のイ べントや TV の実況中継などの商用目的での利用にはカ 不足である。現在のインターネットにおいてはバックポー ンの帯域が十分とはいえないことも、 MBONE の利用の イ眉匯を妨げる一因になっている。しかし、そのようななか でもさまざまな技術が生まれつつある。今後とも注目して いきたい領域である。 ( やまぐち・すぐる奈良科物支術大凝及学 ) 47 UNIX MAGAZINE 1996.7
連載 UNIX Communication Notes 図 2 [ 2 ] 日本の IP マルチキャスト・ネットワーク JP Mbone MBONE UU. NET NASA. GOV ( 137.39.246.98 ) ( 192.203.230.241 ) GLOCOM. AC. JP ( 202.32.71 ) [ 32 ] ( 192.244.176.62 ) 旧 . AD. J [ 64 MCI.NET ( 204.70.158.77 ) ( 150.99.99.20 ) SINET. AD. JP ( 163.139.201.11 ) [ 64 NIS. AD. JP 94 [ 32 ] [ 32 ] HOKUDAI.AC. JP ( 133.50 ) [ 32 ] U-TOKAI.AC. JP ( 150.7 ) U-TOKYO. AC. JP ( 130.69 , 157.82 ) ( 192.41.197.4 ) [ 32 ] UEC. AC. JP ( 130.153 ) [ 48 ] SHINSHU-U. AC. JP ( 160.252 ) [ 32 ] KYOTO-U. AC. JP ( 130.54 , 192.50.8 ) [ 32 ] NACSIS. AC. JP ( 136.187 ) [ 64 ] CH 旧 A-U. AC. JP ( 133.82 ) [ 32 ] SPIN. AD. JP ( 165.76 ) [ 64 ] TOKAI- ℃ . OR. JP ( 202.13.58 ) [ 64 ] NANZAN-U. AC. JP ( 133.29 ) TOHOKU. AC. JP ( 130.34.10.17 ) [ 32 ] TIA. AD. JP ( 192.47.180 ) [ 128 ] U-AIZU. AC. JP ( 163.143 ) [ 64 ] YAMAGATA-U. AC. JP ( 133.24 ) [ 64 ] OTARU-UC. AC. JP ( 150.83 ) KDD. CO. JP ( 192.26.91 ) [ 64 ] RIKEN. GO. JP ( 134.160 ) [ 64 ] CRL. GO. JP ( 133.243 ) [ 32 ] JAMSTEC. GO. JP ( 192.244.196 Ⅱ 64 ] CAREN. NET ( 161.10 ) [ 32 ] SUT. AC. JP ( 133.31 ) [ 32 ] H 旧 OSHIMA-U. AC. JP ( 133.41 ) [ 32 ] EHIME-U. AC. JP ( 133.71 ) [ 64 ] IT-H 旧 OSHIMA. AC. JP ( 150.19 ) [ 174 ] H 旧 OSHIMA-CU. AC. JP ( 165.242 ) [ 32 ] KOCHI-U. AC. JP ( 133.97 ) [ 32 ] SHUDO-U. AC. JP ( 150.32 ) [ 32 ] IMNET. AD. JP ( 2 2 24 .2.71 WIDE. AD. JP ( 1 3.4.11.11 ) [ 32 [ 16 , 6 ] CSI.AD. JP ( 202.15.112.35 ) 32 ] TDI.CO. J ( 202.249.1 WIDE. AD. JP 133.4.3.2 , 1 2 ) [ 64 ] SONY. CO. JP ( 133.138 ) [ 160 ] P ℃ KY. OR. JP ( 202.245.159 ) [ 160 ] HITACH-CABLE. CO. JP ( 150.88 ) [ 96 ] NEC. CO. JP ( 133.205 ) 「 128 ] WASEDA. AC. JP ( 133.9 ) [ 160 ] JCSAT ℃ 0. JP ( 163.142 ) い 28 ] AOYAMA. AC. JP ( 133.2 ) [ 32 ] JAIN. AD. JP ( 133.69 ) WIDE. AD. JP ( 133.4 23.2 ) [ 32 , 8 ] [ 32 ] CSI.AD. JP ( 202.15.112.50 ) KYUSHU-U. AC. JP ( 133.5 ) [ 96 } KYUSHU-ID. AC. JP ( 202.26.214 ) [ 96 ] メ 133 4 8.5 , 8.2 ) WIDE. AD. JP WIDE. AD. JP ( 133.4.19.2 ) KYUSHU-U. AC. JP ( 133.5 ) [ 32 ] KARRN. AD. JP ( 192.50.15.19 ) KYUSAN-U. AC. JP ( 133.17 ) [ 128 ] NAGASAKI-U. AC. JP ( 133.45 ) [ 64 ] SAGA-U. AC. JP ( 133.49 ) [ 64 ] OITA-U. AC. JP ( 133.37 ) [ 64 ] NBU. AC. JP ( 160.199 ) [ 160 ] JP Mbone Map Apr. 1 , 1996 Copyright (C) 1996 hi@jain.ad.jp Unlimited permission 10 copy 0 「 use iS granted subject tO inclusion Of this copyright notice. 44 [ 32 ] AIST-NARA. AC. JP ( 163.221 ) OSAKA-U. AC. JP ( 133.1.134.10 ) [ 32 ] WAKAYAMA-U. AC. J P ( 133.42 ) [ 48 ] NARUTO-U. AC. JP ( 160.204 ) [ 96 ] OSAKAFU-U. AC. JP ( 157.16 ) [ 64 ] YAMAGUCHI-U. JP ( 133.62 ) [ 64 ] KYUTECH. AC. JP ( 1 31 .206 , 150.69 ) [ 32 [ 96 ] KMT- 旧 I.GO. JP ( 202.24.93 ) [ 64 ] KUMAMOTO-U. AC. JP ( 133.95 ) [ 64 ] MIYAZAKI-U. AC. JP ( 133.54 ) [ 64 ] KAGOSHIMA-U. AC. JP ( 163.209 ) [ 64 ] U-RYUKYU. AC. JP ( 133.13 ) ロ Forward i ng Node 〇 Leaf Site [.. ] ThreshoId ( , metric) UNIX MAGAZINE 1996.7
連載 / UN Ⅸマルチメディア ーの Routing Policy System WG* 54 Evening Sessions ( 19 ・ 30 ~ 22 : 00 ) BOF Guidelines for UDP and TCP Based Systems PubIic-Key lnfrastructure ( X. 509 ) WG IP Routing for Wireless/MobiIe Hosts WG SNMP Agent ExtensibiIity WG /RSVP/INTSERV/ROLC Joint Session) RSVP and INTSERV over ATM BOF (IPATM WG* Access, Searching and lndexing of Directories Afternoon Sessions ⅱ ( 15 : 30 ~ 17 : 30 ) Network Training MateriaIs WG Web Transaction Security WG CIDR Deployment WG* Remote Network Monitoring WG IPNG WG* IP Over Asynchronous Transfer Mode WG Common lndexing Protocol WG Afternoon Sessions ー ( 13 ・ 00 ~ 15 ・ 00 ) Site Security Handbook WG Resource Reservation Setup Protocol WG* Domain Name System Security WG* WG Procedures for Internet/Enterprise Renumbering Benchmarking Methodology WG IEEE 802.3 Hub MIB WG lntegrated Directory Services WG Morning Sessions ( 9 ・ 00 ~ 11 : 30 ) 3 月 6 日 ( 水 ) PGP Key Signing Party Late Night Session ( 22 : 30 ~ 24 : 00 ) I ntegrated Services WG * Transport Layer Security BOF lntegrated PPNI BOF Routing lnformation Protocol WG SNMP Agent ExtensibiIity WG Dynami c Host Configuration WG * MIME Content-Type for SGML Documents WG Evening Sessions ( 19 : 30 ~ 22 : 00 ) lntegrated Services WG PubIic-Key lnfrastructure ( X. 509 ) WG Inter-Domain Routing WG Network Management Area Open Meeting New Generat ion Transit ion WG * 95 WG* Process for Organization of lnternet Standards Afternoon Sessions Ⅱ ( 15 30 ~ 17 ・ 30 ) Audio/Video Transport WG* Comrnon Authentication Technology WG MaiI and Directory M anagement WG lnternet Architecture Board BOF* Service Location Protocol WG ReaItime Traffic FIow Measurement WG Inter-Domain Multicast Routing WG* New lnternet Routing and Addressing Architec- ture WG Message Security Protocol MIME Type BOF 3 月 7 日休 ) Morning Sessions ( 9 : 00 ~ 11 30 ) HyperText Transfer Protocol WG DNS IXFR, Notification, and Dynamic Update WG Application MIB WG AToM MIB WG* G and R for Security lncident Processing WG IP Routing for WireIess/Mobile Hosts WG TCP Large Windows WG* Afternoon Sessions ー ( 13 : 00 ~ 15 : 00 ) HyperText Markup Language WG IPv6 over NBMA BOF (IPATM/ROLC/IPNG JOi nt Session Entity MIB WG CIDR Deployment WG Transaction TCP BOF* Security Area Advisory Group BOF lnternet User GIossary WG TechnicaI Presentations ( 15.30 ~ 17.00 ) 3 月 8 日 ( 金 ) Morning Sessions ( 9.00 ~ 11.30 ) DetaiIed Revison/Update of Message Standards WG Domain Name Server BOF Uninterruptible Power Supply WG G and R for Security lncident Processing WG Inter-Domain MuIticast Routing WG New lnternet Routing and Addressing Architec- ture WG * MBONE による中継の像 UNIX MAGAZINE 1996.7