連載 / UN Ⅸの玉手箱ー① router="routedt' ◇ router-flags UNIX MAGAZINE 1998.12 のクラスに応したネットマスクが言されます。 す。このパラメータを指定しない場合は、 IP アドレス 定去としては、 16 進表記とドット表記か利用できま 使って、 IP アドレスのネットマスクを指定します。指 netmask ーインターフェイス名 " というパラメータを マスク ・ネットワーク・インターフェイスに割り当てるネット ipaddr—ebO=" 192.168.4.20 " インターフェイス名 " というパラメータで指定します。 ターフェイスに割り当てる IP アドレスを、、、 ipaddr- interfaces パラメータで指定したネットワーク・イン レス ・ネットワーク・インターフェイスに割り当てる IP アド interfaces="ebO' パラメータには指定しません。 なり、ループバック・インターフェイス (100) はこの フェイス名を空白で区切って並べます。 FreeBSD と異 インターフェイスを設定するには、それぞれのインター ンターフェイス名を指定します。複数のネットワーク・ マシンが利用する Ethernet カードなどに対応するイ ・利用するネットワーク・インターフェイス ファイルのなかで実行されます。 BSD/OS では、 hostname コマンドは /etc/netstart hostname="somepc . f00. CO. 」 p メータにホストの FQDN を指定します。 FreeBSD の場合と同しく、 hostname ' というノヾラ ・自分のホスト名 います。勵里するパラメータを以下にまとめます。 に関する設定は、 /etc/netstart というファイルでおこな BSD/OS の場合、自分のホスト名や IP アドレスなど BSD/OS の設定 router—flags=' —q 要はありません。 ーモンを listen モードて起けるのであれは変更の必 デフォルトの値は一 q ' になっているため、 routed デ 糸習各制御デーモンを起動する際の引数を指定します。 ・ネットワーク・インターフェイスに対するオプション 利用するネットワーク・インターフェイスに対して、 if- config コマンドを実行する際のオプションか指定でき ます。パラメータは、、 linkarg- インターフェイス名 " と 、、 additional- インターフェイス名 " の 2 不鶤頁で、それ ぞれ以下のような意味をもちます。 ◇ linkarg- インターフェイス名 リンクオプション ( ネットワーク・インターフェイス に接続するメディアの属性など ) を指定します。たと えは、 10Base T と 10Base2 の 2 つのコネクタをも つ Ethernet カードの場合、リンクオプションとして media IObaset" を指定すると、 10Base T を使う ことを明示できます。 1inkarg—ebO="media lObaset " 言料田については、オンライン・マニュアル ifconfig(8) などを参照してください。 ◇ additional- インターフェイス名 リンクオフション以タ ) オフションを指定することが できます。 ifconfig コマンドに学える引数の順番とし ては、ⅱ nkarg ーインターフェイス名 " パラメータの ほうがさきになります。 ・デフォルト糸響各のゲートウェイ 対応するパラメータは、、 defroute" で、 FreeBSD の場 合と同しくデフォルト糸習各のゲートウェイの IP アドレ スを指定します。 defroute="192.168.4.3 " このパラメータのデフォルト値は空なので、デフォルト 糸習各を手動設定しない場合はそのままにしておきます。 ・その他の糸習各の手動言 BSD/OS では、デフォルト糸習各以外の経路を手動設定 するには、 /etc/netstart ファイルに route コマンド を直接実行する行を追加します。 /etc/netstart の最後 のはうに route コマンドを使ってデフォルト糸習各を追 加する部うゞあるので、その他の糸習各を手動定する場 合はそのあとに追加すれはいいでしよう。下記の例で は、アンダーラインの部う噺たに追加した設定です。 # Configure a static default route as defined in the header if [ X$defroute ! = X ] ; then route add default $defroute 91
基本的な設定パラメータとその指定去をまとめると、以 下のようになります。 ・自分のホスト名 連載 / IJN Ⅸの玉手箱ー① 90 実際に IP アドレスを割り当てるのは ifconfig コマ ちなみに、ネットワーク・インターフェイスに対して IP アドレスのクラスから自重加勺に言算されます。 定しなくても大丈夫です。この場合、ネットマスクは ネットを利用しないのなら、 netmask 以降の部分は指 は、 16 進表記とドット表記の 2 不頁があります。サプ ネットマスクを指定します。ネットマスクの表記法に イスの IP アドレスを、キーワード netmask の後ろに キーワード inet の後ろにネットワーク・インターフェ netmask 255.255.255.0 " ifconfig-vxO="inet 192.168.3.10 カードを利用する場合は、以下のように指定します。 いでください。インターフェイス名が vx() の Ethernet g 」。 0 ) はすでに言当されています。この値は変更しな ーフバック・インターフェイスに対する設定 (ifcon- ラメータは、、 ifc 。 1 ⅲ g ーインターフェイス名 " ですか : ル ノ、 り当てる IP アドレスやネットマスクを指定します。 network-interfaces でオ日疋したインターフェイスに割 レスとネットマスク ・ネットワーク・インターフェイスに割り当てる IP アド network—interfaces="vx0 100 " する場合は、あいだを空白で区切ります。 イス名を追加します。複数のインターフェイス名を指定 で、 Ethernet を利用する場合は対応するインターフェ ク・インターフェイス (100) だけカ甘旨定されているの フォルトの状態では、このパラメータにはルーフバッ ネットワーク・インターフェイス名を指定します。デ network-interfaces' というノ、ラメータで、利用する ・利用するネットワーク・インターフェイス としてここて指定した値かイ吏われます。 ルのなかで hostname コマンドが実行され、その引数 マシンの起重加には、 /etc/rc. network というファイ hostname="nullpc . f00. co. jp nullpc. foo. co. jp の場合は以下のように指定します。 ト名を FQDN で指定します。たとえは、 FQDN が hostname " というノヾラメータを使い、マシンのホス ンドです。このコマンドはマシンの起動時に / etc / rc. network ファイルから実行されます。このファイルを 実際に見ると分かりますが、、、 ifconfig- インターフェイ ス名 " というパラメータの値は、 ifconfig コマンドの引 数としてそのまま渡されます。 ・デフォルト糸習 ) ゲートウェイ デフォルト経路を手動で設定したい場合は、、、 default- router" というパラメータにデフォルト糸習各で使われる ゲートウェイの IP アドレスを指定します。 defauItrouter="192.168.3.1 " デフォルト辛各を手動で設定しない場合は、 いう値を指定します。 ・その他の糸齧各の手重丿咸定 、、 NO" と デフォルト糸習各以、外の糸習青報を手動で設定したい場 合は、 route-*+} 各名 " というパラメータを自分で作成 し、パラメータの値として route コマンドに渡す引数 ( 、、 route add " 以降の部分 ) を指定します。 次に、、、 static-routes" というノヾラメータの値に、糸習各 名 " を指定します。複数の経路情報を設定したい場合 は、、、糸習各名 " を空白で区切って並べます。 route—routel="—net 192 .168 . 5 . 0 192 .168.3.1 ” route—route2="—net 192 .168.8.0 192.168.3. 100 " static—routes="routel route2" この場合、 route-routel と route_route2 の内容力ゞ route コマンドに渡さ糸習各テープルに糸各↑帯長か追 加されます。 route コマンドは、 /etc/rc. network ファ イルから実行されます。どのように実行されるか興味の ある方はこのファイルを見てください。 糸習各制御デーモンに関する設定 糸習各制御デーモンの設定に関しては、以下の 3 つのパ ラメータを指定することができます。 ◇ router—enable 経路制御デーモンを利用するかどうかを指定するパ ラメータで、利用する場合は、、 YES" 、しない場合は 、、 NO" を指定します ( デフォルト値は NO)O router_enab1e="YES" ◇ rotlter 経路制御デーモンを利用する場合、起動するデー モンのプログラム名を指定します。デフォルトでは routed か起動けるようになっています。 UNIX MAGAZINE 1998.12
連載 / IJN Ⅸの玉手箱ー 0 図 2 ネットワークの接列 G Wa mypc 1 192.168. I.O 2 2 192.168.2.0 192.168.4.0 192.168.3.0 表 2 GWa テープル des れ佖 0 れ 192.168.1.0 192.168.2.0 192.168.3.0 192.168.4.0 wa 市 7 ℃ ct 192.168.1.2 diT ・ ect 192.168.1.2 nullpc somepc 表 3 GWb 蚤路テーカレ des れ 0 0 れ 192.168.1.0 192.168.2.0 192.168.3.0 192.168.4.0 市 7 ℃ c t direct 192.168.1.1 192.168.2.3 ロ 3 ロ G Wc 3 表 4 GWc の蚤路テーフル des れ観を 0 れ 192.168.1.0 192.168.2.0 192.168.3.0 192.168.4.0 られています。 ga e 0 リ 192.168.2.2 市 7 、 e 己 192.168.2.2 市 7 ℃ c t ゲートウェイも含め、ネットワークに接続されるホスト は糸懿テーカレという表をマシン内部にもっており、これ に書かれた糸習各情報をもとに次の送り先になるゲートウェ イか決められます。 1 つの辛響糾青報は以下のような情報の 組て構成されます。 ・デスティネーションのネットワーク デスティネーションとなるホストカ嘱するネットワー ク ( ネットワーク・アドレス ) ・バケットを送るべきゲートウェイ デスティネーションのネットワークに対し、バケット を転送すべきゲートウェイの IP アドレス これだけでは分かりにくいので、具体的な例を示しま す。たとえば、図 2 のようなネットワークがあったとしま す。 192.168.1.0 ~ 192.168.4.0 の 4 つのクラス C ネッ トワークがあり ( サプネットには分割されていないものと します ) 、それぞれが GWa 、 GWb 、 GWc という 3 つ のゲートウェイによって本曲 : に接続されています。各ゲー トウェイはそれぞれ 2 っすっネットワーク・インターフェ イスをもっています。図のなかでネットワーク接続を表す 線上に書かれた数字は、ネットワーク・インターフェイス に割り当てられた IP アドレスを意味しています。たとえ は GWb の場合、 192.168.1.0 に接続されたネットワー ク・インターフェイスには 192.168.1.2 という IP アドレ スが、 192.168.2.0 に接続されたネットワーク・インター フェイスには 192.168.2.2 という IP アドレスか割り当て 86 糸習各情報を単純にデスティネーションのネットワーク・ アドレス ( 靃 s れれ ) とゲートウェイ朝観“のの組 で表すと、各ゲートウェイがもつ糸習各テープルは表 2 ~ 4 のようになります。なお、ゲートウェイの IP アドレスが 市眦 c 「となっているエントリに関しては、滷妾バケット が送られることを意床します 6 。 ゲートウェイ以外のホストにも同しような糸習各テープル があります。たとえは図 2 の nullpc と mypc に注目す ると、それぞれのホストがもつ経路テープルは表 5 ~ 6 の ようになります。 こで、 mypc が somepc ( 192.168.4.20 ) と通信する 場合を考えてみましよう。 somepc の lP アドレスから、 somepc は 192.168.4.0 というネットワークに属することが分かります。 mypc は 自分の糸習各テープルを参照し、デスティネーションのネッ トワークが 192.168.4.0 となっているエントリを検索しま す。すると、このネットワークへ到達するには 192.168. 1.2 という IP アドレスをもったゲートウェイ (GWb) に 転送すれはいいことが分かります。そこで、 IP バケット を GWb に送ります。 GWb は mypc と同じネットワー クに接続されているため、 mypc から GWb へはバケッ 6 伊した経路テープルは、あくまで概勺なものです。実ド斈路テープ ルには、 IP バケットを送リ出す際に利用するネットワーク・インター フェイスなど、さまざまな情幸切勺反められています。 UNIX MAGAZINE 1998 ユ 2
連載 UN Ⅸの玉手箱ー① f i ・経路制御デー route add route add モンの言乂正 —net 192 . 168.9.0 —net 192 . 168.7.0 192 . 168 . 4 . 11 192 . 168.4. 11 経路制御デーモンを利用するかどうかは、 routed- flags " というパラメータで指定します。値が、、 NO " の 場合は、経路制御デーモンを起動しません。 NO 以外な らは routed を起動し、値がそのまま routed の引数と して与・えられます。したがって、以下のように指定して おけば、 routed が listen モードて起動されます。 routedflags=' —q SoIaris 2.6 の場合 Solaris 2.6 のネットワークの設定は、 FreeBSD や BSD/OS とかなり違います。 システムの起重加の設定をおこなうファイルは、おも に /etc/rc?. d ディレクトリに置かれています。 FreeBSD や BSD/OS と同様、これらはすべてシェル・スクリプ トなので、どのようなことをしているのかは上肆交的理解し やすいでしよう。 ・ホスト名 設定は /etc/rcS. d/S30rootusr. sh でおこなわれてい ます。 /etc/nodename と、 /etc/hostname. インタ ーフェイス名 " というファイルに設定します。インター フェイス名は、、、 netstat -i" で市忍できます。 Ultra 1 などの内蔵ネットワーク・インターフェイスは hme0 と いう名前なので、 /etc/hostname. hme0 となります。 ネットワーク・インターフェイスがもう 1 つある場合は、 hostname. hmel などとなります。 /etc/nodename では、 hostname コマンドて返される名前を設定しま す。、、 /etc/hostname. インターフェイス名 " のほうは、 ifconfig コマンドを用いたネットワーク・インターフェ イスの設定に使われます。したがって、このホスト名 は /etc/hosts ファイルにも IP アドレスとペアで設定 しておきます。 ・ネットマスクなど ホスト名と同様、設定は /etc/rcS. d/S30rootusr. sh す。また、 /etc/rc2. d/S72inetsvc で、ふたたび NIS / NIS 十のマップを参照して再設定します。ですから、 NIS/NIS 十で netmask のデータが配布できるように なっている場合には、わざわざ /etc/netmasks に言己 する必要はありません。 ・デフォルト・ゲートウェイ /etc/defaultrouter ファイルに、デフォルト・ゲートウ ェイになるホストのホスト名を指定します。これらは、 /etc/rcS. d/S30rootuser. sh や /etc/rc2. d/S69inet ファイルて参照されます。 ・ lll. rotlted デフォルト・ゲートウェイか設定されていない場合、経 路制御デーモンであるⅲ . routed が自動的に起動され ます。これは、 /etc/rc2. d/S69inet ファイルて制御さ れています。 その他の経路設定を手動でおこないたい場合は、 /etc/ rc2. d の下に S99addroute などの名則のシェル・ス クリプトを作り、そのなかで設定します。シェル・ス クリプトの書き方には約束事がありますが、これはそ の他のファイルを参考にするとよいでしよう。たと えば、 /etc/rc2. d/S73nfs. client は短いスクリプトな ので分かりやすいと思います。 S99 ェといった名前 にする理由は、これらのファイルを呼び出す / etc / rc2 ファイルを見れは分かります (/etc/rc2 ファイルは、 /etc/inittab ファイルから起動されています ) 。 ☆ 今回は、ネットワークをサプネットに分割する方法や、 離れたネットワークにあるホスト間で IP バケットをや りとりするためのイはみについて説明し、ホストをネット ワークに接続するための設定について具ー列を交えて紹介 しました。ここで示したような成疋を正しくおこなえば、 とりあえすネットワークに接続して他のホストと通信する ことかて、きます。しかし、ネットワークをもっと・関商に利 用するには、ホスト名を IP アドレスに変換するための仕 組みなどを設定する必要があります。 次回は、ホスト名と IP アドレスを対の。ける仕組みや ホストごとのアクセス制御など、ホストをネットワークに でおこなわれます。 netmask については、ファイル /etc/netmasks に記述しておけはその設定になりま 接続して利用するための設定を引続き紹介する予定です。 92 UNIX MAGAZINE 1998.12
連載 / UN Ⅸの玉手箱ー① 図 3 netstat -rn の実彳」 nullpc$ netstat —rn Routing tables I nt e rnet : Destination default 127.0.0. 1 192.168.3 / 24 192. 168.3. 1 192 . 168.3. 10 192 . 168.3. 11 192 . 168.3.255 nullpc$ ■ Use 17 326 0 4 6 6 2087 t•H 2 1 0 2 1 1 3 8 9 6 5 : cd 6 : 3 1 0 3 8 0 1 : CH ・ 5 - 主 -1 0 # っ ~ 「ー 8 1 0 っ ~ ・ 1 ( し -1 -1 1 0 0 8 -1 Netif Expire vxO 100 vxO 100 vxO vxO 791 1197 経路テープルの経路情報が、 1 行に 1 っすつ出力され ネットワーク・インターフェイスの名前が表示されま ます。各経路情報には 7 つのフィールドがあり、おもな す。この例の場合、 nullpc がもつ Ethernet カードの フィールドの意味は以下のようになります。 インターフェイス名は、、 vx0 " です。 、 I 。 0 " はループパック・インターフェイスと呼はれる ・ Destination もので、ホスト内で閉じた通信をおこなう際に使われま 経路・清報における、デスティネーションのアドレスが す。 100 には、ローカルホストを表す 127.0.0.1 とい 表示されます。基本的には、直接バケットを送ること う IP アドレスか割り当てられます。ローカルホスト ができない経路についてはネットワーク・アドレスが、 ( 127.0.0.1 ) や自分の IP アドレスにこでは 192.168. できる場合は目的となるホストの IP アドレスか表示さ 3.10 ) 宛に送るときには、 1 。 0 がネットワーク・イン れます。デフォルト経路に関しては、、 default" が表示 ターフェイスとして用いられます。 されます。図 3 では、 127.0.0.1 ( ローカルホスト ) や 各フィールドの言岩田やその他の使い方については、オン nullpc が属するネットワークのホスト ( 192.168.3.1 ライン・マニュアル netstat(l) などを参照してください。 など ) 、プロードキャスト・アドレス ( 192.168.3.255 ) にはバケットを直接送れるので、ホストの IP アドレス が表示されます。 ・ Gateway デスティネーションに対するゲートウェイの IP アド レスか表示されます。図 3 では、 Ethernet 経由で直 接バケットを送ることかできるホスト ( 192.168.3.1 な ど、 192.168.3.0 に属するホスト ) については、デステ ィネーションのホストがもつ Ethernet アドレスがこ の部分に表示されています 12 ・ Flags 経路の状態がフラグとして表示されます。たとえば、経 路が利用可能な場合は、、 U " 、デスティネー ションカゞ ( ネットワークではなく ) ホストの場合は、、 H " など、さ まざまなフラグがあります。 ・ Netif その経路を使ってバケットを送る際、実際に使われる 12 solaris クメ易伶は、ここには IP アドレスがんパされます。 ホスト情報の設定 最後に、こまでに紹介した ( 自分の ) ホスト名や IP アドレス、経路情報に関する設定の具ー勺なガ去を紹介し ます。どの OS でも本質的な設頁目は同しですが、設定 ファイルの名前や記方法が異なります。 こでは、 FreeBSD と BSD/OS に分けて説明しま す。 Solaris についても簡単に触れます。 FreeBSD の設定 FreeBSD の場合は、前回紹介した NIS クライアント の設定も含めて、多くの設定が /etc/rc. conf ファイルに 集約されています。 /etc/rc. conf には設定をンヾラメー タ = 値 " として記し、ほかの起動設定ファイル (/etc/rc など ) では /etc/rc. conf の設疋パラメータにもとづいて 必要なコマンドを実行するようになっています。 FreeBSD マシンをネットワーク竟で運用するための 89 UNIX MAGAZINE 1998.12
連載 / UN Ⅸの玉手箱ー① と、、 0x 仕仕仕 f0 " となります。ドット表記は IP アドレスの ドット表記といに、ネットマスクの値を 8 ピットすっ 4 つの部分に分け、それぞれをドットで区切って 10 進数で 表現します。この場合、さきほどのネットマスクは 255. 255.255.224 のように表せます。 スラッシュによる表記は去も丘使われるようになったも ので、ネットワーク・アドレスのあとにネットワーク部の 長さを表すピット数を加え、そのあいだを、、 / " で区切りま す。この表記法は、おもに特定のネットワーク・アドレス についてネットマスクの長さを表すために用いられます。 たとえば 192.168.1.16 / 28 や 192.168.1.32 / 28 のよう に使います。 ホストをネットワークに接続するには、 IP アドレスの ほかにネットマスクに関する情報も必要です。間違った ネットマスクを設定すると、 IP アドレスのネットワーク 部とホスト部の区切りを誤って解釈してしまうため、 IP バケットがほかのホストに正しく届かなくなる場合があり ます。したがって、接続するネットワークがサプネットを 利用しているような場合は、 IP アドレスだけでなく、ネッ トマスクの値が正しいかにも十分主意しましよう。 ホスト名と IP アドレス 8 月号でも紹介したように、ネットワークに接続され たホストには、 IP アドレスだけでなく、人間にとって分 かりやすい名前を付けることかできます。この名前はホス ト名と呼ばホスト名にドメイン名をイ寸加した FQDN (Fully Qualified Domain Name) を用いると、名前から ホストを一意に特定できます。 IP アドレスとホスト名は 独立した概念なので、両者を対応づけるために、ローカル の hosts データベースや NIS 、 DNS などカイ吏われます。 ホスト名には別名 (alias) を付けることもできます。 たとえは、、、 baystars" というホストを Web サーバー にしたい場合、別名として、、 www " という名前を設定し、 一般ューサーに対して「うちの Web サーバーの名前は www である」と教えておきます。すると、一殳ューサー は www というホスト名で baystars にアクセスすること ができます。なんらかの理由で web サーバーを baystars から lions というホストに移した場合も、 www という別 名を lions に付けてやるだけで、一ヨ殳ューザーは web サ ーバーがどのホストなのかを気にしないで、 www という 84 名前でアクセスできます。管理者にとっても、本来のホス ト名を変更する必要がないので手間が省けます。ここで挙 げた例のように、ホストの別名は、、 www" や、、 ftp" など、 そのホストカ甘是供するサービスの名前を付けることが多い ようです。 別名を除くと、ホスト名はそのマシンに唯一与えられ た名前だと思われがちですが、厳密にはそうではありませ ん。より正確には、ホスト名は IP アドレスと対応づけら れており、 IP アドレスはネットワーク・インターフェイ スに付けられます。通常のホストは、 Ethernet などに接 続するためのネットワーク・インターフェイスを 1 つし かもたないので、・与えられる IP アドレスやホスト名は 1 つだけです ( 別名を除きます ) 。これに対し、彳するゲー トウェイのように複数のネットワーク・インターフェイ スを備える機器に関しては、ネットワーク・インターフェ イスごとに IP アドレスが与えられます。たとえば、 2 つ のネットワークを接続するゲートウェイは 2 つのネット ワーク・インターフェイスをもっため、 IP アドレスも 2 つになります。その場合、それぞれの IP アドレスに別々 のホスト名を付けることかできます。もちろん、マシンに とっては IP アドレスさえ分かれは・いいので、ホスト名を 付けすに運用することも可能てす。 ホストが UNIX マシンの場合、ログインする際に表示 されるホスト名は (/bin/)hostname コマンドによって 与えられます。引数に何も与えすに実行すると、たんに現 在設定されているホスト名を表示します 3 。 nullpc$ hostname mypc ・ f00 ・ CO ・ JP nullpc$ 日 新たにホスト名を設定したり、ホスト名を変更するに は、引数として新たなホスト名を FQDN で指定します。 なお、ホスト名の設定や変更ができるのはスーパーユーザ ーだけです。 bash# hostname nullpc . f00 . co ・ JP bash# hostname 取 ullpc. f00. co ・」 p bash# 目 3 FreeBSD や BSD/OS など、 4.4BSD べースの UNIX では、ホス ト名を FQDN で与えます。ただしプライベートなネットワークなど で、ドメイン名を使わすに運用する場合はこのかぎりではありません。 UNIX MAGAZINE 1998.12
hostname コマンドで設疋されるホスト名は 1 つだけ です。ホストが 2 つの IP アドレスをもち、それぞれにつ いてホスト名か設定されている場合は、どちらかを選んで 指定します。 IP バケット配送の仕組み IP アドレスやホスト名、サプネットなどについて説明 しましたが、これらはネットワーク上のホストを、、識別 " するための仕組みでした。次に、識別されたホストに対し て IP バケットを送る仕組みについて紹介します。 ネットワークに接続された 2 つのホストが通信する場 合、 IP バケットの送信元となるホストをソース (source 送信先をデスティネーション (destination) と呼びます。 さらに、ソースからデスティネーションまでの道のりを経 路 (route)4 、 IP バケットが正しく相手に届くように糸響各 情報を管理することを経路制御 (routing) と呼びます。 ます、インターネット ()P ネットワーク ) における経 路情報について触れておきます。 第情報とは IP を用いたネットワークでは、小さなネットワークを 互いに接続することにより、大きなネットワークを構築す ることができます。 こでの小さなネットワークとは、、、同しネットワー ク・アドレス 5 で示されるネットワーク " ( 論理ネットワー ク ) の範囲を意味します。 10B e5 の Ethernet であれ は 1 つの物理的な線 ( セグメント ) 、 FDDI であれは 1 つ の物理的なリングに 1 つのネットワーク・アドレスを対応 させることもできます。しかし、リピータなどの機器を使 えは勿理的なネットワークは延長できるため、 1 つの論理 ネットワークか複数の物理ネットワークに対応する場合も あります。ここでは、物理ネットワークではなく 1 つの 論理ネットワーク ( たとえば 192.168.1.16 というネット ワーク ) を、、ネットワーク " と呼ぶことにします。 4 "route" という単謐まンレート " と発音されることが多いのですが、スー パーユーサーのアカウントやディレクトリの吼点を意する root ( ルー ト ) と区別しやす - いよう、 route のことを、ラウト " と発音する場合があ ります。 5 ネットワークがサプネットにうリされているのであ川ま、 IP アドレスの サプネット部も含めたネットワーク部うゞネットワーク・アドレスにな ります。 連載 / UN Ⅸの玉手箱ー① UNIX MAGAZINE 1998.12 ネットワークどうしを接続するには、ゲートウェイ (gateway) と呼ばれる機器を用います。ゲートウェイは UNIX マシンの場合も、ルータ (router) と呼ばれる専用 機器の場合もあります。ゲートウェイとしての役割をもつ UNIX マシンは、、ホストルータ " とも呼ばれます。ゲート ウェイに共通していえるのは、複数の ( つまり、 2 つ以上 の ) ネットワーク・インターフェイスをもっており、それ ぞれのネットワーク・インターフェイスが別々のネット ワークに接続しているということです。 IP ネットワークでは、同しネットワークに接続された ホストどうしは、耐妾 IP バケットを送受信することがで きます。同しネットワークに属さないホス日ンヾケットを 送る場合は、以下のような手順になります。 1. 送信元ホスト ( ソース ) は送信先ホスト ( デスティネー ション ) のネットワーク・アドレスをみて、自分カ嘱す るネットワークにあるかどうかを判断する。あるのな らば直接送信するが、異なるネットワークにある場合 はネットワークに接続されたゲートウェイにバケット を転送する。 2. バケットを受け取ったゲートウェイは、自分カ嘱して いる複数のネットワークのいすれかにデスティネーショ ンがあるかを判断する。あるのなら、デスティネーショ ンに妾バケットを送る。ない場合は、自分カ鮟続して いるネットワークのいすれかに接続されたゲートウェイ を 1 つ選び、これに対して IP バケットを中幻医する。 3. デスティネーションの属するネットワークにたどり着 くまで、 2 の手順カ髞り返される。 このように、ゲートウェイがバケツリレー方式でバケッ トを転送することにより、 IP バケットはデスティネーショ ンカ嘱するネットワークへ 1 歩すっプいていきます。 IP ネットワークにおける経路情報とは、、、あるネットワーク へ到達するにはどのゲートウェイに送ればいいか " に関す る情報だといえます。ゲートウェイだけでなく、通常のホ ストも経路情報をもっています。あるネットワークが複 数のゲートウェイによって複数のネットワークに接続さ れている場合、ゲートウェイでないホストも、次に送るべ きゲートウェイを正しく選ぶ必要があります。そうしない と、 IP バケットがあらぬ方向に転送さいつまでたって もデスティネーションに届かないという事態に陥ります。 85
しん能ん砒′ ( 於 ( Ⅳ石 1 必 7 毋 CompIete PC-t0-UNIX Connectivity SOIution TC 旧による合的な P 住リ NIX 間の 接ーを提供 ーの非常に速い NFS 、 X サー / ← 最新の X ⅱ R6.3 / 日「 0 日 d Ⅳ日 y 版 X ウインドウ LBX(LowBandwIdthX) を サポート ローカル e ( 95 / Ⅳ 日キーポードマップエデイター ( 95 / 期 ndO Ⅳ 53.1 / 95 およびⅣの期 ndO Ⅳ 8 プラットフォーム対応 NFS は期 hdo Ⅳ S95 およびⅣアのロングファルネー ム編対 西を 2000 年問 ( 95 / Chameleon UNIXLink v. 7. OJ は統合的な PC - UNIX 間の接続環境を実現します。 ChameleonNFS/X Version5.5 / 4.6 の機能を受け 継ぎながらも、スピードアップした NFS 機能、最 新の X11R6.3 / Broadway 版 X ウインドウを搭載し ています。 Windows3.1 、 Windows95/NT の Windows プロ グラムに対応している UNIX コネクテイピテイソリ ューションなので、マルチューザ環境で の利用には最適です。 製品には NFS 、 FTP 、 LPR/LPD が組み 込まれ、 UN Ⅸとのファイルシェア、転送、 印刷を可能にします。また、 X サーパの 働きにより、 UNIX 上で動くアプリケー ションへの接続ができます。 UNIX Link 7. OJ 仕様 N 円クライアント / サーバ ・ 95 / NT 上でロングファイルネームサポート ・ (NT) リード / ライトサイズは、テフォルト 8KB ・ ( 95 ) リード / ライトサイズは、テフォルトく自動 > ・ンンボリックリンク ( 95 の NFS クライアント時のみ ) ・ネットワーク・コンピュータの下に NFS サーバが現 れる (Windows95 のみ ) X サーバ 0 代 W 日 ) ・ XI 1 日 6.3 完全互換 X サーバ十主要拡張機能 ・ XDMCP. Rlogin. Telnet. 「 sh. rexec をサボート ・完全 32 ビットアプリケーション ・ Netscape Navigato 「 & lnte 「 net ExplO 「 e 「対応プラウ ザプラグイン ・ LBX サポート ・ XauthO 「 ity. XhOSt 等をサポート ・ DEC. 旧 M. HP. M げを含むフォントセット ・インターフェイスが洗練されたコントロールバネル ・テキスト及び画像のカット & ペースト ・ローカ丿凵 ME ( 95 / NT ) ・日本語キーボードマップエデイター ( 95 / NT ) Telnet 日 ASCII Terminal ・接続プロファイル ・ VT52. 1 OO. 220. 320. 340. 420 ・ Wyse50. 60 ・ TVI 950.955 ・ SCO COIO 「 ANSI ・直接シリアル接続 ・ YMODEM, ZMODEM. Ke 「 mit ファイル転送 ・記録 / 再生が可能なスクリプト ・ドラッグ & ドロップによるキーホ - ドマッピング ・ 80 及び 132 桁表示サポート ・ヒストリー画面の分割表示 ・キャプチャ機能 ・ログ記録機能 ・ボタンバッド FTPクライアント / サーバ ・接続プロファイル ・ドラッグ & ドロップによるファイルやディレクトリの転送 ・ファイアウォールサポート ・ anonymous 接続をサポート ・ユーザ別にアクセス可能なティレクトリの設定が可能 TCP / 旧スタック ・ TCP,IP. UDP.ICMP をサボート ・ BOOTP/DHCP クライアント ・ NIS クライアント (Windows3.1 のみ ) ・各インターフェイス毎に複数のテフォルトゲートウェイ ・ Ethe 「 net. Token Ring. FDDI. シリアルの種々のインタ ーフェイスをサポート ・ lnetD ダイ刀しアップ機能 N 誂 M ・ n ・・ : UNIXL ・ S 凵 P. CSLIP. PPP.ISDN 対応 ・ PAP. CHAP. VJ ヘッダ圧縮 システム必要 ・ 486 もしくはそれ以上のプロセッサ ・ Windows3.1 x 以上、 Windows95. WindowsNT 3.51 もしくはそれ以上 ・ Windows95 用 8MB RAM ・ Wi ndowsNT 用 1 6M 日 RAM UNI コロロロロにいに 1 ぉをを・・メ 0 ・テ , , ツ・′ 1 仁トつ第・、 1 ・ ・第みト 4 螽 ーイド Digital xClock D ・ mo P ・ . 033 】・・れ 朝、 10 れ お求めやすくなりました ■ Chameleon UNIXLink v. 7. OJ 標準価格¥ 69 , 800 ( 税別 ) MoftWare ( X サーバ ) 標準価格¥ 40 , 000 ( 税別 ) C€N 亠 ⑧東京都港区赤坂 1 -1 -14 東急溜池ビル 9F 〒 107-0052 【販売元】 Tel.• 03-5562-3400 Fax : 03-5562-3434 住友金属システム開発 ( 株 ) Tel: 03-5476-9825 : sales@netmanage. CO. jp E-Mail ( 株 ) フォーバルクリエーティブ Tel.• 03-5466-3560 : http://www.netmanage. CO. jp ネットマネージジャパン株式会社 URL ( 株 ) プロード・システムエンジニアリング Te に 03-3403-6544 ※ NetManage, NetManage ロユ Chameleon, lJNlXLink. xoftware は米国 N 引 Man e 社の登録商標です。そ也は各社の登録商標です。※本仕様は製品改良のため予告なく変更する場合があります。 資料請求 No. 035
」介じ」 RFC ダイジェスト・・・・・・宇夫陽次朗 147 インターフェイスの街角・・・・・・増井俊之 164 LEGO の MindStorms UN Ⅸへの招待・・・・・・坂本文 170 Windows と UNIX ( 3 ) ーー PC 用 X サーバー News & Notice News ・・・・・・ 1 UN ー X の 2000 年問題・・・・・・中村眞 12 CoIumn ワークステーションのおと・・・・・・坂下秀 93 NetNews 便り・・・・・・みるく 138 NEWS from jus 法林浩之 144 Bookshe げ・・・・・・ 146 UNIX MAGAZINE 0 し .13 # 12 1998 年 12 月号 ( 通巻 146 号 ) 1998 年 12 月 1 日発行 発行所・株式会社アスキー〒 151-8024 東京都渋谷区代々木 4-33-10 電話 03-5351-8111 発行人 / 戸島國雄・編集人 / 遠藤論・編集長 / 大久保讓治・ Edito 「・ s Netwo 「 k Address: unixmag@ascii ・ cojp ・編集 / 川崎通紀岸竜次久保田考石川耕嗣長谷川光広 ・出版営業部長 / 宮川洋・出版営業担当 / 三田秀雄井上大介藤本典子 ・出版広告担当 / 山本理一郎佐々木智子杉本玲子・製作購買担当 / 稲垣勢津子 禁転載◎ 1998 ASCII Corporation 1079812 印刷 / 東京書籍印刷株式会社 Printed in Japan Mate 「回 f 「 om PerfO 「 mance Computing in this issue is published in cooperation with Miller Freeman 3 nc. I-J. S A. , 1998. All rights reserved.
連載 /FreeBSD ノートー② ・ Sun カ甘是唱する WebNFS をサポート ・ ATAPI/IDE インターフェイスの CD-R およびテー プをサポート ・ PPP ( カーネルおよびコマンドの双方 ) の機能強化 ・ AMD automounter を最新のものに更辛斤 ・マルチセッションの IS09660 形式 CD-ROM をサ このほか、新しいテンヾイスのサポート、システムコール の追加、さまざまな機能の再実装および拡張など、架 い変更が多数おこなわれた。 これらの機能のなかには、かなり以前から開発バージョ ンである 3.0-current に統合されて試験を繰り返してきた ものもあれば、リリース直前に大急ぎでまとめたものもあ る。したがって、機能ごとの元成度にはかなりばらっきが ある。 リリースノートにも明記されているように、今回のリリ ースは FreeBSD 里の開発者や、新機能をいちはやく利 用したい意谷知勺なユーサーを対象としている。開発の背景 に関する予備知識のない一殳ューザーか利用しようとする と、かなり戸惑いを感しるかもしれない。 また、ネットワーク・サーバーなどで安定した運用が必 要とされる場合は、 2.2 系列の 2.2.7-RELEASE などを 引続き利用することをお勧めする。和誑運営しているサイ トのサーバーも、当面は 3.0 に移行しない方針である。 リリースの数カ月前から猛烈な勢いでソースコードか更 新されるようになり、この状況はリリース後の現在も続い ている。・麦も大莫な変更がとりこまれていくことにな りそうだ。 こで、 CAM べースへの変更と ELF 形式への移行に ついて簡単にまとめておこう。 CAM ューサーからはみえにくい変更だが、カーネル内の大改 装の 1 っとして SCSI システムの CAM (Common Ac- cess Method) べースへの移行がある。 いきなり、、共通のアクセス手法 " といっても分かりにく いので、ますは SCSI のイ督はみからみていこう。 SCSI (Small Computer System lnterface : 小規模 コンピュータシステム・インターフェイス ) は、コンピュー タにハードディスクや CD-ROM 、テープデバイスなどを UNIX MAGAZINE 1998 ユ 2 バス接続するのに使われている。データの蓄積を目的とす るストレージ・デバイス以外に PC ではあまり使われな いが、シリアル接続機器やネットワーク接続機器などのさ まざまな周辺機器を接続するのにも利用できる。 SCSI で は、このバス上のコマンドやデータの形式、バスの物理的 な規格を定めている。 SCSI を利用するには、 SCSI 機器のほかに SCSI コン トローラと呼はれる装置が必である。山も匠はマサーポー ドに内蔵されているものもあるが、 PCI バスなどに刻長ポ ードを増設して利用することが多い。 Adaptec (http:// www.adaptec.co.jp/) のポードが代表オ各だが、 Symbios (http://www.symbios.com/、去も丘 LSI Logic に買収 された ) のチップを使ったものなど数多くの不頁がある。 SCSI を利用するには、各 SCSI 機器に対応したドライバ と、 SCSI コントローラに対応するデバイスドライバの両 方が必要になる。 このあたりの事情はネットワークに似ている。たとえ は、 Ethernet でネットワークに接続する場合、 Ethernet カードのドライバと、使用するプロトコルに合わせたモジ ュール ( たとえば TCP/IP を処理するモジュール ) がカ ーネル内に必要になる。 SCSI 機器カワ。ロトコルに、 SCSI コントローラが NIC (Network lnterface Card) に対応 すると考えればよいだろう。 SCSI の規格のなかで、周辺機器にアクセスするための ソフトウェア的なアーキテクチャの樹冓を定めているのが CAM である。 CAM 窈采用により、これまで経験的に構 成してきた SCSI 関連のコードか系目系勺に整理された。 従来は FreeBSD 独自の構築法をとっていたために保 守しにくく、コードの質がなかなか上がらない点カ甘商さ れていた。明文化されている CAM 窈采用により、・月蒲知 識がなくても理解しやすくなった。さらに、同様に CAM を採用している他の OS との上は効寸も容易になり、品質 の 1- E に役立つものと期待されている。 CAM に類似する仕組みとして ASPI があり、こちら は DOS の世界で SCSI デバイスにアクセスするための 事実ーヒの標準 API となっている。 ASPI ドライバは PC 用 SCSI コントローラを購入するとたいてい標準で忝付さ れており、 ASPI 対応のソフトウェアなら SCSI コント ローラの不鶤頁にかかわらす SCSI バスを操作できる。 現在は CAM への移行期間中で、これまで利用できた 57