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検索対象: UNIX MAGAZINE 1998年3月号
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1. UNIX MAGAZINE 1998年3月号

NETWORK TECHNOLOGY 6 ATM : LAN Emulation (LANE) ( 3 ) 播ロ陽ー 今回は参考文献川にもとづいて、 LEC からみた LANE の詳細について解説します。 UNIX MAGAZINE 1998.3 response メッセージをまとめます。 に STATUS のコード、名称、意味、それが用いられる このフィールドは response メッセージが使います。表 2 STATUS に OP - CODE の値とメッセージの種類をまとめます。 制御フレームがもっメッセージの種類を表します。表 1 OP-CODE LANE version 1.0 ではこのフィールドの値は 1 です。 VERSION LANE ではこのフィールドの値はつねに 1 です。 PROTOCOL レームと制御フレームを区別するためにも用いられます。 この値はつねに 0x Ⅱ 00 です。 MARKER は、データフ MARKER 以下のとおりです。 は、メッセージによって異なります。各フィールドの内容は す。 LAN-TYPE 以降のフィールドが含まれるかどうか DRESS フィールドまではすべてのメッセージに含まれま 図 1 の制御フレームのなかで、 SOURCE-ATM-AD トに従います。 QUERY を除く制御フレーム以外はすべてこのフォーマッ ォーマットを示します。 READY_IND および READY 図 1 に LANE で用いられる制御フレームの一般的なフ NE 制御フレーム・フォーマット TRANSACTION-ID request メッセージを送信する側 (requester) によって任 意の値が与えられます。 response を返す側 (responder) は、受信した request に対する response メッセージを返 す際、受信 request メッセージにある TRANSACTION- ID の値を対応する response メッセージに入れて返しま す。 requester はこの情報を用いてどの request に対す る response であるかを区別します。 REQUESTER-LECID その request を送信した LEC の LECID です。 表 1 OP - CODE の値とメッセージ OP-CODE ( 16 進 ) メッセージ LECID 0001 0101 0002 0102 0003 0103 0004 0104 0 5 0105 0 6 0106 0 7 0107 0 8 0108 0 9 0109 LE_CONFIGURE_REQUEST LE_CONFIGURE RESPONSE LE_JOIN_REQUEST LE_JOIN_RESPONSE REA DY_QUERY READY IND LE REGISTER_RESPONSE LE_REGISTER_REQUEST LE_NARP_REQUEST LE FLUSH_RESPONSE LE_FLUSH_REQUEST LE_ARP_RESPONSE LE_ARP_REQUEST LE_UNREGISTER_RESPONSE LE_UNREGISTER_RE QUEST 51 未定義 (UNDEFINED) LE_TOPOLOGY_REQUEST 未定義 (UNDEFINED)

2. UNIX MAGAZINE 1998年3月号

NETWORKTECHNOLOGY 6 図 3 LECS Connect から Configuration までの状態遷移 Config Setu p ※下線 : 状態 (state) ※イベント亠・ アクション ldle Configure CONN ECT 受信 LE CONFIGURE REQUEST 送信 LES の ATM アドレスが未知 SETUP lst . LECS, start timer RELEASE 受信 & no more LECS V Ⅳ C に 0 / 17 に LE CONFIGURE_REQUEST 送信 RELEASE 受信 & more LECS 次の LECS に SETUP 送信 ” e 「「 0 0 「” insf. infO ” LE CONFIGURE RESPONSE & no more ortimeout RELEASE LES の ATM アドレスが既知 Setup LES RELEASE/timeout RELEASE COM PLETE timeout 0 「” er 「 0 「” LE_JOIN RESPONSE RELEASE timeout 0 「” e 「「 0 「” LE JOIN RESPONSE RELEASE CSC2: ー・ ℃ SI : J0ining 1 Joining LES Se 妲 p. timeout ・ 4———CS11 : CSCSI : ADD PARTY CONN ECT Control Distribute VCC JJ2: ” success ” LE CONFIGURE RESPONSE SETUP LES CLSI . ℃ⅱ CONNECT SETUP Control Direct VCC, LE JOIN-REQUEST LSJ 1 : に SI : :LSII 』 2 成功 uration Direct VCC を張ります。 LECS の ATM アドレ スは、以下の優先順位で取得します。 LE_CONFIGURE RESPONSE メッセージの STA- TUS フィールドの値が 0 (success) の場合、 LE_CON LECS の well-known ATM アドレス FIGURE RESPONSE メッセージに含まれるパラメータ情 報をコピーし、 Join フェーズに移行します。たとえ ( 虹 AN - VPI = 0 、 VCI = 17 TYPE は C2 、 MAXIMUM-FRAME-SIZE は C3 、 これについては 1 月号の LECS の節で解説しました。 TARGET-ATM-ADDRESS は C9 、 ELAN-NAME は LECS を利用しない場合、 LECS Connect フェーズお C5 にそれぞれコピーされます。 よび次の Co 浦 guration フェーズは省略されます。 失敗 Configuration LE_CONFIGURE_RESPONSE メッセージの STA- Configuration フェーズでは、 LECS Connect フェーズ TUS フィールドの値が 0 でない場合、 LEC は初期状態に で張った Configuration Direct VCC を用いて LES の 戻ります。 ATM アドレスおよび各種 LEC パラメータを取得します。 再送 Configuration フェーズに入ると、 LEC は LECS に LE_CONFIGURE_REQUEST メッセージを送信します。 LE_CONFIGURE_RESPONSE メッセージが C7 LECS はこれに応えて LE_CONFIGURE_RESPONSE メ (Control Time-out) 時間以内に返されない場合、 LEC ッセージを LEC に返します。 は LE_CONFIGURE_REQUEST メッセージを LECS に LE_CONFIGURE_REQUEST メッセージおよび LE 再送します。再送の際、 TRANSACTION-ID フィール CONFIGURE_RESPONSE メッセージのフレーム・フォ ドの値は更新されます。再送を複数回 2 おこなっても LE ー ーマットを表 5 に示します。また、 LE_CONFIGURE CONFIGURE_RESPONSE メッセージを受信できない場 REQUEST メッセージおよび LE_CONFIGURE 合、 LEC は初期状態に戻ります。 RESP()NSE メッセージで用いられる TLV のフォーマット を表 6 に示します。 2 再送回数については規定がありません。 57 UNIX MAGAZINE 1998.3

3. UNIX MAGAZINE 1998年3月号

NETWORKTECHNOLOGY 6 図 4 J0in から Operationa はでの状態遷移 Joining 0 「 Joining 1 Operational LEC Multicast Send VCC/Multicast Forward VCC が RE LEASE された RELEASE COMPLETE Multicast Send VCC/Multicast Forward VCC 、ほかの VCC を RELEASE LE ARP fo 「 BUS :OJ 1 ほかの LEC からの Da ね Direct VCC を受け付ける CONNECT ACK 、 LE ARP Cache の更新 データの受信 上位層へ転送 LE_ARP_REQUEST 受信、解決可能 LE_ARP_RESPONSE 送信 自分宛の LE_FLUSH_REQUEST 受信 LE FLUSH RESPONSE 送信 LE_TOPOLOGY_REQUEST + Topology Change 受信 C19 をセット 上位層が BPUU 送信 LE_TOPOLOGY_R EQU EST 送信 001 : ” success" LE JOIN RESPONSE ff:ff:ff:ff:ff:ff, LE ARP REQUEST 002 : ldle SetuP BUS 003 : LE ARP RESPONSE SETUP ” Multicast Send" CONNECT "Multicast Send"VCC CONNECT ACK Multicast Send VCC 0 ⅱと同様 01 と同様 Control Di rect VCC ℃ 0nt「6 Distribute VCC が RELEASE された RELEASE COMPLETE Control Direct VCC/Control Distribute VCC 、ほかの VCC を RELEASE Setup BUS ADD PARTY "Mu lticast FO a 「 d ” Multicast_Forward_ 006 : VCC,CONNECT 0 Ⅱと同様 0 いと同様 :SII S01 ー :S12 007 : : 01 失敗 LE_JOIN_REQUEST メッセージには、 LES から受信した LE_JOIN_RESPONSE メッセージ LE CIient's ATM Address (CI) の STATUS が 0 でない場合、 LEC は初期状態に戻りま LAN Type (C2) す。 Maximum Data Frame Size (C3) Proxy (C4) 再送 ELAN Name (C5) LE_JOIN_RESPONSE Time-out (C7) 時間が経過し の 5 つのパラメータがかならす含まれている必要がありま ても LE_JOIN_RESPONSE メッセージが返されない場合、 す。 Local Unicast MAC Address (C6) はかならすし LEC は LE—JOIN-REQUEST メッセージを再送します。再 も含まれている必要はありません。扣 in フェーズで C6 を 送を複数回 3 おこなっても LE_JOIN_RESPONSE メッセー 登録しなかった場合、次の Registration フェーズで C6 を ジを受信できない場合、 LEC は初期状態に戻ります。 登録することになります。 Control Distribute VCC 成功 LES が LEC に Control Distribute VCC を張る場合、 LES から受信した LE_JOIN_RESPONSE メッセージ かなら $LE_JOIN_RESPONSE を返す前に Control の STATUS が 0 の場合、その LE_JOIN_RESPONSE Distribute VCC を張らなければなりません。 メッセージにはかならす C2 、 C3 、 C5 、 LECID ( C14 ) が lnitial Registration 含まれています。 LES から返されたこれらの値が許容可 能な場合、 LEC は扣 in フェーズを終了し、 Registration このフェーズでは、 LEC は扣 in フェーズで登録しなか フェーズに移行します。 った LocaI Unicast MAC Address (C6) を LES に登録 3 再送回数については規定がありません。 59 UNIX MAGAZINE 1998.3

4. UNIX MAGAZINE 1998年3月号

NETWORKTECHNOLOGY 6 表 7 Join フレーム・フォーマット Function Offset Size Name つねに 0x 00 2 MARKER 0 つねに 0X01 (LANE) 1 PROTOCOL 2 つねに 0X01 (version 1.0 ) 1 VERSION 3 0X0 開 2 : LE 」 OIN_REQUEST 2 OP-CODE 4 0X0102 : LE 」 OIN_RESPONSE request メッセージではつねに 0 。 response メッセージでは表 2 のコードの 2 STATUS いすれかが入る requester によって任意の値が与えられ、 responder によって返される 4 TRANSACTION-ID response メッセージで STATUS フィールドの値が 0 (success) の場合、 2 REQUESTER-LECID LES によって割り当てられた LECID0 それ以外はつねに 0 各 bit は異なる意味をもつ ( 表 3 参照 ) 。 flags & 0X0080 が真の場合、その 2 FLAGS LEC が proxy LEC であることを示す ELAN に加入する LEC の MAC アドレス 8 SOURCE-LAN- DESTINATION つねに 0 。受信時は無視される 8 TARGET-LAN- DESTINATION LE 」 OIN_REQUEST メッセージを送信した LEC の ATM アドレス 20 SOURCE-ATM-ADDRESS 開 : 無指定 1 LAN TYPE 01 : Ethernet/IEEE802.3 02 : IEEE802.5 (TokenRing) 00 : 無指定 1 MAXIMUM-FRAME-SIZE 01 : 1 , 516 02 : 4 , 544 03 : 9 , 234 04 : 18 , 190 つねに 0 。受信時は無視される 1 NUMBER-TLVS ELAN-NAME フィールドに含まれる ELAN 名の長さ 1 ELAN-NAME-SIZE つねに 0 。受信時は無視される 20 T ARGET-A TM-ADDRESS メッセージでは requester が設定した ELAN の名前を示す。 response メッ 32 ELAN-NAME セージでは LES が認識している ELAN 名を示す LAN-TYPE 図 3 に LECS Connect および Configuration フェーズ における状態遷移図を示します。 LE_CONFIGURE_REQUEST に含まれる LAN- JOin TYPE の値が " 無指定 " でない場合、 LE_CONFIGURE _RESPONSE に含まれる LAN-TYPE の値は LE_CON Join フェーズでは、 LEC は Connection フェーズで得 FIGURE_REQUEST に含まれる LAN-TYPE の値と一 た LES の ATM アドレスを用いてその LES に Control 致している必要があります。 Direct VCC を張り、目的の ELAN に加入します。 ELAN MAXIMUM-FRAME-SIZE への加入は、 LES に対して LE 」 OIN_REQUEST メッセ ージを Control Direct VCC を通して送ることでおこなわ LE_CONFIGURE_REQUEST に含まれる MAXI れます。 LES は受信した LE 」 OIN_REQUEST に対応 MUM-FRAME-SIZE の値が。無指定 " でない場合、 する LE_JOIN_RESPONSE メッセージを送信し、その LE CONFIGURE_RESPONSE に含まれる MAXIMUM- LEC に対して ELAN への加入の承認あるいは拒否を通 FRAME-SIZE の値は LE_CONFIGURE_REQUEST に 知します。表 7 に LE 」 OIN_REQUEST メッセージおよ 含まれる MAXIMUM-FRAME-SIZE の値と同一か、それ び LE_JOIN_RESPONSE メッセージのフレーム・フォー よりも小さい値である必要があります。 マットを示します。 6 8 12 14 16 24 32 52 53 58 UNIX MAGAZINE 1998.3

5. UNIX MAGAZINE 1998年3月号

NETWORK TECHNOLOGY 6 LAN-DESTINATION 2 オクテットの tag に続いて Ethernet をエミュレートす る場合は MAC アドレスを、 TokenRing をエミュレートす を取得していない場合は 0 です。 FLAGS 表 3 に示す内容をもつ bit flag です。 図 1 LANE で用いられる制御フレームのフォーマット MARKER = X ” FFOO ” OP-CODE VERSION = 刈℃ 1 ” PROTOCOL = X ” 01 ” STATU S TRANSACTION-ID REQUESTER-LECID SOURCE-LAN-DESTINATION TARGET-LAN-DESTINATION SOURCE-ATM-ADDRESS NUMBER- MA 刈 MUM- FRAME-SIZE TLVS TARGET-ATM-ADDRESS ELAN-NAME TLVs BEGIN F LAG S つ」 -6 4 つ」 1 っ一「 0 ELAN-NAME- SIZE LAN-TYPE 6 -6 108 表 2 STATUS フィールド コード 使用される response メッセー 意味 名称 ン ( 10 進 ) すべての response 正常な response 0 Success VERSION フィールドに含まれる値が、 LES あるいすべての response 1 Version NOt Supported は LECS が対応可能なバージョンよりも新しい request に含まれるパラメータと ELAN に互換性がすべての response lnvalid request parameters 登録しようとする宛先 MAC アドレスがすでに LES Join 、 Register 4 Duplicate LAN Destination に登録されている registration 登録しようとする始点 ATM アドレスがすでに LES J0in 、 Register 5 l)uplicate ATM Address に登録されている LES あるいは LECS の資源 (resource) 不足のため、 Configure 、 JO ⅲ、 Register lnsufficient resource tO grant request を受け付けることができない re quest セキュリティ上の理由で request が拒否された Configure 、 JOin 7 Access denied LECID フィールドの値がゼロでない ( Con 石 gure 、 Configure 、 JOin 、 Register 、 lnvalid REQUESTER-ID 8 Join) 、あるいは LEC の LECID と不一致 ( それ以 Unregister 、 LE ARP 宛先 MAC アドレスが multicast アドレスである Configure 、 lnvalid LAN Destination JOin 、 Register 、 、 LE ARP 、 Flush Unregister 始点あるいは宛先 ATM アドレスのフォーマッ トカ、 10 lnvalid ATM Address Configure 、 JOin 、 R egister 、 無効 Unregister 、 LE ARP 、 Flush LEC が認識されない 20 NO Configuration Configure 与えられたパラメータが矛盾する結果を導く。 理由 21 LE_CONFIGURE Error Configure を示さすサーピスを拒否する場合にも用いられる LEC が LECS に対して十分な情報を提供していない lnsufficient lnformation Configure 2 6 9 22 52 UNIX MAGAZINE 1998.3

6. UNIX MAGAZINE 1998年3月号

NETWORKTECHNOLOGY 6 図 7 Ope 「 ationa ワェーズの状態遷移 Operational LEC LE ARP Count: = 0 Frame count: LE_ARP_REQUEST BUS に転送 データ送信 アドレス学習 & no VCC cache 更新 Age く age_threshold remove from cache ℃ 1 : アドレス学習 cache 更新 LE ARPing LLI : テータ送信 & Frame count く C10 BUS に転送、 + + F 「 ame ー cou 猷 データ送信 & Frame_count = CIO&LE ARP count く C13 LE ARP REQUEST timer > = CI 1 LL3 : timer : = 0 、 Frame count:= 0 データ送信 & Frame_count > CI 0 d 「 op 、 + + Frame count no LE ARP RESPONSE in C20 if ()E ARP count く C13 ) {LE ARP_REQUEST 送信、 + + LE_ARP count} (LE_ARP_RESPONSE 受信 0 「アドレス学習 ) & Data Direct VCC KKI : KDI: K01 . KFI . 存在 & BUS not used in last C22 LE_ARP cache 更新、データを Data Direct VCC に送信 L01 : (LE_ARP_RESPONSE 受信 0 「アドレス学習 ) & Data Direct VCC LDI: LE ARP cache 更新、 SETUP Data Direct VCC 存在しない (LE_ARP_RESPONSE 受信 0 「アドレス学習 ) & Data Direct VCC OperationaI LD Di rect Setup 存在 & BUS used in last C22 LE ARP cache 更新、 LE FLUSH_REQUEST 送信 LFI : テータ送信 SETUP 、テータを queue/drop CONNECT 受信 & no BUS use CONNECT 受信 & BUS use in last C22 アドレス学習 & VCC 存在 cache 更新 Flush Direct Setup OperationaI LD OperationaI LD Flush ※ Ope iona ワェーズでは、 state ( 状態 ) は宛先 MAC アドレス ( LD : LAN Destination) ごとに管理される。各 s e の意味は以下のとおり。 2. Known: ATM アドレスは解決されているが Data Direct VCC は張られていない 1. OperationalLEC: 宛先 MAC アドレスに対応する送信先 ATM アドレスが解決されていない 6. OperationaI LD: アドレス解決済みかっ Data Direct VCC 確立済み 5. Flush: LE_FLUSH_RESPONSE を待っている 4. Direct Setup: Data Direct VCC を確立中 3. LE_ARPing: ATM アドレス解決中 VCC は VCC Time-out Period ( C12 ) を用いた aging に より、 C12 時間後に削除されます。 flush プロトコル ( 日 ush Protocol) flush プロトコルは unicast フレームの送信を BUS 経由 から Data Direct VCC 経由に切り替えるためのプロトコ ルです。 VCC の切替えは以下の手順でおこなわれます。 1. unicast フレームを Multicast Send VCC 経由で BUS に送信している LEC は、 LE_FLUSH_REQUEST メッ セージを MuIticast Send VCC に送出する。 2. BUS は、受信した LE_FLUSH_REQUEST メッセー ジを Multicast Forward VCC に送出する。 3. LE FLUSH_REQUEST メッセージを Multicast For- UNIX MAGAZINE 1998.3 ward VCC から受信した LEC は、 LE_FLUSH RESPONSE メッセージを Control Direct VCC ( すな わち LES) に送出する。 4. LES は、 LE_FLUSH_RESPONSE メッセージを Con- trol Direct VCC あるいは ControI Distribute VCC 経由で LE_FLUSH_REQUEST メッセージを送信した LEC に送信する。 なお、 LE_FLUSH_REQUEST メッセージの先頭 2 オ 65 e 幵であることを思い出してください。 7 データフレームで用いられる LECID がとりうる値は 0X0001 ~ ()xf - 表 13 に LE_FLUSH_REQUEST メッセージおよび すので、データフレームと混同されることはありません 7 。 クテットは制御フレームを示す MARKER ( 値 : 0xff00 ) で

7. UNIX MAGAZINE 1998年3月号

NETWORKTECHNOLOGY 6 表 9 LE ARP フレーム・フォーマット Offset Size Name 0 2 MARKER 2 1 PROTOCOL 3 1 VERSION 4 2 OP-CODE 2 STATUS 4 TRANSACTION-ID 2 REQUESTER-LECID 2 FLAGS Function つねに 0xff00 つねに 0X01 (LANE) つねに 0X01 (version 1.0 ) 0X0006 : LE_ARP_REQUEST 0X0106 : LE_ARP_RESPONSE request メッセージではつねに 0 。 response メッセージでは表 2 のコードの いずれかが入る requester によって任意の値が与えられ、 responder によって返される LE_ARP_REQUEST メッセージを送信した LEC の LECID 各 bit は異なる意味をもっ ( 表 3 参照 ) 。 flags & 0X0001 が真の場合、 TARGET-LAN-DESTINATION は Remote Unicast MAC Address ( C27 ) であることを示す LE ー ARP シーケンスを起動する原因となったフレームの始点 MAC アドレ 8 SOURCE-LAN- DESTINATION ス (Source MAC Address)0 not present" でもよい 解決すべき MAC アドレス 8 TARGET-LAN- DESTINATION 20 SOURCE-ATM-ADDRESS LE_ARP_REQUEST メッセージを送信した LEC の ATM アドレス つねに 0 。受信時は無視される 4 RESERVED 20 TARGET-ATM-ADDRESS LE_ARP_REQUEST メッセージではつねに 0 。 LE_ARP RESP()NSE メ ッセージでは解決された ATM アドレス つねに 0 。受信時は無視される 32 RESERVED 6 一 8 ワ 1 4 -1 1 16 24 ワ」ワ」、 6 っ 0 一 -0 一 .0 76 2. C16 に宛先 MAC アドレスがない場合、 LEC は LES に ールドに入れて Control Direct VCC に LE ARP 対して LE_ARP_REQUEST メッセージを送信する。ア RESPONSE メッセージを送信する。この際、 proxy ドレス解決をおこなう宛先 MAC アドレスは TARGET - LEC は FLAGS フィールドの値を 0X0001 にし、その LAN-DESTINATION フィールドに挿入される。 MAC アドレスが Remote Unicast MAC Address 3. LES は LE_ARP_RESPONSE メッセージを LEC に返 ( C27 ) であることを示さなければならない。 し、アドレス解決の結果を LEC に通知する。 LE LE ARP Cache と bridge テーブル ARP_RESPONSE メッセージの STATUS フィールドの 値が 0 (success) の場合、 TARGET-ATM-ADDRESS LEC が IEEE802. ld bridge である場合、その LEC は フィールドに送信先 ATM アドレスが入っている。 Configuration BPDU4 を BUS に送信するたびに LE 4. アドレス解決の結果を C16 に反映する。 TOPOLOGY_REQUEST メッセージを LES に送らなけ ればなりません。 LE_ARP_REQUEST メッセージおよび LE ー ARP LE_TOPOLOGY_REQUEST メッセージのフレーム・ RESPONSE メッセージのフレーム・フォーマットを表 9 に フォーマットを表 10 に示します。なお、送信した co 浦 g - 示します。 uration BPDU の TopoIogy Change FIag ビットが立っ また、 LES から LE_ARP_REQUEST が転送されてき ている場合、 LEC は LE_TOPOLOGY_REQUEST メッ た場合、 proxy LEC は以下の操作をおこないます。 セージ中の FLAGS フィールドの値を 0X0100 にして送信 1. TARGET-LAN-DESTINATION フィールドの MAC しなければなりません。 アドレスが自分の bridge テープルに存在するかどうかを チェックする。 2. MAC アドレスが bridge テープルに存在する場合、自 分の ATM アドレスを TARGET-ATM-ADDRESS フィ 4 Configuration Bridge Protocol Data Unit の略。 Spanning Tree アルゴリズムで用いられる制御フレーム。 Spanning Tree アルゴリ ズムについては「 lnternetworking 」 1997 年 3 月号の「 LAN 学事始 め」で詳しく解説しました。 61 UNIX MAGAZINE 1998.3

8. UNIX MAGAZINE 1998年3月号

NETWORKTECHNOLOGY 6 表 8 Registration フレーム・フォーマット Offset Size Name 2 MARKER 0 1 PROTOCOL 2 3 1 VERSION 4 2 OP-CODE Function つねに 0x 幵 00 つねに 0X01 (LANE) つねに 0X01 (version 1.0 ) 0X0004 : LE_REGISTER_REQUEST 0X0104 : LE REGISTER_RESPONSE 0X0 開 5 : LE_UNREGISTER_REQUEST 0X0105 : LE UNREGISTER_RESPONSE メッセージではつねに 0 。 response メッセージでは表 2 のコードのいすれ 2 STATUS かが入る requester によって任意の値が与えられ、 responder によって返される 4 TRANSACTION-ID request メッセージを送信した LEC の LECID 2 REQUESTER-LECID つねに 0 。受信時は無視される 2 FLAGS 登録あるいは抹消する MAC アドレス 8 SOURCE-LAN- DESTINATION つねに 0 。受信時は無視される 8 TARGET-LAN- DESTINATION メッセージを送信した LEC の ATM アドレス 20 SOURCE-ATM-ADDRESS つねに 0 。受信時は無視される 56 RESERVED OperationaI します。扣 in フェ ーズですでに C6 を登録した proxy LEC は、このフェーズでは何もおこなわすに次の BUS con- アドレス登録プロトコル (Address Registra- nect フェーズに移行します。扣 in フェーズで C6 を登録し tion ProtocoI) なかった proxy LEC は、このフェーズで C6 を登録しま す。使用されるメッセージは後述するアドレス登録プロトコ LANE では、 ()perational フェーズにおいても Local ルと同様です。 Unicast MAC Address (C6) の登録および抹消が可能 です。 C6 の登録には LE_REGISTER_REQUEST およ BUS connect び LE_REGISTER_RESPONSE メッセージが、 C6 の抹 Join フェーズで ELAN に加入した LEC は MAC プロー 消には LE_UNREGISTER_REQUEST および LE ドキャスト・アドレス (ff:ff:ff:ff:ff:ff) に対する LE_ARP_ UNREGISTER RESPONSE メッセージが用いられます。 REQUEST メッセージを LES に対して送信し、 BUS の これらのフレーム・フォーマットを表 8 に示します。 ATM アドレスを得ます。これについては 1 月号で解説し アドレス解決プロトコル (Address ResoIu- ました。 tion ProtocoI) LEC は BUS の ATM アドレスを得たあと、 BUS に対し て Multicast Send VCC を張ります。 BUS は LEC から LEC が unicast フレームを ELAN 内のホストに送信す の Multicast Send VCC を受け付けると、 ADD_PAR る場合、そのフレームの宛先 MAC アドレスから送信先 TY UNI シグナリングを用いてその LEC を Multicast ATM アドレスを求める必要があります。 1 月号で解説し Forward VCC に加入させます。 たとおり、アドレス解決とは宛先 MAC アドレスから送信先 BUS connect が終了した時点で、 LEC は OperationaI ATM アドレスを求めることです。アドレス解決の全体的 フェーズに入ります。 な手順については 1 月号で解説しました。 図 4 に Join フェーズから ()perational フェーズまでの状 LEC がアドレス解決を依頼する場合の手順は以下のよ 態遷移図を示します。 うになります。 1. LE-ARP Cache ( C16 ) を検索する。 6 8 ワ〕 -4 1 1 1 24 32 52 60 UNIX MAGAZINE 1998.3

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NETWORKTECHNOLOGY 6 表 4 続き 定する、 3. peak および Sustained Cell Rate を指定する、 のどの型の VCC を用いるかを指定する。この値は Con - figuration フェーズで指定される。 C25 Multicast Send VCC AvgRate : LEC が Multicast Send VCC に可変 bit レート (variable bit rate) を用いる 場合の、 Forward and Backward Sustained Cell Rateo C26 Multicast Send VCC PeakRate : LEC が Multicast Send VCC に可変 bit レート (variable bit rate) あるいは 固定 bit レート (constant bit rate ) を用いる場合の、 For- 表 5 Configuration のフレーム・フォーマット Offset Size Name Function 0 つねに 0xff00 2 MARKER 2 1 PROTOCOL つねに 0X01 (LANE) 3 つねに 0X01 (version 1.0 ) 1 VERSION 4 2 OP-CODE 0X0001 : LE_CONFIGURE_REQUEST 0X0101 : LE_CONFIGURE_RESPONSE 2 STATUS request メッセージではつねに 0 。 response メッセージでは表 2 のコード のいすれかが入る requester によって任意の値が与えられ、 responder によって返される 4 TRANSACTION-ID 2 REQUESTER-LECID request メッセージではつねに 0 。 response メッセージの値は無視される つねに 0 。受信時は無視される 2 FLAGS LEC の MAC アドレス。 "not present" でもよい 8 SOURCE-LAN- DESTINATION つねに 0 。受信時は無視される。 8 TARGET-LAN- DESTINATION 20 SOURCE-ATM-ADDRESS LE CONFIGURE_REQUEST メッセージを送信した LEC の ATM アドレ ス 00 : 無指定 1 LAN TYPE 01 : Ethernet/IEEE802.3 02 : IEE E802.5 (TokenRing) 00 : 無指定 1 MAXIMUM-FRAME-SIZE 01 : 1 , 516 02 : 4 , 544 03 : 9 , 234 04 : 18 , 190 このメッセージに含まれる TLV の数 1 NUMBER-TLVS ELAN-NAME フィールドに含まれる ELAN 名の長さ ( 0 でもよい ) 1 ELAN-NA ME-SIZ E response メッセージで STATUS フィールドの値が 0 (success) の場合、 20 TARGET-ATM-ADDRESS LES の ATM アドレス。それ以外はつねに 0 ELAN の名前 76 32 ELAN-NAME TLV の第 1 要素の Type ( 表 6 の Type のなかのいすれか ) 108 4 ITEM I-TYPE TLV の第 1 要素の長さ 112 1 ITEM_I-LENGTH 113 Variable ITEM_I-VALUE TLV の第 1 要素の値 etc. 状態遷移機械としての LEC LEC のおおまかな状態遷移図を図 2 に示します。この 各状態のなかにはさらに状態が定義されていますが、 LEC はそれぞれ状態遷移機械 (state machine) として 実装されています 1 。 1 LES 、 BUS 、 LECS も状態遷移機械として実装されています。 ward and Backward Peak Cell Rateo C27 Remote Unicast MAC Address(es) : LES には登録さ れないが、 LEC が LE_ARP_REQUEST メッセージに応 える MAC アドレス。このパラメータは proxyLEC のみが もつ。 C28 Connection Completion Timer : Data Direct VCC が張られたあと、データあるいは READY ー IND メッセージ が送られるまでの時間。このパラメータの実装はオプショ ン。値 : 最小値 1 秒、デフォルト値 4 秒、最大値 10 秒。 6 一 8 ワ 1 一 4 、 6 1 1 一 1 24 32 52 53 -4 一 0 、 6 55 UNIX MAGAZINE 1998.3

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NETWORKTECHNOLOGY 6 図 7 続き OperationaI LD テータ送信 : 001 Data Di rect VCC にデータ送信 アドレス学習 : 002 cache 更新 Direct Setup CONNECT 受信 ( 可能なら ) queued data を送ー 01 と同様 0 Ⅱと同様 ldle ・一 : 団 1 DOI: ニ = ロ Flush :FKI RELEASE 受信 Known データ送信 queue/d 「 OP アドレス学習 LE FLUSH RESPONSE 受信 queued data 送信 ldle ・一 : 01 アドレス学習 cache 更新 RELEASE 受信 FFI: Known ー :DKI DD2: FF2: CONNECT 受信 & BUS used LE FLUSH REQUEST 送信 DFI: F01 : デ - タ送信 & Frame count く C10 BUS 送信、 + + Frame_count テータ送信 & Frame count = C10 。一 : 日 1 0 Ⅱと同様 drop RELEASE 受信 DDI: Age = age_threshold + x LE ARP REQUEST 送信 : 003 :OK Known LE FLUSH RESPONSE メッセージのフレーム・フォー マットを示します。また、図 7 に OperationaI フェーズに おける LEC の状態遷移図を示します。 ☆ 今回は LANE で用いられる制御フレームの詳細および 状態遷移機械としての LEC について紹介しました。来月 は LANE 2.0 など、 LANE に関する積み残しの話題をと りあげたあと、 ATM switch の内部構造について解説す る予定です。 ( はりぐち・よういち FORE Systems) flush プロトコルの存在意味 IP では旧データグラムの到着順序は、送信順序と異な っていても問題ありません。しかし LANE はデータリンク 層 ( data ⅱ n い aye 「 ) のコリジョン・ドメインをエミュレート していますので、フレームの送信順序と到着順序の順序関 係を保存する必要があります。 b 「 oadcast/multicast フ レームと unicast フレームが混じっている以下のような場 、 LANE はフレームの順序関係を保証しません ( できま せん ) 。 f 「 ame ] . MAC A → MAC B f 「 ame 2. MAC A → BUS (b 「 oadcast) f 「 ame 3. MAC A → MAC B しかし、 LANE は unicast フレームの順序関係は保存 します。すなわち、 MAC B は、かならず f 「 ame 1 のあ とで f 「 ame 3 を受信することが保証されています。 flush プロトコルは unicast フレームの順序関係を保存するた めに用いられます。 [ 参考文献 ] 卩ー The ATM Forum Technical Committee, わ AN Em- ulation ()ver は TM Version 工 2 ftp://ftp.atmforum.com/ p ub/approved-sp ecs/af-lane-()021.000. Pdf 66 UNIX MAGAZINE 1998.3