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検索対象: UNIX MAGAZINE 1999年1月号
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1. UNIX MAGAZINE 1999年1月号

連載 /NET WORTH—O 占ですべてか変わった。 Windows 95 は PPP (Point- to-Point Protocol) にも対・応しており、ダイヤルアッフ TCP/IP クライアントとしての機能を十分に備えていた。 MS-DOS/Windows 3.11 の組合せは、 1996 年に入 ってもまだ Windows OS の売 - E げ全体の約半分を占め ていたものの、衰退の兆しがみえていた。デスクトップ TCP/IP スタックの市場は、 Microsoft が 32 ビットの Windows OS に TCP/IP スタックを組み込んだために 消滅したようだ。 Microsoft の TCP/IP は、ダウンロー ド可能な WfW のアドオンとして、または Windows NT Server や Microsoft DeveIoper Network の CD-ROM として入手できた。ソフトウェアの巨人 (Microsoft) は、 Windows 3. x でのダイヤルアップ用 TCP/IP を Web プラウサ lnternet Explorer に組み込み、無科で ISP (lnternet Service Provider) にひっそりと配布した。 デスクトップ TCP/IP べンダーは、自社製品か割り 込める隙をみつけようともがき続けていた。 TCP/IP ス タックとダイヤラーの販売を続ける理山がなくなった以 上別のアプリケーションを考えなければならない。この 方針をとる際に間題となるのが、古くからある TCP/IP アプリケーション (Telnet 、 FTP など ) が Windows 95 や Windows NT にはもともと組み込まれており、 さらにフリーウェアやシェアウェアとしても簡単に入手 できる点である。 Netscape の Web プラウサには ( の ちに Microsoft のプラウザにも ) FTP や電子メール・ ソフトウェアが含まれており、いくつかのべンダーはこ の Web プラウザと統合アプリケーション市場で競合を 試みた (NetManage の WebCruiser 、 Spry の Mo- saic 、 Wollongong の Emissary 、 NCD ( のちに FTP Software に買収される ) の Marathon など ) 。しかし、 Netscape と Microsoft のプラウサ戦争が激化した時点 でこれらの投資は無駄だと分かった。 ネットワーク技術の蓄積があり、別の製品を提供したべ ンタ、、一の責はよかった。 PCNFS クライアント・ソフト 立暑 ( 工ミュレー ウェア、 PC X ウインドウ・サーバー ションなどを含んだ TCP/IP 製品は、とくにメインフ レームでまだ需要があった。 PCNFS クライアント・ソ フトウェアの市場は、デスクトップ PC と UNIX マシ ン間での資源共有の必要性が重要になるにつれて拡大して いった。ほはすべてのデスクトップ TCP / IP べンダーが、 UNIX MAGAZINE 1999 ユ 自社で開発するか別のべンダーからライセンスを受けて、 Windows 95 用の NFS クライアント・ソフトウェアに 投資した。これらの企業のうち、規模の小さな Windows NT 市場に対して同様の製品を出す余裕のあるところは皆 無に近かった。 オーストラリアで開発されたフリーウェアの Samba サーバーの登場により、 PCNFS ソフトウェアの販売に 依存する路線の間題点が明白になった。 Samba ゃべン ダー (Syntax 、 Sun 、 SCO など ) の同種の商品を使え ば、 UNIX マシンで Microsoft LAN Manager や IBM LAN Server システムをエミュレートし、 Windows デ スクトップ・クライアントとファイルを共有できる。 れらのアプリケーションでは、 SMB (Server Message BIock) プロトコルと NetBIOS over TCP/IP かイ吏われ ている。いすれも Windows 95 や Windows NT での資 源共有に用いられるプロトコルであり、デスクトッフ。用に NFS クライアント・ソフトウェアを購入してインストー ルしなくても、 Windows から UNIX システム上のファ イルにアクセスできる。性能や管理面を考慮すれば、 NFS のほうが便利かもしれない ( たとえは、 UNIX ファイルシ ステムと同じ方式なので、ユーザーは UNIX 上でアクセ ス権を変更できる ) 。一方、フリーウェアの利用による経 費節約や、少数の UNIX サーバーを変更するだけですむ 点は、かなり有力な導入理由になる。大量の NFS クライ アント・ソフトウェアを購入する余裕のあった企業は、現 在 Samba を使っている。たとえは、 Bank of America では 1 500 以ーヒの Samba サーノヾーが、 GoIdman Sachs では 20 , 000 のデスクトップで Samba が使われている。 Samba の普及により、 Samba 以、タ ) デスクトッフ NFS 製品の売にげは減少している。 TCP/IP の安定性 現在、デスクトップにおける TCP/IP は OS に組み 込まれ、ごくありふれたものとなっている。ューサーに とっては喜ばしいことだが、かって TCP/IP を提供し ていたべンダーや、成長を遂げたデスクトップ業界では 間題が生している。 Macintosh の市場て競い合っていた TCP/IP べンダーはほとんど見当たらない。いくつかの PC 用 TCP/IP べンダーは買収され、業孑宿小を翁義な 95

2. UNIX MAGAZINE 1999年1月号

Mic 0 Microsoft@ Ⅳわ e 肥 doyou want tO go today? WWW.. asia.れ1iC′0S0代.com/japan/ Ⅵ S U A L S t u d i 0 鬘 Java の生産性と、 Windows のパワーと。 新発売 き五による高速・高機能 Windows アフリケーション開発 ・ Javaäöロ ・既存の資産を生かすコンホーネント利用およひ開発 ・ Act ⅳ eX テータオフシェクトによる高速テータヘースアクセス Microsoft VisuaI J + + 6.0 は、 Java 言語の生産性と Windows のパワーを統合し、 機能性の高い Windows アプリケーションや、 Web ソリューションを構築できます Java 言語で記述され、 COM(Component Object M0de りをサホートした クラスライブラリ「 Windows Foundation Classes 」やヒジュアルなプログラミンクにより、 三五による完全な Windows アフリケーションの構築を実現します JavaÉa ⅱロ、・ - 円 Ofes on 引 Edition : マイ ? 0 ソフトビジ強アルおを。・ , ・ : ・、 プ 0 フー 0 レールーヤ・レ・ン ; 遘アフリケーショ : 、毳ノステし 今日から使える J a v a 開発環境 Microsoft VisuaIJ + + 60 ・製品に関するお問い合わせ / カタログのご請求は : カスタマーインフォメーションセンタ - 電話東京 ( 03 ) 5454-2300 大阪 ( 06 ) 245-6995 http://www.asia.microsoft.com/japan/developer/visualj/ ・ VisuaI J + + 6.0 のさらに詳しい情報をインターネットでご覧ください、 * M 朝 os 、 W ⅲ dows 、 W doyou want い 90 い day ? は木国背 OS CO 甲帳山凹の木国及びれり地の国における 0 、。す Vlsual 、 Vlsual S 山朝 0 凵コ、は 3 、国 : , s CO 甲 0 いむ on の木国及び - をの他の マイクロソフ朱式会社 ・製品はイープン価ーこす販価矗はマイク凵ソフト恥品取扱店にお問い合わ卩くさい 国においるにこす・品のけ様及び / いケ - シ内容は、を告なく屮 3- ることかいはすのここ了示下さい 資料請求 No. 017

3. UNIX MAGAZINE 1999年1月号

連載 /NET WORTH—O くされたところもある。成功を続けているのは、 NFS や X ウインドウ、メインフレームの端末工ミュレーション、 データベース接続といった、また濡要のある TCP/IP ア プリケーションを有する少数の企業に限られている。 この 10 年間、核となるプロトコルが安定していたこと が TCP / IP の強みだった。スロースタートやリスタート、 再送のアルゴリズムなど、いくつかの機能は拡張されてい る。核となる TCP/IP のプロトコルはほとんど変わらな かったが、デスクトップで利用できる TCP/IP の実装 は大きく改善された。 van Jacobson (UCB) や David CIark (MIT) といった研究者の活動を通して、ネット ワーク開発者はネットワーク・プロトコルの動作原理を かなり深く理解している。 Geoff ArnoId の言葉を借りれ ば、「個々の小さな機能を集めることで、その何倍もの機 能か夫現できる」システムはこうした十分な理解から生ま れる。また、深く理解しているからこそ変更をおこなうべ きではない日判月も見抜ける。その結果、 TCP/IP は多く の不要な変更を回避することができた。 HTTP のような 新しいアプリケーション・プロトコルか普及しつつあるが、 下位層の核となる TCP/IP には景グをケえていない。 Arnold によれば、 Sun の技術者たちは 3Com の Eth- ernet カードと、 1986 年にリリースされた MS-DOS バ ージョン 3 と Sun の PCNFS Version 1 が入っている 旧い IBMXT を探し出し、ある実験をおこなった。彼ら は、この PC と去斤の Solaris 2.6 かカ作している Sun Ultra をネットワークで接続した。デスクトップ PCNFS ソフトウェアはうまく動き、 PC から Sun のディスク上 のファイルにアクセスできた。 NFS プロトコルて採用さ れているバージョンは、 1985 年の登場以来 2 不頁しか存 在しない。これに対して、 PC に同日にの旧いバージョン の MS-NET (Microsoft PC-client ネットワーク・ソフ トウェア ) をインストールすると、 PC は WindowsNT と通信できなかった。 Microsoft の流儀では、伝糸勺に新 しい OS に更新されるたびにプロトコルか変わっている。 そのため、 Microsoft が使っている SMB プロトコルに は 12 不鶤頁の異なるバージョンか存在し、相圧接続匪か損 なわれている。絶えす仕様を変えるという Microsoft の 考え方は、インターネットでは通用しない。 また、 Arnold は、石司とした標準がすでに存在してい ると、次のプロトコルではよけいなことか盛り込まれるケ 96 ースが多いとも述べている。その一イ列として、ダイヤルア ップ・ユーザー用の PPP の開発か挙げられる。ダイヤ ルアッフ接続で使われる SLIP (Serial Line lnternet Protocol) は 1984 年に登場したが、 1 ページ以下のソ ースコードで実装できるくらい単純だった。これに対し、 PPP の標材ヒにはかなりの期間を要した ( 最糸勺に RFC が公開されたのは 1993 年である ) 。 WinSock 2.0 の仕様 も同様の展開をみせており、 IPv6 ()P Version 6 ) はし、 まだに拡張されている。 ☆ デスクトップ TCP/IP の初期の数年間についての情 報を提供してくれた、 PhiI Karn (QuaIcomm) 、 Fred Whiteside (Hummingbird Communications) 、 Ge- 0 仕 Arnold (Sun) 、 Steve KnowIes (Precision Guess- work 、元 FTP Software) に感謝したい。 このれでいくと、次回は Microsoft の咼性能ネット ワーク・デスクトップである Windows NT の NFS に ついて、再 ) もべることになろう。 それでは次回まで、ネットワークを世界に広げ、ロー カルで近くのデスクトップ TCP/IP マシンと相カ鮟続し 州の建物のエネルギー管理をおこなうオレゴン州エネルギー省 勤務。「 Programmer's Journal 」の元編集者であり、『 Ex- tending DOS 』の著者の 1 人でもある。 [ 赭文献 ] [ 1 ] J. K. ReynoIds, J. Postel, Request F07 ・ Comments 7 ℃れ ce 9 “記 e , RFC1000 , August 1987 [ 2 ] NetBIOS Working Group, DARPA, IAB, End-to- End Service Task Force, ProtocoI s れ d 佖司ル 7 、 0 Net- BIOS service 0 れ 0 TCP/IP tra れ夘 07 、 t : Co れ c 叩な 0 れ d methods, RFC1001 , March 1987 「 Desktop TCP/IP at Middle Age 」 UNIX REVIEW 1998 年 2 月号より @1998 , UNIX REVIEW (). S. A. ) ■ M. Steven Baker UNIX MAGAZINE 1999.1

4. UNIX MAGAZINE 1999年1月号

連載 /NET WORTH—O 水面ードでは、つねに本曲鮟続生と商第団憂位」生とのあい だで緊迫した関係か読いていた。 1980 年代後半、 TCP /IP 環境で NetBIOS を使えるようにするため、 DoD (Department of Defense) が初めて協力を要請した。 デスクトップ TCP/IP べンダー数社が協力して、 Net- BIOS over TCP/IP かオ票準化された ( RFC1000 [ 1 ] ~ 1001 [ 2 ] で文ヒされた ) 。 Windows 用 TCP/IP Microsoft の Windows 3.0 か登場したとき、昔から のデスクトップ TCP/IP べンダーの対応は鈍く、ソフト ウェア・アプリケーションと簡単に使えるダイヤルアッ プ TCP/IP の Windows 版はなかなか出なかった。こ のため市場にほ。っかり穴があいたが、 Distinct や Fron- tier Techn010gies 、 NetManage 、 Spry ( のちに Com- puServe に買収される ) といった新規参入企業がすかさす それを埋めた。これらのべンダーは Windows 市場に的を 絞り、 MS-DOS や OS/2 の市場には手を出さなかった。 デスクトッフ TCP/IP の市場は、 1990 年代初期の Gopher クライアント / サーバーの登場とともに爆発的に 広がった。その後まもなく、 Windows/Macintosh 用の Web プラウザ (Mosaic) と、 UNIX 上で重川乍するフリー の Web サーバーか読けて登場した。 Gopher と Web の プロトコルは、いすれもネットワーク上のどこに情幸肋ゞあ るかという知識を必要としないリンクを通して初心者にネ ットワーク資源を提供した。もはや、一一搬的な TCP/IP アプリケーション (FTP クライアントなど ) を MS-DOS で使うために難解なコマンドを憶える必要はなかった。電 子メールも、安価なデスクトップ TCP/IP ( とくにダ イヤルアッフ。接続ューサー向けの ) 市場の活性化にひと役 買った。インターネットは、世界中から電子メールにアク セスできるインフラストラクチャとなった。 このようにデスクトップ TCP/IP が成長した要因の 1 っとして、 WinSock (Windows Socket) 標準の開 発が挙げられる。 1991 年の lnterop で Geoff Arnold (Sun) と Martin HaII (JSB Software Technologies) が交わした会話に端を発する WinSock は、 Windows で TCP/IP ネットワーク・アプリケーションを書くために 使われる API 、ヘッダファイル、 DLL (Dynamic Link 94 Library) を標準化している。 WinSock の登場以前、各企 業はアプリケーションを書くためのツールキットと API を独自に用意したので、ネットワーク・アプリケーショ ンは特定のべンダーの TCP/IP スタックでしか動かな かった。 WinSock のおもな開発者は、 Sun 、 JSB 、 FTP Software 、 Microsoft から出ていたが、ほかにも電子メ ールでの詞論やメーリングリストを通して多くの企業が参 加した。 WinSock 1.1 は、 1993 年 1 月に正式にリリー スされた。 まもなく、利益を生むデスクトップ TCP/IP の市場 に、別のネットワーク・アプリケーションを販売する企 業が参入してきた。 UNIX や VAX/VMS に接続する端 末工ミュレーション・ソフトウェア、または IBM メイ ニコンの接続用ソフトウェアを昔から提 ンフレームとミ 供してきたべンダーである。これらの企業には、 Attach- mate 、 Century S0ftware 、 Esker 、 NCD (Network Computing Devices) 、 Persoft 、 Quarterdeck 、 S0ft- ronics 、ⅥⅡ Data 、 WRQ などが含まれていた。デス クトップ TCP/IP べンダーがもっとも利益を上げたの は、 1990 年代の Windows 95 か登場する直前までだっ た。その数年間、デスクトッフ TCP/IP の販売は急激な 伸びを続け、新しい企業カ喃場に参入する翁也があった。 1994 年後半、 Microsoft はついに WfW (Windows for Workgroups) ユーサー向けに TCP/IP スタックを 出した。このソフトウェアは Micr 。 s 。 ft のダウンロード・ サイトから無翆トで入手できたが、 WfW 製品には添付され なかった。当時の Microsoft の TCP/IP スタックには ダイヤルアップに対応していないなどの欠点があったた め、デスクトップ TCP/IP べンダーにさしたる景はケ えなかった。同様の動きは IBM でもみられた。 IBM は OS/2 用 TCP/IP をダウンロードできるようにし、のち に OS/2 Warp に組み込んだ。 1995 年の晩夏、 Windows 95 の登場によってデスク トップ TCP/IP 市場は根底から変わった。 1993 年に登 場して以来、 Windows NT には TCP/IP スタックと 2 ~ 3 の不完全な TCP/IP アプリケーションが伺属して いた。しかし、 MS-DOS/Windows 3. x にくらべると、 最初の数年間の Windows NT の販売および導入数はわ すかなものだった。 Windows 95 が登場して、このはこ となるデスクトップ OS に TCP/IP が組み込まれた時 UNIX MAGAZINE 1999.1

5. UNIX MAGAZINE 1999年1月号

INTEG RATION 電子メールを確実に読むためには、まったく同じ電子メー ル・クライアントを用いなくてはならない。それでも糸色↓ に石窿実とはいいきれない。通常、 HTML の電子メールは システムにインストールされたプラウサて表示される。受 け取ったメールはメール・クライアントの子ウインドウに 現れたとしても、表示しているのはプラウサである。つま り受信者か 1 司じプラウサの同バージョン、同じ JavaVM を使っていないと、凝ったレイアウトの文書は受け手に伝 わらない可能性がある。 独自の方式で整形した電子メールを送信するメール・ク ライアントには、そのメッセージをテキストにして添伺す るものもある。これは有用だが、送信者が HTML のフ レームやテープルを使ったり、画像付きの凝ったレイア ウトのメッセージを作れば、テキストはわけの分からない ものになってしまう。さらに、受信者の大半が独自拡張 のメールを展開して読むことができなくても、そのメール はとりあえす送られてしまう。なかにはこの機能をキャン セルできないクライアントもある。 MIME であっても中 身は謎のバイナリ形式のメールを送るものもある。 UNIX ューザーに Microsoft Outlook で電子メールを送るとど うなるかと思って試してみたが、全員が「何を添付したん だ ? 」と間い合わせてきた。彼らにはそれか読めないのだ。 ソフトウェア ( ンヾンドルされるクライアントでは、匆嶼月 の Microsoft のものに間題が多かった。なかでも、 Office 97 にバンドルされた Outlook は最悪であった。巨大で 遅く、しかもバグだらけである。 Outlook は私の NT の メールシステムの 1 つを占有してしまい、ほかのアプリ ケーションからは電子メールの送受信ができなくなった。 サポートデスクの担当者の想定間答集には「 OutIook を 実行中ではありませんか ? 」という質問が追加されている。 lnternet Explorer 4.0 のリリースに合わせて、 Mi- crosoft は、フリーの電子メール・クライアントを Out- 100k Express にアップグレードした 私は Outlook に それはど関心がなかったので、 Express の長所に気づく のにすこし時間がかかった。しかし、 Outlook Express は lnternet Mail と OutIook のよいところを併せもち、 使ってみると満足のいくものだった。メールフォルダはツ リー状に表示さネットニュースも見られるし、複数の POP3 や IMAP4 サーバーからメールを受信できる。複 1 調主 : 日 : イ竟で使うときには言置に沁意する必要がある。 1 UNIX MAGAZINE 1999.1 数のニュースサーバーからの受信にも対応している。 フォントやカラー、画像を使いたいときには ( 事前 に警告が出る ) 、 Express は HTML を用いて整形し、 ASCII の MIME 形式のファイルとしてメールに添付す る。 HTML を使わない設定にすれば、 Outlook Express は HTML 文をいっさい添付しない。 inbox は当頁さ メールを取り込んだあともメッセージをサーバーに残して おくことができる。多くの出来の悪い Windows クライ アントと違って、同しメッセージを繰り返しⅲ b 。 x に追 加するようなことはない。 セキュリティ面では、 OutIook Express は S/MIME と電子認証をサポートしている。メッセージの送り先が verisign などの認証機から電子認証を受けていれば、認 証関連の情報をアドレス帳に加えることができる。 Out- look Express は元璧ではないが、私が使ったフリーの メール・クライアントのなかでは最良のものと考えてい る。 Windows 95 と NT にヌ寸応しており、 lnternet Ex- plorer の Web サイト (http://www.microsoft.com ie/) から入手できる。 標準の不在 UNIX では、あるプログラムで電子メールを配信し、そ れとは別のプログラムでクライアントのメールの読み書き をおこなう方法が一般的である。これはうまくいってい る。配信用には sendmail や smail などを用い、それと は別にメール・クライアント用のサーバーを動作させる。 どの UNIX でも、クライアントのメールポックスの場所 はおおむね共通している。 (mailx 、 pine や X ウインド ウ・システムの電子メール・クライアントを使う ) ローカ ルューサーは、自分のメールポックス・ファイルに直接 アクセスする。リモートユーザーは、 POP や IMAP を 使ってメールポックスの内容をクライアントに転送する。 電子メールは UNIX の一部としてサポートされているた め、メールサーバーの設引者には多くの選択肢があるし、 標準化も進んでいる。 NT ではそうではない。オペレーティング・システムに は電子メール・ソフトウェアが付いていないし、ユーザー のメールポックスを置く標勺な場所も決まっていない。 Windows のクライアントでは、電子メールは別のマシン 123

6. UNIX MAGAZINE 1999年1月号

図 1 iTIP/iMIP による iCaIendar オプジェクトイ元医列 From : sman@netscape . com To : stevesil@microsoft . com Subj ect : Phone Conference Mime—Version: 1 . 0 Content—Type : text/calendar ; method=REQUEST; Content—Transfer—Encoding : 7bit BEG I N : VCALENDAR PRODID : —//ACME/DesktopCa1endar//EN METHOD : REQUEST VERSION:2.0 BEG I N : VEVENT ORGANIZER:maiIto : sman@netscape . com charset=US—ASCII ATTENDEE ; ROLE=CHAIR; ATTSTAT=ACCEPTED :mailto : sman@netscape . com ATTACH: ftp://ftp.bar.com/pub/docs/foo.doc UID: calsvr. example. comー 873970198738777 DESCRIPTION : P1ease review the attached document . SUMMARY : Phone Conference DTEND : 19970701T230000Z DTSTART : 19970701T210000Z DTSTAMP: 19970611T190000Z ATTENDEE; RSVP=YES :mailto : stevesil@microsoft . com STATUS : CONFIRMED END : VEVENT END : VCALENDAR これにより、複数のスケジューリング・ソフトウェア 間で、 ・予定の発行 ーリンク要求 / 応答 ・スケジュ : 再スケジュール る。図 1 に iCaIendar オプジェクトを iTIP/iMIP で ing and Scheduling (G) における言論にもとづいてい RFC2447 は、 IETF の CALSCH 分科・会 (Calendar- れた。 状態は、、標準化への提唱 " である。 1998 年 11 月に公開さ るためのプロトコルである iMIP を定義している。現在の 電子メールをトランスポート手段として iTIP を伝送す PS. 、 F. Dawson 他 iMIP (iCaIendar 用メッセージボティ相互運用プロトコ ProtocoI(iMlP) RFC2447 iCalendar Message-Based lnteroperability える。 といった、 iCalendar にもとづく予定表の操作がおこな 162 伝送する例を示す。 セキュリティ関連 RFC2437 PKCS # 1 : RSA Cryptography Specifica- tions Version 2 0 PKCS # 1 : RSA 暗号化仕様第 2 版 旧 fo. 、 B. KaIiski 他 ( RFC2313 置奐 ) PKCS # 7 にⅱ当されているデジタル署名やデジタル・ 工ンべローフでの利用を想定した、 RSA 公開鍵暗号方 式によるデータの暗号化を説明している。、、広報 " として 1998 年 10 月に公開された。 RFC2313 を置き換えて いる。 RFC2313 では第 1.5 版が定義されていた。 RFC2437 では、現在 ANSI X9FI う斗会および IEEE P1363 分 利会が進めている標準化草案と互擲生をもつよう意図され ている。 構成は以下のとおりである。 1 章 : 導入 2 章 : RFC2437 で用いる表記の定義 3 章 : RSA 公け艀建およひ秘密鍵の不頁の定義 4 ~ 5 章 : 原理もしくは基本となる数判鹹巣作の定義 4 章 : データ変換プリミテイプ定義 UNIX MAGAZINE 1999.1

7. UNIX MAGAZINE 1999年1月号

INTEGRATION Tom Yager 電子メール環境の統合 複数のプラットホームか混在していると、電子メールの やりとりは煩雑で経費のかかる間題となる。 UNIX では、 あまり購買意欲をそそられないような製品でさえメールサ ーバーがサポートされているのに、 Windows NT ( 以ード、 NT と略 ) には、フリーの SMTP 、 POP 、 IMAP4 サー ノヾーが付属していない。 Microsoft は、 Exchange Server の 1 アドレスに対して 50 ドル近い価格をつけているので ある。 たとえ嚇斗であっても、 Exchange Server を使いたい と思う人は少ないだろう。 UNIX のユーサーは、互いに テキストのメールを交換できれはいいのである。バイナリ ファイルは MIME で忝付できるし、あとはメーリングリ ストがあれは一わ分である。派手なコマーシャルを見て、普 通の電子メールは廃れつつあると考えている人もいること だろう。 Lotus Notes や Microsoft Exchange Server などの高機能、、グルーフ・コラボレーション ' サーバーに は、会議の日程を決めたり、義室の空き状況や面会予定 の重複を表示する機能がある。営業担当者が、開発者に要 求する負を派手なグラフィックスを使って伝えることも 可能である。 こうした機能は、必要な人にとっては便利かもしれな いが、普通の電子メールでも間に合う場合にわざわざよけ いな金を払う必要があるだろうか。サーバーを UNIX か ら NT に移行させる際、あまり高機能を求めすに予算を 少なく抑えようとする姿勢は賢明である。しかも、これは UNIX と NT のメールサーバーを混在させる際にも道理 にかなっている。 今回は、点で入手可能な NT の電子メール・ソフ トウェアをとりあげ、竟を統合する際のヒントをいくつ カ寸是供しよう。 122 from UNIX REVIEW クライアント・ソフトウェア メールシステムの統合や併用の引画を立てるとき、その 範川はサーバーだけにとどまらない。作業を段階的に進め るにせよ、いちどきにおこなうにせよ、けっきよくはそ の企業全体で使う電子メール・クライアントお尺しなけ れはならない。全員に好みのクライアントを選はせること もできるが、それは人数か増えるほど混乱を招くだけであ る。 クライアントは、それそ、れ独自の方式でメールファイル を保存している。マシンのクラッシュやアップグレード の際には、それらのファイルを探したりバックアッフや リストアをするために管理者か呼び出されることになる。 サーバーとの通信に癖のあるものもある。クライアントの はとんどは、みすから SMTP 転送をおこなう。ときには、 応答の遅延を処理できなかったり、サーバーが了・期せぬ応 答をするとハングアップするクライアントもあるかもしれ すべてのクライアントは独自の形式で電子メールを整形 バイナリファイルを添伺する。標準のクライアン トを選んでおかないと、社内のメールのやりとりですら間 題が生することになる。 多くのクライアントは、電子メールで複数のフォント やカラー、画像などが使えるように拡張されている。リ ッチテキスト ( 複雑な書式コードが埋め込まれたテキス ト ) やそれに類するものを利用するクライアントもある し、 HTML を使うものもある。標準に処してい川まよ さそうなものだが、べンダー独自の機能孑長によって標售 カ甘員なわれている可能性もある。独自の方式て整形された UNIX MAGAZINE 1999.1

8. UNIX MAGAZINE 1999年1月号

UN Ⅸ知恵袋 島慶ー X-TT その昔、 X 端末 (X Terminal) というシステムがあり ました。いわゆるダム端末か大型計算機上の端末入出力を 提供するように、 X 端末は X サーバー計算機のサービス に対して X によるグラフィカルな入出力を提供します。 当時、ワークステーションは非常に高価で、人数ぶん 買い揃えるのは大変でした。安価な X 端末を用意して 1 台のワークステーションを共用するほうがはるかに経済的 だったのです。山も主目を浴びている技術に、 Microsoft の Windows Terminal があります。名則こそ似ていま すが、 X 端末と Windows Terminal では目的が異なり ます。 Windows Terminal を使う理由は、言 1 算機か咼価 だからではありません。引も匠では PC の価格が一ドがってき たこともあり、 Windows Terminal を利用する最大のメ リットは管理コストの一飃咸てす。 1 台の Terminal Server で、すべての Windows Terminal の設疋を統括してお こなえるのがセールスポイントです。もちろん、 X 端末を 利用することでも管理コストの削減効果は得られます。た だ、 UNIX システムの場合、 X 端末を使わなくても、 NFS と Rdist を使って数百台のホストを集中管理するなどの ガ去て管理コストは削減できます。やはり、 X 端末が使用 されたおもな理山は少ない資源の有効活用だったと考える べきでしよう。 和学生のころに使っていた X 端末は、モノクロ画面 て描画も遅く、講座の学生の人気を集めるような f 勿では ありませんでした。ただ、 X 端末を使うメリットとして、 内蔵 ROM に含まれているフォントの存があります。 X と一緒に配布されている日本語フォントとは異なるサイズ のフォントが ROM に入っていたため、画面が多少なり とも華やかになり、喜んでフォントの変更をしたのを思い 出します。 UNIX MAGAZINE 1999.1 いまも昔も日本語フォントは高価です。ただ、山も丘は 少々事情か変わってきました。 TrueType の出現です。小 さなデータでさまざまなサイズのフォントを 4 見すること ができ、しかも数万円という値段で購入できます。 True- Type の普及は Microsoft Windows と Macintosh の成 功のおかげです。現在の Windows や MacOS は標準で TrueType フォントを取り扱うことができるように作ら れています。 Windows 、 Macintosh の普及とともに、そ の大きな市場をターゲットとした安価な TrueType フォ ントが出回るようになりました。 優れた技術と大きなメリットがあれは、それを自分の環 境でも使いたいと思うのは人情です。有志が、 X で True- Type を使えるようにしてしまいました。今回は、 X で 種々の TrueType フォントを利用できるようにする X- TT (X TrueType) サーバーを紹介します。 X-TT とは ? X-TT は、 TrueType フォントを扱うことかできる X サーバー兼 X フォントサーバーです。 TrueType のレ ンダリング・エンジンとして FreeType ライプラリを利 用します。 TrueType フォントの取扱いは X サーバー内 で完全に閉じており、クライアント・アプリケーションで は、接続しているサーバーか通常の X サーバーか、それと も X-TT サーバーであるかを意識する必要がありません。 TrueType ではない他のフォントと同様、 X クライアント は XLFD (X Logical Font Description : X 言侖理フォ ント表記 ) 名で TrueType フォントにアクセスします。 X クライアントには、たんにフォントの数か増えただけに みえますから、他のフォントと同様の手順で TrueType 47

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NO 第 CE 図 1 Larry 、 vall か語る PerI の宇宙 過去の宇宙 PerI 以後の宇宙 Pe 以前の宇宙 ( 複雑な操作 ) K)1x01nd1uet11 Perl Shell C sed awk awk hel Shell whip 叩 llude ( 素早い操作 ) 写真 2 Larry WaII 開かれ、 Larry Wall 氏のほか、日本人講師たちによ って PerI に関連するプロジェクトの紹介などがなされ た。 Wall 氏からは、今後の Perl の XML への対応 (Unicode や UTF-8 への対応など ) と、 Java で記述 されたプログラム中に Perl の命令を挿入できる JPL の 開発について、実際のソースコードを交えて紹介された。 ActiveState Tools4 の Dick Hardt 氏は、 Microsoft の COM や DCOM に Perl を対応させる言 1 について 述べた (CORBA に対応する予定はないとのことだ ) 。 Windows NT の普及を反映してか、とくにセッショ ン数が多かったのは Perl for Ⅵⅱ n32 についての解説 だったが、ほかにも、 Perl に似た特徴をもつオプジェク ト指向スクリプト言語の Ruby や、 Tcl のように Perl から Tk を呼び出す Perl/Tk 、 Apache に PerI イン タープリタを組み込む mod-perl などか注目を集めた。 とくに Ruby は日本発の言語として期待される。同様 のオプジェクト指向スクリプト言語の Pyth 。 n とくら べ高速で、 Tk や PostgreSQL へのインターフェイス もある。 MacOS や BeOS への移植もおこなわれてい るようだ (http://www.netlab.co.jp/ruby/jp/)o で、 wall 氏は PerI か亜流のバージョンを作らずに統一 された 1 つの言語であり続けていることにこだわりをみ せた。今後の PerI の方向性としては、現在 WaII 氏自 身が進めるプロジェクトとして、 XML への対応と JPL (Java Perl Language) について述べた。マルチスレッ ド化や、 C のコードに変換してコンパイル可能にする構 想もあるらしい。 PerI にはいろいろなキャッチコピーがある。今回の 講 : 寅でも、、、 There is more than one way t0 d0 it' や、 Easy things should be easy, and hard things should be possible" など、お劇染みのフレーズか飛び 出した。 WalI 氏にとって、 Perl とはすでに 1 つの思想 ☆ になっているのだろう 3 。形式の美しさを追求するので Open Source 発展の気運の高まりをみせた今回の はなく、人の役に立つものを作ることこそが重要だとす Perl Conferenceo WorId Wide Web の急速な広が る彼の信念か : PerI の構造やその発展の仕方に大きな影 りとともに、 Perl は CGI に適した言語としてひろく普 響をおよほ、している。 及した。だが、 PerI が、、使える " 分野はもちろん CGI TutoriaIsWorkshop だけではない。これから先、さらなる進化の可能性を秘 めた PerI ( と、 Perl から生まれた他の言調の行方に注 目したい。 期間中は、合計 16 の Tutorial や Workshop が 3 http://conference.perl.com/pace/pub/perldocs/1998/ 08/show/onion. html ( : 鬨の perl Conference でおこなわれ 4 http://www.activeState.com/o Perl for Ⅵ n32 の配布と、 ActiveState Perl Debugger などの阪売をおこなっている。 た匍も参具 17 UNIX MAGAZINE 1999.1

10. UNIX MAGAZINE 1999年1月号

簡略化 & 機能拡張により さらに使いやすくなった PCX サーバ 舅 fle 0 冂 X 高性能 PC X サーバに求められるスビードを完備 簡単 X クライアント及びデータへの簡易なアクセス手段 低コスト のルのル -00 並ー 管理者の行う設定は必要最小限 特長 1 第 1 レ 2- 一 -0 表 1 当ー イ囀 Web を通しての集中設定・配置機能で、 多数の導入でも PCI 台分のコストで管 理できます。 が Windows デスクトップと IJN Ⅸシステムの統合を実現します。 3 つの 1 し・を 0 をを 11 第 は 第 は Reflection Hands-Free Administration 要時 : 画・ 「刈ー前とさ第を第・尠 、 0 を愛のま物 「・第 ? た i 了 : ト第材 79 4 ハイエンドアプリケーションの統合 OpenGL ( GLX ) 対応で、 2- ロ & 3- ロア プリケーション (CAD/CAE) への強力 ユーザ、グループ、アプリケーション毎にユーザ構成を定義 なアクセスをお約束します サーバを介してホスト接続 起動はアイコンをクリックするだけ x アプリケーションホームページ 0 XI 1R6.3 プロトコルに準拠 RefIection X では、 Broadway を上 回る XI 1 R6.3 拡張機能を搭載してい Host クライアント上での Reflection 表示 R 厄 c on 日 n 印 MS Windows Terminal Server 1 0 = 第 管理の簡略化 サーバによる全て のプロセス実行 Web プラウサを使用しない場合も、管理 Client 作業が大幅に簡略化され、インストール、 構成、サポートに要する作業が大幅に軽 Microsoft Windows Terminal Servee, と Citrix MetaFrame M に完全対応 減します 評価版ダウンロードサービス サ ( ネ当トラステム貳社 http:〃www.cybernet. C0. jp/products/network/ C ロ - ROM 版サービス実施中 複雑なアプリケーションでも素早く表示 0 販売元 R e は i0 and Express Software WRQ,Inc. / 開 Dexter Avenue North, Seattle, Washington 9 制 , USA Tel : + ト 2 -2 ロ - 月 Fax : + ト 2 -2 ロ -0 円 6 INTERN ET:info@wrq.com WEB:http://www wrq.com 01997WR0 , c. 則 Rights reserved. W日0,W日0 ロゴおよび Re れ部面 n はアメリカ国内および他の国における W 日 Q,lnc. の登録商標です。 その他のブランド名および製品名は各社の商標または登録商標です。 本社 / 1 1 2- OO 1 2 東京都文京区大塚 2 丁目 1 5 番 6 号ニッセイ音羽ビル 電話 03-5978-5453 FAX03-5978-5441 大阪支社 / 540-0028 大阪市中央区常盤町 1 -3-8 中央大通 FN ビル 20F 電話 06-940-3600 FAX06-940-3601 lNTERNET:rinfo@cybernet.co.jp URL:http://www cybernet. co. jp/products/network/ ※記載された製品名は、すべて各社の商標または登録商標です。 資料請求 No. 027