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検索対象: UNIX MAGAZINE 2001年9月号
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1. UNIX MAGAZINE 2001年9月号

MPLS 関連 RFC3107 Carrying LabeIInformation in BGP-4 BGP4 でのラベル情報イ室 PS. 、 Y. Rekhter 他 ラベルマッピング情報を BGP メッセージに添付して 送信するガ去を定義している。現在の状態は、、標準化への 提唱 " である。 2001 年 5 月に公開された。 BGP4 の更新メッセージに相乗り (piggyback) して MPLS のラベルマッピング情報を伝達する方法を規定し ている。 BGP を用いて糸響各制御がおこなわれているドメインで は、経路の変更時に BGP 更新メッセージカイ云達される。 MPLS ドメインが第 3 層糸響各制徊職構の情報をマッピ ングして重川乍するモードの場合、経路の変更をラベル情報 に反映させなければならない。 BGP とラベル配布欟冓が それぞれ独立して動作している場合は、各ノードにおける 経路変更を検出したうえでラベル配布プロトコル (LDP) による処理が必要となる。しかし、 BGP のみを利用して 経路交換をしている場合には、 BGP のセマンティクスで 扱われている糸糾青報だけを処理すればよいので冗長であ る。 そこで RFC3107 では、 BGP4 のマルチプロトコル拡 張機能 ( RFC2858 ) を利用して、 MPLS ラベルを経路情 報と同時に伝土するオ降を規定している。 RFC3137 OSPF Stub Router Advertisement OSPF スタフルータ通知 fo. 、 A. Retana 他 OSPF のスタブルータによる、、トラフィックの転送が できない " 、、性能か下がりつつある " といった情報の通知 ガ去を提案している。、、広報 " として 2001 年 6 月に公開 された。 OSPF では、ルータが自身の、、バケット転送性能の低 下 " を他のルータに通知したほうがよいケースがある。具 イ勺には、 CPU 負荷か高い場合や、経路情報を↑内する 十分なメモリ領域がない場合などか挙げられる。 RFC3137 では、このような、、中幻当生能か下がりつつあ る " という情報を通知する方法を提案し、従来の OSPF ルータとの下イ立換性についても言及している。 176 DNS 関連 RFC3110 RSA/SHA-I SIGs and RSA KEYs in the DO- main Name System (DNS) DNS における RSA/SHAI SIG と RSA KEY PS. 、 D. EastIake 3rd ( RFC2537 置キ奐 ) DNS SIG RR (Resource Record : 資源レコード ) に RSA/SHAI 署名をオ褓内するガ去を定義している。現在の 状態は、、標準化への提唱 " である。 RFC2537 を置き換え る RFC として 2001 年 5 月に公開された。 RFC2537 では RSA 鍵と RSA/MD5 署名をオ褓内する ガ去か規定されているが、利用している MD5 ハッシュ・ アルゴリズムに弱点が発見されており、すでにより強力な SHAI アルゴリズムか発されている。 そこで、 RFC3110 では RFC2537 での定義を更新し、 SHAI を利用する場合について規定している。この変更で はハッシュ・アルゴリズムを置換するだけであり、少ない 労力でより強力な暗号化方式を利用できるとされている。 RFC3123 A DNS RR Type for Lists of Address Pre- fixes (APL RR) アドレスプレフィックス・リスト用の DNS RR 形式 Exp. 、 P. Koch アドレスプレフィックス・リスト用の DNS RR 形式 、、 APL" を定義している。、、実験的 (Experimental)" と して 2001 年 6 月に公開された。 DNS はアドレス鮹夬以外に、分散した名前空間を提供 すみ冓としても利用できる。 DNS カ甘是供するさまざま な情報は RR として定義されている。旧い BIND では ゾーンデータのアクセス制御を、アドレスレンジを指定す る TXT RR を用いて規定したため、セキュリティ上の 間題カ甘商されていた。 そこで RFC3123 では、その代わりとしてアドレス・プ レフィックスを表現する RR 形式である APL を提案し ている。 RFC3130 Notes from the State-Of-The-Technology. DNSSEC DNSSEC 技術の現状に関する会言第義事録 旧 fo. 、 E. Lewis 第 49 回 IETF 総会と並行して開催された、 DNSSEC (DNS セキュリティ拡彌の開発者による会議の言求を公 UNIX MAGAZINE 2001.9

2. UNIX MAGAZINE 2001年9月号

行に移せるのがいいところである。 連載 UNIX Communication Notes— 0 この考え方をもう一歩進めたのが、情報を作るときから 共有の Web サーバーの管理下に置くという方法である。 この連載でも、そのような工竟を作るための基礎知識とし て CGI スクリプトの作成去などを紹介した。例として 挙げた FAX 送付状を作る CGI スクリプトが置かれて いるサーバーでは、サーバー内ですべての情報を一元管理 している。こうしておけは、自分のシステムにソースコー ドなどを置いておく必要はなく、すべてを共有工竟で管理 できるようになる。このような環境か及すれは、自分ひ とりで管理しなければならない情報ば咸する可能匪があ る。 Web サーバーは、イ与定多数の人に情報を公開するた めだけにあるのではない。このように、グループ内で共有 できる情報とサービスを集約し、ともすればイ鮎力になりが ちな情報の管理を共同でおこなうように設引する考え方も 重要である。 技術開発の必性 こまで、多種多様な情報整理の手法を紹介してきた。 しかし、けっきよくのところ、各ューザーか整磐頁の方 法を考え、それを勺に実施していかなけれはならない のは当然である。単独であろうと共同であろうと、なんら かのかたちで情報を整理していかなけれは、いすれは環竟 が使いにくくなってしまう。とはいっても、私のように 整理か苦手な人が多いのも事実であり、整理整頓を丹令に 続けられる人は少ないのではないだろうか。誰しもいった ん面倒だと思ってしまったら、竹喋を継続するのは難しく なる。 それならば、情報を整理するための技術を考案し、そ れをコンピュータ・システムに組み込み、可能なかぎり 自重加勺に処理できるような環境を作れはいい。しかし、現 状では・情幸盟各理の技術は各ューサーがバラバラにもってい る、、ノウハウ " にすぎない。それらを集約してシステムと してまとめ、情報の生成から利用、流通、さらに保管まで を総合的におこなえる環境を実現する必要がある。こうし たシステムカ鉢リ用できるようになれば、情報の散逸を防ぐ とともに、効率的な整理が可能になるだろう。 このような考え方にもとづいて開発されたシステムの代 表例」が Lotus Notes である。だが、現在のインターネッ UNIX MAGAZINE 2001.9 トとの叫という面からみると、 Lotus Notes はそれはど 使いやすい竟とはいえなくなってきた。その意味では、 そろそろ新たなシステムか登場する日判月になったのかもし れない。 とくに、 UNIX だけでなく、 Windows や Macintosh などか混在する工竟では、インターネットの既存のサービ スと ; 叫しやすく、セキュリティにも十分に記した、使 いやすいシステムか求められている。もちろん、そのよう なシステムは一尋月一タでは開発できないが、必要とされつ つあることは事実である。 単純な原則と創意工夫 今回は、月日窈釜過とともにコンピュータ上に蓄積され ていく情報の整理についての考え方と、そのための技術の 実現力法を概観した。基本的な考え方は、以下に示す上交 的単純な原則にまとめることができるだろう。 1 イド業空間・と保管空間を明確にう黐隹する。 2. ファイルを捨てるより、捨てる必要のない環境を作る。 3. ファイルを作成したアプリケーションが使える環境は、 できるかぎり保存しておく。 4. 管理は、仕事を単位とすると楽である。 5. 日骸リを軸にした整理も簡単である。 6. 電子メールの管理には創意工夫が必要。 7. 共同て管理する工韆竟の実現についても考えるとよい。 8. 本来は、システムに管理させるのがもっともよい。 現状では、、これさえあれは大丈夫 " というような情報 整叫支術の決定版は存在しない。情報は、日罸にの流れとと もにその形態や内容を変えていく。したがって、未来永 劫にわたって使い続けられるようなシステムの開発は難し いかもしれない。だからといって、よりよい技術を実現す る努力を怠ってはならないのは当然である。十記の原則に 沿って、各ューサーが創意工夫を凝らし、そのときどきの 実情に適した技術を編み出すべきであろう。 ( やまぐち・すぐる奈良先端抔十物支術大完大判 [ 2 ] 野川隹『「整、中央公言斤社、 1993 年 [ 1 ] 辰巳渚『「捨てる ! 」技術』、宝島社、 2000 年 [ 文献 ] 57

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3 学 情報システムの全面更新に伴い プリント管理システムも一新。 TCO 削減にも貢献しています 2001 年、富山大学は、学術情報基盤を整備拡充し、より快適な情報環境 を提供するため、ギガビット・ネットワーク・システムの導入を行い、第 7 世 代目の情報システムを実現しました。この新しい情報システムの構築に際 し、リコーのプリント管理システム Ridoc IO Gate を採用。 TCO 削減の要 として大きな期待を寄せています。 富山大学総合情報処理センター高井正三助教授 指し、 2000 年 11 月末から更新作業を進めら れていました。 システム更新に伴って、ネットワークプリン ターに関わる問題の洗い出しも始められま した。利用者の意見を収集、また専門家 の提案を採用し、夢と希望の持てる第 7 世 代のシステムを構築するためです。 2001 年 2 月の本格稼働に向け、開発にあたる時間 的な余裕もありませんでした。 Ridoc Solution Case Study VOI. ・学生数 : 約 7 , 300 名 ・教員数 : 約 476 名 ■導入セクション : 富山大学総合情報処理センター ■業務内容 : 学術研究のための高速科学技 術計算サービス、研究・教育 及び事務のためのデータ処理 サービス、情報処理教育支援 サービスほか ・導入システム : Ridoc IO Gate 時代を先取りする システム構築を目指して。 富山大学総合情報処理センターの 規模 登録ユーザー数 : 約 7 , 400 名 端末数 :Windows 2000 429 台 Windows NT 4.0 12 台 Macintosh 51 台 Windows2000 & UNIX 51 台 端末設置箇所 : 1 1 教室 RidocIO Gate 用サーバー数 : 12 台 プリンター数 : モノクロプリンター 22 台 ( 旧 SiO NX910 ) カラープリンター 3 台 ( 旧 SiO color 8000 ) 旧システム時代の問題点 ランニングコストが高い 学生数の多い大学や理工系学部を有す トラブルに関わる職員の負担が大きい る大学など大規模な教育システムにおいて 学生による私用目的のプリントが目立つ は、授業の一環として積極的にコンピュータ 学生にコスト意識がない ーを導入。学生にその環境を開放しています が、ユーザー数が非常に多いために発生す プリンターの問題点の検討にあたり、際立 るさまざまな問題を抱えているのが実情です ったのは、学生による私用目的の出力が多 それら教育用コンピューターシステムにお いというものでした。コピー機代わりにゲーム マニュアルを 500 枚近くも出力するなど、呆れ いては、 Web やマニュアルなど電子的な情 報ソースの増加に伴って、学生による印刷 た事例も露呈しました。紙の無駄な出力を 量が増大し用紙などにかかるコスト負担も 制限するシステムが求められました。 年々増加し続けています。 大学構内にはいくつものネットワークプリ 富山大学総合情報処理センター様は 4 年 ンターが設置されているため、ともすれば外 に一度のシステム全面更新にあたり、ギガ 部からの不正アクセスもあり、ネットワーク環 境の安全性も検討されました。 ビット・ネットワーク・システムの導入を行い、 21 世紀初頭のシステムとして、時代を先取り また、プリンターパネルの誤操作や、故意 した第 7 世代目の情報システムの実現を目 の設定変更などにより出力できなくなるとい ◎アンケートにお答えいただくと、もれなくクオカードプレゼント。さらに抽選で 5 名様に 富山大学総合情報処理センター 高井正三助教授 手軽なコピー機として使用する、 学生のコスト意識の低さ。 4

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UNIX Communication Notes 山口英 情報整理の技術 ( 1 2 ) 簡単な原則 図 1 イ乍業空間と保管空間 作業空間 情報整理の考え方 仕事というものは同時並行的に進められることが多く、 1 つの仕事に専念すれはよいような状況はあまり考えられ ない。これは社会人にかぎったことではなく、学生や主 婦などでも同しであろう。たとえば、私の研究室に所属す る学生たちにしても、さまざまな、、しなけ川まならないこ と " があるようだ。つまり、日常生活では複数の仕事を並 行して処理するはうか普通なのである。 1 つの日事を進めていくと、かならずなんらかの情報が 生まれる。私にとって身近な分野でいえば、要求に応して 開発したプログラムや、それに関連するドキュメントなど である。これらは、原則として当事者以外にも公開される し、苦笑してしまう。 可能性のある情報だが、そのほかにも打合迂をしたときの ちょっと言い訳させてもらうと、仕事に没頭していると 私的な議事録やメモなども残るだろう。これらの情報は、 こういった乱雑な状態もそれなりに機育顎勺なのであ きは、 紙に手で書かれたものから、コンピュータ上のファイルま る。竹業に使う資料はたいてい机の上にあり、使用頻度の で、さまざまな形態をしている。内容も違えは形態も違う 高いものは積み上げられた囓頁の山の上のはう、あるいは 情報を整理整頓するのは、簡単ではない。今回はコ帯ト 自分の椅子に近いところに置かれている。仕事に関係する 理そのもののあり方を考えてみよう。 資料・を持ってきて自分の周囲に置くと、その f±事か終るま では机の上に置いておくはうがなにかと便利である。それ きれいなオフィスの効能 に、作業中に資料をあちらこちらに動かしているうちに、 なんとなく位置が描商化されてくる。 学生時代、研究室の上級生たちから「オフィスはきれい このような経験を重ねるうちに、、、空間的に片づけるこ にしておくべきであり、つねに整各頓を心がけていなけ と " と、、情報をうまく使えるように片づけること " は、ど れはならない。乱雑にしておくと必要な : 書をなかなかみ うも違うものではないかと思えてきた。私たちか扱う情報 つけられす、円滑な乍業の妨げになる」と口をすつばくし は、作業空間 (workspace) に置かれる場合と、保管空間 て言われたのを思い出す。 (archive) に置かれる場合がある ( 図 1 ) 。同じ情幸ゞ 机十、の整理という面では、私は、、失格者 " に分類される の 2 つの空間を往ったり来たりするわけである。 だろう。机の上にうすたかく積まれていたり、 : イ蝴月に無造 作業空間では、書類などか乱雑に置かれていても、そ 作に置かれた書類、書籍、雑誌の山は、いつになっても 保管空間 52 UNIX MAGAZINE 2001.9

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ロプログラミング・テクニック 多治見寿和 ruP 、 rusers 則回は、 rwho や ruptime コマンドか利用する whod データベースを作成するための rwhod デーモンを紹介し ました。 rwhod では、プロードキャストを用いた通信を おこなうために UDP を利用しています。通常のネット ワーク・アプリケーションでは TCP がよく使われていま すが、場合によっては UDP もなかなか便利です。 今回は、ネットワーク越しにシステムの状態を取得する コマンドとして rup と rusers をとりあげます。 rup コマンド rup は、ネットワークに接続されているマシンの状態 を調べるコマンドで、 ruptime コマンドと同様な働きを します。ただし、・にを取得する方法は異なっています。 ruptime では whod データベースを利用するのに対し、 rup では対象となるホストに間合ををおこないます。 rup では、コマンドを実行した点て対象となるホスト に間合せをおこなうため、その点での山辭斤の情報を取得 することができます。 rup コマンドを使って特定のホスト の情報を得るには、引数としてそのホスト名を指定します ( 図 1 ) 。 複数のホストの情報を取得したい場合は、引数としてそ れらのホスト名を列挙します ( 図 2 ) 。 さらに、特定のホストではなく、 LAN に接続された すべてのホストの情報を取得するには、引数を指定せすに rup コマンドを実行します ( 図 3 ) 。 このとき、すべてのホストの情報が表示されてもコマン ドの実行は終了しません。ただし、 1 分間でタイムアウト するように設定されているので、コマンドを実行したまま 1 分間待てば終了します。すべてのホストの情幸師碍られ 98 たなら、コマンドを強制終了してもかまいません。 rup コマンドの出力は、 ・ホスト名 ・現在の日該リ ・システムか起動してからの糸を造時間 ・ロードアベレージ ( 1 分、 5 分、 15 分 ) から構成されています。図 1 ~ 3 で現在の時刻の後ろにあ る up という文字列は、システムの状態を表しています。 ただし、 rup コマンドは不カ中のシステムに間合迂をおこ なってその結果を表示するため、私証力していないシステム に関する情報は表示されません。したがって、この up と いう文字列には実質的な懣未はほとんどなく、出力される ホストはすべて稼動中のものとなります。 rusers コマンド rusers は、あるシステムを利用しているユーサーの一 覧を表小するコマンドです。こちらは rwh 。コマンドとほ は同じ働きをします。コマンド名から分かるように、その 出力は users コマンドと同様のものです。 FreeBSD% users root taj imi FreeBSD% rusers localhost localhost root taJ im1 ーヒの例では、ホスト名を表示したあと、そのホストを利 用しているユーザーを順番に表示しています。 rusers コマンドに一 1 オプションを付けると、より言料田 な情報が出力されます。この場合には、 who コマンドや rwho コマンドとよく似た出力となります ( 図 4 ) 。 UNIX MAGAZINE 2001.9

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新・倉敷芸術科学大学のネットワーク構築 図 12 timer の変更 ・・・ 12 * Summit48i:34 # config ospf area 0.0.0.0 timer 5 1 10 40 図 13 ルータ ID の指定 * Summit48i : 35 # config ospf routerid 202.244.164.15 * Summit48i : 36 # config ospf routerid automatic 図 14 export 列 * Summit48i : 40 # enable ospf export static cost * Summit48i : 41 # enable ospf export direct cost 4 不亟頁の値を以下の順で指定します付刮瓜内は指定可能な 20 type ase—type—2 1 type ase-type—2 いすれも単位は秒 ) 。 1. Retransmit lnterval ( 0 ~ 3600 ) 2. Transmit Delay ( 0 ~ 3600 ) 3. HeIIo lnterval ( 1 ~ 65535 ) 4. Dead lnterval ( 1 ~ 2147483647 ) ExtremeWare のデフォノレトのイ直は、 ・ Rtr Dead Time : 40 ・ Hello lnterval : 10 Transmit Delay : 1 ・ Retransmit lnterval : 5 うになっています。 それぞれ次のよ この値は、 1 つの OSPF ェリアを構成するル イッチで統一する必要があります。 ルータ ID の設定 ータ、 ス OSPF でリンク状態を交換するときには、、、 routerid' を用いてリンク情報を識別します。 Summit スイッチ では、 OSPF ェリアに VLAN を登録すると自動的に routerid か設定されます。管理の都合上、この値を変更 したい場合は config ospf routerid コマンドで成正で きます ( 図 13 ) 。自動設定に戻したければ、図の 2 行目の ように config ospf routerid automatic とします。 routerid の自動設疋では、スイッチのインターフェイ ス・アドレス (VLAN などに登録した IP アドレス ) の うち、もっとも大きな値の IP アドレスカイ吏われます。そ の IP アドレスをもつ VLAN が Up/Down を繰り返し たり、頻繁に構成変更がおこなわれるような場合は、すべ てのスイッチの糸響各言算に景をおよばします。 62 経路の expo UNIX MAGAZINE 2001.9 表示されます ( 図 15 ) 。 iproute コマンドを実行すると、 OR の欄にこのタイフ。が などは、糸各情報のタイプをもとに運用できます。 show の組織にまたがるネットワークを OSPF て管理する場合 同一糸哉内の OSPF による糸各交換た、けでなく、複数 ・ OSPF External Type 2 (ase-type-2) ・ OSPF ExternaI Type 1 (ase-type-l) ・ OSPF lntra Type ・ OSPF lnternal Type の 4 不頁に分類できます。 ExtremeWare における OSPF の経路制御情報は、次 ase-type トリック (cost) もここで指定します。 ウンスする場合の OSPF のタイプ (ase-type) と経路メ port direct" コマンドを実行します ( 図 14 ) 。経路をアナ 糸各情報をアナウンスしたいときは、、、 enable ospf ex- たとえば、このスイッチで処理するすべての VLAN の のイ課 IP アドレス ) などがあります。 bgp (i-bgp 、 e-bgp) 、 vip ( 負荷分散機能を利用する場合 インターフェイスが直孑刻寺している経路 ) 、 static 、 rip 、 export でアナウンスする情報には、 direct ( スイッチの ンスさせることができます。 マンドを用いて、これらの糸各を OSPF 工リアにアナウ ExtremeWare では、プロトコルの成正時に export コ OSPF の経路としてアナウンスしたいことがあります。 路情報や静的ルーティングで設定している経路情報を OSPF 以外のルーティング・プロトコルから得た経

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図 6 allhosts 関数で里 clnt-broadcast (RSTATPROG , RSTATVERS-TIME, RSTATPROC-STATS , clnt_stat xdr_void , NULL , xdr—statstime, (char *)&host—stat , rstat—reply) ; if (clnt—stat ! = RPC—SUCCESS & & clnt—stat ! = RPC—TIMEDOUT) clnt—sperrno (clnt—stat) ) ; errx ( 1 , ホスト、プログラムやそのバージョンを表す整数、利用す return(—l) ; clnt—spcreateerror (' warnx("%s %s" , host, - = NULL ) { if (rstat—clnt RSTATVERS _T IME , rstat_clnt clnt—create (host , RSTATPROG , るプロトコルを指定します。 if (clnt—call(rstat—clnt , RSTATPROC—STATS, tv. tv_usec = 0 ; tv . tv_sec bzero( (char *)&host—stat , sizeof (host—stat) ) ; 行します。 呼出しのタイムアウトを 15 秒に設定してから RPC を実 次に、戻り値をオ内する host-stat の領域をクリアし、 の 3 つのバージョンが用意されています。 スト・スイッチの情報を含まない RSTATVERS-ORIG を含まない RSTATVERS-SWTCH 、時刻やコンテキ チの情報を含む RSTATVERS-TIME 、現在日リの報 RSTATPROG には、現在の時刻とコンテキスト・スイツ PROG や RSTATVERS-TIME を利用しています。 この呼出しでは、 rstat. h で定義されている RSTAT- RPC を実行する clnt-call 関数への引数には、さきは return(—l) ; clnt—sperror(rstat—clnt, warnx("%s : O/os" , host, &host—stat , (v) ! = RPC—SUCCESS) { xdr_void , NULL , xdr_statstime , - host) ) ; 102 初に gethostbyname 関数により取得したホスト情報を 最後に、 RPC により得られた host-stat 構造体と、最 定する tv が使われます。 めの領域として host-stat のアドレス、タイムアウトを指 ための関数として xdr-statstime 、戻り値をオ内するた して xdr-void 、引数として NULL 、戻り値を変換する RSTATPROC-STATS 、引数を変換するための関数と ど作成した構造体、情報を取得する関数を表す定数である 用いて出力をおこなうために、 rstat-reply 関数を呼び出 して処理を終了します。 addr . sin_addr . s_addr *(int *)hp->h—addr; rstat-reply( (char *)&host-stat , &addr) ; return ( 0 ) ; 一方、 LAN に接続されたすべてのホストの情報を表示 する場合には、 allhosts 関数を呼び出します。こちらは clnt-broadcast 関数を利用してホストの情報を出力しま す ( 図 6 ) 。 この関数は、 clnt-create と clnt-call の両方に指定し た引数をまとめて指定するようなかたちになっています。 プログラムを指定する RSTATPROG 、バージョンを指 定する RSTATVERS-TIME 、↑帯にを取得する関数を表 す定数である RSTATPROC-STATS 、引数を変換する ための関数として xdr-void 、引数として NULL 、戻り値 を変換するための関数として xdr-statstime 、戻り値を格 納するための領域として host-stat のアドレス、値が 1 つ 返されたときに呼び出される関数として rstat-reply を指 定しています。 rup. c のなかで大きな役割をはたしていた rstat. h は、 rstat. x という RPC の仕様を言当したファイルからサー バースタブやクライアント・スタブのファイルを作成する 際に同時に作られるものです。この RPC の仕様を記述 したファイルは /usr/include/rpcsvc/rstat. x にありま す。このファイルを rpcgen コマンドの引数として指定す ると、サーバースタブとなる rstat-svc. c 、クライアント・ スタブとなる rstat-clnt. c 、データ変換用の関数かオ内さ れる rstat-xdr. c 、ヘッダファイノレ rstat. h の 4 つのファ イルが生成されます。 rstat. x ファイルでは、やりとりするデータの構造を次 「 stat Ⅸファイル UNIX MAGAZINE 2001.9

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連載 UNIX Communication Notes—O れで作業効率が - E がるのなら間題はない。この空間では、 、、信事を進めること " か最大の課題だからである。 一方、保管空間では情報の保管そのものが目的である。 この空間では、・情報の効率的な検索も重要な未をもって いるので、捜しだすのに手間がかかるようではよいシステ ムとはいえない。したがって、情報の分類方法 ( いかに格 納するか ) を十分に検討し、素早いアクセスを可能にしな けれはならない。 こう考えてくると、私が - E 級生からつねづね言われてい たのは、空間をどうすべきかということだったのであ ろう。机の上は作業空間だから、そこまでロを出すのは 、、大きなお世話 " というものである。しかし、私にも悪い ところがあるので強くは言い返せない。本来はイ 1 三業空間で あるはすの机の上に資科を放置し、結果的に保管空間とし ても使っていたからである。ファイル・キャビネットや 朋などの保管空間もあったのだから、使い終えた資料は そちらに戻せばよかったのである。 作業空間と保管空間の境界 一方、コンピュータにおいては、これら 2 つの空間のあ いだに境界線を引くのはなかなか難しい。イ′ド業空間が、同 時に情報の保管空間ともなるからだ。 それでも、以前はハードディスクの容量が小さかった ので、それほど悩むこともなかった。 1 つのイ士事か終った ら、磁気テープなどの媒体にバックアップをとってハード ディスク上の空間を確保し、そして新たな仕事を始めれば よかったからである。その未では、竹三業空間と保管空間 は明確に分かれていたといってよい。さらに、保管空間で は磁気テープなどの媒体を管理の対象とするため、これら を関連類や文献と一絲こキャビネットに収めるだけでよ かったのである。 しかし、大容量のハードディスクが安価に入手できる 現在では、それはど簡単には割り切れなくなってきた。た とえば、私かイ吏っているラップトップ PC の内蔵ハード ディスク容量は 30GB であり、オフィスのデスクトップ PC ではそれより大容量のディスクを使っている。さらに、 バーでは数 TB ものディスクを利用している。それ もこれも、かっては高嶺の花だったハードディスクの価格 が急漣に下がったからである。 こういった状況になると、仕事を終えるたびにバック UNIX MAGAZINE 2001.9 アップをとり、ディスク容量を確保する必要はなくなる。 もちろん、自分がこれまでに作成したり、集めたりしたす べてのファイルをシステム上に置いたままにすることもで きる。以前にも紹介したが、十数年はど前から、私のホー ム・ディレクトリの内容はすべてハードディスク上に置い てある。といっても、その容量は全部で 20GB 程隻なの でハードディスクが 1 つあれはヨー分である。それととも 、バックアッフ。の性質も変化してきた。かってのように 作業空間を確保するためではなく、万一の障害に備えたも のに変わってきたのである。 作業空間 = 保管空間のコンピュータ工竟では、従来より も情報の保管去をよく考えなければならない。さもない と、竹喋もしにくけ川ま、必要なファイルも取り出しにく い環竟になってしまう。 この連載で紹介した CVS を利用すれは、同一システム 上でも作業空間凵空間を明確に分けて考えることがで きる。たとえば、 CVS を用いてあらゆるドキュメント・フ ァイルを管理している場合には、 CVS のリポジトリが保 管空間であり、作業するディレクトリか作業空間になる。 作業を始めるときは、 CVS の checkout コマンドて、作業 空間にファイルを展開すれはいい。また、 commit コマン ドで変更部分をかならす書き戻すようにしておけば、イ乍業 カ鮗了した時点で作業空間を消してもなんら問題はない。 つまり、同じシステム上でもイ 1 三業空間と保管空間か明確に 分かれているわけである。これなら、ファイルの整理にそ れほど悩まされすにすむ。 事情か許すならは、複数のシステムを導入し、それぞれ に彳齬リを分担させてもいい。私の場合、日常的な作業はラ ップトップ PC でおこなっているが、オフィスにも私だ けが使うデスクトップ PC がある。そして、ラップトッ プ PC を作業空間として、オフィスのデスクトップ PC を保管空間として利用している。ラップトップ PC 上の すべてのファイルをデスクトップ PC にコピーして保存 してあるので、必要とあれは・ラップトップ PC 上のファ イルを消しても困ることはない。 保管空間では、情報の高速な検索が重要である。システ ムとしてみると、竹喋に必要なファイルに速くアクセスす るための仕組みをいかに実現するかか鍵になる。 2000 年 11 月号て貂介した GIimpse などを利用すれば、目的とす るファイルを高速に検索できる。 53

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新・倉敷芸術科学大学のネットワーク構築・・・ 12 図 22 デフォルト経路の生成 AreaId: 0.0 . 0.0 ( 0 ) RtId: 202 . 244.164.15 Link Type: broadcast(auto) Interface(rifO) : 202 . 244.164.15 / 24 VIan: hoge Ospf : ENABLED Router: ENABLED * Summit48i : 212 # show ospf interfaces vlan hoge * Summit48i : 211 # config ospf add vlan hoge area 0 . 0.0 . 0 passive 図 23 インターフェイスへの pass ⅳ e キ諚 * Summit48i : 201 # enable ospf originate-default always cost 20 type ase-type—l PaSSIVe : Yes デフォルト経路の鹹 デフォルト糸習各を組織の外部から受け取り、内部ネッ トワークにルーティングしている場合、万一、外部から の糸習各情報カ芍全絶えてしまうと、内部ネットワークでもデ フォルト糸響各が失われてしまいます。そのため、糸目織内の OSPF の糸習各としてデフォルト糸各を生成し、独自にア に対しての情報交換を自分からはおこなわす、バケットを passive" として指定したインターフェイスは、 OSPF passive interface つねに糸各を生成する場合は、、 always" を追加します。 コマンドで "originate-default" を設定します ( 図 22 ) 。 ナウンスすることがあります。それには、 enable ospf 受け取るだけになります ( 図 23 ) 。 ■ 今月のあんか 66 普通は開門と同時にダッシュしないと獲得できない予 ド契できました。 の日程だったためか、かなり余裕をもってディズニーラン 梅雨 ( 事前予報は雨 ) + 中学・高校の期末試験という絶好 「 3 日間連続・東京ディズニーランド」に行ってきました。 で、 7 月初めに 3 日間お休みをいただき、家族サービス もちろん、そのあいだは家族もはったらかしだったの は本当に数日しかありません。 までのスケジュールをみると、予定が入っていなかったの 準備イ乍喋、・・・・・・と長期出張の連続だったからです。 6 月末 出席し、帰国してすぐに NetWorld 十 lnterop Tokyo の タクララで開かれた Extreme Networks のユーザー会に くラスベガスで NetWorld 十 lnterop に参加、そしてサン ました。 4 月にラスベガスで NAB を訪れ、 5 月には同じ 今年の 4 ~ 6 月は、例年にもまして多にな日々を過ごし 約制の昼ご飯 (Slue Foot Sue's Dinin & Fun) と晩ご 飯 ( ポリネシアン・パラダイス ) を同じ日に両方予約でき たり ( ふだんは競争が敷しく、どちらかしか予約できませ ん ) 、娘の大のお気に入り、 3 歳から乗れるジェット・コー スター ( ガジェットのジェット・コースター ) には待ち時 間ゼロで連続 6 回も乗らされてしまいました。 3 日目とも なると、係員にも顔を憶えられたようで、 係員 : あら、きようも来たの ? 娘 : うん。じえっとこ一すた一すきなの。 係員 : また乗るの ? ( 12 回目 ) 娘 : うん。じえっとこ一すた一すきなの。 といったありさまでした。おかげで私も真っ黒に日焼け し、すっかり健康的な顔色になりました。 にはやし・かすまさ倉敷芸彳商利学大学 ) [ 文献 ] [ 1 ] J. Moy, OSPF 佐 7 、 s れ 2 , RFC2328 , April 1998 UNIX MAGAZINE 2001.9

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stat-is-init 変数により情報を取得するための初期化が すんでいるかどうかを匐串ヾ、匆化されていなけれは stat -init 関数を呼び出してその処理をおこないます。これに より stats-all にはシステムの情報かオ褓内されるため、 れを戻り値とします。 stat-init も簡単な関数です。初期化したことを示す変 数を設疋し、初期化をおこなうと同時に updatestat 関数 を呼び出して値を取得します。 updatestat ( ) ; setup(); stat_is_init stat—init ( ) void al 矼 m ( 1 ) ; (void) signa1(SIGALRM, updatestat) ; if (sincelastreq > = closedown) { は次のような記述があります。 た closedown 変数の使い方です。この関数の地頁部分に この関数でおもしろいのは、最初に main 関数で設定し システムの↑帯にを取得しています。 まで数回にわたって紹介してきたさまざまな手法を使って イプラリ関数や sysctl 関数、 utmp ファイルなど、これ 実際に情報を取得する updatestat 関数では、 kvm ラ あってもとくに間題はありません。 数呼び出すとあとのはうか有効となるため、この呼出しが るため、この呼出しは不要です。ただ、 alarm 関数を複 updatestat 関数の末尾でも alarm 関数を呼び出してい 後にシグナルが発生するように指定しています。しつは、 にシグナルを設定するとともに、 alarm 関数により 1 秒 さらに、 updatestat 関数が定其月的に呼び出されるよう sincelastreq 十十 ; return ; stat_is_init else { exit(0) ; if (from—inetd) 106 呼び出されますが、それが closedown 回になると再度シ ります。この関数はシグナルを使って 1 秒おきに何度も sincelastreq 変数は、要求が到着したときには 0 にな グナルををドすることをやめて、状態の更新をおこなわな い休」 E 状態へと移行します。 もちろん、 inetd から呼び出されている場合には rstat- service 関数の最後で exit 関数を呼び出しているので、 のコードが何度も実行されることはないのですが、万一実 行されてしまったときにも正しく重川するように、ここで は exit 関数を呼び出しています。システムを休止状態に するのは簡単です。再度要求があったときに匆期イゞおこ なわれるように stat-is-init 変数を偽とし、関数を終了す るだけです。この関数カ髞り返し呼び出されるのは、関数 の末尾にある alarm 関数を呼び出すためです。 alarm 関 数を実行しなければ再度この関数か呼び出されることはな いため、ちょうどプログラムを休止状態にしたの凵司様の 効果か得られます。システムの状態取得は連続しておこな われることが多いため、そのときの効率を考えて、しはら くのあいだは状態を更新しながらすぐにリクエストに応え られるようにしているわけです。 ☆ 今回は、ネットワークに接続されたホストの状態を取得 したり、ユーサーの状況を取得するコマンドである rup と rusers を紹介しました。これらは RPC という仕組みを 利用してネットワーク上から情報を取得します。 前回までに紹介した rwhod と同様、山も丘はこれらのプ ログラムか有効になっていることは少なくなりました。だ からといって、今回説明したことカ彳殳に立たないわけでは ありません。 RPC はプロセス間通信の 1 つの形態ですか ら、憶えておいて損はないと思います。 ( たしみ・ひさかす ) UNIX MAGAZINE 2001.9