[xserve を Mac 教室で使う ] 表 2 Xserve のおもな仕様 CPU メモリ HDD CD-ROM ドライプ ネットワーク I/O ポート OS 外形重去 (HxWxD) PowerPC G4 (IGHz) x2 512MB (DDR SDRAM) 60GB (ATA/IOO) 24 虫 10 / 100 / 1000Base Tx2 FireWire (IEEE1394) x3 、 USBx2 、シリアル (DB9)x 1 、 Mac OS X Server (UnIimited クライアント版 ) 4.4X48.3X71. lcm 11.8kg VGAx 1 現行モデルは、 CPU が PowerPC G4 ( 1.33GHz ) x 1 ~ 2 、 HDD が 180GB ( 最大 720GB ) となっています。 借りした Xserve のおもな仕様を表 2 に示します。詳細は、 http://www.apple ・ co. jp/xserve/ を参照してください。 また、 2003 年 5 月号の「 xserve 試用レポート」もあわ せてご覧ください。 お借りした Xserve には 2 枚の NIC が同梱されていた ので、標準の 2 枚の NIC と合わせて 4 つのネットワーク・ インターフェイスを併用できます。そのため Xserve をい きなり mibu の代替にすることも考えましたが、授業に支 障カ咄てはならないので 8 、 Mac 教室にある 4 つのネット ワーク・セグメントのうちの 2 つを Xserve に任せて、残 りの 2 つは従来どおり mibu で運用する形態にしました。 Xserve のネットワーク・インターフェイスは 10 / 100 / 1000Base T に対応しますが、 こでは mibu の代わりに Mac 教室の L2 スイッチにつなげるので、 100Base TX での接続になります。 サーバー室への設置 ちょうと。今年のお盆に、学内ネットワークの増強工事と サーバー室の改装をおこないました。その際にサーバー室 に 2 台の 19inch ラックを増設したので、 Xserve は新し いラックに収容することにしました。 Xserve は、ラックに設置して使うように設計されてい ます。そのため、薄い筐体 ()U サイズ ) であるにもかかわ らすラックにしつかりと固定でき、本体に大きなたわみが 生じないようになっています 9 。また、ラックへのマウント 方法も比較的簡単です。大人 2 人がマニュアルを見ながら 作業して、 15 分程度で設置できました。 ラックに収めた Xserve を写真 3 に示します。 Xserve 8 いま考えるとこれは杞憂だったようです。 9 以前に同じ IU サイズの f 土製サーノヾーをラックにマウントしたときは、本 体がたわんでしまいました。ネジを増締めしたり緩めたりするなどの試行錯 誤を繰り返しましたが、けっきよくは棚板の上 . に置くことになりました。 UN 工 X MAGAZINE 2003. 12 写真 3 ラックマウントされた Xserve ・・いいⅡい日 1 10 マニュアルでは、情理コンピュータ " と呼よれています。 れています。 のアプリケーション一式は、 CD-ROM に道求して同梱さ 提になっているからだと思われます。管理コンピュータ用 別のコンピュータ 10 からすべての操作をおこなうことカ揃 マウスも付属しません。これは、 Mac OS X か作する Xserve には、ディスプレイはもちろん、キーポードや いようにする固定器具カ咐けられます ( 写真 4 ) 。 にはケープルをまとめるレールや、電源ケープルカ皺けな プル類に無理な力がかからないようにするため、本体背面 きます。そのときに本体後部に接続されたコネクタやケー 引出しのように前に引っ張り出すことで内部にアクセスで Xserve は、筺体の外側をラックに固定したまま、本体を ました。 Xserve の管轄、右半分カ盲足来どおり mibu の管轄になり 移しました。 Mac 教室の教卓から見て左半分の iMac が 4 本のネットワーク・ケープルのうちの 2 本を Xserve に の下にあるのは mibu です。この mibu に挿さっていた 161
[xserve を Mac 教室で使う ] 写真 4 Xserve の背面 ません。しかし、本体のセキュリティカ氏下するので、本 櫤里用時にはあまりお勧めできません 12 OS の言又疋 Xserve には、表 2 のように Mac OS X Server がプレ インストールされています 13 。最初に xserve を起動する と、必要な設定をするように促されます。その状況は、今 回のように本体にディスプレイを接続していればそこで確 認することができます。そうでなければ、 Xserve と同じ ネットワーク・セグメントに接続された管理コンピュータ から、 Server Assistant というアプリケーションを実行し ます。 ネットワーク・インターフェイスの設定はこのときにお こないます。今回は、 mibu の 4 つのネットワーク・イン ターフェイスのうちの 2 つを Xserve に移したので、これ らの IP アドレスなどを適切に設定します。 NetBoot 関連ソフトウェアのインストール Mac OS X Server は標準で NetBoot サーバーにな れますが、そのためには NetBoot 用のソフトウェアをイ ンストールする必要があります。具体的には、 Xserve に 同梱されている、、 NetBoot" と書かれた CD-ROM から、 NetBoot. pkg というパッケージをインストールします。 今回のようにディスプレイやマウスが直孑第妾続されてい るた態なら、 CD-ROM 上の当該ファイルのアイコンをダ プルクリックするだけで、あとは画面の案内に従って作業 が進められます。そうでなければ、 ssh などでサーバーに 接続し、 installer コマンドを利用してインストールするこ とになります。 今年の 9 月から、 Mac OS 9 を NetBoot で利用するた めに必要なソフトウェアは、アップルコンピュータのⅥ b ページ (http://www.apple ・ co. jp/ftp-info/reference/ netboot-for-macos9. html) から入手できるようになり ました 14 。 写真 5 床に置かれたティスプレイ、 キーポード、マウス 今回は、サーバー室にあったディスプレイと、 iMac 用の 予備のキーポード、マウスを Xserve に接続しました。 のようにしたのは、情報システムセンターには MacOSX か慟作するコンピュータがなく、管理コンピュータとして 利用できるマシンカ鱸の PowerBook しかなかったので、 これを使ったら私以外の人が Xserve を操作するときに困 るだろうと考えたからです。 ディスプレイ、キーボード、マウスは本体の上に置くわ けにはいかない 11 ので、写真 5 のように Xserve のすぐ近 くに置きました。 xserve の前面パネルには、筐体を開閉できないよう にする鍵が付いています。この鍵を締めると、 USB や FireWire などのインターフェイスカリ用できなくなるこ とに注意が必要です。つまり、本体に直接キーボードやマ ウスを接続するときは、この鍵を開けておかなければなり 11 マニュアルにも書いてありますが、強度的に無理です。 管理コンピュータにするマシンも一赭に購入して、 Xserve にはキーボー 12 ドなどを茁つながなくてもよいようにするべきでしよう。 13 バージョンは 10.2 です。 mibu で」作している Mac OS X Server はバージョン 1.2 なので、その間に大変な数のバージョンアップがおこな われたのかと思ったのですが、 Mac OS X Server にはノヾージョン 2 ~ 9 がないようです。 14 ただし、ファイルサイズは 510MB もあります。 162 UNIX MAGAZ 工 NE 2003. 12
[xserve を Mac 教室で使う ] は拡張子、、 . nbi" より前の部分を名前として一覧表示して いるためで、実際にはフォルダはきちんと区別されており、 下に表示されているのカ噺しく作ったフォルダでした。今 回は新しく作ったフォルダを利用したいので、下のほうの 項目に、、使用可能 " のチェックを入れておきます。 以上の設定が終ったら、ウインドウの右下の [ 今すぐ適 用 ] をクリックして変更を反映します。 さて、 Mac 教室の iMac を起動してみましよう。する と悲しいことに、 OS か起動しなくなってしまいました。 原因を探るため、デフォルトで用意されたシステムディ スク・イメージと、 mibu で利用していたものを比較する ことにします。とりあえずデフォルトのディスクイメージ で OS を起動し、 Xserve から AFP 経由でシステムディ スク・イメージを ( 読み書きできるように ) マウントして、 起動ディスク (Xserve のデフォルトのディスクイメージ ) との違いを探してみました。 すると、いくつかのコントロールバネル書類や機能拡張 にバージョンの違いがあることが分かりました。そこで、 デフォルトのディスクイメージにある新しいバージョンを 現行のディスクイメージにコピーしました。 この作業が終ってから、更新されたディスクイメージを 使って再度 NetBoot での起動を試みたところ、みごとに 成功しました。 こで、サーバーによって OS の起動時間に差があるの か気になったので、 Xserve が管轄する iMac と mibu が 管轄する iMac を数台ずつほば同時に起動してみました。 しかし、その結果にはとくに有意の差はみられませんでし た。どうやらネットワーク帯域がポトルネックになってい るようです。 安定性 本校では、 9 月 22 日から後期の授業が始まりました。そ れから原稿執筆までの約 1 カ月のあいだ、 Mac 教室はとく に問題なく運用されています 17 さきほど、 Xserve と従来の mibu の OS 起動時間には 大きな差がなかったと書きましたが、この 1 カ月で安定性 には違いがあるように感じました。 以前から、ユーザーの使用中に iMac がフリーズする 17 Windows のほうは BIaster ウイルスのために大騒ぎがありました UNIX MAGAZINE 2003. 12 ことが 1 週間に数回程度ありましたが、後期になってこ の事例が発生するのは mibu の管轄範囲のみであること が判明しました。これは、ユーザーがこの問題を情報シス テムセンターまで報告してきたケースのみカウントしたの で、放置して帰ってしまった数までは分かりません。その ためやや正確さに欠けるとは思いますが、報告された件数 が xserve の 0 回に対して mibu の 2 ~ 3 回 ( 1 週間あた り ) であることから、、、 Xserve での運用が iMac の安定性 を高めた " と実感できると思います。また、この問題の発 生頻度自体も、 mibu だけで Mac 教室を運用していた前 期までとくらべると少なくなっています。 それから、前節で安疋運用のために NetBoot サーバー 上のシャドウディスク・イメージをときどき更新すると書 きましたが、この作業はいまのところ Xserve では必要に なっていません。 Xserve を稼動させてから現在まで、不 安定なクライアントを確認していないからです。 そのため、この作業は従来から稼動している mibu だけ でおこなっています。このような差が生じるのは、 mibu で は同時に接続できるクライアント数を多くするために、シ ャドウイメージのサイズを小さくしていることカ源因では ないかと思っています 18 。 Xserve では、デフォルトのサ イズのままで安疋運用できています。 ら明管理 Xserve がまじめに ( ? ) 仕事をしているかは、管理コン ピュータで ServerStatus というアプリケーションを動か すことでチェックできます 19 。 server status では、指定 したサーバーのソフトウェア的な状況について、ログを表 示したり、グラフを見たりすることができます。 CPU の使用率をグラフにしたものカ咽 8 です。授業開 始のタイミングと同時に使用率が上がっていることが分か りますが、ピークは 10 % 程度のようです。 図 8 とほば同じパターンが、図 9 と図 10 のグラフにも 現れています。 図 9 は、 AFP でフォルダをマウントしたユーザーの数 18 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/WebObjects/ TechInfo. woa/wa/showTIL?id=25190 19 ハードウェアカ E 常に動いているかは、 Server Monitor というアプリ ケーションで石信します。このアプリケーションでは CPU の負荷やネッ トワーク・トラフィック、本体の温度、筺体力放されているかなどをヾ ることができます。 165
[xserve を Mac 教室で使う ] クより優先されるので、ローカルディスクから起動したア プリケーションでも設疋ファイルやライプラリなどの起動 に必要なファイルを NetBoot サーバー上のディスクイメ ージから読み込んでしまいます。これを避けるため、大き なアプリケーションは NetBoot サーバー上のディスクイ メージから削除する必要がありました。 サーバー室への設置 mibu と yodo は、 Mac 教室が設置されたときから教 卓に置かれていました。設計当初はここで NetBoot サー バーなどを動かす予定はなく、これらはたんなる教員用マ シンだったからです。 しかし、 NetBoot や Macintosh Manager か勠作し ているマシンを、いつまでも教室に置いておくのは考えも のです。 Power Mac G4 は前面中央に電源スイッチがあ り、 OS の稼動中にこれカ甘甲されると、スリープしたり電 源が切れたりしてしまいます。 そのため、 2001 年度に mibu と yodo をサーバー室へ 移しました。ネットワーク・ケープルは、 Mac 教室内の L2 スイッチから床下で長く延ばして接続しました。また、 Power Mac G4 はラックに収めにくい夛彡伏なので、サー その他の工夫 バー室の作業机に置きました。 160 シャドウディスク・イメージは、前述のとおりクライア メージをときどき更新することです。 2 点目は、 NetBoot サーバー上のシャドウディスク・イ 落ちることはなくなりました。 この結果、すくなくともサーバーがパニックを起こして するという運用形態にしました。 をシャットダウンし、翌週の月曜日の朝にあらためて起動 め、毋週土曜日の自習利用の終了後に NetBoot サーバー 設計されたものではないことに起因するようです。そのた は、 NetBoot サーバーのマシン (mibu) がサーバー用に バーがカーネルバニックを起こすことがありました。これ 2001 年度後半から、 1 週間に 1 回くらい NetBoot サー とです。 1 点目は、 NetBoot サーバーを長時間連糸叫云しないこ が挙げられます。 このほかに、安定運用を目指した工夫として以下の 3 点 ントでの OS 終了によって削除されるはずのものです。し かし、イメージのなかに部分的に削除されずに残ってしま うもの ( 歹亥 ? ) があるらしく、 1 カ月ほど何もせずに放っ ておくとこれがクライアントの安定動作を妨げる原因にな りました。 NetBoot サーバーでシャドウディスク・イメージを削 除したあと、クライアントで OS を起動すると、自動的に 新しいシャドウディスク・イメージカイ乍成されます。この 作業はすべてのクライアントに対しておこなう必要があり ますが、新しいイメージの作成には大量のディスク I/O が 要求されるので、同時に 2 台程度しか実行することができ ません。 手間のかかる作業ですが、作業時間はそれほど長くはあ りません。必要なのはクライアントがきちんと起動するま での時間なので、 5 分くらいだと思います。 この作業を 1 カ月に 1 回おこなうことで、クライアント での OS 起動が安定するようになりました。 最後に、 NetBoot サーバーに置いてあるシステムディ スク・イメージは、 Norton Disk Doctor による診断や Speed Disk による断片化の解消などをしておくとよいよ うです。 [xserve の導入 たとしても、 NetBoot 用のディスクイメージを扱えるかどうかは分かりま を持っていないので、サーバー上では作業できないのです。かりに持ってい 7 じつは Mac OS X 用の Norton Disk Doctor や Speed Disk xserve は、 Apple のいわゆる、、 IU サーノヾー " です。お 過を報告します。 ーでは、 Xserve を導入してから 10 月前半までの経 授業で利用されているため、導入は夏休みにおこないまし 自体は夏休み前からお借りしていたのですが、 Mac 教室が いよいよ、 Xserve を Mac 教室に導入します。 Xserve がよくなったような気がします。 NetBoot の安定性がすこし高くなったり、サーノヾーの反芯 めの手間がすこし増えますが、この作業をおこなうことで ピーし、それに対しておこなうことになります 7 。そのた あるシステムディスク・イメージをローカルディスクにコ NetBoot で OS を起動してから NetBoot サーバ これらの作業は起動ディスクには実行できないので、 せん。 UNIX MAGAZINE 2003. 12
ま f 三帯諟にに = をま [xserve を Mac 教室で使う ] 図 8 CPU 使用率 図 10 ネットワーク・トラフィック (Bps) サーバステータス : 027 82 、 ky 0 ー w 乢 Jp : サーバ 0 接解除リフしッシュ新ウインドウ ワークグルーブマネージャ接ド 概要ログハードウェア 装置 & サービス ネットワークのトラフィック ( バイト / 砂 ) ・ Ap が eF 0 ・に p - 、ー 0 誂 ・デイしクトリサーバ 0 5 0 FTP 0 ファイアウォール 0 メール 0 NFS 0 プリント 00T5 Ⅳ 0 叩 OWeb Ow ⅷ、 … 00 サーバステータス : 、 027482. ky 誠 0- w リ・ .jp : サーバ ワークグルーブマネージャ - 接転解除リフしッシュ新規ウインドウ 概要ログハードウェア CPU 使用率 ( バーセント ) 0 置 & サービス 0 Ap がを 0 0 DI に p - Ne 物 00 ー ・ディレクトリサーバ 0 5 0 p 0 ファイアウ第一ル 0 メール 0 5 0 プリント 00T5 eam ⅲ 0 eweb e 新。 dow 、 △一 △一 、 0 ~ 7 和 0 ~ 上第 0 ー 0 ~ w 一日 9 時岡 27 分 一日 9 時開 27 分 ー引 0 を 9.75 M ~ 8.06 れ 80 M ~ 05 5.85 M 14.03 3.90 M 1.95 M 0.8 0.00 M 現在 3 日 9 時問分 日数 7 7 3 し動作中のサービスのみ 図 9 平ユーザー数 0 0 リフしッシュ新規ウインドウ ワークグルーブマネージ平」援続 概要ログ接読 置 & サース マ、 02 7-202. ky 誠 0- wu コ 平均接続ユーザ数 ・ 0 日 ( P - Ne 田 06 ・デイしクトリサーバ 00N5 0 FTP 0 ファイアウ第一ル ! : 0 メール 0 NFS 0 プリント 00T5 ““れ 9 0 web 0 物れ d 。 ロ動市中のサービスのみ 1 つあたり約 40Mbps ということになり、 100Base TX で接続していることを考えれば、、まあこんなもんかな " と いう気がします。 0 [ まとめ App*eriie 28.00 靆 .40 今回は、前半では本校で 2000 年度から運用している Mac 教室の経緯や運用形態の変遷を紹介し、後半では今 夏にアップルコンピュータからお借りした Xserve の導入 と運用について報告しました。 全体的にみて、 Xserve と Mac OS X Server の組合せ は完成度カ皜く、定や運用管理などの操作カ易で、安定 したシステムであるとの印象を受けました。おかげで、今 回のような NetB 。。 t 環境の構築もあっという間にできて しまいました 20 。授業に景彡響力咄ないようにするという難 問はありますが、近いうちに 4 つのネットワーク・インター フェイスをすべて使用し、完全に mibu から移行したいと 考えています。 最後に、本校に常駐している SE である吉田寛貴氏には、 今回の作業全般についてさまざまな助言、助力をいただき し記して感謝します。 ました ( みやした・けんすけ京都女子大学 ) ー 6.80 ー第 20 5.60 ; 8 の ス を示しています。グラフは最大で 28 人となっています。 Mac 教室には 60 台の iMac があり、その半数を Xserve が管轄しているので、おそらく授業で空いていた席が 2 つ だけだったという利用状況を示しているのでしよう。図 8 のグラフとくらべると、ピークがちょうと重なりそうです。 図 10 は、ネットワーク・トラフィックを表しています。 単位は Bps ( バイト / 秒 ) で、ピーク時には 9.75MBps ( 約 80Mbps) という値を記録しています。 Xserve は 2 つの ネットワーク・インターフェイスを使用しているので、そ の合計値がここに表示されています。 この図のピークは図 9 のピークとは 1 日ずれたところに ありますが、それでも 26 人くらいカ俐用していたと読み取 れるので、トラフィックは 2 つのインターフェイスで 1 / 2 すっと評価してもよさそうです。するとインターフェイス 20 いろいろな作業を並行しておこなったので正確な実働時間は分かりません が、たぶ / 姦寺間だったのではないかと思います。 166 UNIX MAGAZINE 2003 . 12
[xserve を Mac 教室で使う ] 図 5 NetBootSPO の / ヾー ツンヨノ 0 ワークグルーブマネージャ : 5027 2. kyoto - wu. 0 朝 0 0 0 第を有アカつント環書設寄新規しコード第第物整解第” h 新ウインドつ プロトコル 自動マウント マこの項目と内容を共有する 図 6 NetBootSPO は AFP で共有されている ワーククルーブマネージャ・ 5027 ョ 82. k 9- w 山“ .jp 0 有アカウント第境設定新レコード解除第後物解除代 ef ′・、れ新解ウインドウ 自動マウント すべて すべて : croups 卩物ー師 062 い一、獸 80 獸 0 に n 0 croup 、 0 ー師 0 て n い 0 可・ファイル設定 この環目を A ド P で共有する こ P ゲストアクセスを許可する カスタム鼾 P 名 N 8006P0 読み出し / 書き込み admin 読み出し / 書き込み 一読み出し響用 全員 中の項目に同じアクセス権をコビーする ユーザとグループ ユーザとグループ ました。しかし、ふだんこの教室で起動している Mac OS 図 7 不するティスクイメージを指定 9 とは違い、設疋などがデフォルトのままになっています。 0 0 0 DH ( P / N 獸 800 【を設定 : : 5027 002. kyo ( 0- wu ・ a ( .jp サプネットログ N 師 ot フィルタイメト以 Mac 教室で使用している Mac OS 9 を起動するための作 使用可能 アフォルト 業については彳します。 こ この時点で、 AFP による共有がどのように設疋されてい るのかを確認します。そのためには、 Workgroup Man- ager というアプリケーションを起動し、 Server Settings と同様に目的のサーバー ( ここでは xserve) に接続しま す。 表示されたウインドウの左上にある、、共有 " というアイ BootSP0/MacOS92Default-J. nbi というフォルダに保 コンをクリックすると、そのサーバーで共有されている 存されています。このフォルダには、前述した Mac OS フォルダが -- ー・覧表示されます ( 図 5 ) 。図をみると、 Net- ROM イメージ、システムディスク・イメージ、アプリケー Boot サービスに必要な、、 NetBootSP0" と、、 NetBoot- ションディスク・イメージが、それぞれ、、 Mac OS ROM" ClientsO" が共有ポイントとして表示されていることが分 NetBoot HD. img Applications HD. img" という かります 16 。また、 NetBootSP0 の詳細をみると、図 6 名前で置かれています。 のようにこの項目がたしかに AFP で共有されていること 従来から使用している Mac OS 9 を起動するため、ま が分かります。 ずこのフォルダを MacOS92Default-J. nbi. orig として 保存し、新たに作成した MacOS92Default-J. nbi フォル ティスクイメーシの変更 ダにその内容をコピーしました。そしてさらに、現在 mibu 上記の設疋をすませてから xserve カ授け持っセグメン で使われている NetBoot HD. img と Applications HD. トの iMac を起動すると、前述のように標準的な Mac OS img を xserve のこのフォルダにコピーしました。 9 か起動しました。これは、そのような設定のディスクイ このようにディスクイメージを保存したフォルダカ数 メージが最初から用意されているからです。 あるときは、 NetBoot で使用するものを指定しておかなけ こでは、以前から Mac 教室で使用している Mac OS ればなりません。そのためには、さきほどの Server Set- 9 を起動するための作業について説明します。 tings の、、ネットワーク " タブで、、 DHCP/NetBoot" ア 標準のディスクイメージは、 /Library/NetBoot/Net イコンをクリックして、、 DHCP/NetBoot を設定 " を選 16 その上にある "Users" と、 Groups" は、デフォルトで共有されるフォ び、、、イメージ " タフで指定します ( 図 7 ) 。 ルダです。 : 里用するときはこれらの設定も石信忍し、不要な共有はなるべ 図 7 では、どちらのイメージも名前が同じです。これ く避けるべきでしよう。 et 日 00t / Ne せ 0 駅酬 N 80 N 獸 80 タイプ C は 55 に ( ね弱に M 氈 0592 Default 」 Ma ( 0592D a 田凵 164 UNIX MAGAZINE 2003. 12
Xserve を利用した Ma ( 教室の運用 宮下健輔 京都女子大学では、 2000 年度から 60 台の iMac による コンピュータ教室を運用しています。今回、アップルコン ピュータのご厚意で Xserve を貸していただいたので、 の教室の運用に利用してみました。 [ はじめに 京都女子大学には、 8 つのコンピュータ教室があります。 各教室には、 50 ~ 60 台のコンピュータが設置されていま す。これらの教室は、おもに情報リテラシーの授業で利用 されており、それ以外の時間は学生の自習利用のために開 放しています。このうち 6 つの教室では PC 互換機で Windows 2000 または NT か動いていますが 1 、 Macin- tosh が設置された教室 ( 以下、、、 Mac 教室 " と呼びます ) も 1 つだけあります ( 写真 1 ) 。 本校のコンピュータ教室は 2000 年度に本格的に整備さ れ、 Mac 教室もそのときに誕生しました 2 コンピュータ教室の OS は 1 種類に統一したほうが管理 の面では楽ですが、本校では上記のように、 Windows 系 OS カ駛える教室のほかに Mac 教室 ( や FreeBSD カ駛 える教室 ) が設置されています。これは、学生にいろいろ な OS に触る機会を与え、 OS ごとに異なる部分やそうで ない部分などを実体験にもとづき深く理解してほしいから です。また、本校の学生の 9 割以上は卒業後に Windows 系 OS を使うと予想し、せめて在学中だけでも他の OS に 触れられるようにしたいとも考えました。 1 1 つの教室のマシンは FreeBSD と Windows NT のデュアルプート になっています。 2 当時の詳しい辛韋については、 2000 年 10 月号の「京都女子大学ネット 156 ワーク構築記」をこ覧ください。 写真 1 Mac 旌 表 1 iMac DV のおもな仕様 CPU メモリ HDD CRT その他 PowerPC G4 (400MHz) 256MB IOGB 17inch XGA ( 一当り MO ドライプ ( 640MB 、 USB 接続 ) [ Mac 教室の設備 Mac 教室のコンピュータおよびネットワークは次のよ うになっています。 コンピュータ UN 工 X MAGAZINE 2003. 12 CRT ディスプレイが置いてあります。ここには、教卓に 写真 1 のように、 2 台の iMac のあいだに 17inch の ます。 各 iMac には、標準のマウスとキーボードカ甘妾続されてい 置され、教卓にも教員用として同じものが 1 台あります。 Mac 教室には学生用に 60 台の iMac DV ( 表 1 ) カ第殳
[xserve を Mac 教室で使う ] 図 1 Server Settings のネットワークタブ 5027- 【 002. kyo 【 0- wu ( .jp ファイルとプリント一般インターネットネットワク 図 3 サブネットタブで言田を言綻 0 日 ( P / N Bo 供を設定 : 50 ~ 7 ヨ 00 と ky 供 0- wu 識 (. ル ログ N 獸 B00 ーフィルタ イメージ 2 ュ .. 2254 い ~ 第 .. 4254 2 は . . i20 ー 92 ユー 4.1 れ ~ は…と 18 2 はユ 0 ー ー 92 ユ 68 は - 8 朝 lt - 日 h を「 0 秋 日ⅲ lt - 臼「秋 ー 92 は 68 は - 一日 h 0 5 ー ファイアウォール DHCP/NetBoot サービスの状況 : ・ 2 実行中 図 2 青鎚勺 NetBoot を 2 つのポートで運用 0 0 0 DHCP/NetBoot を設定 : : 5027- t002. kyo 【 0- wu ・ a ( ・ jp サプネットログ・ N 師 0 をフィルタイメージ SLP サービス 2 サプネット 図 4 Server Settings のファイルとプリントタブ 0 502 ルt002. kyoto-wu.acJp 一般インターネットネットワーク Apple FTP Wtndows サーピスの状況 : ・ 2 実行中 タンをクリックします。そして、いま指定した 2 つのサプ ネットに対して、クライアントとなる iMac の IP アドレス の範囲や、 BOOTP でそれらに渡すためのデフォルトルー タの IP アドレスなどを指定します ( 図 3 ) 。 NetBoot の言又疋 以上の設定が終ったら、図 2 のウインドウの右下にある [ 今すぐ適用 ] をクリックして設定を反映します。そして設 NetBoot に必要な設定をおこなうには、まず Xserve 本 定ウインドウを閉じ、図 1 のウインドウで再度、、 DHCP / 体か管理コンピュータで server Settings を起動します。 NetBoot " のアイコンをクリックして、表示されたメニュ そして、 Xserve 本体で起動したときは localhost に接続 ーから、、 DHCP/NetBoot サービスの開始 " を選びます。 し、そうでないときはサーバーを指定して接続します。次 すると、このアイコンに地球の絵が追加され、サービスが に、表示されたウインドウの、、ネットワーク " タブをクリッ 開始されます。 クします ( 図 1 ) 15 0 AFP の言又疋 図 1 のウインドウで、、 DHCP / NetBoot " というアイコ ンをクリックするとポップアップ・メニューが表示される 前述したように、 NetBoot には AFP によるファイル ので、そのなかから、、 DHCP/NetBoot を設疋 " を選びま 共有サービスが必要です。 す。すると設定用のウインドウが開くので、、、 NetBoot" そのための設定をするには、図 1 のウインドウで、、ファ タブをクリックして、 NetBoot をどのポート ( ネットワー イルとプリント " タブをクリックし ( 図 4 ) 、、、 Apple" と ク・インターフェイス ) で動作させるのかを指定します ( 図 いう名前のアイコンをクリックします。そこで表示された 2 ) 。 ポップアップ・メニューから、、、 Apple ファイル共有サー なお、 NetBoot には 2 つのバージョン ( 1.0 と 2.0 ) が ビスの開始 " を選びます。 あり、それぞれ、、静的 NetBoot" と、、動的 NetBoot" と このサービスを開始するときは、一殳に、、どのフォルダ 呼ばれています。今回は従来から利用していた NetBoot を共有するか " などを設定しなければなりません。しかし、 ( 1.0 ) で運用したいので、 2 つのネットワーク・インター NetBoot サービス用の共有フォルダは自動的に設疋され フェイスに対して静的 NetBoot を指定します。 ここで設疋する必要はありません。 るので、 次に、、、サプネット " タブをクリックして、 [ 新規 ... ] ボ 上記の設定力鮗ったら、クライアントの iMac カしく 起動することを確認します。 Mac 教室の左側にある iMac 15 図 1 は理コンピュータで走」した Server Settings の画面です。以 のうちの 1 台で試したところ、 MacOS9 カ症しく起動し 下、操作はすべて理コンピュータからおこなっています。 0 動的 ポート こ PCI Ethernet 引 0 1 こ E 物 n Adaptor 使 n2 ) ロ Bu ilt-in E 物部 n 静的 N 師 ot では、少なくとも 1 つのサプネットが設定されている必要があ ります。動的 Net 師 0 【では、外部 DHCP サーバ、またはここで DHCP を有 効に定義するサプネットを使用できます。 今すぐ適用 ロ プリント 163 UNIX MAGAZINE 2003. 12
[xserve を Mac 教室で使う ] 写真 2 Mac のスイッチ群 UNIX MAGAZ 工 NE 2003 . 12 4 ほかの教室は、基本的に 1 教室あたり 1 セグメントです。 3 http://www.landcomp ・ co. jp/product/lnet. htm 写真 2 は、 Mac 教室にあるネットワーク機器用ラック います。 トに iMac を教室に並んでいる順番に 15 台すっ接続して フィックを分散させるためです。具体的には、各セグメン ります 4 。 4 つに分けたのは、 OS の起動時に増加するトラ Mac 教室には、 4 つのネットワーク・セグメントがあ 続されています。 Mac 教室のコンピュータは、すべて 100Base TX で接 ネットワーク 動かすのはさらに心許ない。 でしか動作せす、これを Mac OS X の Classic 環境で 授業で使われるアプリケーションの一部が Mac OS 9 には、 iMac DV のスペックでは心許ない。 ・ Mac OS X 上でアプリケーションを・関商に動作させる なかった。 教室設置当初は、まだ Mac OS X がリリースされてい ています。 おもに以下のような理由により Mac OS 9 のまま運用し 現在では Mac OS x のほうが管理しやすいと思いますが、 Mac 教室の iMac では、 Mac OS 9 か勠いています。 で実際の作業をおこないます。 る画面を見ながら教員の説明を受け、自分の席にある iMac て実現されています。学生はこのディスプレイに表示され ドコンピュータの LNET という画像中幻去システム 3 によっ 置かれた iMac の画面出力が表示されます。これは、ラン のなかの様子です。 このラックには Cisco の Catalyst 2924 XL が 4 台 設置されており、それぞれが 1 つのセグメントを収容して います。また、各スイッチからバックボーンの L3 スイツ チに向けて 100Base TX のケープルが 2 本ずっ延びてい ます。 NetBoot Mac 教室の iMac 上では、前述した Mac OS 9 が Net- Boot で起動するようになっています。 NetBoot とは、ネットワーク上のサーバーに用意され たハードディスク・イメージを、あたかもローカルのハー ドディスクのように利用して OS か勠作する仕組みのこと です 5 。 OS 一式を収めたシステムディスクをネットワーク越し に利用するので、ローカルにはハードディスクを ( 理想的 には ) もつ必要がありません。そのため、サーバー上のシ ミッションを適切に設疋すれば、 ステムディスクのノヾー 般ユーザーが重要なファイルを削除するといったミスを防 げます 6 。また、新しいソフトウェアのインストールや既 存のソフトウェアのバージョンアップなどは、サーバー上 のシステムディスク・イメージに対して 1 度だけおこなえ ばよく、個々の iMac に同じ操作を繰り返す必要はありま せん。 NetBoot での OS の起動シーケンスを大まかに列挙す ると、以下のようになります。 このため、クライアントの数が多いと OS 起動時に大量 5. OS の起動力芍常どおりにおこなわれる。 ple File ProtocoI) でマウントする。 4. クライアントはハードディスク・イメージを AFP ( Ap ー イメージカ云送され、実行される。 3. サーバーからクライアントに TFTP で Mac OS ROM BOOTP で通知される。 2. クライアントと BOOTP サーバーの IP アドレスが 1. クライアント (iMac) の電源が入れられる。 6 さらに、このようなことカ起きたとき窈夏旧も容易です。 ようなイメージです。 5 UNIX 系の OS なら、 NFS で / パーティションをマウントして走 fJ する のトラフィックが発生します。 157
[xserve を Mac 教室で使う ] が Macintosh Manager サーバーからマウントされてい て、これに書込みが集中するとサーバーの反応が遅くなる からではないかと思います。 また、 Macintosh Manager で管理されるユーザーに は、専用のノヾスワードが必要でした。これは NIS や Win- dows NT ドメインのパスワードとは簡単に同期できそう になかったので、ユーザーには 1 つよけいにパスワードを 憶えてもらわなければなりませんでした。 これらはすべて、、、各ユーザーがログインパネルで認証 されないとシステムを利用できない " ことに関連した問題 でした。この問題を根本的に解決するため、 2001 年度に はログインパネルの使用を中止することになりました。 それまでは、 OS が起動するとログインパネルカ観れ、 そこで認証に成功すれば各ユーザーのデスクトップが表示 されて、ファイルサーバー上のホーム・ディレクトリなど がマウントされました。これを、デスクトップやその他の コントロールバネルの設定を変更不可の共通のものにして、 ログインパネルではなくホーム・ディレクトリや共用ポリ ュームのマウント時にユーザー認証をおこなうようにしま 0 この変更により、ユーザーに億えてもらうパスワードが 1 つ減りました。上記の作業をしたころには、 W ⅲ dows NT ドメインと NIS のあいだでパスワードを同期させることに 成功していたので、ユーザーはユーザー名とパスワードを 1 組だげ億えればよいという、、雹匝の " 環境になりました。 日本語入力システムの問題 NetBoot 環境下では、 Mac OS 標準のかな漢字変換 システム、、ことえり " がたまに単漢字変換しかできなくな り、いったんそうなると OS の再起動が必要になる問題が ありました。これは、 ことえりが NetBoot に対応してい なかったからではないかと推測しています。 辞書ファイルの保存場所を変更したり、トラフィックを 解析するなどのいくつかの調査をしたのですが、けっきょ くは ATOK を導入してこの問題を回避しました。これ は、本校と同様の NetBoot 環境を構築した大学がアッ プルコンピュータの Web ページで紹介されているのを見 たとき、その画面写真のメニューバーにことえりではなく ATOK のアイコンが表示されていることに気づいたのが きっかけでした。 UNIX MAGAZINE 2003. 12 アプリケーションの起動に関する問題 通常の NetBoot では、 NetBoot サーバーから次の 3 つのポリュームがマウントされます。 ・システムディスク・イメージ ・アプリケーションディスク・イメージ ・システムディスクのシャドウディスク・イメージ これらのうち最初の 2 つは読出し専用で、すべてのクラ イアントで共有しています。システムディスクには OS 本 体やコントロールバネルなどが保存されています。アプリ ケーション・ディスクには、名前のとおりアプリケーショ ンカ呆存されています。 3 番目のシャドウディスク・イメージは、 OS 起動時に NetBoot サーバーで作成されます。これはコントロール パネルによる設定変更などの保存に利用されます。このイ メージは OS がシャットダウンすると削除されるので、各 クライアントでの設定変更などは再起動するともとに戻り ます。 こで、 2 番目のアプリケーション・ディスクに注目し ます。このディスクイメージは NetBoot サーバーからマ ウントされるので、アプリケーションのインストールや削 除、更新などの作業はサーバーに対して 1 度おこなうだけ でよく、管理が楽になります。しかし、各クライアントで アプリケーションを起動するときは、 NetBoot サーバー のディスクにそのつどアクセスすることになります。これ は、 Simple Text などのサイズの小さなアプリケーション ではとくに支障はありませんが、 Microsoft Office などの 大きなアプリケーションではよく問題が起きました。たと えば、授業で W 。 rd の演習をおこなうときは全クライアン トがいっせいに Word を起動することになり、半数以上の クライアントがフリーズしたり反応がひどく鈍くなったり しました。 これを回避するため、よく利用される大きなアプリケー ションはローカルディスクに用意して、 NetBoot サーバー 上のディスクイメージからは削除しました。また、よく利 用されるアプリケーションはアップルメニューから起動す るようにして、メニューには当該アプリケーションをロー カルディスクから起動する AppleScript を登録しました。 最初は NetBoot サーノヾー上のディスクイメージはその ままにしていたのですが、こちらのほうがローカルディス 159