SO れ S ートラ 1 ル、シュ : ティンク 特集 ーネットワーク上でユーザー ID か重複している。 ーネットワークに障害が発生しても、ネットワークが どのように構成されているかが分からない。 こういった技術的なもの以外にも、責任の範用や費用の 負担などの問題が生しることがある。 トラブル鰰斤のためのツール トラブルの角れこは、そのトラブルがおよはす景の分 析と、原因の分析の 2 つの面がある。後者は、そのトラブ ルがどこでどのように起きているのかを具イ勺に突き止め ることである。アプリケーションであれば、そのためにデ バッグ文を入れたり、テンヾッグモードで実行したりする。 システム側の動作を調べるには、 OS の機能を利用する。 以下では、トラブルの原因の解析に使用できるコマンドを 紹介する。 truss truss は、プロセスをシステムコールのレベノレでトレー スし、そのプロセスがシステム内部でどのような挙動をし ているかをヾるときに利用できる。トラブルに再現匪が あるときに有効である。 sotruss 、 apptrace sotruss と apptrace は、プロセスをライプラリ関数 のレベルでトレースし、プログラムがどのライプラリに含 まれ、どの関数を実行しているのかを表示する。これによ り、意図しないライプラリを利用していないか、どのライ プラリ関数のなかでエラーになっているかを簡単に調べる ことかできる。 sotruss は Solaris 2.6 から提供されているコマンドで、 Solaris 2.5.1 でもパッチを適用すれば使えるようになる。 apptrace は S01aris 8 から提供されている。 S no OP snoop は、ネットワーク上を流れるバケットの情報を 取得するためのコマンドである。送信元と送信先の情幸ゞ 含まれているため、障害の発生源となっている通信の特定 に役立つ。 また、バケットの言岩田な内容が見られるので、障害の原 因を絞り込むことができる。オプション窈旨定によりさま ざまな情報を取り出せるようになっているため、これらで UNIX MAGAZINE 2003.2 得た情報を一。オプションを用いてバイナリ形式のファイ ルに保存しておくとたいへんイ叫リである。 mars% snoop ー 0 /work/snoop ・ output mars% snoop —i /work/snoop. output tcp mars% snoop —i /work/snoop. output mars venus ー。オプションは、特定のフォーマットでの出力ではな く、すべてのバケット情報をデータとして保存するための ものである。データの取得後にさまざまな snoop のオプ ションを指定することで、必喫な情報をいろいろな切り口 で表示できるようになる。 ー i オプションは、一。オフションで出力先として指定し たデータファイルを入力ファイルとして指定するためのも のである。ファイル名の後ろにある、、 tcp" は、すべてのパ ケットのうち、 TCP のバケットだけを抽出・表示させる ための表むにで、 mars venus" はホスト名が mars と venus というマシン間でやりとりされたバケットだけを抽 出・表示するための表現である。 traceroute traceroute コマンドではルーティングの経路情報かえ 得できるので、ネットワーク上のどこに問題があるのかを 特定する際にイ甦リである。 SoIaris 7 から標準で用意され ている。 proc 系コマンド これらのコマンドは /usr/proc/bin の下に置かれてお り、特定のプロセスについて詳細な情報を取得することが できる。そのため、コマンドに里するトラブルの角斤に はたいへん役に立つ。なお、 SoIaris 9 では /usr/bin に 移動されている。 Solaris 8 からは、 ps コマンドで市忍できる通常のフロ セスのほかに core ファイルからの情幸闕得が可能になっ ている。 prtdiag ハードウェアの現在のステータスを石薩忍するために利用 される。 Solaris 8 までは /usr/platform/'arch -a'/sbin に 置かれていたが、 SoIaris 9 からは /usr/sbin に移動さ れた。 37
SoIaris 特集 ユ - ティンう ・操作に関係なく、エラーメッセージか髞り返し表示さ れる。 ・ときどき動かなくなる。 ・ 1 回だけそのトラブルが発生した。 UNIX MAGAZINE 2003.2 このように、エラーメッセージはトラブルの原因究明 する際にはたい一、んイ甦リである。 ジの本もできるようになっているので、トラブルを解析 Solaris では、 AnswerBook を用いてエラーメッセー いる。 なく、それぞれのマニュアルのなかに分散して記載されて めする。なお、 Solaris 9 にはこれに類するマニュアルは の手引き」というマニュアルがあるので、ぜひ一読をお勧 要メッセージの解言、 SoIaris 7 にも「主要メッセージ 法が分かりやすくまとめられている。 SoIaris 2.6 には「主 は、 250 を超えるおもなエラーメッセージの原因と対処方 まれる「主要メッセージの手引き」というマニュアルに 「 Solaris 8 System Administrator CoIIection 」に含 Solaris 8 DOCUMENTATION ASIAN CD の さつばり分からない場合もよくある。 多い。 UNIX やシステムの内部についての知識がないと、 な↑帯にか得られるのだが、初じ、者には理解しにくいことが つでもある。 UNIX に農れている人であれは必要かっ十分 ある。これは、寡黙な OS といわれる UNIX の特徴の 1 ー殳に、 UNIX のエラーメッセージはきわめて簡潔で 工ラーメッセージ 法もある。 ら提供されたデバッグ・モジュールを利用して取得する方 いるコマンドで情幸師ゞ得られないようならば、べンダーか にスクリプトなどを設定する必要がある。通常用意されて き↑帯長をまとめておき、自第勺にデータが集められるよう 再現性に乏しい場合は、現象が発生した時点で取得すべ く変わる。 る。 : 産生の有無により、解決のためのアプローチも大き 頻度は、トラブルの再現生を知るうえでも重要な情報であ ときはまったく問題なく動くことがある。トラブルの発生 はかならずといってよいほど現象が発生するし、またある しくなる場合は厄介である。同し操作をしても、あるとき を捉えにくいものにしている。とくに 、、ときどき " おか このような現象と発生頻度カはみ合わさって、トラブル に役立つ重要な↑帯長ではあるが、メッセージそのものの意 味に囚われすぎると、本当の原因を見誤る可能生がある。 というよりも、エラーメッセージがトラブルの本質を説明 している場合は少ないと思っていたほうがよい。たとえ ば、、 Vfork failed" というエラーメッセージは、、 vfork() が ( 子プロセスの生成に ) 失敗した " という現象を示して いるだけであり、それがメモリ不足によるものか、システ ムの制限によるものか、それ以、タ P ) 原因によるものかは判 断がっきにくい。 このため、表示されたエラーメッセージカ寉なものか どうかは、周辺の状況をもうすこしよく観察してみなけれ ば分からない場合が多い。 以下に、いくつかのエラーメッセージの例を示す。 ・コマンド・インタープリタのエラーメッセージ 以下に示すのは、典型的な B シェル (sh) のエラーメッ セージである。原因は単純なたヒのミスによる場合が ほとんどだが、もっともユーザーに近いこのレベルのメ ッセージでさえ、初じ、者には分かりにくいことがある。 ] がたりません。 なくエラー名についての説明己載されている。工ラー ンドて参照できる。 intro には、エラーメッセージでは のセクション 2 の intro にある。これは、図 11 のコマ このレベノレのエラーメッセージの要は、 man ページ find : bad option —mane % find / —mane xyz —print rm : abcd : NO such file or directory % rm abcd いった単純ミスがはとんどである。 い方を誤って理解していたり、スペルを間違えたりと される。これも、必要な設定ができていなかったり、使 実行しようとしたコマンド名とエラーメッセージか表小 ・コマンドやアプリケーションのエラーメッセージ ( コマンド名 ) : 見つかりません。 ' ファイルの終わり ' 異常終了しました。 日本語竟では、エラーメッセージも日本語て表示され に書かれている。 / usr/ include/sys/errno. h 名とエラーメッセージの対応は、 33
・ユ - ティンう SoIaris 特集 図 1 installboot 吏用例 ・ SPARC 版 Solaris 2.5 以降の場合 # cd /usr/platform/ プラットホーム名 /lib/fs/ufs # /usr/sbin/installboot bootblk /dev/rdsk/c0t3dOsO ・ SPARC 版 Solaris 2.4 以前の場合 # cd /usr/lib/fs/ufs # /usr/sbin/installboot bootblk /dev/rdsk/c0t3dOsO ・ lntel 版 Solaris 2.5 以降の場合 # cd /usr/platform/ プラットホーム名 /lib/fs/ufs # /usr/sbin/installboot pboot bootblk /dev/rdsk/cOt3dOsO なお、スクリプトで題が発生している箇所を特定する 場合、スクリプトの頁を次のように変更するとより詳 しい状況が分かる。 # ! /sbin/sh ↓この部分を以下のように変更 # ! /sbin/sh set —X 、ノションや所有者か変更さ システムファイノレのノヾーご、、 れると、正常に動かなくなる機能やコマンドがある。 の場合は、 pkgchk コマンドを用いて、パッケージ情報 ミッションや所有者を復元することかできる。 からノヾ シングルユーサー・モードでも起動しない シングルューサー・モードでも起動できない場合は、ル ート・ファイルシステムが壊れている可能性がある。典型 的なのは、システムを正しく停止しなかったためにファイ ルシステムに不整合カ吽じたか、あるいは、なんらかの障 害や財巣作によってプートプロックが壊れたといったパ ターンである。 いずれにせよ、シングルューザー・モードでも起動でき なければ、 OS の CD-ROM から起動して以下の手順で ルート・ファイルシステムをイ夏する。 1. OS の CD-ROM から起動する ok boot cdrom 2 ー A. SoIaris 2.5 以、降の場合 : コマンドッールを起動 Solaris 2.5 以降では、 CD-ROM から起動すると自 動的にウインドウ環境になる。そこで、ワークスペー ス・メニューから、、ユーティリティ " を選ぶと、コマン ドッールを起重丿けるメニューか表示される。 2 ー B. SoIaris 2.4 以前の場合 : 自重加勺に起動される sys- idtool に清報を与える terminal type ロ、ここは何を指定してもよい hOSt name ←このナ昜 - へ connected tO net? (y/n) n subnets? (y/n) Ⅱ NIS, NIS + , none? none enter time zone これらの情報を与えると、 suninstall プログラムか起 動される。この suninstall のメインメニューから、、 [ d ] Ab 。 rt " を選ぶと、 # プロンプトか表示される。 3 ー A. プートプロックカれている場合 プートプロックが壊れているだけならば、 installboot コマンドの実行により、データを損なうことなく復旧で きる ( 図 1 ) 。 installboot は、プートプロック・ファ イルをプートテパイスの所定の位置にコピーするコマン ドである ( プートデバイスを指定するときはローデバイ スを使用する点に注意 ) 。 3 ー B. ファイルシステムカれている場合 ファイルシステムの不整合の場合は、 OS の CD-ROM から起動し、 fsck を使って復旧を試みる。 # fsck /dev/rdsk/cOtOdOsO 3 -C. ファイルの設定ーヒの間題の場合 己ミスなど、ファイルの設定に原因があると思われる ときは、以下の手順で復旧を試みる。 ( a ) 作業用ディレクトリの作成 # mkdir /tmp/a ( b ) 手夏したいファイルシステムのマウント # mount —F ufs /dev/dsk/cOt3dOsO /tmp/a (c) ファイル刎正 ( 例 ) # cd /tmp/a/etc # vi passwd 変更部分を修正 :wq! ←修正結果を保存して終了 一三ロ 23 UNIX MAGAZINE 2003.2
連載 171 ワークステーションのおと 坂下秀 写真 1 内蔵ディスクは 2 台 前号に書いたように、ディスク全体をミラーリングす るために、 Sun の UItra 5 でハードウェア RAID カー ドを試してみました。ところか残念なことに、このカード は Ultra5 では使えす、けっきよくミラーリングはでき ませんでした。だからといって、ハードディスクの障害 に無防備というのではかなり心配なので、 Solaris 9 に付 属する、 solaris Volume Manager" ( 以則の SoIstice DiskSuite) を利用することにしました。 今月は、この設定の様子を紹介します。 図 1 ミラーリングの言聢 プライマリ・マスター スワップ /dev/dsk/c0t0dOs3 約 2GB 丿レート・ / ヾーティション /dev/dsk/c0tOdOs0 約 35G B /var /dev/dsWcOt0d0s1 約 2GB 使っているディスクは、 IBM の Deskstar 120GXP シリーズの 40GB 、 7 , 200rpm のものです。 1 台目のハー ドディスク ( プライマリ・マスター ) には、 SoIaris 9 を 入れて使っています。 Solaris VoIume Manager を用い て、図 1 のようにミラーリングの設定をおこないます。 同しディスクを使っているのでディスク本をいきな りミラーできれは便利ですが、 SoIaris VoIume Manager はパーティション単位でミラーリングをおこないます。で すから、それぞれのディスクで伺レヾーティションを設定 し、パーティションごとにミラーを設定しなければなりま せん。 スワップ或については、性能の劣化がありそうなので しかし、スワップのミラーが ミラーは設定していません。 準備 セカンダリ・マスター /dev/dsk/cOt2dOs3 ミフーしない 約 2GB 丿レート・ / ヾーティション /dev/dsWcOt2dOsO 約 35GB /var /dev/dsWcOt2dOs1 約 2GB 2002 年 10 月号で紹介したように、 Ultra 5 は 2 台の ディスクを内蔵しています ( 写真 1) 。接続は、次のよう にしてあります。 ・ 2 台のハードディスクは、それぞれフライマリとセカン ダリの IDE インターフェイスに接続し、マスターとし て成疋。 ・ CD-ROM ドライプは IDE のプライマリ・インター フェイスのスレープとして接続。 これを OpenBoot の probe-ide コマンドで石忍して みます。 0k probe—ide 0 . ( Primary Master ) Device ATA Mode1 : IC35L040AVVA07 ー 0 1 ( Primary S1ave ) Device Removab1e ATAPI Mode1 : CRD-8240B 2 ( Secondary Master ) ATA Mode1 : IC35L040AVVA07 ー 0 3 ( Secondary S1ave ) Device NOt Present ok 124 UNIX MAGAZINE 2003.2
SoIaris 特集 09 696 OTHER RELATED UNINSTALLED PATCHES # . /patchdiag ー 1 図 4 patchdiag ー 1 の実行 - ティンう Patch ID 103563 105346 106147 106327 106541 Package Name SUNWpppk SUNWpppr SUNWppp s SUNWpppu S SUNWimap SUNWipop SUNWxi1v1 SUNWI ibC SUNWar c Lat Age Rev 10 05 06 08 Synopsis SunLink PPP 3.0.1 Jumb0 patch S01stice lnternet Mai1 Server 2 . 0 : Misc . 60 SunOS 5.7 : VIS/XIL Graphics Patch 25 SunOS 5.7 : Shared library patch for C + + 36 15 SunOS 5.7 : Kerne1 update patch fixes 図 5 patchdiag コマンド C)* 式 # cd /cdrom/s01aris—easy—access—srvr—2—0—1/products/ 図 6 patchadd コマンドの実彳デ列 # patchdiag -p (pkginfo ー I の出力〉く showrev ー p の出力〉〈 OS のバージョン ( 5. x の形式 ) 〉 sparc は 386 Patch number 104468 ー 11 has been successfully installed. lnstalling patch packages ・ Verifying sufficient filesystem capacity (dry run method) . Checking installed patches . # patchadd ' pwd' (README* ファイルの内容表示 ) # more README* # cd . /AdminSuite-2.3 + AutoC1ient—2.1/Patch/sparc/104468—11 See /var/sadm/patch/104468—11/10g for details Patch packages installed : SUNWsacb SUNWsacd SUNWsaco SUNWs adma SUNWs admb SUNW s adm c SUNWs admm SUNWsadmo SUNWsadmp なお、パッチがすでに検証済みで、もとのバージョン に戻さないことか不寉実ならば、 install-cluster の実彳こ -nosave オプションを指定してもよい。この場合にはオリ ジナルのファイルを保存しないため、 /var/sadm ディレ クトリの容量カ約できる。 installpatch によるパッチのインストール (SoIaris 2.6 以前 ) Solaris 2.6 までのすべてのバッチのパッケージには、 28 installpatch スクリプトが含まれている。このスクリプト 名は、どのパッチに含まれるものも同しだが、パッチのリ ビジョンが異なるだけでも内容が違う可能性があるため、 パッチに付属するスクリプトを使う。 なお、 Solaris 2. x でパッチを当てる場合はかならすこ のコマンドを使用する 2 。すで ( ンヾッチをインストールし 2 SoIaris 2.6 では、 installpatch も patchadd も利用できる。 in- stallpatch はスクリプト内での処理カ叺るぶん、やや速度か落ちるとい う未では、どちらかといえは patchadd を使ったはうがよい。 UNIX MAGAZINE 2003.2
SoIaris 特集 - ティンう 図 3 patchd iag の実行 # cd /opt/patchdiag # . /patchdiag System Name : tapies Cross Reference Fi1e Date: 25 / Nov / 99 PatchDiag Version: 1 . 0.2 Report N0te : INSTALT.ED PATCHES SunOS Vers: 5 .7 Arch : spar C ←インストール済みのノヾッチ Patch lnstalled Latest Synopsis ID ReviSion Revision 104468 106621 106718 106760 11 02 01 01 17 06 CURRENT S01stice AdminSuite 2.3/AutoC1ient 2.1 : Y2000 NIS + B Sun Directory Services 3.1 : ・ Patch SunScreen SKIP for S01aris 1 . 1 . 1 : patch for /etc mod UN INSTALLED RECOMMENDED PATCHES Patch lns Lat Age Require ID Rev Rev ID ←インストールされていない推奨ノヾッチ lncomp Synopsis ID A11 Recommended patches installed ! UNINSTALLED SECURITY PATCHES ←インストールされていないセキュリティ・パッチ NOTE: This list includes the Security patches that are also Recommended Patch lns Lat Age Require ID Rev Rev ID A11 security patches installed! UN I NSTALLED Y2K PATCHES lncomp Synopsis ←インストールされていない 2000 年問題関連パッチ ID NOTE : This list includes the Y2K patches that are also Recommended Patch lns Lat Age Require ID Rev Rev ID lncomp Synopsis ID A11 Y2K patches installed ! インストール用コマンド 表 1 パッチのインストール / 削院用コマンドと OS の系 印除用コマンド installpatch patchadd backoutpatch patchrm SOIaris 2.5.1 以前 Solaris 2.6 SoIaris 7 以降 〇 〇 〇 〇 〇 インストールのログは、以下のファイルに言求される。 UNIX MAGAZINE 2003.2 〇 〇 27 /var/sadm/install-data/?f ッチクラスタ名 -log
SOIaris ラ 1 ル・シュ - ティンう 特集 アプリケーションに関するパッチ窈青報 どの問題がどのパッチで回避できるかといった情報の入 手先は、 SunSolve や Sun のサポート部門だけではない。 特定のアプリケーションに関するものは、そのアプリケー ションのべンダーから得られることもある。 多くの場合、アプリケーション・べンダーは、自社の アプリケーションを solaris 上で使う際に邑するバグの 存在を知っている可能性か咼く、それについて Sun に問 い合わせているはずである。これらのべンダーは、すでに パッチ ID を入手しているか、あるいは回避策をみつけて いるかもしれない。 インターネットからのパッチの入手 サン・マイクロシステムズでは、前回も紹介した Sun- solve Onlinel でパッチを提供している。 SunSoIve Online では、各 OS ごとク隹奨パッチクラ スタ、セキュリティ・パッチクラスタに関する情報とパッ チクラスタ本体、およひ製品ごと窈隹奨パッチが公開され ている。 J2EE や Sun Cobalt に関するパッチなど、数 多くのパッチが無償で入手できる。 JFP (Japanese Feature Package) に関するノヾッチ は、 Solaris の推奨パッチクラスタのリリースが始められ た点ではパッチクラスタに含まれていなかった。現在で はパッチクラスタに含まれるようになったが、ダウンロー ド・サイトには、そのころの名残りで JFP 里のパッチ をダウンロードするべージが用意されている。 このサイトでは、セキュリティ・パッチに関する情報を 提供するメールサービス ( 無料 ) に登録することもできる。 SunSolve Online には、ノヾッチの取扱い方や不頁など に関する注意事項カ甘曷載されている。重要な情報が含まれ ているので、ダウンロードする前にこれらをかならす読ん でほしい。 PatchDiag ツール SunSolve CD に求されている PatchDiag は、シス テム管理者がインストールすべきパッチの有無を調べるの にイ叫リなユーティリティである。システムにインストール されているパッチについて、以下のチェックをおこない、 レポートを自重加勺に作成する。 1 http://jp.sunsolve.sun.com 26 最新の改訂 (revision) 推奨バッチの適用状況 セキュリティ・パッチの適用状況 ・ソフトウェア環竟に関するその他のパッチの適用状兄 PatchDiag では、すべてのパッチに関する情報を含む クロスリファレンス・ファイル patchdiag. xref と、 pkg- info 、 showrev -p などの実行結果を上交してレポートを 作成する ( 図 3 ) 。したがって、 patchdiag. xref を更新す れは最新の状態との上交カきることになる。このファイ ルも、 SunSolve Online からダウンロードできる。 patchdiag-l を実行すると、図 4 のようなパッチごと のレポートが」助日される。 ほかのホストのパッチの状態を参照したい場合は、対象 となるホストで pkginfo ー 1 と showrev —p コマンドを 実行し、その結果をファイルに保存してコピーする。これ らのファイルを patchdiag —p (patchdiag ー 1 に相当 ) と patchdiag —s (patchdiag に相当 ) のノヾラメータとし て指定すれば、そのシステムに関するレポートか得られる ( 図 5 ) 。 パッチのインストールと削除 入手したパッチのインストールと削除の手順をまとめ る。 パッチのインストール solaris 2.6 からは、パッチのインストール用の /usr/ sbin/patchadd と削除用の /usr/sbin/patchrm という 2 つのコマンドか驃準で用意されている。従来は、各パッ チのノヾッケージごとに installpatch と backoutpatch と いうスクリプトが用意されていたが、これらは Solaris 7 年ではサポートされなくなった。これらのコマンドの各 OS ごとのサポート状況を表 1 に示す。 patchadd と patchrm はシェル・スクリプトで実現さ れており、図 6 のように内部でおこなわれる乍を石忍す ることができる。 install-cluster によるパッチのインストール さきほども述べたように、推奨パッチなどは複数のパ ッチをまとめたパッチクラスタとして提供される。これを インストールするときは、パッチクラスタに含まれている install-cluster スクリプトを使用する ( 図 7 ) 。 UNIX MAG AZINE 2003.2
NEWS が業界団体を設立して共同開発した UnitedLinux VI. 0 をベースに、独自の ツールを追加した企業向けディストリビ ューション。 UnitedLinux から継承した 機能は、 LSB (Linux Standard Base) 1.2 への準拠、日本語を含む 2 バイト言語 への対応、非同期 I/O などデータベース の性能を高める機能、ジャーナリング・ ファイルシステム、セキュリティを重視し た初期設定など。独自に追加したツール は、日本アイ・ヒ、一・エムの DB2 V8.1 評 価版、 DB2 導入支援ツール DBNavi 、シ ステム管理ツール TurboTools 、バック アップ・ツール NetVault 6.5.2 など。サ ポートサーヒ、スの内容が異なる「 Basic 」 版と「 Advance 」版があり、 Basic 版は 1 年間のアップデート・パッケージ提供 サーピスのみを利用できる。 Advance 版 は Basic 版のサーヒ、スに加えて、 1 年間の Web およびメールによるサポート、パッ •Sun X86 版 SoIaris 9 がタウンロード可能に 米 Sun Microsystems は、「 SoIaris 9 X86 Operating Environment Customer Early Access Program 」の提供を開始 した。 32bit X86 用の SoIaris 9 。 Sun ONE Tru64UNIXV5.1B 日本ヒューレット・パッカード ( Te103 ー 5304 ー 6660 ) は、 UNIX OS 「 hp Tru64 UNIX V5. IB 」の提供を開始した。 EV7 アーキテクチャの Alpha プロセ Directory Server 、 Kerberos 5 、 Secure Shell 、 Solaris Volume Manager 、 So- laris 9 Resource Manager などが付属。 マルチスレッド、可変ページサイズなどを サポートする。対施環境は、主記慮が 64 'HP ッサをサポート。 8KB ~ 4MB の可変メ モリ・ページサイズ、 . パラレノレ・ / ヾスフ ループ機能、 Kerberos によるシングル・ サインオンなどに対応。 IPv6 用の解析 •SMiSOL 電子メール情報セキュリティ管理ツール 住友金属システムソリューションズ (Tel 03 ー 5815 ー 7270 ) と NEC ソフト (Tel 0120 ー 632364 ) は、電子メール情報セキュ リティ管理ツール「 GUARDIAN WALL V5.0 」の販売を開始した。 メールサーバーにインストールし、電子 アステック・プロダクッ (Tel 03 ー 5804 ー 1853 ) は、ネットワーク・アナライザ 「 ASTEC Eyes on the net 3.0 」の賺売 を開始した。 18 ネットワーク・アナライサ メールの送受信記録の保存と内容のフィ ルタリング、配送制御をおこなうソフト ウェア。おもな新機能は、個人 / グループ 単位でのキーワード / 添付ファイル形式の 検査条件の設定、キーワードの検査範囲 のタイトル / 添付ファイルへの限定など。 デコード機能に加え、モニター、ログ 機能で IPv6 をサポート。バケットのデー タを直接ディスクに保存する連続キャプ チャ機能を強化し、工イジング、フィル ・ ASTEC Products チ CD 提供、日本語によるセキュリティ アナウンス・サービスの利用が可能。 動作環境は、 CPU が X86 互換 (Pen- tium 相当以わ、主記憶が 64MB ( 推奨 128MB ) ↓淡上 . 、 HD が 2GB 以上の PCO 価格は、 Turb 0 linux Enterprise Serv- er 8 Basic powered by UnitedLinux が 98 , 000 円、同 Advance powered by UnitedLinux が 168 , 000 円。 MB 以ーヒ、 HD の空き容量が 600MB ( デ スクトップ ) ~ IGB ( サーバー ) 。 http://wwws.sun.com/software/so- laris / X86 / からダウンロードできる。価 格は 20 ドル。無保証で、用途はテストと 評価用に限定されている。 ツール、 IPv4 から IPv6 への移行ツーノレ、 MobiIe IPv6 の評価版、 vfast ユーティリ ティなどが付属。 Linux 用のソフトウェ アを実行可能にする Linux PortabiIity T001S や Unicode のサポートなどを強化 ーー 0 対応 OS は、 SoIaris 2.6 / 7 / 8 、 Linux (Turbolinux 7 Server 、 Red Hat Linux 7.2 / 7.3 ) 。 sendmail が必要。必要な HD 容量は、システム領域 2GB と、独立した パーティションのログ保存領域。 価格は 120 万円 ( 50 ューザー ) から。 So- laris 版は住友金属システムソリューショ ンズが、 Linux 版は NEC ソフトが販売 する。 夕、トリガーなどに対応した。メールに よるイベントの通知機能の追加、 SOCKS や SSH を利用した接続への対応、検索機 能での正規表現のサポート、デコード可能 なプロトコルの追加などもおこなった。 対応 OS は、 Windows 98 / Me 、 Win- dows NT 4.0 / 2000 / XP 。 価格は 198 , 000 円。リモート監視をお UNIX MAGAZINE 2003.2
SoIaris 特集 ・ユ - ティンり 図 12 file コマンドの実彳」 # file core core : ELF 32 ービット MSB コアファイル SPARC パージョン 1 [ ファイル名 a. out] 図 13 core が作られた原因を調べる (dbx) % dbx a. out core a. out のシンポル情報を読み込んでいます。 コアファイルのヘッダを正しく読み込みました rtld /usr/lib/ld. so . 1 のシンポル情報を読み込んでいます。 1ibXt . so . 4 のシンポル情報を読み込んでいます。 プログラムはシグナル BUS ( 無効なアドレス整列 ) により停止しました (dbx) 図 14 (dbx) [ 2 ] [ 3 ] [ 4 ] [ 5 ] 升 le コアダンプが発生した場所を調べる where uti1—destroy(Ox114f48, 0X1 , 0X1 , 0X0 , 0X0 , 0X0 ) 、アドレス 0X734a4 exec—destroy—uti1-pid(Ox114f48 , 0X3051 , Oxefffef8c , 0X0 , 0X0 , 0X0 ) 、 アドレス 0X740d0 catch—sigch1d(Ox12, 0X0 , Oxeffff050, 0X0 , 0X0 , 0X0 ) 、アドレス 0X68b1C シグナルハンドラからシグナル 18 (SIGCLD) で呼び出されました -libc—read() 、アドレス Oxef4b87e8 get1com(Ox1bOc48, 0X1b0C48 , Ox1d, 0X0 , 0X0 , 0X0 ) 、アドレス 0X78ee8 ファイルの種別を調べるためのコマンドで、 core ファ イルに対して実行すると、そオ功ゞどのプログラムによって 作られたかを表示する ( 図 12 ) 。 dbx dbx はテンヾッグ用のツールであるが、プロセスの core ファイルが作られた原因を調べるときにも使える。ただ し、 Solaris 2. x で dbx を利用するには、 SPARC コン パイラ製品か必要である。 core カ非られた原因を謌・ヾるには図 13 のように、コア ダンフ。か発生した場所を調べるには図 14 のようにする。 dis コマンド 38 ーネルやプロセスの内部状態を調べる場合に有効である。 これらのコマンドは、システムに異常が発生した際のカ adb 、 kadb 、 crash 、 mdb コマンド ることかできる ( 図 15 ) 。 スコードがなくても内部でイ可がおこなわれているかを調べ センプルする。このコマンドを使うと、プログラムのソー /usr/ccs/bin/dis は、夫行形式のファイルをディスア 典型的には、システムが panic あるいはハングアップし たような場合である。具イ勺な使い方は次回に説明する。 Solaris 9 では crash コマンドはなくなったが、同等の 機能をもつ mdb か利用できる。 テパックのためのメッセージ コマンドのなかには、テンヾッグ出力をおこなうためのオ フションが用意されているものもある。以下では、各コマ ンドごとに使えるデバッグ・オプションについて説明する 俵 2 も参照 ) 。 automountd —vT のログ情報 オートマウントの設定がうまくいかない場合は、 auto- mountd をテンヾッグモードて起重屓 - ると、どの部分の処理 がおかしいかが分かる。テンヾッグモードで起動するには、 次のようにする ( 下線を引いた 1 行目は、すでにデーモン aut omount : nounmount S aut omount : Ⅱ 0 mount S # /usr/sbin/automount —v # /usr/lib/autofs/automountd —vT # /etc/init. d/autofs stop カ疑旦動されている場合に実行 ) 。 UNIX MAGAZINE 2003.2
SoIaris 特集 グラムのソースコードがあれは、 dbx などのシンポリッ ション開発者のための機能で、プロ - ティンう これはアプリケー いったトラブルも防ぐことができる。詳細は、 coreadm た、 / に core カイ乍成さファイルシステムが溢れると ルなども、それそれ別の名前て保存できるようになる。ま リとして起動されるデーモン・プログラムの core ファイ これにより、同しディレクトリをカレント・ディレクト ・ setuid プログラムの core ファイノレの作成 ・ core ファイルの名前の付け方の指定 ・ core ファイルを保存するディレクトリ窈旨定 用すれば、次のような操作が可能になる。 から coreadm コマンドが追加された。このコマンドを利 core ファイルの扱いに関連して、 Solaris 7 の 8 / 99 版 かは分かる。 た、 file コマンドでも、どのプログラムの core ファイル ても、どの不頁の異常が発生したかまでは調 , ヾられる。ま 了したかを突き止めることかできる。ソースコードがなく ク・デバッガを使ってソースコードのどの場所で異常終 ・ネットワーク ・人間による操作 アプリケーション ードウェア ・ OS かである。 トラフルの原因 コマンドのオンライン・マニュアルを参照してほしい。 きよくのところ、その原因になりうるものは以下のいすれ トラブルの現象がどんなに複雑にみえたとしても、けっ UNIX MAGAZINE 2003.2 ミッションが適切でない、あるいはデーモンを起重丿ける順 されていなかったり、デーモンや必要なファイルのパー た、コマンドなどを実行するために必要なデーモンか起動 ならずしも経験の少ない管理者に特有のことではない。ま 定してしまったためにトラブルか起きるといった例は、か 必要なファイルの設定を忘れた、あるいは間違って設 OS 以下、それぞれについて簡単に説明する。 ネットワークとともに進化する システム活用マガジン oftware esugn 0 B5 判・ 224 ページ 特別定価 ( 税込 ) 970 円 月号 特集 ネットワーク管理 こだわりのテクニック ネットワーク管理者というのは , 毎日がトラブ ルと背中合わせかもしれません . トラブルを未然 に防ぐには日頃の安定運用が重要で , 万が一トラ プルに遭遇した場合には , 状況に応じた冷静な対 応が求められます . とはいうものの , そういった 知識は経験とともに蓄積されるものであり , ー朝 ータで簡単に身につけられるものではありません . そこで , 本特集ではネットワーク管理をしていく うえで , 必要な項目を適切にピックアップします . 基本ワザの紹介から , 安定運用や危機回避の方法 , 万が一トラブルが起きたときの対処法まで , ネッ トワーク管理 / 運営には欠かせないこだわりのテ クニックが満載です . 日々のネットワーク管理の ・一般記事 パーフェクトガイド Web システムチューニング 第 2 特集 バイプルとしてご活用ください . 35 血技術評諞社 http://www.gihyo.co•jp/ お買い求めください . 全国の書店 , または弊社ホームページで ・連載 好評発売中 ! ! ◎ UN Ⅸプログラミングの道具箱ほか ◎コードテサイン最前線 ◎無線 LAN は安全に使えるか ?