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検索対象: UNIX MAGAZINE 2004年2月号
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1. UNIX MAGAZINE 2004年2月号

特集 ーロ ロ 0 調べ方 ネットワーク・トラブレの ロ荒井美千子、大和美穂 ネットワークが普及するにつれて、ネットワークのトラ プルや不正侵入なども身近になってきました。原因がよく 分からないトラブルに悩まされたり、ネットワークに潜ん だウイルスの発見に苦労した人もいるでしよう。トラブル の解決や不正侵入を検知するための便利なツールはたくさ んありますが、これらのツールで得られる情報を正しく解 釈し、適切に使いこなすには、 ・ネットワーク機器の機能 ・ネットワークがどのように動くか ・通信プロトコル などの基本的な知識が欠かせません。 この特集では、ネットワーク上のトラブルを素早く的確 に解決するために、 TCP/IP ネットワークの基礎知識や、 ネットワーク上の通信を解析するときにつまずきやすいポ イント、トラブルの見分け方などを解説します。 ネットワーク・ツールの種類 ネットワーク・ツール 1 は、ネットワークのトラブルを発 見して原因を究明し、解決するための大切な助手です。と ころが、この助手には多少、、クセ " があり、どのような仕組 これらのツールを、用途と仕組みをもとに大きく分ける れません。 みで動くのかを理解して上手に働かせないと役に立ってく と次のようになります。 接続状態を調べるツール 1 ツールにはソフトウェアとハードウェアがありますが、 ウェアをとりあげま UN 工 X MAGAZINE 2004.2 この特集ではソフト ・ SNMP 代表的なツールとしては、 IP バケットの到達可能性を調 もとに判定します。 ワーク機器 ) に向けてバケットを送り、戻ってきた応答を 接続状態を調べるときは、機器 ( コンピュータやネット 接続状態を調べるツール まな視点から調べてもよいでしよう。 ルを選ぶことです。複数のツールを組み合わせて、さまざ ツールの仕組みや特性を把握し、目的に応じた適切なツー ネットワーク・トラブルに立ち向かうための第一歩は、 てしまいます。 類にまたがる機能を備えたものもあるので、さらに混乱し いようです。さらに、ネットワーク・ツールには複数の種 よく似ているため、機能や使い方を混同してしまう人が多 類のツールカ痾いています。ところが、この 3 つは用途が ネットワーク・トラブルの発見や調査には、最初の 3 種 ・その他 ・べンチマーク・ツール ・ウイルス検出ツール、不正侵入検知システム (IDS) ・ネットワーク・アナライザ 27 といったことが分かります。 送信先の機器か稼動中か ・ネットワークがつながっているか の表示を見れば、 バケットを送り、戻ってきた芯答を表示します ( 図 1 ) 。 に向けて ICMP (lnternet ControI Message Protoc01) べる ping コマンドがあります。 ping は、対象となる機器

2. UNIX MAGAZINE 2004年2月号

Momonga News 田淵貴昭 この記事では、 Momonga Linux の更新情報を RPM の / 忖支などを交ぜっつお伝えする。 ◆ Momonga Linux とは Momonga Linux とは、 Momonga Project が開発し ている Linux ディストリビューションである。 Kondara Project が 2002 年 7 月の解散時に公開した CVS レポジ トリをもとに開発している。 インストールに必要な ISO イメージとドキュメントは あるが、現時点ではインストーラが完成していないため、す べての人にお薦めすることはできない。ただし、ドキュメ ントを読んでインストールがおこなえる人なら、まったく 問題なく使えるはずである。以下の特徴などを読んで卿未 をもった方はぜひ使っていただきたい。 Momonga Linux には、次のような特徴がある。 ・ RPM 系 L ⅲ ux ディストリビューション 自動バイナリ作成ツール OmoiKondara とバイナリ・ パッケージ更新ツール mph-get ・ CVS ツリーの公開 ・ Ruby カ軒きな開発者たち ・ ssp パッチを適用した GCC の利用 ・ nosrc. rpm による配布 ・ IPv6 への積極的な取組み (USAGI パッチを適用 ) RPM 系 Linux ディストリビューション Momonga Linux は一から作成したディストリビュー ションなので、独自のバイナリ形式を用いてもよかった。 しかし、商用製品などで普及している RPM 形式のバイ ナリカ駛える利点を活かすため、パッケージ管理機構とし て RPM を利用している。 OmoiKondara と mph-get これら 2 つのツールは、 Kondara MNU/Linux で開 発されたものである ( 商標上の問題から、両者ともいずれ 改称される予定である ) 。 OmoiKondara は、 CVS レポジトリの spec ファイル 136 とパッチファイルをもとに、依存性の問題を解決しながら RPM ファイルを作成する自動バイナリ作成ツールである。 FreeBSD の ports システムと同様のものといえば分かり やすいかもしれない。 mph-get はバイナリ・パッケージの更新ツールである。 Debian GNU/Linux や Vine Linux でイ吏用されている apt-get や、 Fedora Core の yurn と同等の動作をする。 現時点では公開準備中だが、プロジェクト内部で試験中の バイナリ公開用サーバーもある。このサーバーを利用すれ ば、すべての開発者が共通のバイナリをテストすることが できる。また、セキュリティ関連の修正パッチなどの適用 も、コマンド 1 つで実現できる。 これら 2 つのコマンドは Ruby で実装されている。 CVS ツリーの公開 Kondara Project が公開した CVS レポジトリをもと にしていることもあり、開発中のパッケージに関するあら ゆる情報が公開されている。すべてのファイルが pserver 経由で取得できるほか、 Web インターフェイスも用意され ている。 Ruby 好きな開発者たち Ruby を好む開発者が多いため、 Ruby に関するパッケ ージが多く、独自ツールも Ruby で実装されることが多い。 たとえば、さきほど触れた mph-get や OmoiKondara 、 インストーラ、 sdr ( 環境選択ツール ) 、 chkfontpath など である。 これとは逆に PerI を愛用している開発者は少なく、 perl パッケージの 5.8.1 への更新も遅かった。 ssp パッチを〕用した GCC の利用 GCC パッケージに対し、 ssp (stack-smashing pro- tector) パッチを適用している。すべてのパッケージは、こ の GCC パッケージを利用し、デフォルトで -fstack-pro- tector オプション付きでコンパイルされている。 nosrc ・ rpm による配布 通常の src. rpm にはソースコードが含まれる。頻繁に 更新されるパッケージの場合、同じソースコードを何回も 取得することになる。これはネットワーク帯域の無駄使い であり、時間もかかる。 OmoiKondara などのツールで UN 工 X MAGAZ 工 NE 2004.2

3. UNIX MAGAZINE 2004年2月号

ネットワーク・トラブレの調べ方 図 1 ping コマンドでキ犬態を調べる ping を実行囚 ℃ MP バケットを送信 ・ A で ping コマンドを実行すると、℃ MP バケットが送信される ・ B は℃ MP バケットを受け取ると、応答ノヾケットを返す 応答 ネットワーク機器 コンピュータ 図 2 SNMP 管理コンソール SNMP マネージャー ロ トラップ メッセージ イベント通知 ・ SNMP のリクエストをマネージャーから工 ージェントに送り、 M 旧情報を受け取る。 ・エージェントからマネージャーへトラップを 通知することもある。 ・トラフィックや機器の状態を監視する。 M 旧情報 M 旧情報 M 旧情報を要求 ロ ネットワーク機器 SNMP 工ージェント - (Cyclic Redundancy Check) 工ラーなどの糸情報は ネットワーク・ツールのなかには、内部に p ⅲ g コマン 得られますが、バケットの中身は解析できません。 ドと同様な機能を備えていて、機器やネットワークの状態 SNMP では、次の 2 つカ漣携して動きます。 を効率よく調べられるものもあります。また、 traceroute ( バケットが通る糸各を調べるツール ) や nmap ( さまざま ・ SNMP 工ージェント なバケットを機器に送り、 OS の種類やその上で動いている ・ SNMP マネージャー アプリケーションを推測するツール ) 2 のように、 TCP や SNMP 工ージェントは、機器の状態などを示す MIB UDP など ICMP 以外のバケットを送り、戻ってきた反応 (Management lnformation Base) を管理するプログラ から情報を得るツールもあります。 ムです。 SNMP マネージャーからリクエストを受け取り、 SNMP MIB 情報を返します。また、 SNMP 工ージェントから SNMP マネージャーへ、、トラップ " と呼ばれるイベントを SNMP (Simple Network Management Protocol) 通知することもあります。 は、ネットワークに接続された機器の状態を監視したり管 一方、 SNMP マネージャーは管理コンソール上で動く 理する仕組みです。 SNMP では、トラフィックや CRC プログラムで、 SNMP 工ージェントから受け取った MIB 2 http://www.insecure ・ org/nmap/ ーワークステーション 28 UN 工 X MAGAZ 工 NE 2004.2

4. UNIX MAGAZINE 2004年2月号

」丿 Contents 2004 / 2 特集 27 1 14 連載 52 58 82 94 136 158 167 ネットワーク・トラブルの調べ方・ 安全なネットワークの設計と構築 ・・・荒井美千子、大和美穂 ネットワーク・ツール、 TCP ハ P の基礎、トラブルの追跡 白崎博生 旧 6 モビリティ ( 4 ) 旧 6 の実装・・・・・・島慶ー pop2imap 今津英世 Pe 活用のヒント・ 広帯域インターネット時代の情報共有 UNIX Communication Notes ・・・・・山口英 各種サーバーの構築、 PPTP で VPN Samba ( 2 ) Red Hat し inux のツールたち・・・・・・横垣駿雄 b00t2 ーカーネルのロード FreeBSD のブートプロセスをみる・・・・・・白崎博生 Momonga News " ・・ " 田淵貴昭 Struts ( 7 ) JavaServer Pages ・・・・ " 荒井美千子 「 c スクリプト ( 3 ) プログラミンク・テクニック・・・・・・多治見寿和 COVER, CONTENTS DESIGN ・ MORIYA, KAZUO (AUDREYTHE DESIGN) ILLUSTRATION ・ KANOKO

5. UNIX MAGAZINE 2004年2月号

2004 年 2 月 1 日発行 ( 毎月 1 回 1 日発行 ) 第 19 巻第 2 号通巻 208 号昭和 63 年 9 月 5 日第三種郵便物認可 ーにツのガジ・ 定価 1100 円 AéA ー 瞿ネットワーク・トラカレの調べ方 ・トラブルの原因を調へるためのツール ・ TCP れ P の基礎と各社ネットワーク機器の仕組み ・実践トラブル・シューアイング 瞿安全なネットワークの設計と構築 ・内部用 DÅS サーバーの作り方 ・メール / eb / FTP サーバーの構築 ・ PPTP サーミーを用いた VPN 接続 Pe 活用のヒント ーー - POP3 クイアン、引 MAP4 サーーへの接続 UNIXCommunication Notes 広帯域イン三ネット時代の情報共有 プログラミング , テクニック rc スクリプトが使うライプラリ関数 Red Hat ロ nux のツールたち Windows の共有資源へのアクセス Zaurus with Linux 外部キーポードの接続 FreeBSD のプートプロセスをみ - b00t2 ーーカーネルのロード Momonga Linux 情報

6. UNIX MAGAZINE 2004年2月号

BooksheIf 『 Java による Extreme Programming 『 Linux サーバセキュリテイ』 クックプック』 ・ Eric M. Burke 、 Brian M. Coyner 著 ・ Michael D. Bauer 著 ・長藤秀尺・テクノロジックアート訳 ・豊福岡駅 ・オライリー・ジャパン ・オライリー・シャパン ・ B5 半、 442 ページ ・ B5 判変型、 442 ページ ・ 3 , 200 円 ・ 4 , 400 円 ・ 2003 年 10 月 29 日 ・ 2003 年 1 0 月 22 日 ソフトウェア開発の手法の 1 つである XP (eXtreme pro- Linux サーバーの構築・運用におけるセキュリティ対策について gramming) と連携するオープンソースの Java ツールとして まとめたガイド。 Linux サーバーを使用した要塞ホストの構築を主 Ant 、 JUnit 、 HttpUnit 、 Mock Objects 、 Cactus 、 JUnit- 要テーマに、 Linux システム (Red Hat Linux 7 、 SuSE Linux Perf 、 XDoclet などをとりあげ、それらのツールの使い方や問題 7 、 Debian GNU/Linux 2.2 の各ディストリピューションカ秋寸 の解決法などをレシピとして紹介している。 11 章構成で、 108 の 象 ) 、境界ネットワーク、サーバー・アプリケーションのセキュリ レシピを掲載している。 ティについてとりあげている。 『 Java パフォーマンスチューニング第 2 『 Mac OS X Hacks 』 LINUX サーバセキュリティ .Java による F.xtteme Programming クックプック アンイル第のにめのレンビ第 MAC OSX HACKS ・ Jack Shirazi 著 ・ Rael Dornfest 、 Kevi n Hemenway 著 フロが第うチクニック & ツールー選 ・今野睦、杉野博史尺・福与直睚尺 ・濺尺徹、金 ~ 子訳 ・オライリー・ジャパン ・オライリー・ジャパン ・ B5 判、 573 ページ ・ A5 判、 447 ページ ・ 5 , 400 円 ・ 3 , 600 円 ・ 2003 年 10 月 25 日 ・ 2003 年 11 月 19 日 第を・イ チューニング方法の一ヨ殳的なガイドラインと系統的なチューニン Mac OS X の UNIX システムとしての活用法、既存の Mac- グの手順、チューニングに必要なツール、 VM ( イ反想マシン ) とコン intosh から継承した機能の拡張やカスタマイズの手法などを 100 パイラを含む SDK ( 1 ~ 3 章 ) 、 Java コードに適用できるさまざ 項目にまとめ、 9 章 ( ファイル、起動、マルチメディアと iApp 、 まなテクニック ( 4 ~ 12 章 ) 、開発プロセスの各段階や OS レベル ユーザー・インターフェイス、 UNIX とターミナル、ネットワー のチューニング ( 13 ~ 14 章 ) 、 J2EE アプリケーションのチュー ク、電子メール、 Web 、データベース ) に分けて解説している。 ングに必要な情報 ( 15 ~ 18 章 ) などを紹介している。 『 Linux サーバ Hacks 』 『 SoIaris デバイスドライバ』 CKS プロが第うテクニック & ツールに ) 第 ・ Rob Flickenge 「著 ・山口晴尺・イメージズ・アンド・ ワース訳 ・佐島隆 1 轄 ・オライリー・ジャパン ・オライリー・ジャパン ・ A5 判、 264 ページ ・ B5 半、 362 ページ ・ 2 , 200 円 ・ 3 , 400 円 ・ 2003 年 1 1 月 28 日 ・ 2003 年 8 月 26 日 イメーノ応アントッ - メ Linux システムをサーバーとして利用する際の設定や運用上の イ反想デバイスドライバの作成過程、メモリマップ・ドライバの作 テクニックなどを 100 項目に分けて紹介している。サーバー艝理の 成に続き、 Gigabit Ethernet コントローラ TC9020 を例に 基本 ( 22 項目 ) 、リビジョン管理 ( 14 項目 ) 、バックアップ ( 8 項 ハードウェアの主要な機能、テストドライバの作成、 TCP/IP 対 目 ) 、ネットワーク ( 9 項目 ) 、尉見 ( 12 項目 ) 、 SSH ( 6 項目 ) 、ス 応のドライバの作成、デバッグの初歩について、段階的に説明して クリプト ( 4 項目 ) 、情轗是供サーバー ( 25 項目 ) の 8 章から構成さ いる。付録でドライバ開発の基礎知識に関するクイズ、本文で使用 れる。 したサンカレ・プログラムをまとめている。 デバイスドライバ 0 、物強物を 156 UNIX MAGAZINE 2004.2

7. UNIX MAGAZINE 2004年2月号

特集 図 3 ネットワーク・アナライザ ロ ハブ ロ - ネットワーク・トラブレの調べ方 ・ A 、 B 、 C へ送られてくるすべてのバケット、および A 、 B 、 C が送り出すすべてのバケットを取り込んで解析 できる。 ・バケットの中身を解析し、表示するトラフィックを計 測できるものもある。 囚 回 回 ネットワーク アナライザ 情報を加工して表示したり、トラップをユーザーに知らせ たりします ( 図 2 ) 。 SNMP マネージャーの機能は、製品によって異なりま す。たとえば、 MRTG (Multi Router Traffic Gra- pher)3 は、ルータを通るトラフィックの時間的な変化をグ ラフ化して Web 上で表示します ( トラフィック以外の値 もグラフ化できます ) 。一方、 HP OpenView4 や IBM の Tivoli5 、日立製作所の JP16 などは、ネットワークと機器 を統合的に管理するものです。 ネットワーク・アナライザ ネットワーク・アナライザはネットワーク・ケープル上 のデータのやりとりを解析し、表示するツールです ( 図 3 ) 。 、、ネットワーク・モニター " または、、プロトコル・アナライ ザ " と呼ばれることもあります。 ネットワーク・アナライザは、ネットワーク上に流れたパ ケットを直接取り込んで内容を解析します。したがって、 バケットに含まれる細かい情報は表示できますが、バケッ トからは得られないネットワーク機器の状態などは調べる ことができません。 ネットワーク・アナライザの機能も製品ごとに異なりま 3 http://people.ee.ethz.ch/-oetiker/webtools/mrtg/ 4 http://wwwl.jpn.hp.com/products/software/ managernent/openview 5 http://www-6.ibm.com/jp/software/tivoli/ 6 http://www.hitachi.co.jp/Pr0d.com//s0ft1/jp1/ UNIX MAGAZ 工 NE 2004.2 す。たとえば、 Etherea17 はバケットの中身を解析して表 示するツールです。また、 Sniffer8 や ASTEC Eyes9 で は、バケットの中身の解析に加えて、トラフィックや CRC 工ラーなどの統引・情報をグラフ化して表示できます。 ネットワーク機器 SNMP マネージャーやネットワーク・アナライザを利 用する場合には、ネットワークがどのような機器で構成さ れているかを把握しておく必要があります。そのほかに、 ・ネットワーク機器の原理 ・ネットワーク機器の特徴 ・ツールをネットワーク上のどこに置けばよいか といった知識も重要です。 ハフ ハプ (hub) はスイッチ ( スイッチングハプ ) と区別する 、、ダムハプ " または、、リピータハプ " などと呼ばれ ために、 ることもあります。 ハプでは、すべてのポートがつねにつながった犬態にな っています。あるポートから入ってきたバケットは、すべ てのポートに電気的に中継されます。たとえば、図 4 のよ 7 http://www.ethereal.com/ 8 http://www.networkassociates.com/japan/products/ 9 http://www.asteceyes.com/ 29

8. UNIX MAGAZINE 2004年2月号

連載 /Red Hat Linux のツールたち 図 18 smbmount の実行列 [root@valhalla root] # smbmount //hostos/tmp /smb ー 0 username=hayao ,password=pasuwa—do , 疇 - 1 INFO : Debug class a11 level (pid 18547 from pid 18547 ) uid=hayao , iocharset=euc—jp , codepage=cp932 [root@valhalla root] # Is ー 1 /smb 合計 4 1 hayao 1 hayao root —rwxr—xr—X [root@valhalla root] # ロ 図 19 mount から smbmount を実行 4096 12 月 8 15 : 44 test 0 12 月 8 15 : 44 新規テキスト ドキュメント . txt [root@valhalla root] # mount —t smbfs ー 0 username=hayao , password=pasuwa—do , uid=hayao , , iocharset=euc—jp,codepage=cp932 //hostos/tmp /smb 図 20 /etc/fstab への 1 皀加 //hostos/tmp /smb smbfs username=hayao ,password=pasuwa—do , uid=hayao , iocharset=euc¯jp , , codepage=cp932 0 0 いち列挙していました。マウントするたびにすべてを指定 するのが面倒なら、 /etc/fstab ファイルに共有フォルダや マウントボイントなどを言当しておけばよいでしよう。 たとえば、図 18 の例のようにマウントする場合、 fstab ファイルには図 20 の 1 行を追加します。各フィールドの 6. ファイルシステム・チェックの順番 5. バックアップの順番 4. マウント時のオプション 3. ファイルシステムの種類 2. ローカルマシンのマウントボイント 1. リモートマシンのファイルシステム 末をごく簡単に説明すると、頁から順に、 176 具体的にいうと、マウントはできるのですが、文字コード りの結果カられなくなります。 が smbmount コマンドに渡されてしまうため、意図どお 第 4 フィールドに追加すると、すべてのオプション文字列 指定したくなるかもしれません。しかし、これを fstab の 起動しているとはかぎらない場合には、このオプションを noauto" があります。とくに Windows マシンがつねに シンの起動時に自動的にマウントしないことを意味する たとえば、 mount コマンドのオプションの 1 つに、マ ド独自のオプションを追加するときには注意が必要です。 にマウントされるようになります。ただし、 mount コマン このように言当杢しておけば、システムの起動時に自動的 どを参照してください ) 。 となります ( 詳細は、オンライン・マニュアル fstab ( 5 ) な セット関連のオプションが無視されるのか、日本語のファ イル名が文字化けしてしまうのです ( マウントはできるの で、 username や password オプションは正しく処理され ているようです ) 。これを回避するには、 fstab には登金 す、シェルのェイリアス ( 別名 ) 機能を使って短いコマンド 名で実行できるようにしたり、システムの起動スクリプト (/etc/rc. local など ) から実行するようにします。 2 回にわたり、 Samba の基本的な使い方を中心に紹介 しました。個人が家庭などで使うのなら、ファイルとプリ ンタの共有ができれば十分でしよう。しかし、オフィスな どの環境では、 Samba サーバーを利用して Windows の ューザー管理をおこなう必要があるかもしれません。 いすれ機会があれば、 Samba のドメイン・コントロー ラ機能についても触れたいと思います。それまで待てない 方は、 Samba に関する情報を公開している Web サイトや 解説書などを参考にチャレンジしてください。 はこがき・はやお ) [ 文献 ] [ 1 ] 橫垣駿雄「 Red Hat Linux のツールたち一 xinetd 」、 UNIX MAGAZINE 2003 年 11 月号 [ 2 ] 横垣駿雄「 Red Hat Linux のツールたち一 xinetd ( 2 ) 」、 UNIX MAGAZINE 2003 年 12 月号 [ 3 ] 横垣駿雄「 Red Hat Linux のツールたち一一 Photo lmage Print System for Linux 」、 UNIX MAGAZINE 2003 年 ☆ 7 月号 UNIX MAGAZINE 2004.2

9. UNIX MAGAZINE 2004年2月号

■ネットワーク・トラブルの調べ方 図 42 R 値は総合的な音声品質の票 したものです。 R 値は 0 ~ 100 のあいだの数値で表し、 ・ R 値か局いほど音質がよい ・ R 値カ觝いほど音質カい を未します。 図 42 では、 ・ IP 電話 1 から IP 電話 2 への音質は、 Best" にあた る 90 カ咄ているので良好 ・ IP 電話 2 から IP 電話 1 への音質は、 High" にあた る 80 カ咄ているのでそこそこ良好 といったことが分かります。 図 43 は、 RTT (Round Trip Time : バケットの彳夏 に要する時間 ) の時間変化を表示したグラフです。このほ か、さきほど触れたバケットの損失率やジッタも音質の良 し悪しの判断に利用できます。 VoIP のトラフィックのグラフを監視したりバケットの 中身を調べるだけでは、音質は判定できません。しかし、 のような指標を利用すれば、どの程度の音質なのか、音質 を改善するには何を変更すればよいのかを判断する材料に なるでしよう。 回区 を・ネットワ、一り R 値 ( 届歴 ) く 0 ー朝ヨに往 nc 〉 ~ 鵞ロこい〔にい 8 和加 0 工 4 ーい亠、 1 - > 電話 2 ロ電話 2 - > IP 電話 1 tum 通話の向きごとに 日声品質が求まる 21 : 54 ( 21 : : 凹 図 43 RTT のグラフ 岡区 ・・ラウンドトリラブタイム ( 届歴 ) く” ip ー cisco 一れ 0 〉 ー話 1 - > IP 電話 2 ロー話 2 う炉電話 1 バケットの往復に要する時間。 遅延が大きすぎるとスムーズな 通話ができない 3 イ、介、・コ亠工ハ 0 0 1708 : 17 : 07 部 ☆ ストべースのプロトコルである点も理解を助けてくれるで しよう。 伝送音声品質 ネットワークカ譜及するにつれて、従来は考えられなか ったような応用方法も生まれてきています。それにともな ってネットワークのトラブルも多様化し、管理する側が四 ベストエフォート (Best Effort) が基本のインターネッ 苦八苦する場面カ社曽えてきました。 ト上で音声通信をおこなうと、バケットが届かなかったり、 新しい仕組みの導入によるトラブルの質的な変化だけで 届くまでに時間がかかりすぎて、聞きづらい音になったり なく、通信の高速化にともなう量的な変化も、トラブルの 雑音カ咬じる可能性があります。 角翁夬を難しくしているようです。 この特集では、ネットワークの基礎的な知識を解説しな ネットワーク上を流れる音声の品質を表す指標として がら、ツールの動作や仕組みについてお話ししました。ネ は、 ットワーク機器の特徴やプロトコルの動作、ツールの用途 をよく理解したうえで、適切なツールや手法を選んでトラ プルの予防や解決に役立ててください。 ( あらい・みちこ、やまと・みほ ASTEC) ・バケットが届くまでの時間 ・ジッタ (jitter : バケットが届くまでの時間の揺らぎ ) ・バケットの損失率 などがあります。また、これらの個別のパラメータを利用 し、より人間の感覚に近くなるように定めた総合的な音質 指標である、、 R 値 " も規定されています 11 図 42 は、 RTP による通信から R 値を求めてグラフに 11 R 値の算出方法については、現在も十寸カけられています。 51 UNIX MAGAZINE 2004.2

10. UNIX MAGAZINE 2004年2月号

特集安全なネットワーク 表 2 ダウンロードするファイルの URL qmail 本体 日付関連パッチ 颪正強化パッチ ftp://ftp.jp.qmail.org/qmail/qmail-l.03.tar.gz ftp://ftp.nlc.net.au/pub/unix/mail/qmail/qmail-date-localtime.patch http://osdn.dl.sourceforge.jp/qmail-vida/2100/qmail-vida-().53.tar.gz 上記のコンパイルに必要 http://cr.yp.to/ucspi-tcp/ucspi-tcp-().88.tar.gz http://cr.yp.to/checkpwd/checkpassword-().90.tar.gz パスワード言正ツール いって、、、虎穴に入らずんば虎子を得ず " と唱えながら、わ ざと危ない言定にしてみることはやめましよう。 以下では、 qmail を使用したメールサーバーの構築手順 を説明します。 qmail は、とくにセキュリティに酉して 設計されたメールサーバー用プログラムです。私の知るか ぎり、 qmail の SMTP ポートに接続し、そこから root 権限で侵入できるようなセキュリティ・ホールは聞いたこ とがありません。 専任のネットワーク管理者が組織に常駐していて、セキ ュリティ・パッチが公開されたらすぐに適用できる体制が 整っているのなら、管理者がれているプログラムを選ぶ のがよいと思います。しかし、この特集のモデルとなった 糸目織には専任の管理者がいないため、定期的なパッチの適 用やアップグレードカ坏要な qmail を選びました。 セキュリティ重視のメールサーバーとしては、 Postfix も有名です。しかし、私は Postfix を使ったことがないの で、今回は選択しませんでした。 もし、対象となるホストにすでに sendmail が導入され ている場合は、次のようにしてアンインストールします。 % rpm ¯e sendmail qmail のインストール qmail のインストールは、ほかのメールサーバー・プロ グラムとくらべて手間がかかります。それは、 qmail が次 のような方針で言気されているからです。 ・ qmail のパッケージには必要最小限の機能しか入ってい ない。 ・ qmail を拡張するためのパッチやツールは自分で選んで 組み込む。 困ったことに、これらの拡張パッチやツールが qmail 本 体に組み込まれることはなく、 qmail の公式サイトに集め られることもありません。この点が、 い " といわれる所以かもしれません。 118 qmail は敷居が高 たとえば、 sendmail は 1 つの tar. gz ファイルにすべ てがまとめられており、 make コマンドだけでインストー ルできます ( その代わり、生半可な覚では設定ファイル の書式は理解できません ) 。 一方、 qmail はいろいろな場所から複数のファイルをダ ウンロードし、パッチを当てたり、それぞれのパッケージ を別々にコンパイルします。コンパイルの順番にも注意し なければなりません。それなら、 「 RPM パッケージでインストールしたらええやん」 と思うかもしれませんが、すくなくとも Red Hat Linux 用の RPM パッケージはリリースされていないようです。 qmail はたくさんの単機能プログラム・ファイルから構 成されており、それぞれが連携することによってメールサ ーバーとして機能します。結果として、インストールする プログラム・ファイルの数が多くなり、もちろん、定ファ イルの数もたくさんあります。ただし、個々の設定ファイ ルの言杢はたいへん簡単です。 以下では、次の条件を前提としてインストールの手川頁を 紹介します。 ・ xinetd 経由で SMTP と POP 接続を受け付ける。 ・ POP サーバーは APOP のみ許可する。 ・ APOP のパスワードはログイン・パスワードとは別に 作成する。 ・ユーザーのメールポックスは Maildir 形式 2 とする。 本来なら、 qmail は tcpserver3 と組み合わせて使うの が王道のようです。しかし、今回はそれほどのパフォーマ ンスを必要としなかったので、 xinetd と組み合わせること にしました。また、内部ネットワークからメールを取り込 むときに、 DMZ に平文のパスワードカ毓れるのはセキュ リティ的に好ましくありません。よって、 POP サーバー 2 qmail で採用された新しい廾ぐ 0 、メールはユーザーのホーム・ディレクト リに醋去されます。 3 http://cr.yp.to/ucspi-tcp.html UNIX MAGAZ 工 NE 2004.2