VMware - みる会図書館


検索対象: UNIX MAGAZINE 2005年8月号
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1. UNIX MAGAZINE 2005年8月号

連載 / Linux のツールたち 166 ューム時に /etc/init. d/network restart" を実行します。 6 デフォルトでは、サスペント畤に、 /etc/init. d/network stop" 、レジ てインストールされます。 5 旧バージョンと犲兼のものも、 /usr/bin/vmware-toolbox-old とし 行するようです 6 。 About は、 VMware Tools のバージ と、 /etc/vmware-tools に置かれているスクリプトを実 御するためのタブで、、、 Use Script" をチェックしておく サスペンド / レジュームの際に実行されるスクリプトを制 されました。 Scripts は、ゲスト OS の起動 / 停止および でと同じですが、、、 Scripts" タブと、、 About" タブが追加 ち、、 Options Devices" Shrink" の各タブはこれま vmware-toolbox も新しくなっています 5 。図 12 のう VMware5 の VMware Tools では、図 12 のように vmware—toolbox きないはずです。 ージに含まれているので、 SUSE92 のようなトラカレは起 さい。 FC3 のほうは、必要なファイルがカーネルのパッケ バージョンと同じなので、 2005 年 5 月号を参照してくだ コンパイルできないことがあります。この場合の対処は旧 ware Tools のファイル共有モジュール (vmhgfs) などが と、カーネルのヘッダファイルがないという理由で VM- ただし、 SUSE92 でカーネルをアップデートしている せる必要はありません。 ットアップ・スクリプトを修正して X の設疋をスキップさ 行後に X か起動しないというトラブルは起きないので、セ に対応しています。旧バージョンのように、スクリプト実 が、 VMware5 に付属のセットアップ・スクリプトは X. org また、セットアップ・スクリプトを実行すると分かります 的にはリターンキーを押してデフォルト値を選ぶだけです。 pl を実行します。実行中にいくつか質問されますが、基本 トアップ・スクリプト /usr/bin/vmware-config-tOOlS. 次に、旧バージョンと同様に、 VMware Tools のセッ を実行してパッケージをインストールします。 rpm —Uvh VMwareT001s-5.0.0 ー 13124. i386. rpm SUSE92 では RPM パッケージのほうが管理が楽なので、 従来の *. tar. gz 形式のアーカイプもありますが、 FC3 や [root@fedora3 ~ ] # ロ VMwareT001s—5.0.0 ー 13124. tar. gz VMwareT001s—5.0.0 ー 13124. i386 . rpm Croot@fedora3 ~ ] # IS /media/cdrom 図 12 vmware-toolbox Options Dwices Sgipt9 Shrink A 破 VMware T ( メ引、 prop にⅲに、 S 朝可 Event Suspend Guest Operating System 曰 Use Script Help 象 Nmv Close ョン情報などが表示されるだけです。 なお、旧バージョンの VMware Tools は、 vmware- toolbox を実行しなくてもゲスト OS の時刻をホスト OS に合わせてくれましたが、 VMware5 に付属の VMware Tools では、マウスによるフォーカスの自動切替えも有効 になります ( ゲスト OS が Linux の場合、これカ駛える のは X を使用しているときだけです ) 。したがって、イ反想 CD ドライプの接続 / 切断を vmware-toolbox で制御し ないのなら、通常は vmware-toolbox を起動する必要は なさそうです。 共有フォルダ VMware TooIs には、ホスト OS のフォルダをゲスト OS と共有する機能があります。 2005 年 5 月号で触れた ように、旧バージョンでは、 FC3 と SUSE92 のいずれで もファイル共有機能がうまく働かない不具合がありました。 VMware5 に付属の VMware Tools ではこの問題が解 消され、共有フォルダにあるファイルの読み書きも問題な くおこなえます。 また、ゲスト OS (FC3 と SUSE92) の文字コードをデ フォルトの UTF-8 に言定 (LANG=ja_JP. UTF-8) して おくと、日本語を含むファイル名も正しく扱えるようにな ります。たとえば、ホスト OS (Windows) で作成したフ ァイルに日本語を含む名前を付けても、ゲスト OS (FC3 の NautiIus や SUSE92 の Konqueror など ) 上で正し く表示されます。これとは逆に、ゲスト OS で作成した日 本語ファイル名もホスト OS で正しく表示されます。 ただし、私のように文字コードを日本語 EUC に言し ている場合 (LANG=ja-JP. eucJP) は、残念ながら文字 UNIX MAGAZINE 2005.8

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想ネットワークの定方法について説明します。 3 回目は、 Xen の使用例として、 SOHO ネットワーク に安全な公開サーバーを構築する方法を紹介します。 Xen のイ反想ネットワークを用いて DMZ を作り、バーチャルマ シンでサーバーホストを構成するため、 1 台の PC で安全 な公開サーバーが構築できます。 Xen と VMware こまで読んで、 xen と VMware はどこカ芍韋うねん ? " と思っている人も多いのではないでしようか。そのような 疑問をもつのも、ある未では当然です。 もちろん、バーチャル化を実現する技術的手法にも相違 はありますが、それよりもずっと大きな違いは想定されて いる用途です。つまり、前提としているユーザー層が異な っているわけです。これまで VMware Workstation を 利用してきた人が、明日から Xen に乗り換えられるかとい うと、かなり難しいと思います。 VMware Workstation は、おもにデスクトッフ環境で の利用を想定したものです。そのため、グラフィックス・ ディスプレイのエミュレートや、仮想ディスクのスナップ ショットなどの機能が大きなポイントになっています。た とえば、ゲスト OS として Windows を使用する場合には、 、、あのグラフィカルなインターフェイスカ駛えること " が第 一条件になるでしよう。また、 VMware Workstation は ノート PC 上で使うこともできます。 これに対し、 Xen はおもにサーバー環境での利用を前提 としています。このため、仮想ディスプレイはなく、すべ てテキスト端末で操作します。さらに、仮想ディスクのス ナップショットをとる必性もあまりないので、 Xen 自体 の機能としては用意されていません ( ほかのツールと組み 合わせれば実現できます ) 。また、 APM や ACPI などの 省電力機能には対応していないため、ノート PC での使用 には不向きです。 このように、 Xen と VMware Workstation では用 途がかなり異なるため、競合することはなさそうです。 方、 VMware ESX Server とはターゲットが重なるかも しれません。ただし、現時点で比較すると、操作性をはじ め、さまざまな点で ESX Server に軍配が - ヒがりそうで UNIX MAGAZINE 2005 . 8 特集 oxen [ 1 ] す。とはいえ、 Xen はフリー・ソフトウェアでソースコ ードも公開されています。さらに、最近は NoveII SUSE LINUX 9.3 や Fedora Core 4 というメジャーな Linux ディストリビューションに標準で含まれるようになったた め、今後はシェアカびそうな予感もします。ューザーが 増えていけば、いろいろと不足している機能が実装される かもしれません。その未では、 「 VMware ESX Server を使いたいんやけど、いかんせ んちょっと高いしなあ・・ と躊躇している人にお薦めします。 Xen の / ヾーチャ丿レマシン 本誌で何回カ齠介した VMware については、皆さんも ある程度以上の知識はあるでしようし、利用している人も 少なくないと思います。しかし、さきほども書いたように Xen で作成されるノヾーチャルマシンは、 VMware とはま ったく仕組みが異なります。そこでまず、このあたりから 説明しましよう。 VMware のバーチャルマシンは、完全な PC/AT 互 換機の環境をソフトウェアでエミュレートします。そのた め、基本的にその上で動作させるゲスト OS のカーネルや アプリケーションに手を加える必要はありません ( パフォ ーマンスを向上させるために専用モジュールを組み込むこ とはあります ) 。 VMware Workstation はホスト OS 上のユーザープ ロセスとして動作し、イ反想 PC / AT をエミュレートします ( 図 2 ) 。一部、 CPU の特権命令を処理するためのモジュ ールをカーネルに組み込みますが、その他のすべてのハー ドウェアはホスト OS が管理します。そして、ゲスト OS が仮想ハードウェアにアクセスすると、 VMware Work- station はホスト OS を通じて物理ハードウェアにアクセ スします。 一方、 VMware ESX Server はカーネル空間のなかで 動き、仮想 PC/AT をエミュレートします ( 図 3 ) 。すべ てのハードウェアは ESX Server が管理し、ゲスト OS か らのイ反想ハードウェアへのアクセスも ESX Server が処理 します。 ESX Server の制御は、管理コンソールと呼ばれ る特別なゲスト OS からおこない、 Workstation のよう な、、ホストとしての OS " はありません。 29

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特集 OXen [ 1 ] 図 5 VMware 上では Xen か動く CPU ホスト PC と同じプロセッサをエミュレートします。つ まり、ホスト PC が Pentium ならばゲスト PC も Pen- tium ですし、ホスト PC が Athlon ならばゲスト PC も AthIon です。 イン 0 上に作られた次のいずれかのデバイスにマップされ ドメイン U でエミュレートされるイ反想ディスクは、ドメ クとして扱われるわけではありません ( ややこしい うになっています。だからといって、 IDE や SCSI ディス きるように、便宜的に hd や sd リという名前カ吏えるよ ただし、デバイス・スペシャルファイルからアクセスで です ) 。 えます ( IDE や SCSI のデバイスドライバのロードも不要 でもなく、正体不明の、、 xen プロックデバイス " としてみ します。デバイスのインターフェイスは IDE でも SCSI ハードディスクと CD-ROM ドライプをエミュレート ティスク モードで動きます。 64 や E 64T 対応のものであってもゲスト OS は 32bit テクチャには対応していないので、ホスト PC が Athlon ただし、残念ながら現在のバージョンでは 64bit アーキ . ファイルシステム上のファイル ます。 UNIX MAGAZINE 2005 . 8 プタがエミュレートされます。 ドメイン 0 と 1 対 1 で通信できるネットワーク・アダ ネットワーク・アダブタ 荷状態になると安定性に問題が生じる " と書かれています。 ションのような感じです。ただし、マニュアルには、、高負 最後の NFS は、かってのディスクレス・ワークステー ットが実現できます。 ムです。これを利用すると、仮想ディスクのスナップショ 理的なパーティションを作るといったことが可能なシステ LVM は、複数の物理的なパーティションをまとめて論 あらためて説明するまでもないでしよう。 最初の 2 つは VMware Workstation にもあるので、 ・ NFS ・ LVM (Logical Volume Manager) 上のポリューム ・ IDE や SCSI ディスク上のパーティション 制御アプリアプリ う - ーション・ケーション ゲスト OS ゲスト OS xen マイクロカーネル 仮想 PC/AT アプリケーション ゲスト OS 仮想 PC/AT VMware Workstation ホスト OS 物理ハードウェア 図 6 Xen の上では VMware は動かない ドメイン 0 ドメイン U VMware Workstation 制御アプリケーション ゲスト OS ゲスト OS / 実行不許可 ! Xen マイクロカーネル 物理ハードウェア これも、、 xen 専用ネットワーク・アダブタ " なので、物 理的に接続されているデバイスのドライバをロードする必 要はありません。 Xen と VMware の合せ技 おもしろいことに、 Xen は VMware の仮想 PC 上で 動きます。このため、 xen を導入する前のテストや操イ信東 習を VMware 上でおこなうこともできます。 さきほど述べたように、 VMware の仮想、 PC は完全な PC 工竟をエミュレートします。したがって、 Xen も問題 なく動くのでしよう ( 図 5 ) 。 一方、 xen の上では VMware は動きません。 xen では、すべてのゲスト OS の下で Xen マイクロカ ーネルが働いていて、 CPU やデバイスへのアクセスを制 御しています。そのため、 VMware のカーネル・モジュ ールが CPU の特権命令を実行しようとすると、 Xen マイ クロカーネルがこれを拒否し、結果として VMware の仮 想 PC カ働かないのだと思います ( 図 6 ) 。 31

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連載 / Linux のツールたち 図 9 仮想マシンのアップグレード ファイル旧編集 ( 印表示 ( y 月 VM(M) チーム ( 1) ウイン防 ( ) fc3- 9u2 t05 - VMware workstatlon 日」」レのにの朝 、診は一第試 os fcg—guestos 状第 ゲスト . 報万イル バーラョン カマンド ′ーオ レ仮マシンを起 仮想マシン定の朝第 齣仮想マシンのうーンを作成 パワー ( 2 ) 外し可能デパイ人 ) スナップショット但 ) を川をこ回の送に ( 第 入力切 ( 0 ) スクリーンャプチ ? い ). 。 ムービ ~ ーキャプ戸 , の開始き ) クローンを作成 ( 0 ).. ディスクから削除 ( 0 ) 設定 ( 印… 仮想マシンのアップグレード ( リ ) ヘルプ但 ) 0. Ctrl + D OLJSB ニントローラ 、のサウンド UNIX MAGAZINE 2005 . 8 想、 ' シン : fc3-guestOS ①引にルグシステ作黔 図 10 アップグレード時の警告メッセージ 仮想マシンをアップグレードする必要があります。 この仮想マシンこ関するメモをここに記入してくだを、。 した状態でなければなりません。サスペン翻た態のゲスト また、アップグレードするゲスト OS はシャットダウン なくなる ) ので、かならすバックアップをとりましよう。 ともとには戻せなくなる ( つまり、旧バージョンでは動か メッセージにあるとおり、いったんアップグレードする 選択すると、図 10 の警告メッセージカ俵示されます。 うに VNI メニューから、、仮想マシンのアップグレード " を する必要があります」と表示されます。そこで、図 9 のよ を選択すると、画面左下に「仮想マシンをアップグレード VMware を起動して旧バージョンのゲスト OS のタブ ド ) する手川頁を紹介します。 旧バージョンで作成したゲスト OS を更新 ( アップグレー については 2005 年 2 月号を参照してください。以下では、 じなので、 SUSE92 については 2005 年 4 ~ 5 月号、 FC3 SUSE92 も含め、インストール手川頁は旧バージョンと同 く、 GUI のインストーラカ起動します ) 。 きらめざるをえないようです ( FC3 は旧バージョンと同じ ストモードでインストールせよ " と書かれているので、あ なりました。ゲスト OS インストール・ガイドにも、、テキ のですが、残念ながら旧バージョンとまったく同じ結果と ・・と期待していた て GUI のインストーラが起動する、 SUSE92 もサポートされたので、旧バージョンとは違っ 図 11 アップグレート完了 仮想マシン : 肥 guestoS 形式の Linux 用 VMware Tools も提供されるようにな 特集にも書かれているように、 VMware5 からは、 RPM で mount /media/cdrom" を実行してください ) 。 ントされます ( 自動マウントされない場合は、コマンド行 の場合は、自動的に /media/cdrom ディレクトリにマウ CD ドライプに挿入されたた態になり、 FC3 と SUSE92 ンと同様にインストール CD のイメージファイルが仮想 TooIs インストール " を選択します。すると、旧バージョ アンインストールしたら、 VM メニューから、、 VMware 付けません ) 。 vmware-uninstall-tools. pl を実行するだけです ( 引数は す。方法は簡単で、スーパーユーザーの権限で / usr / b ⅲ / 旧バージョンの VMware T001S をアンインストールしま はなんとなく気持ちが悪いので、ゲスト OS を起動して レードは可能 " と書かれていますが、上書きインストール ンインストールしなくても、 VMware Tools のアップグ VMware5 のマニュアルには、、、以前のバージョンをア いうメッセージカ哂面左下に表示されます。 「 VMware Tools のバージョンは古いバージョンです」と ードを促すメッセージは表示されなくなりますが、今度は ゲスト OS のアップグレードカ院了すると、アップグレ VMware Tools 要があります。 の新しい機能は使えないので、このあたりをよく考える必 し、その場合にはマルチボイント・スナップショットなど をアップグレードせずに使い続けることも可能です。ただ なお、 VMware5 では、旧バージョン用のゲスト OS が表示されます。 にアップグレードがおこなわれ、完了メッセージ ( 図 11 ) これらの点に注意して [ はい ] をクリックすると、即座 トしたのと同じことになります。 時に保存された情報は破棄され、ゲスト OS を強制リセッ OS をむりにアップグレードしようとすると、サスペンド ( : ) 冫 : : にできました。 00 ・篭と ( を嶐す 0 を忘れないだ、。弊社 りました。 165

5. UNIX MAGAZINE 2005年8月号

連載 / Linux のツールたち 26 図 13 CPU 速度に関する警告ウインドウ △髜編翳ド こ 0 品アを迂回す叡こはツ下び社ナいジべースゆ資目を参照してくたさい ht い / 、新静物を 0 ? 印 7 をマンン : 化 3 ・ gue 05 化けしてしまいます。 時刻の同期問題 VMware Tools とは直接関係ありませんが、ゲスト OS の起動時に、図 13 のような警告が表示される場合があり ます。 これは、 6 月号の特集でも説明されていたとおり、 VM- ware5 が lntel SpeedStep に対応していないのが原因の ようです。その結果、 VMware Tools をインストールし ても、ゲスト OS とホスト OS の時刻が同期しないという 問題が生じることがあります。対策は、次のようにごく簡 単です。 VMware5 の Windows 版であれば、 C:*Documents and Settings*AlI Users*AppIication Data*VM- ware*VMware Workstation*config. ini というファイ ルに以下の 3 行を追加します 7 ptsc . noTSC = TRUE host . noTSC = TRUE host . cpukHz 1800000 UNIX MAGAZINE 2005 . 8 ルの走カバラメータにお助日します。 8 GRUB の言ファイル (/boot/grub/menu. lst) を編集し、カーネ 擶します。 7 *. cpukHz" の値には、 CPU の動作周波数の最大値を Hz . 単位で なので、多くの OS にドライバカ咐属しています。 という製品をエミュレートします。比較的、、枯れた " 製品 下、イ反想 NIC) は、 AMD の PCnet32 ( 以下、 pcnet32) VMware の仮想ネットワーク・インターフェイス ( 以 vmxnet のイ吏用 とホスト OS の時刻は正しく同期しているようです。 併用してみました。その結果、いまのところはゲスト OS すれてきます。そこで、 2005 年 5 月号で紹介した対策 8 も ているようにみえます。ところが、しばらく使っていると 示されなくなり、ゲスト OS とホスト OS の時刻も同期し これらの行を追加すると、図 13 の警告ウインドウカ俵 一方、 VMware のサーバー製品 (ESX Server など ) で は、 pcnet32 のほかに VMware 独自のイ反想 NIC である vmxnet も使えます。サーバー製品のドキュメントには、 、、とくに、 Gigabit Ethernet にイ反想マシンが接続されて いる場合は、 vmxnet ドライバを利用するとネットワーク 性能がかなり改善される " と書かれています。 じつは、旧バージョンの VMware Workstation の VMware Tools にも vmxnet ドライバが含まれていま したが、正式にはサポートされていませんでした。 VM- ware5 では正式にサポートされたのか、ゲスト OS イン ストール・ガイドにも vmxnet に関する言当杢があります。 ただし、サーバー製品のドキュメントとはニュアンスが 異なり、性能向上のためではなく、、、 Longhorn 鬱 Win- dows の開発コード名 ) をゲスト OS にすると pcnet32 ド ライバに不具合があるので、代わりに vmxnet を使いなさ い " となっています。さっそく試してみたところ、ゲスト OS が Linux の場合も pcnet32 の代わりに vmxnet を 使うことができました。 「パフォーマンス・テスト」の項で述べるように、 Gigabit Ethernet などの高速なネットワークま竟以、外では、 pcnet32 と vmxnet の速度に大きな差はありません。ですから、以下の説明 は、こんなこともできる " 例としてお読みください。 VMware5 で vmxnet を利用する方法は次の 2 つです。 ・ゲスト OS で使用するドライバ ( カーネル・モジュール ) を pcnet32 から vmxnet に変更 仮想 NIC 自体を vmxnet に変更 以下、それぞれについて説明します。 ドライバを vmxnet に変更 VMware Tools のセットアップ・スクリプトを実行す ると、最後に vmxnet の使用手川頁が表示されます。 TO use the vmxnet driver , restart networking [r00t@fedora3 ~ ] # ロ /etc/init . d/network start modprobe vmxnet depmod -a rmmod vmxne t rmmod pcnet32 /etc/init. d/network stop using the following commands : 167

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Linux のツールたち 26 オ鷓夋雄 VMware Workstation 5. O.O Windows 6 ~ 7 月号の特集 [ 1 ] でとりあげられていますが、 VM- ware Workstation 5.0.0 ( 以下、 VMware5) が 2005 年 4 月にリリースされました。 私が初めて VMware を使ったのはノヾージョン 2 のころ で、ほば 5 年の付合いになります。当初は Windows 版と Linux 版の両方を試していましたが、 Windows 2000 / XP がそれなりに安定して動くので、 Windows 版のゲスト OS として Linux を利用し、メモリを消費する GNOME な どのデスクトッフュ煢境は使わない ( ゲスト OS の X アプリ ケーションはホスト OS の ASTEC-X 上で利用 ) 、という スタイルに落ち着いたのがバージョン 3 のころでした。そ れ以来、 Windows 版はすべてのバージョンを使ってきま したが、スナップショットや USB デバイスへの対応など、 機能の追加 / 強化カ実におこなわれています。 連載の趣旨からいえば Linux 版をとりあげるべきかも しれませんが、特集で扱われていますし、私は Windows 版しか使っていないので、、ⅲ dows 版 ( バージョン 5.0.0 、 ビルド番号 13124 ) を紹介します。機能的には、 W ⅲ d 。 ws 版も L ⅲ ux 版もほとんど同じです。そこで、今回は SUSE LINUX 9.2 の FTP 版 ( 以下、 SUSE92) と Fedora core 3 ( 以下、 FC3) をゲスト OS とし、 VMware の バージョンアップに関する作業を中心に説明します。 VMware5 をインストールしたノート PC のおもな仕 様を表 1 に示します。後半でネットワーク性能の簡単な測 定をおこなっているので、結果を判断するときの参考にし てください。 インストール VMware Workstation には Windows 版と Linux 版 162 表 1 ノート PC のおもなイ兼 IBM ThinkPad T42 ( 2373 ー 9ZJ ) Pentium M 745 (1.8GHz) IGB ( 増設 ) 80GB ATI MobiIity RADEON 9600 Windows XP SP2 OS ビデオ HDD メモリ CPU 機種 UNIX MAGAZINE 2005 . 8 入力したメールアドレス宛に送られてきます。 2 インストールに必要な評阪用のシリアル番号は、ユーザーる当 ( 無料 ) 時に 1 http://www.vmware.com/download/ レード版のインストール時には、旧バージョンの検索・削 名などについての質問に答えるだけです ) 。なお、アップグ 起動し、ライセンス条項への同意やインストール先のパス インストール作業の詳細は省略します ( インストーラを ー 5.0.0 ー 13124. exe です。 ことにしました 2 。ファイル名は、 VMware-workstation ド・ページ 1 から、 30 日間肩効の評価版を入手して利用する れました。そこで、とりあえすは VMware のダウンロー ただし、勤務先の都合で納品まで 2 ~ 3 週間かかるといわ ることにしました。 で、今回は、、日本語版のダウンロード版の通常版 " を購入す お得ですが、バージョン 4 をほかの PC で使う予定なの いえば、、英語版のダウンロード版のアップグレード版 " が 私はバージョン 4 の英語版を持っているので、値段から 通常版と旧ノヾージョンからのアップグレード版 ド版 ・パッケージ版 ()D やマニュアルを含む ) とダウンロー かに、ライセンス版やアカデミック版などもあります ) 。 なく、以下のようにいくつもの選択肢がありますにのほ がありますが、それぞれに英語版と日本語版があるだけで

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図 1 バージョン 4.5.2 のウインドウ 」ファイル旧編集旧表示凹Ⅷ他 ) パワー ) スナップショット ( ウインドウ ( ) ヘルプ ( 印 ロ・いのは議ツな外日ま元こ VMwa re Vbrkstation 物翦糶寵讐飃気矗第挈洋 バス刀した一台の PC( こ相当 l_ はす。 連載 / Linux のツールたち 図 3 イ反想ネットワークエテイタ 全般ー自プルジーホスト仮想ネットワーりの第当ホスト仮アダブ列叫 NAT ー ロ咢 & 「 ~ です。ネットワーク設定の変更やアダブタなどの追加孵を行うにま、このエデイタの 仮ネ社ワラー , = ー , = ↓含設ーー DB3P ー V ・叫ヴル氾 ~ 自第こぽ ~ テプカ ? ジする ßvüneth 休ストオ ... ホズトによら t 共有されるプライ氏ートま外ワーり 有効 1 1 2 [ 50 ド v 物 8 (NAT) ホストの IP アドレスを共有し ( 使用する 有効 1 鯰 1 銘 2020 ware5 については、日本語のユーザーズ・マニュアル (ws5- manual-jp. pdf) やゲスト OS のインストール・ガイド (GuestOS-guide-jp. pdf) も用意されています。 図 2 バージョン 5 のウインドウ ネットワークの設定変更 ファイ日ま集旧ま示 ( Ⅵ VM(M) チーム (I) ウインドウ ( ) ヘルプ但 ) VMware では、ゲスト OS カ吏う仮想ネットワークで 会ホーム VMware ん淑 s 石 on プリッジ接続以外を選択すると、ネットワーク・アドレス として 192.168. .0 / 24 カリり当てられます。の部分 マシンを蹕作成すこは、このボタンを押してください。仮想マシンこは、経々な には、 VMware のインストール時に適当な番号カられま す。したがって、旧バージョンでゲスト OS の IP アドレ もを帋を第警 スを手動で割り当てていた場合は、どちらかに合わせる必 要があります。 ームを検常して選析す叡こは、このホタンを押してく ーの FO と同し要 0 、ディスプしイ内灯 ) ゲ たとえば、私はもつばら NAT 接続 (VMnet8) を使っ 既 4 の f& 想マジ、また ていますが、旧バージョンでは VMnet8 に 192.168.1. 除が自動的におこなわれます。 0 / 24 というネットワーク・アドレスを付けていました 4 バージョン 4.5.2 とバージョン 5 のウインドウを、それ VMware5 をインストールしてから確認すると、 VMnet8 ぞれ図 1 、図 2 に示します。ご覧のとおり、画面はそれほ には 192.168.202.0 / 24 が割り当てられていました。 と変わっていませんが、バージョン 4.5.2 のメニューにあ ゲスト OS のネットワーク・アドレスを変更する方法は った、、パワー " と、、スナップショット " カ甘栄作ボタンに集約 OS によって異なりますし、すべてのゲスト OS について され、代わりに、新機能の 1 つである、、チーム " がメニュ いちいち変更するのは面倒です。今回は、 VMware が割 ーに加わっています。 り当てたネットワーク・アドレスを変更しましよう。 評価版のシリアル番号を使ってインストールした VM- 変更方法は旧バージョンと同じで、編集メニューから ware5 を起動すると、図 2 のように日本語版として起動 、、仮想ネットワークの言定 " を選び、イ反想ネットワークエデ しました ( 英語版の場合はメニューなどがすべて英語表記 イタを開きます。初期設定では、 VMnet8 のネットワー になります ) 。その後、購入したダウンロード版が届いたの ク・アドレスは、、 192.168.202.0 " となっています ( 図 3 ) 。 で、シリアル番号を変更しました。それには、ヘルプメニ VMnet8 のネットワーク・アドレスを変更するには、仮 ューから、、シリアル番号の入力 " を選び、新たなシリアル番 想ネットワークエデイタの、、ホスト仮想ネットワークの割 号と名前、会社名を入力します。今回は日本語版を購入し 当て " タブに移動し、 VMnet8 の右側にある [ > ] ボタンを たため、正規のシリアル番号に変更後も画面などにまった クリックします。そして、ポップアップ・メニュー ( 図 4 ) く変化はありませんでした。 から、、サプネット " を選ぶと、図 5 の入力ウインドウが表 なお、 VMware のサポートページ 3 では、 VMware 関 示されます。 連製品の PDF マニュアルなどカ己布されています。 VM- 4 192.168.0.0 / 24 にしなかったのは、このネットワーク・アドレスが自宅 の ADSL ルータでナでに使われていて、変更できなかったからです。 3 http://www.vrnware.com/support/pubs/ ・仮想ネットワークエデイタ の VMware Wo 「 k a ⅱ 0 新はマシン 既存の物マシン VMware WO ′ kSt ヨ on 新レい . 当マシン 新規チーム 163 UNIX MAGAZINE 2005 . 8

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連載 / Linux のツールたち 図 4 VMnet8 の言綻変更メニュー 全般ー自ガホスト仮想ネットワー当 ( はスト仮想アタブタい p AT ー 、ヤ、を設、個々の仮想わトワーりを特定の物理及 ( 瓶ネットワ - クアダブタへ関連させ製こをこのべ 自載用第こはれたアダブタへカする V 、を一ィ k 月 1 V 物第 カされはせん プリルされてしはせん プルジーせん カクジされていません プリッジされロ . はせん プルジされはせん DH こ P ( 0 NAT(N) ・・ 図 6 DHCP 言綻 ( イ反想ネットワークエテイタ ) 全般ー自動プルジーホスト仮想ネットワーりの刻当 0 ホスト仮想アダブタ OHCP INAT ー ・ 0 P サーどスの町御ナで ( よく、個々の仮想ネットワークへの D 円殳定を行タこをにのべージを使用してくた、。 : D ト 0P9 ) 仮想ネ 2 こクー - サプわト リットマスクー ~ - 説明 - 1 1 ~ 0 2 52 . 0 V 肥咜 1 1. 0 2552552 0 : 仮想ネットワークエテイタ - 仮をネット・ワ - ・一クエデ 1 タ サプネット ( 5 第 V 、 & ~ 製ィ k 角ー印 1 物 V 物を ” DHCP サー以 サー以大鰤 サヒスリりエスト 再起助 ( 印 図 7 サービス言錠ウインドウ O,Vindows XP) ファイル ( E ) 操作 ) 表示 ( y ) ヘルプ但 ) →卩朝まをーい・ サーどス ( ローカル ) 名第 •TCP/IP pnnt 5 部 v を r ラインプリンタブコト : ルを僂う TCP れ P ペ… 手を •relephony デレフォニーデバイスと IP ペース音声接を“ 手を も T 回 n リそートユーサーがこのコンビュータにコグオン .. 無効 も Term 旧 S をⅣに es 複数のユーサーが会壑生で、リモートコンピ ... 手動 物新 em ” テ - マの管理を提供しま も IJ にヨ d Burryng Helper も Un 旧 t をし 00b pow を「 S... コンピュータに接当されている無停第電 (.. も universal P 9 and Play . ユ : バーサルプラグアンドプレイデバイスの… 手赴 •VMware AuthorizatlOn S.. Authorization and authenticat10n 、 自を NAT Serv に e Network address び an 引 3 む on fO 「 V.. 自動 •votume shadow Copy バックアップとそのほの目的に使われもポリ . も WebChent Windows べースのプコグラムでインターネ… 開始 自動 も wtndows AudiO Windows ペースプコグラムのオーディオ . 自を をも wndows F ⅳ ew ヨⅡ /lnt 部… ホームネットワークまたは小規複オフィスのネ… WEndOwS lmaqe AcquiSI.. 、 スキャナとカメラのためのイメージ取得のサービ ... も Windows lnstailer Windows インストーラ ( ・ . m 引 ) バッケー 手動 も Windows M3n30 を m を n にに . オペレーティングシステムをデバイス、アプリケ - 自を 拡当嚀 図 5 VMnet8 のネットワーク・アドレス設疋 ヘルプ 192 168 202 0 255 255 255 0 あとは、新たなネットワーク・アドレスを ( 必要であれ ばネットマスクも ) 入力して [OK] をクリックすれば、ア ドレスか変更されます。 なお、 VMnet8 を使用している場合、ゲスト OS 以外 のネットワーク装置には以下のようなホストアドレスが割 り当てられます。 ・ホスト OS : 192.168. .1 ・ NAT ルータ : 192.168. .2 ・ DNS プロキシー・サーバー : 192.168. .2 ・ DHCP サーバー : 192.168. .254 の部分を変更すると、これらの IP アドレスも自動的 に変更されます。ホストオンリー接続 (VMnetI) の場合 も、変更手順は同じです OS 0 IP アレ = をすて手動で設 ~ して 0 、る ゲスト 場合には、 VMware の DHCP サーバーを止めることもで きます。ただし、仮想ネットワークエデイタの、、 DHCP ' タブ ( 図 6 ) で DHCP サーバーを停止しただけでは、ホ すると、 VMware DHCP Service のプロバティ・ウ スト OS を再起動するともとに戻ってしまいます。 インドウが表示されるので、図 8 のように、スタートアッ つねに DHCP サーバーが起動しないように設疋するに プの種類を、、自動 " から、、無効 " に変更します。 は、旧バージョンと同じく VMware の DHCP サービスを 無効にする必要があります。それには、 Windows XP ( ホ ゲスト OS のインストールと更新 スト (S) のコントロール・パネルを開いて、、管理ツール " 、、サービス " を選択し、サービス設定ウインドウ ( 図 7 ) VMware がサポートするゲスト OS の種類は、バー で、、 VMware DHCP Service" をダブルクリックします。 ジョンアップのたびに増えています。 VMware5 からは サプネット サービス DHCP s rv: に仁 f0 「い凵ゴ n 臼いな 0 「 ks 、 V 、 1 物 3 「 eD 日 CP 52 「ノにに 図 8 VMware DHCP Service のプロ / ヾティ 全般にグわー可夏ー依存関引 サス名 説明 0 : ー実行方イ ) 期パス ( サースの状を停止 ここでサ , ーヒスを問始するときに通用する台パラメータを指定し ( くだ & 、。 ( ローカルコンビュータ ) VMware DHCP 5 v に e のプロバティ、 V 物をを D} P 164 UNIX MAGAZ 工 NE 2005 . 8

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連載 / Linux のツールたち 表 2 平均スルーブット ( 単位 : Mbps) SUSE92 pcnet32 pcnet32 vmxnet 676.87 437.74 503.31 695.20 161.09 172.08 165.13 284.06 285.53 191.37 一三ロ FC3 ホスト OS ホスト OS 649.09 pcnet32 707.96 163.03 vmxnet 614.12 163.93 pcnet32 720.57 199.32 305.34 ァイル名を、、 ifcfg-ethO" に変更して再起動すれば使えるよ くらべてかなり低いのカになります ) 。 うになります。 ただし、 pcnet32 を用いた場合も必要十分な速度は出 ていますから、これまでに紹介したような手間をかけてま / ヾフォーマンス・テスト で vmxnet を使うメリットはないかもしれません。おそ せつかく新しいイ反想 NIC カ駛えるようになったので、新 らく、 Gigabit Ethernet 工麭竟でゲスト OS をプリッジ接 旧のイ反想 NIC を用いて簡単なパフォーマンス・テストを 続した場合に真価が発揮されるのでしよう。 おこないました。使用したツールは、特集で使われていた のと同じ netperf ( バージョン 2.1P11 ) です。ただし、残 便利な裏技 ? 念ながら手近に Gigabit Ethernet 環境がなかったので、 VMware のイ反想マシン構成ファイル (). vmx) を直接編 言則はイ反想ネットワーク内部でのみおこないました。 集することはあまりないと思いますが、マニュアルには載 VMware5 の新機能であるクローン機能を使って FC3 および SUSE92 のそれぞれについて ( リンク ) クローンを っていない隠しパラメータ ( ? ) がいくつかあります。 作成し、各 OS について pcnet32 と vmxnet を使用する VMware5 固有の話ではありませんが、ゲスト OS を作 2 種類のゲスト OS を用意します。これにより、仮想ネッ 成するときに私がかならず加えるパラメータを 2 つ紹介し トワークには以下の 5 種類のホストがあることになり、送 ておきます。 受信の組合せは ( 5X5 = ) 25 通りになります。 ・ gui. dontSuspendVMOnHostStandBy= ” TRUE' ・ホスト OS (Windows XP) 私はノート PC に VMware をインストールしているの ・ゲスト OS (FC3/pcnet32) で、ノート PC のサスペンド / ハイバネーション ( 休止 ・ゲスト OS (FC3/vmxnet) 状態 ) 機能を日常的に使います。ところが、 VMware の ・ゲスト OS (SUSE92/pcnet32) ゲスト OS は、ホスト OS がサスペンド / ハイバネーシ ・ゲスト OS (SUSE92/vmxnet) ョンすると自動的にサスペンドするように設疋されてい 実験では、自分自身 ( 同じインターフェイス ) への送信を ます。このため、、、ホスト OS をサスペンドするとゲス 除くすべての組合せ ( 20 通り ) について、送信側から受信 ト OS のサスペンドが始まるが、ゲスト OS のサスペ 側に向けて netperf を 5 回実行し ( それぞれ IOMB のデ ンド処理が完了しないうちにホスト OS のサスペンドが ータを週言 ) 、平均値を求めました。 終ってしまう " という、なんとも間抜けな状況になりま す。とくに、 VMware のバージョン 4.5.1 以降、ゲス ちょっと見づらいかもしれませんが、結果を表 2 に示 ト OS のサスペンド処理に時間がかかるようになり、ホ します。通信に無関係なゲスト OS はサスペンドしてから netperf を実行しましたが、 PC の負荷などの影響を受け スト OS をレジュームするとゲスト OS のサスペンド処 やすいのか、本にばらっきがあります ( とくにゲスト OS 理カ舸開されるありさまです。 この場合、上記のパラメータを加えておくと、ホスト OS 間の通信 ) 。それでも、傾向としては、 vmxnet を用いたほ をサスペンド / ハイバネーションしても、ゲスト OS は うが pcnet32 の場合よりもスルーブットカ皜くなってい ます ( 理由は不明ですが、 FC3 の受信速度が SUSE92 に サスペンドしなくなります。 FC3 SUSE92 216.40 317.45 171 UN 工 X MAGAZINE 2005.8

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図 2 VNffware 、 Vorkstation アプリケーション ゲスト OS 仮想 PC/AT アプリケーション ゲスト OS 仮想 PC/AT VMware Workstation ホスト OS 物理ハードウェア 図 3 VMware ESX Server コンソール OS 制御アプリケーション ゲスト OS 仮想 P C/AT アプリケーション ゲスト OS 仮想 PC/AT VMware ESX Server 物理ハードウェア 図 4 Xen ドメイン 0 制御アプリケーション ゲスト OS ドメイン U アプリケーション ゲスト OS どちらの場合も、、、仮想的な PC / AT " の層がある点が VMware の特徴です。さきほど触れた Virtual PC や Bochs もこのタイプです 2 Xen の場合は、物理ハードウェアの上に xen のマイクロ カーネルがあり、その上で複数のゲスト OS のカーネルが 動きます ( 図 4 ) 。物理ハードウェアへのアクセスは、 xen のマイクロカーネルが制御します。そのため、それぞれの ゲスト OS のカーネルは、 xen マイクロカーネルのサービ スを使うように修正しなければなりません。ただし、その 2 Bochs の場合は、 IA-32 のエミュレートもおこなうため、仮 PC/AT の層の下に仮想 IA-32 の層があります。 Xen マイクロカーネル 物理ハードウェア 30 上で動くアプリケーションの修正は不要です。 Xen 自体の制御は、ドメイン 0 と呼ばれる特別なゲス ト OS からおこないます。ドメイン 0 では、 xen を制御 するユーザー・インターフェイスだけでなく、物理ハード ウェアのデバイスドライバを含むドメイン 0 カーネルか動 いています。そのため、 Xen のマイクロカーネルとドメイ ン 0 は同じタイミングで起動します。 一方、その他のゲスト OS カ働くバーチャルマシンをド メイン U と呼びます。そして、このドメインで動くドメ イン U カーネルでは、物理デバイスへのアクセスをドメイ ン 0 にイ頁するドライバカ働いています。このため、ドメ イン U カーネルには物理デバイスを操作するデバイスドラ イバは組み込みません。 VMware のように、完全な PC 環境をエミュレートす るタイプを Full Virtualization と呼ぶようです。この方 式の利点は、ホスト OS を修正する必要がないことです。 ただし、エミュレーションにともなうオーバーヘッドがあ るため、どうしても、、もたもた感 " カ咄てしまいます。 一方、 Xen のような方式は paravirtualization と呼ば れます。この場合は、ゲスト OS のパフォーマンスの低下 がほとんどないのが大きな利点です。ただし、ゲスト OS のカーネルを Xe Ⅱ用に修正しなくてはならないので、利用 できるゲスト OS の種類が限られてしまいます。現在のバ ージョン 2.0.6 で正式にサポートされているのは、 Linux カーネル 2.4.30 と 2.6.11 、 NetBSD 2.0 、 FreeBSD 5.3 の 4 つだけです。 このほかに、 Windows XP への対応も進められている ようですが、ライセンス上の制約により一般には配布され ていません。残念です。 さらに、 Plan9 への対応も予定されているそうです。実 現すれば、楽しみです。 Xen の仮想デバイス Xen のドメイン U バーチャルマシンでエミュレートさ 図 17 ~ 18 ( 41 ~ 42 ページ ) に示します。こちらもあわせ ドメイン U 上で Linux ゲスト OS がプートする様子を れるイ反想デバイスについて説明します。 て参照してください。 UNIX MAGAZINE 2005.8