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検索対象: UNIX MAGAZINE 1996年11月号
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1. UNIX MAGAZINE 1996年11月号

連載 / 旧 dy 入門ー① 図 1 種山大学のネットワーク インターネット 学内 FD 団 LAN 教育学部分室の lndy センター演習室の dy センター内 FDDI LAN 教育学部 経済学部 ら一発でアプリケーションを起動して使えます。 ただし、この使い方には限界があります。 lndy だけの 閉した世界ですから、他の UNIX ワークステーションと の ; 叫面での弱さは否定できません。たとえは rIVfX 文書 や、 tgif などで作成された図を他の UNIX ワークステー ションとのあいだで交換するには、 lndy にもこれらのア プリケーションをインストールしなけれはなりません。そ して、これらのアプリケーションを lndy のデスクトップ 環境からクリックー発で使うには、ちょっと間題があり ます。 そのため、和歌山大学の lndy は 2 通りのガ去を切り替 の再題未 ( というよりも lndy の OS である IRIX の馬笛覘 えながら使っていかざるをえなくなっています。マウスだ 味 ) は、たくさんのソフトウェアが付属し、それらを活用 けでほとんど巣作をこなすパソコン的使い方と、本来の するだけでかなりのことができる点にあります。しかも、 UNIX ワークステーション的、すなわちシェル上でコマ Macintosh や Windows と同様に、「マウスでクリック ンドを打ち込む使い方です。ところが、このような使い方 するだけでたいていのことができるデスクトッフ環境」か をすはり解説したテキストが見当たりません。 他のサーバー 経済学部分室の lndy OniX ReaIity Engine 2 Power ChaIIenge 情報処理センター 写真 2 lndy 正面 133 UNIX MAGAZINE 1996.11

2. UNIX MAGAZINE 1996年11月号

一円弧 一角のまるい攵国杉 ー自山曲線 一点を結ふ線や囲び泉に対し、ある点を移重丿ける となっています。 M 。 de メニューの項目を選ぶと、選 択ウインドウの左ーは禺のアイコンもそれに応して変わり ・ Edit メニュー 込みなど、ファイル操作に関するメニューです。 OBJ ファイルの保存や言もムみ、イメー ・ File メニュー ます。 ジファイノレの耳え で選んだ図形に対する操作をおこなうためのメニュー 図形の削除やコピー、操作の取消しなど、選択モード ・ Layout メニュー です。 図形をグルーフイヒ ( あるいはグルーフ解除 ) する機能も 形に対して調整をおこなうためのメニューです。複数の 図形の上下闕イ系を変えたり位置を揃えるなど、複数の図 ・ Arrange メ。ニ・ - コ - です。 示など、 tgif ウインドウのレイアウトに関するメニュー グリッドの間隔を変えたり、キャンバスの拡大 / 縮小表 たせ、それぞれのページに図を描くことができます。あ tgif では、 1 つの OBJ ファイルに複数のページをも れ子になっています。 このメニューは 4 つのサプメニューから構成され、入 ・、气ーメニ - ユ このメニューから呼び出せます。 UNIX MAGAZINE 1996.11 ターンを選ぶためのメニューです。 線のスタイル ( 実線や点線など ) や太さ、塗り潰しのパ Graphics メニュー 文字のサイズを変更するためのメニューです。 文字のフォントや字体 ( ポールドやイタリックなど ) 、 ・ Text メニュー ど ) も、このメニューを使って変えることができます。 図形の位置揃えをおこなう際のガ去仏甘前えや中揃えな のページを同時に表示するなどの機能も呼び出せます。 るいはキャンバスに表示するべージを変えたり、複数 SC 翡 たのしい IJNIX Ⅸへの招待 坂本文著定価 l, 900 円 UNIX をもっと″たのしく学べる入門書 rUNIX 載当初から好評の QJNIX への招待」 を単行本化。 UNIX の根底にある文化や流儀をまじえつつ再構成、 大幅加筆。ワークステーションの急速な普及によって UNIX の習 得が急務と言われ見在、まさに必言 ) 1 冊。 続・たのしい LJN Ⅸ シェルへの招待 坂本文著定価 l, 900 円 「 IJN Ⅸへの招待」単行本第 2 弾 シェルは UNIX の世界のいわば「裏方さん」。その動きや仕組みを 知れば、 UNIX がいっそう楽しく、便利に使えるようになる。本書は、ひ ろく使われている C シェルを中心に、シェルの使い方から仕組みまて、 をう、りやすく解言前巻とともに入門者必携の 1 冊。 ハッピー・ネットワーキング 新入生のためのインターネット入門 山本和彦著価格 I, 500 円 豊富な実例で学ぶインターネット 世界各地の二百数十万台ものコンヒ。ュータを結ぶ巨大なネットワー ク、インターネット。利用て、きる環境にありながら使い方が分からずに 鬟著している人たちを対象に、 UNIX 上の Emacs を使ったメール やニュースの読み書き、ファイル中幻医のイ士組みなど 文書タ世里システム ラテック レスリーランポー髞工ドガークッ久倉朖ー懿、台、月、甜尺定面円 使いやすさと豊富な機能を備えたマクロ・バッケージ い X は、もっとも進歩した糾版システムといわれる X の実用性 をさらに高め、使いやすくしたマクロ・パッケージ。これを利用すれば、 複ょ数式すらユーザー自身の手て、自在にレイアウトて、きる。開発 者の手による角得見書の決定 S IJ N システム管理 下山智明、城谷洋司共著定価 7 , 0 圓円 SunOS 4 ココ (SPARC system 、 Sun3) 対応 TFS 、 RFS の機能のほか、マニュアルて、は見つけにくい dump 時 のパラメータやテープの不頁、オートマウントの設定を詳説。さらに システムにトラブルが生じた際の対処方法、メモリ UNIX やミニル ートの使い方など、システム管理に必要な情報を満 Life with UNIX IJN ー X を愛するすべての人に ドン・ライプ、サンディ・レスラ共著、坂本文監訳、福夋博訳定価 3 , 円 だれも知らなかった LJNIX の魅力の世界 UNIX の歴史的背景や社会動向とともに、 UNIX の技術面や市場 面、今後の展望などを幅広く解説。また UNIX 人名辞典、アングラ 情報、名言などの貴重なデータや一風変わった情報を満載、 UNIX ューザーに新しいネ f•を提供する好言勿。 ルート 「 00t から / へのメッセージ 高野豊著定価し 600 円 人とコンビュータを観察するスーバーユーサーの目 日本に UNIX が導入されたばかりの頃、管理者を任された著者の 悪戦苦闘の経験をつづる。著者が、今日まて、めぐりあったさまざまな エピソードを紹介。夋に富む告白談と、飽くなき探求心の物語は、シ ステム管理者に限らす多くのユーザーの共感を平ぶだろう。 株式会社アスキー出版営業部電話 ( 03 ) 535 ト田 94 〒 15 ト 24 東京都渋谷区代々木 4-33 ヨ 0 株式会社アスキー ※表示定価は消費税込みです。 41

3. UNIX MAGAZINE 1996年11月号

UNIX と NT ■ きる。 NT デスクトップから Microsoft RPC と NT 管 理ツールを使えば、 AS/U の設定情報を見ることができる ( 変更はできない ) 。 AS/U には、リモート管理への参加を 目的として、その一 E で川するアプリケーションを開発す るためのライプラリやツールなどは添付されない。 UNIX 上で NetBIOS と SMB スタイルのネットワー クを実現する製品には、 Micro Computer Systems や Syntax のものがある。 Sun は、 Syntax の LMServer や LAN クライアントを Solaris 2 用の SolarNet 製品と して販売している。これらのべンダーは、いすれも NBNS を提供していない。 Network TeleSystems は、独立して 重川乍する高性能な NBNS と DHCP サーバーを 386 pc 用に提供している。 工知 . 点では、 UNIX 用の NBNS は Samba の一部とし て縣合されているだけだ。 Samba は、 UNIX システムが TCP/IP 上の NetBIOS と SMB プロトコルによって ファイル / プリンタサーバーとして機能するためのフリー なネットワーク・アプリケーション群である。オーストラ リアの Andrew Tridgell によって書かれ、 Linux を含 む数 - わの UNIX システムに移植されている。言岩田は、以 下の URL から得られる。 ftp://nimbus.anu.edu/au/pub/tridge/samba/ http://lake.canberra.edu/au/pub/samba/ 不可欠な要素 106 機能させることができる。ただ、膨大な手間がかかるとい 特定の状況では、 UNIX と NT とを混在させて有効に dows PC のリモート管理に統合することはできない。 Microsoft RPC と DCE の互換匪の問題により Win- 版のソフトウェアがあったとしても、 UNIX システムは、 dows NT Server に含まれる。これらに相当する UNIX れた BOOTP サーバーである。これらの要素は、 Win- たは NetBIOS の設定項目をサポートするように更新さ する NBNS である。もう 1 つは、 DHCP サーバーま もっとも重要なのは、 TCP/IP 上の NetBIOS で使用 プとのあいだでファイルやプリンタの共有か容易になる。 れば、 UNIX マシンと Win95 および NT デスクトッ ある。 UNIX 側で NetBIOS と SMB のサポートがあ NT と UNIX の統合には、いくつかの要素か不可欠で うだけのことだ。この 2 つの OS の今後のリリースでは、 おそらくこれらの間題点か克服されていくだろう。 ・ Steven Baker ◎ 1996 , UNIX REVIEW (). S. A. ) UNIX REVIEW 1996 年 8 月号より 「 UNIX And NT: The lntegration Challenge 」 1993 れ d BOOTP 佐れ d の・ Extensions, RFC1533 , Oct. [ 6 ] Steve AIexander and Ralph Droms, DHCP 0 〃 0 れ s Detailed 夘 ec 亜 c 佖 0 れ s , RFC1002 , Mar. 1987 ル 7 ・ 0 NetBIOS service 0 れ 0 TCP/UDP tra れ夘 0 : Board, NetBIOS Working Group, Protocol s れ d のヨ to-End Services Task Force, lnternet Activities [ 5 ] Defense Advanced Research Projects Agency, End- Concepts methods, RFC1001 , Mar. 1987 for 佖 NetBIOS service 0 れ佖 TCP/UDP ra れ夘 0 : Board, NetBIOS Working Group, Protocol s れ d のヨ to-End Services Task Force, lnternet Activities [ 4 ] Defense Advanced Research proj ects Agency, End- SMB, Version 2 , Oct. 1992 [ 3 ] X/Open, Protocols 和 7 ・ X. / 0 〃 e 〃 PC んロ vo 祕生 [ 2 ] X/Open, IPC Mechanisms ル 7 ・ SMB, Feb. 1992 & Associates, 1993 乞 c 観れ s Across DCE 佖れ d 怖 % れ dows NT, O'Reilly [ 1 ] Ward Rosenberry and Jim Teague, D な t 6 れれ 9 [ 赭文献 ] 本誌に翻載中の「 NET WORTH 」の著者。 『 Extending DOS 』 (Addison-WesIey 刊、 1990 年 ) がある。 省勤務。「 Programmer's Journal 」の元編集者で、共著に 州の建物のエネルギー管理をおこなうオレゴン州エネルギー UNIX MAGAZINE 1996.11

4. UNIX MAGAZINE 1996年11月号

UNIX と NT ーー統合への道 by Steven Baker 'f 「 om LJNIX REVIEW ひと口に Windows 95 ( 以下、Ⅵⅲ 95 ) や Windows NT ( 以下、 (T) と UNIX システムの統合といっても、 さまざまな意味合いがある。 PCI も UNIX マシンも互 換性のあるネットワーク (Ethernet など ) を使ってい るのなら、同しネットワーク・セグメントに接続できる。 W ⅲ 95 も NT も、 PC のネットワークで一勺なプロト コルのほかに TCP/IP プロトコル・スタックを標準で備 えているので、 PC に IP アドレスを設定すれば TCP / IP の世界の一員となる。 W ⅲ 95 にも NT にも Telnet や FTP など簡単な TCP/IP プログラムか組み込まれてい るから、 Windows PC は UNIX システムとファイル 交換ができる。 NT には FTP サーバーが組み込まれて いるし、 Windows NT Server には DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) サーバーも組み込まれ ている。 Microsoft は DNS サー / ヾーを、 Windows NT Resource Kit というノヾッケージの一部として提供して いる。 NT 用の Web サー (lnternet lnformation Server2 ) も、 http://www.microsoft.com/から年翆トで 入手できる。 こ北は丿、外に、 32bit Windows 版アプリケーションとし て市販されている TCP / IP クライアントがある。さらに、 インターネットからダウンロードできるフリーウェアもあ る。 POP (Post Office Protocol) や IMAP (lnternet Mail Access Protocol) をサポートした TCP/IP べー スのメール・クライアントがあれば、特別なメール・ゲー トウェイを用意しなくても、 PC ューサーと UNIX ュー 1 調主 : ここでいう PC とは、たんに PC/AT 万」奐ごけをのでは なく、 Windows など Microsoft の OS を実行するコンピュータの 篇味てイ叫 ) れている。 2 訂主 : Windows NT Server でのみ重川する。 100 サーとのあいだでメールの交換ができる。一般に、 POP や IMAP のサーバーは UNIX システムで重川乍する。 UNIX のネットワークでは、 Sun の開発した NFS を用 いてファイルを共有することが多い。いくっかのべンダー カ甘是供しているⅥⅱ n95 用、あるいは NT 用の PC-NFS クライアント・ソフトウェアを利用すれば、 PC と UNIX システムとのあいだで透過なファイル共有と印刷が可能に なる。適切なユーサー権限とアクセス権限か設定されてい るのであれば、 PC-NFS を実行する Windows ユーザー は、 UNIX 上のディレクトリを PC のドライプとしてマ ウントできるし、 UNIX 上のプリンタに印刷することも可 能である。 これらの TCP/IP アプリケーションは相互接続を可 能にするが、 PC の通常のネットワーク、つまり NT や 、 Vin95 、 Windows for Workgroups ( 以下、 WfW) 、 Microsoft LAN Manager 、 OS/2 LAN Server 、 OS/2 Warp Connect オは圧のファイルとプリンタの共有を完全 に実現することはできない。これら PC 独自のネットワー ク環境では、 TCP/IP と異なるプロトコルが使われる。 NT と ( 機能はやや劣るか ) W ⅲ 95 に含まれるリモート システム管理ツールも、 TCP/IP とは異なるプロトコル を使用する。ーヨ殳に、これらのプロトコルは UNIX 上で は使えない。 PC 上のツールは、アドレスではなくおもに 名前を利用するネットワークを使っているからだ。システ ム管理の統合、とくに PC のリモートシステム管理は、た んなる相互接続と w ⅲ 323 上の TCP/IP アプリケーショ ンだけでは実現できないだろう俵 1 ) 。 3 調主 : Windows 95/NT 上で実装されている 32bit アプリケーショ ン用の Windows API (Applications Programming lnter- UNIX MAGAZINE 1996.11

5. UNIX MAGAZINE 1996年11月号

INTEG RATION RAS 接続はできなかった。 監ネ見ツーノレ Microsoft は、 RAS 接続を監視するためのツールをい くつカ驪供している。自動芯答 RAS テンヾイスに関する報 告、リモートから保守できる GUI ューティリテイもある。 RAS ダイヤラーか動いているあいだは、タスクバーに モデムのランプを模したツールか表示される。初期設疋で は、このツールは画面の下部に置かれている (Start メニ ューの項目にもある ) 。ランプをマウスの右ボタンでクリッ クすると、もうすこし詳しいデータか表示される。これに は、接続隻やエラーコ宿、伝送バイト数が 1 行に 1 項 目すっ書かれている。接続カ蔀寉立もしくは切断されたら通 知するように、モニターをプログラムすることもできる。 しかし、接続が切断されるかもしれないといったレベルで は誰にも報告がいかない。 NT 4.0 のイベントログは UNIX の syslog とはとん ど同じだが、レポートは NT のほうがきれいだ。これ以 外にも、重要な管理用ューティリティがある。たとえは、 イベントログ・ビューアでは、リモートシステムでの操作 を監視することができる。 NT マシンからは、 LAN もし くは WAN を越えてアクセスし、ほかのシステムのログ を調べることもできる。 NT 4.0 べータ版では、つねに詳 細なログを言当求してくれるわけではなかったが、それさえ できれは・素晴らしい機能である。イベントをダブルクリッ クするとダイアログ・ポックスか表示さ問題点を報告 してくれる。ときには、それを鮹夬するためのヒントが示 されることもある。 以日こ述べてきたように、改善すべき点もいくつか残っ ているが、 RAS の実装はよくできているように思う。 Mi- crosoft が大幅な性能向上を謳っていることを考えると、 Windows NT server 4.0 はなかなかよくできたインタ ーネット用のサーバーといえるだろう。謳い文句どおりの 性能を発揮するのなら、おもしろみには欠けるものの、私 が信頼を寄せている SCO UNIX の地位を脅かす可能性 もある。そのことを現実のものとするには、 NT 4.0 を早 く公式にリリースすべきである。そのときには、あらため て詔面してみたい。 UNIX MAGAZINE 1996.11 不可欠な UNIX 数年前と上交すると、 NT では多くの点に改善か施され ている。そもそも、当時は NT 耡ゞなかったのである。 おそらく、読者のなかには NT か鞘えてなくなれは・いい と思っている人もいるにちがいない。 しかし、そんなことはありえない。 Microsoft は、 NT を成功に導き、商用 OS のトッフ。べンダーになろうと考え ている。 NT ワークステーションがすべての机の上に置か NT サーバーが電子メールやデータベースの間・作迂、 HTTP のリクエストをすべて処理する日を思い描いてい るようだ。 この忍ひ寄る帝国主義を諸手を挙げて在匣するつもりな ら、おあいにくさまである。 Microsoft にとって、 UNIX は欠かせない存在なのだ。 NT の開発にあたって、 UNIX カ鯛発の目標として掲げられたのは明らかである。だから といって、はかのジャーナリストの、、ヒ、ル・ゲイツ叩き " に与するつもりはないし、 UNIX の優位をことさらに書 きたてようとも思わない。ただ、 NT について感したまま をストレートに書き、それを UNIX の世界にいかに統合 していくか、両者のあいだにどのような違いがあるのかと いった点を中心に綴っていくつもりだ。 ■ Torn Yager テキサス北部をベースに活動けるフリーライター。コンサルタントおよび ◎ 1996 , UNIX REVIEW (). S. A. ) UNIX REVIEW 1996 年 9 月号より 「 Windows NT 4.0 And PPP 」 Applied Courseware Concepts のネ長。 111

6. UNIX MAGAZINE 1996年11月号

連載 96 ワークステーションのおと 坂下秀 DiskSuite 番外編 UNIX MAGAZINE 1996.11 す。すると、 コマンド可かメッセージが出ていないかどうかを調べま これは、かなりの重症かもしれません。次に、 dmesg 「こら、あかんぞ」 までしか表示されません。 態をみるためのコマンドです ) を実行すると、出力が途中 (RAID 5 ファイルシステムなどを構成するディスクの状 し、 DiskSuite の様子をみることにしました。 metastat はなしに嫌な予感がした私はファイルサ→ヾーにログイン 実行できなかったりします。よくあるとはいえ、なんと のです。ファイルサーバーのファイルか第売めなかったり、 かし、その報告どおり、システムの具合がなんとなく変な の管理者にイモせて、私はメールを読むことにしました。し 「適当にリプートでもしといたらええがな」と、対応はそ のだろうと思いにれは、これまでにもよくありました ) 、 ていたので、そのせいで NFS がうまく機能しなくなった ーのハードディスクが壊復旧イ信業のために一亭止し しいと言ってきたのです。その前に、別のファイルサーバ システム管理者の 1 人が、システムのオ子がなんだかおか 不劫ゞ異常に気づいたのは、夕方の 7 時頃のことでした。 ちゃんと役に立ったで を報告しましよう。 ことにというか、ぶしに復旧できたので、まずはその順末 しまいました。そして、期待どおりにというか、驚くべき を使っているファイルサーバーのハードディスクか壊れて を変えようと思っていたのですが、 9 月半ばに DiskSuite 4.0 を紹介してきました。 4 回も書いたので、すこし話題 Striping 、 RAID 5 などを : 見する Solstice DiskSuite 7 月号から先月号まで、 Solaris でディスクのミラーや Sep 10 17 : 04 : 11 hip unix: WARNING: /iommu@O, 10000000/sbus@0 , 10001000 / espdma@5 , 8400000/esp@5 , 8800000 (espO) : Sep 10 17 : 04 : 11 hip unix: Disconnected command timeout fO て Target 1 . 0 Sep 10 17 : 04 : 12 hip unix: WARNING : / iommt 0 , 10000000/sbus@O , 10001000 / espdma@5 , 8400000/esp@5 , 8800000/sd@l , 0 (sdl) : Sep 10 17 : 04 : 12 hip unix: SCSI transport failed: reason 'timeout' retrylng command Sep 10 17 : 04 : 12 hip unix: WARNING: /iommu@O, 10000000/sbus@0 , 10001000 / espdma@5 , 8400000/esp@5 , 8800000/sd@1 , 0 (sdl) : Sep 10 17 : 04 : 12 hip unix: SCSI transport failed: Sep 10 17 : 04 : 12 hip unix: retrying command などというメッセージがいくつか表示されました。 ハードティスクが壊れとる このまま運用していくと重大な事態に陥りかねないの で、ただちに全員にログアウトしてもらい、ファイルサー ーを停止させて障害を特定することにしました。 とりあえすシャットダウンして、もう 1 回起動してみ ました。いま考えると、このときがもっとも危険だったの かもしれません。しかし、それほどひどく壊れているとは 思っていませんでしたし、 DiskSuite を信していたので などと表示されます。 Size: 26416800 blocks lnterlace : 32 blocks く new device> lnvoke : metareplace —f d10 c1t1d0s2 State: Need Maintenance d10 : RAID # metastat す。そして、もう 1 度 metastat を夫行すると、 93

7. UNIX MAGAZINE 1996年11月号

連載 / 旧 dy 入門ー① そこで本連載では、 lndy を端末にして運用している大 学の情報処理 . センターや研究室の初心者ューザーをおもな 対象にして、 lndy の「 lndy らしい使い方」「 UNIX ワー クステーションらしい使い方」を織り混ぜた入門テキスト を目標にします 4 。ただし、 UNIX 関連の部分はすこし簡 単にすませることもあります。その部分ははかの UNIX の参考書で産補ってください。また、ところどころコラ ム形式で管理者向けのメモを挟むつもりです。 こオ功ゝら述べていくことが、私たちと同じ悩みをもつユ ーザーや管理者の役に立っことを願っています。 lndy というコンピュータ 皆さんのなかで、「シリコングラフィックス (SGI) 」と いう名前を耳にしたことのある方は多いのではないでしょ うか。この会社の製品は、『ジュラシックパーク』などの CG をふんだんに使ったハリウッド映回や、家庭用ゲーム の CG 部分の製作などに使われているため、ひろく知ら れるようになりました。 その SGI のワークステーション群のエントリモデル、 つまり最下位にあたる欟重が lndy です ( 写真 2 ) 。パソ コンよりも小さく、鮮やかな青い筐体と、モニターの上に 載っている奇妙な物体 (IndyCam と呼ばれるカメラ ) を牛貿致とする、ちょっと変わったワークステーションです。 lndy がどのようなものかを知ってもらうためにその 長所噬可斤をまとめてみます。 ワークステーションにしては気楽に使える UNIX ワークステーションは、「コマンドを憶えるのが 大変」「扱いに慎重さが必要」といった理由で、使用にかな 射定を覚える人もいるようです。しかし、 lndy の OS は (Windows や Macintosh と同様に ) グラフィカル・ ューザーインターフェイス (GUI) によって大半の操作が おこなえる竟を提供しており、そのようなアレルギーの かなりの部分を払拭してくれます。本体に関しても、ほと んどパソコン感覚て取り扱えます。とくに、一ヨ殳ューサー でも電源を手軽にオン / オフできる点か挙げられます。現 在でも電源オフは管理者缶迂でなけれは・ならないワークス テーションが少なくないなか、貴重な存在です。 4 もちろん、体 ] 容の多く ) SGI 機 (Indig02 など ) にとっても役に 立つでしよう。 134 余談ですが、私か勤務しているようないわゆる「計算機 センター」では、運営費のなかで電気代が大きなウェイト を占めます。ですから、使わないときには一殳ューサーで も簡単に原が切れるワークステーションは、たいへんあ りがたい存雀です。 インターネットが得意 lndy には、電子メールをはじめ、 WWW (World Wide Web) などといったインターネット上のサービス を利用するための基本的なツールカ鰾準で装備さ大半 がマウス操作だけで使えます。描丘、センターを利用する ューザーの要望のほとんどが「インターネットしたい」な ので、この点でとても助かっています。 マルチメディアが得意 画象や音声を扱うツールも充実しています。カメラやマ イクか驃準で伺属しており、これて才彡したものを簡単に デジタル化することができます ( ピデオや CD/DAT な どからの耳石ムみも簡単です ) 。 Showcase というマルチメ ディア・プレゼンテーションツールも付いてきます 5 れを使って音声や画像、静止画像などを組み合わせて遊 んだりできますし、ちょっと工夫すれば WWW ページ の作成などにも活用できます。 UNIX ワークステーションとしても使える UNIX ワークステーションの代表的な用途としては、 Emacs や Mule といった咼機能工デイタ 6 による編集と、 。による文書処理か挙げられます。インターネットや マルチメディアは、機材さえ揃えればパソコンでもなんと かなりますが、 UNIX にしかないアプリケーション 8 を動 作させようとする場合、ワークステーションのありがたみ かま感されます。 さらに、 UNIX を使っていて嬉しいのは分散処理が簡 単にできることです。自分の使っているコンピュータでは 手に負えないような、重い " 9 処理を、ネットワークを介し 5 プレゼンテーション・ツールとは、口頭多俵のときに見せるスライドやビ デオなどを作及するためのものてす。 6 知らない人は、文章を書いて編集 (edit) するためのプログラム (edi- tor) と思ってください。 7 文章を、きれいに印刷 " するためのプログラムです。 8 といっても、は以前からパソコンでも重川乍しますし、「匠では、 MuIe も Windows 95 や NT 更えるようになりましたが・・ 9 印判肋功、かる」「メモリをたくさん必要とする」ことを、このように表 現します。 UNIX MAGAZINE 1996 ユ 1

8. UNIX MAGAZINE 1996年11月号

旧 dy 入門 上原哲太郎 とりあえす触ってみよう 写真 1 噬山大青報処里センターに並ぶ lndy はじめに 私は、 10 年間通った京都大学をやっと卒業し 1 、この 4 月から和歌山大学の情報処理センターに勤務しています。 和歌山大学は県 - 隹ーの国立大学ですが、丘まて教育学 部と経済学部しかありませんでした。昨年 10 月に、初の 理系学部としてシステムエ学部カ万設された 2 という、こ ぢんまりとした大学です。 そんな大学のコンピュータ環境というと、何かのサー バーがあって、端末のほとんどはパソコンで・・・・・・という にネットサーフィンなどに興する姿が見られます。課金制 よくあるパターンを想像するでしよう。しかし見くびるこ 度がないので使い放題ということもあり、稼動率はなかな となか羽歌 LI 」大学のコンピュータ環竟はかなり整って か高く、よく利用されているほうだと思います。 います。とくに情報処理センターの演習室には、ちゃん ところで、このシステムの主力になっている lndy は、 としたワークステーションとして SGI (Silicon Graph- 管理者の立場からすると運用上すこし困ったことがあり ics lnc. ) の lndy R4600PC ー 100 が 64 台並び、その光 ます。その使い方をユーザーに解説した、適当な参考書 景はなかなか圧巻です ( 写真 1 ) 。情報処理センターでは、 がないのです ( 以ード、しはらくは管理者の立場からの発言 これ以外に別棟などにあるものを合わせて 80 台あまりの です ) 。 lndy か下力しており、それらを 2 つのサーバー (SGI の Power ChaIIenge と Onyx Reality Engine 2 ) で束 lndy は、オペレーティング・システム (OS) に IRIX と ねて運用しています。富士通 S ー 4 / 20 (Sun SPARCsta- いう UNIX を採用しています。したがって、分類として tion 20 相当 ) などの非 SGI 機も数台運用していますが、 は立派な UNIX ワークステーションです。多くの UNIX NetNews や DNS などのサーバーとしての用途がメイン ワークステーションと同しように、基本的な UNIX コマ です ( 図 1 ) 。 ンドに加えて MuIe やといったフリー・ソフトウェ アをインストールして、 X ウインドウ環竟 - } : て使うことも このシステムは、おもに各学部のコンヒュータ・リテ ラシー教育やプログラミング実習などに利用されていま もちろんできます。このような利用ガ去に関しては、丘 す。授業のない時間や夜間は自由に使える端末として活用 はよい参考書も多く出ています 3 さ学生たちがレポートを書く道具に使ったり、暇潰し しかし、それでは lndy の楽しさは味わえません。 lndy 1 といっても、麦の 1 年 ( カ手を務めていました 3 たとえば、本誌て寺集している「モーレッ UNIX% 室」を読んでもら 2 したがって、まだ 1 回生しかおりません。 え ( よひととおりのことは分かるはずです。 132 UNIX MAGAZINE 1996.11

9. UNIX MAGAZINE 1996年11月号

管理とセキュリティ RPC は、 DCE (Distributed Computing Environ- Procedure Call) メカニズムを使用する。 Microsoft の ライアントやサーノヾーは、 Microsoft の RPC (Remote リモート管理を可能にするため、 W ⅲ 95 と NT のク なければならない。 は存しない。 ドメイン間の信輒対係は、手作業で設定し 種のドメインの資源ヘアクセスできる。ドメイン間の構造 れていれば、もとのネットワークへのログインにより、各 関係をもっことができるようになった。信軻系か設定さ この念は NT で刻長さ複数のドメインか相のイ頁 本へのログイン ()T 用語ではログオン ) を可能にする。 スワードを管理する。ドメインコントローラは、ドメイン メインコントローラが、ユーサーやグループ 6 の権限、パ インコントローラと複数の成疋が可能なバックアップ・ド Manager や NT のドメインでは、 1 つのプライマリ・ドメ しネットワーク・アドレスをもっていなくてもよい。 LAN 的に同じネットワーク・セグメントになくてもよいし、同 わけではない。ドメインを友するコンピュータは、物理 LAN Manager では、ドメインはなんらかの構造を表す は NT のドメインは、 DNS の階層ドメインとは異なる。 るコンピュータのグループである。 LAN Manager また ーー 0 ドメインは、管理とセキュリティのために設定され LAN Manager 2.1 では、ドメインの概念が追加され 不 j 助日や削除ができる。 適切な権限があれば公開されているディスクやプリンタの る。サーバーは、 ADMIN $ という共有名も公開しており、 IPC$ は、簡単なメッセージング・システムにも用いられ は、それぞれトランサクション SMB に対応づけられる。 り、 OS/2 とⅥⅱ n32 のシステム管理用 Lanman API スの SMB を送り、要求した情報を得る。この機構によ ムが公開している IPC $ に対してトランザクション・べー れる。通切な権限を得たクライアントは、リモートシステ 使って、トランサクション・べースの SMB オ冓か夫現さ 、 IPC$" という特別な共有名を公開している。この名前を に SMB に追加された。クライアントもサー リモートシステム管理と IPC の機構は、早い時期 UNIX MAGAZINE 1996.11 6 調主コ襯艮管理のた ) ューサーのグループ。 UNIX と NT ■ ment) をベースにしているが、 DCE の機能の一部は削 ら独自の追加がなされている。たとえば、現バージョ ンでは、 DCE のセキュリティとディレクトリ・サービス はサポートされず、 NetBIOS によるトランスポートをサ ポートしている。 Microsoft の管理ツールの多くは、この RPC 機溝に よっている。レジストリ・エデイタ、ドメインユーサー マネージャー、 WINS マネージャー、 DHCP マネージ ャー、 Apple Share ()T 用語では Macintosh サーピ ス ) マネージャーなどがそうである。これらのツールでリ モートのコンピュータお尺すると、 Microsoft RPC に よりネットワークを越えて設定を見たり、変更したりする ことができる。ただし、ユーサーは管理者の権限をもって いなけれはならない。 原理的には DCE をサポートする UNIX システムが W ⅲ 95 と NT システムの管理に参加することも可能だ が、現実には不可能である。 Microsoft RPC のトランス ポートのうち、 NT のセキュリティをサポートするのは、 TCP/IP 上の NetBIOS による名前付きパイプだけだか らである。名前付きパイプは、 Microsoft RPC による DCE に含まれなし寸長というのが間題だ。なんとか同様 の SMB バケットが送れたとしても、 Kerberos を用いる DCE のセキュリティと NT が独自に採用するセキュリ ティ識別子とのあいだの違いか残る。 ロ Advanced server f0 「 UNIX LAN Manager for UNIX に続く製品として、 Mi- crosoft は Windows NT server を UNIX に移植した AS/U (Advanced server for UNIX) を AT&T にラ イセンスした。 AT&T はこれを受けて、特定のプラット ホームに移植、販売する数ヤの OEM べンダーと契約を 結んだ。現在の AS/U は、 Windows NT 3.51 と同等の 機能をもっている。しかし、各べンダーに提供されたバー ジョンには WINS が含まれていない。 WINS は、大規 模な PC ネットワークの構築に必顎である。 AS/U 製品群は、 SMB と TCP/IP 上の NetBIOS を 使って、 UNIX のファイルとプリンタを W ⅲ 95 や NT のクライアントに共有させる。 AS/U は、プライマリある いはバックアップ・ドメインコントローラとすることがで 105

10. UNIX MAGAZINE 1996年11月号

INTEGRATION Windows NT 4.0 と PPP Tom Yager 数週間前から、 Windows NT Server 4.0 (beta 2 , build 1314 。以下、 NT 4.0 ) を動かしている。とりあえ す、 NT4.0 を使って ISDN でインターネット・プロバ イダに接続する実験をしてみた。その過程で、 Microsoft のこの新しいオペレーティング・システムにはいくつかの 優れた点があることが分かったが、同時にもうすこし違う 方法をとってほしいと思うような点もあった。その一方 で、私は NT の実験に使ったのと同じプロバイダに SCO UnixWare ( 以下、 SCO UNIX) を用いて接続してみた。 接続のための言定や運用のカ去をみると、この 2 つのシ ステムのあいだには大きな違いがある。これは、それぞれ の言者の意図を央したものである。私には、どちらの 手法も素靕らしいものにみえる。そこで、今回は NT4.0 と SCO UNIX で PPP (Point-to-Point Protocol) が どう実装されているかをみながら、両者の相違を調べてい くことにする。 RAS と PPP NT 4.0 では、 PPP は RAS (Remote Access Ser- vice) 機能に組み込まれている。 RAS は、リモートシス テムとの接続の設定や運用をおこなうためのツール群であ る。 PPP は、 NT 4.0 てサポートされる各種のプロトコル の 1 つである。このほかに、 Windows 独自のネットワー ク・プロトコルである NetBEUI (NetBIOS Extended User lnterface) や Novell NetWare の IPX もサポー トされている。これによって、 DOS や Windows では Microsoft や Nove Ⅱ独自のクライアント・プログラムを 用いたネットワーク接続が可能になる。 Microsoft は、 RAS において PPP を実装するにあた UNIX MAGAZINE 1996.11 from UNIX REVIEW り、 UNIX とくらべて遜色のない、あるいはそれを上回る 性能を得ようと試みた。たとえは、サーバー 1 台あたり、 最大で 256 までのシリアルデバイス ( モデムやターミナ ル・アタブタなど ) を扱うことができるようにした。各デ バイスは、受信側にも発信側にもなれるし、両方を兼ねる ことも可能である。管理ツールを使えば、リモート接続の 際に利用するプロトコルの指定や LAN 上のほかのシステ ムへのバケット転送の禁止、あるいは認証や培 : 号化といっ たオプションも利用できる。これらはポートごとに設定が 可能であり、使用する人やアクセス先などに応じて変更す ることもできる。 NT 4.0 の RAS 機能のうち、もっとも多目的に使える のが 32bit Windows クライアント (Windows 95/NT) と NT サーバーと妾続である。この種妾続では、デー タの暗号化と応答の言 E の両方が可能になる。 NT 4.0 は、 PPTP (Point-to-Point Tunneling Protocol) にもヌ寸 応している。このプロトコルを利用すると、インターネッ トを、、トンネル " として Windows ホスト間での暗号イし凾 信が可能になる。以前のバージョンでこのようなデータの ーをおこなうには、 NT システムに直接ダイヤル接続す る以外の力法はなかった。 NT 4.0 は、マルチリンク PPP もサポートしている。 マルチリンクでは、複数の装置のバンド幅を束ねて、低い コストで広いバンド幅を確保できる。まだ ISDN カリ用 できない地域では、 28.8Kbps のモデムを 3 台使ってこ のようなことができる。あるいは、 TI (1.54Mbps) 回線 を引けるはど大きくない企業などでは、複数の 128Kbps ISDN を組み合わせて利用してもいいだろう。 107