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検索対象: UNIX MAGAZINE 1997年7月号
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1. UNIX MAGAZINE 1997年7月号

連載 /FreeBSD/—トー① 図 2 APM 文寸応つメッセージ FreeBSD 2.2. I—RELEASE # 12 : Sat May 3 21 : 34 : 31 JST 1997 toor@ruri.tom-yam ・ or ・ jp : /usr/src/sys/compi1e/PAO apmO on isa apm: found APM BIOS version 1 . 1 図 3 PC カード且み ソフトウェア pc カード対応 デバイス ドライバ 写真 1 CONTURA 400 の PCIC ( ・ 1 当 4 ! ま 1 , 、 0 PC カード 0 を : ー - 身 4 え 0 ーを一を 82 PCIC デバイス ドライバ PCIC ( 1 ・ PC カード デバイス ドライバ pccardd PC カード PC カードは PCMCIA (Personal Computer Mem- ory Card lnternational Association) による規格で、 出してイベントが発生していないかを検査している。 自由に着脱できるカード型のデバイスを実現する。 PAO でイベントか検出されると、 APM ドライバは /usr/sbin による PC カードの管理を図 3 に沿ってみていこう。 /apm による命令と同様に必要な処理をおこなう。 APM の規格にはいくつかのバージョンがある ( 職斤は 1.2 ) 。初期の規格には日未な点があったために実装がまち 自由な着脱というのはデバイスが壊れないレベルの話で、 まちで、多種のマシンを扱うのは大変なイ檪だった。現在 OS レベルではそうもいかない。たとえば、マウント中のディ の規格はかなり改善されていて、新しいマシンではトラブ スクのコントローラを抜くというような乱暴に対しては OS の 動胙ば描正されない。 ルが上罅如勺少なくなってきている。 これは、 Windows 95 の普及によるところも大きい。 PC カードを制御しているのが PCIC()C Card ln- APM BIOS が Microsoft の基準を満たさない場合は terface Controller) と呼ばれる LSI である。この PCIC 「 Windows 95 対応」を謳えないため、多くのメーカー に対応するデバイスドライバとして pcic が用意されてい が APM BIOS を改善したからである。 る。さらにカードごとの pccard デバイスドライバがあ APM を組み込んだマシンの起重加 ) メッセージ刎列を り、 /dev/cardO といったデバイスファイルに対応して 見てみよう ( 図 2 ) 。 写真 1 は COMPAQ CONTURA 400 の PCIC で ノヾージョン 1.1 の APM BIOS がシステムに存在す ることを石忍しているが、この時点ではまだ APM カリ VLSI の 82C146 である。この PCIC が制御できるス 用できる状態にはなっていない。メッセージには現れてい ロットは 1 つで、 2 つのスロットに対応するために 2 つ ないが、このあと PAO の起動川実行ファイル /etc/rc. の PCIC が使われている。ちょうどこの裏が PC カード pccard で APM による電源管理を有効にするためにコマ スロットである。 ンド /usr/sbin/apmconf が実行される。 OS 側には、モデムカードならば si 。といった具合に、 サスペンドなどのイベントが起こったときの処理は、 PC カードの機能に対応するデバイスドライバがある。 PC カードと秀しているので彳あする。 さらに、 pccardd はリソースの管理と、 PC カードと いる。 100 UNIX MAGAZINE 1997.7

2. UNIX MAGAZINE 1997年7月号

連載 /FreeBSD ノートー① テナンス・コマンドである /usr/sbin/pccardc を実行し て得たものである。 CIS は TupIe ( タブルあるいはトゥープル ) と呼ばれる 項目からなっている。 CIS の構造を指定する項目と、カ ードの機能や必要なリソースなどを具イ勺に示す項目があ ' こには、デバイスの識別子、デバイスの不鶤頁、 る。 ジョンやメーカーの情報、消費電力、必要とする IRQ や I/O の要件などが並んでいる。 pccardd がカードに対応するドライバを決める手掛か りにするのは、この例では 5 番目のタブルの情報で、メ ーカー名、 3Com Corporation" とカードの型番 3C589 である。 pccardd か起動川こ読み込む設定ファイル /etc /pccard. conf は、このメーカー名とカードの型番をキー とするデータベースになっている。 3C589 の例では、対 応するエントリは以下のようになっている。 # 3Com Ether1ink III 3C589 , 3C589B , 3C589C , 3C589D card "3Com Corporation" " 3C589 " config default "epO" any insert echo 3Com Ether1ink III inserted insert /etc/pccard—ether $device remove echo 3Com Ether1ink III removed remove /etc/pccard_ether_remove $device config 行にある ep0 が対応するドライバである。 のほか、カードを着脱したときの重川乍か指定されている。 Ethernet カードの場合は、 IP アドレスや経路情報を指 定するための設定ファイル /etc/pccard-ether 、および /etc/pccard-ether-remove か呼ばれる。 前回も述べたが、移動によって IP アドレスが変化す る環竟では DHCP の使用を勧める。 WIDE による実装 が http://www.wide.ad.jp/software/index.html に あり、 FreeBSD のポート・コレクションにも採り入れら れている。 リソース割当て カードに対応するテンヾイスドライバカ鴃まったら、リ ソースを割り当てる。カードの要求するリソースは CIS に書かれている。 3C589 の場合はすこし分かりにくい が、 IRQ は 0 ~ 15 のいすれか、 I/O ポートは 0X200 ~ 0X3E0 の 0X10 おきのアドレスのいすれかである。 PAO ではこの要求に対して、あらかじめプールしてお いたリソースから適当なものを割り当てる。 102 このプーノレ は /etc/pccard. conf に己されている。 PAO に付属の pccard. conf. sample は、 # Genera11y available IO ports 0X240 ー 0X2e0 0X300 ー 0X360 10 # Genera11y available IRQs 10 11 1 て q # Avai1ab1e memory slots memory 0Xd4000 96k UNIX MAGAZINE 1997.7 る ) 、 APM ドライバが停止していた時間を報告する。次 サスペンドから復帰するとにれも 1 つのイベントであ 止する。 メッセージである。このメッセージの直後にシステムは停 ep ドライバのサスペンド処理ルーチンを呼び出した際の 最初の行は、サスペンドを検知した APM ドライバが epO: utp/bnc [*UTP*] address 00 : 60 : 97 : 4a : 92 : 41 Card inserted, slot 1 Return IRQ=IO epO : already unloaded resumed from suspended mode (slept 01 : 25 : 50 ) epO : suspending 帰した場合には次のように syslog に言求される。 しているマシンをサスペンドして、カードを挿したまま復 この様子を具イ勺にみてみよう。 3C589 を挿して動か 設定する。 て、サスペンドから復帰した場合は、調べなおしてテンヾイスを らす、そのあいだのカードの入替えは検出できない。したがっ る。しかし、電源カ砌断された状態では PCIC は動作してお しており、変イゞ生じると割込みによってカーネルに通知され 原が入っている状態では、 PC カードは PCIC か監視 意 1 挿入したのと同し重川乍をするようになっている。 ペンドしてから復帰した場合は、 PC カードを抜いてから 現在のデフォルトでは、 PC カードを入れたままでサス PC カードと APM の協調 戻り、新たにはかのカードへの割当てか可能になる。 カードか妝かれると、利用していたリソースはフ。ールに ばならない。 テンヾイスとして組み込まれている ) との衝突を避けなけれ バイス (ISA スロットがなくても、シリアルなどは ISA がある。このフ。ールは、マシンの使っている普通の ISA デ の範囲が違うので、自分のマシンに合わせてする必要 のようになっているが、マシンごとに利用できるリソース

3. UNIX MAGAZINE 1997年7月号

連載 /FreeBSD ノ ートー① 写真 3 Relia R 刊 2019 なっていないが、高価な 3Com の 3C509 ( 現行モデルの 3C509B は 1 万円前御などとくらべても、とくに劣る 結果は出ていない。 RE2019 も 3C509 も I/O ポートに よるアクセスでデータを転送するが、この方式の性能の上 限にかなり近いところまできているようだ。 NE2000 互換品のなかには互換生が悪いなどの理由で、 FreeBSD などの NE2000 用テンヾイスドライバでは十分 なパフォーマンスを発揮できないものがある。そのため、 、、コスト・パフォーマンスは NE2000 互換の安いネットワ ーク・カードカ甘齠羊によいけれど、ハズレを引くこともあ は http://www.jp.freebsd.org/-nao/以下にまとめて る " といった言い方をすることが多かった。この RE2019 ある。 は ( マザーポードの制限はあるものの ) 安じ、してお薦めで 英語キーポードに替えてからの入力は・馮商で、肩こりも きそうである。 すっと楽になった。 ・瓰丘は PCI の Ethernet カードも安くなっているが、 いうまでもないことだが、このような匿をおこなうと このようなカードのはうがはるかに安い。 PCI のカードの メーカーの一焉正は効かなくなる。この記事と同じように改 はうか咼速で効率がよいのではないかという疑問も耳にす 造して失敗したとしても、私も責任は負えないのでくれぐ るが、普通の Ethernet ならばはとんど変わりはない。 れも慎重に対処してはしい。 ただし、 Fast Ethernet の場合は話が別である。 3Com の 3C515 など ISA バスのカードも市販されているが、バ 格安ネットワーク・カード スの中幻幻度がポトルネックになる。このあたりの事は 去も広安価な ISA バス用 Ethernet カードが出回っ PC カードでも ISA バスと同しである。 Fast Ethernet ている。 FreeBSD でも使えるのか前から疑問に思ってい のような用途には新しい規格である CardBus が適してい るが、また普及し始めたばかりで、 FreeBSD では未対応 たので、目についたなかでもっとも安い ( 2 , 000 円程度 ) カードを買ってきて試してみた。 である。 ReIia の RE2019 という ISA カード (http://www. というわけで、 PCI バスや EISA バス、あるいは PC relia.com/tW/1ー1ー1.htm) で、 10B e T と 10B e2 の カードの場合は CardBus のような高速なバスのほうが コネクタが付いている ( 写真 3 ) 。コントローラ・チッフで Fast Ethernet 本来の能を囎軍できる。 ある ReaItek の RTL8019 については http://realtek Accelerated-X Server 、 CDE .com/tW/CⅡ/8019.html に詳しいドキュメントがある。 NE2000 互換で、 Plug&PIay 機能が追加されている。基 Xi Graphics ( 元 X lnsideo http://www.xig.com/) 板 - E にジャンパはまったくなく、設定はソフトウェアで の Accelerated-X Server の新しい / ヾージョン 3.1 と、ヌ寸 おこなう。 応する CDE ( 図 5 ) を「ぶらっとは一む」のご好意で試 FreeBSD は Plug&Play を正式サポートしていない。 用した。 そこで DOS を起動し、付属のユーティリティで Plug& 手順としては、ます FreeBSD-2.2. I-RELEASE をご PIay 機能を無効にして、手動で IRQ と I/O ポートを設 く簡単な構友でインストールした。次にディレクトリ /usr 定した。マニュアルには、 Plug&Play 非対応マサーポー /XI 1R6 / lib / X11 を作成して Accelerated-X Server ドでは PIug&PIay 機能を無効にする竹業はできない " と を展開したあと、ディレクトリ /usr/X11R6/bin を作成 己されているので、注意が必要である。 して X サーバーをインストールした。最後に CDE の 以 - ヒの準備で涌常の NE2000 互換のカードと同椒 ed CD-ROM をマウントして、インストール・コマンドを実 デバイスで利用できるようになった。入念なテストはおこ 行してフルインストールお尺した。 一三ロ 106 UNIX MAGAZINE 1997.7

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bit 連載 /FreeBSD/—トー① に、サスペンド前に有効だった PC カードのドライバカ嘸 ヒされる。 ep ドライバの場合はサスペンド時の処理と重 なっているため、、、 already unloaded" というメッセージ カっている。ドライバが無効化されると、割り当てられ ていたリソースカされる。メッセージとして IRQ=IO のみカ斗長告されているが、 I/O ポートも同様である。 そしてあらためて、スロットにカードが入っているかの 検査をおこなう。カードの存在を石忍すると pccardd は CIS を読み、 epO をふたたひ有効化するために呼び出す。 最後の、、 ep0 : " て始まる行は、 ep ドライバが正常に有効化 されたことを報告している。 ソケットサービスとカードサービス PC カードの規格では、 PC カードをコントロールする ためのソフトウェアのインターフェイス (API) もあわせ て定義されている。この API には、ソケットのハードウェ アに近い下層の処理をおこなうソケットサーピスと、テンヾ イスドライバからカードへの制御を中継するカードサーピ スがある。 この API はかなりきめ細かく規定されており、柔軟生 は高いか処理が複雑で、実装には大量のコードを必要とす る。そこで PAO ではこのモデルには従わす、前述した pccardd の動作が示すような簡単なモデルに沿って実装 されている。 大多数の PC カードはこのモデルに適合しているが、例 外もある。たとえば、 Ethernet カードのなかには自分の Ethernet アドレスを CIS にもっていて、通常のドライバ からは読み出せないものがある。 PAO では、 pccardd か らドライバにこの↑帯匱を渡すために / etc / pccard. c 。 nf に 特別なパラメータを用意している。 そのほか、 PAO のモデルから大きく外れる特殊な操作 を必要とするカードもある。そういったテパイスをサポー トするためには、そのつど PAO に抜け穴を作らなけれ ばならす、屯なモデルを導入したメリットカ磚れてしま う。このあたりは、今後どのように PAO を発展させてい くかを考えるうえで重要なポイントの 1 つである。 PAO 対応デパイスドライバ」 こでは、 PAO の利用時にデバイスドライバのおこな う処理を実際のコードを参考にしながらみていこう。リス ト 1 は ep ドライバの 3C589 対応部分の一 - ; で (/sys/ UNIX MAGAZINE 1997.7 共立出版 ・・・ひろのかすお ソニー CSL 研究所・・・ ・情報研究フロンティア 3 研究環境 ・・・金子邦彦 歴史を観て」 ( 後編 ) ・小説「進物史観一進化する物語群の ・ Java 最前線 2UavaOne 印象記・・・松岡聡 真のマイクロカーネルへ向けて・訳谷口秀夫 ・・・訳天海良治 システムのサポート 高速通信のためのオペレーティング ・・・訳弓場敏嗣 イントロタクション 最近の話題 オペレーティング開発における Topics ー情報化新時代の複合化問題下條信輔 0 〃ⅲれコマーシャルとコンテンツ 7 月号 ( 発売中 ) 日 5 ・Ⅱ 2 頁・定価 82 ロ円 ( 税込 ) ・続キーホード談議 3 S H K : 片手操作キーカード・・ ・さなけ山通信③自称人間国宝 ! ? モテル人間プロセッサ・・・ ニューラルコンピューティング の遊び方・・ ・計算の迷宮⑩・・・ ・・・杉本正勝 ・・・木村泉 ・・武藤佳恭他 ・・・電脳雑技団 ・日本人の手になる最初の電子計算機最相カ Lecture マルチメティアの基礎技術プ・・ Co ん襯 ・・小林孝之 知的所有権 Hot Line/ アレフ・ゼロ 7Tips 英語の読み方 , 書き方のツホ / 悪魔の辞典 / 電脳 徒然草 /F 「 equently Asked Questions / ソフトウェア探訪 / Cadenza / ぶつくす 「 bit 」別冊 ファイル構造 M. J. Fo 賑・ B. Zoe Ⅲ ck 著 / 楠本博之・浜名祐ー 共訳 ファイル構造概要 / 基本的なファイルの処理 操作 / 2 次記録装置とシステムソフトウェア / 基本 的なファイル構造の概念他・・・・日 5 ・ 46 ロ頁・ 6190 円 ( 価格は税別価格です。お買上けの際には消費税が加算されます ) 共立出版株式会社 Ⅱ 2 東京都文京区小日向 4 ー 6 ー 1 9 / 振替 001 10 ー 2 ー 57035 お問合せ・資料請求は容 ( 03 ) 3947-2511 103

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連載 /FreeBSD ノー トー① リスト 1 if-ep. c static int ep—pccard—attach P ( (struct pccard—dev * ) ) ; static int ep—pccard—init ——P ( (struct pccard—dev * , int) ) ; static void ep—suspend ——P ( (struct pccard—dev * ) ) ; static void ep—unload ——P ( (struct pccard-dev * ) ) ; static int card—intr ——P ( (struct pccard—dev * ) ) ; * PC—Card (PCMCIA) specific code. static struct pccard—drv ep—info = ep , card_intr , ep—unload, ep—suspend , ep—pccard—init , &net ー imask / * Attributes presently unused * / DATA_SET(pccarddrv-set , ep_info) ; i386/isa/if-ep. c から抜粋した ) 、私が nomads メーリン 104 のデータベースを作るためのマクロで、ドライバのソース 殊なマクロの引数になっている。これはカーネル内に一種 たものである。この ep-info は DATA-SET という特 構造体 ep-info は PC カード対応に必要な情報を集め た事情による。このあたりも検詞 - 課題の 1 つである。 found といったよけいなメッセージを報告するのはこういっ PAO を組み込むと起重加の ISA バスの本査で ep0: not なっている。 性の切分けが進んでいないため、このように雑然とした構成に はすでにそのような実装になっている。 FreeBSD はバス依存 分をそれぞれ別のファイルに切り出すこともできる。 NetBSD バス非依存部分、 ISA バス依存部分、 PC カード依存部 り構友される。 れている。 ep ドライバは、この if-ep. c と 3C5X9. c によ バス依存部分だけは / sys / i386 / eisa / 3C5X9. c に括り出さ 分、そして PC カード依存部分が同居している。 EISA if-ep. c にはバスに依存しない部分と ISA バス依存部 インターフェイスカ嗹っている。 ある。基本的なロジックはかなりの部分で共通だが、バス・ ス ) 、 3C579 (EISA バス ) 、 3C589 ()C カード ) などが 3Com の EtherIink III シリーズには 3C509 (ISA ノヾ グリストのメンバーの協力を得て作成したものである。 コード中にこのように言しておくと、 pccarddrvset と いう PC カード対応ドライバの一覧に登録される。 PAO 対応力ーネルでは起重加に、 lnitializing PC—card drivers : aic ed ep fe sn 1p scc siO spc vdc ncv stg といったメッセージか表小される。これは pccard デバイ スドライバがこのデータベースをみて、 PAO 対応ドライ バを順次当求している様子を表している。 ep-info に登録されているのは PAO のイベント処理 に必要な関数である。それぞれみていくと、 card- intr は カードからの割込みをデバイスドライバか処理するための フロントエンド、 ep-unload はカードを抜いたときの処 理、 ep-suspend はサスペンド時の処理である。 ep-pc- card-init は、カードを挿したときの処理とサスペンドか ら復帰したときの処理を兼ねている。 こういった関数はテンヾイスによらない点が多いので、処 理内容を簡単にみてみることにしよう。なお、このほかに ep-pccard-attach も定義されていて、これはテンヾイスの ネ川月化のうち PC カードに対応する部分である。 ep-suspend は、サスペンドのメッセージを表小して、 デバイスが不活性状態にあることを示すフラグを設定す る。 Ethernet ではバケットの到達をイ正する必要がなく、 再送が必要ならは上位のプロトコルが処理することになっ UNIX MAGAZINE 1997.7

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NET WORTH 丘 om UNIX REVIEW M. Steven Baker Windows 95 用の PCNFS 製品 UNIX では、高品質の TCP/IP スタックや NFS な どの基本的なネットワーク・アプリケーションは、 OS が 提供するものだと期待されている。 PC での状況はこうで はなかった。ネットワークへの対応には j 助日投資が必要で あり、 TCP/IP はサードバーティー・べンダー製のもの しかなかった。 PC で TCP/IP か及するにつれて、か ってはおもに UNIX ワークステーションや異機種カ昆在 した大規模なシステムで使われていた NFS の導入か検討 されるようになってきている。 PC で NFS プロトコルを 実装したソフトウェアは、一ヨ殳に PCNFS と呼ばれてい る。前回は、 Windows 3. x 用の PCNFS ソフトウェア ク寺徴について述べた。今回は、前回触れることのできな かった Windows 95 用の PCNFS ソフトウェアについ て述べよう。 セットアップ Windows 95 では、 DOS や Windows 3. x にくらべ てリモートファイル共有の実装がすっと簡単になってい る。 Microsoft は IFS (lnstallable File System) に必 要なインターフェイスや API を初めて正式に文書化した ので、 TCP / IP べンダーはこのコードをリバース・エンジ ニアリングする必要がなかった。その結果、 Windows 95 用の PCNFS クライアント・ソフトウェアは、 Windows 95 のリリース後まもなく手に入れることができた。 今回は、 Windows 95 用の 16 不頁の PCNFS 製品を テストした俵 1 ) 。これらの製品を NFS クライアントと して UNIX システムに接続し、ファイルやプリンタにア クセスする場合について述べる。多くのべンダーの製品に は、 Windows 95 で動く PCNFS サーバーも入っており UNIX MAGAZINE 1997.7 ( または別売で提供されている ) 、 UNIX のユーサーは PC 上のファイルにアクセスできる。しかし、 Windows 95 には定期的に壊れるという残念ではあるが当然ともいえる 評判があるため、思うにこのサーバーの機能はあまり役に は立たない。 評価とテストには、ローカルな Ethernet LAN 上で 通信をおこなう PC と UNIX から構成される典型的な環 境を選んだ。 256KB のキャッシュメモリ、 16MB のメ モリ、 St andard Microsystems の Ether EZ Et hernet カード、 Adaptec の 1542CF SCSI カード、 Diamond Multimedia Systems の S3 VLB ビデオカード、 Cre- ative Labs の SoundBIaster 16 のサウンドカードとい う構成の、 486DX -100 VLB/EISA のマザーポードのマ シンを使った。 UNIX の NFS サーバーには、 S01aris 2.5 か動いている Ethernet アダフ。タ内蔵の旧型の SPARC- station 2 を使った。 Solaris 2.5 は、旧い NFS version 2 だけでなく、・最斤の NFS version 3 プロトコル (TCP と UDP の両方で NFS が使える ) にも対応している。 れらは、前回 Windows 3. x 用の PCNFS ソフトウェア を言面したときに使ったテスト環竟と同しである。 Windows 95 は、 2GB SCSI ハードディスクのプラ イマリ・パーティション (C ドライフつの独立したディレ クトリにインストールした。このようなマルチ・コンフィ ギュレーション竟は、 V Communicationsl から出て いる system Commander という優れた製品を使うこと で実現できた。 PCNFS とほかのソフトウェアは、同じ ハードディスクの別パーティション (D ドライフ ) の別個 のディレクトリにインストールした。このようにしておけ 1 調主 : 国内では LIFEBOAT カ及売している。 93

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ト 0 龕にÄD に気しま 最新の資料が簡単アクセス ( AC ESS アクセスの方法は 4 タイプ [ 表面 ] 切手を貼らずに このままご投函 ください。 資料が確実に届く様 , 資料請求 姓名のフリガナ , ご住所の番地まで , こ面倒でも全項目 正確にこ記入ください。 ・広告資料請求番号は各ページの下欄に記してあります。 ・広告資料請求カードは , ご面倒でも全項目にご記入ください。 ☆姓名のフリガナ , お電話番号 , ご住所の番地は必ずご記入ください。 記入もれがある場合、資料をお届けできないことがあります。 有効期限が過ぎている カードは、無効とさせて いただきます。 郵使はがき WX 4 月号 ( ZD ) 資料講求カ ー - ド - 第、日ま : 第浦一一・日事ン・マイ 00 ン議′ムズ アル′ン 物第ンス第ム ア議ツ 0 日物ーレト 0 : クユ アスフ 日・エレクト 0 ニクス アドックス 日・一レクト 0 : クス スック 日・ヒーーレっバツの - ド キラベル′ータンスム P ー 0 ピジまアルク′ロリ - サイエンイスフバラ第イス い 5 ネトマ第 - ンツヤハン - 日・イジルイクイプメント アス・一 ・ヤノン・第 アス - 日第、 ( 0 ビーアソフトつをア コンビ】 - タ第イミックス マイク 0 クラフト コンビよ - イナ ! ツつス イン - ン一ナルサイエンイ ) イク ■イック アミュレト 第トつ - ク第イミックス をイック ツイ・アンツょイ・インタ - ナ・ル ッスマネーンメント ンスをマ第 - ツメント アイ・エイ , ′イ [ ーをアータ 1 イク 0 ックリャパン っと第一 ウインドつ ! フェ第リーチ 0 インつ : フェ夏リーチ アタムキット ネットつンンス・ クノトリ考 グノーン ^ クス ユい ィー , エム - イ ャリタルク′ 0 リー : ま アイサック トム学ック 第上を以外の第料をご・望の・・は下の内に興物・・物 . をこを人下まい . 料第取人娯 東京都渋谷区 代々、編第に 代々木 4- -10 879 株式会社アスキー 広告部 「資料講求」係行 第物効物を ご希望の資料ロ お付けください。 前後にはみ出ないように こ記入ください。 第 歳 こ任 第種まープ : : 1 ータ・・ら月の・・・ ` 5 、・を第宿無、、一 0 第 ををバ - ・ト・アバイトを・・を・ドヤいーををマ第画 [ 裏面 ] ・裏面の記入用紙をコビーしてご記入ください。 己入方法は資料請求カードと同じです。 ・色の濃いボールペン等ではっきりとご記入ください。 資料請求受付番号 03-5351-8948 資料請求カードや FAX と同様に電子メールでも資料請求サービスが受けられます。 インターネットのメールアドレス アスキ—Power A ロインターネット・センターから送信元のアドレスに、記入フォームを自動返送します。 記入フォームの注意事項にしたがって必須事項をご記入いただき、指定のメールアドレスにご返送ください。 ( 送信するメールは、何も記入する必要はありません。また自動返送のため、もし記入されていても内容は 一切無視されますのでご注意ください。 ) ・ Power A ロのサービスペーシ アスキー powe ′ AD サービス 鋼、、こめもへいを 記入フォームが表示されますので、画面の注意事項にしたがって ~ を - ・第 4 ょ ′、・区物す : 第ま物 記入してください。 一月鯰′第月物 r 、′ー宿第ウ第月 ACC SS rqst-powerad@aix.or.jp A SS http://www.aix.or.jp/powerad WWW サーバー ( なお、勝手ながら商品の選択はこちらにお任せいただ きますので、あらかじめご了承ください。 ) ■資料請求サービスシステムに関する お問い合わせ先 〒 151-24 東京都渋谷区代々木 4-33-10 株式会社アスキー広告局 TEL : 03-5351-8199 ■見えるラジオ 広告資料請求サービスシステム 資料送付 資料請求カード 読者 FAX 広告主 青求者リスト送付 ニ = ロ ASCII 電子メ ーノレ WWW サー/ヾー

9. UNIX MAGAZINE 1997年7月号

連載 /FreeBSD ノー トー① 図 5 CDE の醯 デスクトッフ。の紹介 以下のトビックのひとつを選択してください . ・〒スクト 2 / の基本ス顰ル ・〒スりト当アの羇 W ヘルア・トビックを選択するには ・マウスを使用する場合 : 表示したい下線付きトどックの上にポイン タカ驟るまてマウスを鏑ルて . マウス・ ホタン 1 を押して能してください . ・キーホードを使用する場合 . ファイ 0- 襲第簽ををプビケを第 0 ををを 、すスのらツの紹新 イストッ冫嘛優 3 「 ' スットップの基本みをルきき鬘ミ第 にわ , イルを「籘表示「 ノ第当に : ツ壟璽一 ・、つォルトみのを 気項 i 麕の第し項目 ヘルナ Accelerated-X Server のみで使う場合には XFree86 LH : ノート、ラップトッフ。用 AH : 通常のデスクトッフ。用 不頁に分かれた。 Accelerated-X Server はノヾージョン 3.1 になって、 3 Accelerated-X Server が必喫だが、 CDE と組み合わせる場合には必要ない。 UNIX MAGAZINE 1997.7 /ax/patches/ 以下で髄日喆是供されている。 カードのサポートやバグフィックスは ftp://ftp.xig ・ com えすデモ版だけでも試してみるイ酳直はあるだろう。新しい め、 XFree86 のサーバーで足できない場合は、とりあ 新しいモジュールも提供されている。こういうケースも含 分な新しいカードもかなりの部分がサポートされており、 XFree86 がまだ対応していない、あるいは対応が不ヨ - ・ なった。 だったが、 3.1 では魚判月で安定した画面カ等られるように ョンでは解像度を 1 , 280 >< 1 , 024 にすると画面か不安定 lrbo (Mach64 VRAM 2MB) の場合、以前のノヾージ ようになった。たまたま使っていた ATI Graphics Pro っては細かいチューニングによりさらに性能が引き出せる ラフィックス・カードの不頁か増えたはか、カードによ は以前に紹介した前バージョンと同しである。対応するグ インストールの手順やファイル構成など基本的なところ 2.1 互換パッケージをインストールしておく必要がある。 LEASE 以降で使用する場合には、あらかしめ FreeBSD- 今回試用したものは AH である。 FreeBSD-2.2-RE- MH : デスクトップに複数の画面を接続して利用できる Accelerated-X CDE CDE (Common Desktop Environment) は商用 UNIX を中心によく使われるようになってきた、べンダー に依存しない X の工竟である ( 実際はべンダーごとに細か い違いがあるようだ ) 。以前紹介したバージョンでは日本 語を表示できても入力手段がない、頻繁にコアダンフする など、プロトタイプの感カ襁かった。 今回の CDE は jserver ( インストールされる際のファ イル名は wn Ⅱになっている ) を内蔵しており、共され ているアプリケーションへの日本語入力が可能である ( 漢 字コードはすべて EUC)0 数時間使った範囲ではコアダ ンフすることもなく、「これはかなり使える」という印象 をもった。 ただし、端末工ミュレータは漢字表示か歯抜けになる うえに動イ乍がかなり遅くて使いづらい。代わりに、一 - ・緒に インストールされる kterm を使うほうがよいだろう。ま た、誰かがコンソールから日本語竟でログインしないと jserver か起動しないようになっているため、環境によっ ては使いにくいかもしれない。 従来の日本語環境との整合性をチェックするためにポー ト・コレクションの Wnn 用 Emacs をインストールして みたが、問題なく利用できた。 この CDE 竟では jserver をスーパーユーザー権限で動 かしている。これは、潜在的なセキュリティ・ホールになる可 能性がある。外部からアクセスできるマシンなど注意が必な 場合は、通常と同様に wnn というユーザーを作成し、辞書ファ イルなどとあわせて所有者を変更したほうが安全である。 FreeBSD-2.2.2-RELEASE をベースに、この Accel- erated-X Server と CDE を組み合わせた CD-ROM も Xi Graphics から発売される予定とのことである。 ☆ 次回は FreeBSD カーネルの再構築について解説する。 ( はまだ・なおき ) 107

10. UNIX MAGAZINE 1997年7月号

連載 /FreeBSD/—トー① 写真 2 ThinkPad701C の日キーポード ( 左 ) と英語キーポード ( 右 ) ている。そのため、送受信の途中であっても気にせす処理 在言侖されているのがテンヾイスドライバのモジュール化で を中断してかまわない。 ある。現在の FreeBSD では必要なデバイスドライバは基 次に ep-unload であるが、 ep-suspend と同様の処理 本的にコンパイル時に組み込まれる。モジュール化とは、 のあと、インターフェイスを休止状態に設定している。本 あらかじめカーネルに組み込んでおくデバイスドライバは プートに必要なものだけにして、プート後に検出されたデ 来ならここでデバイスドライバを削除してもよいはすであ バイスのドライバをカーネルに組み込むようにしよう、と る。しかし、 BSD ではネットワーク・インターフェイス カ芍全中で消滅することを偂甘是とした言になっていないな いうものである (SystemV 系の UNIX や Linux では すでに実現されているので目新しい考えというわけではな どの理由で、必要がなくなってもデバイスドライバは削除 しない設言になっている。 い ) 。モジュール化は PC カードと相生がよく、現在 PAO が場当たり的に組み込んでいる機構のかなりの部分が見通 ep-pccard-init は引数 first をみて、サスペンドから しよく実装されることになるだろう。 の復リ講の処理と挿 Aßの処理を切り替えている。 I/O や IRQ の割当て、 Ethernet アドレスなどの情報を収集し てぐデバイスの状態か記録されている構造体に保存する。 現在でも lkm ( 10 記 able kernel module) を使ってデバ 3C589 に固有の識別子か読み出せない場合は異常終了す イスドライバを重加勺にカーネルに組み込むことはできるが、特 る。挿入時の場合は ep-pccard-attach を呼び出してデ 殊な工夫が必要で扱いにくい。前述の言籀侖では、カーネルから ドライバへのインターフェイスを改良して、この工夫を不要に バイスを完全に初期化するが、サスペンドからの復帰の場 しようという野じ的な提案もなされている。 合はハードウェアのネ川月イけごけをおこなう。 ep ドライバは、コメントを含めて 150 行程度のコード モバイルと英語キーポード を追加するだけの小規模な変更で PC カードにも対応で きた。はかのカードでも、 j 彖の ISA バスのドライバに 私はふだん ThinkPad701C を持ち歩いているが、ど 多少のコードを追加するだけで動くようになるケースが多 うもキーポードが気になっていた。というのも、日本向 い。動かないデバイスがある場合でも、あきらめずに情報 けのモデルは 106 キーポードをもとにしており、スペー 収集するか、メーリングリストで相談するなどして、鮹夬 スキーの横塩カ啾い。机に向かって利用する場合には、姿 策を見つけてはしい。 勢をうまくとればなんとか支 ; 章なく使える。しかし、電車 PAO の将来 のなかなど姿勢が思うようにならないところではスペース キーを押すのによけいな力が必要になり、肩がこってかな 矢麒月的な譲題としては、 CardBus などのより多様なデ わない。そこで、英語キーポードに入れ替えることにした バイス、多彩なマシンのサポートがある。現在の実装を安 ( 写真 2 ) 。 定させて FreeBSD の正式リリースに組み込むことも重要 である。 IBM から部品扱いて取り寄せ、保守マニュアルを見な 長期的には FreeBSD の将来的な言 1 画も絡んでくる。現 がらの簡単な竹業で入れ替えることができた。イ乍業の言岩田 105 UNIX MAGAZINE 1997.7