フラワー - みる会図書館


検索対象: フラワービジネス
57件見つかりました。

1. フラワービジネス

はしがき 第一章フラワー消費のトレンドを探る 一成長続ける一兆円産業 ( 3 ) ( 1 ) 成長年率一〇 % のフラワービジネス ( 3 ) ( 2 ) 「ゆとり」と「うるおい」と「やすらぎ」を求めて ( 6 ) 二変わりゆく消費トレンド ( 8 ) ( 1 ) 仏事用品から生活および業務日常品へ ( 8 ) ( 2 ) 高級花と大衆花への二極化 ( ) ( 3 ) 花の世界も「軽白淡小」へ ( ) 三多目的化するフラワー消費 ( 絽 ) ( 1 ) フラワーデザインで売上げを伸ばす ( 絽 ) ( 2 ) 遊び心たつぶりのエディ、、フルフラワー ( ) 目 次 ⅲ

2. フラワービジネス

第三章世界の華やかな花事情 「自然とテクノロジーの調和フラワービジネス の躍進をめざして」がテーマの ' 91 東京フラワー ショー。海外 15 か国も参加して“珍しい花”に 注目が集まった。 ( 東京・晴海 )

3. フラワービジネス

△生活のなかに定着しつつあるフラワーデザイン。 そのためのフラワースクールも花盛りだ。 V 工デイプルフラワー ファンタスティックでゴージャスな花の料理。食べてし まうのがもったいないくらいだ。 ( ホテルセンチュリー内カテリーナ写真提供 ) △花と緑のある暮らしは「やすらぎ」 と「うるおい」を与えてくれる。 0 、

4. フラワービジネス

キャップをもつ人達にとっても、リハビリテ 1 ションの手段としての役割をもっている。このような 草花栽培のことを、英語では FIoriculture という。つまり、花の栽培をとおして文化を創り、耕すとい うわけである。 人々の日常の生活のなかに、このようにすばらしい花や緑をどう取り入れていくか、これが生活者 の課題である。真正面からこれを取り上げて問題提起したのは、九〇年に大阪で開かれた「国際花と 緑の博覧会」であった。評価はいろいろあろうが、「花博、が目指したものは「自然と人間の共生」で あった。つまり、花や緑とのかかわりをとおして心豊かな「うるおい」のある社会を創ることである。 その社会づくりはいま始まったばかりである。この社会づくりにフラワービジネスはどうかかわるか、将 これが生産から消費までの各分野にたすさわるビジネスマン・ビジネスウーマンの今後の一つの課題ス ネ である。少なくとも、「フラワービジネスは文化性が問われるあるいは文化性の高いビジネスだ」とい う理解なしには、生活者からの理解も得られないだろう。 ワ 花や緑がもっ価値に対する評価やとらえ方は人によってさまざまである。ビジネスも同じである。ラ フ どこに価値を求めるかあるいはおくかによって、ビジネスの仕方も違ってくる。千葉大学の安藤敏夫 章 助教授は、「フラワービジネスの未来構造」として業種の一覧表をつくったが、それによれば、育種・ 第 生産から環境デザイン・レクリエーションまで実にさまざまな業種があることに驚かされる。しかも、 そこに示されたほとんどの業種がごく最近始まったもので、フラワービジネスの多様化と将来性を知

5. フラワービジネス

花屋さんのアレンジメントもいいが、家庭で飾る花をやってみるのもいい。花のアレンジメントは それ自体楽しいし、快適環境づくりにあった花のアレンジメントができればもっと楽しい。花そのも アレンジメントの ののいろいろな価値が伝わってくる。花を長持ちさせる知識もあるとさらにいし 技術を生かせる専門家になってもいし 。そのためか、第一章でも述べたが、フラワースクールが盛況 である。生活者による花のさまざまな価値の引き出し方、花の利用の仕方によっては、花の消費量を 大きく左右するのは疑いない また、今後重要であろうと思われるのが、花のアフターケアである。電気製品などは売りつばなし ではなく、アフタ 1 ケアがしつかりあるように、花にもそうしたサービス業務、ビジネスがあっても とりわけ、高級なランなどの鉢物ではその必要性が高い。フラワードクターによるフラワーリ フォームとでもいえようか お中元、クリスマス、お歳暮の時期ともなると、二万円前後、ちょっと高めでは五 5 一〇万円のコ チョウランが、また五〇〇〇 5 二万円のシクラメンが売れ筋である。なかには各種のラン数十株を寄 せ植えして、一〇〇万円以上の値のついたギフトまで出てきた。これを管理できずに枯らしてしまう のでは、贈られたほうも残念だし処分にも困る。このようなことがないように、フラワードクターが 定期的に花を点検・リフォ 1 ムするシステム、ビジネスがあってもいい。 すでに、「フラワーリフォーム」としてビジネス化しているのが京王百貨店新宿店である。九〇年四 170

6. フラワービジネス

ターの養成教室を開く。初・中・上級の三つの講座にそれそれ三か月と六か月の二 コースとし、定員は全コース合わせて三〇〇人。内容は園芸の基礎から業務用ギフト のアレンジメントや展示方法までを教える。講師は同社の技術者やデザイナーのほ かに、アメリカのビル・ヒクソン・フラワースクール卒業の一流デザイナーやオラン ダの花き園芸協会派遣の人を予定。【〇三ー三二四九ー一一八七 ) 「キリンビール」と「花門」の合弁で、八六年に設立した「フラワー 東京・原宿「フラワーカレッジ花門」 ゲート」が運営。オリジナルの花も含め一〇〇種類以上の花を用いたフラワーアレン ジが売りもの。三つあるコースは六か月制で、初心者向けから。フロを目指すハイレベ ルのコースがある。各コースの定員は二〇名で六か月の費用は一七万円 5 二二万円。 ( e 【〇三ー三七四六ー一五五一 ) ( 2 ) 遊ひ心たっぷりのエデイプルフラワー 花を食べることが一九八八年頃から急に話題になってきた。花を食べることはそれほど珍しいこと ではない。たとえば、日本では古くからキク、フキノトウ、菜の花などを食べている。 フ、パンジーなど鑑賞用の花をサラダ、 ところが、いま話題になっている花は、カーネーション、バ ケーキ、ゼリーなどに取り込んで食べる " エディブルフラワー。 ( 食用花 ) と呼ばれているものである。

7. フラワービジネス

三多目的化するフラワ 1 消費 ( 1 ) フラワーデザインで売上げを伸ばす ◆当を これまでの花消費の中心が仏事用であったことはみてき たが、もう一つわずかではあるが定期的な花消費の例が稽 古などの生け花用である。一定量が確実に定期的に消費さ 供 一提れるという点では、現在でも供給者にとっては貴重なお客 デ写さんである。この生け花の世界でも現代風にアレンジした がる」生け花が相当増え、花の消費にも変化がみられる。しかし 設える 開変ろそれ以上に注目したいのが、日本流生け花の「対極。にあ のくふ 屋き「 る欧米流生け花、あるいはもっと広い範囲になるフラワー 花大店 るを貨 デザインという分野である。 飾ジ百 を一急 フラワーデザインにはブーケやヘアーオーナメントなど 花メ田 級イ小 高の ( の領域があるが、この分野全体の花消費を引っぱるのは欧

8. フラワービジネス

三には、余剰人員や遊休地を活用して、また企業イメージの向上も考慮したリストラクチャリング ( 事業の再構築 ) の一環としていることである。そして第四に、これらをとおして事業を多角化し、と くに販売単価の高いランやユリを中心にして企業収益の向上を目指していることである。 ます、自らのバイオ技術を生かしての参入の例では、前述の会社の例にみたとおり、食品・化学工 業や商社のほとんどが、自社の。ハイオ技術を生かして参入している。 「キリンビール」の例をみてみよう。「キリンビール一は、一九八六年二月に、「花門」と合弁で「フ ラワーゲート」を設立してフラワービジネスに参入した。「フラワーゲート」は、都内に四店、大阪に 一店の小売店を展開し、またフラワーアレンジメントなどが学べる「フラワーカレッジ花門 ( 第一章 で紹介 ) を運営している。さらに、通販も酒販店や郵便局にカタログをおいてもらう形で実施してい る。 このような「キリンビール」の参入の動機は、花専門会社と提携することによる、自社の。ハイオ技 術のいっそうの活用である。自社の栃木研究所の三〇〇坪の温室をベースに、ビール麦やホップの品 種改良で培ったバイオ技術を駆使して、提携先の「花門」が生産しているセントボーリアの改良から 着手、現在ではプリムラ・ポリアンサ、香りシクラメンも手掛けている。 第二の自らの販売網を生かした例では、「ポーラ化粧品本舗」がある。同社は、化粧品分野では大幅 な成長が見込めないと判断し、同社がもつ一三万二〇〇〇人の販売員 ( ポーラレディー ) と全国二〇〇

9. フラワービジネス

ートのフラワーアレンジメントだけでなく、一流ホテルやファションビルなどでの このようなデパ アレンジメントも増え、さらに展示会場、ビルのオープニング、クリスマスの催しなど、幅も広がっ てきている。これら催しの一件当たりの料金は、最低でも一〇万円以上、最高では三〇〇〇万円とい うものもあるといわれている。これらはすべて会社のイメージアツ。フなどの手段として本領を発揮し ている。 こうしたフラワ 1 デザインの急速な利用範囲の拡大に伴って、フラワ 1 デザイナー養成のビジネス 分野も急成長している。フラワースクールに関するものを紹介しよう。 東京・原宿「デ・マスターフラワースクール」【オランダ人の専任講師を迎え、オランダ流の花のアレンジ・ デザインを教授。一クラス一五人制で、三か月の短期集中コ 1 スで本場のテクニック をマスターできる。講師資格を目指す若い女性に人気。【〇三ー三七九七ー のシーズン性をいっそう強調するための手段として導入。 「有楽町西武」】館一階の宝飾品フロアにギフト対応の花売場「花季 ( はなごよみ ) 」を設置。華やかな 潤いのある宝飾売場にするとともに、宝飾だけでなく花を添えた優雅なギフトにする 一石二鳥の考え。

10. フラワービジネス

かりした高品質の花きが生産できる。出荷は夏秋に集中し ( 前章図Ⅳー 4 参照 ) 、たとえば七 5 九月の出 荷割合は道全体の六四・〇 % 、六 5 一一月で九四・三 % に達する。そして夏季の切り花価格は相対的 に高く、なかでも道産切り花は全国平均より五〇 % 程度高いために、道外出荷が年々増大し、八六年 の道外出荷二五 % から九〇年には四三 % に達 した。 ン ( 2 ) 有望な石狩平野のフラワーゾーン ゾ 札幌市、当別、月形、浦臼町一帯は、北海一 道のフラワーゾーンである ( 図 > ー 1 参照 ) 。ラ フ ここはの学園都市線 ( 札沼線 ) と国道二の 七五号、さらに一九八八年八月の札幌大橋の海 完成で大消費地札幌と直結し、道内出荷はも ちろん、道外出荷にさいしても鉄道、トラッ ク、航空機いずれの手段も用いることができ、図 生産および流通上有利な位置にある。 八九年の道の資料では、切り花生産額四五 札幌、 / 別町 ) JR 学園都市線、 札幌市 浦臼町 月形町 JR 学園都市線と並行して 国道 275 号が走る 123 第 5 章フラワービジネスを現地にみる