そもそも劉備は きもふときおのこにて かんうらひ たいしよう 関羽張飛らの大将を し阜 ばうりやく 従えし上に謀略にたけし こと こうめい 孔明ある事なれば 他人の下に身を屈して すごすべき人物には あるまじと思われ候 それ故かれを呉中に びしき とりこめておき美色と かすかず たの 娯しみの数々をもって とろかし関・張あるいは こうめい 孔明との契りを忘れさせ りさん じんしん 人心の離散を待って だ 兵を出してこれ撃たば じようじ物 大事は成就いたすべきに あそ 4 ろう これ有り候 周瑜は さけおん 0 酒と女で げんとくだらく 玄徳を堕落させ けらい げんとく 家来たちが玄徳を 見限って去って いくのを待てと ってきている この策をどう思う 〉ト さすが ていとく 提督 よいところに 目をつけられ ました この策 せいこう 成功すると 思、つか め ノ 7 ー 139 ー
Äイ、 ・ ~ ま , 0 、曰「 0 なヾノ 2 ( をバ しかがで ございます これが 3 うびげんとく 劉備玄徳か さ - す・がに どうどう 堂々としている 0 9 イク そうで ございましよ、つ ひめぎみむこ 姫君の婿として はずかしくない じんよっ 人物でござる おんわ 和にして へつらわず をんしん 全身から ただよう きひん 気品と威厳 す . ばらし、 おのこですこと いげん 0 おうおう むこどの 婿殿 よくぞ きて くれましたな 叮物うびげんとく 割備玄徳で ござる はじめて お目にかかり ます め ヾ、 0 ー 1 10 ー
なんだ がんたんそうそう 元旦早々 そうぞう 騒々しいぞ そんけん 孫権さま 一応事で ございます 呉侯 それが気霰が そんムじん 孫夫人を連れ 逃げ出した よ、つで ござい ます と つ た なにつ はっ 孫夫人を連れ 呉を逃げ出した ようでござい ます まことか
ことし もう今年も 暮れます がんたんあす 元旦の明日まで お待ち あそばせ がんたん 元旦の 明日まで : がんたんあさ 元旦の朝 朝賀のため で 江のほとりに出て まっ 先祖をお祀りして 参りますと ははもう 母に申しておきます ははしんじんか 母は信心家ですから そ、つい、つことを 大変喜びます なるほどそれなら じもんで 城門は出られる だがおまえが ついて行こうと ところ してる所は せんらんとち 戦乱の土地だ 平和な呉を はなれたことを くや 悔むかもしれんぞ よくぞ くれた ・」ひとり 残っているより 妻として 良人のそばに 生甲斐が ありますわ 0 ー 153 ー
ななんと げんとくそんふじん 玄徳も孫夫人の 事た 姿も見あたらず そんムじん 孫夫人は ・よっひん 責重品を 持って出たとか やつを逃がしては ならん すいろ 呉の水路 陸路すべてに はやうま 早馬で つうたつだ 通達を出せ やつを捕える んだ 許せん あの くつう 履売りめ / おんあだかえ 恩を仇で返す わが妹まで 奪って逃げる たちまち そんけんつうたっ 孫権の通遣が ( / ℃ 呉国をかけ めぐった
. 丿ー L わたし 私について けいしっ 荊州にくる らよううん 趙雲 話はついた 耳をかせ 7 、ノ 私たちは がんたんあさ 元旦の朝 先祖の霊を お祀りすると じもんで 称して城門を出る おまえは先に 長江の岸に出て 待っておれ はっ ー 154 ー
ブイ いま荊州をとろうと すればまた おびただしい軍費と 兵力をつかわねば なりませぬ こんれい いつわって婚礼と称し げんとく 玄徳を呼び沁れ殺せば 荊州はかんたんに 呉のものとなります それゆえ : ころ ころ げんとく それに玄徳を殺せば 娘の一生はどう なるのです よめ 嫁にいかぬ先から わかごけ 若後家となり それでどこに嫁に やるというのです 娘の一生は台なしに なるだけでは ないのですか おろ なんという愚かな 周瑜は六郡八十一州の そうだいしよう 総大将でありながら 荊州を切りとるほどの 知恵もないのですか じよん てがら 自分の手柄のために し拶かむすめお 5 主家の娘を囮に するというのですか よめ ( つ わが君 私もこの計略には はんたい 反対でございます 第・うだい 呉のご兄弟で こんれい 婚礼にことよせ げんとく ころ 玄徳を殺したと てんか 聞こえては天下を みんしんふく とっても民心は服せず ′一れきし 呉の歴史にも どろ 泥をぬるだけで ごぎ」いましよ、つ 6 9
くにじゅっ 国中にも 知られて しまったこと こうなれば こんれい ご婚礼を まとめるのが よ、つごぐいまオ・ つり合わぬ っうこうしゆく 劉皇叔は とうせえい拶う 当世の英雄 かような婿を おとりになっても お妹御さまの はじ 恥とはなりませぬ ノ かんろじ あす甘露寺に っ 連れておいで 気に入らぬ男で あればおまえたちの す 好きなように する力いし もし気に入れば わらわが娘を やります わらわはまだ みと 認めませぬ げんとく わらわは玄徳なる じんよっし 人物を知らぬ じんよっ み 人物を見てから 決めます
際 7 げんとくおちど 玄徳の落度を見つけ せけんとお 世間に通る理由を つけて死罪に しよ、フし J い、フ たくらみのある えん力い 宴会であった りルう 公を動かし こんれい 爵礼の日を はや ) 早めさせた ・ようこくろう 喬国老は じっしん 重臣たちのこの ー 127 ー
さんごく もくし 三国志 合汜城攻防 政略結婚太史慈の最期 証文 ば - フりやく 謀略結婚 かんろ 甘露寺 十字紋石 贅沢の蜜漬 脱出 男まさり・ おレ」こ かつひじよ・つ、 ) - フば - フ だっしゆっ じ - もんせ、 っこん みつづけ 〔月刊『コミックトム』掲載〕 180 144 126 106 83 65 54 26 7