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検索対象: 植物の栄養交雑
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1. 植物の栄養交雑

主要特性変異の 場所 研究材料と方法 2 ー 6 室 接木の年におけ る変異の特徴 115 第 1 世代後における 主要な変異の型 9 6 態の 影 ・実 赤色 , 7 台木 赤色 , 2 室の小さな果接穗拡大した 2 室の果実 赤色 , 多室の大きな果台木拡大した 3 室の果実 赤色 , 2 室の小さな果接穗赤色 , 3 室の果実 真直な葉片をもった羽接穗ポート型で , わずかに 同上同 8 変 黄色 , 2 ー 3 室の果実台木 2 室で , スモモ 型の果実 赤色 , 2 室の小さな果接穗 赤色 , 多室の果実 2 室の小さな果接穗 実 赤色 , 2 および 4 室の拡大し大きなおよび小さな , 少室 た果実 および多室の果実 赤色 , 多室の大きな果接穗赤色 , 2 室で , 頂部の少室 , 赤色で , 突出頂およ 突出した果実 び円形の果実 赤色 , 2 室の小さな果台木 2 室で , 突出した頂お突出頂で , 2 ー 3 室の果実 よび滑かな頂を有する 果実 接穗 2 室で , 頂部の膨大し単純およびび複合花序 , 2 た果実 ー 8 室の果実 大した 3 室の果実大した多室の果実 2 および 4 室の果実 大した 3 室の果実 黄色で , 滑かな , 3 ー 8 台木拡大した , 赤色 , 2 室拡大した の果実 の果実 分裂した葉 , 赤色 , 室の果実 状欠刻葉 同 上 上 欠刻葉およびジャガイ モ型葉 白色で , 大きな花舞 , ジャガイモ型葉 ( 全辺 ) 接穗中間型 白色で , 小さな花 中間型の FI において欠刻葉とジャガ イモ型葉をもった個体がえ られた

2. 植物の栄養交雑

栄養交雑法による果実の大きさの特性の変異 5 栄養交雑法による果実の 室数の特性の変異 155 この章では , 接木による , 室数の如き特性の変異に着目する。この特 には , 野生型のトマト ( メキシカンスキイ・ 353 , スモロディ / ヴィドニイ ) では , 厳密に遺伝する特性であるが , これらのトマトは 2 室果である。 2 室性は , 一連の淘汰された品種にとっても特徴的な性であるが , こ の場合には , 標準からすれることも少率ではあるが観察される。大多数 の品種は , 中間の室数 ( 6 ー 8 ) を有するか , あるいは多室 ( 20 までおよび それ以上 ) を有するかのいすれかである。 果実の大きさや形の特性は屡々 , 室数と連関しているので , われわル が前章で , 果実の大きさ ( 重さ ) を問題として研究した栄養雑種に着耳 する。先す第 1 に , メキシカンスキイ・ 353 が関与してえられた栄養雑 種における室数の特性を研究する。 すでに前章から知られているように , メキシカンスャイ。 353 には , それに大果品種ジオルトウイ・ベルシクを接木した場合、接木の年に 形態学的には対照と同様な果実が 15 箇形成された。室数のみが , 、ある 変動を証明していた , 何となれば 15 箇の果実の中 , 4 果が 3 室果 で 1 果が 4 室果であったからである。 FI ( 原果 634 号 ) を播種育成した 場合 , 3 室果や 4 室果および更に 6 室果 ( 原果 635 号 ) をつけた個体が えられた。室数が変化したばかりでなく , 果実の大きさもまた拡大の方 向に変化したことを注意しておく。その後の世代は特に興味がある。室 数の特性の子孫における変異に関するデータは第 22 表に示した。 メキシカンスキイ・ 353 は特性として 2 室果のみをつけ , ジオルトウ イ・ベルシクは 2 ー 5 室果をつけるが , 栄養雑種は世代毎に室数が増大

3. 植物の栄養交雑

研究材料と方法 要特性の変異の特徴 ( 1940 , 1944 および 1946 年 ) 変異の接木の年におけ 主要特性 場所る変異の特敬 113 第 1 世代後における 主要な変異の型 9 6 の 7 変・異 8 赤色で、稜角ある多室台木果実中の種子数の減ガ赤色 , 深紅色 , 黄赤色 , 赤 黄色 , オレンジ色および黄 色の果実 赤色 , 2 室のスモモ型台木黄色の縞を有する赤色 1 個体に , 黄色で , 2 ー 3 果実 室の , 突出した頂を有する 果実と円型の果実を着生 接穗波状の赤色縞ある黄色赤色斑点のある黄色 , 多室 果実 果実 赤色 , 2 室の小さな果台木赤色斑点のある黄色果多室 , 赤色 , オレンジ色 , 黄赤色 , および黄色の果実 赤色 , 2 室の小さな果台木黄色および黄赤色果実黄色および黄赤色実 台木赤色斑点のある黄色果 接穗赤色斑点のある黄色果 台木赤色斑点のある黄色果 台木赤色で , 2 一 3 ー 4 室赤色 , 黄色および黄赤色の 果実 の果実 接穗黄赤色および黄色で 角ある果実 白色斑点のあるスミレ 色で、多室の果実 ー 8 室の果実 黄色で , 滑らかな , 3 の果実 の果実 赤色 , 2 室の果実 黄色 , 挈室の果実 赤色 , 多室の果実 黄色 , 円形 , 2 室の果接穗黄赤色および黄色の果 赤色 , 2 室のスモモ型台木赤色斑点のある黄色果 赤色 , 2 室の小さな果台木赤色斑点のある白色果 黄色 , 2 ー 3 室の果実接穗赤色斑点のある黄色果 スミレ色で 2 室の果実 室の果実 黄色で , 滑かな 3 ー 8 赤色 , 2 室の小さな果接穗赤黄色果実 白色 , 多室の果実 の果実

4. 植物の栄養交雑

182 第 33 表 栄養雑種ゴールテン / メキシカンスキイ・ 353 の F5 個体 の果実の室数の変化 室数による果実の区分 個体成熟果 F4 における 果実の特徴 番号実数 6 7 8 9 10 2 3 5 4 4 室・円 1 形果 45 25 14 3 3 2 39 30 7 1 9 11 3 1 4 31 1 2 21 5 49 2 10 6 5 1 14 5 3 6 19 6 10 1 7 1 12 10 1 8 12 9 6 20 10 17 5 2 297 12 173 83 16 3 6 1 2 1 計 完全な平形果が 1 , スモモ型が 3 。室数の特徴の変異性に関して , 少か らす興味ある状況がみられた。 3 室果は 12 , 4 室果は 10 , 5 室果は 1 , 及び 9 室果が 1 であった。 ゴルデン / メキシカンスキイ・ 353 の組せの 10 個体についての主 な特徴における変異の総計は次のようであった。成熟果数は 297 , 果実 の平均重は 26g , 最大果の重さは 75g であった。これらの全果実の中 , 円形果は 85 , 平円形果は 21 , 平形果は 10 , スモモ型果は 112 , 尖頂を 有するスモモ型果は 4 , 西洋鞄型果は 18 , ナシ型果は 47 であった。両 親の個体の特徴の標準からのこのような超脱が , 室数においてもみられ た。この同じ 10 個体の 297 箇の果実の中 , 2 室果がわすかに 12 果 , 3 室果が 173 果 , 4 室果が果 , 5 室果が 16 果 , 6 室から 10 室までの ものが 13 果えられた。この変化は , 前世代においてゴールデンの果形 即ち円形であった 4 室果からえられたのである。 ア・ヴ・アルバティエフによって , 早くも 1931 年に トマトのグ 1 1 1 1 7 よっ 1 1 1 1 1

5. 植物の栄養交雑

164 栄養雑種プラノヴォイ / ジオルトウイ・グルッシ午ヴィド = イも , の特性に関して大体同様な状況を示している。接木の年に , 接穂のププ ノヴォイに 8 箇の果実がなったが , それらはすべて 2 室であった。その 後この雑種の子孫が研究された。 年々 , これらの個体は少室性の特匪を維持したが , 多くの果実は 3 、 室 , 4 室および更に 7 室 CF4) および 8 室 ( F5 ) を有していた。 この栄養雑種の第 4 および第 5 世代および両親の品種における室数の 特徴をあらわしている資料を第 27 表と第菊図に示しておいた。 フ。ラノヴォイの室数は , 2 室の品種ジオノレトウイ・グルッシエヴィド = イに接木した結果 , 対照に比して , 著しく減少したことが , この表から 明らかである。対照のブラノヴォィの大数の果実は , 8 から 15 まで の室数を有しているが , 栄養椎種では大多数の果実は 2 ー 3 室である。 ルッゾエヴィドニイの果実 ( 2 室 ) 。中央ー—ープラノヴォイ / ジオルト ウイ・グルッシエヴィドニイの第 5 世代の果実。

6. 植物の栄養交雑

112 順接木 番の年 育 木 第 1 表 主 接木によってえられたトマトの主 要特性 果 4 接 3 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 1940 ゾロタヤ・カロレヴァ黄色で , 滑かな , 3 ー 8 フィカラッチイ 室の果実 1940 ゾロタヤ・カロレヴァ同 上 5 グンベルト 実の色 1940 スパルクス 1940 ゴルデン 赤色 , 多室の果実 ゾロタヤ・カロレヴァ 黄色 , 円形 , 2 室の果メキシカンスキ・ 353 1940 ゾロタヤ・カロレヴァ黄色で , 滑かな , 3 ー 8 メキシカンスキイ・ 353 1940 ゴルデン 1940 グンベルト 室の果実 黄色 , 円形 , 2 室の果ャポンスキイ・ヴェリ カン 赤色 , 2 室のスモモ型ジオルトウイ・ベルシ の果実 1940 ャポンスキイ・ヴュリ赤色 , 多室の果実 ゴールアン カン 199 アルビノ 白色 , 多室の果実メキシカンスキイ・ 3 1940 ゾロタヤ・カロレヴァ黄色で , 3 ー 8 室の果メキシカンスキイ・ 355 1940 ゾロタヤ・カロレヴァ同 1944 メキシカンスキイ・ 353 赤色 , 上 グンベルト 2 室の小さな果アルビノ 黄色 , 円形 , 2 室の果メキシカンスャイ・ 353 1946 ゴルデン 1946 ポンデローサ 1946 フィカラチイ 1946 アルピノ 赤色果実 コ”・ノレフーン・ 赤色 , 稜角ある多室のゾロタヤ・カロレヴァ 果実 白色 , 多室の果実イヌホォズキ SoIanum nigrum

7. 植物の栄養交雑

1C0 この特性の強化を , われわれは以後の世代に予想している。 室性を特徴とするアルビノ型の果実がえられた例は今の所ーっもない。 実の致は , 特に黄色果 ( 246 ー 45 号 ) の子孫において増加しているが , 多 g の黄色 , 3 室果 ( 246 一 45 号 ) が選ばれた。この場合 , 室数の増大した果 F2 の播種育成には , 重さ 17g の赤色 , 2 室果 ( 248 ー 45 号 ) と重さ 20 , ( 大多数 ) から 5 室までの室数を有する子孫を分離した ( 第 24 表 ) 。 FI の播強育成には 3 室果 316 ー 44 号が使用された。この果実は , 2 室 43 図 ) 。 は , 74 箇の 2 室果 , 箇の 3 室果および 4 箇の 4 室果が形成された ( 第 が台木として , アルどノが接穂として用いられた。接木の年に台木に た状態がこのことを証明していち。この場合 , メキシカンスキイ・ - 353 メキシカンスキイ・ 353 が多室果型のアルビノとの結合において示し FI の播種育成には , 同一接穂の 2 箇の果実が用いられた。第 25 表に表・ ッチイは台木として用いられた。接木の年には変異はみられなかった。 果の品種である。この組合せでは , グンベルトは接穂として , フィカラ - みられる ) 。その数は 4 % にも達することがある。フィカラッチイは多室 統の研究材料の中には時折 3 室果がみられる ( 特におくれた子房において よう。グンベルトは、周知のように , 2 室果をつけるが , しかし純粋系 ら , 栄養雑種グンベルト / フィカラッチイに関するデタを検討してみ - おける 2 室性の特性の変異性を研究することは興味がある。この耳的か・ スャイ・ 353 であった栄養雑種のグルーブを研究してきた。栽培品種に これまでわれわれは , 接木成分の一方が野生型のトマト・メキシカン

8. 植物の栄養交雑

栄養交雑法による果実の室数の特生の変異 をつけた個体が分離した。 1942 年から , この個体の子孫が毎年播種育 成された。 1946 年にわれわれは第 5 世代をえた。第 26 表には , この椎 種とその接木成分 ( 対照 ) に関するデータを引用した。 対照のゾロタヤ・カロレヴァにおける室数は 2 から 8 までの変動 ( と の場合 , 大多数の果実は 3 室およびそれ以上の室数をもっていた ) を示し , 又 グンベルトでは % % の果実が 2 室果であったが , 栄養雑種ではわれわ れは 80 % 以上の 2 室果をえた ( 第図 ) 。 第 26 表栄養雑種ゾロタヤ。カロレヴァ / グンベルトの果実 における変異性の特徴 室数による果実の区分 供試果 実験区 F4 において 2 室の果実 ( 258 ー 44 号 ) F5 ゾロタヤ・カロレヴ 299 256 ア / グンベルト ゾロタヤ・カロレヴァ 306 141 グンベルト 1151 1107 44 163 71 23 36 第 44 図左ーー - ゾロタヤ・カロレヴァの果実 ( 室数 3 ー 8 ) , 右ーーグン ベルトの果実 ( 2 室 ) , 中央ーー栄養雑種ゾロタヤ・カロレヴァ / グン ベルトの第 5 世代の果実 ( 2 室および 3 室 ) 。

9. 植物の栄養交雑

1 示されているデタは , 710 ー 40 号の果実の子孫では 3 室果の数が 5 % まで増加し , 又 711 ー 40 号の果実の子孫では 8 % まで増加したことを示 している。後者の例では , 3 室果ばかりでなく , 5 室果や 8 室果もみら れることは興味がある。 ゲ・ヤ・カヴァレフスカヤによってえられた , 同様な組合せの F3 の 育成のデクは , われわれのデクを補足し , 又この栄養雑種の今後の 状態を示しているように思われる。この場合 , 接穂 ( グンベルト ) の対照 としては全く異例で , むしろ台木 ( フィカラッチイ ) の方に普通みられる ような室数の著しい増加が起っていることをわれわれは知るのである。 と共に , 2 室の果実がなった。特に , 突出した頂部を有する 2 室果のみ FI においては , 実験に用いられた 14 個体すべてに , 中間室数の果実 0 な椎色性を示していた。接木の年における室数の状況は次のようであコ は対照と異って小果となり , 台木になった 5 箇の果実の中 2 箇は明らか れたことを注意しておく。変異は接木の年に台木の方に起り , その果実 ゾロタヤ・カロレヴァは台木として , グンベルトは接穂として用いら この雑種の特徴を検討してみよう。 = ドイ。今 , このグルプの雑種にもどって、その室数の特性に関する ロレヴァ / グンベルトとブラノヴォイ / ジオルトウイ・グルッシヴィ は , この企画のもとで , 次の 2 つの栄養雑強を研究した。ゾロタヤ。カ 既述のように , 果実の大きさは室数と連関している。前章でわれわれ 果実の構造を少室性の方向に変化させた栄養雑種のグルブを研究す 多室果をつける個体が , その子孫において , 2 室果の影響によって ,

10. 植物の栄養交雑

栄養交雜法による果実の室数の特性の変異 159 この特性に関して , メキシカンスキイ。 353 は , ゾロタヤ。カロレヴ アやアルどノとの無性的 ( 栄養的 ) 結合において , この場合は世代数は 少いが , 同様な傾向を示している。 メキシカンスキイとゾロタヤ・カロレヴァ ( 中間室数 ) との接木の場 合には , 各果実の子孫は様々の状況を示すが , 室数の増大が起る ( 第 23 表 ) 。 713 ー 40 号の果実からの個体は特性として 2 室果のみをつけるが、 714 ー 40 号の果実の子孫は 6 室果を形成する。これら 3 箇の果実は同 一個体からとられたものであることを指摘しておく。 ・第 43 図左ーーーメキンカンスキイ・ 3 の 2 室果をつけた果房。右 ルビノの多室果をつけた果房。中央ーー - ーメキシカン・スキイ・ 353 とアル ビ / の間の接木の 2 室果 , 3 室果および 4 室果をつけた果房。 われわれは , 以後の世代において , 室数が増大する傾向の特性が新た に獲得され , 傾向が法則性に転化することを予想している。