連載 / てくてく 19 落ち着いて見才 u よわかるでしょ ? 2 つの minipage 環境の間に空行があったために 横に並べることができなかったのです。亀之助くんが たまたまその空行へ \hspace コマンドを入れたので、 改行しなくなったというだけなのてす。 では、次に \hspace コマンドは入れすに空行だけ をとってみましよう。 受け取った電子メールを読むためには、 {\sf mai 1 } というコマンドを使います。 \begin{minipage}{7cm} \begin{screen} (turtle)\% mail \end{screen} \end{minipage} \begin{minipage}{7cm} UNIX のプロンプトが出ているのを 確認して、 {\sf ma 土 1 } と入力します。 \end{minipage} 受け取った電子メールを読むためには、 mail とい うコマンドを使います。 (turtle)% mail UNIX のフ。ロンフ。トが 出ているのを確認して、 mail と入力します。 左側の画面例と説明文が、すこしくつついてます。偶 然とはいえ、亀之助くんが指定した \hspace コマンド は、とってもよいことをしてくれたようです。 今回は、まず \hspace コマンドについて説明する ことにしましよう。 スペースを空けるコマンド rIVfX の話を始めると、「スペース文字をいくつ続け て入力しても 1 つぶんのスペースしか空かない」とか、 「空行を何行も空けても段落が変わるたけ」など、入力 ファイルのなかの空白文字がなくなっていく話ばかり になります。 これまで説明したコマンドのなかにも \ 凵コマンド のようにある程度のスペースを空けるコマンドはあり 144 ましたが、今回紹介するコマンドを使えば好きなたけ スペースを空けることができます。 スペースの種類 には、次の 2 種類のスペースがあります。 横方向のスペース (horizontal space) 縦方向のスペース (vertical space) 横方向のスペースは文字と文字のあいたに空けるス ペースで、縦方向のスペースは行と行とのあいだに空 けるスペースと思ってくたさい。 亀之助くんの maildesc 環境に出てきたⅦ space は、横方向のスペースのためのコマンドです。縦方向 のスペースを空けるときには、前回にもちょこっと顔 を出した \vspace コマンドを使います。 横方向のスペース 横方向のスペースを空ける \hspace コマンドは、次 のように指定します。 \hspace{ く長さ〉 } 引数には、どれたけの空白を空けるかを指定しま す。もちろんⅲや cm などの単位を使って実際の 長さを指定することもできますし、 "\parindent' や .5\textwidth' のように長さパラメータを使って指 定してもかまいません。 次の例では、 0.5 インチのスペースを空けるように指 定しています。 \hspace コマンドの前後の空白文字力、 出力されているため、すこしずっ空白の大きさが違って いるところに注意してください。 を .5 in 0.5i Ⅱ ch の \hspace{. 5in} スペースを空けます。 0.5 土 nc 五の \ hspace {. 5 洫 } スペースを空けます。 0.5 土Ⅱ ch の \ space {. 5i Ⅱ } スペースを空けます 0.5inch の 0.5 ⅲ ch の 0.5 ⅲ ch の スペースを空けます。 スペースを空けます。 スペースを空けます。 UNIX MAGAZINE 1990.10
連載 / てくてく ' 19 引数には、負の数も指定できます。負のスペースは、 左方向に空くスペースとなります。ですから、次に出力 する文字は、その前の文字に重ね書ぎすることになりま す。また、そのスペースのために文字が左の余白部分に はみだしたとしても、し kX ではエラーになりませんし、 警告も出力されません。 次の例を見てくたさい。感嘆符 ( ! ) の後にスペース が 1 つ出力され、その位置から左に 0.5 インチふんの スペースがとられて重ね書きをしている様子が分かり を .5 in 負の数も指定でぎます。イ〃 / 負の数も指定てきます。ーーほうら ! ! ます。 \hspace*{. 5in}\verb + \hspace* + コマンドを このような場所にスペースを空けたいときには、 ときには、スペースが空きません。 \hspace{4zw} 改行位置に \hspace{2cm} あたる \verbl\hspacel コマンドがちょうど ンドを使ってください。 の代わりに \hspace* というアスタリスク付きのコマ 行の先頭にスペースを空けたいときには、 \hspace つまり、行の先頭にはスペースが空かないのです。 になってしまうと指定したスペースが出力されません。 \hspace コマンドでは、コマンドの直前が改行位置 使います。 \hspace コマンドがちょうど 改行位置に あたるときには、スペースが空きません。 このような場所にスペースを空けたいとぎには、 \hspace* コマンドを使います。 縦方向のスペース 縦方向にスペースを空ける \vspace コマンドでも、 引数にスペースの長さを指定します。もちろん、負の長 さも指定できます。 UNIX MAGAZINE 1990.10 \vspace コマンドで指定したスペースは、 \vspace が現才 t た行と次の行とのあいだのスペースとなります。 行間を空けたい \ vspace { ・ 251 Ⅱ } ときや 行間を縮めたいときには、 \verb + \vspace + コマンドを使ってください 行間を空けたいとぎド行間を縮めたいとぎには、 .25 in \ vspace コマンドを使ってください \hspace コマンドの直前で改行されるときにスペー スが出力されないのと同様に、 \vspace コマンドを指 定したところがちょうど改ページ位置にあたるときに は、指定したスペースが空きません。ページの先頭に スペースを空けるには、 \vspace にアスタリスクを付 けた \vspace* コマンドを使用してくたさい。 パラグラフ間の \ vspace コマンド パラグラフとパラグラフのあいたには ふつう、 \parskip というパラメータに設定された長さだけの スペースがとられます。ただし、標準のスタイル・ファ イルではこの値は長さ 0 になっています。 \parskip 以上のスペースを空けたいときや、逆に \parskip で空いたスペースを取り消したいときは、 \vspace コマンドを使います。このコマンドで空くス ペースは、く \parskip 十 \vspace で指定した長さ〉に なります。 段落と段落のあいだにスペースを空けたいときには、 次のように前後を空行にしてください。 \vspace{7mm} どうしてこうしなけれはならないのてしようか。 段落と段落のあいだにスペースを空けたいときに は次のように前後を空行にしてくたさい。 7 mm どうしてこうしなければならないのでしようか。 145
連載 / てくてく rIbX 19 \textwidth カ ; 68zw で、 minipage の幅が 7cm な んてことになると、 68zw—14cm はいったいいくつな のでしよう ? I*TEX には lcm や 1 ⅲのような固定長 (rigid length) のほかに、伸びたり縮んだりしてしまう伸縮 長 (rubber length) というのがあります。さきほど説 明した \hspace や \vspace コマンドの引数には、固 定長たけでなく、伸縮長だって指定できます。 伸縮長のなかでも、 \fill というのはちょっと特別 で便利な長さてす。 \fill は、“自然の長さ” (natural length) が 0 ポイントなのですが、無限大に伸びるこ とができます。つまり、 \hspace{\fill} と指定する と、幅が 0 のスペースが出力されることもあ才ま、組み 幅いつばいのスペースが出力されることもあるのてす。 \hspace{\fill} コマンドは、頻繁に使用するの で、 \ 瓩 i11 という省略形が用意されています。 次の例を見ると、タイフ。セットされた文字に応じて、 同じ \hfill コマンドで出力されるスペースが変化し ていることがわかります。 左端 \ hfill 右端 \ \ 左端 \ 瓩 i11 真中 \ れ fill 右端 \ \ 左 %\hfill\hfill 右寄り \ i11 右端 0 0 あります。このコマンドは、 \par\vspace{\fill} ” と指定したのと同じ意味になります。 \ 瓩 i11 を使って、 maildesc 環境を定義してみま しよう。 \newenvironment{maildesc}% {\par\noindent \begin{minipage}{7cm}\begin{screen} \def\middesc{\end{screen}\end{minipage} \hfi11\begin{minipage}{7cm}}}% {\end{minipage}\par} チャレンシ亀之助 H : 今回は、ずいふんと多くのコマンドが出てきたけ ど、難しくはなかったでしょ ? 亀 : うん。頭がパンクしないでこれだけのコマンドの説 明が分かったってことは、僕の成長の証だよれ H : なに言ってるの。分かってくれてるのかなあ。 亀 : H : 次回は、さらにステッフ。・アッフ。して、組み幅の 変化にも対応できるような maildesc 環境を作って みようと思うの。 H : 自分でパラメータを作ったりするのよ。 亀 : わくわく 右端 左端 右端 左端 右端 右寄り 左端 上の例で、複数の \hfill コマンドがあるところで は、各 \hfill コマンドで同しだけのスペースが空し、 ているところに注意してください。つまり、 2 行めで は両方のスペースが同じだけ空いていますし、 3 行めで は左側のスペースが右側のスペースの 2 倍になってい ます。 ところで、 \ れ fill コマンドは \hspace{\fill} の 省略形ですから、行の最初には \ hf 土 11 でスペースを 空けることができないことになります。行頭でもスペー スを空けるようにするには、 \hspace*{\fill} と指 定してください。このコマンドの省略形は用意されてい ません。 また、 \hfill と同様に、 \vfill というコマンドが 真中 ( ふじうら・はるみ アスキ 149 UNIX MAGAZINE 1990.10
連載 / てくてく 19 この例のように パラグラフ間のスペースを指定す るときには、 \vspace コマンドの前後を空行にしてお いてください。 実県よ、 \vspace コマンドの前に空行がありさえす れま、後ろの空行はなくても大丈夫です 1 。しかし、文 章の構造を分かくするためにも、前後に空行を空 ける習慣をつけてくたさい。 あれ ? \vspace コマンドの前後どちらカに空行が必 要なだけなんじゃないでしようか ? どうして、前だけ ならよくて、後ろだけはダメなのでしようか。 \vspace コマンドはそのコマンドが現れた行の下にスペースを 空けるように指定するものですから、前だけ必要とい うのなら分かりますが しつ・よ、 \vspace コマンドの前に空行がないと、次 のようになってしまうことがあるのです。 このパラグラフの後にスペースを 空けたいのてす。 \vspace{7mm} しかし、このように 指定した以上のスペースが空くことがあリます。 7 mm このパラグラフの後にスペースを空けたいのです。 1 \vspace コマンドは、垂直モードでよ \vskip と同じ働きをしま スペースが空いているメすてす。 てしまったのです。そして、その下に指定しただけの が起こったために、 \vspace コマンドたけの行ができ ます牙上の例の場合、 \vspace コマンドの前で改行 ンドが現れた行と次の行とのあいだにスペースが空き \vspace コマンドが文章に続けてあると、このコマ ているとこんなことになってしまいます。 とき、そのパラグラフの最後の行カ幅いつはいになっ ると思います。パラグラフが句読点などで終了している でしよう ? ちょうど 1 行ぶんの空白カ除計に空し、てい 7mm どころではなく、大きなスペースカ啌し、ている くことがあります。 しかし、このように指定した以上のスペースが空 146 す。 maildesc 環境にひと工夫 画面の出力例とコマンドの説明を横に並べて出力す るために、亀之助くんは最初に示したような maildesc 環境を作成しました。次はこの環境を使った例てす。 受け取った電子メールを読むためには、 {\sf mail} というコマンドを使います。 \begin{maildesc} (turtle) \ % mail \mi dde s c UNIX のプロンプトが出ているのを 確認して、 {\sf ma 土 1 } と人力します。 \end{maildesc} 受け取った電子メ・一ルを読むためには、 mail とい うコマンドを使います。 (turtle)% mail UNIX のフ。ロンフ。トが 出ているのを確認して、 mail と入力します。 ここまで読んでこられた方なら、どんな「小さなペー ジ」ができているか、あるいはどのように縦の位置合わ せがされているのか、理解できるでしよう。 0 illustrationWJ 、沼卓児 UNIX MAGAZINE 1990.10
てくてく T X コマンドの詰合せ 藤浦はる美 亀 : はるみちゃん。 H : あ、亀之助くん。例の の進み具合はどう ? 亀 : なかなか忙しくて・・・ H : 亀之助くんもすいぶん一人前なことを言うようにな ったんだオ 亀 : ばかにしないでよぉ。 H : ばカ寸こなんかしてないよ。 rmail コマンドの使い方」 UNIX MAGAZINE 1990.10 ンドについての説明はまだでした牙 そういえば、この定義のなかにある \hspace コマ {\end{minipage}} \hspace{5mm}\begin{minipage}{7cm}}}% \def\middesc{\end{screen}\end{minipage} {\begin{minipage}{7cm}\begin{screen} \newenvironment{maildesc}% うな maildesc 環境を作りました。 マンドでした。この minipage 環境を使って、次のよ 境は、その名のとおり「小さなページ」を作るためのコ 前回の話は、 minipage 環境でした。 minipage 環 なると思うよ。 H : そっか。今日もいろんなコマンドが出てくることに たほうがいいところがあるって言ってたよ。 亀 : 僕の rmail コマンドの使い方」で、ちょっと変え H : そうだった、えっと、何の話だったつけ ? 亀 : うん。ねえ、このあいたの続きをしようよ。 で牙 H : そうなの。でも、今月号には載ってるから、読ん てたテキサスの出張報告がなかったれ 亀 : はるみちゃん、そういえば先月号に載せるって言っ 亀之助くんは、自分で \hspace コマンドを入れたの てすが、このコマンドの役割りについてよく理解したう えで使っていた才メすではないようです。ここで、どうし て亀之助くんが \hspace コマンドを使ったか、もうい ちど書いておぎましよう。 出力例とその説明文を横に並べたくて、 minipage 環境にたどり着いた亀之助くんでしたが、最初は横に 並べることができませんでした。 そのときのソースは、次のようなものでした。 受け取った電子メールを読むためには、 {\sf mail } というコマンドを使います。 \begin{minipage}{7cm} \begin{screen} (turtle) \ % mail \end{screen} \end{minipage} \begin{minipage}{7cm} UNIX のプロンプトが出ているのを 確認して、 {\sf mail } と人力します。 \end{minipage} 受け取った電子メールを読むためには、 うコマンドを使います。 (turtle)% mail UNIX のフ。ロンフ。トが 出ているのを確認して、 mail と入力します。 mail とい 143
連載① A First Look at 1 元 X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 \parskip = 3pt plus lpt minus lpt \leftskip = 1 . 0 土 n \parindent = —18pt LEAR\hfi1\break TO thee and thine hereditary ever\hfil\break Remain this ample third of our fair kingdom\hfil\break NO less in space, validity, and pleasure\hfil\break Than that conferred on Gonri1. —NOW, our 」 oy , LEAR To thee and thine hereditary ever Remain this ample third of our fair kingdom NO less in space, validity, and pleasure Than that conferred on Gonril.—Now, our 」 oy , 図 5 : \hfil\break の例 \parskip = Opt \leftskip = 1 .0in \par i ndent = 18pt \advance\leftskip by -\parindent \obeylines \no i ndent LEAR Let it be SO , thy thruth then be thy dower For, by the sacred radiance of the sun, The mysteries 0f Hecate and the night , By a11 the operation Of the orbs LEAR Let it be so, thy thruth then be thy dower For, by the sacred radiance of the sun, The mysteries of Hecate and the night, By all the operation of the orbs 図 6 : \obeyline の例 は数式モードでは不正な命令となる。また、 \ 1 。 ng が使 われていなけれまマクロ引数の一部としても利用できな し、。 \baselineskip 、 \leftskip 、 \rightskip な どの現在値は、すべての段落に有効であり、設定された 段階でそれ以前に割り当てられた値と入れ替わる。 段落のインデント幅は、組込みのデイメンション・レジ スタ \parindent によって決定される。段落の先頭の 124 インデントをやめたければ、 \noindent ( これも に段落を開始させる ) を使う。 ・ \everypar は組込みのトークン・レジスタである。 は、段落の先頭で \parskip が生成され、水平 モードに入って段落のインデントを開始した後、この レジスタの値を評価する。 ・段落の中途て敏行する際は \hfil\break を使う。 UNIX MAGAZINE 1990.10
連載 / てくてく rIbX 19 さて、私はこの環境に対して次の 3 つの注文があり ます。亀之助くんにはまた説明していないコマンドカ 要になりますので、具体的な方法については、この後に 説明することにします。 ・注文その 1 maildesc 環境には、「 maildesc 環境の前後は空行 になっていること」という使用条件があります。 \begin{maildesc} コマンドの前に空行がなし、と、 次のようになってしまうからてす。 となってしまいます。 \end{maildesc} 説明はこんなところにあるなんて \middesc 画面がここて \begin{maildesc} 環境の前に空行がないと、 UNIX MAGAZINE 1990.10 ・注文その 3 ・注文その 2 右端に寄ぜて出力するようにしてください。 てほし、と注文したので茆が、ついでに右側の説明文も 「注文その 2 」では、画面の出力例を左端に出力し ら出力されるようにしてください。 このインデントをなくして、画面の出力例が左端か れています。 ラグラフの最初のインデントぶんだけさがって出力さ maildesc 環境で作成された「小さなページ」は、 してください。 にも正しく動くように、 maildesc 環境の定義を変更 maildesc 環境の前後の空行を忘れてしまったとき る必要がある叔ナてす。 しているため、最初の minipage 環境の前で改行され minipage 環境を 2 つ並べて 1 行ぶんになるように あるなんて となってしまいます。 説明はこんなところに 環境の前に空行がないと、画面がここで パラクラフの終了 maildesc 環境の前後の空行を指定し忘れても、左 右に画面の出力例と説明文が並んで出力されるよう にするためには、 \begin{maildesc} コマンドと \end{maildesc} コマンドのなかで改行するように定 義すれまいいので扎 こで \ \ コマンドを使ってはいけま でも、 せん。もし、 \begin{maildesc} コマンドの前や \end{maildesc} コマンドの後に空行があると、前回 お話しした Underfu11 \ ox の警告が表示されるこ とになってしまいます。 このような場合は、前のパラグラフをきちんと終ら せる指定が必要てす。パラグラフの終了は、 1 つ以上の 空行があればいいのですから、 maildesc 環境の定義 のなかに空行を加えてしまえば、ソースファイルのな かには空行があってもなくても、同じ動作をするよう になります。 147 {\end{minipage}\par} \hspace{5mm}\begin{minipageH7cm}}}% \def\middesc{\end{screen}\end{minipage} {\par\begin{minipage}{7cm}\begin{screen} \newenvironment{maildesc}% マンドを加えて解決しましよう。 最初の注文には、 maildesc 環境に 2 つの \par コ だってできます。 味てす力、ら、もちろん本文中で空行の代わりに使うこと ンドは、空行と同じ意味のコマンドてす。空行と同じ意 きには、 \par というコマンドを使います。 \par コマ そこで、定義中でパラグラフの終了を指定したいと しくて見にくいものてす。 しかし、上のように定義中に空行があるのも紛らわ {\end{minipage} \hspace{5mm}\begin{minipage}{7cm}}}% \def\middesc{\end{screen}\end{minipage} \begin{minipage}{7cm}\begin{screen} \newenvironment{maildesc}%
連載 / てくてく 19 maildesc 環境全体でひとつのパラグラフになって いるんです インテントなしよ 前回、 minipage 環境は 1 つのポックスを生成する 環境であることを説明しました。ポックスはをつの文 字のように扱われます。ですから、パラグラフの最初 の文字がインデントして出力されるように、 minipage 環境のポックスもパラグラフの最初であればインデン トして出力されます。 もう一度、次のような例で比較してみてくたさい。 私は、引っ越しのおかげて 睡眠不足になったはかりてはなく、 腰まて痛めてしまいました。 \begin{minipage}{3cm} 現在、通院中てす。 ついて・に、長年かかえている 肩こりも診てもらっています。 \end{minipage}\\ \begin{minipage}{3cm} 肩こリも腰も、 職業病てはないてしようか。 \end{minipage} 私は、引っ越しのおかげで睡眠不足になったばか りではなく、腰まで痛めてしまいました。 現在、通院中です。つい でに、長年かかえている 肩こりも診てもらってい ます。 肩こりも腰も、職業病で はないでしようか。 \par コマンドと \begin{minipage} とのあいだ に \hspace{-\parindert} と指定するなんていうの も、ひとつの解決方法にはちがいありません。しかし、 インデントについてはもっと簡単なコマンドが用意さ れていますから、これを使うことにしましよう。 パラグラフの最初のインデントを一時的になくした いときには、 \noindent というコマンドを使用しま す。 \noindent コマンドは、パラグラフの最初に指定 148 したときたけ意味をもつコマンドで、パラグラフの最初 のインデントを出力しないようにします。パラグラフの 途中に \noindent コマンドがあっても、何も起こり ひいています。 \noindent おまけに、現在夏風邪を ません。 UNIX MAGAZINE 1990.10 ースの長さを計算するという方法もあります。しかし、 から 2 つの minipage の幅を差し引ぎ、正確なスペ 「注文その 3 」に応えるためには、 \textwidth 伸びるスペース と指定したほうがよいでしよう。 トしたいのか、インデントしたくないのかをはっきり コマンドや \noindent コマンドを使って、インデン うに状況によって変わるようなところでは、 \indent がインデントされるかどうかが決まりましたれこのよ ドの後に空行があるかない力によって、次の文章の最初 quote 環境や itemize 環境などでは、 \end コマン 離せません。 しかし、それだけに虫が多くて、虫さされの薬が 読売ランドは、緑が多くていいところです。 虫さされの薬が離せません。 \ indent しかし、それだけに虫が多くて、 \indent いいところてす 読売ランドは、緑が多くて こりません。 うに \parindent ぶんのスペースが空くだけで何も起 す。 \indent をパラグラフの最初に指定すると、ふつ は、 \parinent ぶんのスペースを空けるコマンドで さらに、 \indent というコマンドもあります。これ 咳が止まらなくて困っています。 おまけに、現在夏風邪をひいています。 咳が \noindent 止まらなくて困っています。
講 五ロ 三一口 桑原啓次郎 右も左も・・ の取締りに乗り出しているからだ。米国でこういうことを して発覚すると、 FBI 捜査官が君のところへやってきて逮 捕するわけだが、そのときかならす「 Youhavearightto remain silent. 」と言うだろう。、、あんたには黙不がある よ〃とわざわざ教えてくれるのだ。なんでこんなことを教 right[ ライト ] 右。 えてくれるのかというと、そう法律で決まっているからだ。 某ワークステーション・メーカー ( とくに名は伏せる ) もし権利を知らされすに取調べを受けると、その供述は裁 は、何かというとすぐに T シャツを作りたがるので有名だ。 判のときに証拠として認められないことになっている。 このメーカーが今年、自分たちのウインドウ・システムの right といえは、 left はどうだろう。 宣伝用に T シャツを作った。背中に窓を拭いてる人の絵を 配して、、 We do windows right. 〃と書いてあったのだが、 IeftC レフト ] 左。 これを見た筆者の友人はなんでウインドウを右に閉めるの がえらいんだと 3 日間悩んで夜も眠れす、会社で昼寝をす これ以外にたいした意味はない。おしまい・ ・・と思った が、しつは動詞 leave の過去形も left だ。唄の文句に、、、 I るはめになった。 left my heart in San Francisco" というのがある。直訳 そう、彼は right に、、正しい〃という意味があるのを忘 れていたのだ。つまり、この文旬は「ウチはウインドウを すると、サンフランシスコに私の心を残してきたーーっま りいい思い出だか苦い思い出だかを作ったということだ。 正しくやりまっせ」と言っているわけだ。そういえば、昨 この場合の left は、、、残した〃という意味になる。えつ、 年米国で公開されて話題を呼んた、画に "Do the right UNIX ハッカーにそんなことが起こるわけないって ? そ thing" っていうのがあったが、日本では公開されたかな ? りや、ごもっとも。 監督はスパイク・リーね。 では、身近な例を挙げよう。やたらとたくさんプログラ えつ、まだ、よく分からない ? では、『宣伝会議』の言冗 ムを走らせたりするとコンソールに出てくるエラーメッセ 者くらいしか知らないようなことを特別に教えてあげよう。 ージで、、、 No space left on device. 〃というのがある。 しつは、、、 We do windows right. 〃というのは、いつも 残った領域 ( つまり空き領域 ) がありません、という意味 店頭に杖をついたおしさんが立っているアメリカの某フラ イドチキン屋さん ( とくに名は伏せる ) が去年使った宣伝 だ。ついでにいうと、 left の現在形 leave は BSD UNIX のコマンドにも存在して、こいつは超カンタン目覚まし時 文旬、、 Wedochickensright. 〃のノヾロディになっている。 もともとは、「ウチは創業当時からチキン揚げさせてもろう 計のようなことをする。 とりますから、何年か前に突然チキンナゲット作り始めな たとえば、 はった某ハンバーガー屋はん ( とくに名は伏せる ) と比べ % leave 1700 てもろたら困りますわ」という気持ちをたった 3 語で表現 した名文句なのだ。だから、、、 We do windows right. などとしておくと、 17 時になって突殀 のほうは、「そもそもワークステーションのウインドウ・シ time tO leave no Ⅵ′ ステムを最初に作ったのはウチやさかい、ほんの 2 ~ 3 年 というメッセージが出てくる。そう、この場合の leave は 前に突然ワークステーションはしめたところ ( とくに名は 、、去る〃という意味で帰宅時間だよと言っているわけだ。 伏せる ) にだまされたらあきまへんで」と言いたかったわけ tim e tO leave now ・ right にはこれ以外に、、権利〃という意味もある。 おっと、私もそろそろ帰らなければいけない。それでは、 UNIX ハッカーたるもの、コンピュータ・ウイルスの 1 つや 2 つは作ったことがあると思うが、これを、、名声〃は 皆さん、サヨナラッ、サヨナラッ、サヨナラツ。 ( くわはら・けいじろうバークレイ在住 ) しさに世間へばらまくと昔のようになあなあではすまない。 各国が面倒くさい法律を作って、コンピュータ・ウイルス 150 UNIX MAGAZINE 1990 ユ 0