連載 ZAn lntroduction to X Window system で設定内容の収められたファイルを指定します。 鍵ファイルのロック % xauth remove kochira: 0 使います。 登録された内容を削除するときは、 認証項目の削除 コメント行として無視されます。 バッチファイルでは、 sh と同様に、、 # 〃から始まる行は remove コ ~ ンドを 異常終了でロックがかかりっ放しになったときには、、、一 b 〃 ションで強行突破することもできます。また、なんらかの を参照したいときや強制的に変更したい場合は、、、イオプ クがかけられて読み書きが禁止されます。どうしても内容 どこかで xauth が実行されていると、ファイルにはロッ ます。 トされている場合も安心して xauth コマンドが利用でき がって、 NFS などで自分のホームディレクトリがマウン あるので、ロックがかけられるようになっています。した 鍵ファイルはネットワーク上で同時に利用されることも クライアントの設定 オプションで逃けられます。 UNIX MAGAZINE 1991.1 うになります。 xhost の登録の有無にかかわらすサーバーが利用できるよ ' の訒証データとサーバーのもつ認証データが合致すれば、 ルに乗せて鍵データをそのなかに送り、認証を求めます。 目を見つけだします。そして、指定される暗号化プロトコ のなかから接続しようとしているサーバーに合致する項 ウインドウの利用開始に際しては、ますこの鍵ファイル なったおかげです。 イルを扱うライプラリが R4 から Xlib に含まれるように ファイルとして使われます。これは、認証のための鍵ファ には各ューザーのホームディレクトリの . Xauthority が鍵 いればその変数の指すファイルが、設定されていない場合 xauth と同様に、環境変数 XAUTH 〇 RITY が設定されて クライアントの設定は、鍵ファイルを用意するだけです。 サーパーの設疋 一方、利用の認証をおこなう側のサーバーにも鍵ファイ ルが必要です。サーバー側では、オプション指定によって 鍵ファイルを指示するとともに認証のためのプロトコル が選択されます。このオプションは、、 -auth 鍵ファイル〃 ですが、ます xinit で X を起動して利用する場合から説明 しましよう。 xinit での鍵ファイルの利用 xinit の場合は、 % xinit —auth 鍵ファイル です。一般的な . Xauthority ファイルを用いるときは、 % xinit —auth ~ /. Xauthority となりますし、環境変数 XAUTH 〇 RITY が設定されてい れば、 % xinit -auth $XAÜIYORITY として X を起動します。 毎回、間違わないようにオプションを指定するのも面倒 ですから、 startx などの名前をつけたシェルプログラムに 組み込んで利用するほうが便利でしよう。 一般に、セッションとしてのクライアント (xterm など ) は X のサーバーが立ち上がった直後に unix ドメインに (unix:0.0 などによって ) 接続されます。クライアントとサ ーバーの双方に、指定される鍵ファイルにサーバー実行の ホスト名の付いた unix ドメイン ( たとえば、ホスト名 $kochira" に対しては、、 kochira/unix:0" の項目 ) が用意 されていなければ、いつまでたっても X を利用することは できません。 ネットワークを利用して多数のコンピュータ上でクライ アントを実行する際は、あらかしめ鍵ファイルをそれぞれ のコンピュータに配っておきます。複数のサーバーを利用 するときの登録には、それぞれのサーバー実行環境から対 応するサーバーの項目だけを抜き出してクライアント側の ファイルに加えるため、 145
全方位の力。 エネルキ - とエレクト 0 : クス TOSHIBA E & E の東芝 次代の情報処理システムを実現するコンヒュータ、オーフンサーバ。 大規模 LAN 構築のエキスパート、 DS, / XVER 新登場。 情報処理の変化に対応するオ - プンサ - バ 第一弾、 DS / XVER が実現する大規模 LAN のダイナミズム 社会の各分野で急激な変化が起こっている現在、情報処理にもその変化の波は押し寄せています。 オープンサーバのコンセプトを具現化する第一弾として、東芝は DS/XVER を発表 組織だけの、あるいは個人だけの情報処理ではなく、組織と個人の情報処理を融合する、新しいス いたします情報システムにおいて不可欠となっている大規模 LAN 構築のために テージが求められているのです。東芝はそのためのエキスパートとして、リアルタイム処理を兼ね備え、 DS/XVER は、 UNIX 環境、業界標準を採用し、オープンネットワーク時代を支えるコンヒ。ュータ、オープンサーバを提唱し ・ UN Ⅸサーバ、 MS ー DOS サーバとして活用でき、しかも複数 LAN の統合が・可能 ますオープンサーバは、そのコンセプトを実現するため次のような特長を持っています。オープンシステム ・ディスクの完全二重化により無停止運用、オンライン保守が可能 業界標準ソフトを採用しマルチベンダ環境を提供、広く普及している標準ネットワークとの接続を ・本体に UNIX プログラムインターフェースや標準ネットワーク機能を装備 保証。信頼性 : 無停止運用を実現する高い信頼性。高性能とリアルタイム性 : 情報システムのイン 電子メール、電子会議、スケジュール管理などの電子コミュニケーション機能を装備 フラとなる数々の高性能を備え、ニーズの高い即時応答性を提供。第 4 世代言語 : プログラム開発 ・統合工ンジニアリング情報システムなどのアプリケーションを充実 を大幅に効率化する第 4 世代言語を提供。これらの特長により、情報の安全な保管と効率的な管理 といった数々の特長を備えています一人ひとりがより生き生きとし、組織を活性化する を実現、連携型アプリケーションのプラットフォームとなる新しいコンヒ。ュータが、オープンサーバです 大規模 LAN 構築。そのタイナミズムを実現するオープンサーバが、 DS / XVER です 間欟冊 NEW•WAVE オープンサーバの提案 オープンサーバ X 礪 ※ UN Ⅸは米国 AT & T が開発し、ライセンスしています MS ー DOS は米国マイクロソフト社の登録商標です。※この誌面に掲載しております全商品及び役務等をこ購入の際、消費税が付加されますのでこ・了承おき願います。 、※ DS / XVER についてのお問い合わせ・資料請求は、株式会社東芝コンビュータ事業部〒田 5 ー田東京都港区芝浦トトー ( 東芝ビルビイング ) 谷 ( 03 ) 457 ー 2725 ( ダイヤルイン ) までどうぞ。
連載 An lntroduction t0 X Window System 図ー正のための xdm のリソース設疋 DisplayManager. DISPLA Y. remoteAuthDir DisplayManager. DISPLA Y.resetForAuth ーに対して一 auth オフ。ションで渡すファイルの名前を設定できる。 DisplayManager. D お P カス Y. authFile ” ている ( 省略時は MIT-MAGIC-COOKIE-I)0 じ、 訒証に用いるフ。ロトコル名を設定する。現在、 xdm は MIT-MAGIC-COOKIE-I のみをサポートし DisplayManager. DISPLA Y. authName 認証のメカニズムを利用するか否かを t て ue あるいは false で指定する ( 省略時は true DisplayManager. DISPLA Y. authorize xdm が一時的に鍵ファイルを作成するディレクトリの設定 ( 省略時は / Ⅱ sr / lib / X11 / x 面 ) 。 DisplayManager. D お P ん Y. userAuthDir セットをかけてくれる。 合がある。このリソースを true に設定すると、準備がでぎたタイミングをみはからって再度リ ーが認証ファイルを再読込みするのはリセットの直後であり、タイミング的に早すぎる場 注 : "DISPLA Y ”には対象となるサー ーのディスフ。レイ名が入る。 定されたディレクトリに鍵ファイルが作られる。 ( 省略時は / tmp ) 。 時点のサー . , 、一の鍵データが加えられる。このファイルに書き込めない場合、このリソースに設 通常、ユーザーごとの鍵ファイルとして各ューザーのホームディレクトリの . Xaut or 土 ty にその % xauth extract ー kochira ー rsh achira xauth merge を実行する方法もあります。 xdm での場合 xdm では、もうすこし気の利いた方法て鍵ファイルを作 ます、 xdm がサー 成、設定します。 の乱数を作成します。これを xdm 専用の鍵ファイルとし ーを立ち上げるときに 16 バイト長 セッションが実行されている環境下ではまったくこれを意 場合、 xdm の設定さえ整っていれば各ユーザーは xdm の インドウを表示します。したがって、 R4 対応のサーバーの のシグナルを送って再起動をかけ、新しい鍵の素 login ウ を作成して新規の鍵を作るとともにサーバーに SIGHUP 一方、ユーザーがセッションを終了すると、新しい乱数 ように自動的に設定します。 れた鍵ファイルの更新をおこない、サーバーが利用できる ィレクトリの . Xauthority にサーバーのホスト名で登録さ ューザーが無事ログインに成功すると、各自のホームデ トとして作成します。 て登録し、これを利用して login ウインドウをクライアン 146 識することなく利用できます。 なお、これはサーバーごとに xdm のリソースを設定す れば可能で、互換性の保持も考慮して認証プロトコルが用 いられない場合にも動作するように設計されています。 の設定に用いられるリソースには、図 1 のようなものがあ ります。 xdm では、このようにユーサーが鍵を作るのではなく、 xdm があらかしめ鍵を用意してログイン確認後にユーサ ーに渡してくれます。そこで、ユーサーはもらった鍵を使 って ( リモート環境ではこの鍵を複製して ) X を利用するこ とになります。したがって、ユーサーの認証はログイン・ウ インドウでおこなわれ、これにパスすれば X の利用権も同 時に与えられますから、ユーザーが鍵ファイルのことを考 えなくてもセキュリティが保てるのです 1 。 なお、 xdm が鍵を作るのは、 xdm 自身があらかしめ鍵 穴っきのサーバーを起動しているからです。 次回は、 R4 で強化された xdm について触れる予定で UNIX MAGAZINE 1991.1 1 ただし、リモートで利用するときは xauth を使って鍵を配ります。 ( なかむら・まことシャープ ) す。
MV ファミリーに新シリー ADG 育メインメモリは標準で 64MB 、 64MB 日本・データゼネラル ( Tel 03 ー 438 ー 9860 ) は、 CPU チップを 1 個から 4 個まで 単位で 256MB まで拡張できる。 搭載、 5 ~ 19Mips の処理能力をもっ MV 価格は、小規冓成で 5 , 338 万円から。 ファミリーの上位機種、、 MV / 30000 シリ 出荷開始は 1991 年 1 月。初年度販売目標 ーズ〃、 3Mips のデスクトップ下位機種 は 50 台 「 MV / 3500DC 」の販売を開始した。 ◆ MV/3500DC ◆ MV / 30000 シリーズ 15.9 x 48.9 x 41.3cm ( H x W x D ) の 3.3GB までの大容量記憶装置を接続でき デスクトップ型。メインメモリは標準で 同社の CPU WASHI を 1 ~ 4 個使用す る。 8MB ( 最大 16MB)0 端末は、最大で 40 回 る 4 機種から構成される。ラックマウント 価格は、小規期冓成で 757 万円から。出 型で I / O プロセッサを 4 枚まで、 I / O イン 線まで接続できる。複数の通信回線を、同 荷開始は 1991 年 1 月。初年度販売目標は 時に複数のプロトコルで利用可能。また、 ターフェイス・ポードを 10 枚まで実装可 200 台。 開発セットと機能ごとに細分化した PC- 98 用 OpenDesktop UX / V ( Re13.2 ) 関連ソフトウェア 7 種が ある。 •NEC LM/X サーバーは、 MS-DOS 、 OS/2 日本電気と日本電気ホームエレクトロニ (The Santa Cruz Operation) の OS を および OpenDesktop システムでファイ はしめて日本語化したもの。 SystemV クス (Tel 03 ー 452 ー 8000 ) は、 PC98 用の ルやプリンタを共有するためのソフトウェ UNIX/ ウインドウ環境「日本語 Open- R3.2 をベースとして、 GUI やネットワー ア。 Desktop 」および「 LM/X サーバー」の販 ク機能などを統合している。 GUI は、日本 語化した OSF/Mtoif 、 X. Desktop をサ 売を開始した。 ネットワーク対応パックアップ / 日本語 OpenDesktop は、米 SCO ポートしている。基本セット、サーバー リカバリー・ソフトウェア •DTC ◆ PC-UX/V (Re13.2 ) 価格表 デジタルテクノロジー (Tel 03 ー 847 ー 名称 販売価格 アフ・リケーション・ソフトウェアを実行するための PC-UX/V(Re13.2) 200 , 000 円 4801 ) は、米 Legate Systems が開発した 基本ソフトウェア 日本語 OpenDesktop 基本セット 自重ルヾックアップ / リカバリー・ソフトウェ PC-UX/V(Re13.2) ー機能、 3 ューザー以上のマルチュー NFS のサー 200 , 000 円 ザー機能を提供 日本語 OpenDesktop サーパー ア「 NetWorker. 」の国内独占販売権を取 アフ・リケーション・ソフトウェア開発のための C 、ラ PC-UX/V(Re13.2) 300 , 000 円 得、販売を開始した。 イプラリなどを提供 日本語 OpenDesktop 開発セット PC-UX/V(Re13.2) 日本語 OpenDesktop 、日本語 MS-DOS 、日本語 MS 350 , 000 円 クライアント / サーバー・アーキテクチャ LM/X サーパー OS / 2 のンステム間でファイルやフ・リンタを共有す るための機能を提供 と TCP/IP プロトコルを採用。サーバー UNIX SVR3.2 に準拠の日本語アフ。リケーシ - ョン・ PC-UX/V(Re13.2) 180 , 000 円 はテーブドライプをもつ Sun のマシン、ク 基本セット インターフェイス (API) を装備した OS PC-UX/V(Re13.2) PC-UX/V(Re13.2) 基本セットでほかのシステムと ライアントとして Sun, DEC(UItrix) 、 60 , 000 円 TCP/IP 実行環境セット TCP / IP が実行できる通信ノフト HP 、 MIPS 、 Solbourne 、 IBM PC およ PC-UX/V(Re13.2) 基本セットで X11.4 に対応する PC-UX/V(Re13.2) 80 , 000 円 X Ⅵ′ indow 実行環境セット とともに、 OSF/Motif および X. Desktop の実行機 び互換機 (PC-DOS 、 TCP/IP 、 NFS をサ 能を装備したソフトウェア ポート ) が利用できる。ネットワーク fl のバ PC-UX/V(Re13.2) PC-UX/V(Re13.2) 基本セットで NFS のサー . , く 55 , 000 円 クライアント機能を提供するソフトウェア NFS ックアップおよびリカバリー作業を save 、 PC-UX/V(Re13.2) 基本セッドでフ・ログラムを開発 PC-UX/V(Re13.2) 70 , 000 円 プログラム開発セット するためのソフトウェア recover などの単一のコマンドで操作可 PC-UX/V(Re13.2) PC-UX/V(Re13.2) 基本セットで X や OSF/Motif 80 , 000 円 能で、 SunView 上のユーサー・インターフ 対応のフ。ログラムを開発するためのソフトウェア X Ⅵ ndow 開発セット PC-UX/V(Re13.2) PC-UX/V(Re13.2) 基本セットで TCP/IP を使用し 70 , 000 円 ェイスもある。また、 cron の利用も可能。 TCP/IP 開発セット たフ・ログラムを開発するためのソフトウェア サーバーマシンのディスク _E にファイル ※出荷は 1991 年 2 月下旬、たたし LM / X サーパーは 1991 年 4 月下旬 2 UNIX MAGAZINE 1991.1
連載 An lntroduction to X Window System X の認証メカニズム % X10g0 -display achira: 0 xhost の設定では、たとえサーバーの利用者本人であっ / ' ーバーの利用が可能となるものです。 に際して鍵を要求し、適切な鍵の呈示があってはしめてサ なわれました。これは、クライアントがウインドウの利用 これに加えて新たに認証のためのプロトコルの実装がおこ よる利用制限のみが提供されていました。 X11R4 からは、 X11R3 までは、前回説明した xhost によるホスト名に 、、、ても登録のないコンピュータ上で起動されたクライアント は受け付けませんでした。しかし、繰り返しになりますが、 xhost に登録されていさえすれば誰が起動したクライアン トであろうと受け付けられてしまいます。 X11R4 て導入された認証のためのプロトコルを用いれ ば、適切な鍵を示せばどのコンピュータからでも利用でき るようになります。一方、たとえそのコンピュータの利用 権があっても、鍵が示されないかぎりウインドウの利用は 許されません。このようなクライアントが鍵をもたすに利 用しようとすると、 XIib : comection to "achira: 0.0 " refused by server X1ib : C1ient is not authorized tO connect tO Server Error: Can 't Open display とま色されます。 鍵の実体はファイルに収められたサー ごとのデータ で、このデータには暗号イヒの方法とデータが収められてい ます。鍵がファイルの形態になっているのは、コマンドの 引数で直接鍵のデータを渡すと ps コマンドで覗かれてし まうからです。また、各クライアントが用いる X の基本ラ イプラリ ( Xlib ) にはこの認証のための仕組みが組み込ま れており、鍵となるファイルを適切な名前で用意すれば自 動的にこの認証の手続きが実行されます。したがって、 の鍵となるファイルを用意するか、場合によってはあらか しめ用意された鍵となるファイルの内容を適切に更新する だけで利用できます。 別の見方をすれば、鍵の管理は UNIX のファイル管理 に委ねられているといえるでしよう。ですから、鍵の入っ たファイルを誰にでも見せるようでは無意味になってしま うわけです。そこで、鍵を扱うためのプログラム (xauth) は、個々のユーサーの所有になり、かっ所有者だけカ売み 書きできる設定でファイルを作成するようになっています。 また、ネットワーク上で 1 つの鍵ファイルをあちこちから 同時に更新する場合に備えて、ファイルロックの機構も用 意されています。 ふんふん、なるほど便利だけれど R3 以前のクライアン トの混在に対しては・・・・クと心配される向きには、 xhost の 設定があれは従来どおりホスト名によってのみ利用許可 が出るようになっています。 UNIX MAGAZINE 1991.1 鍵となるファイルの設定 定しなくてもかまいません。注意すべき点としては、以下 れる形式と同しです。ただし、スクリーン番号はとくに指 サーバー名は、基本的には -display オプションで用いら プロトコル、および鍵データが必要です。 登録には、対象となるサーバー名、鍵を暗号化して送る 認証の登録 は、基本的なコマンドの利用について説明しましよう。 です。コマンドには、表 1 に示すものがあります。ここで % xauth コマンドコマンド引数コマンド引数・ 一般的な利用法は、 のオプションをつけて xauth を起動します。 とは別のファイルを指定したいときは、、、一 f ファイル名ク ていればそこで指定されたファイルが使われます。これら で作られます。また、環境変数 XAUTHORITY が設定され ーサーのホームディレクトリに、、 . Xau 出 ority 〃という名前 とくに指定しないかぎり、認証のためのファイルは各ユ ますので、 X の環境外でも実行できます。 X のサーバーを介することなく対象ファイルを直孑欝作し 容を確認するためのプログラムが xauth です。 xauth は、 X の認証を扱うための鍵ファイルを設定したり、設定内 の 2 つがあります。 143
連載 An lntroduction tO X Window System 20 中村眞 X のセキュリティ 頭隠して尻隠さず 142 ー xwud 解決はできません。 かの利用制限のための仕組みを利用しないかぎり根本的な 情報が含まれていないことに遠因がありますので、なんら これは、ネットワーク上の X プロトコルに利用者に関する ープに対する制限に比べて何か物足りない感しがします。 わりには UNIX のファイルで用意されるユーサーやグル しかし、それにしても xhost による利用制限は、面倒な んです。 からでも水が漏れるように、本格的に防御するのはたいへ けがとくにひ弱とばかりはいいきれません。小さな割れ目 を捕えて情報を盗み取るような荒技も存在するので、 X だ 接読み取ってしまう方法、さらには CRT から漏れる電波 見ることができるわけです。しつはフレームバッフアを直 とすれば、、、 achira クで X を利用している内容をそっと覗き % rsh achira 'xwd -display unix : 0.0 -root ' ・ ンドを実行するのと同しレベルですが、 実行中のウインドウを知るだけなら UNIX の ps コマ っているかが分かってしまうのです。 対して xlswins を実行すれば、どのようなウインドウを操 交信できることになります。たとえば、他人のサーバーに 録されているマシンでありさえすれは、誰でもサーバーと 示されてしまうとお話ししました。裏を返せば xh 。 st に登 たま X のサーバーを実行している他人のウインドウ上に表 ト先でクライアントを実行すると、そのリモート先でたま 前回、 DISPLAY 設定に unix : 0.0 クとしたままリモー セキュリティとは もとをただせば大学生まれの X ではありますが、現在で は産業界でもひろく利用されていますし、接続されるネッ トワークも広域にわたってきています。立派な門構えのわ りに鍵がなくて開けっ広げ、性善説にもとづいた世界では 問題はないのですが、ちょっと心配です。 このような守り一一セキュリティには、個人のデータや 環境を許可なく他人に知られないようにする面 ( プライバ シー保護 ) と、他人から個人のデータや環境を乱されない面 ( 不正利用の制限 ) があります。これを UNIX の世界にあ てはめてみると、利用者本人か否かをユーサー名とパスワ ードで確かめる認証 (authentication) と個々のファイル の読出しや改変に制限を加えるアクセス権の設定とから成 り立っています。 認証で用いられるパスワードは実社会での鍵に相当す るものですから、簡単に偽造、複製されないような工夫が 必要になります。ここで暗号化の技術の出番となるのです が、その周辺の技術は軍事の一端に触れるものなので、自 由に世界中に配布するというわけにはいかないようです。 UNIX のパスワードの暗号化に用いられているのは標準 化された、、 DES (Data Encryption Standard)" と呼ばれ る手法で、そのアルゴリズムは既知のものです。しかし、 米国以外に配布される UNIX には、暗号化ルーチンは含 まれるものの解読のルーチンは含まれていません。 彳あする X の認証の仕組みにはこの DES を用いたもの も用意されていますが、肝心な DES ルーチンが米国以外 ではライプラリに含まれていないので簡易な代替物で我 慢するより仕方がありません。 UNIX MAGAZINE 1991.1
e $ & 0 ee 0 0 ・ 表 3 xbench の結果 machine SLC P 1 Sun3 / 260 ( mono ) 1 Sun3/260(coIor) 8 けカ滸されています % xbench comm 10Mb Ether unix-socket u n ix-socket line 30743 23050 35769 6 Ⅱ 17184 14791 4013 blt 20136 18308 3089 text 99000 40937 38156 arc 1936926 859756 638005 cmplx 27777 25490 7385 xstones 30677 23639 7679 こでは、 X サーバーの性能を測定するためのべンチ UNIX MAGAZINE 1991.1 イルの内容を参照してください。 6 この点に関しては、 texman. tex が存在するディレクトリの README ファ ストは、モノクロの Sun3 / 260 に比べて 10 ~ 30 % 程度 な作業ですから、この点は面できます。それ以外のテ ョン上でプログラムを作ったり、文章を書くのは日常的 ときに有効であることを示しています。ワークステーシ のような端末工ミュレータや Nemacs などを使用する とに気づきます。 text での好成績は、 xterm や kterm のテスト ) と arc ( 円弧のテスト ) の成績が抜群によいこ では、結果を見ていきましよう。一見して text( 文字列 20 , 000 であれば性能が 2 倍ということになります。 サンプルサーバーの速度を 10 , 000 とした相対値であり、 は、 Sun3 / 50 上で動作する X11R3 に付属のモノクロの 後に xstones という総合点が記されています。結果の値 ピー操作 / 文字列 / 円と円弧 / 複合の各テスト、そして最 直線および塗り潰さない矩形 / 塗り潰す矩形 / 反転やコ この表は、左からマシン名、プレーン数、通信方式、 イアントとした unix ー socket での通信を用いています。 2 台用意することはできなかったので、自分自身をクラ して使用することにしました。残念ながら Sun3 / 260 を 紹介するときも一貫して Sun3 / 260 をクライアントと ます。 xllperf も同様ですが、これからほかのマシンを アント間の通信には 10Mbps の Ethernet を用いてい として Sun3 / 260 を、また X サーバーと xbench クライ りの数値です。測定環境は、 SLC のほうはクライアント ですが、 Sun3 / 260 のはうはモノクロとカラーの 2 とお も挙げてあります。 SLC はモノクロのみなので 1 つだけ い。上交のために SLC だけではなく、 Sun3 / 260 の結果 ます、 xbench からいきましよう。表 3 を見てくださ します。 マークテスト xbench と xllperf の結果について報告 上回っているにすぎません。 8 X11 rfcomp で理する前だと、なんと 1.332 行の結果を見なければなり 通常の使用は X I•. で、という考・え方なのでしようか。 などはかなり遅く、逆スクロールでもしようものならかなり待たされます。 7 X とは関係ありませんが、コンソールをそのまま使Ⅲしているとスクロール xllperf の結果はどうでしようか。 はり SLC が優っているという結果が出ましたが、 ど成績がよく、総合点である xstones では 30 % ほどや xbench の各テストでは SLC のほうが 10 ~ 30 % ほ 目盛が対数表示である点にくれぐれも注意してください。 79500.0 個の点を描画したということを示しています。 Sun3 / 260 の処理速度の 1 .30 倍で、 SLC は 1 秒間に す。たとえは、テスト Dot では SLC の処理速度が た、右の欄はテスト結果のデータ ( 相対値と絶対値 ) で を 1 としたときの相対値を対数表示したものです。ま 欄がテスト項目で、グラフの棒は Sun3 / 260 の処理速度 結果は、棒グラフ形式で表してあります ( 図 1 ) 。左の ください。 でしよう。やや見にくいかもしれませんが、お付き合い 述べているからですが、私たちもそれに従うのが正しい 作者自身も「 xstones のような値はあえて作らない」と ーバーのポトルネックを検出するといった性格が強く、 に総合的な結果は出してくれません。これはもともとサ 結果を見なければなりません 8 。しかも、 xbench のよう xllperf のほうはテスト項目がかなり多く、 222 個の 。 xllperf サーバーの仕事量も増えるので成績も低くなっています。 なお、カラーの Sun3 / 260 はプレーン数が多いぶん、 はこれは速い〃と実感できるのではないでしようか 7 。 動かしてプログラムを開発したり文章を書く人にとって れませんが、 text の成績がいいので、 kterm をいくつも ンとやるデモではちょっと速いかなと感しるだけかもし 績がよいという結果となっています。描画をビュンビュ 260 が 23639 となっていて SLC のほうが 30 % ほど成 xstones を見ると、 SLC が 30677 、モノクロの Sun3/ ません。 33
睦業の先行透視です KUBOTA COMPUTER INC 世界初の ECL RISC プロセッサ R6 ) を搭載 し、実効 50MIPS 、 9. IMFLOPS の演算速度 を達成したエンタープライズサーバ RC6280 。 大規模なネットワークの構築に不可欠の高性 能サーバとして、最大 54GB のディスク容量。 256MB まで拡張可能なメインメモリ。トータル 200MB / S の I / O 速度で、最大 6 本の独立し た VME バス ( 各 33MB / S ) を同時サホート。す べてに余裕のスへックで、事務処理、技術計 算、ソフトウェア開発、データベースなど、処理 速度とデータ容量を同時に要求されるあらゆる 分野で、高いコストパフォーマンスと比類ない能 力を発揮します。 軟なネットワーク環境が容易に実現します。 とで、処理状態に応じて処理を分散できる柔 ン、サーバシリーズを用意。これらと組合せるこ 全なバイナリ互換性を備えたワークステーショ さらにクボタコンヒュータでは RC6280 との完 ※ UNIX は米国 AT & T か開発しライセンスしているソフトウェアてす。 ※ E ー「 n 麒は Xe 「 ox CO 「叩「 a む on の商標てす ※ VAX は Dtg Equtpment 「 po 「 a ) n の商標てす ※ MIPS 、 R6 光 ) 日 6010 、 RC62測は MIPS Com叩に「 System lnc. の商標てす hC6280 は、日本てはクボタコンヒュータ株式会社か独占製造販売しています。 RC6280 大阪支店〒大阪市中央区城見ト 2 ー 27 谷 ( ) 5 5 名古屋営業所〒名古屋市中区丸の内 2-18 ー 14 KS -1 ビル 9 階 2 ( 1 ) 0 1 山梨工場〒 48- 山梨県中巨摩郡白根町下今諏訪 87-8 谷 52 ) クホタコンピュータ株式会ネ土〒 160 東京都新宿区新宿 2 ー 8 ー 8 谷 03 ( 5379 ) 0661 ンド幅 : 33MB/VME/< スイスク容量〕・最大 G 日 キャヒネット / 6 、工クスパンジョンキャビネット / 11 ・ I/O バ プレ VME ・最大 VME バス数 : 6 本・スロット数 : メイン MB / 秒〔 I/O サプシステム〕・インターフェース : マルチ ット ) 〔システムパス〕・データ : 32 ビット・バンド幅 : 240 ッシュ・メインメモリ : 32M 日 ( 1 スロット ) ~ 256M 日 ( 8 スロ クロック : 60MHz ・キャッシュ : 592KB マルチレベルキャ FPU:MIPS R6010 ・チップ技術 : バイボーラ ECL ・ : 109 , 000 / 秒〔プロセッサ〕・ CPU :MIPS R6000 ・ LOPS ・ Whetstone( 倍精度 ):26000/ 秒・ Dhrystone 50MIPS(VAX MIPS) ・凵 NPACK( 倍精度 ) : 9. IMF 主な仕様〔性能〕・ SPECmark : 425 ・整数演算 :
連載 /IJN Ⅸ Communication Notes—の ない、実装されていない、あるいは不要なコマンドで 小分類 x5z ファイルシステムに関連したもの。 x4z その他。 x3z ューサー認証に関連したもの。 ョンに関連したもの。 x2z コントロール・コネクションまたはデータ・コネクシ を要求するコマンドへの返答。 xlz 状態問合せへの返答やヘルプメッセージなど、情報 あるというエラー ーバーの OS が UNIX などの場合には課金名がない ( ロ していることがあります。これは、それへの対応です。サ では、ユーサー名と計算機の使用量の請求先の指定が独立 課金“ c 厩を指定します。メインフレームなどの OS ACCT co ″厩 コマンドの直後に送られなければなりません。 パスワードが必要な場合には、 PASS コマンドは USER パスワードとしてカ s 0 を指定します。アクセスに PASS カ s 0 なります。 ドを送ると、すでに送ったパスワードの課金指定は無効に しサーバーをアクセスすることが可能です。 USER コマン 回でも発行できますから、改めて別のユーサーの権限で同 スワード、課金の 3 つでおこないます。このコマンドは何 を指定します。 FTP では、利用者の認証はユーサー名、パ ューサー名 ( UNIX の場合はログインネーム ) に襯 e USER 襯召 アクセス・コントロール関係のコマンド で書かれているのが引数です。 て SERVER-FTP がおこなう動作を説明します。小文字 ンドだけです。以下に FTP のコマンドと引数、それに対し RFC959 に規定されたなかでインプリメントされたコマ リスト 1 の HELP コマンドに対して返ってきたのは、 FTP のコマンド る規定はなく、コマンドごとに定義されています。 リプライコードの 3 桁目には全体をとおした一貫性のあ 40 グイン名がユーサー名と課金番号の両方を意味する ) ので、 課金指定は省略されます。 前節で説明したカテゴリー 3 のリプライコードの代表的 な使用例は、ログイン・シーケンスです。 PASS コマンド に対して、ログインが完了したら 230 が返ってきます。 スワードが誤っていると、エラーで 532 が返ってきます。 パスワードはあっているが、課金指定が必要な場合は 332 がリプライコードになります。 USER-PI は、これによっ てユーサーにアカウントの入力を督促するか否かを切り替 えます。 CWD カ 4 ル 4 襯 e Change Working Directory ーーーワーキング・ディレ クトリの変更です。 UNIX のようなディレクトリをもつ単 ーの階層的ファイルシステムでは、加襯はディレク トリへのパス指定です。これは、通常のシェルの cd コマン ドと同しです。 Macintosh や MS-DOS 、 VMS のような 複数ポリューム ( ドライプ ) からなる階層的ファイルシス テムではポリューム指定が必要です。たとえば Macintosh の NCSA-TELNET に組み込まれている FTP サーバーでは、ポリューム名がルートディレクトリ 直下のディレクトリ名であるかのごとくみえるように実装 されています。そして、フォルダーはディレクトリにみえ ます。 HD40 というディスクポリュームのフォルダー sys - tem のなかのフォルダー SP001 に移るには、 CWD /HD40/system/sp001 というコマンドを送ります。 ディレクトリをもたない OS でも、ファイルのグループ を指定するなんらかの機能がある場合には、そのファイル グループ指定を CWD コマンドでおこないます。 CDUP 親ディレクトリにワーキング・ディレクトリを移します。 サーバーが UNIX の場合には、 と同しですが、親ディレクトリを指定する方法は OS によ って異なるので FTP コマンドとして採用されました。 SMNT 加〃 4 川 e (Structure MouNT) UNIX MAGAZINE 1991.1
0 ー TOH Mbyte( 標準 1Mbyte) まで拡張可能・ 3 種類のイニシェーター (rsh, rexec, 類のネームサーバー ( Y 珱 Domain / IEN116 ) サポート・メモリーを、最大 17 Store/Save Under 機能■メモリー残量表示及び、警告ブザー機能・ 3 種 solution Protcol) サホート■電源 OFF のフェイルセーフ機能•Backing トローディング ( BD SNF ) 機能サポート•RARP(Reverse Address Re- インタフェース内蔵・明朝体漢字フォント ( 16X16 / 24X24 ) 内蔵・フォン ート•Ethernet(IEEE 8023 ) TC 珱 IP プロトコルサポート•AUI/BNC ・ X ウインドウサーバー ( X11R4 ま樹処 ) 内蔵•TeInet/rlogin プロトコルサポ ションを開いたり、複数のプログラムを実行することカ呵能です。 ため、利用者は、 Ethernet に接続されている複数のマシン上で、複数のセッ している X Window System ( X11R4 ) のサーバー部分を ROM に内蔵している X は、 EWS 市場における Window System の業界標準として急に普及 とにより、ネットワーク端末機能 ( TeInet 国 ogin ) を可能としました。さらに 各種 OS ならびにマシンとのネットワーク (Ethernet) 接続をサポートした C. ー X は、漢字ターミナル、℃ IT482 ″をベースに、 UNIX をはじめとする X Window Terminal CIT-X ネットワーク世代に提案。 1 人こ 1 台の UNIX 環境を XDMCP) サポート 総販売元 仕様 ハードウェア CPU DRAM PROM キーポード マウス ディスプレイ CRT 解像度 画面色 垂直周波数 ビデオ周波数 ネットワーク ローディンク式 フォーマット フォントロード イニシェーター セープ・アンダー パッキング・ストア ・サ一ノヾー′ヾー・ション X Window 不一ムサー′ヾー 伝里度 ・エミュレーーション・ プロトコル インタフェース 藤忠エレクトロニクス株式会社 営業第ニ部営業第四課 〒丐 0 東京都渋谷区渋谷 2 ー汚ーー東邦生命ビル 27 階 TEL. ( 0 3 ) 486 ー 5856 大阪支店 〒 5 引大阪市中央区久太郎町 4 ー 2 ー丐本町セイキビル ( 伊藤忠別館 ) 5 階 TEL. ( 0 6 ) 24 ト 42 引 名古屋営業所 〒 460 名古屋市中区丸の内一一口一円名古屋長銀ビル 6 階 TEL. ( 052 ) 204-2575 TMP68301 TMS34010 1 ~ 17MB 768KB JIS 型 104 キー 50MHz 12.5MHz OS です。 が開発し、ライセンスしている 標です。 UN Ⅸは用丁ベル研究所 社、 TMS34010 は社の登録商 Sys m は M ー T 、 TMP68301 は東芝 •Ethernet は Xerox 社、 X Window BDF/SNF(16/32bit padding) rsh 、 rexec 、 XDMCP Set-Up にて設定可能 Set-Up にて設定可能 X11R4(ROM に内蔵 ) YP/D OMAIN/IENI 16 10Mbps Telnet 、 rlogin TCP/IP AUI(thick)/BNC(thin) Ethernet IEEE 8023 100MHz 60Hz ノンインタレース べーパーホワイト 1280X960 ドット 15 インチ FS 管 3 ボタン機軾