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検索対象: UNIX MAGAZINE 1991年10月号
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1. UNIX MAGAZINE 1991年10月号

連載 ZUN Ⅸ Communic ation Notes UUCP の運営 ( 基本編 ) 用のファイルが置いてあるのでしようか ? SunOS 4.1.1 /etc/uucp 、 /usr/lib/uucp には、どのような管理運営 では、次のようになっています。 Maxuuxqts uudemon. hour Maxuuscheds uudemon ◆ /etc/uucp uudemon. crontab ◆ /usr/lib /uucp P011 Sysfiles . cleanup P011 uudemon. uudemon. admin /usr/lib/uucp/uudemon. crontab は、 cron の設定の 例です。 SystemV R3 の HoneyDanBer UUCP ( こちらのほう がオリジナルです ) では、 uudemon. * の構成がすこし異 なり、 uudemon . uudemon . uudemon. hour uudemon. uudemon. admin wk P011 day UNIX MAGAZINE 1991.10 こで、 SunOS 4. X からは cron の形態が SystemV 流 ューサー権限でコマンド crontab の標準入力に与えます。 これを適宜変更し ( あるいは一から書き直し ) 、 uucp の 11 , 41 * * * * /etc/uucp/uudemon. hour 0 * * * * /etc/uucp/uudemon. P011 45 23 * * * /etc/uucp/uudemon. cleanup 48 8 , 12 , 16 * * * /etc/uucp/uudemon. admin 何はともあれ、 uudemon. crontab の設定を調べてみま ます。 毎週の作業をおこなうシェルスクリプトが用意されてい なっています。名前からも分かるように、こちらには毎日 / となっています。また、 cron の設定例も crontab. uucp と になっていることを思いだしてください。書きなおして /etc/uucp や /usr/lib/uucp に置いておくだけではまっ たく効力は発揮されません。 # su uucp —c crontab く /etc/uucp/crontab. uucp SunOS 4. X の出荷時のパスワード・ファイルでは、 された各隣接ノードごとのポーリング時間を調べ、合致す されています。 uudemon. poll は、 /etc/uucp/Poll に記述 この設定によれは、 uudemon. P011 が毎時 0 分に呼び出 さて、 uudemon. crontab の内容に戻りましよう。 に置くのが妥当でしよう。 ョンに置くべきではありません。したがって、 /etc/uucp は各ホストに固有のものですから、これを / usr パーティシ ホストで共有する領域にあります。一方、 crontab の設定 OS ) では、 /usr/lib/uucp は同しアーキテクチャの複数の るのはお勧めできません。 SunOS ( など最近のいくっかの ただし、 /usr/lib/uucp/uudemon. crontab に保管す ません。 により、 /usr/spool/cron がクリアされてしまうかもしれ 要です。マシンクラッシュや OS のバージョンアップなど ったら、それをどこかのファイルに保管しておくことが重 この例にもあるように、 uucp 用の cron の設定をおこな # crontab uucp く /etc/uucp/crontab. uucp きます。 され、 root は他人の crontab の設定もおこなうことがで SunOS や SystemV R4 では crontab コマンドが拡張 に直接 uucp 用の crontab を書き込めばいいでしよう。 マンド経由ではなく、 /usr/spool/cron/crontabs/uucp で uucico を動かしたければ、 cron の設定は crontab コ りなさいということですね。どうしてもログイン名、、 uucp uucico を動かすためのログイン・アカウントは、別に作 です。 は uucp に su して作業 ( とくに crontab ) をおこなうため uucico ではなく / b ⅲ / sh になっています。これは、 1 つに uucp ユーサーのログインシェルは /usr/lib/uucp/ ノード名時間時間時間・・・ この /etc/uucp/Poll の各行は、 れは空ジョブを生成します。 69

2. UNIX MAGAZINE 1991年10月号

連載 //UNIX Communication Notes—⑩ イルを移すのが uudemon. cleanup の仕事です。このと き、ログファイルから各種情報を抽出して管理者にメール で送ります。 1 日ぶんのログファイルは、すべて連結されて〇一 L 〇 GS-I という名前で保管されます。その後、〇 -L 〇 GS ー 2 、〇 -L 〇 GS-3 と順繰りに改名されますから、結局過去 3 日ぶんのログが残っていることになります。 そのはか、スプール内で長期間処理されすに溜まりつば なしになっているファイルを消去します。出荷時の設定で は、ジョブファイルは 7 日、 X ファイルは 2 日を期限とし て消去するようになっています。消去がおこなわれると、 ジョブの持主にメールが送られます。 通常は、届くメールは 2 っすつです。 1 つ目は、、 uustat -q" の出力、 2 つ目は /usr/spool/uucp に対する du の結 果です ( リスト 1 参照 ) 。 リスト 1 の例は、テスト用にだけ UUCP を運用してい るホストにおけるものなのでディスクをほとんど消費して いませんが、実際に UUCP を運用しているホストではも っとたくさんあるはすです。 状況に応して送られる報告としては、このほかにファイ ル転送記録があります。 uux の結果発生するファイル転送 は省略されますから、 uucp コマンドを用いたファイル転 リスト 2 From uucp Fri Aug 16 19 : 41 : 50 1991 Return—Path: く uucp> Received: by nadia. 1加 ( 4.1/SMI—4.1 ) リストー From uucp Fri Aug 16 19 : 41 : 55 1991 Return-Path: く uucp> Received: by nadia. 1加 ( 4.1/SMI—4.1 ) id AA03772 ; Fri , 16 Aug 91 19 : 41 : 54 JST Date: Fri, 16 Aug 91 19 : 41 : 54 JST From: uucp Message—Id: く 9108161041. AA0377201adia.1 加 > Subject : uucleanup ran; /usr/spool/uucp du Apparent1y—T0 : uucp 1 1 1 1 1 3 7 3 4 1 1 6 6 1 /Usr/SP001/UUCP/ ・ Xqtdir /usr/spool/uucp/. Corrupt /usr/spool/uucp/ ・ Log/uucp /usr/sp001/uUCP/ ・ Log/uux /Usr/SP001/UUCP/ ・ Log/uuxqt /usr/spool/uucp/. Log/uucico /usr/spool/uucp/. Log /usr/spool/uucp/. Sequence /usr/spool/uucp/. Status /usr/spool/uucp/. Workspace /Usr/SP001/UUCP/. Admin /Usr/SP001/UUCP/.01d /usr/spool/uucp/madoka /usr/spool/uucp/shinobu /Usr/SP001/UUCP 送のすべてということになります ( リスト 2 参照 ) 。 リスト 2 のなかで、、、 denied 〃となって転送を拒否されて いるジョブがいくつかあります。拒否された側ではほかの ファイル転送記録に紛れてしまいますが、拒否した側では 特別にメールで報告されます ( リスト 3 参照 ) 。 id AA03758 ; Fri, 16 Aug 91 19 : 41 : 50 JST Date: Fri, 16 Aug 91 19 : 41 : 50 JST From: uucp Message—Id: く 9108161041. AA0375851adia.1 加 > Subject : uucp requests Apparent1y-To : uucp uucp madoka ( 8 / 16 ー 17 : 35 : 30 , 600 , 0 ) 40TE REQI-ESTED (madoka! /var/SP001/uucppub1ic/u -->nad ia! /tmp (root) ) root madoka madokaN15c1 adoka! /tmp (root) ) root madoka madokaN15c1 root madoka madokaN15c3 madoka! /tmp (root) ) て 00t madoka mad0kaN15c3 root madoka madokaN15c4 madoka! /tmp ( て 00t ) ) て 00t madoka madokaN15c4 madoka! -aki—s (root) ) ( 8 / 16 ー 17 : 45 : 20 , 3473 , 0 ) REQUEST (nadia! /var/spool/uucppublic/u ¯¯>m ( 8 / 16 ー 17 : 45 : 20 , 3473 , 1 ) REQUFST (remote access tO path/file demed) ( 8 / 16 ー 17 : 58 : 33 , 3520 , 2 ) REQUEST (nadia! /var/spool/uucppublic/u ー > ( 8 / 16 ー 17 : 58 : 34 , 3520 , 3 ) REQUEST (remote access tO path/file demed) ( 8 / 16 ー 19 : 52 : 56 , 3790 , の REQUFST (nadia! /var/spool/uucppublic/u ー > ( 8 / 16 ー 19 : 52 : 56 , 3790 , 1 ) REQUEST (remote access t0 path/file denied) て 00t madoka mad0kaN15c6 ( 8 / 16 ー 19 : 52 : 59 , 3790 , 3 ) REQUEST (nadia! /var/spool/uucppublic/u ーー > uucp madoka ( 8 / 16 ー 20 : 36 : 38 , 3909 , 1 ) 犯旺 REQUFSTEI) (madoka! /var/SP001/uucppublic/m ー > Ⅱ UNIX MAGAZINE 1991.10 adia! -uucp ( て 00t ) ) 71

3. UNIX MAGAZINE 1991年10月号

連載 /UNIX Communication Notes リスト 3 From uucp Fri Aug 16 20 : 33 : 39 1991 Return—Path: く uucp> Received: by madoka. um ( 4.1 / SM 工ー 4.1 ) id AA00892 ; Fri , 16 Aug 91 20 : 33 : 39 JST Date: Fri, 16 Aug 91 20 : 33 : 39 JST From: uucp Message—Id: く 9108161133. AA00892 adoka. 週 m > Subject : uucp I)nJID Apparent1y-To: uucp uucp nadxa ( 8 / 16 ー 17 : 45 : 30 , 600 , の O 旺 REQUESTED (nadia! /var/spool/uucppublic/u ー ka! /tmp (root) ) uucp nadla ( 8 / 16 ー 17 : 58 : 43 , 1 , 2 ) O 旺 Q (nadxa! /var/spool/uucppublic/u ka! /tmp (root) ) uucp nadia ( 8 / 16 ー 19 : 53 : 06 , 771 , の O 旺 REQIJÆTED (nadia! /var/spool/uucppublic/u ka! /tmp (root) ) uucp nadia ( 8 / 16 ー 19 : 53 : 09 , 771 , 2 ) RE{OTE REQUESTED (nadia! /var/spool/uucppublic/u ka! -aki-s (root) ) ーー > madO ーー > madO ーー > madO ー > mado uucp rat ( 8 / 16 ー 20 : 47 : 53 , 947 , 0 ) REMOTE REQUESTD (madoka! /etc/passwd ーー > rat ! /var/spool/uu cppublic (goemon) ) リスト 3 では転送拒否のうち先頭の 4 つはたんなる間違 いと思われますが、最後の行はそうではありません。 rat というノードのユ—ff—goemon が madoka の /etc/passwd をコピーしようとしたことが分かります。 のように、ローカルシステムに対する不正なアクセスに目 を光らせるという意味で、ファイル転送の拒否だけ独立し たメールで報告されるのです。 このほか、あるはすのディレクトリがない、 core ファイ ルができていたなどの異常事態が検出された場合もメール で報告されます。 UUCP の運営 ( 応用編 ) インストール時の設定のままでうまくいけばよいのです が、実際には機能不足や不満が生します。その結果、設定 0 * * * * /usr/lib/uucp/uucico ーて 1 —snadia 、、、の変更や追加が必要となります。 すくなくとも、ポーリングの時刻制御関係では Honey- DanBer UUCP 付属の設定は捨て、別の手段をとる必要が あるでしよう。 ポーリング時刻 ポーリング時刻は、 cron を直接利用すれは分単位で制御 できます ouucico を直接起動してポーリングをおこなわせ るには、 /usr/lib/uucp/uucico -rl -s ノード名 とします。さきほど PoII のときに使った例の設定を cron を利用しておこなうには、 cron の設定に以下の 3 行を追加 します。 30 1 , 3 , 5 , 7 , 9 , 11 , 13 , 15 , 17 , 19 , 21 , 23 * * * /usr/lib/uucp/uucico —rl —smadoka 30 2 , 4 , 6 , 8 , 10 , 12 , 14 , 16 , 18 , 20 , 22 * * * /usr/lib/uucp/uucico —rl —sshinobu こでは、毎時 0 分に nadia 、 30 分に madoka と shinobu を交互に呼び出しています。直接 uucico を呼び 出す場合、 uusched と違ってそのノードに関するジョブの 有無にかかわらす呼び出してしまいます。ただし通常は、 あちらのノードがもっているジョブを処理するためにこち らにジョブがなくとも接続が必要ですので、とくに支障は 72 ないはすです。 モデムのスケジュールが混んできたときなど、ステータ ス・ファイルにエラーが残ってホーリングできないことが あります。たとえは、次の設定は接続を確実にするために 定時の前後 2 分にもポーリングをおこなおうとするもので す。 UNIX MAGAZINE 1991.10

4. UNIX MAGAZINE 1991年10月号

連載 UNIX Communication Notes 齊藤明紀 / 山口英 HoneyDanBer UUCP 3 ) この連載は、、ハードコアに、かっ本題に専念する〃こと を旨としており、いつもはいきなり本文に突入するのです が 1 、今回は特別に前置きがあります。 本誌に「 UNIX への招待」を連載されている坂本文さん と同しく「 UNIX 流プログラミング」を連載されている今 泉貴史さんが、結婚されることになりました。おめでとう ございます。今号の発売日の数日後が結婚式ですね。お幸 せを遠く大阪の地よりお祈りいたします 2 。 UUCP の管理運営 さて、 HoneyDanBer UUCP 編第 3 回のテーマは、、管 理〃です。前回までに説明した設定で、 UUCP の通信機能 を利用することはできます。しかし、それだけでは十分と はいえません。 UUCP は、さまざまな日常管理が必要なの です。そこで、今回は UUCP の管理にかかわる設定につい て説明してゆきます。 その前にます心得ておいてほしいのは、 UUCP の管理 形態は自由度がきわめて高いということです。最低限どう してもやらなければいけないことはありますが、管理をき め細かくおこなおうとすればその複雑さは天井知らすです。 そして、日常管理のためのシェルスクリプト群を、どうい う名前にしてどこに置き、いつ起動するかはすべて管理者 の裁量に任されています。 とくに UUCP を運営しているホストの管理を前任者か ら引き継ぐ際には、ますどのような形態で管理をおこなっ ているのか解析し、理解することから始めなければなりま 1 たんなる惰性という説もありますが・・ 2 といいたいところですが、この原稿は大阪で書いているのではなかったりしま 68 せん。 もう 1 つ、何もないところから設定を始めるのならば、 OS のディストリピューションに付属してきた各種設定の ファイルの初期状態をかならす保存しておきましよう。有 用なサンプルが初期値として設定されていたり、コメント として書かれていたりするからです。ただし、付属のシェ ルスクリプト群はあくまでもサンプルかあるいは最低限 の初期設定にすぎないということも忘れないでください。 ひと口に UUCP の管理のための設定といっても、実際 には下記のようにいくつかの領域に分類できます。 ・ UUCP システムのファイル転送 / 遠隔実行動作を制御 する設定 ・放っておくと溜まる一方のログファイル類を定期的に整 理する設定 ・ UUCP システムの状況を監視し、必要に応して管理者 に報告する設定 ・セキュリティを守るための設定 また、別の観点から分類すると次の 3 種が考えられます。 ・ uucico 、 uuxqt などが参照して動作するファイル ・管理用作業のシェルスクリプト ・ UUCP のシステム管理のコマンドを起動する cron の こでは、ます SunOS4.1.1 の初期設定をもとに、出 荷時の HoneyDanBer UUCP がどのような管理運営形 態を想定しているのかを調べてみましよう。 UNIX MAGAZINE 1991.10

5. UNIX MAGAZINE 1991年10月号

連載 /UNIX Communcation Notes audit しておきます。 Systems などはセキュリティ上の問題から コマンドファイルや設定ファイルの所有者は、、 uucp 〃に ファイルの保護モード どこでトラブルが起こっているかの見当がつきます。 トシステム側の audit に記録が残るかどうかを調べれば、 バッグ・オプション付きで uucico を起動しておき、リモー . Admin/audit には記録が残りません。言い換えれは、デ モデムの接続にトラブルが生しると、 /usr/spool/uucp/ えられてからです。したがって、ログイン手続きの段階で 呼側の uucico からデバッグ・オプションがあることを伝 着信側の uucico が audit を作成するのは、起動後に発 cleanup によって定期的に ( 普通は毎晩 ) 消されます。 追加モードで書き込まれます。その代わり、 uudemon. ます、 audit はセッションごとに消去されるのではなく ファイルの扱いがすこし異なります。 などに置かれますが、 HoneyDanBer UUCP では audit /usr/spool/uucp/AUDIT audit です。 Version 2 UUCP や Truscott UUCP では、 これが格納されるのが /usr/spool/uucp/. Admin/ ます。 は着信側の uucico の動作記録を調べたいこともよくあり 発呼側はこれでいいのですが、トラブルを解決する過程で と、デバッグ・メッセージが標準ェラーに出力されます。 uucico にデバッグ・オプション ( ー x ? ) を付けて起動する ノにします ( もともとそうなっています ) 。所有 UNIX MAGAZINE 1991.10 通常、ファイルの保護モードはインストール時のままで 荷時には bin になっているはすです ) 。 プログラムについては、所有者はなんでもかまいません ( 出 uudecode 、 uuencode 、 uuto など setuid をしていない すべてはすしておくことも重要です。 が、セキュリティホールが生します。また、書込み許可は おかなくてはなりません。 root にすると、動作はします 必要のあるプログラムも、かならす所有者を uucp にして uuname 、 uustat 、 uux 、 uuclean など setuid されている 読めなくなってしまいます。 uucico 、 uuxqt 、 uucp 、 者をついうつかり root などにすると、 uucico 自身からも 変える必要はないのですが、設定作業を r 。。 t でおこなう ときについ変更してしまうことがあります。そのような場 合に備えて、正しい所有者 / グループと保護モードを知って おきましよう。 個別のスプールディレクトリ 隣接ノード関係のデータファイルやコマンドファイルは、 /Usr/SP001/UUCP/ ノード名 に置かれますが、これは uux や uucp を実行したときなど に自動的に作成されます。したがって、手動で作成する必 要はありません。 デバッグ・オプション 前回書き忘れましたが、 HoneyDanBer UUCP の uucico ではデバッグ・レベルは 9 が最大です。 接続の設定をおこなった当初は、 cron で起動する uucico にデバッグ・オプションを付けることもあります。 しかし、運用段階に達したら uucico をデバッグ・オプショ ン付きで動作させるのはやめましよう。 デバッグ・メッセージを出力したり audit を作成するぶ んだけパフォーマンスが落ちますし、相手システムのディ スクを audit ファイルで圧迫します。 また、ときどき自分の管理するホストの /usr/spool/ uucp/. Admin/audit や . 〇 ld/audit があるかどうか、ま たサイズはどうなっているのかも確認する習慣をつけてお きましよう。 [ 参考文献 ] [ 1 ] UNIX s 川レ e e 3 . 2 s 川 d 襯なレ厩の・ 尾 e Guide , AT&T [ 2 ] Administering the UUCP System (Revision A 0f 27 March 1990 ) , S ″〃 OS 4 . 7 . ノ S 川 & N wo の〃な / 川〃 0 〃 , Chapter 21 , Sun Microsystems C3]CUNIXSystemV/386 リリース 3.2 オペレーション / シス テム・アドミニストレータ・ガイド』、 AT&T UNIX ソフト ウェアオペレーションパシフィック、 1990 ( さいとう・あきのり、やまぐち・すぐる大阪大学 ) 75

6. UNIX MAGAZINE 1991年10月号

連載 //UN Ⅸ Communication Notes— 28 , 30 , 32 1 , 3 , 5 , 7 , 9 , 11 , 13 , 15 , 17 , 19 , 21 , 23 * * * /usr/lib/uucp/uucico ーて 1 —smadoka しかし、ポートがふさがっていたり、相手のモデムが話 し中であるなどの理由で 28 分のポーリングが失敗した場 合には、 30 分にも 32 分にもポーリングはおこなわれませ ん。また Systems の設定でリトライ時間を書いても、 5 分 定するのは面倒なので、次のようなシェルスクリプトを用 ス・ファイルを消すしかありません。消去作業も cron で設 こうなると、 /usr/spool/uucp/. Status からステータ 意すればいいでしよう。 # ! /bin/sh より短くすることはできません。 if [ -s /usr/SP001/UUCP/. Status/$1 ] ;then exit 1 echo " $ 0 : system name requxred" then # Usage : /etc/uucp/uupoll uucp-nodename 28 , 30 , 32 1 , 3 , 5 , 7 , 9 , 11 , 13 , 15 , 17 , 19 , 21 , 23 * * * /etc/uucp/uupoll madoka このスクリプトを利用すると、さきほどの cron の設定は次のようになります。 exec /usr/lib/uucp/uucico ーて 1 —s$l cp /dev/null /Usr/SP001/UUCP/. Status/$1 ただし、このように強制的にステータス・ファイルを消 していると、連続してポーリングに失敗してもその記録は 、、、残りません。たとえは・、、 uustat -m 〃を実行すると、最近 におこなわれた通信のエラー状況が分かります。 nadia madoka shinobu 08 / 17 ー 18 : 42 SUCCESSFUL 08 / 17 ー 19 : 02 0 旺 REJECT A ト丁駅 LOGIN Retry: 0 : 02 Count : 2 08 / 16 ー 20 : 47 SUCCESSFUL この例では、 shinobu との通信が昨日以来おこなわれて いない ( こちらから試みられてもいない ) こと、 madoka と の通信が 2 回連続して失敗していることが分かります。 の情報はステータス・ファイルのなかに蓄積されているの で、ステータス・ファイルを強制的に消去すると失われて しまうわけです。 ログファイルの整理 出荷時に付属の設定ファイルはポーリング時刻の設定に ついては機能不足ですが、ログファイルの整理に限ってい えば必要爛氏限の要求は満たしています。 メールがたくさん届くのがうっとうしけれは、 uudemon. admin の実行を止めても問題はないでしよう。 uudemon. cleanup はかならす実行しなければなりませ UNIX MAGÄZINE 1991.10 んが、 UUCP の通信量が少ない場合には実行頻度を毎晩 ではなく毎週くらいにしても支障はないと思います。 よく改造を迫られるのは、ジョブファイルの消去期限で しよう。もともとは 1 週間になっています。 1 週間通信が 成立しないというのはたしかに異常事態ですから、溜まり 続けるジョブでスプールが溢れるのを防ぐために消去が必 要になります。 しかし、 1 週間の不通というのはゴールデンウィーク、 お盆休み 3 、正月休みなどにはよく起こる事態です。長期休 暇期間に計算機が停止してしまう組織や、そうした組織と 接続しているノードでは uudemon. cleanup を変更して おきましよう。工デイタで、、 uucleanup" を捜すと、 3 お盆だからといって体めるとはかぎりませんが・・・ 73

7. UNIX MAGAZINE 1991年10月号

連載 /UNIX Communcation Notes—⑩ という形式になっています。たとえは、 nadia を毎時、、、、のようになります。 madoka を奇数時、 shinobu を偶数時に呼ぶ設定は、以下 08 / 16 ー 17 : 28 SUCCESSFUL nadi a madoka 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 shinobu 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 では、ポーリングはいつおこなわれるのでしようか。 れは、 30 分ごとに呼び出されている uudemon. hour の仕 プのあるノードが複数あれは、順序が固定しないようにラ めて ) ジョブがある隣接ノードを順次呼び出します。ジョ uusched は、 (uudemon. P011 が生成した空ジョブも含 ング時刻の制御がいい加減であることです。 ということが分かります。さてここで問題なのは、ポーリ が生成されるので ) ポーリングがおこなわれる ・ジョブがなくても、 PoII で指定した時間には倥ジョブ スケジュールされる ・ UUCP ジョブがあれば、 11 分か 41 分にポーリングが uudemon. P011 の働きと併せて考えると、 ます。 事です。 uudemon. hour は、 uusched と uuxqt を起動し 0 : 00 cu ー 1 ttya 3547 pl IW PID ・ STAT TIME CO 別 D LCK.. ttya: 3547 Apparent1y—T0 : uucp Subject : uu—status 、ンダムに並べ替えます。逆にいえば、特定のノードへのポ ーリングが何分に始まるかは起こってみなけれは分かりま せん。多数のジョブが溜まったノードの後ろに回されたり したら、何十分も待たされることもありえます。 このような運営形態は、必要なときにはいつでも呼び出 せるノードとだけ接続しているときにしか採用できません。 一般には、隣接ノードごとにポーリング時刻が決まって いるはすです。そのような場合には、 uusched は使えませ ん。ですから uudemon. P011 も uudemon. hour も捨て て、別の方法を使うことになります。 さて 3 つ目、 1 日に 3 回呼び出されている uudemon. admin は、 UUCP システムのその時点の状況を管理者に メールで報告します。これで、ジョブの溜まりぐあいや tty デバイスの利用状況が分かります。 たとえば、以下のようなメールが届いたとします。 madoka nadia shinobu 2C IC IC 08 / 16 ー 17 : 51 NO DEVICES AVAIT.ABLE 08 / 16 ー 18 : 59 犯旺 REJEff AFTER LOGIN この例では、本文の先頭 3 行が、、 uustat 3 行が、、 uustat -q" の出力です。 -p" の、後ろ ます前半から、誰かが cu で ttya ポートを使用中である ことが分かります。次に後半から、 madoka との通信は 17 時 28 分に正常終了し、その後 2 本のジョブが登録されて いること、 nadia との通信はポートがなくて失敗している ことが分かります。また、 shinobu との通信もエラーで成 立しなかったことが分かります。 システム管理者はこれを見て、 cu を起動してモデムを占 有したままになっているユーサーの存在や、接続がうまく 70 成立しなくなったノードの存在を知るわけです。 こで注意が必要なのは、メールは、、 uucp" 宛に送られ るということです。 / etc / aliases などを設定しておかない と、メールはシステム管理者に届かす /usr/spool/mail/ uucp に溜まる一方です。 そして最後、 uudemon. cleanup は、ログファイルの整 理をおこないます。 前回までに説明したように、 UUCP システムの動作の記 録は /usr/spool/uucp/. Log に溜まり、 /usr/spool/ uucp/. 〇1d が占いログの置き場所です。ここにログファ UNIX MAGAZINE 1991.10

8. UNIX MAGAZINE 1991年10月号

連載 //UNIX Communication Notes uucleanup —D7 —C7 —X2 ー 02 —WI となっているはすです。この設定では、データファイルと コマンドファイルは 7 日、受信した実行指示ファイルは 2 日、その他のファイルは 2 日を超えると消去します。これ を、たとえば正月休み対策で 10 日に延はすなら、 uucleanup ー D10 ー C10 —X2 ー 02 —WI とします。 これ以外にも、毎晩届くメールをまとめて 1 本だけにす るとか、好みに応して改造してください。このあたりは、 管理者の腕のみせどころです。 uudemon. cleanup では、たんに、、 . Old" に移されて消 されていくだけの /usr/spool/uucp/. Admin/xferstats を解析し、 UUCP システムの活動統計をとるようにした はうがよいでしよう。転送自体はおこなわれているがファ イル転送速度が落ちているとか、接続成立の確率が低くな service=uuclco systems=Systems dia1ers=DiaIers systems=Systems dia1ers=Dia1ers servlce=cu もちろん、これは何も書かなければこうなるというもの ですから、わざわざ書く必要はありません。 ファイルを分割した場合には、ファイル名をコロンで区 切って連結します。同名のエントリが複数のファイルに存 在する場合、先頭 ( 左 ) 側に名前か書かれているファイルの servlce=uucico systems=Systems. 10Ca1 : Systems. foreign \ 、、、っている場合などは、、 uustat -q" を毎晩調べるだけでは 次の例を見てください。 す。 視されます。また、逆スラッシュによる行の継続も可能で 、ゝ設定が使われます。、、 # 〃で始まる行は、コメントとして無 devices=l)evices devices=l)evices になっています。 初期設定では、 uucico も cu も同し設定を共用するよう にも、コメントとして書式の説明と例が入っています。 例を見たほうが分かりやすいでしよう。出荷時の Sysfiles ァイルを複数に分割する機能もあります。書式は、以下の cu 用に別個にもっための設定ファイルです。また、設定フ Devices 、 Systems 、 DiaIers ファイルを、 uucico 用と SysfiIes について説明します。 こまでにとりあげていないファイルや設定 以降では、 その他のファイルと注意点 分からないことがあります。 servlce=cu devices=Devices . modem:Devices systems=Systems. cu: Systems. 10C 訌 \ dia1ers=Dia1ers . cu:Dia1ers この例では、 uucico 用の Systems を 2 つに分割し、そ のうちの Systems. 10Ca1 を cu と共有にしています。また Devices. modem を分離して、 uucico だけがモデムにア クセスできるように ( もちろん、 Devices にはモデムは登 録しません ) しています。 cu 独自の Systems 設定は Sys- tems. cu に書かれています。また、 Dialers も cu だけを追 加する設定 (Dialers. (u) にしてあります。 設定ファイルの分割は、このように管理の手軽さとセキ ュリティを目的におこなわれます。 cu を、 cu —lttya 74 などとして使うぶんには問題はありませんが、 cu madoka のようにすると、 cu は Systems に書いてある電話番号を 使って電話をかけ、ログイン・プロンプトが現れていると ころまでは自動的に処理をおこないます。このように、 ( 秘 密かもしれない ) 電話番号を知らなくても利用者が隣接ノ ードにアクセスできるのは望ましくありません。 また、 cu によるログインと UUCP で異なるモデム (tty ポート ) が使えたり、モデムの設定が変えられるというのも Sysfiles の利点です。 UNIX MAGAZINE 1991.10

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UNIX REVIEW 誌提携 MAGAZINE 特集 スーバーユーザーへの道 ( 6 ) ・ 連載 CONTENTS ・岡山聖音、片山喜章、馬場健一 68 UNIX Communication Notes HoneyDanBer UUCP ( 3 ) 97 OSF/Motif のすべて MO Widget ( 1 ) 101 A First し 00k at EX 段落 ( 2 ) 113 LittIe Langua e 1 四オプジェク指向の世界 齊藤明紀・山口英 久保山正 Stephan on BechtoIsheim srekcah @S「劔C0. jp Stephan von BechtoIsheim 向設計 藤浦はる美 今泉貴史 1 てくく T 1 。ログラミング を中村 1 A ntroduction to X Window System 索引 ツルキットのリソース 151 N Ⅸへの招待 論文 電子メール① ・・坂本 文 6 X サーバーの高速化 Jo 可 McCormack ・表紙デサイン・甲斐みどり・表紙絵・守屋ー於

10. UNIX MAGAZINE 1991年10月号

の可能性もあるので、マシンを開けてみることにしました。 ネジを数本外してマシンを開けてみると、出るわ出る わ、ホコリの山。「こりゃー、あかんで」と皆から言われ、 慌てて掃除機を取りだしてマシンのホコリを吸いとってや りました。 1 時間くらいしてから、おそるおそる電源を入 れてみると、マシンは再び元気に生き返ってくれました。 このほかにも、研究室旅行で全員が出払っているときに ェアコンが壊れ、マシンが動かなくなってしまったことも あります。そのときは工アコンが直るまで、とりあえす扇 風機でマシンをあおぎ続けていました ( 24 時間です ) 。 マニュアルなどを見ると、温度や湿度など、そのマシン に適正な使用条件がかならす明記されています。マシンを 設置するときにはこれらの使用条件を考慮するでしようが、 ェアコンが壊れるなど、思わぬアクシデントが発生するこ ともあります ( マシンのなかには、、安全装置〃が付いてい て、さきほどの例のようにあまりに熱くなったりすると、 それをセンサーが感知して電源を落とすようになっている ものもあります ) 。 とくに私たちの研究室には、、スモーカー〃が多く、マシ ンの則で平気でタバコを吸うので、マシンにホコリが溜ま りやすいようです。また、マシンの吸気ロや排気口に物を 置いて寒いだりすることも、熱のトラブルの原因となるの で絶対にやめましよう。 、、マシンの管理〃というとバックアップをとったり、不要 なファイルを消したりといったことに目が奪われがちです が、このようなことにも気を遣うべきです。 フリーソフトウェアについて JUNET の news などを通して入手できるフリーソフ トウェアは、最近では膨大な数になってきました。これら のソフトウェアについて、注意事項をいくっか挙げておき ましよう。 ります。 ロ 法です。これは電話回線を使って、 uucp プロトコルでファ 1 つは anonymous uucp サーバーを利用する方 フリーソフトウェアを手に入れる方法には、いくつかあ 入手方法 ンしたことがあります。あまりにも恥すかしい話ですね。 本からの膨大なアクセスに耐えきれなくなり、思わすダウ 事実、 X11R4 のリリース開始当初、米国の ftp サイトが日 などという迷惑千万な行為は厳に慎むようにしましよう。 に接続されている場合、何十メガものファイルを ftp する によっては個人的に ) 設定されています。 IP ネットワーク ちらも仕事ではなく、あくまでもボランティアとして ( 場合 方法でしよう。これらのいすれにもいえることですが、ど ymousftp サーバーから ftp してくるのが、もっとも早い ていることも多いでしよう。この場合は、各地にある anon- さんのサイトが大学関係なら、 IP ネットワークに接続され イルの配布サーピスをおこなっているものです。もし、皆 66 ほかにも、本誌や JUNET の news でときどき案内さ れているように、テープによる回覧もおこなわれています。 あるいは、 jus の UNIX シンポジウムや UNIXFair など の会場で、テープのコピーサーピスがおこなわれることも あります。これらが本当に実施されるどうか確実な情報は、 こではお伝えできません。やはりこれらのサーピスも、 ボランティアの方々の厚意で実現されています。その方々 の厚意に背かないよう、思慮のある行動が望まれますね。 メンテナンスとバージョンアップ せつかく入手したソフトウェアも、年月を経るとともに だんだんと旧くなってきます。あるいは、バグが存在する こともあります。このようなときには、 ノヾーージョンアツ・フ。 やメンテナンスといった作業が必要になります。代金を払 って手に入れたソフトならは、購入先に頼んでバージョン アップなどのサービスが受けられますが、フリーソフトウ ェアの場合はそうはいきません。すべて自分でおこなう必 要があります。 日ごろのメンテナンスとして、ソースコードに手を入れ、 自分の好みに合った仕様に変えることがあります。あるい は、新しくインストールしたものについては、その使い方 UNIX MAGAZINE 1991.10