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検索対象: UNIX MAGAZINE 1991年11月号
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1. UNIX MAGAZINE 1991年11月号

てくてく T X 捜しものはどこにある ? H : 亀之助くん、索引の話を続けようか。 亀 : うーん・・ いいけど。 H : どうしたの ? 気が乗らないの ? 亀 : ちょっとね。だって A 君が「い TEX で索引を作る のはたいへんだよ」って言ってたし・ H : 難しくはないと思うけど、 \index コマンドの入っ たソースファイルが見にくくなるのは事実ね。 亀 : ます、 I X で索引を作る場合の手順について復習し 引作成のお話です。 ンドと環境について説明しました。今回は、引き続き索 先月は、索引の作成を手伝ってくれる I*TEX のコマ H : ちょっと慢して聞いてよね。 亀 : そりやそうだろうけどさあ。 作りが楽になったことか・・ H : でもね、この MakeIndex のおかげでどんなに索引 ておきましよう。 手順 1 : \index コマンド 本文を書きながら、ソースファイルのなかに コマンドで索引項目を指定していきます。 手順 2 : \makeindex コマンド \index 本文の内容がほば決まったら、プリアンプルに \makeindex コマンドを指定し、索引を出力するとこ ろに \printindex コマンドを指定します。 また、オプション・スタイルには m eidx を加えて ください。 140 藤浦はる美 \documentstyle [makeidx] {jreport} \make inde x \begin{document} \printindex \end{document} 手順 3 : L\TEX の実行 を実行して、 idx ファイルを作ります。 % j latex filename 手】頂 4 : MakeIndex MakeIndex プログラムを使って idx ファイルから ind ファイルを作ります。 % makeindex filename 手順 5 : L\TEX の実行 再度 I*TEX を実行して索引を出力します。 このときは、 idx ファイルを作成する必要はありませ んから、 \ m eindex コマンドは削除してもかまいま せん。 % j latex filename これで、 1 ページ 2 列の索引 (theindex 環境 ) が出 力されます。 1 MakeIndex は、実際に t±makeindex というコマンド名になって いると思います。前回と同様、 \makeindex コマンドや makeidx オプションなどと区別するため、 こでは makeindex コマンドを MakeIndex と書いています。 1 UNIX MAGAZINE 1991.11

2. UNIX MAGAZINE 1991年11月号

連載 / てくてく rIbX 29 サプ・サプエントリも同様に指定します。 \ index{ ファイル ! テキスト ! tex} 8 page 10 \ index{ ファイル ! テキスト ! txt} page \index{ ファイル ! パイナリ } 12 page Make 工 ndex の幾肯皀 theindex 環土竟には、 \item 、 \subitem ・・ ・・という 階層化した索引項目を出力するための機能がありまし た。 MakeIndex プログラムにも同様の機能があります。 このような機能は、すべて \index コマンドの引数のな かで指定します。 以降の説明では、本文中の \index コマンドと theindex 環境での出力を次のように表します。左側の ページ番号は、 I*TEX が右側の \index コマンドを処 理したページ番号を表しています。 \index{llpt オプション } page 1 \index{12pt オプション } \index{book スタイル } \index{article スタイル } \index{book スタイル } ファイル テキスト tex, 8 txt, 10 バイナリ , 12 読 み 日本語を含む索引を作る場合、 \index コマンドの引 数にそのまま項目を指定すると、漢字コードの順に並ん でしまいます。 MakeIndex では、並べ替えのときに使 用する文字列と、索引のなかに実際に出力される索引項 目名とが別々に指定できるようになっています。 ます MakeIndex が並べ替えに使用する、、読み " を指 定し、マークで区切って実際の文字列を指定します。 : \ index{ てきすとテキスト } 38 page 44 \ index { ふあいるファイル } page : \ index { たんまっ端末 } 46 page : \index{ てんそう転送 } 55 page page 2 llpt オプション , 1 12pt オプション . , 1 article スタイル , 2 book スタイル , 2 サプエントリ 索引項目を階層化したいときには、 \index コマンド の引数でエントリとサプエントリを感嘆符 ( ! ) で区 切って指定します。 page 7 page 32 page 35 端末 , 46 テキスト , 38 転送 , 55 ファイル , 44 前の例では、、読み " にひらがなを使用していますが、 統一さえしてあればカタカナでもかまいません。技術文 書の場合はカタカナの用語が多いので、読みをカタカナ にしておけは、読みを指定する必要がない項目もいくら か増えます。ただし、濁音や半濁音で始まる項目にはか ならす読みの指定が必要になります。 また、長音や促音、拗音の扱いも統一しておかないと 混乱の原因になります。 : \index{ ネコ ! まねき一一 } \index{ ネコ } \index{ ネコ ! ばけーー } \index{ ネズミ ! どぶーー } \index{ ネズミ ! いえーー } page 38 ネコ , 32 は・けー 35 まねき一 , 7 38 し、ん一 どぶー , 35 ネズミ 142 UNIX MAGAZINE 1991.11

3. UNIX MAGAZINE 1991年11月号

連載 / てくてく rIbX 29 \index{ イエ家 } page 2 \ index { イエ家 ! ネコ ee { ネコ , 家 } } page 2 rIbX, 3 , 4n TUG, 5 , 召 6 \index コマンドの引数に縦棒 ( ー ) があると、 その後ろの文字列は I*TEX のコマンドとして解釈さ れます。そのコマンドは、ページ番号を引数とするコ マンドとなります。上の例でいうと、 3 ページにあ る \index{TeX@\TeXl ⅱ } で rIVfX" という項目の参 照ページとして \ ⅱ { 3 } を出力します。また、 44 ~ 46 ページの範囲を指定している、、 TUG " の項目では、 \ ⅱ { 44 ー 46 } というべージ番号を出力します。 さきはど説明した \index{ . コ see{ ... } } もこの 機能を使った例で、 \see コマンドは makeidx スタイ ルのなかで定義されているのです。 家 , 2 ネコ , see ネコ , 家 .lsee{ ... } } コマンドの参照項目を指定 \index{ . するプレースは、有効範囲の境界にはなりません。つま り、参照項目名のフォントを変更するときは二重にプレ ースで括らなければいけません。さもないと、その後ろ の索引のすべてのフォントが変わってしまいます。 \index{ いえ@家 } page 2 \index{ いぬ@大} page 3 \index{ いえ@家 ! いぬ@*lsee{\bf 大 } } page 4 家 , 2 警告メッセージ \ index コマンドの引数の指定に間違いがあると、 . } } コマンドは、 document 環 \index{ . .lsee{ . MakeIndex プログラムの途中で項目として認められな 境のなかであればどこにでも指定できます。どこか 1 カ いことがあります。 コ see{ ... } } コマンドを集めておく 所に \index{. MakeIndex プログラムは次の 2 つの処理段階があり、 こともできます。 それぞれの段階でみつけたエラーについて間違いがあっ た索引工ントリの数だけを表示します。 ページ番号の加工 1. idx ファイルの読込み時 索引によっては、もっとも詳しく書いてあるべージは MakeIndex の実行中 2 行目にエラ ーの数が表示され イタリック文字にするとか、脚注にその項目の説明があ るときには数字の後ろに 11 を付けるなど、索引のペー ジ番号を特別な形式で出力することもあります。 ページ番号にこのような処理をしたいときには、ます ドキュメントのなかで、引数が 1 つのコマンドを定義し ておきます。 \newcommand{\ii} [ 1 ] {{\it # 1 } } \newcommand{\nn} [ 1 ] {#ln} そして、 \index コマンドは次のように指定します。 \index{TeX@\TeXl ⅱ } 3 page \index{TeX@\TeXl nn} 4 page \index{TUG} 5 page 44 \index{TUGl ( ⅱ } page 46 \index{TUG l) } page 大 , see 犬 だいぶ本らしくなってきたぞ。 iIlustrationWJ 、沼卓児 144 UNIX MAGAZINE 1991.11

4. UNIX MAGAZINE 1991年11月号

連載 / てくてく 29 page page page page page page 29 31 38 45 49 53 \ index { ファイル ! ナマエ名前 } \ i Ⅱ dex { ファイル ! ヘンシュウ編集 } . \ index{ フライムキコウプライム記号 } \index{ フラケットプラケット } \ i Ⅱ dex { へェシ@ページ ! ヘッタ } \index{ ヘーシ 9ページ ! フッタ } ファイル これらの文字は、 MakeIndex にとっての特殊文字で 号として使用することはできません。 コマンドを使用する場合は、次の 4 つの記号を区切り記 のコマンドを指定すれはいいのですね。ただし、 \verb は、読みの機能を利用します。つまり、 @ 以降に I ÉX い TEX のコマンド自身が索引項目になっているときに 索引項目のなかでフォントを切り替えたいときや、 I*TEX コマンドの指定 ように注意してください。 まいます。逆に、同じ読みで異なる項目名を指定しない ちだと同し項目名があちこちに出現することになってし るかどうかをチェックしますから、読みの指定がまちま MakeIndex では、読みの指定も含めて同じ項目であ ヘッダ , 49 フッタ , 53 プラケット , 45 プライム記号 , 38 編集 , 31 名前 , 29 コマンドの引数のなかの \ i Ⅱ dex コマンド あるコマンドの引数のなかで \index コマンドを使 用するときには、 \index コマンドの引数に ' I の特 殊文字は指定できません。ただし、 @ を使用していると きには、 @ 以降であれば特殊文字の使用やコマンドの指 定もできます。 Robust なコマンドは、 \index{gnu@{\it gnu}} の ように指定してください。 fragile なコマンドの場合に は、コマンドの則に \protect コマンドを付ける必要 があります。 ページの範囲指定 ある範囲で参照ページを指定するときには、索引項 目名の後ろに縦棒と左パーレンを付けて範囲の始まりを 示し、縦棒と右パーレンで範囲の終りを示します。つま り、範囲が始まるところで \ index {. コ ( } を、終ると . l) } を指定します。 ころで \index{ . もちろん、縦棒の前の、 なければなりません。 . " の部分は正確に同しで page page page page page page 植物 , 動物 4 10 22 28 30 32 \index{ しよくふつ植物 IO \index{ しよくふつ植物 l)} \index{ しよくふつ@植物 } \index{ とうふつ@動物 ! にく⑩肉食 l( } \index{ とうふつ動物 ! にく肉食 l) } \index{ とうふつ動物 ! そう草食ぼ } \index{ とうふつ@動物 ! そう @草食 } \index{ とうふつ@動物 ! そう草食 l) } 4 ー 10 , 22 草食 , 28 ー 32 肉食 , 22 したね。 page 23 page 28 \index{ へエタハン@$\beta$ 版 } \index{ へエタ @\verb + \beta + } \beta, 28 0 版 , 23 UNIX MAGAZINE 1991.11 項目参照 索引の参照ページの部分には、項目が現れるべージ 番号だけでなく、ほかの項目を参照するように示すこと もあります。そのような場合には、次のように索引項目 と、ヨ see " に続けて参照項目名をプレースで囲んで指定 します。 143

5. UNIX MAGAZINE 1991年11月号

連載 / てくて <TbX 29 今回は、先月ちょっとだけ紹介した、、手順 4 " のとこ ろにある MakeIndex というプログラムのさまざまな機 能について説明します。 Make 工 ndex イ吏用上の注思 MakeIndex は I*TEX が作成した idx から theindex 環境の索引用ソースファイルを生成するプログラムで す。 MakeIndex を使えば、索引項目のソートができるだ けでなく、索引項目の、、読み " や階層構造も \index コ マンドの引数のなかに指定できるようになります。 MakeIndex の機能について説明する前に、使用上の 注意事項をすこし書いておきましよう。 空白文字だって立派な文字 MakeIndex フログラムは、 \index コマンドの引数 に指定された文字列を文字コードの順に並べたあと、隣 どうしになった項目名が同じ文字列であるかどうかを調 べます。このとき、スペースやタブなどの空白文字も普 通の文字として扱われます。つまり、 \index{ これ } と \index{ 凵これ } は別々のエントリになります。 特殊文字について \index コマンドの引数中には、特殊文字も普通 の文字と同様に指定できました。ただし、「プレース ( { と } ) は個数の対応がとれていなければならない」 という制限はありますが・・ \index コマンドの引数に指定した文字列は、そのま ま idx ファイルに書き込まれます。 \ index コマンドの 引数中にい TEX のコマンドがあってもコマンドは実行 されす、 idx ファイルに書き込まれるのです。 たとえは \index{\kame} という指定があったとす ると、 idx ファイルでのエントリは次のようになりま \indexentry{\kame}{25} す。 UNIX MAGAZINE 1991.11 スラッシュで始まる文字列としてソートします。そし Make lndex は、このエントリを k ではなくバック て、索引を出力するために ind ファイルを読み込むと き、このコマンドが実行されるのです。 \kame' という文字列を索引項目にしたいときには、 あとで説明する、、読み " の機能を利用します。 ページ番号 MakeIndex フログラムは、アラビア数字と小文字の ローマ数字のページ番号だけをサポートしています。ま た、数字の出力はローマ数字、アラビア数字の順になり ます。 1 ー 2 " のように章番号と組み合わせたページ 番号を使用している場合は、索引スタイルの指定が必 要です。索引スタイルの指定については最後に説明し ます。 Make 工 ndex の特殊文字 次の 4 つの記号は、 MakeIndex での特殊文字になっ ており、索引項目のなかにこれらの記号が含まれている ときには、そのまま指定することはできません。 縦棒 ( ー ) 、アットマーク ( @ ) 、感嘆符 ( ! ) 、 ニ重引用符 ( " ) \index コマンドの引数のなかで索引項目名としてこ れらの文字を指定したいときには、文字の前に二重引用 符 ( " ) を付けてください。 " の直後にある ! 、 @、に " はたんなる文字として扱われます。 実際は、 " は次の文字が普通の文字であることを示し ます。 " の次の文字にはどんな文字でも指定できますが , \ " コマンドのなかの " はこの意味にはなりません。 、、 1 ー 1 page 2 page 3 page 4 page 5 \index{exclaim ( " ! ) } \index{exclaim ( " ! ) ! loudly} \index{fur@f\"{u}r} \index{quote (\verb + "" + )} exclaim ( ! ) , 2 loudly, 3 für, 4 quote ( " ) , 5 141

6. UNIX MAGAZINE 1991年11月号

連載 / てくてく rIbX ます。 29 2. ind ファイルへの書込み中 MakeIndex の実行中 4 行目にエラーの数か、表カ = ぐされ ます。 どちらの場合も、詳しい情報が ilg ファイルに書き込 まれています。このファイルを調べて原因を突き止め、 ソースファイルを修正して idx を作りなおし、もう 1 第 1 段階でのエラー 度 makeindex を実行してください。 目については MakeIndex の仕様に合っていなかったた ルには索引項目が 597 書き込まれ、そのうち 7 つの項 4 行目に次のようなメッセージがあれは、 ind ファイ 第 2 段階でのエラー 閉し括弧を忘れているのではありませんか。 \index コマンドの引数が長すぎます。引数の最後の t00 long (max 1024 ) . ・ Argument ます。どこかで " を指定し忘れたのが原因でしよう。 \index コマンドの引数のなかに一が 2 つ以あり ・ Extra ( at position で " を指定し忘れたのが原因でしよう。 1 つの索引項目中に @ が 2 つ以上あります。どこか Extra ( @ ) at position ます。どこかで " を指定し忘れたのが原因でしよう。 \index コマンドの引数のなかに ! が 3 つ以上あり at position Extra ( ! ) は次のようなものがあります。 メッセージか書き込まれています。ェラーメッセージに ilg ファイルには、 idx ファイルの行番号とエラー ( 788 entries accepted, 3 rejected) . います。 様に合わない索引項目の指定が 3 つあったことを表して コマンドの孑旨定が 791 あり、そのうち MakeIndex の仕 ジが表示された場合、 idx ファイル中に \indexentry MakeIndex の実行中、 2 行目に次のようなメッセー UNIX MAGAZINE 1991.11 ( 597 lines written, 7 warnings) . め適当に処理したことを示しています。 ilg ファイルには、 ind ファイルの行番号とエラー メッセージか書き込まれています。ェラーメッセージに は、次のようなものがあります。 ・ Unmatched range opening operator \index{ . \index{ ンドの、 コ ( } コマンドに対応する . l) } コマンドがありません。 2 つのコマ " の部分の記述が完全に同しかどうか確 してください。 ・ Unmatched range closing operator . l) } コマンドに対応する \index{ \index{. コ ( } がありません。 Extra range opening operator 同 b\index{ . コ ( } コマンドが連続して 2 つありま す。 Conf1icting entries 同し工ントリが異なる指定方法で同一ページに あります。たとえは・、 \index{gnu} と \index{gnu . } } が同しページにあるときにはこのエラ l(see{ ーになります。 その他のエラー makeindex までは問題なく進んでも、を実行 するときに索引部分でエラーが起こることがあります。 そのような場合は、ソースファイルの \index コマン ドの指定を修正して、 ind ファイルを作りなおしてくだ ind ファイルを直接修正したほうが早いと思うかも しれませんが、本文の変史のたびに索引を作りなおす ことを考えると、ソースを修正しておいたほうが賢明で すね。 Make 工 ndex スタイノレファイノレ こまでは \index コマンドの引数での指定に限っ て説明しましたが、 MakeIndex の実行時にコマンド行 で並べ替えの規則や出力ファイルの指定もできるように なっています。これらの指定については、 MakeIndex の マニュアルを読んでください。 145

7. UNIX MAGAZINE 1991年11月号

連載 / てくてく r1bX 29 このファイルを index. id + とします。そして次のよ ただし、章番号とページ番号とを組み合わせたページ うなコマンドを実行し、 ind ファイルを作ります。 番号を使用しているときには、 page_compositor とい う指定項目にページ番号の区切り記号を指定しておけば cat index. id + > > myfile . idx 大丈夫です。 makeindex —s myfile. isty myfile sed 's/, 0 / / ' く myfile. ind > tmp たとえは、、、く章番号〉ーくべージ番号〉 " という形式の mv tmp myfile . ind ページ番号を使用しているときは、次のように指定して おきます。 idx ファイルに上のファイルをマージし、 Make lndex を実行してから、 , 0 " というダミーのページ番号の部 page—compositor 分を削除しているのです。 このようなページ番号を使っている人はいますか ? どっとどっとしたい 索引項目と参照ページは、カンマで区切られるように \def\thepage{\thechapter——\arabic{page}} なっています。スタイルファイルの del 土 m ー 0 は、索引項 目と参照ページのあいだに挿入する文字列の指定です。 などとすればいいのですが、章ごとにページ番号をリセ ットしなけれは・ならないとか、前書き部分をローマ数字 列の左端に項目名、右端に参照ページを出力し、その で出力するにはどうすればいいのか、など面倒なことが あいだにドットを並べて出力したければ次のように指定 たくさんあります。そんな方法については、また機会が します。 あれば説明するつもりです。 de1im_O "\\dotfill" ind ファイルと出力結果は次のようになります。 \item テキスト \dotfill 9 \item てくてく \Tex\ \dotfill 4 ーー 6 \subitem うん太 , 2 \subitem 亀之助 , 3 , 5 \subitem はるみ , 1 , 2 おわりに MakeIndex によって半自動化された索引作りでは ありますが、 \index コマンドを挿入してしまうと、 \index コマンドの引数にたくさんの指定が必要になる ので、ソースファイルがとても読みにくくなってしまい ます。 showidx スタイル・オフションも idx. tex も、 ほとんど役に立ちません。 いままで MakeIndex を使ってきた経験からいうと、 原稿を書きながら \index コマンドを指定するのはか なり無理があります。編集作業がはば終了してから一気 に入力していくほうがよいようです。 ソースファイルには簡単な単語だけの \index コマ ンドを挿入しておき、 idx ファイルからさまざまなエン トリに展開するようなスクリプトを書くという方法もあ ります。 MakeIndex では、ページ番号はローマ数字とアラピ 最後にもうひと言 読み " の文字数を減らそうとし ア数字だけをサポートしています。 ( 1 ) ( 2 ) ... のように て手を抜きすぎると、複数のエントリが同し読みになっ 括弧で囲んだページ番号などは、 MakeIndex の実行中 てしまうことがありますから注意しましよう。 にページ番号が解釈できないというエラーになります。 ( ふしうら・はるみアスキー ) っ 1 ん之る スてう亀は キく テて .. 4 ー 6 また、 delim-l でサプエントリ、 deIim-2 でサプ・サ プエントリについて、同様の設定ができます。 ページ番号の形式 UNIX MAGAZINE 1991.11 147

8. UNIX MAGAZINE 1991年11月号

連載 An lntroduction to X Window System 図 2 xclipboard の部品の階層 (a) 部品名 form xclipboard fileDialogSheII failDiaIogShell failDiaIogSheII flleDialogShell xclipbo ard form (a) 図 3 部品の階層とコマンドボタンの関係 (b) delete n ew save n ext prev index t ext fileDiaIog ねⅱ D 回 og ねⅱ D 囿 og fileDialog t ext index prev next save delete LJlt クラス名 Form XCIipboard TransientShell TransientShelI Command Command Command Command Command Command Label Text Dialog DiaIog lab 引 accept cancel lab 引 continue continue ね b 引 cancel accept ね b 引 Label Command Command Label Command 回 xcllpboard clipboard Save file: 回 FI レを・ xclipboard. form xclipboard . fiIeDiaIogSheII 回 E 既” xclipboard. failDialogSheII れ 't open file cl 中れ oa ん・ なお R5 からは、この widget 名あるいはクラス名の項 目がどのようなものでもかまわない場合は、、 ? 〃と書ける ようになりました。また、複数の階層にわたるときはい * と書くことができます。 UNIX MAGAZINE 1991.11 す。ポップアップするウインドウのうち 1 つ目はファイル にポップアップするダイアログに利用されるウインドウで ばれるウインドウ、残りの 2 つは save コマンドの実行時 されています。 1 つは、通常表示されている、、 form 〃と呼 示しています。 xclipboard は 3 つのウインドウから構成 図 2-a は、 R5 の xclipboard の部品 (widget) の階層を 的に説明してみましよう。 それでは、 R5 の xclipboard の場合を例にとって具体 名を訊ねるもの、もう 1 つはファイル書込みに失敗した際 に表示されるものです。 たとえは、、、 Quit 〃というコマンドボタンのリソースを指 定する場合は ( 図 3 ー a ) 、 xclipboard. form. quit . リソース名 : リソース値 と書きます。ここで、 "quit" という部品 (widget) 名の代 わりにクラス名、℃ ommand" にして、 xclipboard. form. Command. リソース名 : リソース値 と書けば、 Quit 以外のコマンドボタンも対象になります ( 154 ページの図 3 ー b ) 。さらに R5 では、 ? 〃を使って、 153

9. UNIX MAGAZINE 1991年11月号

連載 図 3(b) 図 3(c) An lntroduction to X Window System form text index 回、 r:11Pb ロ引・ d clipboard Save file: 回 F1 レ耳引 xclipboard. form xclipboard fileDiaIogSheII ねⅱ団創 ogSh Ⅱ form xclipboard fileDiaIogSheII failDiaIogShell fileDialog failDialog は 1 ロ・ flleDiaIog failDiaIog ね b 引 accept cancel ぬ b 創 continue xclipboard. fileDiaIogShell 回可 11P ” d ね b accept cancel b 引 continue 回 FI レら引 Save e. clipboard xclipboard. fiIeDiaIogSheII 回 E げ xclipboard. failDialogShell Can't open file clipboard xclipboard. form 回 E げ” xclipboard. faiIDiaIogSheII Can't op file ℃ p xclipboard. form. ?. リソース名 : リソース値 154 場合にはとくに便利でしよう。 何段あるかが分からないときなど、部品の階層が不明確な マンドボタンのリソースが対象になります。この * 〃は、 と、、 * 〃を使えば、次ページの図 3 ー d のようにすべてのコ xc1ipboard*Command. リソース名 : リソース値 c)o また、 ボタン、ラベル、編集表示領域が対象になります ( 図 3 ー とすれば、、、 form ク部品の子どもにあたるすべてのコマンド 数回にわたって部品の階層からリソースの型、そして特 定のリソースの指定方法まで説明してきました。次回は、 基本的な部品にどのようなリソースがあるのかについて説 明を続けたいと思います。 UNIX MAGAZINE 1991.11 ( なかむら・まことシャープ )

10. UNIX MAGAZINE 1991年11月号

連載 図 3(d) An lntroduction tO X Window System 回 1 引、 d c 11Pb oar d Save file: 回 F 1 レを・疆已 xclipboard. fileDialogShell xclipboard . form form xclipboard fileDialogSheII fallDialogSheII index fileDiaIog faIIDiaIog ね b 引 ヨい : 戸 ね b 引 : ⅱ rl 表 2 keysym シンポル smaIIBackSpace ( back space, back char ) Tab smallLine f eed ( Linefeed, LF ) C1ear smallReturn ( Return , enter smallPaus e ( pause, hold , scroll lock ) Escape smallDe1ete ( DeIete, rubout ) smalIMu1t i-key ( MuIti-key character compose ) smalIKanj i ( Kanji, Kanji convert ) Home smallLeft ( Move left,left arrow ) smallUp ( Move up, up arrow ) smallRight ( Move right, right arrow ) smallDovn ( Move down, down arrow ) smallPrior ( prior , previous smallNext ( Next ) smallEnd ( EOL ) smalIBegin ( BOL ) smallSe1ect ( SeIect, mark ) Print smallExecute ( Execute, run , do ) smalllnsert ( lnsert , insert here ) smallUndo ( Undo, oops ) smallRedo ( redo, again ) smallFind ( Find , search ) smallCanc e 1 smallMode-swit ch Break ( Help, ? ) smaIIHe lp ( Cancel, stop, abort, exit ) ( AIias for mode-switch ) smallscript-svitch ( Character set switch ) KP-Add KP-Mu1t iply ( equals ) smaIIKP Æqua1 KP-F3 KP-F2 ( PFI, KP-A, smallKP-F1 ( enter ) smallKPÆnter KP-Tab ( space ) smallKP-Space Num-Lock ( separator, Often comrna smallKP-Separator KP-2 KP-I KP-O KP-Divide KP-Dec imal KP-Subtract KP-8 KP-7 KP-6 KP-5 KP-4 KP-3 KP-9 FI F2 F3 F4 F5 F6 F7 F8 F9 F10 F11 LI F12 L2 F13 L3 F 14 F15 L5 F16 L6 F 17 L7 F18 L8 F19 L9 F20 L10 F21 RI F22 R2 F23 R3 F24 F25 R5 F26 R6 UNIX MAGAZINE 1991.11 回 E げ 155 ( Right super ) smaIISuper-R ( Left super ) smallSuper-L ( Right alt ) smallA1t 玉 ( Left ) smalIA1t -L ( Right meta ) smallMet a-R ( Left meta ) smallMeta-L ( Shift lock ) smallShift-Lock ( Caps lock ) smallCaps-Lock ( Right control ) smallContr01 玉 ( Left control ) smaIIContr01-L ( Right shift ) smallShift-R ( Left shift ) smallShift-L R15 F35 R14 F34 F33 R13 R12 F32 R11 F31 R10 F30 R9 F29 R8 F28 F27 xclipboard. failDialogShelI 31 't 叩 en file "clipboard