ネットワーク - みる会図書館


検索対象: UNIX MAGAZINE 1991年2月号
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1. UNIX MAGAZINE 1991年2月号

庇のい 0 1 ロロ フィブ。 大容量 1000GB のテータをオンイン せん。 F 旧 EX90 圓はテータのシートヘルト。 量にありすきると思わぬ事故につなかりかねま 処理されなけれはなりません。しかしあまり大 企業内のテータは高速かっ正確にしかも大量に への結合も簡単 ・ NFS / TCP ー IP をフルサホート。既存システム 築およひ操作も簡単てす。 しかもテータの安全性か高く、ネットワーク構 高速化、コストタウン、省スペースなとを実現。 るネットワークサー八一てす。検索スピードの 10 GB の大量テータを安全に一括集中管理す ・完全自動オンライン八ックアップ機能を搭載 ( 八イト当り ) と非常に経済的 ・従来の磁気ティスクサー八一に比へ 1 / 5 ~ 1 / 10 ・マルチ CPIJ により高スルーブットを実現 管王イ NFS ネットワークサーバー 0 ■仕様 メモリー容量 磁気ティスクトライフ 光ティスクドライフ 光ティスクシュークホックス 本 外形寸法 ( mm ) 体 シュークホックス 0 8M 日 ~ 24MB 76 ロ MB ~ 5 .3G 日 5.25 インチ光ティスク 644MB / 枚 12 インチ光ティスク 6.55GB / 枚 30 .8G 日 ~ 圓 G 日 355WX6 川 Dx660H 5 WX6 圓 D 刈 3 H ( 5.25 インチ用 ) 825W 刈 3 圓 DX2125H ( 12 インチ用 ) •i:NFS は、 Sun Mic 「 osystem 社の登録商標てす。 fIPfX Epoch-1 lnfinite Storage Server 紅工しクトロニクス岐式社 丸工コ 東京都港区虎の門 1 ー 16 ー 16 〒川 5 コンピュータ部営業 2 課 工しクトロニクス谷 03 ( 35 叨 4623

2. UNIX MAGAZINE 1991年2月号

ロ 透過性の実現に向けて この 10 年間、 TSS (Time-Sharing System : 時分割シ ステム ) からパーソナルなワークステーションによるネッ トワークへの移行が進んできた。パーソナル・ワークステ ーションへの動きは、それが各ューザーのデスクにより多 くのパワーをもたらすという点ではたしかに有益であった。 だがネットワークの境界によってユーサーが分断されるこ とは、システム資源の共有が容易という TSS の重要な特 徴を失うことでもある。オペレーティング・システムの最 新の目標は、ネットワークを隠すことによって TSS の特 性を回復するところにある。これは、、ネットワークの透過 性〃と呼はれている。そこでは、ユーサーはネットワーク の問題にとらわれることなくネットワーク上で利用できる すべての資源に簡単にアクセスできる。 いくつかの資源は、 OS によって管理されている。透過的 OS は、これらすべての資源への透過的なアクセスを保証 する。重要な資源の 1 つはファイルである。ファイルは、 ューザーが情報を共有するための手段である。ファイルシ ステムが透過であれは、ユーザーは情報がどこに格納され ているかを考えなくても情報を共有できる。そのためには 透過的な名前付けやパフォーマンス、障害回復力を提供し なけれはならない。透過的な名前付けによってファイルの 位置情報を名前に埋め込む必要がなくなり、透過的性能に よってリモートファイルへのアクセスが軽減できる。また、 透過的な障害回復力を備えていれば、データが格納されて いるリモートマシンに障害が生した際もユーザーがその影 響を受けることはない。 OS が管理するもう 1 つの資源はプロセスである。単一 UNIX MAGAZINE 1991.2 ネットワークの透過生 by Michael NeIson の TSS では CPU やメモリの量に限界があるが、ワーク ステーションのネットワークでは無限ともいえる計算能力 が得られる。そして、その大半はつねに眠った状態にある。 プロセスに透過性をもたせれば、ユーサーはネットワーク 上でこの計算能力を活用し、いかなるワークステーション からもプロセスを透過的に実行できるようになる。 メモリも OS が管理する主要な資源である。プログラ ム・データを保存するだけでなく、プロセス間の効率的な 通信にも利用される。メモリに透過性があれば、プロセス は自身が実行されている場所やメモリが物理的に各内され ている場所に斟酌することなく、メモリを共有できるっ もう 1 つ、 OS が管理する資源がある。それはユーサーの ロケーション情報である OTSS ではユーサー全員が同しマ シンに帰属しているため、ユーサーが物理的にどこにいる のかの確認はさほど難しくない。しかし、ネットワーク環 境の場合、ユーサーはネットワーク上のどのマシンも利用 できるので、透過的環境では簡単なコマンドでほかのユー サーの位置情報が得られるようにしなけれはならない。 こでは、透過的ファイルシステムや、リモートマシン でプロセスを透過的に実行する機能、リモートマシンのメ モリへの透過的アクセス、ユーサー・ロケーションの透過 性について検討する。 Efrom IJNIX REVIE\A/ ロ ファイルシステムの透過性 ファイルシステムは、さまざまなレベルの透過性が適用 されてきたもっとも一般的な資源である。透過的ファイル システムがはしめて現れたのは 1980 年代のことで、以来、 この分野の作業が進められてきた。完全な透過性を備えた ファイルシステムもいくつかあるが、大半は低いレベルの 59

3. UNIX MAGAZINE 1991年2月号

行している本人、またはほかのユーザーもそれがどこで実 行されているのかを知る必要はない。いつどこへ転送する かを決定するメカニズムと組み合わせれば、プロセスの転 送はコンノヾイル・べンチマークで最高 5 倍と飛躍的なパフ ォーマンスが得られる。 メモリの透過性 64 ロ の TSS では、 who コマンドを使えは誰がシステム上のど ステムを使っているのかさえ分かりにくくなった。 UNIX ます難しくなっている。ューザーの所在はかりか、誰がシ システムのどこにユーザーがいるのかを知るのは、ます ユーザー・ロケーション情報 用した際にはしめて効果を発揮するのである。 は読込み専用か頻繁にはおこなわれない読み書き共有に利 比較して 1 , 000 倍も遅くなる。つまり、分散型共有メモリ プロセスの実行速度はローカルにメモリを利用するときと モートメモリへのアクセスは非透過的になる。この場合、 な読み書き共有のためにメモリを利用しようとすると、リ のワークステーション上で実行されているプロセスが頻繁 差の解消には、キャッシュカ坏可欠である。たとえは、別 ローカルとリモートメモリのあいだのパフォーマンス格 ュ化にともなうすべての問題が絡んでくる。 には、メモリ共有時の一貫性も含め、ファイルのキャッシ 無意味といってもよい。分散型共有メモリのキャッシュ化 られるので、キャッシュがなければ分散型の共有メモリは セスはローカルと比べて 1 , 000 倍以上も遅くなると考え 積極的に活用しなけれはならない。メモリのリモートアク 分散型の共有メモリを透過的にするには、キャッシュを 巨大な TSS マシンに備わったものとみなせるであろう。 る。いわば CPU のネットワーク化であり、メモリは 1 つの のマシンに物理的に装着されているメモリにアクセスでき がある。そのような環境では、プロセスはネットワーク上 全体を単一の分散型共有メモリとみなすというアイデア ク化されたワークステーションのローカルな物理的メモリ ルの透過性という考え方の当然の帰結として、ネットワー 重要なものとしてメモリが挙げられる。プロセスとファイ OS が管理する資源のうち、ファイルとプロセス以外に こにいるかを知ることができる。 当初、ネットワーク化された UNIX システムでユーザ ーに関するこの種の情報を得るために採用された方法は、 この単純な who コマンドをネットワーク向けに拡張する ことであった。そして、 rwho コマンドが生まれた。このコ マンドは、ネットワーク上のマシンにログインしている全 員をリストアップする。 Sprite では、 finger コマンドをネットワーク向けに拡 張し、 rwho よりも大幅に拡張された機能を実装している。 標準的な UNIX システムでは、、、 finger @host" で所定 のホストにログインしているユーサー一覧が表示される。 Sprite では引数なしで finger を実行すると、アクテイプ な全ューザーと彼らがどのマシンにいるかがリストアップ される。引数にユーザー名を与えると、そのユーサーがロ グインしているマシンが確認できる。これは、 finger の機 能をネットワーク規模にそのまま拡張したものである。し かし、数千というノードをもつシステムでもこれが適用で きるかは不明である。 ューサーの位置を確認するという間題は、今後さらに複 雑になるだろう。無線で通信できるポータブル・ワークス テーションが現れるようになると、ユーサーの位置の確認 は不可能に近くなる。 ロ 今後に求められるもの 透過的なネットワークが実現できれば、ユーサーは TSS に似たすっきりとした視界が得られると同時にデスク上で 利用できるパワーの利点を享受できる。ついこのあいだま では不可能だったが、現在では新しい OS の大半はなんら かのレベルの透過性を備えている。真のネットワーク透過 性を提供するうえでもっとも進歩が著しい分野は、ファイ ルシステムである。過去 10 年間で、ファイルシステムは非 透過型のシステムから、名前はかりかパフォーマンスや障 害に対する透過性も提供するものになりつつある。いくつ かの OS は、プロセスやメモリ、ユーザーのロケーション 情報に関する透過性を一定レベルまで実現している。 ネットワークの透過性の実現は、今後、次の 2 つの理由 から難しさを増すと予想される。 1 つは、 CPU が驚くほど のペースで高速化していることである。これはローカルな 実行とは対照的にリモート実行のコストを押し上げてしま UNIX MAGAZINE 1991.2

4. UNIX MAGAZINE 1991年2月号

e $ & 0 を一 ce lNTEROP'90(2) IN TEROP タ 0 前号で予告したとおり、今回は INTEROP ' 90 で見 つけた新製品について報告します。 INTEROP'90 には 193 社が出展していましたが、 口に、、新製品〃といってもチップポードからルータやプ リッジ、 LAN アナライサ、各種サーバー、異プロトコル 間ゲートウェイ、ネットワーク管理用アプリケーション などさまざまな分野におよび、すべてを詳しく解説して いたら次回の INTEROP まで続いてしまいそうです。 こでは我々の環境の改善に直結しそうなもの そこで、 に絞って紹介します。 FDDI 展 : 示イき場での Solutions Showcase Demonstration で FDDI がとりあげられたこともあり、 FDDI 関連の製 品が目立ちました。また、各社の製品を実際に相互接続 する実験も注目を集めていました。 FDDI とワークステーションとの接続を考えた場合、 図 1 に示したような 2 とおりの接続形態が考えられます。 (a) の場合、ワークステーションはローカルのネット ワーク ( ここで ' は Ethernet) に接続され、ルータ (Router) を介して FDDI ネットワークに接続されます。 一方、 ( b ) ではワークステーションは直接 FDDI ネット ワークに接続されます。両者を比較すると、 (a) では FDDI がルータを介してローカルなネットワークのトラ フィックを吸収するので、ローカルなネットワーク全体 では FDDI の恩恵にれます。しかし、個々のワークス テーションは Ethernet でネットワークへの出口を絞ら れているため、 FDDI によるメリットを直接享受できる わけではありません。言い換えれば、 ( a ) ではネットワー ク間の、、高速ハイウェイ〃として FDDI を使っているこ 10 山口英 とになります。これに対し、 ( b ) ではワークステーション が直接 FDDI に接続されていますから、 100Mbps の FDDI ネットワークの利点が最大限に活かせるのです。 ネットワークと相互接続の普及によって、 ( a ) のよう な FDDI の利用形態もひろがっていくと思われます。ま た、今後はワークステーション上でのマルチメディア情 報の取扱いの増加にともない、ワークステーションとほ かのホストとのあいだでのデータの転送量も急激に増大 していくと予測されますから、 ( b ) のような接続形態が 増えていくのは間違いありません。したがって、 FDDI の サポートについてはルータによるものとワークステーシ ョンによるもののいすれにも注目しておくべきでしよう。 INTEROP'90 では、ルータとワークステーションの どちらの FDDI 関連の製品も数多く出品されていまし た。我々の環境でホピュラーなワークステーションとし ては Sun 、ソニ DEC 、ルータでは cisco や Proteon などが FDDI の Solutions Showcase Demonstra- tion に参加していました。表 1 に、これらの製品をまと Auspex NS3000 で、その下頁は多種多様です。 ポードから開発キット、チップ、プリッジ、モニターま この表からも分かるように、ワークステ めておきます。 ーション用の 際に威力を発揮するのが NFS です。これを利用すれば、 ネットワーク環境で統一した利用者環境を構築する 示されていました ) 。 ( 12 月上旬に東京で開催された UNIX Fair ' 90 でも展 新しいサーバー「 NS3000 」 ( 写真 2 ) を発表していました ディスクサーバー NS5000 で有名な AUSPEX は、 UNIX MAGAZINE 1991.2

5. UNIX MAGAZINE 1991年2月号

otice 図 3 NetBIazer の利用形態 TCP/IP Ethernet LAN NetBlazer Workstation TCP/IP Ethernet LAN N10d( 、 ms 56Kbps Digit Leased Line PSTN Modem ーク構築ができるようになります。 ISDN もサポートさ れるようになれは、より一層強力なダイアルアップ IP ルータとなるでしよう。 ルータは、ネットワーク間接続のための専用のハード ウェアです。従来のルータの大半は、いわゆるマルチプ ロトコル・ルータとして構成されていました。これは、 Ethernet だけでなく、デジタル専用線による遠隔地の 接続、 TokenRing 、 FDDI などの各種のネットワーク・ ードウェアをサポートし、さらにプロトコルも IP だ けでなく、 AppIeTalk 、 DECnet 、 SNA 、 NetWare な どの複数のプロトコルをサポートするものです。また、 ネットワーク接続ポートも 8 あるいは 12 と、比較的多 くのネットワークか接続できます。そのため、現状では 価格も相対的に高くなっています。 一方、ワークステーションは年を追うごとに低価格に なっています。そこで、 Ethernet 同士を相互接続する場 小さなルータと大きなルータ 14 SPARCstation や NEWS などをこの方法でゲートウ 実装してゲートウェイにすることがよくあります。事実、 合、ワークステーションに 2 枚目の Ethernet ポードを 、 Vorkstation ェイとしている例も数多く見かけます。 しかし、ワークステーションを用いたゲートウェイで はかならすしも十分な性能が発揮できません。これは、 下記のような理由によるものです。 ・ワークステーションは汎用目的のために設計されてお り、ゲートウェイとして特化されているわけではな し、 の機能に必要なプロセス以外にも多数のプロセスが起 ・ UN IX ワークステーションでは、ゲートウェイとして 加わってしまう。 テーションとしても使うューザーがおり、その負荷が ・資金的に余裕のない環境ではゲートウェイをワークス 動されている。 UNIX MAGAZINE 1991.2 能なネットワークも 2 つないし 4 つなどというように少 ンターフェイス、 TokenRing などに限定され、接続可 トするハードウェアは Ethernet とデジタル専用回線イ く小さなルータも発表し始めています。これは、サホー 去も広ルータのメーカーは従来の大きなものだけでな を使いたいと考えるのは当然ともいえます。 こうした状況では、 Ethernet の相互接続にもルータ

6. UNIX MAGAZINE 1991年2月号

Daemons and Dragons ◆メールシステムなど、一般的なユーティリテイやアプリ ストールや設定、史新 ◆ Sun システム上の OS およびアプリケーションのイン にファイルシステムのバックアップを含む。 テム ( ポストマスターとしての業務 ) などの管理、ならび ンの日常管理。アカウント、ディスク、電子メールシス ◆センターの Sun ファイルサーバーやワークステーショ 関する業務もあり。その他、下記の業務が担当できる方。 bolics 社の AI ワークステーションなど、異機種間接続に UNIX のほか、 MS-DOS や Apple Macintosh 、 Sym- 部ネットワークとの接続などのサポート責任者求む。 なワークステーション、ネットワークのバックポーン、外 「・・・・・・計算機センターのマルチューサー・システムや特殊 告を見てみよう。 次に、もっと多くの経歴を要求している別の、、求人〃広 の考え方は理解できない。 に見合った報酬は出すと記してあった ) 。しかし、私にはこ より望ましい社員になれると考えているようである ( それ C および上に挙げたようなシステムの、、専門家〃であれは これを読んだかぎりでは、雇用者側は Sybase や阨 X 、 相当する資格の所有者に限る」 れはなお可。文学士または理学士の学士号、またはそれに ker 、 C 言語、 Sun および HP のハードウェアの知識があ その他、 1bX や Sybase 、 lnterleaf または FrameMa- ルプログラミングの知識やコンピュータの操作経験必須。 經矣者求む。 UNIX システムの管理経験 2 年以上シェ 有できる方。 net のハプの保守管理に対する関心を当社のスタッフと共 的なシステムの管理および開発、より複雑で精緻な lnter- ークの専門家であることか望ましい。応答性に優れた創造 データベースの実装や分散計算機環境、およびネットワ わす、出張もある。 書や開発者、研究者、顧客の支援。作業は社内・社外を問 トウェア、 OS のインストールや設定、テスト。各部門の秘 や周辺機器の維持・管理。新しいハードウェアおよびソフ めのソフトウェアの開発・サポート。社内の複数の計算機 「分散開発および製品の試験環境の維持を自動化するた 94 ケーションの利用に関するサポート ◆必要に応し、 TCP / IP ネットワークのバックポーンやコ ネクションの設定および管理状況の監視 ◆ネットワーク・ソフトウェアのデータベースの保守と管 ◆ネットワーク・トラフィックの監視と障害発生時の対処 ◆外部ネットワークとの接続、管理。 UUCP 接続、 Usenet のニュース、公衆回線モデム、 lnternet との計画的な接 続作業を含む。 ◆ TCP / IP べースの基幹ネットワーク / 電子メールシステ ムとマイクロコンピュータ・ネットワークや社内ネット ワーク / 電子メールシステムとの商用技術を用いた統合 ◆センターが関心を抱くと思われる新製品や開発の動向把 握、およひ採用された新製品の評価 ◆センターの複数ベンタ、一 / OS の計算機環境やネットワ ーク環境の適切な維持、強化に必要な戦略・計画の立案 への参画 ◆その他、必要な業務」 これを考えた人たちは、 UNIX のほかに 3 つの操作環境 に熟練していることを要求している。上の一覧には 20 を 超える業務が記されており、平均してみると 1 つの仕事に ついて週に 2 時間しか割けない。本当にこれだけの仕事が システム管理者にこなせると思っているのか、はなはだ疑 問である。 コンピュータ会社に勤めるものとして、システムに関す る問題点の孑商だけでなく、その解決策も提案してみよう。 こまで、何が完全に自動化できるのか、それによって専 任のシステム管理者に要求される作業のどの部分が軽減で きるのかということをふまえながらシステム管理者の、、責 務クについて考えてきた。もっとも、あなたは失職を恐れ る必要はない。たしかに自動化によって管理の退屈な部分 のほとんどは軽減あるいは除去できるかもしれないが、お のおののサイトで発生するローカルなすべての要求への対 応を自動化することはできないと思うからである。 これまでに挙げた仕事の一覧と私自身の経験から、シス テム管理者にとっての作業リスト ( はんの一部 ! ) を作り、 彼らは何をする人ぞ UNIX MAGAZINE 1991.2

7. UNIX MAGAZINE 1991年2月号

地 ew $ & 0 ee 0 ce 以前の経験では、 SGI のサポート担当者はよいサポート をしてくれた。回答の電話では、正確で役立っ答が戻っ てきた。 SGI の営業所によるローカルサポートは、それぞれの 拠点によって異なるであろう。しかし、われわれの経験 ではごく肯定的なものである。営業所に親切なエンジニ アがいてくれるだけでも安心なものである。 SGI のドキュメントは一般にとてもよい。とくに、グ ラフィックス・プログラミングの巻が優れている。マニ ュアルはすべて 6X9 インチのページ形式のルーズリー フ・バインダで供給される。 UNIX のマニュアルページ はオンラインでも利用できる。全体の構成は伝統的な UNIX と同しであり、それに SGI 独自のマニュアルが 同社のスタイルで追加されている。 モニター ROM に関してのみ、ドキュメントの欠落が あった。 4D / 340 の ROM は、電源投入時のプート以外にはま ったく使わなかったが、状況の異なる別の SGI システム でこの機能が必要になったことがある。 操作性と使いやすさ SGI は、システムプート時に 4Sight ウインドウ・パッ ケージをロードする。このソフトウェアは、 X 11 も透過 的に実行させることができる。この 2 つのウインドウ・ システムとオプションのシステム用アイコンべース・イ ンターフェイスによって、現在のグラフィカル・ユーサ ・インターフェイスで普通にみられるすべての特徴を 備えている。われわれはアイコン・インターフェイスを 好まないし普通は使わないが、それがあっても通常の作 業方法を変える必要はなかった。 X11 は期待どおりに動作し、現在のバージョン ( 3.3 ) の SGI のオペレーティング・システムでは、すべてのテ ストを問題なく実行することができた。旧いバージョン では用意したテストの実行時に問題が生したものがあっ たが、 V3.3 では以前のリリースで遭遇した問題はすべ て解消されているようである。 システムは期待どおりに稼動した。これは、どの程度 簡単に使うことができるかということに関するわれわれ の最高の指標となっている。 X11 と NFS は期待どおり UNIX MAGAZINE 1991.2 の働きをし、 Fortran と C のコンパイラは、 MIPS Com- puter Corp. で開発されたものにもとづいているようで ある。並列 Fortran および C コンパイラはコンパイラの コマンド行で単純なスイッチを指定することによって起 動可能で、使いやすかった。コンパイラの出力は理解で きるものであり、コードのどの部分が並列に実行される のかが分かる。 SGI は、管理者のためにグラフィカルな管理用シェル を提供している。このシェルは簡単に使え、ほとんどの 標準機能に関する管理の雑用をごくわすかにしてくれ る。また、プロセッサとディスク・コントローラの状態 を個別に表示するグラフィカルなパフォーマンス・モニ ターもある。 SGI の新しい製品は、ネットワーク・ピジュアライサ である。このソフトウェア・ツールにより、 SGI ワーク ステーションからネットワークのトラフィックをモニタ ーし、ネットワークのアクテイピティに関する有用な情 報を表示することができる。このパッケージのインター フェイスは簡単であり、多数のオプションが指定できる。 また、ネットワーク・ノード ()P 番号による ) を視覚的に 表示し、通信しているほかのシステムへ線を引く。 特筆すべきことは、ネットワーク・バケットをつかま えてデコードすることである。たとえば、ネットワーク・ ピジュアライザを使用することによって、特定の 2 つの システムのあいだで送られている NFS?NO ケットや、特 定のシステムから送られるすべてのバケットなどをモニ ターできる。これらの機能は、ネットワークを、、嗅ぎま わるための〃製品にはすいぶん前から備えられていたが、 そういったものと同しくらいさまざまなことができるも のでワークステーション上で稼動するパッケージを見た のはこれがはしめてである。 性能 4D / 340 の性能は、ほかのシステムとの比較という点 でも、並列システムの性能について何を示すかという点 でも未深い。 4D / 340 は複数の高性能プロセッサを使 用しているが、その有用性はテストによって大きく異な る。 図 1 に、 4D / 340 と競合するいくつかのシステムの 27

8. UNIX MAGAZINE 1991年2月号

e $ & 0 ce 0 ce 写真 8 UNIX Fair ' 90 Exhibition Hall ⅣⅣ 0 「 k Ha ″•Midium 日 a ″ - [ a 「 ge 133.1 アれ 6 AUSPEX Ⅳ S3000 5 わ 00 ーわ S 133 7 れ 4 P ′ 0 他 0 P 「 0 on P4200 FDDI P4200 133 ヨ / れ 9 AUSPEX 2S5000 133.171.3 33.17 れ 2 133 コ / れ 1 133.17 れ 5 FDDI StJN StJN DN WIDE INTERNET NEWS SS/I NCD X ・′ m ⅲ訓 JUS ◆横河・ディジタルコンピュータ ◆日本ネットワークシステムズ Network Manager 「 LMaT 」や Proteon のネット プリッジ、ゲートウェイ、 PC 用 Ethernet ポードとソ ワーク製品などを展示。同プースでは、ネットワーク接 フトウェアなど Gateway の「 NetWare 」を展小 続実験のもようを Proteon 「 OverView 」でモニタして ◆日立製作所 「 2050 」シリーズなどを中心に、ソフトウェア・エンジ みせた。 ◆横河・ヒューレット・パッカード ニアリング・ワークベンチ「 SEWB2 」などを展示。 サーバーシステムとして「 HPAP01109000 シリーズ ◆ PFU 800 」を、クライアントとして「 HP AP0110 9000 シリ 2 重化 UNIX システム「 A ー 80HR / 100HR 」、 Asta- ーズ 400 」を展示。意志決定者支援ツールや CASE ツー tion 用の DTP ソフトウェア「 Augusta 」などを展示。 ルなど、一連のソフトウェア商品にもとくに力を入れて ◆富士通 いるようだ。 「 S ー 4 / 1 」「 Astation2402J を中心に、 OPEN LOOK リリース 3 、「 ORACLE. 」「アシストカルク」、情報処理 ◆理経 Proteon のネットワーク製品、「 GatorBox 」などを紹介。 実習ソフトウェア「 UniStaff. 」、開発環境「 EOAsheII 」 ( 参考出品 ) などを展示。 ◆リコー 図面や FAX などのイメージデータのデータベース ◆松下コンピュータシステムズ を構築するツール「 IMAZONE 」、ネットワーク・プリ さきごろ発表された 64bit SPARC ワークステーシ ンタ、 FAX アダブタ ( 参考出品 ) 、 33GB ストレージ・ネ ョン「 SoIbourne S3000 」「 Solbourne S4000 」を展示。 ットワーク・ジュークポックス ( 同 ) 、 PostScript の互換 プラズマディスプレイ使用の Solbourne S3000 は PDL 「 RPDL-RS 」 ( 同 ) などを展力、 IMAZONE は、 CRT を使用したシステムに比べてかなりコンパクト、 ネットワーク環境でデータやハードウェア資源の共有 狭い日本のオフィス環境に照準を合わせたようだ。 が可能で、イメージファイル管理、 FAX 通信制御、デー ◆丸紅エレクトロニクス タベース操作、イメージデータ操作の各ライプラリとイ 「 FiREX 9000SYS - ネットワーク・ファイルサー メージデータの加工ツールが含まれる。 tem 」を出展。光ディスクドライプと光ディスク・ジュー クポックスをもち、 NFS をサポートしている。容量は最 FreeSoftware の配布 大 1 , 000GB 。 会場の入口に設けられた jus のカウンターでは、 ' X 、 GN し SNMP などフリーソフトウェアのコピー 「 MELCOM ME シリーズ」と、その上で稼動する をサービスした。両日に持ち込まれたカートリッジ・テ 「 PubIiss 」「 UNIFY 」「 ACCELL 」「 MELPEC 」などの ープは両日で 61 本にのばった。 ソフトウェア製品を展辰 43 UNIX MAGAZINE 1991.2

9. UNIX MAGAZINE 1991年2月号

e $ & 0 ce 0 ce 写真 5 p4 0 十のカタログ 写真 7 ACS2100 Synernetics 社の LANplex5000 写 なくする代わりに、価格を低く抑えています。こうした 挙げられます。これは、 2 つの Ethernet の相互接続に用 ルータを使えは、ちょっとしたネットワーク接続なら専 いられ、 Ethernet プリッジの機能のはか、 IP ルーティ ングの機能も備えています。このほかにも、 FDDI と 1 用ルータでおこなえるようになります。さらに、これら つの Ethernet だけが接続できる IP ルータなど、機能 のルータにはプリッジ機能も導入されています。 を絞り込んでコンパクトにまとめたルータを数多く見か 一方、プリッジのメーカーもプリッジを発展させてル けました。 ータ機能を組み込んだ Brouter を各種発表しており、 このような小さなマルチプロトコル・ルータ、ルータ INTEROP ' 90 でも各社からさまざまな製品が出展さ 機能を備えたプリッジ、接続可能なハードウェアや機能 れていました。 ルータ・メーカーの代表格は、 Proteon と cisco の両 を絞ったルータがどんどん登場してくれば、ネットワー 社でしよう。 Proteon 社は、「 Proteon P4100 十」 ( 写真 クの相互接続も安価かっ十分な性能をもつものとして実 現できます。今後も、この分野のいっそうの発展を期待 5 ) という従来の P4200 よりも小さなルータを展示して いました。これは、 1990 年の春に発表されたものです。 したいものです。 ネットワーク接続のために 4 ポートが用意されており、 TokenRing 、 Ethernet 、同期シリアル回線などと接続 できます。 P4100 十はマルチプロトコル・ルータで、 IP 以 2 回にわたり、 1990 年 10 月に米国の SanJose でお 外にも DECnet などのサポートが可能です。一方、 cisco こなわれた INTEROP ' 90 について報告してきました。 Systems も「 IGS 」 ( 写真 6 ) という新しいルータを展示 お読みいただいたとおり、その規模はきわめて大きく、 していました。 IGS も P4100 十と同様にマルチプロトコ 展示会やチュートリアル、会議のすべてを 1 人で見てま ル・ルータで、従来の AGS 十よりも小型になっていま わるのは事実上不可能です。しかし、ネットワークの相 す。 IGS では、 EthernetX 2 か EthernetX 1 十同期シリ 互接続やネットワーク環境の構築に関する膨大な情報 アル回線 xl のいすれかの構成をとることができます。 を 1 カ所で得られるのが INTEROP です。 また、前述の Brouter の範疇に入るものとしては、 次回の INTEROP ' 91 は、今年と同し San Jose Ethernet 相互接続だけに使え、 IP プロトコルのみをサ ホートするなどの製品が多数展示されていました。価格 Convention Center で 10 月 7 日 ~ 11 日まで開催され ます。ネットワーク関連製品や技術動向に興味を抱いて は、小さなルータよりもさらに低く抑えてあるようです。 いる方は、せひ参加されることをお勧めします。 そのような Brouter の 1 つに ACC(Advanced Com- puter Communications) 社の「 ACS2100 」 ( 写真 7 ) が ( やまぐち・すぐる大阪大学 ) おわりに 15 UNIX MAGAZINE 1991.2

10. UNIX MAGAZINE 1991年2月号

透過性しカ甘是供していない。前述のように、ファイルシス も含まれる。 テムの透過性には名前付け、性能、障害回復力という 3 つ の要素カんでくる。 パフォーマンスの透過性 透過的なファイルシステムの実現に向けた作業は、当初、 名前付けの透過性 名前付けを中心としたものであった。しかし、それではリ ファイルシステムは、以下の要件を満たせば名前の透過 モートファイルへのアクセスは容易であっても、ローカル 性を備えているといえる。 なファイルへのアクセスと比べて大幅なパフォーマンスの 低下は避けられなかった。そこで、も匠のファイルシステ ムに関する作業はこのパフォーマンスのギャップを解消す 同し名前がすべての場所で使われる。 ることに向けられている。 ファイルの位置情報は名前には含まれない。 パフォーマンスの透過性を得るには、 2 つの問題がある。 TSS のファイルシステムは明らかに以上の要件を満た 1 つはクライアント ( ここでは、リモートのワークステーシ しているが、ネットワークのファイルシステムはこのレベ ョンないしサーバーに保存されたデータにアクセスするワ ルの透過性を穫得するために多くの年月を費やしてきた。 ークステーションと定義する ) にとって、ネットワークを介 ネットワーク接続がおこなわれた当初、各マシンはそれぞ したサーバーへのアクセスが負担になってしまうという点 れ独自の名前空間をもつ別個のファイルシステムを備えて である。もう 1 つは、共有ディレクトリ ( / や / tmp など ) に いた。リモートファイルにアクセスする唯一の方法は、リ 大きな競合 (contention) が生しうるという点である。これ モートコピー機能 ( 4.2BSD の rcp など ) を利用すること らの問題は、クライアントにとって重要な情報をキャッシ であった。透過的な名前付けを最初に試みたシステムとし ュすることで解決できる。この孑気去は、新しいファイルシ て、 Apo Ⅱ 0 の Aegis などが挙けられる。そこでは、ネッ ステムではひろく活用されている。ネットワークのファイ トワーク上のどのマシンからもアプリケーションを介して ルシステムに関する研究では、キャッシュを効果的に使え ファイルにアクセスできたが、リモートファイルの名前を は真に透過的なパフォーマンスが得られることが分かって 認識していなければならなかった。たとえは、 Mint サーバ いる。事実、 Sprite で測定した結果では、ファイルアクセ ー上のローカルファイル file にアクセスするには感 mint : スを中心としたプログラムをリモートで実行した際のパフ file" のように明示する必要があった。名前付けの透過性と ォーマンス低下率は最大でも 12 % 程度である。 いう面からいえは、 Locus 、 Andrew 、 NSF 、 Sprite など ネットワークを介したファイルシステムの操作として、 の新しいファイルシステムは完成段階にあるといえる [ 1 ] 。 名前の参照、ファイル属性の検索、データの読み書きが挙 これらのシステムでは、ファイルの位置情報を名前に埋め げられる。これらのすべては情報をキャッシュすることで 込む必要はない。 高速化できる。名前参照については、次のような方法で名 だが、最新のファイルシステムですら依然として非透過 前情報をキャッシュし、ローカルに実行できる。初めてフ 的な部分がある。 Andrew と NFS ではファイルシステム ァイルを参照する際には、ファイルサー ーに接続しなけ の階層の一部だけを共有し、各マシンは自分だけがアクセ れは・ならない。しかし、いったんサーバーが名前情報を返 スできる独自のパーティションを設けなければならない。 すと、その情報はローカルにキャッシュされ、次回から同 さらに、あるマシンで稼動しているアプリケーションは別 しファイルを参照するときにはサー ーを経由する必要が のマシンの I / O デバイスにはアクセスできない。 なくなる。名則のキャッシュにより、サーバーやネットワ Locus と Sprite では、完全に透過的な名前が実現でき ークの負荷が大きく軽減できる。ローカルな名前キャッシ る。すべてのアプリケーションが単一の時分割マシン上で ュを使わない Sprite で測定した結果から、この機能の利 実行されていれば、別のワークステーションで実行されて 用によってサーバーとネットワークの負荷が半減すること いるアプリケーションも名前空間を同し状態で共有できる。 が分かっている。 これには通常のファイルに加え、デバイスに対する透過性 大半の UNIX でよく使われるアプリケーションは ls 0 60 UNIX MAGAZINE 1991.2