xset - みる会図書館


検索対象: UNIX MAGAZINE 1991年2月号
6件見つかりました。

1. UNIX MAGAZINE 1991年2月号

連載 ・オートリピート禁止 xset —r または An lntroduction tO X Window System として設定します。 xset r Off キーポードの機能としてキーを打っ際に、、コッコッ〃と ( パーセント値 ) です。また、キークリックを止めるには、 で音量の調整が可能です。ポリューム値は 0 ~ 100 の範囲 c ホリューム値 xset コマンドで設定できます。サーバー・オプションでは、 いう音を出すキークリック音もサーバー・オプションや とします。一方、 xset では、 または xset C xset C 0 とするとキークリック音が出るようになり、 xs et c ポリューム値 で音量か調整できます。キークリックを止めるには、 xset C Off または xset ¯C 138 xset led off または xset —led ・すべて消灯 xset led 0 または xset led ・すべて点灯 るものもありますが、 xset でこれを点灯・消灯できます。 ドなどを示す表示灯 ( LED : 発光ダイオード ) がついてい キーポードには、入力のためのキー以外にキー入力モー たり、 on / off の設定しかできないものがあります。 とします。なお、ハードウェアによっては音が出せなかっ 論理的には 31 個の表示灯が扱えますが、特定のものだ けを点灯・消灯させたいときは、 ・番号指定による点灯 xset led 番号 ・番号指定による消灯 xset —led 番号 設定されます。サーバーのオプション設定では、 利用者に注意を促すビープ音は、キークリックとは別に ビープ ( ベル ) 音 てまちまちです。 示灯があるのか、どの番号でどれが光るのかは機種によっ ( 英大文字 ) Lock 表示は 3 番が多いようですが、いくっ表 とします。なお、ここでの番号は 1 ~ 32 です。一般に Caps xet b ポリューム値 となります。これ以外に、 xset b off または xset —b ・ヒープ音禁止 xset b on または xset b ・ヒープ音 xset では、 場合と同様 0 ~ 100 です。 で音量が設定できます。ポリューム値は、キークリックの -f ポリューム値 でも音量が設定できますが、 xset では下記のようにさらに の音量で 440HZ 、 500mS に設定したいときは、 音程は Hz 単位、音長は ms 単位です。たとえは、半分 xs et b ホリューム値音程音長 または xs et b ホリューム値音程 細かな設定が可能です。 UNIX MAGAZINE 1991.2

2. UNIX MAGAZINE 1991年2月号

連載 ZAn lntroduction to X Window System ーの バーのメモリの効率を重んしたいときには、サー ー起動 時のオプション ( X 端末ではセットアップ・メニュー ) で利 用を中止することができます。これは、 —bs というオプション指定で設定可能です。なお、起動後に xset などによって変更することはできません。 スクリーン保護 田舎の喫茶店に行くと、昔なっかしい ( ? ) テ ープノレゲー ーン保護機能が用意されています。 にしたり、画面のどの位置もまんべんなく光らせるスクリ こで、サーバーには一定時間利用されないと画面を真っ暗 表示を続けるとその部分に焼付きが生してしまいます。そ り続けた結果です。ワークステーションでも、 24 時間同し これは、、焼付きクといって、同し箇所に長時間電子が当た 示内容が日焼けのようにくっきりと浮かびあがっています。 す。このような使い古しのゲーム機のプラウン管には、表 ム機が電源も入れられすに片隅に置いてあることがありま でスクリーン保護が開始される時間が設定できます。また、 サーバー・オプションでは、 ー 10g0 —s 秒数 で X のロゴが位置を変えながら表示されるスクリーン獲、 Ⅱ 010g0 で暗転による保護が選択されます。 らに、 -p 分数 -logo" の場合は、さ とすれはロゴが変化する間隔を指定することができます。 X では、アプリケーション・プログラムであるクライア ントがフォントを選択しますが、そのフォントを管理する ーは、クライアントからあるフ のはサーバーです。サー オント名の利用要求を受け取ると、フォントデータ・ファ イルが収められたいくっかのディレクトリのなかから対応 するファイルを見つけて表示に使います。 したがって、ゲームなどで使われるような特殊なフォン トについてはサーバーがそのフォントを見つけだせす、実 行できないこともあります。そのような場合、共通に使わ れるフォントならば、管理者に登録してもらいます。たい ていは、利用分野や表示対象機器ごとに整理してフォン ト・ディレクトリを用意することになると思います。また、 個人的に利用するフォントは利用者ごとのフォント・ディ レクトリを用意してサーバーの利用対象に登録したいケー スもあるでしよう。そのようなときには、利用対象とする フォント・ディレクトリをサーバーに設定したり、変史す る必要があります。 サーバーのオプションには、検索対象となるフォント・ ディレクトリのパスを指定する、 -fp フォントパス があります。フォントパスに複数のディレクトリを書くと ′ ( カンマ ) で区切って入力します。 きは、 xset s 開始秒数間隔秒数 で設定されます ( 間隔秒数は省略可能 ) 。 フォント xset では、 ・設定 xset fp= フォントパス xset では、 xset S 0 Ⅱ xset s Off xset s noblank xset s blank ( スクリーン保護 ON ) ( スクリーン保護 OFF) (X ロゴによる保護 ) ( 暗転による保護 ) ・追加 xset + fp 新規パス または xset fp + 新規パス xset —fp または xset fp— ・削除 対象パス 対象パス がそれぞれ指定できます。開始、間隔の秒数は、 140 ( 設定パスの最初に追加 ) ( 設定ノ、スの責 2 後に追加 ) UNIX MAGAZINE 1991.2

3. UNIX MAGAZINE 1991年2月号

X の説明がひととおりすまないうちに次々と新しいリリ ースが発表されるのは、利用者からみれば心ウキウキする 楽しいできごとにちがいありません。でも、メーカーで移 植を担当している人などにとっては、対応したと思ったの も束の間、またまた新リリースとなると大変だろうと思わ す同情してしまいます。ですから、、 R4 になれは解決されま す〃と書くのはこれに追討ちをかけるような気もしますが、 R4 が発表されてまる 1 年、もう R4 べースで話を進めても かまわないでしよう。 かくいう私にしても、、、いつまでたっても終らないので は〃といった恐布さえ感してしまいます。単行本ならば改 訂という手段がありますが、雑誌に連載となるとバージョ ン間の相違だけをとりあげるわけにもいかす、悩みの種は っきません。 冒頭から弁解しみた口調になってしまいましたが、今回 はサーバーの機能設定について R4 で追加された部分に触 れてみます。 R3 の際の説明と重複する部分もあるかもし れませんが、おさらいを兼ねて読んでいただけれはさいわ いです。 サーパー・オプションと xset サーバーの各種機能はとくに指定しないかぎり組込み のデフォルト設定が用いられますが、サーバー起動時には オプション設定 1 で、起重変は xset コマンドで変史できま す。ただし、サーバーの根幹にかかわる設定はオプション による設定しかできません。したがって、利用環境に描商 な設定はサーバー・オプションで、個人の迎床や要求によ 1 ワークステーションの場合。 X 端未の場合は、機能設定メニューなどで設定す るようになっている場合か一般的です。 UNIX MAGAZINE 1991.2 連載 An lntroduction tO X Window System 中村眞 ート ) XI 1R4 のサヾーの機能設定 る変更は xset などによっておこなうほうがよいでしよう。 以降では、各設定の内容をみていきます。 入力装置 キーポード キーポードの各キーの意味については、サーバーはそれ がスペースキーや、、 A 〃を示すということを知っているた けで、イベントとしてクライアントに送られる番号とそれ らのキーとの対応表 ( Keysyms TabIe) をもっているにす ぎません。クライアントが、この表を読み出してそれに意 味をもたせます。 サーバーのもっ対応表は、 xmodmap コマンドで変更で きます。変更後に実行されるクライアントはもちろんこれ に従った動作をしますが、それ以前に実行されていたクラ イアントも変史を知らせるイベントを受け取りますから、 きちんと対応していれば対応表を再度読み込んでそれに応 した動きをします。 たとえは、あるキーをすっと押さえたままにしておくと、 しはらくして同し文字が連続的に入力できる ( オートリピ ート ) 機能があります。これはサー ( オートリビート禁止 ) ( オートリビ xset または xset r ・オートリビート xset では、 on ・オプションでは、 137

4. UNIX MAGAZINE 1991年2月号

連載 An lntroduction to X Window System % xset b 50 440 500 範囲にわたる指定が可能になります。サーバーのオプショ のです。したがって、マウスを大きく移動させなくても広 てマウスカーソルに加速度がつくようにグンと移動するも ウスカーソルが移動し、マウスの移動が大きくなるにつれ は、ある範囲のマウス移動に対してはほんのすこしだけマ X のマウスの移動では、加速度の設定ができます。これ によって意味づけが変更できます。 マウスポタンの設定も、キーポードと同しく xmodmap マウス が対応していないと限定された動作となることがあります。 とすれはよいわけです。ただし、この機能もハードウェア ー t 閾値 をつけると加速度モードが選択され、 ンでは、 表示の大きさ ディスプレイ xset m default または xset m ーの本来の設定値に戻すには、次のようにします。 として、あとから変更することも可能です。これをサー xset m 閾値加速度 xset の場合は、 で加速度がかかり始めるピクセル値が指定できます。 UNIX MAGAZINE 1991.2 ークステーションはそれほどではないものの、やはりポー の液品テレピとでは約 30 倍の差が生してしまいます。ワ した。その場合、 100 インチの投射型のテレピと 3 インチ 「これは、実物を OT イ音に拡大した像です」と解説していま 以前、テレピの科学番組で顕微鏡で拡大した映像を映し、 タブルとデスクトップでは差があります。最近の X では実 際に表示される大きさ ( ポイント数 ) でフォントを選べる ようになりましたが、その前提として単位長を表現するの に何ピクセルになるかーーっまり、解像度の情報が必要に なります。 そこで、サーバー・オプションでは利用するディスプレ イの解像度を明示的に dpi (dot per inch ) で指定できるよ うになっています。 -dpi 解像度 、、解像度〃には、 1 インチあたりのピクセル値が指定でき ます。 ードウェアによっては、自動的に設定される場合 もあります。 バッキングストア ご存しのとおり、 X はウインドウ同士の重なりを許す、、オ ーバラッピング・ウインドウ〃ですが、ウインドウ・マネ ージャーの操作によって重なりの下にあったウインドウが 表に出されたときや、上にあったウインドウが移動されて 隠れていた部分が現れた場合、再表小には 2 とおりの力法 が利用できます。 基本的なメカニズムは、再表示が必要になった旨を対象 となるクライアント ( アプリケーション ) にイベントとし て伝えるようになっています。イベントを受け取ったクラ イアントがどのように再表小をおこなうかについては、各 クライアントに任されています。一般に、再表小に手間が かからない場合は部分的であってもウインドウすべてを書 き直してしまうことが多いようです。しかし、複雑な再表 示には時間がかかりますし、その都度クライアントからサ ーに多くの情報を流さねはなりません。これを解決す る方法がバッキングストアです。 これは、サーバー側で隠れた領域をあらかしめ別途記憶 しておき、この部分の再表示はサーバーだけで対処する方 法です 2 。この場合、クライアントの助けを借りなくても処 置できますが、バッキングストアのために余分なメモリが 必要です。通常、バッキングストア機構が組み込まれたサ ーバーでは、とくにオプション指定がないかぎりはこれが 使われるようになっています。ただし、動作速度よりサー 2 バッキングストアを利用する場合、クライアントに対するイベントは発せられ ません。 139

5. UNIX MAGAZINE 1991年2月号

連載 ZAn lntroduction to X Window System となります。また、 xset fp default とすれは初期設定に戻せます。 フォントパスには入っていても、サーバーが起動された 後で登録されたフォントはそのままでは認識されません。 ウインドウの下地となるルートウインドウやそのマウス 色 と指定します。 —fn フォント名 を変更するにはサーバー・オフションで、 X にはデフォルト・フォントの指定がありますが、これ を使います。 xset fp rehash これを認識させるには、 通常、色名から赤緑青の配分量を得るデータベースは す。 ーマップ情報を変換に用いて発色する仕組みになっていま にはこの、、何番目〃という値が使われ、表示の際にはカラ う対応づけができるようになります。画面上の各点の情報 るテープルに逐次登録され、、、何番目の色はこんな色〃とい 換されます。この配分量のデータがカラーマッフと呼ばれ X で色を利用するとき、色名はます赤緑青の配分量に変 xset 登録番号色名 一方、カラーマップの設定値は、 ともできます。 と指定すれば、別のデータベース・ファイルを利用するこ —CO ファイル名 /usr/lib/rgb. txt ですが、サーバー・オフションで、 ラーマップが固定のものもあり、そのようなときはエラー で強制的に変更できます。ただし、表示機構のなかにはカ マウスカーソル となって変更できません。 UNIX MAGAZINE 1991.2 カーソルは、 xsetroot コマンドで設定できます。 xsetroot によるカーソルの設定では、 bitmap コマンドで作られた ピットマップ・ファイルを使います。 ただし、一般のカーソル指定ではかならすしもピットマ ップ・ファイルが必要というわけではなく、あらかしめ用 意されている特別なフォントを用いて表示することもでき ます。 この場合、あたかもフォントファイルから特定の文字を 表示するようにカーソル用フォントから特定のカーソル を選択して使います。とくに指定がなかったときに利用す るカーソルフォント名を設定するには、サーバー・オプシ ョンで、 —fc カーンルフォント名 とします。この指定がないときは、、、 cursor ' ' フォントが用 -ls KB 数 とすればデータ領域が、 -ld KB 数 す。オプション指定で、 X のサーバーで利用するメモリを制限することもできま X サーパーのシステム設定 いられます。 た後、何秒で跡絶えたと判断するかは、サーバー・オプシ ネットワークで結はれたクライアントとの交信が中断し ( ただし、、、一 ld 〃オプションが使えないシステムもありま とすれは・スタック領域の制限が KB 単位でおこなえます —x 拡張名 で指定できます。サーハーによっては、 —tO 秒数 ョンの、 ります。 R4 以前のクライアントと組み合わせて使う場合 で X の拡張機能を指定して利用できるようにするものもあ には、 141

6. UNIX MAGAZINE 1991年2月号

連載 bc xset bC とします。 キーク ョン ホリューム値 An lntroduction tO X Window System ( サ オフ。ション ) (xset) ◆機能設定の内容一覧 このほか xdm に関する大幅な機能強化が施されており、 xdm のための専用プロトコルである XDMCP に対応し ています。この整備により、 X 端末の利用の基盤が整いま した。これについては、 xdm とあわせて次回に説明しま す。 ーオプシ c ポリューム値 -t 閾値 -p 間隔分 ー 10g0 n010g0 -s 開始秒数 —bs -dpi 解像度 xset 引数 -led または led off led または 1ed 0 Ⅱ -c または c off c または c 0 Ⅱ c ホリューム値 —r または r off てまたはて on ( なかむら・まこと 値は 0 ~ 100 番号は 1 ~ 32 番号は 1 ~ 32 値は 0 ~ 100 閾値はビクセル 長一一 音程 = Hz 、音 シャープ ) 設定内容 オートリヒ。ートさせる オートリビート禁止 キークリック音量調整 リック音を出す キークリック音を止める 暗転による保護 スクリーン保護設定 ノくッキングストア禁止 解像度設定 加速調整 閾値設定 加速設定 ベル音を止める ベル音を出す ベル音調整 ベル音量調整 特定の LED を消灯 特定の LED を点灯 LED すべて消灯 LED すべて点灯 X ロゴ保護調整 X ロゴによる保護 スクリーン保護禁止 スクリーン保護設定 led 番号 -led 番号 b ホリューム値 b ホリューム値音程 b または b on -b または b off off 0 Ⅱ s 開始秒数間隔秒数 s noblank s blank s 開始秒数 m 閾値加速度 s S ノレ・ p 登録番号色名 fp rehash fp- 対象パスまたは fp + 新規パスまたは fp = サーチパス bc 音長 フォ フォ フォ フォ カラ ントサーチパスの設定 ントサーチパス追加 トサーチパス削除 ントサーチパス再認識 ン -fp -fn -co —fc —1d サーチ / ヾス メモリ量 カーソルフォント名 ファイル名 フォント名 + fp 新規パス -fp 対象パス テフォ / レト ・フォント設定 DB ファイル設定 カラーマッフ。設定変更 サ 一六一テータ領域制限 マウスカー : ノルフォント設定 複数の場合は , で区切る メモリ量は KB 単位 メモリ量は KB 単位 + fp は最初に追加 fp + は最後に追加 ースタック領域制限 142 R3 以前互換 拡張機能選択 ネットワーク切断判定 —s メモリ量 -to 秒数 -x 拡張名 bc UNIX MAGAZINE 1991.2