ワークステーションのおと一 これよ、 と説明があります。 はこれができなかったので、リストを保存しようと思 リストをファイルに保存します。 SunOS 3. X のころ 次は、 defect/dump コマンドでこのディフェクト・ い部分をディフェクト・リストに追加します。 と使われてしまうので、 defect/add コマンドで足りな トに入っていないということてす。そのままにしておく ない場合、不良であるはずの部分がディフェクト・リス ときに見つかった不良箇所が加わったためでしよう。少 表示のほうが多い場合は、 Sun がフォーマットした リストと、このハードコビーは一致するはすです。 defect の print コマンド 2 て表示されるディフ , クト・ ードコビーがかならすついているはずです。本当なら 出荷時の検査で見つかった不良箇所 ( ディフクト ) の クト・リストを調べます。ディスクには、メーカーの トするディスクを選んだら、そのディスクのディフェ さて、マニュアルの例にもあるように、フォーマッ ということてす。 り付ける場合を解説する。 4. ここでは、 SunOS がすでにある環境にディスクを取 マンドでフォーマットする。 は、ます MUNIX を起動し、それから format コ 3. つまり、 SunOS がインストールされていない場合 くても主記憶だけで動く SunOS/UNIX0 2. MUNIX はメモリ UNIX のことで、ディスクがな SunOS が動いていないとフォーマットはできない。 SunOS の UNIX の環境で動く。逆に言えば、 1. ディスクをフォーマットする format コマンドは、 うと、 ードコヒ。ーのとれる端末を接続するか、手で 書き写さなくてはならなくて、えらくたいへんでした。 これカ鮗るとフォーマットと検査です。フォーマッ トは時間がかかるものですが、今は format. dat のパ ラメータから必要な時間を表示してくれるので、食事 に行ってもいいのか、湯を沸かして紅茶にでもしたほ うがいいのかが分かります。 2 format コマンドはサプコマンドカ : たくさんあって、どのサプコマン ドか分からなくなってしまいます。そこで、 defect コマンドのサフ・ コマンドならば、 defect/print というように書くことにします。 104 パーティションを変更しないのであれよ、これで終 りてす。変更するのであ才ま、「 Setting up or Chang- ing Disk Partitions 」に進みます。 Formatting a New Disk from An- other Source こでは、 xdl に接続された富士通の SMD ディス ク M2333 を例に挙げて説明しています。 format コマンドを起動すると、接続されているディ スクの一覧が出ます。ここでは、フォーマットやラベ ル付けがされてし、ないので、 1 . xdl at xdc0 slave 4 xdl : く type unknown> となっています。 1 を選ぶと、 format コマンドがサポートしているデ イスクの一覧が表示されます。もしこのなかに入ってい たなら、それを選びます。ない場合は、接続しようとし ているディスクの情報を登録しなければなりません。 ティスクの情報は /etc/format . dat に入っていま す。このファイルに、 2 月号で書いたような書式で登 録すればいいのてす。しかし、 MUNIX から起動した format コマンドの場合はうまくいきません。というの は、 MUNIX ではファイルを編集するコマンドカまと んどないうえに、たとえ登録しても失われてしまうから です。 MUNIX の場合は、ディスクの一覧の一番最後にあ る。 t れ e てを選びます。すると、シリンダ数、ヘッド数 やトラックあたりのセクタ数などのフォーマットに必 UNIX MAGAZINE 1991.4 fect/add コマンドを使って、ディスクに付属している ドをサポートしていないものもあります。そこで、 de- ろがコントローラによっては、 defect/original コマン トに必要なディフェクト・リストを取り出します。とこ original コマンドを使って、ディスクからフォーマッ これでこのディスクを認識できました。 defect/ あとで format. dat に登録しておきます。 しないといけないので、この情報を書ぎとめておし、て、 マットしなければならなくなったとき、また手で入力 要な情報を訊ねてきます。このままたと、再びフォー
・ $ & 0 ee 0 0 ・ うことができます。 これは、 NEWS-OS 4.0 、ひいては NEWS 自体の大き な特徴の 1 つであるといえるでしよう。 9 ) sxcal ( カレンダー ) ( 図 15 ) 次回は、 sxdm のカスタマイズ、 sxsession のアプリケ 月ごとのカレンダーの表示、日ごとのスケジュールの ーション・メニューの登録の方法、 sxfiler のバインド情 己入が可能です。スケジュールは、その前日と当日にメ 報の詳細、システム管理ツールの使用例などについて説 ールで知らせてくれます。 明します。 おわりに [ 参考文献 ] 鈴木信夫「ワークステーションの操作環境がパソコンを越え る」日経エレクトロニクス、 1990.10.15 以上に説明したように、 NEWS Desk には数多くの 植村剛成、笠井イ言弘「日本語 Open Windows バージョン 2 」 機能が含まれています。デスクトッフ環境で中心的な役 UNIX MAGAZINE. 1990.11 割を果たすのはファイル・マネージャーですが、 NEWS IssacJ. Salzman 「製品言刊面 : グラフィカル・シェル」 UNIX Desk にはそれ以外にもシステム管理ツールや電子メー MAGAZINE 1991.2 「 NWS ー 3720/NEWS ー OS も ReIease4 . 0 に」 Super ルなど、ワークステーションを使っていくうえで必顎と ASCII 、 1991.2 田われるさまざまなユーティリティが用意されています。 ッじ、 1 三ロ Winter 1991 USENIX Conference 報告 中 戦争と USENIX 今回の USENIX は、湾岸戦争が始まった直後の 1 月 A L L A 立 D 21 日からテキサス州ダラスで開催されました。この戦争 T E C N I C A ー C 0 N F を長 E N C E の影響は USENIX にも波及し、日本の企業はもとより W ー N 1 ー 2 ー 0 0 ー☆ー A N U AR Y ーー - : 5 米国企業の多くがテロを恐れて出張の取止めを指示した せるなど、発表の仕掛けにも工夫が凝らされていました。 ため、参加者は少なめでセッションによっては座長が入 れ替わりました。 チュートリアルは、、ローマ字変換は・・・ 、かな漢字変換 そのような状況のもと、日本からは今回はしめて慶應 というように聴衆の目の前での実演を交えなが 義塾大学の村井純先生らによる「日本における UNIX 技 ら進められ、好評を博していました。 術」と題したチュートリアル・セッションが加わりまし What's Next? た OUSENIX のチュートリアルは水準が高く、講演する 側には高い技量が要求されるので、たいへんな苦労があ ったと思います。 さて、今回の USENIX シンポジウムは、公式テーマ このチュートリアルは日本の UNIX にまつわる技術 ではありませんが、、いったい次はどのようになるのか〃 という点を中心にしていました。振り返ってみると、 を紹介するもので、ラップトップの WS を会場に持ち込 み、今回のために特別に用意されたピデオ・インターフ UN Ⅸは昨年で 20 周年 ( 成人式 ) という 1 つの節目を 迎えましたが、ひところ世の中を騒がせた、、 SystemV か ェイスからピデオ・プロジェクタをとおして参加者に見 41 UNIX MAGAZINE 1991.4
UNiX CONTENTS 91 / 4 本文デサイン・甲斐みどり / 表紙イラスト・守屋ー於 CaIendar UN Ⅸ語講座 NEWS from jus JUNET 便り UNIX REVIEW 誌提携 MAGAZINE 連載 UNIX Communication Notes amd(l) Daemons&Dragons Perl(2) Little Language 厄 on 入門 ( 3 ) UN Ⅸ流フログラミング・ オプションの解釈 てくてく X 図表の An lntroduction to X Window System xdm の設定 UN Ⅸへの招待 やさしいシェルの使い方 ( 3 ) 世界との接続 news & notice •News ■Ⅳ 0 ce テストリホート ( 1 ) ・ DECstation5000 テストリホート ( 2 ) 旧 M RS / 680 NEWSOS Rel s .0 の概要 ( 2 ) ・・ Winter 1991 USENIX 報告 ワークステーション・ガイド・ X 端末 ( 2 ) ・ 雑誌から見た最近の UN Ⅸ市場動向 ■ C 。ん m ワークステーションのおと マジカル・ミステリー・ツアーいたしましよ 1991 年 4 月号 目 ・・齊藤明紀・山口英 ・ Rob Kolstad ・ srekcah@sra.co・] p ・・今泉貴史 強甫はる美 ・・中村眞 ・・坂本文 ・ John S. Quarterman ・ David Wilson ・ David Wilson ・・阿部雅人 ・・中村眞 ・・今泉貴史・権藤克彦 ・武藤多恵子 ・ド秀 ・・竹岡尚二 ・みるく ・・坂本文 ・剿京啓次郎 次 74 97 107 122 130 137 147 88 1 17 23 35 41 46 16 102 112 1 16 121 145 72
連載 UNIX Communication N0tes 齊藤明紀 山口英 amd の導入と管理 ( 前編 ) ネットワーク・アプリケーションその 8 ) NFS 環境の問題点と自動マウントシステム amd (AutoMount Daemon) は、 NFS 環境をより使い やすいものにする道具です。今回と次回の 2 回にわたり、 amd の概要、導入方法、管理について解説します。 前号で紹介したように、 NFS (Network File System) は UNIX をベースとした環境での代表的な分散ファイル システムです。多くの UNIX ワークステーションでサポ ートされており、現在では Ethernet をはしめとする LAN (LocaI Area Network) と UNIX ワークステーシ ョンを用いた分散処理環境でひろく使われています。さら に、 UNIX ワークステーションだけではなく、大型汎用計 算機やパーソナルコンピュータでもサポートするシステ ムが登場し、非 UNIX 計算機とのあいだでのファイル共 有の手段としても使われ始めています。 一方、ワークステーションの低価格化が進み、安価なワ ークステーションが普及するにつれて、 1 人が 1 台のワー クステーションを占有して利用することが一般的になっ てきました。これにより、個人の作業環境はプ趨瞿的に改善 されるようになりましたが、以下に示すようなこれまでに なかった問題も生しています。 ・サーバーへの依存性の増大 一般に、安価なワークステーションでは接続されている ディスク装置の容量は小さいものです。このため、 NFS を 用いてファイルサーバーに用意されている非標準ツール X や X ウインドウ・システムなど ) やホームディレクト リなどをマウントすることがよくおこなわれます。安価な ワークステーションが大量に導入されると、 NFS サー ーへの集中度 ( 依存性 ) はどうしても高くなってきます。 74 のような環境では NFS サーバーが古章したときの影響は 大きく、サーバーが復旧するまで何も作業ができないこと もあります。 このような事態を避けるため、通常は同しファイルを提 供するサーバーを複数用意して負荷を分散させるととも 1 台のサーバーが停止した際には管理者がマニュアル でほかのサーバーに切り替えるようにします。しかし、管 理する台数が多くなると、これらの作業は大きな負担にな ります。 ・ファイルシステムのマウントボイントの管理 NFS では、クライアントが立ち上がったときに自動的 にリモートホストのファイルシステムをマウントするよう に /etc/fstab にマウントすべきファイルシステムを列記 します。このため、 NFS サーバーのディレクトリ構成を変 史したり、 NFS サーバーが新たなファイルシステムを提 供した場合、あるいは NFS サーバーの計算機を変えたと きなどはクライアントの / etc / fstab を書き換える必要が あります。 この作業も、管理するワークステーションが数台のうち はいいのですが、数十台、数百台ともなるとやっかいです。 ことに、最近では管理すべきワークステーションが増える 一方です。そこで、クライアントでのファイルシステムの マウントボイントの管理をなんらかの方法によって集中さ せる機構が必要となってきました。 ・ハードマウント vs ソフトマウント 前号で説明したように、 NFS でリモートホストのファ イルシステムをマウントするにはハードマウントとソフト マウントの 2 つの方法があり、どちらにも一長一短があり ます。 ードマウントではファイルへの書込みは保証されます が、 NFS サーバーがダウンすると復帰するまでクライア UNIX MAGAZINE 1991.4
SC 翡 root から / へのメッセージ 丿レート 丿レート 高野豊著定価 l,6 圓円 ってきます。このようなかたちでのコマンド実行をフォア グラウンド・ジョブと呼びます。 コマンドのバッククラウンドでの実行 コマンドは、バックグラウンド・ジョブとして実行する こともできます。フォアグラウンド・ジョブはコマンドを 入力するだけでしたが、バックグラウンド・ジョブの場合 にはコマンドの最後に & を入力します。次の例では、 lpr を バックグラウンド・ジョブとして実行しています。 % lpr —d 舐0. dvi & [ 1 ] 204 ド 00 ーからへのメッセー ン 中 人間とコンピュータを観察するスーパーユーサーの眼 日本に UN Ⅸが導入されたはかりの頃、突然管理を任された者 の悪戦闘の経験をつづる。 UN Ⅸの権威者となった者が、今ま でにめぐ ) あったさまざまなエピソードを紹介。夋に富む告白談と飽 くなき探求心の物語は多くのシステム管理者の共感を呼ぶたろう。 たのしい LJNIX IJN ー X への招待 坂本文著定価し 900 円 たのしいⅨ ト“置・ト・ この例からも分かるように、バックグラウンド・ジョブ としてコマンドを実行するとすぐにプロンプトが返ってき ます。ですから、ユーザーは、、うら〃 ( バックグラウンド ) でコマンドを実行しておき、返ってきたプロンプトの後ろ でまた別なコマンドが実行できます。 フォアグラウンド・ジョブではコマンド実行が終ってか らプロンプトが返ってきますが、バックグラウンド・ジョ プではコマンドを実行したらただちにプロンプトが返って きます。プロンプトが返ってくれば別のコマンドが実行で きますから、時間のかかる仕事をバックグラウンド・ジョ プで実行しておき、そのあいだにほかの仕事ができるわけ です。バックグラウンド・ジョブは、必要なだけいくつで も実行できます 1 。ですから、 % xclock & [ 1 ] 203 % lpr -d 0 . dvi & [ 2 ] 206 % ktem & [ 3 ] 208 などのように、バックグラウンドでやっておきたい仕事は コマンド行の最後に & を入力し、次々に、、うら〃で実行さ せておけばよいわけです。 さきはども書いたように、フォアグラウンドで実行して いたコマンドは CTRL ー Z の入力で一時停止させること ができます。これをフォアグラウンドで再開するには fg 1 正確には、ユーザーに許されているプロセス数の制限を超えるまで実行できま す。 UN Ⅸを「もっと」たのしく学べる入門書 「 UNIX MAGAZINE 」連載当初から大好評の「 UNIX への 招侍」の単行本イし UN Ⅸの根底にある文化や流儀をましえっ っ再構成、大幅加筆。ワークステーションの急、速な普及によって UNIX 修得が急務と言われる現在、本書はまさに必読の 1 冊 文書処理システム LATEX ラテ・ツク 以リーランホート著、エドガークッグ倉沢良一監修、大野俊 , 台、小倉博道、藤浦はる美訳、定価 2. 繝円 使いやすさと豊富な機能極えたマクロ・パッケージ い TEX は、最も進歩した組版システムといわ れる TEX を、使いやすくかっ実用性をさらに 羅 高めるためのマクロ・パッケージ。これを利 用すれば、複雑な数式すら、ユーザー自身 の手て、自在に文書レイアウトて、きる。開発者 自身が書いた決定版解説書 , 、 Life with LJNIX IJ N Ⅸを愛するすべての人に ドン・ライプサンケイ・レスラ共著坂本文監訳福夋博訳定価 3.000 円 だれも知らなかった UN Ⅸの魅力の世界 、Ⅸをするす・ : ての′、に LifewithUNIX UN Ⅸの歴史的背景や、社会動向とともに、 UN Ⅸの技術面や市場面、今後の展望な どを蝠広く解説。また UN Ⅸ人名事典、アン グラ情報、名言などの貴重なデーターや一 風変わった情報を満載した。 UNIX ューザ ーに新しい視野を提供する好読物。 ・ UN Ⅸオペレーティングシステムは、 AT & T のベル研究所が開発し、 AT & T が ライセンスしています。※表示価格はすべて消費税込みです 〒 107-24 東京都港区南青山 6-11-1 スリーエフ南青山ヒル 株式会社アスキー書籍 / 雑誌営業部電話東京 ( 03 ) 3486-1977 株式会社アスキー 157 UNIX MAGAZINE 1991.4
e $ & 0 ee 0 ce NEWS-OS ReIease4.O の概要 (2) NEWS Desk UNIX MAGAZINE 1991.4 とは可能です。図 1 にこれらの関係を示します。 NEWS Desk のユーティリティとともに動作させるこ Widgets を使用して開発されたアプリケーションを では MotifWidgets は用いていません。しかし、 Motif には OSF/Motif も搭載されていますが、 NEWS Desk 2.0 という開発ツールを使っています。 NEWS ー OS 4.0 ィリティの集合体です。その開発には、 Sony Widgets NEWS Desk は、 X11R4 上で動作する各種のユーテ 位置づけ 立てることができるわけです。 ルが用意されていますから、購入したらすぐに仕事に役 作でおこなえます。さらに、音声なども送れる電子メー ディスクやプリンタの増設などの煩雑な作業もマウス操 ツールを用いてユーザーの登録、ネットワークへの接続、 いて勉強しなくてもかまいません。また、システム管理 りすることができます。したがって、とくに UNIX につ ることによってワープロのアプリケーションを起動した 管場所を移動したり、文書アイコンをダブルクリックす し、別のフォルダーに重ねることによってファイルの保 利用して画面に表示されたアイコンをマウスでドラッグ し、 NEWSDesk では、ファイルマネージャーの機能を こなすには UNIX についての知識が必要でした。しか 従来の NEWS-OS の場合、マシンをあるていど使い ために開発したデスクトッフ環境です。 つつあります。 NEWSDesk は、そのような声に応える り分かりやすく使いやすい操作環境を求める声が高まり オフィスで使用される機会が増えてきたこともあり、よ NEWSDesk について紹介します。 NEWS も丘では 今回は、 NEWS-OS Release4.0 に新たに加わった 阿部雅人 設計方針 NEWSDesk の設計開始にあたり、われわれは以下の ような方針を立てました。 1 ) NEWS-OS への標準搭載 2 ) NEWS の全モデルへの対応 3 ) ューサーによる自由なカスタマイズが可能 4 ) UNIX のための自然なデスクトッフ環境 5 ) 開発環境として Sony Widgets 2.0 を使用 6 ) 日本語以外に英語と韓国語もサポート 7 ) トータルなユーサー操作環境の提供 8 ) グラフィカル・デサインの重視 以下、これらの実現について順を追って説明します。 NEWS Desk は、 NEWS-OS 4.0 に標準搭載され ています。ですから、 NEWS のユーサーであれば誰でも NEWS Desk が使えます。標準搭載するからには、 NEWS ー OS が対象とする機種、すなわち NEWS のす べてのモデルで問題なく動作するよう配慮しました。 UNIX の特徴の 1 つに、各ューサーが自分の操作環境 をカスタマイズできることが挙げられます NEWS Desk でも、その考え方をできるだけとり入れるように しています。ただし、従来のカスタマイズは特定のコン トロール・ファイルをⅵなどのエデイタで変更するとい う方法しかありませんでしたが、 NEWSDesk ではカス タマイズの作業自身もマウスで簡単におこなえるように なっています。 たとえば、 NEWS Desk に含まれているセッション・ マネージャーというユーティリティにはアプリケーショ ンを起動するためのメニューが用意されていますが、そ のメニューの内容を自由にカスタマイズすることができ ます。よく使うアプリケーションをそこに登録しておく 35
UN Ⅸへの招待⑩ バックグラウンドで実行しているジョブを強制終了させ たいときは、 kill コマンドを使います。 kill コマンドには引 / ゝ数が必要です。引数では、 % ジョブ番号 を指定します。 % 」 obs [ 2 ] + Stopped [ 3 ] ー Running % kill % 3 [ 3 ] Terminat ed vi invt91.4. tex xclock -digital -geometry ー 20 ー 20 xclock -digitai -geometry ー 20 ー 20 画面には、指定されたジョブのジョブ番号と Terminat- 、ゝックグラウンドの場合は Terminated などのメッセージ ed 、実際のコマンド名などが表示され、ジョブの終了が知 らされます。 なかには、 kill や CTRL ー C では強制終了できないコマ ンドもあります。強制終了できないと、フォアグラウンド で実行しているときはプロンプトが返ってきませんし、 % j obs [ 1 ] % kill [ 2 ] 今回は、 Ki11ed % kill —KILL % 2 [ 2 ] + Stopped (tty input) % 2 Stopped (tty input) St opped VI —r invt91.4. tex csh c sh csh が返ってきません。このようなジョブを強制終了したい場 合には、 kill コマンドにオプション -KILL を指定します。 フォアグラウンドで動いているものについては、 CTRL ー Z でいったん停止してから kill -KILL で強制終了させてく ださい。 やっておけは、間際になって徹夜することもないんだけ aya ・ははっ ! がんばらせていただきます。 どなあ・・ ( さかもと・あや ) ヒストリー機能、ヒストリー機能と工イリアス jou 千里の道も一歩から。時間のあるときに少しすつでも だろうなぁ : ー ( こと短いこと。来月の締切もあっというまにやってくるん ようやく書き終えてから次の締切がくるまでの間隔が短い ならす 1 回、、締切〃というものに悩まされてきましたが、 た。この連載を始めてから何年になるでしようか。毎月か マンド実行、ジョブを扱う方法、などについて説明しまし の組合せ方、バックグラウンドやフォアグラウンドでのコ UNiX MAGAZINE 四引年 4 月号 発行人 発行所 禁車云載 160 土冢 . 本慶ーー自 5 編集 . 人、・大 . 久、イ呆言襄う台 EEditor's Network Address: unixmag@ascii. co. ゆ 株式会社アスキー〒田 7-24 東京者巷区南青山 6 ーⅡョスリーエフ南青山ビル電話 03-3486- 刀Ⅱ ◎円引 ASCII Corporation ⅵ命 文 VO し .6 # 4 ( 通巻 54 号 ) 円引年 4 月一日発行 振替東京 4 ヨ 6 Ⅱ 44 田 79 田 4 UNIX MAGAZINE 1991.4
news¬ice 0 ce 図ー NEWS Desk の位置づけ Motif Widgets2.0 を Sony Widgets 2.0 を N Ⅵ Desk の 用いた各種のアフ。リ 用いた各種のアフ。リ ユー - ティリティ ケーーーンョン ケーーション Motif Widgets Sony Widgets 2.0 XIib を直接呼び出す アフ。リケーション Xt lntrinsics Xlib X サー とたいへん便利です。 また、ファイル・マネージャーが表示するファイルア イコンも自由にカスタマイズできます。これにより、 A というアプリケーションで作成したデータファイルのア イコンをダブルクリックしたときに A というアプリケー ションを起動する、というような設定がおこなえるよう になっています。 NEWSDesk は、 UNIX のための自然なデスクトッ フ環境であることを・じ叫けています。デスクトッフ環境 の本来の目的は、初心者でも簡単に UNIX を使えるよ うな平易なユーザー・インターフェイスを提供すること 0 にあります。それと同時に、 UNIX のエキスパートにと っても手軽で便利なツールでなければなりません。その トな SonyWidgets2.0 のほうを選択しました。 ため、 NEWS Desk は UNIX からみて不自然な設計を NEWS-OS 4.0 の多国語対応については前回も説明 極力排除しています。 しましたが、 NEWSDesk はこの多国語の機能を用いて NEWS Desk はソニーが独自に開発した Sony Wid- 日本語 (sjis/euc) だけでなく英語や韓国語もサポートし gets2.0 というツールを用いており、 NEWSDesk に 含まれるすべてのユーティリティの操作方法は統一され ています。環境変数 LANG に ko-KR. EUC とセット ています。したがって、 NEWSDesk では 1 つのユーテ すれば、 NEWS Desk の各ユーティリテイか韓国語で使 ィリティの操作を覚えれば、その他のユーティリテイも えるようになります ( 図 2 参照 ) 。 すぐに操作できるようになります。また、 SonyWidgets 日本語のモードで使用する場合は、 NEWS-OS 4.0 に標準搭載されている sjx と呼はれるフロントエンド・ 2.0 を使用しているほかのアプリケーション (Media プロセッサによって日本語が入力できます。フロント工 Creat 。 r など ) の操作も、マニュアルなしで覚えられま ンド・プロセッサとの通信をおこなう部分は SonyWid - す。 NEWS-OS 4.0 には Motif Widgets も標準搭載さ gets 2.0 のなかに組み込まれているので、 NEWS れていますが、いまのところ NEWSDesk では使用し Desk のユーティリティおよび SonyWidgets2.0 で書 かれたアプリケーションの日本語入力の方法は共通にな ていません。 NEWS Desk を初期の NEWS のモデル (NWS-800 シリーズなど ) でも動作させなければなら っています。 ーロにデスクトッフ環境といってもさまざまですが、 なかったので、 MotifWidgets に比べてかなりコンパク 図 2 多国語対応 : 三第鸞鷲蘒第第孅韆町罎凹欝第物 ! 「当・ 」ファイル sxfiler Version 1.0 C,opyright (C) 1 ) bY Corp. / / s ⅳ / a ホームディレクトリ sxfiler Version 1.0 Copyright (C) 1 ) bY Corp. / / s Ⅳ / を目三己 1 /usr/bin/X11 X tmls n 1.0 Copyright (C) 19 bY Corp. / / s Ⅳ / Horre Direcury 目田 /usr/bin/X11 X tmls 1 36 UNIX MAGAZINE 1991.4
連載 //UNIX Communcation Notes— を表 4 に示します。各ファイルシステムに固有のものにつ いては、次の節で説明します。 amd のファイノレシステム amd では、リモートホストのファイルシステムの種類を 指定する必要があります。これには、通常の UNIX で用意 されている ufs や nfs のほかに、 amd 独自のいくつかのフ ァイルシステムが用意されています。ファイルシステムの 種類は、マップファイル内で type オプションを用いて指 定します。ここでは、それぞれのファイルシステムとマッ プファイル内での指定の方法について説明します。 Network FiIesystem(nfs) これが指定されたファイルシステムは、 NFS でマウン ここでは次のオプションを指定します。 ゝ リモートのファイルサー rhost こではホスト名を指定 します。 IP アドレスによる指定はできません。このオプ ションが指定されない場合、ローカルホストが指定され たものとみなされます。 rfs リモートのファイルシステム。このオプションが指定さ れない場合、別にデフォルトとして指定されている $ { path } が使われます。 たとえは、、、計算機 jupiter 以外では、 jupiter のファイ ルシステム /home/jupiter のサプディレクトリ /home/ jupiter/yamaguchi をオートマウント・ポイント以下の suguru にマウントする〃という場合は、 トされます。 suguru host !=jupiter;type:=nfs;rhost :=Jupiter;\ rfs : =/home/jupiter; sublink : =yamaguchi というように指定します。 オプションを使ってリクエストの送出に間隔をおく必要が したがって、特定のサーバーを利用したいときは、 delay ルサーバーが用いられます。 ウントのリクエストが送られ、最初に応答を返したファイ された場合には基本的にすべてのロケーションに同時にマ このファイルシステムでは、複数のロケーションが指定 あります。 UNIX Filesystem(ufs) 通常のローカルのファイルシステムに使われます。 レクトリ yamaguchi をオートマウント・ポイント以下の たとえは、、、計算機 jupiter では、 /dev/sdOg のサプディ マウントするプロック・デバイスファイル。 d ev では次のオプションを指定します。 suguru にマウントする〃という場合には、 suguru host==jupiter; type : =ufs ; dev: =/dev/sd0g; sublink : =yamaguchi のように指定します。さきほどの例と合わせて次のように 指定すれは、 suguru host ! =jupiter; type : =nfs ; rhost : =jupiter ; \ rfs : =/home/jupiter; sublink: =yamaguchl \ host==jupiter; type : =ufs ; dev : =/dev/sd0g; sublink: =yamaguchi ネットワークで共有できるマップとなります。 Network Host FiIesystem(host) Network Host Filesystem は Network Filesystem の拡張で、ファイルサーバーで公開されているファイルシ UNIX MAGAZINE 1991.4 ステムすべてをマウントするようなファイルシステムです。 したがって、指定するオプションは rhost だけです。 たとえは、次のマウントマップは Sun の automounter で提供されている一 h 。 sts というマップと同様の効果があ ります。 83
e $ & 0 ce 0 ce はオプジェクト指向、分散、リアルタイム OS とし て 1980 年代初頭から CMU で研究が始められ、現在で はこの発表をおこなった Concurrent 社に引き継がれ ています。の次の重要課題は、ディスプレイ機能 ( Controlling and Generating Display) 、ファイルや デバイス I / O などの外界とのコミュニケーションで、こ のための開発環境として一般的な UNIX のプラットフ ォームが必要になってきました。 このような要求を満たすメカニズムとして、 OS レベ ルの RPC 機能 a/TMM (Trivial Machine Moni- tor) を新たに導入し、のクライアント・スレッドが UNIX のサービスを受けられるように UNIX サーバー を実装しました。 / TMM は、ハードウェア、 aaJNIX の 3 者のあいだでコンフィギュレーション管理、システ ム初期化、割込みや例外処理、排他処理のみを司りま す。ただし、スケジューリング、実行管理、プロセスや オプジェクト空間管理、 VM の管理は TMM を介しま せん。そして、 UNIX とのあいだは TMM のメッセ ージ交換機能によって結はれています。 これは、現在のところ MIPS アーキテクチャのマルチ プロセッサ・システムで稼動しており、ほかのシステム への移植も容易とのことでした。 ◆その他 このほか、 IBM から POSIX のドラフトをもとに非 同期 I/O を実装した報告、 NCR から SVR4 の並列処 理の事例、 Trivoli Systems からノンストップ UNIX ファイルシステムは、ノヾフォー Microsystems) System ーーー L W. McVoy, ◆ Extent ー like Performance from a UNIX File ファイ ) レシステム についての発表がありました。 マンス面で重要な課題 S . R Kleiman(Sun UNIX MAGAZINE 1991.4 ア面でより高速な転送が要求されるピデオやサウンドな tem ) が開発されています。しかし、今日ではソフトウェ いますし、これをもとに Sun の UFS(UNIXFIleSys- システムに比べてパフォーマンス面での改善がなされて ァイルシステム ( FFS ) はオリジナルの UNIX ファイル を抱えています。これまでにも、 BSD に含まれる高速フ どへの応用が現れ、ハードウェア面でもディスク装置が 並列化されてより高い性能を提供するようになりまし た。ところが、現在の UFS では 12Mips の CPU を用い ても 1 .5MB/s とディスクの能力の半分の転送速度し か得られません。 これまでのディスク操作を分析した結果、従来個々に おこなわれていたプロック操作が問題点であることが判 明したため、ディスク操作をクラスタにまとめ、改善を こでは、サイズによるクラスタ化、ディ 試みました。 スク読出しや書込みを意識したクラスタ化をおこなって います。これを評価したところ、約 2 倍の処理性能向上 が認められました。 Carl Staelin, Hector ◆ Smart Filesystems Garcia-Molina (Princeton Univ. ) さきの発表でも指摘されたように、ここ数年来の研究 は I / O の性能向上を置き去りにして CPU の性能向上 に傾けられています。この研究では、プリンストン大学 で高いディスク性能を目標に開発された iPcress ファ イルシステムをベースに、ディスクの統計情報を活用し て頻繁に参照されるデータをディスクの中心部に置くよ うに改善を試みています。 iPcress は、多量のメモリとディスクを有する大規模 なコンピュータ用に開発されたファイルシステムです。 特徴としては、ファイルアクセス統引精報の穫得、大規模 かつアルゴリズムに特徴のあるディスクキャッシュ、メ モリと 2 次記憶のプロックサイズが可変長、 1 つのファ 43 SunNFS の性能は、クライアント側はキャッシング 性を保ちつつ別途開発されたものが含まれています。 最近発表された 4.3BSD Reno には、 Sun NFS と互換 準になっているといっても過言ではないでしよう。つい 今日の WS では、 Sun カ甘是唱した NFS が事実上の標 Macklem (Univ. of Guelph) Rick lmplementation of the N FS Pr0toc01 ◆ Lessons Learned Tuning the 4 .3BSD Reno ルよりも 6 ~ 17 % の性能向上が認められました。 iPcress に上のような改善を施したところ、オリジナ ドで実現された NFS サーバー機能などが挙げられます。 イルシステムを多数のディスクで実現、シングルスレッ