console ttya "/usr/etc/getty std. 9600 " "/usr/etc/getty std. 9600 " SUII vt 100 こうしておけば、シャットダウンしてシングルューサ ・モードになるときに root のパスワードを訊ねてき ます。つまり、 root になれる人しかシングルューサー モードにすることができません。帰宅する前にかならす on uns ecure 0 れ 電源を落とさなくてはならす、しかも管理者以外の人が それをしなけれはならないときには、このような設定に しておけは安心ですね。 日常管理 さて、ワークステーションが立ち上がる仕組みも分かっ たし、電源を切るときにも shutdown が必要なのも分かっ た。これでひと安心。あとはマシンを使うだけ・・・ との んびりかまえていると、ある日突殃 file system full などのエラーメッセージが表示され、ディスクに書き込め なくなることがあります。さらにひどい場合には、ディス クが壊れて読み書きができなくなったり、あるいは計算機 自体が壊れてしまったり、といった予想もできない状況に 陥ることもあります。 こんなときにはどうすれはいいのでしようか。、、うわあ やられたつに、、うおー、信しられへん ! 〃などと叫ん でもどうしようもありません。計算機を使っていると、か ならすといっていいほどなんらかのトラブルに見舞われま す。こんな状況になっても慌てすにすむように、日頃から 計算機の状態をよく調べたり、故障を修理したあともでき るかぎり壊れる前の状態に戻せるように備える、などとい った計算機管理をしておくことが重要です。 そこで、以降では日常的に注意すべき点、どのようなこ とをすれはいいのか、についてお話しします。 pluto% df Fi1esystem /dev/ sdOa /dev/ sdOh /dev/ sdOd /dev/sdOe mercury : /usr2 mars : /usr2 pluto% 42 kbytes 7735 80480 91447 91447 42777 42961 us ed 5392 52822 77675 71427 36730 36601 aval 1 1569 19610 4627 10875 1769 2063 ティスク管理 ます、ディスクの管理について説明します。、、ディスクの 管理クというのは、簡単にいうと、、つねにディスクが正し く使える状態に保っておぐということです。具体的に は、ディスクの空き容量が十分かどうかを調べる、ユーサ、 ーにディスク領域を割り当てる、ファイルシステムを検査 する、といったようなことを意味します。 ディスク容量が足りなくなったときのことを考えてみま しよう 18 たとえは、自分のホームディレクトリに多数の ( あるいは 大きな ) ファイルを作り、そのディレクトリを含むファイル システムの容最が足りなくなってしまいました。こうなる とそれ以 E ファイルは作れませんから、仕事ができなくな ってしまいます。また、メールやニュースなどのスプール ディレクトリを含むファイルシステムの容量が足りなくな ると、新しく到着するメールや記が失われかねません。 そのようなことがないように、ディスクの空き容量を日 頃からチェックしておきます。ディスクの空き容量を調べ るためのコマンドは df です。実行例を挙げて説明します。 capacity Mounted 0 Ⅱ 95 % 95 % 87 % 94 % 73 % 77 % UNIX MAGAZINE 1991.6 18 このような状態を、、ディスクが溢れた〃などと言います。 /home /mars /home /mercury /mnt /home

MO 盟 rma ce for 0 リ r SUN ・・ 価価、万全の乃ー→、レラン ( 対故障 ) 0 記憶装置のニュートレンド / RIMFIRE 6600series ノヾラレル・ティスク・アレイ M 曰日 E 6600series は、 5 台の SCSI-2 に対応 / ESD レ、一ドディスクを高速処理・制御す SCS ト 2 に対応 / 8 ビット、 16 ビット、 32 ビントのデータ 幅をサポートします。 る高速パラレル・ディスク・アレイです。 高速 20MB ec. / 4 台をデータ工リス残りの 1 台をパリティ 高速 / 最高同期転送率 20MB / sec. を達成。最高 検査用として利用することで、 1 台のハード 非同期転送率は 8MB / sec. です。 ディスクが故障を起こしても、オンラインの 操作は容易 . / ままデータ修復が可能なノンストップシス ES 団ドライプの採用で驚異的な低価格を実現しま テムです。 ESDI ドライプで低価格 . / また、複数の入出力要求に対し、複数のデ 操作は容易 / あたかも単一のラスク装置として扱 イスクでスピーラに対応可能。大規模デー えます。 タヘース、大容量サーバー、高水準画像処 SPARCserver470 に対応 / 理システム等の記憶装置として高い信頼 SPARCserver470 等、 VME バスをもっすべての SUN 性でお応えしま魂 ワークステーションに対応します。 製造元 : CIPR ℃ 0 社 販売元 / 日本代理店 nEWTECH co. T ロ . 株式会社ニューテック 担当 : 荒田 / 風越 〒 113 東京都文京区湯島 1 ー 3-6 御茶ノ水 U ビル TEL. 03 ー 3813-3891 代 FAX. 03 ー 3813 ー 3894 資料請求 N 。 83H

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こうしておけば、各ューザーの使用可能領域をファイル システムの使用可能領域以上にするといった間抜けな割 当てをしないかぎり、ホームのファイルシステムが溢れる ことはほばなくなります。しかし、ユーザーからの文句は 多くなるかもしれません : ー ( どうしようもなくなったら、 物理的に解決 ( ディスクを増設 ) するしかないでしよう。 次に、ファイルシステムの検査の話に移りましよう。 「電源を切るときの注意」の項でお話ししたように、 UNIX では、ディスク上のファイル情報を更新するたびに いちいちディスクに書き出すのではなく、ディスク上のフ ァイル情報をいったんメモリ ( カーネル内 ) に取り込んで メモリ内で情報を更新し、定期的にディスクへ書き出す ( sync ) という方法をとっています。それにより、ディスク アクセス回数を減らして高速化を図っているのです。した がって、ディスク上のファイル情報とメモリ上のファイル 情報がつねに一致しているとはかぎりません。ですから、 突然停電した場合などは、ディスク上のファイル情報とカ ーネル内のファイル情報とが異なっていることがありま 第 * * Phase 5 ー Check Cy1 groups * * Phase 4 ー Check Reference Counts * * Phase 3 ー Check * * Phase 2 ー Check Pathnames * * Phase 1 ー Check B10cks 田 id Sizes * * Last Mounted 0 Ⅱ /mnt4 * * /dev/rhd2b mars# fsck /mnt4 Connectivity UNIX MAGAZINE 1991.6 ル名にした形で登録されます。このヾ迷子〃ファイルは、 わった名前のディレクトリの下に、 i ノード番号をファイ ムのルートの部分にある lost 十 found というちょっと変 レクトリが分からなくなりますから、そのファイルシステ とがあります。そのようなファイルは、ファイル名やディ ルシステムのなかのどのディレクトリにも見つからないこ fsck を実行した結果、あるファイルの i ノードがファイ が高速です。 のどちらでも指定できます。ただし、 raw デバイスのほう デバイスファイル名は、プロックデバイスと raw デバイス のようにデバイスファイル名を指定してもかまいません。 mars# fsck /dev/rhd2b ファイルシステムを指定するのではなく、 mars# 322 files , 14837 used , 16630 free ( 326 frags , ースーバーユーサーへの道 2 、、、す。そのようなときには、ファイルシステムの一貫性を保 っための作業が必要になります。そのためのコマンドが /etc/fsck です。 fsck は、さまざまな面からファイルシステムの整合性 をチェックし、矛盾があると自動的 ( あるいは対話式 ) に修 復してくれます。 fsck の実行は、シングルューザー・モー ドでかつアンマウントしておこなわなければなりません。 これは、次のように使います。 fsck ファイルシステム fsck -p ファイルシステム fsck ー y ( または一 n ) ファイルシステム ファイルシステムは省略可能で、その場合には / etc / fstab に書かれているすべてのファイルシステムが調査の 対象になります。 fsck は対話式に実行されますが、 -p オプ ションをつけると自動的に判断され、一 y ( ー n ) オプション をつけるとすべての質問に yes ( no ) と答えて進んでいき ます。さっそく、ファイルシステム Vmnt4" をチェック してみましよう。 45 きるのですが、ディスクが壊れるとそれまでの作業がパー ら、たいていは部品の交換などではは、もとどおりに修復で 場合と比べて被害が大きく感しられます。はかの部分な 確率が高くなります。ディスクが壊れると、はかの部分の り書いたり、いつも働いていますから、どうしても壊れる 計算機が動いているあいだ、ディスクはデータを読んだ バックアップとは・・・ に作るかどうかを訊ねてきます。 を実行したとき ) に作成されますが、存在しなけれは新た レクトリは新しくファイルシステムを作ったとき (newfs 定しなけれは・なりません。なお、 1 。 st 十 found というディ 所有者や中身を調べてどのようなファイルであったかを特 2038 blocks , 1 . 0 % fragnentation)

IJN Ⅸへの招待⑩ 納されています。前述のとおり、 i ノード番号とは個々の i ノードにつけられた一意な番号です。さて、 1 つのファイ ルには 1 つの i ノードが割り当てられることになっており、 その i ノードにはファイルの所有者、リンク数、時刻情報、 ファイルの内容がディスク上のどのプロックに書き込まれ ているかなどの情報が格納されています。、、リンク数クと は、その i ノードを参照しているファイルの数のことです。 たとえば、ファイル A を B にハードリンクすると、 A に割 り当てられていた i ノードのリンク数は 2 となります。 ファイルシステム内には、このようにファイルが格納さ れています。したがってコマンドなどの引数でファイルを 指定すると、カーネルはディレクトリ内のファイル名から そのファイルに割り当てられている i ノード番号を検出し、 i ノード内の情報からファイルの実体を捜しあてていくわ けです。 今度は、ファイルの作成や削除の際のカーネルの働きを 考えてみます。皆さんがファイルを作成するとき、ごく大 雑把にいうと次のような作業がカーネルによっておこな われます ( カーネル内では、実際にはもっと複雑な操作がお こなわれています ) 。 cl ) ファイルの名前をメモリ上に読み込まれたディレクト リに書き込む。 (2) 未使用の i ノードが、新しいファイル用の i ノードとし て割り当てられる。 i ノードにはファイルの所有者や時 刻などに関する情報が書き込まれるが、それは ( ディス ク上に直接ではなく ) メモリ上でおこなわれる。 c3 ) 割り当てられた i ノードの番号が、メモリ上のディレク トリに書き込まれる。 (4) (2) の i ノードがメモリ上からディスク上へ書き込ま (5) (4) のディレクトリがメモリ上からディスク上へ書き 込まれる。 一方、ファイルを削除すると次のような作業がおこなわ れます。 % grep fsck /etc/rc /etc/fsck -p 162 dl ) 削除するファイルの名前が登録されているディレクト リで、該当ファイルに対する i ノード番号を 0 に設定す る。 (2) i ノード中のリンク数を 1 つ減らす。リンク数が 0 にな れば、その i ノードを未使用の i ノードとする ( さらに、 ファイルが使用していたディスク上のプロックを解放す る ) 。 こで、 UNIX マシンの電源がふいに切られてしまった としましよう。そのとき、不幸にもファイルを作成してお り、カーネルは c4 ) の作業が終ったところだったとします。 すると、ディスク中では使用されていることになっている i ノードの番号は、 c5 ) の作業が終っていないので、ディス ク上のどのディレクトリ中にも含まれないことになってし まいます。したがって、ファイルは作成したのにディスク 中のどのディレクトリにもその名前は登録されていないわ けですから、実際にはそのファイルが扱えなくなってしま います。 一方、電源が切られたとき、ファイルを削除していたと しましよう。カーネルは (l) の作業を終えたところだった とすると、 i ノードは未使用になってません ( 使用中になっ たままです ) 。そこで、ディレクトリから参照されていない i ノードが、使用中となったままになります。また、たとえ 別のディレクトリからその i ノードが参照されていたとし ても、リンク数が減らされていない ( (2) が終っていない ) ので、 i ノード中のリンク数は実際の参照数より 1 つ大き いままになってしまいます。 皆さんも、、、 UNIX ワークステーションの電源はいきな り切ってはいけない〃と聞いたことがあるのではないでし ようか。その理由は、このあたりにあるのです。ふいに電 源を切ると、ディスク中の情報が誤ったものになってしま います。そこで UNIX では、万が一ふいに電源を切った場 合でもディスクの情報を正しく回復できるよう、 fsck とい うコマンドが提供されています。そして、立ち上け時のシ ェルスクリプト / etc / rc では、この fsck コマンドが実行さ れるようになっています。 >/dev/console 2 > & 1 UNIX MAGAZINE 1991.6

ースー ています。 ユーサーへの道 2 最初のフィールドはファイルシステム名で、 kbytes は そのファイルシステムで使用可能な大きさを示しています。 used と avail は、それぞれ使用している領域、現在使用可 能な領域の大きさを示しています。単位はすべて KB で す。 capacity は、ファイルシステムの使用率を表していま す。 気づかれた方もいると思いますが、 used 十 avail ー kbytes にはなっていません。これは、ファイルシステム自 体は kbytes で表される容量を備えているのですが、使用 可能なファイルシステムのサイズは kbytes で表される大 きさの 90 % にしているためです。 capacity も、 kbytes で 表される大きさの 90 % を基準とした値になっています。し たがって、 capacity が 100 % になると、そのファイルシス テムには書き込めなくなりますが、実際には 10 % ほど余裕 があることになります ( ただし、この残り 10 % が使えるの はスーパーユーザーだけです ) 。ですから、 capacity の表示 が 100 % を超えることもあります。 これに対し、あるディレクトリ以下のディスク使用量を 知るためのコマンドが du です。 これは、ユーサーのホームディレクトリなどを対象とし て、どのユーサーがどれくらいのディスクを使っているか を調べるのに用いられます。たとえは、ある計算機のユー サーのホームディレクトリで du を実行すると、次のよう になります。 # du —s * 5545 12046 1351 28 1 383 5834 7741 6875 32082 2066 1 1324 7733 apa baba martll okubo mus a—t murayama moku—s oyama S —kawa kamijo tsuboi yamaguchi yang youko この例で使っている一 s オプションは、そのディレクトリ の総量だけを調べたいときに指定します。オプションをつ けすに実行すると、そのディレクトリに含まれる ( そのディ レクトリの下にある ) すべてのディレクトリの使用量を表 示します。これらの単位も、 df のときと同様 KB で表され UNIX MAGAZINE 1991.6 さて、計算機を使っているときにファイルシステムが溢 れてしまったらどうしたらいいのでしようか。実際によく 起こりますが、ユーサーのホームディレクトリが溢れてし まった場合を考えてみます。対処の方法は、次のようにい くつかあります。 1 ) 各ューサーに不要なファイルを消してもらう 2 ) 各ューサーに、あまり使わないファイルをバックアップ をとってディスク上から消してもらったり、圧縮しても 3 ) 卒業や退職、異動などによってそのマシンを使わなくな った人のホームを思いきって削除する 4 ) 各ューザーの使用可能な容量を制限する 5 ) ディスクを増設する ますホームディレクトリへ移動して、 du コマンドで各ュ ーザーのディスク使用量を調べます。大きな容量を使って いる人には、ファイルを整理してもらうようにしましよう。 当然のことですが、小さな容量しか使っていない人より大 きな容量を使っている人にファイルを整理してもらったほ うが効果的です。もちろん、たいした容量を使っていない 人にも不要なファイルは削除してもらいましよう。とくに core や、 emacs などのエデイタがイ 1 三る # * や * ~ などのフ ァイルの大半は不必要なものですから、これらのファイル はどんどん削除してもらいましよう。 core などは 1 つで数 MB を占めている場合もありますから、これを処分するだ けでかなりの領域が確保できます。 また、必要ではあるがあまり使わないファイルは、 クアップをとってディスク上から消したり圧縮 .com/ press) すれは・、ディスクの使用量を小さくすることができ ます ( バックアップについては、次の節で説明します ) 。フ ァイルの圧縮は、次のようにおこないます。 compress 万ん また、圧縮したファイルをもとに戻すときには次のよう 実際の例を挙げておきましよう。 uncompress 万ル ... ] にします。 43

ん。しかし、安全性の問題などからなかなか実現できない ことが多いようです。いすれにしても、いったん電源を入 れたものはいつかは切らなければなりません。 電源を入れるときにはごく気軽にできる UNIX システ ムですが、切り方を間違うとたちまち壊れてしまいます。 パソコンやワープロなどは比車知勺気軽に電源を切ることが できますが、 UNIX システムの場合はいきなり電源を切る と、そのシステムはほは、確実に破壊されてしまいます。そ して、周囲から、、ハカイダー 13 〃と呼ばれて後ろ指を指され ることになるのです。では、そう呼ばれないようにするに はどうすれはいいのでしようか。その方法について説明す る前に、なぜ電源をいきなり切ってはいけないのかについ てお話しします。 第 1 の理由は、 UNIX がマルチューザー・モードで動い ているからです。マルチューサー・モードで動いていると き、システムはさまざまなデーモンを起動していますし、 もちろん複数のユーサーがログインしている可能性もあり ます。また、はかのマシンのバックグラウンドでプロセス を走らせている人がいるかもしれません。このような状況 でいきなり電源を切ると、これらのプロセスが異常終了し てしまいます。 もう 1 つの理由は、 UNIX のファイルシステムの管理方 法によるものです。 UNIX では、ディスクとの入出力 ( ディ スク I / O ) の回数を減らすためにディスク上の、、ある情報ク のコピーを主記憶上にもっており ( 、、キャッシュ〃 ) 、ファイ ルの作成や更新などがあった場合には主記憶上のデータ だけが更新されるようになっています。そして、一定の間 隔をおいて、主記憶上の史新された情報をディスクに書き 出しているのです。このような動作のことを sync といい ます。これは、、主記憶とディスクの同期をとる (syn- chronize)" という意味からこのように呼はれているそう です。、、ある情報〃とは、ディスクにあるデータブロック ( データ ) とスーパープロック ( ディスク管理情報 ) のこと です。このような仕組みによってディスク I / O の回数を減 らしているのですが、いきなり電源を切ってしまうと、主 記憶上にあるデータブロックとスーパープロックの情報 がハードディスクに書き出される前にシステムが止まって しまいます。このような場合、カーネルのもっているファ イル情報とディスク上のファイル情報が食い違うことに 13 なんのことだか分かリますよね。キカイダーに出てきた・ UNIX MAGAZINE 1991.6 ースーバーユーサーへの道 2 なりますから、ファイルの一貫性が保てなくなってしまい ます。したがって、電源を切る前にかならすデータをディ スクに書き出す ( sync する ) ことが必要となります。 おもにこの 2 つの理由によって、 UNIX システムの電源 を切る前に一定のヾ儀式〃ーーっまり、 UNIX を停止させ る必要が生しるのです。この儀式を始める前にかならす確 認すべき事項をいくっか挙げておきましよう。 電源を切る前にもう 1 度確かめて ! 前述のとおり、 1 台の UNIX マシンを何人もの使用者 が使っていることがあります。システムの管理者としては、 ほかの人たちに与える迷惑は最小限にとどめるべきでしょ う。そこで、、、電源を切る〃という儀式の前に注意すべき点 を挙げておきます。 電源を切ろうとしているマシンに間違いないか ? これからさき、 UNIX システムを停止させる作業をおこ なうようになると、目の前にあるマシンだけではなく、離 れたところにあるマシンをリモートで停止させることもた びたびあると思います。初めはおっかなびつくりなのです が、慣れてくるとけっこういい加減にやってしまいます。 とくに徹夜明けなどで頭がポケていると、つい間違えて目 的のマシンとは異なる計算機を止めてしまうことがあり ます。こんなことをすると、袋叩きにあってしまいます。 これを防ぐ手段はただ 1 つです。、、システムを停止する前 に、かならすホスト名を確認する〃、これしかありません。 それには、 hostname コマンドを使います。 % hostname nadia このようにして確認すれば完璧ですね。あるいは、プロ ンプトにかならすマシン名がつくように . cshrc などで設 定しておくのも効果的な方法です。 自分以外に使用者はいないか ? これから停止させようとしている計算機に、自分以外の 使用者がいないか確認することも重要です。はかに使って いる人がいるにもかかわらす、いきなり停止させてしまう とたいへんなことになります。現在その計算機を使ってい る人を確認するには、次の例のように w あるいは who コ マンドを使います。 37

に装着可能。 68000 、 2MB のメモリを搭 500 枚の印字が可能 ) 、ペーパーフィーダ ラップトップ型 NEWS が標準で装備し 載、現行のレーサープリンタとも接続でき 「 NWA ー 061 」が 20 , 000 円 ()4 判普通紙 ている RS232C コネクタ 1 チャンネルと 250 枚が補給可能 ) 。 る。 25 ピンの RS232C コネクタを備え、同期 価格は 120 , 000 円。 式転送機能もある。 ◆ NWB-245 プリンタ用インターフェイス・ポード。 ◆ NWB-246 価格は 35 , 000 円。 ラップトップ型 NEWS の拡張スロット シリアル・インターフェイス 出荷はいすれも 7 月下旬から。 ・ポード。 無停止・自動再生ティスク・アレイ e & 0 ce ル DN 日本技術産業 ( Tel 03 ー 3942 ー 9991 ) は、 ントローラ、ドライプ、電源がそれぞれ多 米 Core lnternational のディスクアレイ 重化され、故障時にも停止せすに部品の交 ℃ PR シリーズ〃の販売を開始した。 換が可育また、ドライプが 1 台壊れても CPR シリーズの容量は 1.2 ~ 112GB 、 残り 4 台のドライプでデータの自動再生 インターフェイスは ESDI と SCSI 混合 が可能。ホストには UNIX 、 Xenix 、 方式を採用。ディスク 5 台の並列読取り / 書 DOS 、 OS/2 、 NetWare 、 Windows をサ 込み方式。データ転送速度は 20MB/so コ ポート。 価格は、 845 万 ~ 1 , 680 万円。 イム・ソフトウェア、 ONC 、 OPENLOOK などが稼動する。 Force では、 SPARCsta- ti 0n2 をベースにした VME バスポード 0 INTERNIX の設計・製造・販売もおこない、 Sun にも インターニックス (Tel 03 ー 3369 ー 1101 ) 技術提携契約を締結、 SPARC ェンジン 提供する。 は、ドイツ Force Computers 社の IE と同し設計のリアルタイム UNIX ポ インターニックスでは、初年度 1 億円の SPARC べース VME バスポード製品の ード、システムの製造・販売を開始してい 販売を計画している。 販売を開始した。 る。 Force 社は Sun Microsystems 社と これらのポードでは、 SunOS 、リアルタ SPARCstation 用 VME/< スポード SPARC370 / 390 用増設メモリ OCD コンピュータダイナミックス (Tel 03 ー 類のモデルがあり、システムを変更せすに 3366 ー 9741 ) は、 SPARCstation370/390 増設できる。 9U 型で、バイトパリティによ 用の増設メモリ「 SNME ー 370 」の販売を開 るエラー検出機能をもつ。 始した。 価格は、 24MB が 99 万円、 48MB が 24MB 、 48MB 、 96MB 、 192MB の 4 種 163 万円、 96MB が 282 万円、 192MB が NEWS 用カラー・プリンタドライバ 520 万円。販売目標は、年間 100 セット。 ◆「三菱プリンタドライパキット」 NEWS の X 上のイメージデータを最 大 1 , 670 万色フルカラーで出力するドラ AMITSUBISHI イパキット。 NEWS OS R4 . 0 以上に対 対応したカラープリンタドライパ・ソフト 応。対応プリンタは「 S340 ー 10 形フルカラ ウェアの販売を開始した。 ープリンタ」 ( 熱昇華型、 A4 判、 三菱電機 ( Tel 03 ー 3218 ー 2776 ) は、 NEWS および日本語 MS-Windows に 8 UNIX MAGAZINE 1991.6

ます ) c は書込みを表し、 { でデバイスを指定します。最後の 引数がバックアップをとるファイル名です。指定するファ イル名のパスには、相対パス名を使います。絶対パス名で 指定すると、そのパス以外のところには戻せなくなるので 融通が利きません。 v オプションをつけると、書き込まれて いるファイル名カ準出力に表示されます。 テンヾイスに書き込んだ tar 形式のファイルの内容 ( ファ イルの一覧 ) を見ることもできます。 pluto# tar tvf /dev/rstO t が一覧表示を意味します。 また、書き込んだ tar 形式のファイルをデバイスから読 み出し、もとどおりに展開するには次のように x オプショ ンを指定します。 pluto# tar xvf /dev/rstO ネットワーク環境でリモートのマシンのバックアップ・ デバイスを使いたい場合には、 rsh と dd を組み合わせて 使います。 ー rsh jupiter dd 0f=/dev/rstO obs = 126b bs=200k pluto# tar cvf デバイス名に一を指定すると、標準出力になります ( x オ プションの場合は標準入力です ) 。 さらに tar コマンドでは、デバイスに書き込むのではなく、 ディスク上に 1 つのファイルとしてバックアップをとるこ ともできます。 たとえは、 p1utO# tar cf src. tar . /src とすると、 src ディレクトリ以下の複数のファイルが、、 src. tar 〃という 1 つのファイルにまとめられます。これを、下 の例のようにさらに圧縮 (compress) し、もとの、、 . / src ク ディレクトリを削除するとディスク容量が節約できます。 pluto# compress src. tar pluto# ls -F src/ src . tar. Z pluto# ー—r src 日常管理のための肩報 ディスクに関する日常管理以外に、どのようなものがあ るのでしようか。 ・エラー情報 ディスクやプリンタなどデバイスについてのエラーメッ セージ、デーモンからのエラーメッセージなどがありま す。 ・アカウント情報 アカウント情報には、さらに次のようなものがあります。 ◇コネクト時間のアカウント 48 誰が、どれくらいのあいだその計算機にログインして いたかなどの記録 ◇プロセスのアカウント どのプロセスが、どれぐらい走っていたかなどの記録 ューザーの使用量に応して課金をする場合には、これら の情報を利用します。 これらの情報に関するファイルは、ほとんど /usr/adm の下に置かれています。それぞれについて、簡単に説明し ておきます。 messages システムのエラーメッセージなどのメッセージか記録さ れる。テキストファイルなので、そのまま読める。 wtmp コネクト時間のアカウント情報が記録される。各ューサ ーのログイン、ログアウトのすべての情報が含まれる。 utmp コネクト時間のアカウント情報が記録される。現在シス テムを利用しているユーザーの情報が記録される。 acct プロセスごとのアカウント情報が記録される。 usracct プロセスのアカウント情報をユーサー別にまとめたもの が記録される。 savacct プロセスのアカウント情報をコマンド別にまとめたもの が記録される。 UNIX MAGAZINE 1991.6

しよう。 以上のような方法を利用してほかの使用者たちのご機 嫌を損ねないようにすることは、日常の人間関係において もきわめて重要です : ー ) クライアントは動いていないか ? これから停止させようとしている計算機に、ディスクレ スやデータレス・クライアントがつながっていませんか ( フ ァイルサーバーになっていませんか ) 。つながっていたら、 かならすそのクライアントをさきに停止させましよう。そ うしないと、クライアントはファイルシステムを失って、 ハングアップしてしまいます。クライアントが動いている かどうかは、さまざまな方法で調べられます。 rlogin や / —lanai . cs . ucla. edu PING Statistics— 64 bytes from 131.179.128.13 : icmp-seq=3 64 bytes from 131.179.128.13 : icmp-seq=2. 64 bytes from 131.179.128.13 : icmp-seq=l. 64 bytes from 131.179.128.13 : icmp-seq=0. PING 1 田 lai. cs. ucla. edu : 56 data bytes 4.3BSD% /etc/ping ucla スーバーユーサーへの道 2 もっと簡単なのは、 / etc / 、をしてみるのも手です。 もあります 15 。 っては ping コマンドから次のような出力が得られるもの ンドを実行しても返事は返ってきません 14 。また、 OS によ る〃かどうかが分かります。もし死んで〃いたら、コマ このようにすれは、クライアント kurumi が、、生きてい のようにします。 kurumi iS alive nadia% /usr/etc/ping kurumi かを調べたけれは、 ながっているクライアント、、 kurumi" が動いているかどう ping ( または /usr/etc/ping) を使う方法です。 nadia につ time=995. t ime=576. t ime=545. . time=510. IIIS 4 packets transmitted , 4 packets received, 0 % packet loss round—trip (ms) min/avg/max = 510 / 656 / 995 4.3BSD% このようにしてクライアントが動いているか否かを調べ、 動いていれはクライアントを停止させます。動いている状 態でサーバーを停止させるとクライアントはハングアップ しますが、サーバーか動き始めれば正常に動き出すことも あります。しかし、これはやめておいたはうが無難だと思 います。 ほかの計算機からマウントされていないか ? その計算機がファイルサーバーでなくても、ほかのマシ ンから NFS などでリモートマウントされていることがあ ります。これを確認するには、次のように showmount コ マンドを使います。 nadia% /usr/etc/showmount ¯a akane : /home/nadia creamy : /usr/spool/rwho creamy : /home/nadi a jupiter : /usr UNIX MAGAZINE 1991.6 このように、どこからリモートマウントされているかが 分かります。 nadia のディスクをリモートマウントしている計算機 には、 shutdown コマンドによってシステムを停止するこ とが伝えられるので、それほど気にしなくてもかまいませ ん。ほかの計算機で nadia のディスク上のファイルを編集 している最中でも、すぐにそのファイルの編集を終了して くれるはすです。また、マウントしたままでもそれほど実 害はないと思います。ただし、ディスクをハードマウント しているところでは困ったことが起こります。これは NFS のところで詳しくお話しする定ですので、それま でお待ちください。 以上の 4 点について確認を終えたら、いよいよ電源を切 る作業にとりかかります。 14 相丁・が生きていれは、返事はすぐに返ってきます。たとえは大阪大学から UCLA のマシンに ping をかけても、 1 秒足らすで返ってきます。遅いところで も、 2 秒もあればだいたい返ってくるはすです。 15 SunOS では、 /usr/etc/ping -s とすれは同し結果が得られます。 39