連載 書のように、、引く " ものではなく、通して、、読む " もので 続ウインドウ・システムについて一② 3 はかにそう考えている人がいるかどうかは知らないが、筆者ク寺論であ には、条件によって実行する命令列を切り替えたり、設 make コマンドを使用しておこなわれる。 make コマンド さきに触れたように、 X の構築作業は基本的にすべて X 構築システムの構造 は、 X 構築システムの構造を説明する。 構築システムを眺めながら知識を増やすしかない。次節で の知識を要求されることもある。これについては、実際に かなりの知調ア得られるが、場合によっては、さらに細部 この 2 つを読破するだけでも X 構築システムに関する paper. PS. Z である。 式のファイルは mit/hardcopy/config/usenixws/ doc/config/usenixws/paper. ms 、 PostScript 形 してはいけない。 ro 仕のソース形式のファイルは mit/ の実情に沿っていない部分もあるので、内容を鵜呑みに とよい。ただしこのドキュメントは若千古く、 XI 1R5 る。構築イの経験がなければ、ます最初に読んでみる X 構築システムをごく簡単に解説したドキュメントであ dow System ・ Configuration Management in the X Win- イルは RELNOTES. PS である。 のファイノレは RELNOTES. ms 、 PostScript 廾彡式のファ うファイル名で置かれている。なお、 r 。仕のソース形式 ーの mit ディレクトリの直下に、 RELNOTES . TXT とい OS の設定や制限事項などか書かれている。ソースツリ 際の構築作業の進め方、設定すべきパラメータの解説、 る。それも斜め読みではなく、熟読したほうがよい。実 リースノートとする ) だけは寸に読んでおくべきであ 構築作業をおこなう際、このドキュメント ( 以下、リ Release Not es ・ X Window System, Version 11 , Release 5 低限次の 2 つは読んでおく必要がある。 ないが、 X11R5 に付属しているドキュメントのうち、最 X 構築システムを知るために読むべきものはそう多くは あると考えられる 3 が、 x のドキュメントも同様である。 56 る。 定パラメータをほかのファイルから取り込む機能がない 4 。 したがって、 make が実行される前にすべてのディレク トリの Makefile を修正し、正しいパラメータを主して おかねばならない。これには、 imake というツールが使 用されている。 imake は UNIX 標準のツールではなく、 X のリリーステープに含まれているフリーソフトウェアで ある。 imake は、機種依存の設定ファイルとサイトごとの設定 ファイルを読み込み、続いてターゲットをコンパイルする ためのルールを言己したファイル lmakefile をカレン トディレクトリから読み込み、最終的にカレントディレク トリに適切な MakefiIe を生成する。機種依存の設定ファ イルやサイトごとの設定ファイルは mit/config の下に まとめられており、すべてのディレクトリで MakefiIe を 生成する際に読み込まれる ( 以ード、 mit/config にあるこ れらの設定ファイルを構成ファイル " と呼ぶ ) 。この欟冓 により、機種依存の設定やサイトごとの設定 ( 以下、これ らの設定パラメータを構成パラメータ " と呼ぶ ) を 1 カ 所にまとめることができ、ツリー本に景グする構成パラ メータ刎正をすべての MakefiIe に正確に反映できる。 また、 imake はファイルを読み込むときに cpp を通す ようになっている。このため、構成ファイルや lmakefile は、 cpp の提供する柔軟なマクロ機能を使って記述でき る。燧冬的に MakefiIe に書き込まれるコンパイルのため の命令列 ( ルール ) などは、ターゲットによって異なるこ とはほとんどない。このため、オ剽勺なルールに展開され るマクロか構成ファイルに定義されており、各ディレクト リの lmakefile はそれらのマクロを使ってごく簡潔に記述 できる。 全体を間違いなく構築するためには、 Makefile に構 成パラメータが正しく反映されていることも必要である が、ソースファイル間の依存関係カ随切に央されている ことも重要である。 X 構築システムでは、 makedepend というツールを使用してこの問題の解決を図っている。 makedepend は、引数に指定されたファイルを C 言語 のソースファイルであると仮定し、 #include によって読 み込まれるファイルを再 ) 髄勺に検査することにより、ヘッ ダファイルの依存関係を Makefile に追加するツールであ 4 、 include " 命令を備えている make もあるが、この機能が使えないシ ステムもあるので、 X 構築システムでは使用されていない。 UNIX MAGAZINE 1992.4
連載 続ウインドウ・システムについて一② リスト 4 mit/clients/xdm/lmakefile 彦正内容 * * * 1 . 58 1991 / 08 / 22 14 : 24 : 45 1992 / 01 / 29 02 : 55 : 26 lmakefile * * * 110 , 115 * * * * * Don ' t insta11 ; 1et people read the instructions about putting in the * abort—display ( ) resource : ! #ifdef comment Insta11ProgramWithFIags (xdmshell , $ (BINDIR) , NuIIParameter) #endif 110 , 115 * Don' t instaII ; 1et people read the instructions about putting in the * abort—display ( ) resource : ! #if Insta11Xdmshe11 Insta11ProgramWithF1ags (xdmshell , $ (BINDIR) , Nu11Parameter) #endif リスト 5 /etc/passwd に追加する xdmshell 用のエントリ xdm : password: 0 : 1 : X11R5 XDM : /var/adm : /usr/XIIR5/bin/xdmshe11 まれている。しかし、この部分はコメントとなってお り、使われないようになっている。筆者のサイトでは、 通常 xdmshell を使用して X 環境を起動しているた め、 mit/clients/xdm/lmakefile を若旧正して InstallXdmshell という構成パラメータを新たに作成 ソースファイノレ、システムの修正 前述のように、筆者のサイトではソースツリーにある程 度手を加え、稼動させるための設定イをインストール後 にしなくてすむようにしている。実行環竟を共有すること を考えると、 xdm および fs の設定ファイルで、マシン に依存するデータを共有する場所に置くわけにいかなくな る。このため、エラー・ログファイルなどを置くディレ クトリを / v 矼 / a 面に変更している。リスト 2 およびリス ト 3 に、修正の様子を context diff 形式て示す。また、 xdmshell プログラムをインストールするためにおこなっ た修正をリスト 4 に示す。 もう 1 つ重要なことが残っている。 国際イ寸応饑能の実装として Xsi を選択することに したが、 contrib/im/Xsi/README. sun に記述されて いるように、 SunOS 4.1.1 で使用されている wchar-t の定義を無効にしなければならない。このため、 / usr / UNIX MAGAZINE 1992.4 include/sys/stdtypes. h を修正する必要がある 11 修正カ去は contrib/im/Xsi/README. sun に context di 仕形式で説明されているので、そちらを参照してほしい。 構築およひ稼動 こまでで、構築前の準備はすべて終りである。 mit デ ィレクトリで make WorId を実行すると、約 3 時間後 (SPARCstation 2 の場合 ) にはコンノヾイルが終了して いるはずである。 make world が正常に終了したら、ス ーパーユーザーで / usr / X11R5 ディレクトリを作成し、 mit ディレクトリで make install を実行する。また、 マニュアルページをインストールしたい場合には、 make install . man を実行する。以止で X の構築作業は終り である。最後に、筆者のサイトでの稼動環境を簡単に説明 しておく。 本来、 X はワークステーションの基本システムの一黯にと して、プート時からシャットダウン時まで動き続けるよう に考えられている。また、開発者側もそれを勧めている。 このように運用する場合は、 /etc/rc などでシステムの プート時に xdm を起動するように設定する。しかし筆者 のサイトでは、 X と OpenWindows 、あるいは X11R4 11 JLE 1.1.1 がインストールされている場合は、 /usr/include/v— char . を修正しなければならない。 65
理者の理想と現実ー② # /etc/auto . home リスト 2 ホームディレクトリ用のインダイレクトマップ ( クライアント用 ) dept 1 dept2 dept3 ーて ,noquota,hard, intr homeserv. deptl : /home/deptl ← homeserv. deptl では肖リ除 —rw ,noquota,hard, intr homeserv. dept2 : /home/dept2 —rw ,noquota,hard, intr homeserv. dept3 : /home/dept3 リスト 3 メールスプール用のインダイレクトマップ # /etc/auto. SP001 —rw ,noquota,hard, intr mailspool. deptl : /var/spool/mail マップを使えばこの間題は解決できる。そこで、人の少な い深夜にいくつかの設定を実験した。 ます、マニュアルにホームディレクトリのインダイレク トマップの例か載っていたので、これを参考にすることに した。ホームディレクトリのないマシンでリスト 2 のよう なマップファイルを作成し、 # automount —m /home /etc/auto. home と実行してみた。 最初、 /home の下にダイレクトマップで作成されたシン ポリック・リンクがまったくなく、設定を間違えたのかと 焦ってしまった。 /home/deptl や /home/dept2 を直接 指定して参照するとファイルシステムがマウントされ、そ こへのシンポリック・リンクカイ乍られることが分かった。 また、マップファイルを編集して /home の下を再度調べ てみると、即座に変更が反映されたことも確認できた。 インダイレクトマップの便利さが分かったので、ダイ レクトマップからインダイレクトマッフ。への書換えを始 めた。いくっかのマップファイルを作成した時点で、複 数のマップファイルの動作を確認するために、再度 au- tomount を立ち上げてみた。リスト 3 のようなメールス プール用のインダイレクトマップを作成し、ホームディレ クトリとメールスフ。ールの両方を automount て管理しよ うとして、 # automount —m /home /etc/auto. home /var/sp 001 /etc/auto . SP001 と起動したのである。そのとたん、 /var/spool の下の ファイルがすべて見えなくなってしまった o/var/spool / mai 工にアクセスすると、たしかにそのときにマウントさ れ、アクセスできた。しかし、ほかのディレクトリ (/var / sp 。。 1 / uucp など ) が見えなくなってしまったのである。 106 慌てて automount を殺し、再度マニュアルを読み返し てみると、最後のはうに「ローカルディスクのノヾーティシ ョンを automount で管理しようとすると、 automount がローカルディスクを隠してしまう問題が生しる」と書か れていた。さらに、「ぶつかっているローカルディスクの パーティションを別の場所にマウントし、マップファイル のエントリに追加せよ」という回避方法も記されていた。 しかし、このような場合ーーあるディレクトリの下に置 かれている特定のディレクトリを automount て管理し、 そのディレクトリ以下ではすでにあるローカルディスク上 のものを使いたいときは、インダイレクトマッフではうま くいかないのである。 こでようやく、すべてをダイレクトマッフ。だけ、ある いはインダイレクトマップだけで着理するのはけして au- tomount か騅奨する利用方法ではない、マウントするフ ァイルシステムの性格に合わせて使い分ける必要がある、 という当然の糸磊侖に達したのであった。 そこで NFS でマウントしているファイルシステムを分 類し、どちらのマップファイルを使うべきかを検討した 結果、 ・ /home など、マシンごとに固有なファイルがマウント ポイントに存在しないものは、インダイレクトマップを ・ /var/spool/mail など、特定のディレクトリだけを automount て管理したい場合は、ダイレクトマップを と、できるかぎりインダイレクトマップを使う方針て漣用 することにした。そこで、インダイレクトマップで管理 再設定 UNIX MAGAZINE 1992.4
続ウインドウ・システムについて一② 複数のプラットフォームに対して構築するとか、ある 去する。 連載 % cd /usr/src/X11R5 % find mit —name \ * . 0 て Ig —print \ いはソースツリーをきれいな状態で保存しておきたい場合 は、、シンポリックリンク・ツリー " を作成し、そちらで 作業できる。これに関してはリリースノートの 3.2 節に説 明されている。 シンポリックリンク・ツリーは一見かなり有効にみえる が、ディスク領域的には割高である。ソースコード全体の シンポリックリンク・ツリーを作成すると、それだけで約 20MB を消費する。ディスク領域の計算から落としてし まいがちだが、この容量もあらかじめ確保しておく必要が ある。また、シンポリックリンクは実体がないのにノード だけは使うので、 i ノード領域が足りなくなる可能性もあ る。デフォルトの状態でファイルシステムを作成している 場合はこういうことはまずないが、心配ならば df ー土で 確認してみるとよい。もし i ノード領域か不足している場 ロ、シンポリックリンク・ツリーをあきらめたとしても、 オプジェクト・ファイルが作成できなくなる可能性がある ので、ファイルシステムを作りなおしたはうがよい。 構成パラメータの設定 UNIX MAGAZINE 1992.4 ため、バイナリやデータはかならす決められた場所にイ かにデータファイルの所在がハードコードされる。この を制御するパラメータである。 X では、バイナリのな 表 4 に記したように、実行形式をインストールする場所 ・ ProjectRoot 者のサイトでの site. def ファイルの内容を示す。 た構成パラメータについて説明する。なお、リスト 1 に筆 設定できる。以下、実際に筆者のサイトで検討し、設定し 基本的には、すべての構成パラメータは site . def で あとの運用も考慮したパラメータの設定が重要である。 などのファイルも参照する必要がある。構築だけでなく、 を決める。場合によっては、ソースツリーにある README リリースノートの 3.3 節を参考にして、必要なパラメータ 次に、構築に必喫な構成パラメータを設定する。表 4 や ンストールしなけれはならない。したがって、 Project- Root の設定、あるいは BinDir 、 LibDir 、 UsrLibDir などの設定は最初に熟考すべきである。 ProjectRoot を設定すると、指定したディレクトリ の下に実行環境か構築される。ファイルの置き場所は XI 1R4 のときと異なってしまうが、そのディレクト リ (/usr/X11R5 など ) を NFS マウントするだけ で、ほかの計算機と実行環境が共有できる。筆者のサ イトでは、複数の計算機 (SPARCstation シリーズ ) で実行環境を共有することを考え、 ProjectRoot を /usr/X11R5 に設疋することとした。 ・ BuiIdXsi 、 BuiIdXimp 前回説明したように、 X11R5 では国際イびお能をサ ポートする際に、 XIib と一体化する方式を採用してい る。そして、国際化対応能のサンフ。ル実装には Xsi と Ximp の 2 つの〕尺肢がある。 選択前に、両者の入力サーバーや変換サ→ヾーに関する ドキュメントを読む必要がある。 contrib/im/Xsi と contrib/im/Ximp にソースコードがあり、それぞれ に README やマニュアルページが用意されている。ど ちらがよいかいちがいにはいえないが、 Xsi は日ごろ慣 れ親しんでいる Wnn をサホートしていること、 Ximp は JLE か載っていないとコンパイルできない部分があ ることから、 Xsi を選択することとした。 ・ StandardDefines リリースノートの 3.4.1 節および contrib/im/Xsi/ README. sun には、 Xsi を選択した場合、 -DX-WCHAR -D-XLOCALE という定義を StandardDefines に追加 しなけれはならないと記述されている。あとで分かっ たことだが、同時に一 DX 乢も加えておかないと CON- TRIB にある Xsi 対応のツールをコンパイルする際に 不都合が生しる 10 ・ ManSumx ProjectRoot を / Ⅱ s て / X11R5 に設定しているので、 マニュアルページのインストール・ディレクトリは /usr/XIIR5/man に成疋される。システムのマニュア ルページ (/usr/man にある ) とまざることはないので、 10 これはどこにもされていない。 サフィックスは、、 1 " カましいと考えられる。 63
なお、回線速度および回線数の都合により、原則的に アーカイプ刀宿後のファイルサイズが 250KB 以下の ものに限定します。 ・ WEnet のアーカイプ・ファイルの形式 ◇ UNIX の tar 十 compress 形式 ( *. ね r. / ) ◇ UNIX の shar 形式 ( *. s ん ) ◇ lharc/lhal 形式 ( * ん ) ◇一部のファイルと README ファイルは、展開し てあります ・ファイル名 UNIX に準拠していますので、 MS-DOS などから利 文字コード 用するときはご注意ください。 ・モデム間のプロトコル ポートしていないモデムでも利用できます ) 。 サポートします ( 接続時に自刑別するので、これらをサ ホスト側のモデムは、 V. 42 / V. 42bis または MNP5 を 接続プロトコル ・ディレクトリ構成 ( 表 1 を参照してください ) と Shift-JIS()S 漢字 ) コードをサポートします。 す。ーにのドキュメント・ファイルでは、日本語 EUC 語の README ファイルなどの説明は日本語 EUC で ど ) は、すべて半角英文字で表示されます。また、日本 メッセージ ( 工ラー・メッセージ、ヘルプ・メッセージな 運用時間・メンテナンス 運用時間 9 時 30 分 ~ 20 時 ピットレート データピット ノヾリテイピット ストップピット モデム間フロー缶剏 全 2 重非同期無手順 300 / 1 , 200 / 2 , 400bps 8bit なし lbit なし (MNP 、 V. 42 / V. 42bis ) XON/XOFF ・ホスト側の設定 ホスト ( リモート ) 工コー 送信気行コード 受信時改行コード ・ファイル転送プロトコル xmodem/ymodem あり CR CR 十 LF (CRC 、 modem7 batch 、 long packet) kermit 1 いすれも吉崎栄泰氏によるファイル・アーカイプ / 圧縮ツールてす。 146 定期メンテナンス毎週ノ瞿日 障害などにより、予告なしに一 -- 印判勺にサーピスを停止す ることもあります。また、長期にわたる停止、運用時間の 変更は誌面を通してお知らせします。 アクセス電話番号 第 1 回線 ( 03 ) 3797-1092 ( 2 , 400bps 、 V. 42/MNP5) 第 2 回線 ( 03 ) 3797-1357 ( 2 , 400bps 、 V. 42/MNP5) ※号を間違えないようにご意ください。 ロクイン WEnet に接続すると、一己のメッセージと > > > ( ログ インプロンプト ) か表示されます ( 接続後、何も表示され ない場合は 1 ~ 2 回 RETURN キーを押してください ) 。 We1come tO WEnet , type ー wenet" and hit return wenet" を入力し、 RETURN キーを押 ログイン名 します。これで WEnet にログインできます。 ログイン名を間違えると、 passwd : " プロンプトが表 示されます。この場合は何も入力せすに RETURN キー を押し、、、 1 。 gi Ⅱ : " プロンプトか表示されてから、改めて wenet と入力してください。 サービスの停止中は、最初のプロンプトは表示されます がログインはできません。 WEnet のコマンド ・ディレクトリ ◇ ls [ 川引市几 cto 型 ] ディレクトリ内容の表示 ◇ dir 第 I 引 directory] ディレクトリ内容の表示 ( ls コマンドと同し ) ◇ cd 市 cto カレントディレクトリの変更 ◇ pwd カレントディレクトリの表示 ・ファイノレ ◇ cat files.. テキスト形式ファイルの内容表示 UNIX MAGAZINE 1992.4
管理者の理想と現実 3 概要 automount の導入 2 三膳孝通 定する。 インダイレクトマップ NFS の普及にともない、ディスクの共有もごく一ヨ難勺 におこなわれるようになった。しかし、ファイルサーバー のトラブルでクライアントが停止する、あるいは設定ファ イルを個別に用意する必要があるのでマシンごとに環境が 異なる、などの間題も生じてきた。これらの鮹夬ガ去の 1 っとして、 NFS 4.0 から automount カ甘是供された。 automount で提供される機能は便利そうで、以前の環 境から大幅な変更もせすに移行できるように思えた。とこ ろか現実はそう甘くなく、ある程度安定した運用が実際 にできるまでにはかなりの苦労をすることになったので ある。 そこで今回は、 automount を導入する際のトラブルと その対応去についてお話しする。 automount は、アクセスが生したときにファイルシス テムをマウントし、一定時間アクセスがなければマウント を外す機構である 1 。 automount を使用するワークステ ーションでは、管理するデーモンを起動するようにしてお ーは特別のものでなく、 NFS サーバーの機能 、、どのサーバーから何をど があれは・なんでもかまわない。 こへマウントする " といった管理情報は、マップファイル に入っている。 マップファイルには 3 不頁あり、それぞれ以下のよう な機能がある。 マスターマップ マウントボイントとそこて使用するマップファイルを指 1 1991 年 12 月号の「 UNIX Communication Notes 」でも紹介 104 されている。 マスターマップに指定したマウントボイントごとに用意 し、そのマウントボイントの下に置きたいディレクトリ を相封パスで指定する。すると、指定されたマウントボ イント以下のすべてのファイルが automount の管理 下に入る。 ダイレクトマップ 管理したいディレクトリを糸寸パスて指定する。特定の ディレクトリだけを管理したいときに使う。 automount では、複数のサーバーの利用やマッフファ イルの NIS による管理が可能である。これらによって、 より安全生、信頼性の高い、統一された環境の構築かでき るようになった。 導入、そして普及 automount の存在を知ったのは、かれこれ 2 ~ 3 年 前のことである。使用していた OS に標準で含まれてい て、すでに運用しているところから便利だという話も聞い ていた 当時の環境は、ホームディレクトリや /usr/local を NFS で共有していたがマシンの台数はさはど多くなく、 ディスクサーバーが頻繁に落ちて困ることもなかった。し たがって導入の必要性はそれほど強く感しなかったのだ が、新しい機能を利用してみたいという好奇心と、朋大の 設定をあまり変更せすに移行できそうだったことから、勝 手に何台かのマシンを設定してみた。これが導入の契機で ある。 UNIX MAGAZINE 1992.4
連載 /UNIX Communcation Notes /usr/lib/newsbin ・ NEWSBIN ・ NEWSPATH /bin:/usr/bin ニュースシステムの御の umask3 値です。 002 ・ NEWSUMASK にサプディレクトリを作成して褓内されます。 Cnews を構成するプログラムの置き場所です。 この下 ニュースシステムカリ用する UNIX のコマンドの検索 ノヾスです。 ・ NEWSMASTER usenet このシステムの管理者にメールで連絡するためのユーサ ー名です。 /usr/lib/news/bin/config ・ NEWSCONFIG 上記の設定を書いてあるファイルです。 これらの環竟変数はテストなどのため、デフォルト以外 の成疋でニュースシステムを動かしたいときに使います。 ます、これらのデフォルト値は Cnews のインスト ール時に変更できます。変更したデフォルト値はバイナ リプログラムに組み込まれ、また /usr/lib/news/bin/ config に書かれます。 Cnews のシェルスクリプトは、 /usr/lib/news/bin/config を参照するようになってい ます。変更したいとき以外は、これらの環境変数が、、存在 しない状況 " て漣用します また、この名前は以降で Cnews を説明するときにも 使います。たとえば、 /usr/lib/news/history のことを NEWSCTL/history として参照するといった具合です。 これは、 Cnews のドキュメントでも使われている約束ご とです。 以降では、 Cnews のソースプログラムかオ褓内されたデ ィレクトリを、 SRC として参照することにします。ただ し、これはこの解説だけで通用する約束ごとです。 ソースキットの構造 アカウントと作業領域の用意ができたら、 します。 chown —R bin SRC 3 umask システムコールのマニュアルを参照。 UNIX MAGAZINE 1992.4 ソースを展開 などとして、オーナー bin を書込み可能にしておくのを忘 れないようにしましよう。このようにファイルのオーナー を bin にしてもかまいませんが、筆者はソースキットをす べて chgrp news 、 chmod g 十 w にする方法をとりまし た。そして、 /etc/group を使って bin に news の group 権限を与えました。 Cnews のキットを展開すると、図 3 のようになるはず です。 まず、 PATCHDATES の内容を調べます。 % c at PATCHDATES 23-Jun— 1989 7 ー Ju1 ー 1989 22 ー Dec ー 1991 20 ー Dec ー 1991 19 ー Dec ー 1991 23 ー Ju1 ー 1989 それぞれのディレクトリについて簡単に説明しましょ 用した Cnews を使用しています。 ています。ここでは 1991 年 12 月 22 日の修正までを適 このように、 Cnews のリリース以降の修正履歴が入っ dbm ライプラリをもつバークレイ系などの UNIX で データベース・ライプラリで、 dbm より高性能です。 ・ dbz/ キットではなく、、おまけ " です。 類が入っています。 Cnews のディストリピューション・ Cnews 用に、ユーサーから提供されたユーティリティ ・ contrib/ トなどが入っています。 境、ローカルな環境に合わせるためのシェルスクリプ これから Cnews を動かそうとしているシステムの環 ・ conf/ ラム ( のソース ) が入っています。 複数の記事をまとめてほかのホストに送るためのプログ ・ batch/ も、通常は dbz を使います。 39
表 1 WEnet ディレクトリ ホームディレクトリ ( ログインカレントディレクトリ ) /WEnet/ ~ /uni xmag/ -/network/ -/doc/ -/tex/ ~ /gnu/ -/cmd/ ~ / 15g / -/misc/ 148 Readme . euc Readme. jis Mokuroku uniX/ ms—dos/ doc/ WEnet からのお知らせ (EUC) WEnet からのお知らせ ( シフト JIS) オタファイルー WEnet てサポートするファイル車プロトコル、ファイルツールなど UNIX 用各種ユーティリティ xmodem/ kermit/ lharc/ xmodem/ymodem ファイル庫幻医フ。ロトコル・ソフトウェア kermit ファイル転送フ。ロトコル・ソフトウェア lharc ファイル・アーカイプ / 日孫宿ツール MS-DOS 用各種ユーティリティ xmodem/ kermit/ 1 a / uncompress/ uudecode/ tar/ unshar/ ht erm/ xmodem/ymodem ファイノ孱え送プロトコル・ソフトウェア kermit ファイノム送フ。ロトコル・ソフトウェア lha ファイル・アーカイプ / Ⅱ孫宿ツール MS-DOS 版 uncompress 、 zcat MS-DOS 版 uudecode MS-DOS 版 tar MS-DOS 版シェル・アーカイプ解東ツール hterm ターミナノレ・エミュレータ ( PC ー 9801 、 IBM 互換機 ) WEnet の禾方法など、各種ドキュメント に掲載されたサンカレリスト、目次ファイルなど 19YY_MM/ index/ 19YY 年 MM 月号の記事に関するもの 目次 ドキュメント・ファイル CJUNET 利用の手引き』第 1 版 junet—guide/ RFC/ RFC 、に関するもの stylefile/ macros/ util/ I* bX のスタイルファイル マクロファイル 各種ユーティリティ GNU ソフトウェアに関するもの emacs/elisp/ Emacs Lisp の各種プログラム 各種 UNIX コマンド プログラミンク・言語、プログラミング・ツールなど patch/ patch コマンド ネットワークに関するプログラム そ也のプログラム / ファイルなど UNIX MAGAZINE 1992.4
連載 続ウインドウ・システムについて一② make make make make Makefi1es includes depend —k a11 x 構築作業の代名詞 5 のように使われており、かなら す 1 度は実行しなけれは・ならない手順である。 ・ make Ev eryt h ing コンパイルした結果のオプジェクトは消さすに 6 Make- た場合と同しである。 しなおす。内部的には、次のコマンドを連続的に入力し file の再生成をおこない、必要な部分だけをコンパイル make —k a11 depend includes make Makef i 1 e s make Makefi1e make make 60 6 make Everything は、 X11R4 では用意されていなかつ する。、まるで make World が 3 つ動いているように重い " などとい 5 長期かなりの負荷がかかり続ける絖態を孑嗣 - 代名詞のような硬い方を 開しているヘッダファイルを、 mit/X11 に集めてくる。 X の各モジュール (Xlib 、 X Toolkit など ) が外部に公 ・ make includes file は再生成されない。 の再生成を実行する。カレントディレクトリの Make- すべてのサプディレクトリに対して再帰的に Makefile ・ make Makefi1es けを再生成する。 imake を起動し、カレントディレクトリの Makefile だ ・ make Makefi1e ある。 動したときに実行される、デフォルトのターゲットでも イルすることになる。引数を付けすにたんに make を起 と日己されていれば、必要なモジュールだけを再コンパ コンパイルを実行する。 MakefiIe に依存関係がきちん カレントディレクトリ以下のツリーに対して、再帰的に ・ make a11 らく、これがもっともよく使用されるであろう。 かっ年駄なく本を再コンパイルする手順である。おそ 正したり、パッチを当てたりした場合に実行する。安全 1 度 make world を実行したあとで構成ファイルを修 ・ make depend すべてのサプディレクトリに対して再帰的に makede- pend を実行し、 Makefile にソースファイルの依存関 係を書き込む。 ・ make clean ソースツリーのすべての生成物を消去する。この手順に より、オプジェクトやコンパイルの途中結果として生成 されたファイル (yacc のソースから生成された . c ファ イルなど ) がすべて消去される。 ・ make install バイナリ、ライプラリ、ヘッダファイル、フォントな ど、 X の実行環境一式を特定の場所へインストールす る。この手順はスーパーユーサーでおこなわなけれは・な らない。 ・ make install . man すべてのコマンド、ライプラリのマー 定の場戸形、インストールする。 ーユアノいヾ ージを特 make WorId と make Everything は、 mit ディレク トリでしか実行できない。それ以外のものは mit ディレ クトリでも、その下のどのディレクトリでも実行できる。 これらの構築手順をうまく利用すれば、サーバーだけコン パイルしなおすといった処理カ吶単にできる。 これで、 X 構築システムの構造と動イ乍について、ひとと おり説明したことになる。あとは実際にイ檪しながら慣れ ていくしかない。 構築の実例 筆者の SPARCstation 2 で X11R5 を構築した際の記 録をもとに、構築作業の進め方の例を示す。同時に、つま すきやすいポイントなども解説する。 こでは、いかにも 最初から構成バラメータを上手に設定したかのように書い ているが、まずいところをみつけては何度も再構築した結 果をまとめたものである。なお、以降では、読者がリリー スノートをすでに読んでいることを前提としている。まだ 目を通していない場合は、適宜リリースノートを参照して はしい。 UNIX MAGAZINE 1992.4
lD0king Glass L00king Glass は、 UN Ⅸワークステーション上に、アイコンとマウスを使った親しみやすい操作環境を提供しま魂 ・初心者の方でもすぐに UN Ⅸが使えま魂 ・アイコンをマウスでクリックするだけで UN Ⅸの操作ができます。 ・ UN Ⅸは使いたいがコマンドを覚えるのが苦手、という方に最適で魂 ・処理速度もスピーディで魂 default 1 VISIX イメージ選沢されていない 選択された マスク アイコン ゝ 7 〇ロ 選択語句 : トビック : 2 ヘルプを使う 3 グローバル・ウインドウ 5 ディレクトリ・ウインドウ 6 木構造表示ウインドウ 7 レイアウト 8 フ , イルやディレグトリを検素す サアトビック : 4.1 デスクトツア・バネルの概要 4.1.1.1 ・クローてコマンド ( デス 4.1.1.2 第オーアゾコマンド ( デス 4.1.1.3 ・表示第コマンド ( デスクト 4.1.1.4 ・複写・コマンド ( デスクト 4.1.1.5 ・デスクトツア・パネルか 4.1.2 ・表元研多式・メニュー ( デスク 4.1.2.1 ・名前第と・アイコゾボタン 4.1.2.2 チェック・ポックス 4.1.2.3 コマン 関連するトピック : 4.1. 気 2 ”オープン”コマンド ( デス 4.1.1.3 " 表示”コマンド ( デスクト 4.1.1.4 ”複写”コマンド ( デスクト 目次 配置可能 配置可能なフイ 配置不可能 抜ける 表示 表示形式 復元 複写 複写コマンド 変史 編集 編集フフィル 保管 禾選択 名前 名前変更 木構造 木様造表示 履歴 履歴ウインドウ 4.1.1 ”フツイルれメニュー ( デスク アイコン 0 chi Prognsals aa.•et ±bin OData 0 Letters P 日、 son ′創 tnp 0 3udgetß) Ads 門 et -91 ænefits 合 HarY ] - 6Litigation 0 Reviews 円 ma 居 T/f コン・エテンタ 木構造ヒ一・ オンライン・ヘノレフ。 ウインドウ 450 種類以上ものアイコンが用意 オンライン・ヘルプはハイバー されています。アイコン・エテンタを ファイル・システム全体が一望て、 テキスト形式になっています。重 使って、アイコンの新規作成、既 き、テンレクトリの階層も簡単に見 要なキーワードの説明をその場 存アイコンの編集、他のシステム ることがて、きます。 て、すぐ求められるため、非常に使 からのコン読み込み編集や他 いやすく便利て、す。 のシステム用のコン作成など がて、きます。 * L00king GIass は Visix Software lnc. の商標てす。 * 会社名および商品名は、各社の商標または登録商標てす。 TM 株式会社 S R A 本社 / 〒 102 東京都千代田区平河町 1 ー 1 ー 1 谷 03 ー 3234 ー 2611 代 関西支社 / 〒 530 大阪市北区堂島浜 2 ー 2 ー 28 容 06 ー 344 ー 2611 代 資料請求 N 。 074