気楽に IJN Ⅸ、かっこよく X 図 14 いきなり hello,world と入力すると・・ 図 13 vi の ” [N— file] デイタ " と呼ばれるエデイタがもつばら使われていました。 UNIX の世界では ed や ex がこれにあたります。 PC で は MS-DOS に付いてくる edlin といえは、ピンとくる 方もいるでしよう。その名のとおりファイルは行単位で編 集さある行を表示させたいときもコマンドで指示する 必喫があります。やがて文字端末か普及してくると、画面 いつばいにファイルを表示して編集する、、スクリーン・エ デイタ " が登場し、現在ではラインエデイタカイ吏われるこ とはあまりなくなりました。 vi は ex の機能を含んだスクリーン・エデイタで、 2 っ 字が入力されてしまったのは、たまたま入力モードに移行 の、、モード " をもつのか特徴です。ためしに、 foo という するキーを押してしまったためです。このような場合、工 ファイルを新たに編集してみましよう。ⅵの起動は簡単 スケープキーを押せばコマンドモードに戻れます。 で、引数に編集したいファイルを指定するだけです。 文字を偶然入力してしまった人は、きれいさつばり消し neptune% vi f00 てしまいましよう。文字を行単位で削除するには d を 2 すると、次のような画面が表示されます。画面の ~ は 回続けて入力します。どうです、カーソルのあった行がま 空行を表し、画面の一番下にはファイル名と、新しいファ るごと消えてしまったでしよう。 Nolines inbuffer イルやで " というメッセージか表示されています ( 図 13 ) 。 というメッセージが表示されるまで繰り返せば、これまで 気の早い人は、さっそく文字を入力したかもしれません の内容はきれいに消えてくれます ( 図 15 ) 。 が、自分の思ったとおりに入力できましたか ? おそらく、 入力モード 何も入力されないか、途中の文字からしか表示されないで しよう。 さて、今度はきちんと文字を入力してみましよう。ま たとえば、何も考えすに、、 he Ⅱ 0 , world " と入力すると、 す、何も考えすに i を押してみます。画面にはなんの 変化も現れませんね。そのあと、、 hello,world" とタイプ 図 14 のようになってしまいます。 さきはど、ⅵには 2 つのモードがあるといいましたが、 すると、今度こそ、思ったように文字が入力されるでし ⅵを起動した直後は、、コマンドモード " と呼ばれるモード よう ( 図 16 ) 。タイプミスをしてしまった場合は、あ になっています。コマンドモードでは、カーソルの移動、 なたがシェルのコマンドラインで使う削除キー ( 普通は 文字の削除や変更などはできますが、新たな文字の入力は BackSpace キーか Delete キーでしよう ) を使えば、カー できません。文字を入力するためには、もう 1 つのモード ソルを戻せます。カーソルは戻っても入力した文字は残っ の、、入力モード " にしなければなりません。中途半端に文 ていますが、気にせずにタイプしなおしましよう。ちゃん f00 ” [Næ file] 図 15 dd でカーソル行を畭 35 UNIX MAGAZINE 1992.7
らいいのか混乱しそうですが、状況に応じて使い分けられ るようにひととおり自分で試してみるのが一番です。 less less は more と同様、長いファイルを画面の大きさに 合わせて表示する PDS です。オンライン・マニュアルな どを見ると、さまざまなオプションがありますが、基本的 には、 less filename または、 CO れ ~ れ ~ 0 れ d ー less のように使います。 後者の場合、 more では逆スクロールしないことがあり ますが、 less を使えば問題ありません。スクロールの缶剏 やヘルプメッセージの表示 ( ファイルなどを見ているとき に h キーを押す ) など、使い方ははとんど more と同じ です。 また、 more や less に関連する竟変数として PAGER があります。 man などがこの変数で指示されたコマンド を使うので、好みに合わせて more か less をセットして おくとよいでしよう。 head と tail 名前を見ればすぐにピンときますが、これらのコマン ドはファイルの知頁や最後の部分を表示するために使いま す。 head の使い方は以下のとおりです。 head [ ーれ mbe 月 [filename] number には、ファイルの先頭の何行・ぶんを表小するか を指定します。たとえば、 . emacs ファイルの知頁 15 行 を表示すると、次のようになります。 neptune% head ー 15 . emacs GNUEmacs start up file set load path (setq load—path (cons "/usr/local/emacs/lisp' load—path) ) 42 (setq load—path (cons "/usr/local/emacs/lisp. 10Ca1" load—path) ) neptune% 行数を指定しないと、最初の 10 行か表示されます。 一方、 tail はもうすこし複雑な使い方ができます。 tail + ト ( 〃社 mber) [lbc] [f] [filename] または、次のようにします。 tail + ト ( れ社 mbe の [ 1 ] [rf] [filename] head の場合はすべて行単位でしたが、 tail は、オプショ ン 1 、 b 、 c を指定すると、それぞれ、行単位、プロック単 位 21 、バイト単位になります ( 指定しない場合は行単位と + 201 " はファイルの 20 行目から最 なります ) 。また、 後まで、、、一 201 " はファイルの末尾から数えて 20 行目か ら最後までを表示します ( そのはかのオプションについて は、オンライン・マニュアルなどを参考にしてください ) 。 なお、オプションはスペースを空けすに指定します。 grep こまでに紹介したコマンドは、いずれも範囲を限定し てファイルを表示させるものでした。これに対し、 grep はキーワードを与えて、ファイルの中身を捜すためのコマ ンドです。 grep コマンドにも各種のオプションがありま すが、 grep [pattern] [filename] という使い方が一般的です。たとえば、 . aliases ファイ ルのなかで、、 ls" という文字列を含む行を捜したい場合は、 次のように実行します。 neptune% grep ls . aliases #alias c1s 'clear' alias Is 'IS —AF \ ! * ' alias 11 'ls -al \ ! * ー more' alias 1r 'IS —R \ ! * ー more' alias 1g 'IS —alg \ ! * ー more' neptune% 21 1 プロック = 512 バイトです。 (setq load—path (cons (expand—file-name -/emacs/lisp") load-path)) UNIX MAGAZINE 1992.7
連載 /An lntroduction to X Window System 表ー xstdcmap コマンドのオプション オプション —default ー a11 —delete マップ名 —best —red ¯green —blue ¯gray —verbose -di spl ay —help 更も容易です。 設定内容 特定のマップ内容を削除。マップ名には default 、 best 、 すべての標準マップ内容を設定 プ内容を設定 グレースケール ( モノクロ ) にはば均等になるようなマッ 青に関するすべてのマップ内容を設定 緑に関するすべてのマップ内容を設定 赤に関するすべてのマップ内容を設定 設定 通常の利用を考え、ほば均等になるようなマップ内容を る 部分にあて、いくらかをクライアントごとの用途にあて システム側で用意されたマップ内容を設定。大半を均等 簡単な利用説明を表示 実行対象のスクリーンを指定 実行手順を逐一表示 red 、 green 、 blue 、 gray のいすれかを使用 xco や xcolors を利用するときには、色名の取得にクラ イアント側の /usr/Iib/X11/rgb. txt を利用している点に 注意してください。というのも、サー ーに用意されてい る rgb データベースの一覧表示はクライアントからはお こなえないからです。ですから、サーバーとクライアント のバージョンが違ったり、 rgb データベースの内容が異な る可能性のある X 端末上での利用には、とくに注意が必要 です。 スタンダード・カラーマップの設定 カラー表示では、表示可能な色の数は多くても、同時に 利用できる色数は限られているという場合が多いはずです。 多くのカラー表示のワークステーションでは、この性質を 逆に利用してフレームバッフアのメモリをうまく節約して いるといえるでしよう。 X の世界では、これを、、 Pseudo C010r 〃と呼んでいます。たとえは、フレームバッフアの深 さは 8bit として同時表現色は 256 種類だが、実際の色の 成分に変換するためのハードウェアであるパレットを用意 して RGB 独立に 256 階調、すなわち 1 , 677 万 7 , 216 色 が表現できるようにするのです。 X では、ウインドウ上で実行されるクライアントは独立 しているため、このパレットに置くデータ ( Colormap ) も それに合わせてクライアントごとに独立しています。これ はたしかに利点ではありますが、基本的に利用する色につ いてのテープル位置、すなわちフレームバッファ上のピク セルの値が ( 同し色を表すにもかかわらす ) 異なっている 148 と、スクリーン上で色が正しく表示されるのは 1 つのウィ ンドウ上だけになってしまいます。このような状態では、マ ウスカーソルが置かれたウインドウでは正しい色が表示 されているのに、別のウインドウに移動したとたんに奇妙 な色に変わってしまいます。これも考えてみれは当然で、 表示の際の色を決定するパレットが 1 つしかないのです から、読み込める C010rmap も 1 つです。 容易に推測できるように、利用する色について C010r - map の内容を共通イヒすれは・、この問題はある程度解決しま す。クライアント側では、 Colormap を登録するときにで きるかぎり標勺な設定内容を中心にし、共通イヒするわけ です。このために使用する、基本的な CoIormap 候補を設 定するためのコマンドが xstdcmap です。 xstdcmap で は、表 1 に示すオプションによって、用途に合った基本的 なマップ内容が標準的なものとして設定されます。一般 に、 xstdcmap コマンドは、 X のセッションのスタートア ノブ記述を利用して実行させると便利でしよう。 今回で色についての話はひとます終りにして、次回から はフォントの扱いについての説明を始める予定です。 UNIX MAGAZINE 1992.7 ( なかむら・まことシャープ )
図 32 Article / ヾッフアで gnus-lnfo-find-mode を実行 、 DEL ・ Scroll text Art icle Cotmands Fi1e äile: gnus N0de: Scr011 text Of the current window ( 、 gnus-Article—prev—page') ・ Of the current window ( 、 gnus-Artic1e—next—page') ・ ln the Artic1e buffer the f0110Wi れ g comnands are available: Article CO 府れ ds Prev: Subject Comands, Up: Top, Next: KILL\ : ー、、 1 川Ⅲ 1 い、 ( 、 gnus—Ar t ic le-pp—ar t ic le つ . Retur れ tO the previous article from the referenced article 0 ( 、 gnus-Article—refer-article ・ ) . Refer tO article by the Message-ID 010Se tO the point たとえば、 Subject バッフアでは読んだ記事の先頭に D マ スグループや記事の状態を表すためのマークが付きます。 Newsgroup' ヾッフアや Subject ノヾッフアには、 マークの意味を悟る 図 34 は nnspoo レヾッケージを使用しない場合の例です。 使わないパッケージのバージョン番号は表示されません。 nnspoo レヾッケージは使わないでしよう。そんなときは、 を使うわけではありません。たとえば、 NNTP 利用型なら 126 えましよう。 ennacs 入門 図 30 Newsgroup/ ヾッフアで gnus-lnfo-find-mode を実行 äile: gnus NOde: Newsgroup Cormands, prev: Buffers Of 犯 S , Up: TOP, Next: ject Comnands Newsgroup Cormands The Newsgroup buffer is intended tO show newsgroups wh ich are tO and contain unread articles. Unsubscribed newsgroups 0 「 newsgroups containing れ 0 unread articles are not usually displayed in the buffer. Cotmands for browsi れ g through newsgroups, selecting newsgroups tO read, and maintaining newsgroups 0 in this chapter. ークが付きました今度は、これらのマークの意味を憶 Sub\ ☆ ☆ Browsing Newsgroups: ☆ Selecting a Newsgroup: ☆ Maintenance : ☆ Exiting GNUS: ☆ Other Neysgroup Comnands C-c TAB Brows ing throueh newsgroups. Selecting a newsgroup tO read articles. Haintaining newsgroups. How to exit GNUS . Other miscellaneous cormnands 図引 Subject バッフアで gnus-lnfo-find-mode を実彳テ "ile: gnus NOde: Subject Connands, Prev: Newsgroup Cotmands' Up: TOP' Next. Subject Cormands ticle Corrrnands the messages and most Other cormands 0 れ articles can done in the which is usually up automatically when necessary. Sc 「 011i れ g Of held there. , Messages Of articles are displayed in the Article buffer 1 れ a newsgroup and tO help you know what kind Of discussions are being The Subject buffer is intended tO show interesting headers Of articles Subject buffer . ☆ Reading Articles: ☆ Searching Artic1es: ☆ Referencing Articles: ☆ Saving Articles: ☆ Sorti れ g Headers: ☆ F0110wup and Rep1y: ☆ Exiting Newsgroup ・ 9 「 1 : 二トい 1 、 日 0 to read articles. Searching for articles. Referencing parent articles. Saving articles in your favorite fO ロ閲 t. How to exit the current newsgroup. F0110wup and reply comnands. Sorti れ g subjects and other headers. ますは、 Newsgroup バッフアのマークについて 0News- group バッフアでは、行の 1 文字目と 2 文字目にマークが 付きます。 1 文字目は、 このニュースグループは読まない〃 というマークです。何も表示されていなけれは、そのグル ープの記事を読むように設定されています。つまりく SPC 〉 を押し続けたとき、そのグループの記事を表示します。と ころが図 35 のように、 1 文字目が U 〃のグループの記事 は読みません。この状態だと、く SPC 〉を押し続けたときに そのグループは飛ばして、次のグループの記事を表示しま す。 特定のニュースグループを読まないようにするには、 Newsgroup バッフアの対応するグループにカーソルを移 動し ( 図 36 ) 、 を入力してください。読まないグループ〃マークが付いた でしょ ( 図 37 ) 。 それでは、ヾ読まないグループ〃をもう 1 度読みたくなっ たら・・・・・・。やはり、、、 u ′′を入力してください。今度は、ヾ読 「えー、それしゃあ二度と復活できないのお ? 」 されません ( 図 38 ) 。 いたグループは、次回から Newsgroup バッフアには表示 でも、ちょっとご注意。ヾ読まないグループ〃マークの付 マンドはトグル重川乍をします。 まないグループ〃マークが外れます。このように u コ UNIX MAGAZINE 1992.7 1 されます。もとに戻すには小文字の、 グループ〃も、この L コマンドを実行するともれなく表示 39 ) 。ふだんは表示されていないヾ読んでいない記事のない ループも含めた、すべてのグループが表示されました ( 図 を押してください。、、読まないグループ〃マークの付いたグ ます。 list の、 も申し開きはできません。・・・・・・が、 gnus は堂々と弁明でき さすがに、そんなインターフェイスだとお叱りを受けて
連載 / IJN Ⅸマルチメディアー① XVideo のもつ能力の 10 % も使っていないことになりま ば、 Xt レベルのプログラミングで十分ですが、それでは 外部から取り込んだ映像を表示する程度のことなら Xlib におけるプログラミンク す。 Video Widget では、 XVideo の能力のうち、 1. 2 象入力の切替え 2. 映像表示画面の拡大・縮小 くらいしか利用していません。 これ以外に XVideo では、以下のものが Xlib のライプラリとして提供されています。 1. グラフィックスク刄央像画面へのオーバーレイ 2. 2 象画面同時合成表示 3. ハードウェアによる JPEGJGfi 4. スクリーン・イメージの映像としての出力 レ′ヾノレ XIib のレベルでは全部で 35 個の関数カ甘是供されてい ますが、その内訳は以下のとおりです。 ・基能 ( 21 個 ) ・ JPEG 圧縮関係 ( 9 個 ) 従来の製品との互換性 ( 5 個 ) 各関数による機能 これらのうち、基能を実現する関数の代表的なもの をみてみましよう。 ・ XPlxGetImage() 、 XPIxPutImage() 映像が表示されているウインドウから任意の大きさの部 分を取り出し、 image としてセープします。また、取り 込んだ image をウインドウなどに貼り付けます。 24bit カラーに対応した OpenWindows 3.0 では、これらの 関数はなくなる予定です。 ・ XPlxQueryConfig() XVideo をはしめ、 Parallax のピデオポードのハード ウェア・パラメータを問い合わせます。結果として、ハ ードウェアの仕様に関する情報が返ってきます。互換 性を高めるために、アプリケーションは、この関数で ハードウェアの仕様を知ってから作ることか誰奨され UNIX MAGAZINE 1992.7 ています。 ・ XPlxVideoInputSelect ( ) 映像入力チャンネルの切替え、入力映像形式 (NTSC や PAL など ) の設定などをおこないます。同様に、出 力に関する設定は XPIxVideoOutputSe1ect ( ) で可 能です。 ・ XPlxVideoLive() 、 XPlxVideoStill() 象をウインドウの任意の場所に、任意のサイズで表示 します。ただし、映像はクリッピングされるだけで、サ イズの変換はおこなわれません。 ・ XPlxVideoSqueezeLive() 、 XPlxVideoSqueezeStiII() 呶象を任意のサイズに変換して表示します。 ・ XPlxVideoScaleCopyArea() ウインドウに表示される映像の一部分をほかのウインド ウに表示します。 ・ XPlxVideoScaIedOutput() 取り込んだピデオ映像を解像度の低い装置に表示しま 高度な使い方 り替えるための関数です ( 詳細は後。 XVideo のグラフィック操作がおこなわれるモードを切 ・ XPlxVideoTag() す。 57 り、象色で塗り潰すことができるのです。このとき表 表示するようになります。つまり、映像色で線を描いた グラフィック操作の結変更されたピクセルは央像を ・ビデオ・モード ピクセルはピデオを表示しなくなります。 フラグを変えてしまうため、グラフィックスカ甘苗かれた 通常のグラフィック操作と同しです。各ピクセル央像 ・グラフィック・モード におよばす景飛は以下の 3 つのモードで異なります。 Xlib におけるグラフィック操作が、それぞれのピクセル が立っているときはそのピクセルは映像を表示できます。 のピクセル ( 画素 ) にフラグをもたせており、このフラグ XVideo では、映像を表示するために画面上のそれぞれ ウ上にグラフィックスや別の映像を表示できることです。 XVideo のもっとも魅力的な点は、映像のウインド
連載 IJN Ⅸマルチメディアー① 映像ーウインドウに穴をあける 写真 1 Widget によって映像ウインドウを 1 つ作ります。 Draw ボタンを押すと楕円を描きますが、あらかしめ XP1xVideoTag() によってピデオ・モードに切り替えてい ますから、楕円には映像か表示されます。このときチャン ネルをウインドウで表示されているものと変えておくと、 鍵穴から覗いたように別のチャンネルから央像か表示さ れるわけです。これをうまく使えば、 2 つのビデオの切替 えをテレピで見るような特殊効果 ( ワイフ。やチェッカーな ど ) を用いておこなうこともできます。 もう 1 つ、別の例を写真 2 に示します。今度は XP1x- VideoSqueezeLive ( ) による縮 / 」能を利用して、いわ ゆる 2 画面テレピを寒見してみました。メインのピデオ・ ウインドウの左旦禺に、小さく別ク央像が表示されていま す。この写真では分かりませんが、両方の映像ともライプ で表示されています。これも、リスト 1 のプログラムに 1 行加えるだけで寒見できます。 今回は、実際のプログラム例をもとに XVideo の機能 を探ってみました。いきなり「 UNIX マルチメディア 実扁」に進んだようなものですから、ちょっと難しかっ たかもしれません。しかし、 Xt でプログラムを組んた経 験があれば、 XVideo を利用して映像を使ったプログラム を簡単に作ることができます。 実際にプログラムを組んでみると、おもしろそうな機能 もたくさんあって、さまざまな応用ができそうです。し かし一方で、 Mac ならプログラムなしでできることを UNIX で実現しようとすると、多大な労力が必要なこと も改めて実感させられました。 1 日も早く、 UNIX もマル チメディアで遊べるになってほしいものです。 ( しもしよう・しんし大阪大学 ) 6 ツい レ テ 2 2 おわりに 示される映像は、最後に設定されたチャンネルから取り 込まれます。 ・オーパーレイ・モード グラフィック操作の結果、変更されたピクセルは通常の グラフィックスを表示しますが、映像表示フラグは変え ません。したがって、上に表示されたグラフィックスが なくなれば、再ひ映像を表示します。その意味で、グラ フィックスをピデオ上にオーバーレイする効果があるわ けです。 前述のように、この 3 つのモードの切替えは XP1x- VideoTag() でおこないます。 プログラム例 この機能を利用して、映像を表示しているウインドウ に、覗き穴 " をあけてみました ( 写真 1 ) 。この例では、 XVideo の 1 つの入力をレーザーディスク、もう 1 つ の入力をピデオカメラにしてあります。これを寒見するた めのプログラムの一部がリスト 2 (over. c) です。 基本的には、リスト 1 のプログラムを利用し、 Video [ 赭文献 ] [ 1 ] D. A. ャング著、川手甫訳 Toolkit プログラミンみ、 トッ / ヾン、 1991 [ 2 ] "XVideo Software DeveIoper's Guide ” , ParaIIax Graphic lnc. , 1991 58 UNIX MAGAZINE 1992.7
UN Ⅸへの招待⑩ 、、、う大雑把な指示ではなく ) 細かい指示ができます。この指 いかがですか ? 見栄えは悪いけど、ちゃんと表らしいも のが書けますよね ? ところで、前の例で使用したオプション tab() は、カラ ムとカラムのあいだに置く 1 文字を指定するものです。 ( 前 述したように ) 省略時はタブ文字と決まっていますが、それ をなんらかの 1 文字に変更する場合に使用します。次に、 パイプラインの最後で使用した colcrt コマンドですが、 これは nroff からの出力を専門に処理するフィルタブロ グラムです。 nr 。 ff では、逆改行をして表の罫線を引いてい ます ( おそらく、最初にデータを書いてしまい、逆改行して あとで線を引いているのでしよう ) 。 colcrt は、これを処理 して結果を端末に表示するコマンドです。 という感しです。では、例を見てみましよう。 ・横罫線の指示 示は、 ・・・データ中でおこなう ・縦罫線の指示・・・・フォーマット中でおこなう の罫線は、罫線を引きたい行間で、下線 ( ー ) 記号を使って定 のように、引きたいところで縦棒を使って定義します。横 1 ににに . ことになっています。縦の罫線は、フォーマットの部分で、 義します。 ここと ここに もっと自由に罫線 もっと罫線を自由に引きたい場合は、 % cat data .11 40 . pl 20 . TS tab(@) ,box; c lc c lc 1 r . 適用@単価@数量@合計 (allbox などとい / 92 年度年会費 ( 法人 ) 800 , 00g2 ロ 00 , 000. ー 92 年度年会費 ( 個人 ) , 合計@ー9ー 9612 , 000. ー % tbl data ー nroff ー 適用 22 年度年会費 ( 個人月 22 年度年会費 ( 法人月 ー合計 0083 人 912 , 000. ー colcrt 単価 38 , 000 4 , 000 数量ー 2 ロー 3 入ー 合計 600 , 80. ー 12 , 80. ー 612 , 80. ー オプションの box で、表に外枠が付けられます。 UNIX MAGAZINE 1992.7 うに記述したい場合を考えます。 というコマンドを使います。たとえば前例の表を、次のよ 表の途中でフォーマットを変更したい場合には、 途中でフォーマットを変える 171
emacs 入門 図 3 新しい記事が届いていないときのメッセージ NO news IS good スグループの一覧を表示します。左側の数字は、まだ読ん でいない記事の数です。 新しい記事がなく、 Newsgroup バッフアに表示するも のがないときだってあります。そんなときはなんとも味気 ないけれど、ウインドウの中身は真っ白け。その代わり、 工コー行にメッセージが表示されます。 「便りのないのはよい便り」 ( 図 3 ) はい、本当に 日本もネットワークが発達して、世界のあちこちの地域 とつながっています。旧ソ連でクーデターが起きたときも 、、実況中継〃があったほど。、、草の根〃ネットワークが、着々 と根をおろしているようですね。反面、流れる一 ーユースの 量はあまりに膨大ですし、ニュースグループもどんどん増 えて、私などすっかり読み疲れ〃派になってしまいまし こ。こうなると、本当に、、 NO news is good news" だ わ。 最近では、ほとんど絶え間なくニュースが流れ込むよう になってしまいました。こうなると、ヾ No news" なんて もうほとんどありえません 5 。どちらかといえば、、、 No 「便りがないのは虫の知らせ」 news iS bad tunes 。 図 4 9 : ] This is alSO test 10 : [ 19 : A 11 : [ 5:araiguma ] ] This is test [ 3 : ara Subject/< ッファ 、 : 1 いこ月 l. t e 三ヤ とありますね。また、 一 : ド員ト 1 こヤ丁 h ー e ョ」 なんか嫌な予感がする・・ のかしら ? V 基本を甲さえる 。また、バグに引っかかった gnus を使ってニュースを読むときには、 3 種類のバッ フアのお世話になります。 Newsgroup バッフアは、 gnus を起動したときに最初 に表示された図 2 のバッフアです。このバッフアのメジャ ーモードは Group モードで、すでにお話ししたとおりニ ュースグループの一覧が表示されます。モード行にも、 List of Newsgroups 5 ヾ特定のニュースグループを読まない〃という設定もできます。でも、私は設定 していないので、疲労 = NEWS はどんどん溜まります。 116 ・メジャーモードの名前は、、 Newsgroup ・ NNTP サーバーの名前は、、 nntphos€' (-JJ- : Newsgroup {nntphost}) は、 です。 gnus—Group- ほにやら コマンドが使えますが、 を示しています。 これらのコマンドの名前はすべて、 このバッフアでは、ニュースグループを扱うさまざまな UNIX MAGAZINE 1992.7 を扱うコマンドが使えます。これらのコマンドの名前は、 このバッフアでは、カレント・ニュースグループの記事 ます。 ただけでおおよその内容が擱める ( はす ) ようになってい めたサプジェクトも含まれるので、 Subject バッフアを見 が表示されます。このように、一覧には記事の内容をまと Subject: フィールドの内容 記事を投稿したユーサーのアドレス (author) 記事の行数 記事の番号 バッフアの各行には、 ます。 "NGNUS" に続いてニュースグループ名が表示されてい いた記事の一覧を表示します。モード行の左側のはうに、 モードは Subject モードで、特定のニュースグループに届 図 4 は Subjec レヾッフアです。このノヾッフアのメジャー
emacs 入門 -article (g) カーソル位置の記事を表示 gnus—Subj ect¯ ShOV 前の記事を表示 ( 読んだ記事も飛ばさない ) -article (P) —Subj ect— gnus prev article (N) 次の記事を表示 ( 読んだ記事も飛ばさない ) gnus—Subject— next ー —unread—article (p) 前の記事を表示 ( すでに読んだ記事は飛ばす ) —SubJect gnus unread—article (n) 次の記事を表示 ( すでに読んだ記事は飛ばす ) gnus-subj ect- next ー 記事を読んだことにして次の行へカーソルを移動 —as—read—forward (d) gnus—Subject— mark 記事を読んだことにして前の行へカーソルを移動 —as—read—backward (D) —Subj ect —mark gnus —same—subj ect—and—select (k) 同しサプジェクトの記事を読んだことにして次の記事を表示 gnus ¯Subj e c t —kill same-subj ect (C-k) 同じサプジェクトの記事を読んだことにする gnUS—Subject—ki11— as—unread—forward (u) unread マークを付けて次のサプジェクトへカーソルを移動 gnus -Subj e c t ー mark- unread マークを付けて前のサプジェクトへカーソルを移動 —as—unread—backward (U) gnus-Subj ect —mark gnUS—Subject—cIear—mark—forward (M-u) マークをクリアして次のサプジェクトへカーソルを移動 gnus—Subj ect¯clear—mark—backward (M-U) マークをクリアして前のサプジェクトへカーソルを移動 番号で記事をソート —Subj ect—sort-by— gnus (C-c C-s Ⅱ、 C-c C-s C-n) M-x gnus—Subj ect—sort—by— author 名で記事をソート author (C-c C-s a 、 C-c C-s C-a) M-x gnus—Subj ect-sort-by—subJect サプジェクトで記事をソート (C-c C-s s 、 C-c C-s C-s) 日付で記事をソート M-x gnus—Subj ect—sort—by— date (C-c C-s d 、 C-c C-s C-d) M-x gnus—Subj ect—save—in—mail (C-O) mailbox 形式で記事を保存 M-x gnus-SubJect—save—artic1e ( 0 ) 指定したフォーマットで記事を保存 M-x gnus—Subj ect—describe—briefly ( ? ) 簡単なドキュメントの表示 M-x gnus-lnfo-find-mode (C-c C-i) texinfo のドキュメントを表示 M-x gnus-version (V) ノヾージョン番号の表示 Article ′くップアのコマン 己事の次のページを表示 M-x gnus-Artic1e-next-page ( く SPC 〉 ) M-x gnus-Artic1e-prev-page ( く DEL 〉 ) 己事の前のページを表示 M-x gnus—Artic1e—describe—briefIy ( ? ) 簡単なドキュメントの表示 M-x gnus-lnfo—find-mode (C-c C-i) texinfo のドキュメントを表示 Emacs isp 変数 d 事を保存するコマンドを設定 gnus—default—article—saver 北陸先端科学技術大学院大学入学者募集 北陸先端科学技術大学院大学では、下記の要領で入学者を募集する。 資格 : 大学学部卒業者 ( 出身学部・学科不問 ) 、または学部に 3 年以上在学した成績優秀者。企業などか ら派遣される社会人には推薦制度あり。 選抜方法 : 面接を主体とし、調査書と健康診断の結果を総合して判定。 選抜日程 : 第 1 回 1992 年 8 月 1 日 ( 土 ) ~ 8 月 2 日 ( 日 ) 第 2 回 1992 年 9 月 26 日 ( 土 ) ~ 9 月 27 日 ( 日 ) 第 3 回 1993 年 1 月 30 日 ( 土 ) ~ 1 月 31 日 ( 日 ) 第 1 回の出願期間 : 1992 年 7 月 6 日 ( 月 ) ~ 7 月 10 日 ( 金 ) 研究科 専攻 前期課程後期課程 情報科学 情報処理学 60 人 18 人 研究科 月システム学 65 人 19 人 注 : 後期課程の学生受入れは 1994 年度から。 応募要領 : 募集要項の送付を希望する場合は、 310 円切手を貼付した返信用封筒 ( 角型 2 号 ) を同封のうえ、 下記宛に請求すること。 〒 923-12 石川県能美郡辰ロ町旭台 15 北陸先端科学技術大学院大学学生課 (TEL 0761-51-1179 ) 一三ロ 1 三ロ 入学定員 : 134 UNIX MAGAZINE 1992.7
emacs 入門 local.test グループの次の記事 ( 11 番 ) が表示されました ( 図 8 ) 。 さらにもう 1 度く SPC 〉を叩くと、今度の記事はすこし長 くて 1 画面に表示できません ( 図 9 ) 。でも、やつばり、、心得〃 に従ってく SPC 〉を叩いてみましよう。 ArticIe バッフアの 記事がスクロールされ、続きが表示されましたね ( 図 10 ) 。 ュースを読 ところで、図 6 の Newsgroup バッフアに戻って gnu ・ emacs. help グループのところを見てください。このグル ープには、大量の記事が溜まっています。このように一定 数以上の記事 ( デフォルトで 50 ) があるグループを選択し です。 たときには、 Subject バッフアに移動する前にいくつの記 図 6 は Newsgroup バッフアで、カーソルのある 事を転送するかを訊ねられます ( 図 11 ) 。こんなときには、 local.test グループがカレントのニュースグループです。 適当な数字を入力してください。考えるのが面倒なら、 50 この状態でスペース ( く SPC 〉 ) キーを叩くと、ウインドウが くらいにしておけばよいでしよう。指定された数のサプジ 2 分割されて、上のウインドウには 10Ca1. test グループの ェクトが Subject バッフアに読み込まれます。 己事のサプジェクトを集めた Subject バッフアが表示さ れました ( 図 7 ) 。カーソルは、最初の記事 ( 9 番 ) に自動的 gnus では、く SPC 〉を叩き続けると、次々と新しい記事を 表示したりスクロールしたりするので、片手だけで ( なん に置かれています。 だったら片足だけで ) ニュースが読めます。余った手でメ Subject バッフアのヘッダは、階段状に表小されていま モをとってもよし、コーヒーを飲むもよし。メールを書く すね。しかも、ヘッダは記事番号順には並んでいません。 、むむ、それはさすがに無理か。 これには、いったいどんな意味があるのでしよう。 ことだって・・ Subject バッフアで最後の記事を読んでしまったら、図 ニュースは、 12 のようなメッセージをエコー行に表示します。ここで別 1 ) 誰かが記事を出す のニュースグループを選んだり、 Newsgroup バッフアに 2 ) その記事に対する意見をまた別の人が出す 戻ったりすることもできますが、やはりなんといわれよう 3 ) さらにその意見に対してまたまた別の人が記事を出す が問答無用でく SPC 〉キーを叩き続けます。すると、次のニ ュースグループの最初の記事が表示されます ( 図 13 ) 。 を繰り返すことがあります。このような、、ある記事に対す ただし、一番最後だけはく SPC 〉キーではすませられませ る意見〃は、ヾフォロー〃とか、、フォローアップ〃などと呼 ばれます。フォローアッフ。記事はどの記事に対するフォロ ん。 gnus を終了させるときには、 ーアップかが一目で分かるように、図 7 のようにインデン M-x gnus-Group-exit トされています。また、記事の順番も記事番号順ではなく、 を実行するか、 Newsgroup バッフアで quit の、 フォローの記事はもとの記事に続いて並べられます。これ ならば、同しテーマの記事をまとめて読めて便利でしよ。 次に、下側のウインドウに注目してください。このウィ を叩いてください。このコマンドは、確認を求めるメッセ ンドウは、記事の内容を表示した ArticIe バッフアです。 ジ $Are you sure you want tO quit reading しや、もう 1 度く SPC 〉を叩いてみましよう。今度は、 図Ⅱ読んでいない記事が多いときは転送する記事の数を訊ねられる HOV many articles from gnu. emacs. help (default 105 ) : ロ 図に Su 切 ec レヾッフアの最後で表示されるメッセージ no more unread articles (Type SPC t0 gnu ・ announce [ 2 ] ) 1 ) Newsgroup バッフアでグループを選び、 2 ) Subject バッフアで記事を選び、 3)ArticIe バッフアに表示された記事を読む を繰り返して 3 種類のバッフアを渡り歩きます。 でも、何も難しい操作は必要ありません。 むときの心得は、 判ラックスしてく SPC 〉キーを叩き続ける〃 1 = 1 ロ 118 UNIX MAGAZINE 1992.7