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検索対象: UNIX MAGAZINE 1992年8月号
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1. UNIX MAGAZINE 1992年8月号

連載 続ウインドウ・システムについて一④ プン / クローズの概念で扱われる。入力サー ーをオープ ンして XIM を得るには XOpenIM() を、入力サーバー をクローズするには XCloseIM() を使う。 Xlib の入力メ ソッドに対する処理は、以降すべて XIM を通じておこな われる。 オープンする入力メソッドは、 XOpenIM() を呼び出 した時点でのクライアントのロケールと、ロケール・モデ イファイアの設定で決まる。 XIM は、オープンされた時 点でのロケールを言当求しているので、オープン後にクライ アントのロケールを変更しても、すでにオープンしている XIM には景些がおよは・ない。複数の言語を入力したい場 合は、ロケールやロケール・モディファイアの設定を変史 して、 XOpenIM() を複数回呼び出し、複数の XIM を 得て使い分けることもできる。ただし、 XIib か複数の入力 メソッドの同日吏用をサポートしていなけれはならない。 入力メソッドは、前述の 4 つの入力オにのうち、いく っかをサポートすることになる。たとえは、きわめて簡素 な入力サーバーでは、ルート・ウインドウ入力様式しか サホートしていないこともあるし、高度な入力サーバーで は、 4 っすべてのオにをサポートしていることもある。 オープンした入力メソッドがどの入力オにをサポートし ているかは、 XGetIMValues() 関数を用いて XIM の属 性を問い合わせれば分かる。 入力コンテクスト クライアントには、一殳に複数の入力フィールドが存在 する。 X ⅱ b では、それら複数の入力フィールドを同時に独 立して管理できるよう、入力コンテクスト (XIC) とい う概念を用意している。入力コンテクストは、対のけら れた入力フィールドのさまざまな状態をイ尉寺する構造であ ると考えられる。入力コンテクストは、 XCreateIC() 関 数に XIM を指定して作成し、 XDestroyIC() 関数で破 壊する。 入力コンテクストの使い方は次のようなガ去が考えられ るが、これは X の描画における GC の用法と似ている。 ・すべての入力フィールドに対して、それぞれ 1 っすっ 入力コンテクストを作成し、対応づける。入力コンテク ストは、対応づけられた入力フィールドの完全な状態を イ尉寺するため、あるフィールドに対するプリエディット 76 の途中で、別の入力フィールドに移っても、すでに入 力したプリエディットの状態が失われることはない。た だし、この去では、 XIib や入力サーバーの資源をか なり使うことになる。 ・入力コンテクストを 1 つだけ作成し、複数の入力フィー ルドに対してそれを共用する。入力フォーカスが変わ り、別の入力フィールドの処理に移るたびに、入力コ ンテクストの状態を新しい入力フィールドに合わせて、 再初期化する必要がある。したがって、ある入力フィー ルドに対するプリエディットの途中で、別の入力フィー ルドに移ると、いままで入力したプリエディットの状態 は破棄されることになる。この方法は、構造も簡単で、 資源も最小限しか使わない。 図 11 に、 XIM と XIC 、およびクライアントの入力フ ィールドの関連を示す。入力コンテクストは、作成された ときに指定された XIM のロケールをイ尉寺する。したがっ て、 1 つの XIM から作成された入力コンテクストは、通 常は同一の言語を扱うことになる。また、 XIM のサポー トする入力本にのうち、どれを使うかということも、入力 コンテクストごとに設定される。このため、入力フィール ドごとに、異なった入力本にを用いることも可能である。 入力コンテクストが対応づけられる入力フィールドは、 ー勺にはウインドウである。クライアント中のあるウィ ンドウに対するキー入力を入力メソッドが受け取って、プ リエディットや変換をおこない、結果をクライアントに渡 すという処理が、通常の入力メソッドの動作である。この 処理を正しくおこなうためには、必要な情報をクライアン トと入力メソッドのあいだで交換しなければならない。こ れは、すべて入力コンテクストを単位として、入力コンテ クストの属性の設定や取得というかたちでおこなわれる。 入力コンテクストの属性には、以下のような不頁のもの がある。 ・入力様式ーー入力コンテクストか従うべき入力様式 この属は、入力コンテクスト作成時に指定し、以後変 更できない。 ・クライアント・ウインドウーークライアントを代表す るトップレベル・ウインドウ。別箇所や直上などの入力 オにでは、プリエディット領域やステータス領域のため UNIX MAGAZINE 1992.8

2. UNIX MAGAZINE 1992年8月号

ワークステーションのおと一の ・ Fujitsu M2624SA ( 約 500MB ) M2624SA:CNH2 左から 5 ~ 7 ピン、 5 が MSB 、 IN で 1 M2624SA : CN6 、基板中央 AO-vA2 ピン、 A2 が MSB 、 IN で 1 ・ Hitachi DK516C ( 約 640MB ) DK516C:SCSl コネクタ横、 4 ピン ( 」 8 ) コネクタから 1 ~ 3 ピン、 1 ピンが MSB 、で 1 夫で管理か楽になるという好例ではないでしようか。 自慢するはどのことではありませんが、ちょっとした工 管理者ならこの程度の情報で十分です。 からないかもしれませんが、何回か設定をした経験のある まったく知記丿ゞない人には、いったいなんのことだか分 るので、ラベルが 2 つあります。 Fujitsu の M2624SA は設定するスイッチが 2 カ所あ ディスクのように 0 になるものと、 2 不鶤頁あります。 IN で 0 : チップスイッチを入れて 1 になるものと、この しく設定できませんね。 います。どちらが上位 (MSB) かが分からないと、正 ON/OFF で 0 ~ 7 までの値を指定するようになって 7 が MSB : はとんどの場合、 3 つのチップスイッチの するものを指定しています。 含まれています。スイッチのなかで、 SCSI ID を設定 SCSI ID だけではなく、ほかの機能を指定するものも 左から 5 ~ 7 ピン : 多くの場合、チップスイッチには、 はすです。 号です。ディスクの基板をじっくり眺めるとみつかる 」 P114 : SCSI ID を設定するためのチップスイッチの番 DK312C: ディスクの型番です。 それぞれの未を、 Hitachi DK312C を例に説明しま 86 ・サポート ・開発 ターゲットの言 t 算機の竟は、 言 t 算機の環境をいかに揃えるかが大きな問題になります。 ソフトウェアの開発、販売をしていると、ターゲットの OS のサポート の両方の段階で必喫です。 開発の段階では、ターゲットの OS は 1 つに絞ること が多いようです。この場合は、ターゲット用に 1 台の計 算機を用意し、そこで竹璞をするようにします。また、慣 れてくれば、最初は社内の環竟で開発をおこない、定期的 にターゲット環竟でテストをおこなうということもできる でしよう。開発工竟は、サポートのための環竟とくらべて 自由度か高いので、それほど問題にはなりません。 困るのはサポートの環竟です。開発段階ではターゲット は 1 つですが、出荷されて時間か経つにつれて、 OS や ウインドウ・システムは次々にバージョンアップされま す。そのため、サポートの段階では、出荷したソフトウェ アが対応しているすべての OS やウインドウ・システムは もちろん、 ードウェアまでひととおり揃えなくてはなり ません。しかし、これは大変な労力です。 私の会社では Sun をターゲットにする場合が多いので、 Sun について考えてみます。ます、 SPARCsystem の OS ですが、現在、ユーサーのあいだて使われているおも なものは、 ・ SunOS 4.0.3 ・ SunOS 4.1.1 ・ SunOS 4.1.1 Rev B ・ SunOS 4.1.2 の 4 不頁とそれぞれの日本語版で、合言 t8 不頁あります。 さらに、 Sun3 アーキテクチャのものが、 ・ SunOS 4.0.3 ・ SunOS 4.1.1 ・ SunOS 4.1.1 ー UI が 3 種類、日本語版も入れると 6 不頁あります。真面目 にサポートしようとすると、合言 t 14 不頁の環竟が必要で す。言い換えれば、サポートのためだけに 14 台の Sun を 揃えなければならないのです。 そんなことはとてもできない相談なので、なんとか効率 的なガ去を考えなければなりません。 ます、 Sun3 についてですが、これを使った新たな開発 はなく、サポートのみ必喫です。また、間合もあまりな いので、 1 台の Sun3/80 に 2 台のディスク ( 100MB ) を 付けておき、過去に問合をが多かった、 UNIX MAGAZINE 1992.8

3. UNIX MAGAZINE 1992年8月号

SONY ソニー・テクトロニクス 高速 RISC チップと 拡張→ヾの採用で高性能を実現 ・デュアル・プロセッサ・アーキテクチャの高性能グラ刀ック X ウインドウ・ターミナル ・アプリケーション・チューンされた X サーパ・ソフトウェア ・グラフィック世界のリータ ソニー・テクトロニクス株式会社 情報機器部 / 東京都品川区大崎 1 ー 6 ー 4 新大崎勧業ビル〒 141 TEL 03 ・ 3779 ー 7611 土浦営業所 / 0298 ・ 24 ー 2602 名古屋営業所 / 052 ・ 58 ト 3547 大阪営業所 / 06 ・ 947 ー 0322 広島営業所 / 082 ・ 222-7221 福岡営業所 / 092 ・ 472 ー 2626 opENLOOK X 「 TekColo 「システム ツイストべア・サポート % トにト驀トを卩 ローカル・ウィシドウ・マネジに Motifl.N* 用 デュアル・プロセッサ・アーキテクチャ ケーション上て、実力を発揮します。キーポ 読み込んて、使用て、きるため、ホストコンヒ。ュ ータのディスク・エリアをセープてきます。 XP330 シリーズは、 RISC プロセッサ MI ード、マウスなどの標準入出力装置の他に、 タッチ・スクリーン、バーコード・リーダなど PS R3000 と TI 社 TMS34020 を採用した デュアル・プロセッサ・アーキテクチャて、、 をサポートし、幅広いアプリケーション分野 ネットワーク・サポートとグラフィック・プロセ に適応します。 豊富なローカル・クライアント・プログ スを効率よく並行処理する等の優れたパフ ォーマンスを提供します。 アプリケーション・チューンされた X サー NFS 、 SNMP 、 SLIP をはじめ、 OSF パ・ソフトウェア / Motif1.1 をローカル・ウインドウ・マネー XP330 シリーズは、 CAD/CAM/CAE/ ジャとしてサポート。また、 TCP/IP DEC CIM などの本格的なエンジニアリング用 net 、 LAT プロトコルをサポート、 Cterm 、 途に開発された X ターミナルて、、 X ウインド TeInet ウインドウもローカルて、サポートして ウ・システム V11R4 をベースにさまざまな います。 SUN フォントとバイナリ・コンパチ 拡張機能が付加されており、実際のアプリ プル、 DEC の pcf 、 dwf フォントをそのまま 資料請求 N 。 017 新製品 TekXpress ファミリ XP330 ンリーズ ・ XP330 シリーズ・ラインナップ 1 , 280 X 1 , 024 XP338 型 19 インチ 256 色カラー 1 , 152X900 XP337 型 19 インチ 256 色カラー 1 , 152X900 XP336 型 17 インチ 256 色カラー 1 , 280 >< 1 , 024 XP334 型 19 インチ 256 グレー・スケー丿レ

4. UNIX MAGAZINE 1992年8月号

FCode プログラムのテンヾッグには、 Open Boot 自体 イスドライバ ( ディスクやある種のテーフ用のドライバな のデバッグに使うものと同じツールか利用できる。 FCode ど ) は、このパッケージを利用している。これにより、上 プログラムはコンパイルされ、 F 。 rth プログラムと同し実 位のソフトウェアに対しては一貫してバイトストリームで 行形式になる。そして、逆コンパイラを使えば、ソースコ のインターフェイスか提供できる。このようにして、特 ードに戻せる。新しい FCode ドライバを開発するときに 別なことをしなくても、プートプログラムをさまざまなプ は、プログラムを FCode の形式に変換する必要はない。 ロックサイズのデバイスで動くようにできる。 コードは F 。 rth のソースコードの形式でテストでき、動 端末工ミュレータバッケージはディスプレイ・デバイス くようになれば、 FCode に変換して ROM のなかに置け で使用される。このパッケージは文字を表示するディスフ ばよい。 レイ・デバイスの : 頁に置かれ、 ANSI 端末をエミュレー トし、特定の ANSI ェスケープ・シーケンスを処理する。 不揮発性メモリ ル 1 および 8 パッケージは、ビットマップで文字を表 Open Boot では、いくつかのシステムの成疋用のノヾラ 示するルーチンである。これは、ダム・フレームバッファ メータは、イ寸軍発生メモリのなかに置かれる。どのような をもつデバイスのドライバで使われる。 パラメータがあるかはシステム依存だが、そのなかには、 TFTP ノヾッケージは Trivial File Transfer ProtocoI ューサーか設定・尺できるものが含まれているだろう。 を実装し、ネットワークからの起動のために使用される。 たとえば、起動するデバイスやコンソール・テンヾイスの名 前、入力デバイスのシリアル通信速度などである。ューザ ーやプログラムがこれらのオプションにアクセスする場合 には、人間か読むことができる名前を使う。これらのオフ Open Boot は、 Sun か現在出荷しているすべてのコ ションのイ寸軍発生メモリのなかのオ昜所やエンコード形 ンピュータで使用されており、・変も使用される予定であ 式は、それぞれの Open Boot のみが知っている。これ る。 Force Computer は、 Open Boot ファームウェア により、製品の改良とシステム要求の変化にともなう、新 を、いくっかのプロセッサとバスを使用した新しい製品に しいオプションの追加や旧いオプションの削除が容易に 採用した。 IEEE P1275 Open Boot ワーキンググルー なる。 プは、 Open Boot をもとにしたファームウェア標準につ いて需義をおこなっている。 イ甘軍発性メモリの一碚には、 Forth のソースコードである スクリプト・ファイル NVRAMRC のために使用され 成功 る。 NVRAMRC はユーサーの作成した Forth コマンド を置いたり、拡張、バグフィックス・パッチ、カスタマイ Open Boot では、プロバティのリストを使って計算 機の情報を報告するため、同し OS のカーネルで、多数の ズに使える。 Open Boot は、 NVRAMRC の内容を起 重加に自重加勺に実行する。 ードウェア・プラットホームをサポートできる。 Emacs ふうの行編集機能を使って、 NVRAMRC の 従来は、 Sun の UNIX カーネル自体がサホートしてい る計算機とその緻を判断していた。現在は、 Open Boot 内容を変更できる。 のプロバティリストから、それぞれのキ致 ( キャッシュサ サホート・パッケージ イズなど ) を得ている。新しいハードウェアでも、同しフ Open Boot には、いくつかの系囚みのパッケージがあ ァミリーに属していれは、カーネルを変更する必要はない。 る。これにより、ドライバが実行するいくつかの竹業を助 FCode は言 t 算機に依存しないので、 SBus を計算機か けることができる。 ら独立させることができる。したがって、同し SBus カー deblocker パッケージは、バイトストリームを利用 ドを異なる CPU をもつハードウェアでも使用できる。も した読み書きと、プロック単位での読み書きを変換する。 ちろん、、取り付けられた " デバイスを認識したり、同じ 本質的にプロック単位でアクセスしなければならないデバ プートドライバを使用することもできる。 114 UNIX MAGAZINE 1992.8

5. UNIX MAGAZINE 1992年8月号

イ←をかたちに 信頼と創造の富士通 こんどの DZ—X は 仕事が拡がるね′ . FUJITSU : DS/90 70()() 充実したサービスとサポートて とても安心てす。 すごい 0 豊富なソフトウェアて、 さらに使いやすい 0 時代を先取るシステムを提案ー UN Ⅸコンピュータ『 DS / 9 0 7 0 0 0 シリーズ』 安心を提供する、充実したサービス & サポート 幅広い業務処理に応える強力なハードウェア 新たに「 Super SPARCTM 」搭載の DSserver 6 豊富な経験を持っ UNIX スペシャリストが、導入か ら保守に至るまて、充実のサービスとサポートを提供。 モデルを提供し、 90 ~ 180MIPS の高性能を実現。 さらに、エントリーモデル DSserver7520 、 TFT 液品 また、 UNIX を中心としたオープンなコンヒ。ューティ ング環境の設計・適用を支援する「オープンシステ ディスプレイ採用のラップトップワークステーション ムインテグレーションセンター ( OIC ) 東京」の開設 などを追加。オープンな分散コンヒ。ューティングの中 など、「 DS / 90 7000 シリーズ』を最大限にご利用い 核を担うハードウェアに相応しい 18 モデルフルライ ただくためのサービス & サポート体制を強化いたし ンアップとなりました。 ます。 柔軟なシステム構築を支援するソフトウェア UN Ⅸオペレーティングシステムは、 UN Ⅸ System LabO 「 atO ⅱ *. が開発し、 ライセンスしています。 高性能・高信頼を実現する富士通製リレー Super SPARCTM は、 SPARC lnternationa はりテキサスインスツルメント社が使用 ショナルデータベース「 RDB Ⅱ」や、 USL 社 許諾を受けている商標です。 TUXEDOØは、 UNIX SystemLa a ′ . の米国てつ登録商標てす。 の TUXEDO ⑩ V 2 に準拠した TP モニター NetWa 「 e は、米国ノベル社の商標です 「 TP-TUXEDO 」を提供。また、 MESSAGE 90S のコンセプトに基づいた各種製品群や英国 ICL 社 との共同開発製品のオプジェクト指向ツールキット 「 GUIDE POWER 」を提供いたします。さらに、 「 NetWare 」、統合オフィスシステム「 IFOS ー SV / U 」、文書処理ソフトウェア「 Augusta 」、ワープロソ フトウェア「 OASYS 」などオフィス環境を支援するソ フトウェアも提供いたします。 本広告に掲載の全商品ならびにそれに関連する満粍品等および役務について、こ物入の際、消費概が付加 されますのでご承知おき願います . シリーズ 富士通株式会社システム第ニ販売推進部〒 0 東京都千代田区丸の内ト 67 谷 ( 03 ) 3 幻 6 ー 32 Ⅱ代大阪支社〒 530 大阪市北区堂島ト 5 ヨ 7 谷 ( 06 ) 344 ーⅡ田代 資料請求 N 。 013

6. UNIX MAGAZINE 1992年8月号

図 6 連載 / 続ウインドウ・システムについて一④ ライプラリ方式 Disk 辞書など Xlib Client Code 入力メソッド成例 図 7 入力メソッド例 Client Code Xlib 簡単な入力メソッドであれ ば、 x ⅱ b のなかに含めてしま うことができる。 フェイスが悪くなり、そのぶん入力メソッドの処理は簡単 入力サーパー方式 Disk 辞書など になる。 Xlib のイ策としては、 この 4 不頁の入力オにがあるこ とを前提とし、どの入力本にもサポートできるような API を定めている。ただし、実際にどの入力オにをサポートす るかは実装依存とされている。したがって、利用する実装 によっては、 4 不頁の入力様式がサポートされていないこ ともある。 ライプラリの構成方法 入力メソッドを処理する部分 ( 入力メソッド・ライプラ リ ) は、クライアント・コードからすれば、 XIib の内部に 含まれているようにみえる。図 6 は、コンポーズ・キーな どを用いる、軽徴な入力メソッドを実際に XIib の内部に 実装した場合の構成を示している ( 図中の、、 X / M - 励 " が 入力メソッド・ライプラリを表す ) 。 しかし、存在しうるすべての言語に対する入力メソッド を XIib の内部に取り込むことは、物理的に不可能であろ う。とくに、日本語などのアジアの言語では、単独の言語 をサポートするだけでも大変な処理を必喫とする。 このため、 XIib のイ士様としては、図 7 に示すように、入 カメソッドをクライアントとは別の分離プロセスーー入 カサーパー ( 図中ではン財 Server") として実装できる ようになっている。この場合、 Xlib に含まれる入力メソッ ド・ライプラリは、なんらかのガ去で入力サーバーと通信 するためのスタブ関数群となる。 XIib の仕様上は、どのようなガ去で入力メソッドを実 装してもかまわないことになっている。入力メソッドを 入力サーバーとして独立させた場合、次のような利点があ 74 る。 入力メソッドを分離したプロセスとして 実装することも可能。 ・アジアの言語のように、入力メソッドが巨大である場 合、そのコードが各クライアントに含まれてしまうよ り、入力サーバーとしてうしていたほうか、全体として メモリの節約になる。 ・複数のクライアントの入力メソッドを、単一の入力サー バーか担当するように実装することで、辞書の参照結果 などの共有が可能となる。 入力サーバーが分離していることにより、ユーサーに よって好みの入力サーバーお尺できる ( あらかしめ、 交換可能なように入力サーバーを実装しておく必要が ある ) 。 一方、次のような欠点もある。 ・ユーサーのキー入力に応じて、 X サーノヾー、クライアン ト、入力サーバーの複数のプロセスが同時に仕事をおこ なうことになり、コンテクスト切替えが頻繁に起こる可 能陸がある。 入力サーパーの構成方法 入力サーバーを分離する去をとる場合、 X サーバー クライアント、入力サーバーの 3 者の関係として、フロン トエンド方式とパックエンド方式の 2 不頁の形式が考えら れる。 UNIX MAGAZINE 1992.8

7. UNIX MAGAZINE 1992年8月号

次世代 X-Window TerminaI C ーシリーズ CIT-XE 25601 ンチ \ 680 , 000. ー ( 旧標準価格 *850,000.—) ・ TMS34020 ( 32MHz ) 、 4M バイトメモリー ・ロインチカラーディスプレイ (1 280 x 田 24 ドット ) ・ 256 色同時表示、』 S 配列キーポード、 3 ボタンマウス CIT-XE シリーズは、 X-Window TerminaI の ネットワークを介した 一括管理を可能にしました。 今までの X-Window TerminaI は、 X ー Window Server を搭載するだけのもので あり、 UNIX マシンのようにネットワーク情報 の相互通信が不可能でした。このため X ー Window Term ⅲだけがネットワーク管理 の面で孤立していました。しかし、 CIT-XE シリーズは、以下の機能をサポートしてお りますので、ネットワーク間の相互通信を可 能とし、ネットワーク管理の対象となりました。 ・ SNMP ( SimpIe Network Management Protocol) MIB/MIB Ⅱを標準サポートしま ・新甲ⅱ C e を取得しており、 CIT-XE シリーズの内部情報を SNMP の MIB 変数 に準拠させました。 ・ローカルデーモン (telnet-d, rsh-d,rlogm- d) 、ローカルクライアント ( C / 襯 ) を搭載す ることで内部情報をユーザに対して開放し ました。 このため、 CIT-XE シリーズの Set-Up 情報 をネットワークを介してユーザが変更した り参照することを可能にしました。 ソフトウェア開発から CAD/CAM/OA 分野まで幅広い用途に答える豊富なラインアップ C ー XEIP ん CIT-XE256C CIT-XE CIT-X 256 色同時表示カラー プラズマディスプレイ モノクロディスプレイ モノクロディスプレイー体型 X-Window TerminaI X- Window Terminal X ー W indo w Terminal X-Window Terminal ・ CPU:TMS34020(32MHz) ・ CPU : TMS34020 ( 32M Hz) ・ CPU : TMS34020 (32MHz) ・ CPU : TMP683 田 (12.5MHz) 十 TMS34 田 0 ・メモリー : 4 ~ 36M バイト メモリー : 4 ~ 36M バイト ・メモリー : 4 ~ 36M バイト (50MHz) ・ CRT コ 6 インチプラズマディスプレイ ・ CRT コ 7 / 円インチモノクロディスプレイ ・ CRT コ 7 / 円 / 幻インチカラーディスプレイ ・メモリー : 3 ~ ロ M バイト ・解像度コ 280X 24 ドット ・解像度コ 280X 24 ドット ・ CRT:15 インチモノクロディスプレイ ・解像度コ 280X 田 24 ドット ・解像度コ 280 x 960 ドット ※ X-Window system は MIT 、 TMS34020 及び TMS34010 は TI 社、 TMP68301 は東芝社、 NFS は SUN 社の登録商標です。 UNIX は UNIX System Laboratories 社が開発し、ライセンスしている OS です。 CIT-XE シリーズの内容が さらに充実しました。 C / T - XE シリーズは、一人に一台の X ー Window 環境をより現実的なものとするため に標準価格を大幅に ( 12 ~ 20 % ) 値下げ 致しました。又、時代のニーズに答えるべく 新たに以下の機能をサポートいたします ・ X11R5 を内蔵 ROM に搭載しました。 ( も ちろん設定を変えることでホストからのロー テンングも可能です。 ) ・ネットワークの負荷を軽減するとともに、ホ ストのパワーを有効に利用できるようにロー カルウインドウマネージャ ( け襯 ) を搭載 しました。 ・モデムとの接続を容易にするオートダイ ャリング機能を搭載しました。 ・入力デバイスとしてバーコードリーダー に加えてタッチパネルをサポートしました。 ( 3 ボタンマウスフルエミュレーション ) ・ TFTP に加えて NFS をサポートしました。 ( フォントローディング ) ・パフォーマンスを大幅にアップしました 1- 0 ・ ・■ 藤忠エレクトロニクス株式会社 営業第ニ部営業第四課 〒巧 0 東京都渋谷区渋谷 2 ーーー東邦生命ビル 27 階 TEL. ( 03 ) 3486 ー 5856 大阪市店 〒 5 引大阪市中央区久太郎町 4 ー 2 ー 15 本町セイキビル ( 伊藤忠別館 ) 5 階 TEL. ( 06 ) 24 ト 42 引 名古屋営業所 〒 460 名古屋市中区丸の内一一口一円名古屋長銀ビル 6 階 TEL. ( 052 ) 204 ー 2575 資料請求 N 。 .89 総販売元

8. UNIX MAGAZINE 1992年8月号

Open Boot の階層的な名前付けの構造は、さまざま なバス構造をもつシステムをサポートしている。これは、 比較的単純なバス構造をもつ SPARCstation1 (Open Boot を最初に採用した言 t 算機 ) から、マルチプロセッサ や多重バス、階層的なバスをもつシステムまで対応できる ように拡張されている。 物理白冓造を厳密に反映した Open Boot の命名規則 は、 Solaris 2.0 カーネルの内部の命名方法に影響を与え た。 Sun の Device File System(devfs) は、 Open Boot の命名規則をもとにしている。 Sun の 2 段階目のディスク・プートプログラムは、 Open Boot のもとで動作するように Forth で書き直 された。これによって機能が向上し、サイズが小さくな り、 CPU に依存しないようになった。そのほかの Sun の、、スタンドアローン " プログラムは、 Open Boot に低 レベルのテンヾイスアクセスとメモリ管理を任せられるよう になり、以前より計算機 , 、の依存生が大幅に減少した。 Forth 言語の使用は長期的には有効であったが、初期の 段階ではいくっかの問題が発生した。 ROM 環境では、メ モリ容量に厳しい制限がある。 Forth でメモリを有効に利 用し、 Open Boot の各要素か伺じランタイム・システム を利用できなければ、機能を削らすに Open Boot を実現 することはできなかったであろう。 Forth を使用する際の最初の問題は、 C 言語のように よく知られていないので、うさんくさくみられることであ る。この結果、多くの政治的問題が発生し、プロジェク トの初期段階では多くの時間がその角夬に費やささら に、 F 。 rth プログラマーは、 C プログラマーよりみつける のか難しいという間題があった。この問題の 1 つの解決方 法は実地訓練である。 Sun の Open Boot 開発チームのメ ンバーの 1 人は、 Forth を使った経験がなかったが、使え るように訓練するのはそれはど難しくはなかった。 Open Boot か成功して Forth か業界で受け入れられるようにな るなら、これらの問題の一墻 ; は角夬されるかもしれない。 OS の開発者やハードウェア開発者のうち、 Open Boot の機能を自分たちのハードウェアやソフトウェアのデバッ グに使いたいと考える人は、 30 分はどで、 Forth の機能 の必要な部分を学べるだろう。 F 。 rth プログラムをイ甘軍発性メモリのなかに置けるセル フパッチ機能は、たいへん便利である。この機能によって、 UNIX MAGAZINE 1992.8 Open Bo 高価で混乱を招く ROM のバージョンアップを避けるこ とかできる。 Open Boot のデバック饑能は、よく使われるように なった。いくつかの OS の開発者は Sun の kadb カーネ ルテンヾッガを使うのをやめ、 Open Boot に組み込まれて いる機能を利用するようになった。あるハードウェア・エ ンジニアは、現在、自分で Forth を使って立ち上げると きの診断プログラムを書いている。そして、診断工ンジニ アカ発したプログラムは使わないようになった。言斤プ ログラムの FCode ドライバへの変換は、はんのわすかな 手間でできることもある。 FCode ドライバのための組込みデバッグ機能により、 デバック環境を用意する必要がなくなった。この常駐の ファームウェア・デバック環境により、標準ではない構 成やサポートされていないデバイスによって発生するユー サーの問題は、だいたい電話て解決できるようになった。 FCode 、ドライバは対言乱勺に逆コンパイルでき、順番に実 行およひ検証ができ、パッチが当てられるからである。 失敗 現在の Open Boot アーキテクチャは第 2 版 2 で、第 1 版の多くの間違いを訂正できた。 第 1 版の間題は、時間不足、我々自身の無知、、、誰で も最初は間違う " 症羊などが原因である。第 1 版の問題 には、次のようなものがあった。 ・糸寸アドレス 第 1 版では、テンヾイスのアドレスとして、 CPU の物理 アドレス空間でのアドレスを返していた。こは、親の デバイス中アドレス空間を使用すべきであった。 ・プートドライバの未サポート 取イ寸け可能なディスプレイ・デバイスのドライバはサ ポートしていた。プートドライバもサポートしようとし たが、正しく動作しなかった ( 設引・の難しさとバグのた め ) 。これは、第 2 版でサポートされるようになった。 ・、。スな互換羅 2 UNIX カーネルとさまざまな中間プートプログラムの 移植を容易にするために、第 1 版では、 Sun の Open Open Boot 第 2 版 (Open Boot 2. X ) は、 SPARCstation2 、 IPX などて利用できる。 OS か起動する前の ROM モニターの状態で、 本文中で述べた絖態を、あれこれ試すことカきるだろう。 115

9. UNIX MAGAZINE 1992年8月号

よりパワフレになりました。 A S T E C CodeCenter は C 言語の、 ObjectCenter は C + + 言語のフログラム開発、テパッグテスト、 保守のための UNIX 統合フログラミング環境です CodeCenten ObjectCenter はソフト ウェアの品質を向上し、プログラミングの開発コストと時間を削減します 、ノフトウェア構成 CodeCenter ObjectCenter プログラミング環境 十十 文書処理 CodeCenter 、 ObjectCenter の特長 インタブリタ、インクリメンタル・リンカ、各種プラウサを装備ぽいます ・メモリ関係のエラー・実行時工ラーを検出できるのは C0deCenter 、 ObjectCenter だ けです。 ・プログラムとデータ構造を理解できるような優れたグラフィカル・プラウサを提供してい ます。データ構造、関数呼び出しのツリー構造および関数や変数の参照関係を表示・ 修正しながらプログラミングできます。 ・日本語対応 ・ ObjectCenter は C + + 2.1 を完全にサポート、また C と C + + の混在したプログラム開発 をサポートします。 お知らせ : ・ CodeCenter/ObjectCenter 紹介セミナーを開催中 ・ SUN World Expo 出展 ( フス番号 7-32 ) 8 月 26 ・ 27 ・ 28 日 日本コンべンションセンター ( 幕張メッセ ) 株式会社アステックは、 CenterLine Software ヨ nc. の日本代理店てす。 ・ CodeCenter/ObjectCenter は、 CenterLine Software,Inc. の登録商標てす。 ・その他の製品名は、製造会社 / 販売会社の商標もしくは登録商標て・す。 株式会社アステック〒 162 東京都新宿区南町 6 番地 BR 市ヶ谷 1 TEL. ( 03 ) 5261 ー 5972 ( 代表 ) CodeCenter 、 Ob 」 ectCenter は オープンな統合ソフトウェア開発環境を提供しま魂 データベース、 CASE ツール、ユーザインタフェース・ビルタなどのソフト ウェアとのインタフェースを実現し、 UNIX 統合環境てのソフトウェア開発を ードウェアメーカーの提供する統合化環境もサポ サポートします。また、 ートします。 CodeCenter 、 ObjectCente 「は C 、 C + + の機能を最大限に引き出します。 視覚的て会話的な操作によって C 、 C + + の特長を発揮て、きる唯一の環境 て、す比較的単純なデータ構造から複雑な C + + のクラス階層やプロジク トの全ファイルの関係まてプログラム要素を調べたり理解することがて、きます。 CodeCenter 、 ObjectCenter の提供するインタラクテイプ・ワークスペースと 完全な C 、 C + + インタブリタによって、 C 、 C + + を活用するために必要な高速な プロトタイヒ。ンク : テスト、実行時のエラー検出を行なうことがて、きます。 対応機種 CodeCenter: Sun ワークステーションシリーズ、 DECstation 、 HP9000 シリーズ、 旧 M RS / 6000 ObjectCenter : Sun ワークステーションシリーズ お問い合わせ先 資料請求 N 。 .078

10. UNIX MAGAZINE 1992年8月号

SOFTWARE 0 SunOS4.1 互換 OS P2 0 のオペレーティング・システムは、 SunOS4. 凵 Rev. B 互換 OS である。 SunOS は、 4. 2BSD をペースに Sun Microsystemsi 土 が開発した UN Ⅸオペレーティング・システムである。 円 83 年に初めてリリースされた。それまで UN Ⅸは研究 目的のソフトウェアと見なされ、研究機関向けに安価 にソースコードの提供が行なわれていたが、サポート はほとんどなかった。ユーザーも UN Ⅸのソースコード を勝手に書き換えて、自分の好きなようにシステムを 変更することをこ・く普通に行なっていた。しかし sunos が登場することによって、 UN Ⅸを商用べースの OS とし て利用する動きがおこり、現在ではさまざまなコンビ ュータ・メーカーが UN Ⅸペースのシステムを販売する ようになっている。 SunOS は、現在の UN Ⅸトレンドの 火付け役であったわけである。 その後 SunOS は、従来の UN Ⅸに NFS や NIS などのネッ トワーク機能やウインドウシステムをベースにした GUI 機能などを追加し、独自の発展を見せた。現在では Sun のワークステーションの爆発的な普及により、事実上 の標準 UN Ⅸの扱いを受けている。 POSIX, XPG2, FIPS, SVlDissue 日にも準拠している SunOS4. 凵 Rev. B と互換性を持たせたことは、ユーザ ーに大きなメリットをもたらすといえよう。 0 ウインドウ機能と日本語環境 ウインドウシステムは、 SunView と OpenWindows の 2 つがサポートされている。 SunView は、 Sun Microsystems4 土の初期のウインド ウシステムであり、すでに過去のウインドウシステム であるといえるが、古くからの Sun ユーザーを中心に根 強い人気がある。 OpenWindows は、 MIT の XII と Sun Microsystems4 土の NeWS とを統合したウインドウシステムである。 XII 用 のアプリケーションと NeWS 用のアプリケーションを同 時に動かすことができる。 X Ⅱとは、 MIT の Athena プロジェクトで開発されたネ ットワーク透過型のウインドウシステムである。サー バ / クライアント・モデルにもとづいた動作を行なう。 フリーソフトであることや、配布体制やサポート体制 がしつかりしているといった理由によって、現在 UN Ⅸ 業界の標準ウインドウシステムとして広く普及している。 一方 NeWS は、 Adobe Systems*. 土の PostScript をペー スにしたプロトコルによって稼動するウインドウシス 3 ソフトウェア仕様 P2100 のシステム・ソフトウェアは、 PanaOS/S 1.0 と呼ばれ、日本語 Solaris 1.0 と完全互換を持つものである。 したがって、 P2100 は SunOS 用の 3600 種類以上ものアプリケーションを、その まま実行できる環境を持っことになる。 さらに P2100 では、独自の機能を追加 し、利用の向上を図っている。 GUI べ ースのシステム里ツール、高速起動 / シャットダウン機能、レジューム機能、 アプリ起動ポックス、高性能かな漢字変 換などである。これら原則として SunOS そのものに手を加えず、すべてソフトウ ェア・モジュールの追加によって実現さ れている。