ワークステーション - みる会図書館


検索対象: UNIX MAGAZINE 1992年8月号
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1. UNIX MAGAZINE 1992年8月号

独自の差別化を行なうことにしました。これが AV とワ ークステーションの結合につながります。ワイド、フ ルカラー、美しい表示、これが P2 田 0 がクリアすべき第 ーステップになりました。巧インチ高角象度 TFT カラー 清水氏 : 現在松下は、 Solbourne*. 土の SPARC マシンを販 液晶ディスプレイはこれを実現するためのものです。 売しています。しかし S bourn 酔土は、サーバには強力 次に、松下が持っている実装技術を活かしていくこ な製品があるのですがワークステーションのラインア とが考えられました。これが小型化という目標につな ップに弱いところかあります。そこで、ワークステー がります。前述の液晶ディスプレイもそうですが、ワ ションのラインアップを強化するために、 P 幻 00 の企画 ークステーションの小型化に対するひとつの答えか、 を打ち出しました。 ラップトップという形態です。 P2 田 0 の企画で最も重要視したのは、いかにして松下 さらに、パソコン並みの使いやすさは、これから UN Ⅸ らしいワークステーションを作り出すかということで ワークステーションを普及させるには不可欠な要素で した。その結果、 AV とワークステーションの結合、小 す。今の UN Ⅸワークステーションはコンヒ。ュータを知 型化、パソコン並みの使いやすさという 3 つの目標が設 らない人にとってはまだ使いづらいと思います。ダウ 定されたのです。 ンサイジングによって UN Ⅸがビジネスてイ吏用されつつ 今のワークステーションに求められているのは、大 画面かつ高分解能ディスプレイ、高速 CPU 、高速ネット ありますが、使いやすさの点でまだ不十分です。 P21 00 ワークです。これに対して、まずディスプレイて松下 には、レジューム機能、 GUI べースのシステム管理ツー P2100 のコンセプトは松下らしい UN Ⅸワークステーション 開発グループリーダー 清水正博氏 開発者 インタビュー 松下が P2100 を発表した直後、 P2100 の設計スタッフにイン タピューを行なった。この内 容を要約したものである。 ハードチームリーダー 東幸哉氏 ハードチーム。 ( AS ℃担当 ) 堀内浩一氏 ルなどの機能がありますが、これらは使いやすさを追 んでした。 求して、 UN Ⅸワークステーションのバーソナル化を目 また、グラフィック・インターフェイスに関しては、 高速化を焦点においたインプリメントを考えました。 指したものなのです。 グラフィック・インターフェイスは SBus ではなく MBus に接続し、さらにインターフェイス・チップそのもの の処理速度のチューニングを施しています。特に塗り っぷしやビットマップの転送など、グラフィック・バ 東氏 P2 田 0 のハードウェアの設計では、できる限り世 界票準の仕様を採用していくことが基本方針でした。 フォーマンスのポトルネックになりやすい機能を重点 CPU の選択において W 日 TEK 社のチップを採用したの 的に高速化しました。その結果、 X—Window のべンチ も、 w 日 TEK 社が最新の SPARCi 票準に準拠したチップを マーク・テストでは、Ⅱ万 Xstones を達成しています。 出荷していたからです。 堀内氏 : 小型化のためには徹底した AS ℃の採用を行な っています。 P 幻 00 では、メモリー・コントロールい / 標準仕様の採用という観点から見て最も難しかった のは、カラー液晶ディスプレイのインターフェイスの 0 コントロール、グラフィック・コントロールに AS ℃を 採用しました。これらの AS ℃の設計の際には、 Sun との 設計だったと思います。なぜなら、カラー液晶ディス プレイのインターフェイスには、標準仕様がまだ存在 互換性を保っために十分な調査を行ない、その上でイ士 していないからです。結局ディスプレイのインターフ 様決定をしています。 ェイスだけは、独自仕様のものを設計せざるを得ませ P21 00 のポードを見てもらえばわかるように、 AS ℃の 世界標準仕様と小型化を 意識したハードウェア設計

2. UNIX MAGAZINE 1992年8月号

■ー 。ョン用目動シャ外タル llsafe/70 UN Ⅸワークステーションは、 IJN Ⅸの世界的標準化の大 勢の中で、今や多方面で急速に普及しています。しかし、停 電時 ( 瞬間停電も含む ) の対策として無停電電源装置 ( IJ (S) は一時的な電源のパックアップができるだけて、バッ テリーの有効時間内 ( 5 ~ 10 分位 ) に「シャットダウン手続 き」を行なう必要があります。ネットワーク利用や終夜運転 など、これから需要が高まる中で UPS だけでは全く無力 同然といえます。 クステー 軆 '7Üクプ 「 Fe ⅱ safe / 10 」は UN Ⅸワークステーショ ンのこうした問題に抜本的に解決・開発 された「停電対策用自動シャットダウン 制御プログラム」です。 UPS RS-232C UPS 停電信号 ワークステーション電源 マこそ、抜本的解決しま魂停電安全保護対策。 UN Ⅸワークステーション対応機種 特徴 ・サン・マイクロシステムズ・・ ・・ SPARCstation ・停電発生時の自動シャットダウン ・・・ NEWS ・・ Power Station ・旧 M 停電発生時、 UPS のバックアップ時間 ・ AS シリーズ ・東芝・・ ・・ S シリーズ ・富士通 を利用し、予めセットした時間経過後、 ・・ Luna シリーズ ・オムロン・ ワークステーション上のファイルに損傷 ・・ YHP ワークステーション ・ YH P ・・ を与・えず安全に自動停止させます。 ・・ DEC Station ・ DEC ・・ ・・ 4800 シリーズ ※上記名称は各社の社名及び登録商標です。 UNIX は AT ・停電時のユーサー定義手続きの実行 & T がライセンスしています 停電発生時、予め登録した手続きを自 動実行することにより、利用者への警告 等を行うことがて、きます。 ・ / ャットダウン時のユーサー手続きの実行 稼働中のアプリケーション固有の終了 手順を登録することにより、停電時に完 全にアプリケーションを終了させた後、 ワークステーションを停止させます。 下記の割引料金が適用されます。 FEL610 ・・ (600VA/UPS 十 Felisafe / 1 の FEL1010 ・・ ( 1 KVA/UPS 十 Felisafe/I の 既にお手持ちの UPS を利用している場 合、 Fe ⅱ safe / 10 をインストールし、専用 ケープルを接続するだけで停電対策が 可能になります。 ( 一部の IJPS を除く ) \ 248 , 000 \ 288 , 000 ハイテックインターナショナル 商品構成・価格 〒 103 東京都中央区日本橋小舟町 13 ー 10 儘田 ( ママダ ) ビル \ 158 , 000 ・ Felisafe/10 ・・ システム制御フログラム (Felisafe/10) / ユー ティリテイプログラム / UPS 接続用専用ケープ ル ( ワークステーション及び UPS により異なる ) ・尚、別売で UPS も取り揃えております。 ・開発 / 製造元 \ 138 , 000 600VA/UPS 1 KVA/UPS \ 178 , 000 ・ Fe ⅱ safe / 10 と UPS をセットで御購入の場合は 資料請求 N 。 087 ※リモートアクセス等の特注アプリケーションも御相談下さい。 TEL 03-3249-3181 代 FA x 03-3249-3185 株式会社アクシス

3. UNIX MAGAZINE 1992年8月号

採用によってかなりすっきりとしたデザインになって ズのものを採用することによって変換効率を大幅に向 います。 上させています。 宮崎氏 : 独自機能を追加する時はなるべく基本モジュ ール (SunOS など ) のオリジナル・コードには手を加 えずに、すべて Add ー on 方式で実現しました。これによ 青木氏 . P 幻 00 のシステム・ソフトウェアは、 SunOS と って、 SunOS との完全互換を崩さないようにしたので 完全にバイナリ互換です。この SunOS 互換の上に、バ す。例えば SunOS のオリジナルの OpenWindows を P2 田 0 ソコン並みの使いやすさを実現するための機能を追加 にインストールしても、そのまま動きます。 しています。 P21 00 のシステム・ソフトウェアの基本 レジューム機能は、手軽に電源の on / of 仂くできるワ は、 SunSoft 社からソースコードで受け取っています。 ークステーションを実現するために追加した機能です。 これを P 幻 00 上にポーティングするとともに、チュー 従来の UN Ⅸワークステーションは、立ち上げに時間か ングや独自機能の追加を行なっています。 かかり、電源切断前の処理が面倒であるという欠点が P 幻 00 で拡張したのは、レジューム機能、 GUI ペース ありました。レジューム機能によって、この欠点をカ のシステム管理ツール、ウインドウシステムのチュー バーすることができるのです。 ニン久アプリ起動ポックス、かな漢字変換ソフトな 月木氏 . G しべースのシステム里ツールは、 UNIX のセ ットアップを簡単にするために追加しました。コンピ どです。かな漢字変換ソフトは」 LE と同一のインターフ ェイスですが、中身は松下のワープロである UI シリー ュータの専門家ではない一般のユーザーカイ吏うには、 Sun とのパイナリ互換と パソコン並みの使いやすさを 日一 OS チーム ( レジューム機能担当 ) 宮崎雅也氏 マーケティングチームリーダー 安藤誠氏 OS チームリーダー 青木豊氏 ーションを持ち運んでプレゼンテーションを行なうこ UN Ⅸはとつつきにくいシステムですが、このようなツ とが一般的になってきています。日本でも、 P 幻 00 によ ールによって UN Ⅸワークステーションのバーソナ丿 / ヒ ってこのようなユーザーが増えてくることが期待され が可能になっていくと思います。 システム管理の面では、他にもクイック・コンフィ ます。 また、個人力イ吏用するフロントエンド・ワークステ グレーションの機能拡張を行なっています。 Sun のクイ ーションとしても、 P2 田 0 は最適だと思います。小型の ック・コンフィグレーションではユーザー登録やホー ラップトップ・ワークステーションは占有面積が小さ ム・ディレクトリの作成、プリンタの設定までは実行 いので、オフィス内の個人の杉 L とに置いても邪魔にな されませんが、 P 幻 00 ではこれらも自動設定されるよう りません。最近では金融機関で働く有能なディーラー になっています。 などが高性能 UN Ⅸワークステーションを仕事に活用す ることが多くなってきています。彼らに P 幻 00 を是非使 ってほしいと思います。 安藤氏 . P21 00 の最大のターゲットは、プレゼンテーシ P2100 の今後の課題は、製品企画の目標である AV と のドッキングをどのように実現していくのか、という ョン用マシンとしての用途と、データベースなどのフ ことです。マルチメディアや AV に対応できるハードウ ロントエンドとしての用途です。 ェアは実現できたと思いますが、これをいかに活用す P 幻 00 は見てわかるように、小さな筐体にカラーディ るかを提案していく必要があるでしよう。 スプレイを搭載したマシンです。欧米ではワークステ ターゲットはプレゼンテーションと データベース・フロントエンド

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連載 / IJN Ⅸマルチメディアー⑨ 図 3 レーサー核融合における ルがありますが、なかに 3 次元図形を貼り付けることが SV は、物理学、原子力、化学、勿学、医学などさま でき、さらに文書中でその図形を自由自在に回転、変形で ざまな分野にひろがりつつあります。とくに、よし』環境の きるのには驚かされました。デモを選択するメニュ 問題などには必頭の技術で、たとえば、図 1 はクウェート 昔はボタンを押すと、ボタンが回転しながら飛んでいくと の油田火災で生じた油煙が世界中にひろがる子をシミュ いうものでしたが、蜷丘は、オ月から本カ咄てきて、その レートした結果を可視化したものです。 ページを開くとボタンが登場するという凝った仕掛けにな SV は、米国で 1985 年以降急に発展しました。これ っています。 は、全米各地にスーパーコンピュータ・センターか設立さ 私たちの大阪大学大型計算機センターでも、ようやく そこに、 SV を必要とする各分野の専門家と SV を実 IRIS の上位の機種を導入することができ、研究者の皆さ 現する CG (Computer Graphics) の専門家が集められ んに使ってもらおうとキャンペーン中です。たた現在は央 たことか契機となっています。日本では、まだ核となる組 薯丿ゞないために後れをとっています 2 像や画像の入力装置がなく、出力装置は S-VHS のコマ撮 り装置しかないので、かならずしも使いやすいとはいえま グラ刀ックス・ワークステーション せん 3 。それでも、何人かの研究者の方たちの協力を得て、 可視化の研究が進んでいます。 現在までに、金属破壊の分子モデルによる可視化レー sv は、スーパーコンピュータだけでなく、高速な画像 ザー核融合におけ宿の可視化をおこないました ( 図 3 処理・表示を可能にしたグラフィックス・ワークステーショ は、レーザー核融合研斤より提供されたデータを可視化 ンの登場なくしては実現できませんでした。このようなグ したもの ) 。 ラフィックス・ワークステーションの代表的なものに、 SGI (Silicon Graphics lnc. ) の IRIS シリーズやクボタコン SV の問題点 ピュータの TITAN などがあります。 これらのワークステーションはすこし前まではたいへん しかし、データを視覚化する作業は、それほど簡単な 高価でしたが、匠は低価格のエントリ・モデルも用意さ イ乍業ではありません。膨大なデータの処理はもちろんのこ れているようです。とくに、 SGI の IRIS などのプラウ と、 3 次元での物本の形状、見る角度、原の場所と方向 ザの画面を見ると、 Macintosh を競争相手とみなしてい など、さまざまな要素を考えて視覚化しなければなりませ る節があります。さすがにグラフィックス・ワークステー ん。また、 1 度表示してみて、気に入らなけれは作りなお ションらしく、プラウザは 3 次元表示されています ( 図 すといった系区しの多い乍業てす。 2 ) 。また、 ShowCase という MacDraw のようなツー かっては、グラフィックス・ライプラリを使って、それ ぞれの場面に必要な画像生成をプログラミングすることが 2 本来なら、大型言 1 算機センターがその責をはたさなければならないのです が、日造協義の翁皮を受け、予算上の間題などもあっていまだに見 3 いわは、豆ゞあって手足カい絖限らオレこ予算の悲しさです。 できません。 67 UNIX MAGAZINE 1992.8

5. UNIX MAGAZINE 1992年8月号

Book Review 10. TCP/IP プロトコル ◆応用編 124 NEWS from UNIX ューサ会フリーソフトウェア配布係」宛ご請求 番号と氏名を明記し、 FAX ( 03 ー 3356-1094 ) で「日本 配布申込み書をご希望の方は、送付先の住所、電話 配布が受けられます。 お、非会員の方でも、配布期間内に入会された場合には および申込み方法が異なりますのでご注意ください。な の 2 通りの方法で実施します。配布方法により、料金 回 UNIX シンポジウムと UNIX Fair ' 92 ) での配布、 です ) 。これは、 ( 1 ) 郵送、 ( 2 ) シンポジウム会場 ( 第 20 ' 92 」の CD-ROM による配布を実施中です ( 会員限定 配布をおこなっています。現在、「フリーソフトウェア jus では、会員サーピスの一環としてソフトウェアの つフリーソフトウェア ' 92 配布サービス 坂本文 いうか操作の例がふんだんにあるのがいいですね。計算 となく分かるような気がします。書籍とは違い、実例と ン、ネットワークやウインドウ・システムの様子がなん この 2 巻を通して観れば、 UNIX とワークステーショ これを観れは、だいぶ分かった気になると思います。 のかもまったく想像がつきませんでした。そんなときに らす、自分のネットワークにどうやって適用すればいい などについての説明を初めて聞いたときはさつばり分か ないでしようか。私自身、サプネットや経路制御、 bind 触れたプロセスよりも、さらに実態か膕みにくいのでは うに思います。ネットワークの動きや仕組みは、さきほど ットワーク管理の経験がある管理者に、うってつけのよ 初心者にはすこし難しいかもしれません。半年程度のネ も、誰にでも薦められるというものではなく、 UNIX の こちらのピデオでは、この巻がお薦めです。といって 機に初めて触れるときの壁が、すこしは低くなるのでは ないでしようか。 ただ、たしかに分かったような気にはなりますが、本 当に理解するには実際に UNIX に触れ、マニュアルや 本を読む必要もあるでしよう。このピデオと対になった 本があれば、なおよいのかもしれません。 続巻として、 ・ Emacs 環境 : Emacs 工デイタの使い方 ・文書作成環境 : い阨 X を使った文書作成 ・システム管理 : ワークステーション本体とネットワー クの管理 ・ワークステーション入門 : ワークステーションの概観 などが予定されているようです。私は Nemacs と い X を使うことが多いので、「 Emacs 環境」と「文書 作成環境」に期待しています。 ( 坂下秀 ASTEC) ください。同時に入会申込み書も希望される方は、その 配布手数料 配布媒体 . CD-ROM(I 枚 ) 日 ( 金 ) 配布期間 : 1992 年 7 月 13 日 ( 月 ) ~ 1993 年 2 月 26 ◆郵送による配布 旨も明記してください。 詳細は、配布申込み書の記載をご参照ください。 申込み方法 : ( 消費税および送科を含む ) 法人 / 賛助会員 : 無料、個人 / 学生会員 : 7 , 000 円 ◆会場での配布 配布日時 第 20 回 UNIX シンポジウム会場 1992 年 10 月 27 日 ( 火 ) 11 : 30 ~ 17 : 00 10 月 28 日 ( 水 ) 10 : 00 ~ 16 : 00 ・ UNIX Fair ' 92 会場 1992 年 12 月 9 日 ( 水 ) ~ 11 日 ( 金 ) 10 : 00 ~ 16 : 00 UNIX MAGAZINE 1992.8

6. UNIX MAGAZINE 1992年8月号

HARDWARE SPARC を採用した CPU アーキテクチャ P 幻 00 の CPU は、 SPARC (Scalable processor Architecture) か採用されている。 SPARC は、カルフォルニア大学バークレイ校での R 旧 C に関する研究結果をもとに、 Sun Microsystem*. 土が開 発 / 提唱した R 旧 C アーキテクチャである。 Sun Microsys- tem 土が円 87 年に発表した Sun4 に最初に採用され、現 在は数多くの UN Ⅸワークステーションに採用されてい る。すでに R 旧 C ワークステーションの市場シェアで 60 % が SPARC を採用しており、 R 旧 C アーキテクチャとして は最も広く普及したものであるといえる。 SPARC は、その名の示すとおり、さまざまな規模 ( ス ケール ) のコンピュータに対して同一の CPU 環境を提供 することを目的としたアーキテクチャである。個人か 使用するワークステーションから大規模なネットワー クをサポートする高性能サーバに至るまで、すべて SPARC で構築できる。最初に発表された SPARC ワークステー ションである Sun4 は公称田 M 旧 S であったが、現在では SPARC マシンの中には 400M 旧 S の性能を持つサーバマシ ンもあり、広い性能レンジの製品群が存在している。 SPARC を採用することの最大のメリットは、すでに R 旧 C 型ワークステーション市場の過半数を占めている SPARC ワークステーションとバイナリレベルて互換性を 持っことができる点にある。つまり、 SPARC 用に出荷 されているアプリケーションが、あらゆる SPARC マシ ンでそのまま稼動するわけだ。もちろんアプリケーシ ョンのポータビリティは、 CPU のバイナリ互換だけでは なく、 OS のシステムコールやインターフェイスの互換 性も関係してくるが、すでに OS ( UN Ⅸ ) やインターフ ェイスの標準化はかなり進んでいる。 SPARC の互換性は、単に技術的に可能であるといっ たレベルの話てはない。円 88 年に発足した SPARC lnter- national という組織が、 SPARC による標準化を推進し、 アプリケーションのバイナリ互換性の確保のための活 動を行なっている。すでに、 SPARC を IEEE の標準規格 として提案しており、円 754 ワーキンググループを糸哉 してマイクロプロセッサの標準化作業を進めている。 P21 00 が採用した SPARC チップは、 WEITEK 社のチッ プである。このチップは 32bit のアーキテクチャを持 ち、 40MHz のクロックサイクルで 28.5M 旧 S の性能を出 す。また FPU ( 浮動小数点演算ユニット ) を内蔵してお り、キャッシュメモリは外付けで 64KB の容量を持つ。 0 ードウェア仕様 P2100 は、可搬性に優れたラップトップ 型の SPARC ワークステーションである。 筐体の大きさは 412X328X94mm で、 ほほ A3 サイズ。この筐体に、 28. 5MlPS の SPARC チップ、 1152X900 ドットの カラー液晶ディスプレイ、 32MB のメモ リと 426MB の HDD を内蔵している。 SPARC の採用、松下独自の AS ℃技術、 世界初の 15 インチ大型 TFT カラー液晶デ イスプレイ、実装密度を向上させたバッ ケージング技術など、 P2100 には見るべ き点が多い。

7. UNIX MAGAZINE 1992年8月号

ネットワーク環境は、ローカルエリア・ネットワーク ( LAN ) から広域ネットワークへと拡大し、ネットワーク・サービスも分 散処理が前提となりつつあります。 このような環境を構築するには、 NFS (Network File Sys- tem) や NIS (Network lnformation Service) 、 LAN 環境の各種ネットワーク・サービス、広域ネットワークに接続す る際に運用するネームサーパーなどのシステム・アプリケーショ ン、各種の経路制御など、さまざまな技術を習得しなければなり ません。 また、広域ネットワークを考慮した UNIX ワークステーショ ンの運用・管理には、 UNIX に関する知識はもちろんのこと、ネ ットワークのハードウェア、プロトコル、アプリケーションなど、 多様な知識が必要です。さらに、分散処理環境では、サーパー システムやケートウェイ・システムの管理を、ネットワーク環境 全体における運用という視点から統一的におこなわなくてはなり ません。 このように多種多様な知識や情報が必要となりますが、それを 得る機会はあまりないのが実情です。そこで、 UNIXMAGAZINE の執筆者を講師に迎え、セミナー「ネットワーク環境での UNIX システム管理ー LAN 環境から広域ネットワーク環境まで」を 皆様の参加をお待ちしています。 開催いたします。 申込 : 9 月 21 日 ( 月 ) 必着、先着順 テキスト : 会場て日に配布します 中村修 ( 東京大学大型計算機センター ) 師 : 山口英 ( 大阪大学情報処理教育センター ) 所 : 東京青山小原流会館 3 日間とも 10 時 ~ 17 時 30 分 時 : 1992 年 10 月 6 日 ( 火 ) ~ 8 日 ( 木 ) 開催要項 講 場 日 ・お申込みは、銀行振込みまたは現金書留でお願いします。 UNIX MAGAZINE 1992.8 その旨を明記してください。 ・領収書が必要な方、宛先を申込者名と別の名義にされたい方は、 務先 C 物交名 ) を明記のうえ、下記宛にご送金ください。 ナー参加申込み」と記入した用紙に氏名、住所、電話番号、勤 ー」係までお問い合わせください。現金書留の場合は、「セミ 銀行振込みの場合は、弊社直販部「 UNIX MAGAZINE セミナ UNIX MAGAZINE セミナー開催のお知らせ ネットワーク環境での UNIX システム管理 ー LAN 環境から広域ネットワーク環境まで一 参加費 : 80 , 000 円 請求書が必要な方はご請求ください。 ・申込みは 9 月 21 日到着ぶん ( 必着 ) までの先着順とさせてい ただきます。 ・参加費には消費税が含まれています ( 昼食代は含まれていませ セミナー・プログラム 10 月 6 日 31 FAX ( 03 ) 3406-7163 TEL ( 03 ) 348 7114 「 UNIX MAGAZINE セミナー」係 株式会社アスキー直販部 〒 107-24 東京都港区南青山 6 ー 11 ー 1 現金書留・請求書依頼の送付先 UNIX 管理についての知識があることを前提に解説します。 す。時間が限られているので、すくなくともスタンドアローンの に焦点を絞り、技術の相互関係を明らかにしながら解説を進めま 本セミナーは、、、ネットワーク環境のワークステーション管理・ とも問題となる糸習各制御の手法についての解礼 プリケーションの導入・管理方法と、広域ネットワークでもっ BIND などの広域ネットワーク環境で要求されるシステム・ア 広域ネットワーク環境でのシステムの運用・管理 10 月 8 日 築手法を紹介。 験をもとに、利用者にとって使いやすいネットワーク環境の構 ションの導入方法。さらに、講師が分散処理環境を構築した経 能と管理手法、 Mail 、 News などのネットワーク・アプリケー 分散処理環境を構築する際に必要な NFS 、 NIS などの構造、機 基本的なアプリケーションの運用・管理 10 月 7 日 ステーションの接続方法などの解 クの構造と経路制御の手法、サプネットの概念、 UNIX ワーク の利用方法と管理、 lnternet ProtocoI にもとづくネットワー LAN でもっとも一般的なネットワーク・デバイス Ethernet ネットワークの運用・管理、ワークステーションの接続

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工ントリ・カラー 【モレ 705 Co 「】新登場。 0 イの 工ンジニアリングからビジネスま ( さまざまな 分野て、活躍しているシリーズ 700 ワークステ ーションに、いままた期待の大型新人が登場 しました。その名は『モテッレ 705C010r 』。プライ ス・パフォーマンスの新基準「モテンレ 705 / 710 」、そのモテッレ 705 の待望のカラーノヾージ ョンて、すモニタには、 2 つの、、顔ク ( 19 または 16 インチ ) が用意されています『モテンレ 705C010r 』 35MIPS/34.6SPEC- mark のコンヒ。ューティング性能をはじめ、グ ラフィクス性能、ネットワーク性能、ユーザー インターフェース性能などなど、エントリ・ワーク ステーションながら、これからのコンピューティ ング環境に必要かっ十分の素質を身につ けた優れモノてす豊富なアプリケーション・ ソフトウェアとあいまって、即戦力としての実力 をフルに発揮て、きます 35MlPS \ 1 , 505 , 000 上記価格での構成 PA ・ RISC CPU 35MHz ( 34.6SPECma 「 k 、 35M 旧 S 、 8.4MFLOPS ) 、 16M ノヾ イト・メイン・メモリ、 16 インチ・カラー・モニタ、キーポード / マウス、 SCS / Ethe 「 net / RS232C ( 2 ポート ) / セントロニクス / オーディオレ 0 、 HP - UX ※上記価格には消費税は含まれておりません。 OS ライセンス 工ントリ・ワークステーション も選べる時代 モテッレ 705 / 710 て、それぞれグレー、カラーバ リエーションが揃い、名実共に 2 系列になった シリーズ 700 のエントリ・ワークステーショ 『モテッレ 705Cd0r 』から、ハイノヾフォーマン ス・エントリ機モテッレ 710C010r へのアップグ レードもポード交換て、簡単に行えます工ント リのエントリだから、先のことまて、考えた安心 設計てすェントリ機のモテンレ 705 / 710 を含 め、ミッド、ハイエンド機のモテッレ 720 / 730 / 750 の幅広いラインナップのシリーズ 700 ファミ リ。クライアント / サーパ・コンヒ。ューティング環 境の中核マシンとして、高品質のサポートとと もにお届けします 資料請求 N 。 87 シリーズ 7 ファミリラインナップ ( 77.5 ) 能 ( 34 6 ) [ 咆 ( 76.8 ) 750 ( 59.5 ) 730 ( 48 7 ) 705 X ターミナル 7 X 0 ) 内の数字は SPECmark 値 価格 ◎ PENism お問い合せはフリーダイヤルで ( トマ・コミュニケーション・セ , 0120 ー 081444 横河・ヒューレット・パッカード株式会社 本社〒 168 東京都杉並区高井戸東 3 ー 29-21 CSOPMOI AD ー 2050

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気楽に LJN Ⅸ、かっこよく X 0 古フナ トを見るにつけ、「ええなあ」と茨ましく思ったものです ( 汚いレポートを読まされる先生も大変だったでしよう ) 。 やがて、学生実験などでワークステーションを使うよ うになり、初めて TbX' と出合ったのは、 4 年生になっ て研究室に配属されたあとです。そのころは現在のように に関する ( とくに日本語の ) 本はまだ少なく、先輩 からもらったサンプルファイルとニラメッコしながら悪成 苦闘していたのをいまでも憶えています。 ' X12 は、もともと数式を含むテキストを組むために Donald Knuth 氏カ鯛発した PDS で、高品質なプリン タを使えば印刷と見まがうほどの文書が作れます。しかし 機能があまりにも豊富なため、プロになるためにはかなり の経験が必要です ( かくいう私たちも、、 1bX" に関して はまったくの素人です ) 。 そこで登場したのが、 LesIie Lamport 氏が開発し た、、 I " です。をベースに、文書を作成する手間 が省けるように文書のスタイルをいくつか用意し、初心者 でも扱いやすいものになっています。自動車だと、は マニュアルシフト車、 INIbX はオートマチック車といえ るでしようか。 ' I しだとクラッチの滑り具合やギャをつ ねに意識しながら運転するのに対し、 IATEX は細かいこと は車に迂、楽に運転できます。緻密な文書の整形はやは りに軍配が上がりますが、日常的な使用では I*TEX でト分です。 残念なことに、 I の詳しい説明は、省略することに します。ここでは、い TEX のコマンドや Emacs 工デイタ からの利用を中心に、 ・ DVI フォーマットへの変換 ・画面への表小 13 プリントアウト ・ tgif 十などで錨いた絵 (PostScript ファイル ) を含む 文書の作り方 などを紹介します。 I*TEX についての詳しい解説は、 い (Leslie Lamport 著、 Edgar Cooke ・倉沢良 ー監訳、アスキー ) や本誌の連載「てくてく rIbX 」など 12 、テック " と呼ばれることが多いようですが、私たちの周りでは、テフ " と発しています。 13 これをプレピュー (preview) するといい、プレピューするツール を、プレピューア " といいます。 UNIX MAGAZINE 1992.8 をお読みください。最初は多少の努力が必喫ですが、 したぶん、きれいな文書ができること請合いです。 何が嬉しいの ? 最近では安くて性能のよいプリンタが豊富になり、 PC 十ワープロソフトでも驚くくらいきれいな文書が作れ ます。そのうえ、 I*TEX のように文法を憶える必要もな く、すぐに使いこなせます。 「ほな、なんでわざわざ勉強してまで I*TEX を使わなあ かんねん」と言われそうですが、 UNIX ワークステーショ ンの世界で I*TEX がこれはど普及しているのは、それな りの理由があります。そこで、 PC のワープロソフトなど とくらべながら、、 INIÉX を使うと何か嬉しいのか " をみ ていきましよう。 ます、ワープロソフトとくらべて大きく異なるのは、 I*TEX システム自体はたんなる、、文書整形システム " であ る点です。ワープロソフトを起動するとはとんど、ます専 用のエデイタか立ち上がります。ューサーはそのうえでレ イアウトを石忍しながら編集し、プリントアウトはメニュ ーなどからおこなうイ督目みになっているでしよう。 これに対して、 I*TEX は編集からプリントアウトまで の面倒をすべてみてくれるわけではありません。ューサー はⅵや Emacs などの、、普通の " 工デイタを使い、 INIbX の去に従ってファイルを編集します。そのままではレイ アウトを確認できないので、いったん DVI フォーマット ( 彳します ) に変換し、別に用意されたツールを用いて プレビューしなけれはなりません。プリントアウトする場 合も同様です。 これは、逆の見方をすれば、、、自分の好きな " ツールを 使って文書を作れることを意味します。使いにくい環竟に 人間が合わせるのではなく、自分の使いやすいようにエデ イタなどのツールを選べばよいのです。 次に、文書のスタイルを好きなようにカスタマイ ズできる点が挙げられます。 I*TEX では、、、 article" や、、 rep 。 rt " などの基本的なスタイルファイルを利用し て、文書のおおまかな、冴咎はみ " を決めます。さらに細か な指定が必要なときは、それに手を加えたり、新たなスタ イルファイルを作って利用します。たとえは私たちの学科 では、 ics-thesis. sty というスタイルファイルを用意 して、卒論などのレイアウトを統一しています。 43

10. UNIX MAGAZINE 1992年8月号

・ P2100 ソフトウェア仕様 OS 日本語皀 PanaOS/S に 0 (Solaris 1 .0 相当 ) JLE 機能、松下製かな漢変換機能 言語・開竟 C,C + + ( オプション ) 、 FORTRAN ( オプション ) 、 ANS ℃ ( オプション ウインドウ ネットワーク 日本語 SunViewl.8. 日本語 0penWindowsV2 、日本語 DeskSetV2 日本語 XView ライプラリ、 0 凵 T ライプラリ、日本語 sunto ライプラリ Ethernet,TCP/lP,Remote Procedure Call(RPC) eXternaI Data Represetation (XDR ) 、 Open Network Computing (ONC) Network File System (NFSR) 、 Network lnformation service (NIS) グラフィックス Pixrect ライプラリ そ也 システム管理機能 ( システム管理ツール、クイックコンフィギュレーション ソフトウェアレジューム機能 的に電源が off になる。この状態で再びパワー・スイツ チを押すと、電源が on になり、ハードディスクからメ インメモリへデータが戻され、パワー・スイッチを押 す直前の状態が復元する。 ノート・ノヾソコンのレジュームと違うのは、メモリ の内容をバッテリでバックアップするのではなく、デ イスクに転送してメモリ内容を保持しているところで ある。 P 幻 00 にはバッテリは内蔵されていないので、 れは当然である。したがってディスクへの転送完了後 は電源状態を気にする必要はない。もちろん電源コー ドを抜いてもかまわないし、何日も電源を与えずに放 置していても、ディスクがクラッシュしない限りパワ ースイッチが押された時の状態が保持される。 レジュームのためのメインメモリ・データ待避工リ アは、ファイルシステム用のエリアとは独立して用意 する必要がある。 P 幻 00 のハードディスク上には 30MB 強の未使用工リアがあるが、これはレジューム用の工 ーにファイルシステムを構築しても、レジ リアだ ューム実行後に内容が書き換わってしまうのでラも意し てほしい。 このレジューム機能を利用すると、マシンの立ち上 げ時問と電源 off のための時間が短くなる。従来の UN Ⅸ ワークステーションでは、シャットダウンに約一分程 度、システムの立ち上げに 4 ~ 5 分程度かかってしま う。 P 幻 00 のレジュームでは、レジューム・スイッチを 押してから電源 off まで約 3 少、レジューム状態からの ョンが気軽に使用できるようになる。 このレジューム機能によって、 UN Ⅸワークステーシ 態が復帰してくるのである。 復帰は約 5 少で完了する。しかもレジューム直前の状 システム管理ツールと アプリ起動ポックス UN Ⅸカイ吏いづらい理由のひとつに、システム管理の わかりにくさがある。 UN Ⅸではシステム・コンフィグ レーション用のファイルを記述したり、特定のシステ ム管理用のコマンドを打ちこんだりしてシステム管理 を行なうが、これは糸の浅いユーザーには大きな負 担となる。 0 く活用するために追加された機能だといえる。 プトップ・ワークステーションの機動性を、より大き て、単独で吏用することを考慮した拡張である。ラッ ことである。これは P2 田 0 をネットワークから切り離し ディレクトリの設定までを自動的に行なうようにした プリンタの設定、ユーザーとグループの設定、ホーム・ イック・コンフィグレーションでは実行されなかった、 では標準的なものである。 P2100 での拡張は、従来のク 定を自動的に実行する機能で、 Sun ワークステーション は、ネットワーク環境でワークステーションの環境設 拡張している。クイック・コンフィグレーション機能 P2 田 0 では、クイック・コンフィグレーション機能も るだけだ。 し、アプリ起動ポックスのウインドウ内にドロップす ル・マネージャで表示されているアイコンをドラッグ だろう。アプリケーションの登録は、 DeskSet のファイ ーション・マネージャのようなものだと考えればいい きるようにしたものである。 MS—Windows のアプリケ ンをクリックするだけで、アプリケーションが起動で ポックス・ウインドウ内のアプリケーション・アイコ ポックスと呼ばれるウインドウに登録し、アプリ起動 れは、使用頻度の高いアプリケーションをアプリ起動 アプリ起動ポックスも、 P2 田虫自の機能である。 なっている。 設定、 NIS の設定、プリンタの設定などができるように を利用して、ユーザー管理、ネットワーク管理、 NFS の る。このシステム管理ツールは、ウインドウ環境の G 団 れている。これは従来の SunOS にはなかった機能であ P2100 には GUI べースのシステム管王里ツールが搭載さ