0 情報処理教育環境 合が多くなってきた。 また、ローカル利用で提供される MS-DOS 環境では ワードプロセッサ、表計算ソフトなども用意されていたた め、これらのソフトウェアの利用法の習得を長とした授 業も始められていた。こついう授業では、、コンピュータ は知的イ檪のための電子文房具 " という位置づけのもとに、 文系、理系にかかわらす学生がコンピュータを使えるよう にすることを目標としていた。こうした考え方は教官刎則 でも支持されるようになり、現在でもこの種の授業は年々 増加する傾向にある。 情報里教育内容の高度化と多様化 従来、大学における情報処理教育は理工系の学部中心 で、内容も数値言 t 算や Fortran プログラムの実習といっ たものが多かった。ところが最近は、グラフィックスや CAD 、人工知能、統計処理、数式処理などの応用的な課 題もとりあげられるようになってきた。また、さきはど述 べたように情報処理教育は文利系学部 , 、と拡大しつつある が、かといって初歩的な教育内容の割合が多くなるわけで はない。むしろ、グラフィックス、数式処理、統計処理、 データベースなどの、より高度で応用的な教育内容の比率 か増大してきている。たとえば、経済学部や人間科学部で は、本センターを利用してデータ角斤、糸処理に関する 情報処理教育をおこなっており、カリキュラムにおいても 重要な位置を占めるにいたっている。 この種の利用形態は、これまて大型の汎用計算機システ ムによっておこなわれるべきだと考えられていた。しか し、このような高度な処理を要するソフトウェアを数十人 の学生がいっせいに利用すると計算機の負荷か増大し、は かの授業の進行に支障をきたすはどの重大な障害が生しか ねない。また、本センターでおこなわれる情報処理教育で も、 Mathematica など、ワークステーション上のウイン ドウ・システムを前提としたソフトウェアの利用やマルチ メディア・データか取り扱えるような環境の提供か強く望 まれるようになってきた。大型汎用計算機中心のシステム こうした状況に対応できなかったのである。 では、 多様な使用の提供の要請 授業内容の多様化に加え、授業とは別に、学生か計算機 を文房具のように気軽に利用できる環境を提供してはしい という要望も高まってきていた。最近は、 PC がかなり UNIX MAGAZINE 1992.9 普及したといわれている。しかし、すくなくとも学生に限 っていえば、所有者はごく一都で、多くの学生は情報処理 教育センター以外では言 t 算機を利用できないのが実情であ る。 だが、たとえ計算能力では劣っても使いやすいユーザ ・インターフェイスを備え、文房具のように利用でき る優れたシステムがあれば、学生が各自の目的に合った計 算機の利用去を習得する機会も増えるのではないだろう か。このようなシステムの寒見は、とくに文利系学生の情 報処理に対する興未を育てるうえで、きわめて有意義であ ると考えられる。 教官のオ開発用のシステム 情報処理教育では、職万の設備を駆使して作成した教材 を用いて授業をおこなうことか重要である。しかし、前シ ステムでは教材開発のための設備カ甘是供されていなかった ので、担当教官から教材開発用システムの提供を望む声が 多かった。 に : = : : : 新たな環境に向 本センターをとりまく状況の変化を背景に、 1991 年か ら学内の理利系、文科系全般の多様なニーズに応えた情報 処理教育の実現を目指し、計算機技術、計算機科学の最 新の成果を利用した新しい思想にもとづく教育用計算機シ ステムの導入、機能拡充に向けた検討か開始された。この 検討を通して、今後の本センターが備えるべき技術的要件 を、以下のようにとりまとめた。 ワークステーションを基本にしたシステム 急漣に普及している分散型言 t 算機竟は、従来の大型計 算機の TSS 竟を大幅に改善するものとして期待されて いる。処理能力の面においても、ワークステーションの性 能はプ勸勺に向上し、かっては大型計算機か不可欠だった 複雑な計算や大莫データの処理なども、かなりの程度ま でこなせるようになった。現在、本センターでおこなわれ ている情報処理教育における大部分の計算需要は、ワーク ステーションの処理能力・機能で十・分に対応できると考え られる。 近年の言 t 算機技術、言 t 算機科学の新しい思想や概念は、 大型引・算機システムではなく、大部分がこのようなワーク 99
srekcah@sra. CO. jP 連載 LittIe Language 自由きままに SheII プログラミング ( 42 ) はじめに 70 コマンド群に awk を適宜組み合わせるというのが、典型 それに扣ⅲ、 paste でしようか。これら純粋なフィルタ でしよう ? ます挙げられるのは sort 、 uniq 、 grep 、 sed 、 シェル・プログラミングにおける定番アイテムとはなん しています。 にまとめるだけの初歩的なバッチシステムとは一線を画 るという点で、・計算機に対する処理窈旨示を、一・嗹の手順 は、このような流オ・し作業形式のデータ加工構造を実現でき 望みの結果を得るというものです。シェル・プログラム で多段結合して、データを一連の流れイ 1 璞形式で加工し、 でフィルタと呼ばれるテキスト操作コマンドを、パイプ シェル・プログラミングの基オ哥冓造とは、 UNIX 用語 もいうべき、決まりきった処理パターンがあります。 ミングにも定石、あるいはイ翁去 ( さほう ? さくほう ? ) と ほかのプログラミング言語と同様に、シェル・プログラ シェルの達人になるには ? ! りますことやら。 まことしやかに囁かれているとのこと。いやはや、どうな わけ ? などなど、 srekcah にとってはイ新慧 ( ? ) な発言も にしようとか、しゃあ、あと 2 年以もホントに続ける にしようとか、キリがよいから連載 100 回で終えること 連載のなかからとくに出来がよいものをまとめて単行本 てみると、 71 回とはなかなかおろそかにできない数で、 続けてきたこの連載も、今回で 71 回を迎えました。考え 1986 年 11 月の倉肝リ以来 6 年間、毎号欠かすことなく 的なシェル・プログラミングです。多少素性が異なりま すが、 PerI も UNIX 流テキスト操作コマンドに含めてよ いかもしれません。 今回は、定番アイテムを個々に解説するのではなくて、 それらの組み合わせ方、つまりシェル・プログラミング技 法の定石について自由きままに述べることにしましよう。 sort と uniq でて、きること ソートとは、いうまでもなくデータを順序立てて整列さ せる処理です。ソート処理をたんなる順番づけとだけ捉え ると、それつきりでおもしろみに欠けるのですが、シェ ル・プログラミングの定石としてソートはとても重要で す。というのは、ソートはあとの処理をしやすくするた めの前処理として多用されるからです。 データにソート処理を施すメリットとして、以下のよ うなことカ挙げられます。 0. 順に並ぶから見た目にキレイ ( これは冗談 : ー ) ) 。 1. 検索・照合処理を簡略化ーー非効率な総あたり式処理 を効果的に避けることができる。 2. 重複の検出力瑢易ー一重複データは、ソート後は謝妾 して並ぶはすなので、隣り合うデータにだけ注目すれ ば重複をみつけだせる。 和集合の作り方 データ処理における和集合演算とはいったい何をする のでしよう ? それは、最終結果を導き出すために役立てる ことのできるようなデータの全体集合、すなわち、 EDP UNIX MAGAZINE 1992.9
ラークステーションを基盤とした情報処理教育環境 大阪大学情報処理教育センタ 山ゴ、英、荻原剛志、大川剛直、松浦敏雄 阪大学情報処理教育センター 大阪大判青報処理教育センターでは、 1992 年 2 月末に 本センターは、 1981 年 4 月に学内における情報処 これまでの大型汎用言 t 算機を中心とした教育用計算機シス 理教育の場を提供する学内共同利用施設として発足し、 テムの運用を終了し、高機能ワークステーションとネット 1982 年 2 月から運用を開始した。発足当初より、学内 ワークを中心に、いわゆる開放型分散処理環境を基盤とし の 2 つの地区 ( 豊中、吹田 ) でサービスを提供してい る。運用開始当初は、豊中センターには三菱 MELCOM- た新システムに移行した。 従来、大学における計算機センターや情報処理教育セン COSMO 90011 システムが、吹田センターには MEL- ターでは、一ヨ殳に大型汎用言 t 算機を中心とした TSS 竟 COM 70 / 150 システムがそれぞれ設置され、速度 を構築し、サーピスを提供してきた。しかし、近年のワー 48Kbps の回線を介して接続されていた。 5 年後の 1987 クステーションの低価格化とネットワークの普及により、 年 3 月には、機種が IBM 3090-200 に更新さオ 400 台 ワークステーションを中心とした分昔システムの構築に の端末を TokenRing ネットワークて接続し、さらに豊 期待か寄せられるようになった。 中・吹田両センター間の接続は 384Kbps の高速デジタル このような状況のなかで、本センターでは、国内の他大 回線に変更された。 学に先駆け、多数のワークステーションをネットワークに 従来の教育用計算機システムは、大型汎用言 t 算機システ よって有機的に接続した開放型分散処理竟を基盤とした ム IBM3090 ー 200 と、 400 台の PC(IBM 5541 ) を中心 システムを導入し、これまでの大型汎用言 t 算機中心の方針 に構成されていた。これらの PC は、 TokenRing を介 からいわば 180 度方向転換した。 してホスト計算機の端末として機能する ( ホスト利用 ) は 現在、理工学系の学部では、教育・研究用言 t 算機として か、単独でも利用できる。また、端末 400 台のうち 100 のワークステーションの導入が一ヨ殳化してきたが、本セン 台を遠隔 8 部局 ( 文学部、人間科学部、経済学部、理学 ターのような情報処理教育のための施設で、 10 , 000 人以 部、工学部、基礎工学部、教養部、医療短大 ) 内の端末 上のユーザーを対象とし、数百台莫のワークステーショ 室に分散配置し、センターの言 t 算機システムに接続して運 ンからなる分散型言 t 算機システムを構築するのは国内でも 営した。これによって、センターに出向かずに各部局から 觚列がない。 システムが使用できる竟を提供できるようになった。ま 本稿では、大阪大学情報処理教育センターの新システム た、広域ネットワーク BITNET と接続し、他大学はも の概要を紹介し、導入の背景などについて述べる。 とより海外の大学の言 t 算機利用者とのあいだでメッセージ が交換できるようになった。当時 ( 1987 年 ) 、国内の広 97 はじめに UNIX MAGAZINE 1992.9
集積と解析の名探復 ASTRODESIGn DS P 波形解析用ソフトウェア 米国のベストセラー「ディ・ティスプ」 Development ■対応機種 Corporation ・ NEC PC ・ 98 田シリーズ他・ SUN/4, SPARCstation ・ HP9000 シリーズ 300 / 400 / 7 圓 / 800 ・ DECstation ・ VAXstation ・旧 M RS -6000 ・ SiIicon Graphics 他 総輸入販売元 総販売元 用アストロデサコ株式会社 株式会社フ。ラ、トロン ( アストログループ ) 東京都立川市曙町ト 12 ー 19 吉田ビル〒 190 1nc. TEL 0425 ( 23 ) 51 10 FAX 0425 ( 23 ) 5722 本社神奈川県川崎市中原区上小田中 3 〒 211 TEL ( 044 ) 75 ト 1011 FAX ( 044 ) 75 ト 1 0 関西営業所大阪市東淀川区東中島 1 -18-27-510 〒 533 TEL ( ) 328-85 FAX ( ) 328 一 資料請求 N 。 .85 WoH 「ディ・ディスプ」は、米国 DSP 社が開発したイ ンタラクテイプな波形解析用ワークシート。スプ レッドシート式の採用で画面操作はとても簡 単な上、 400 種以上の関数コマンドや最大 1 ウインドウの同時表示、仮想波形処理、高速 FFT 処理等、各種ファンクションが充実した高 機能派です。さらに対応機種が豊富で、日本 語マニュアル付ですから、初心者の方でも最 大限に活用できます。 米国でベストセラーの実積を誇る「ディ・ディ スプ」は、高度な信号波形処理のために要求 されるすべてに応える「集積と解析の名探偵」。 シャーロックホームズが謎を解くように、様々な 波形処理をクオリティ高く実現します。 データ解析・データ収集・入力 信号処理・統計解析・ノイズ・振動解析 レーダー・ソナー解析他 SunWorId E 0 / To 0 に出展します。 会期 : 8 / 26 水 ~ 28 金会場 : 幕張メッセ プース 8 ー 44
0 情報処理教育環境 表 2 啝可能なソフトウェアー覧 ワードプロセッサ 表計算 データベース 委むに処理 糸兤 t 処理 「 1 ロロ ソフトウェア VJE-Pen WriteNow Wingz L0tus lmprove Sybase JDraw DrawPlus Mathematica SAS Fortran77 Pascal S B-Prolog Common Lisp Perl ハイノヾーテキスト操イ言語 HyperCube 備考 和文用 WP 英文用 WP 図形 / イラスト作成 図学、製図、簡易 CAD SAS 、 SAS/STAT 、 SAS/GRAPH を提供 Absoft Object-Oriented Fortran C 十十、 Objective-C UVAPascaI (ISO PascaI) AKCL Common Lisp jperl HyperCard と互換の竟 定や、入出力ファイルの指定なども簡単におこなうことが できる。 作図アプリケーション 大学における工学系の授業の 1 つに、、図学 " がある。図 学の実習を支援するために、簡単な CAD ツール Draw- PIus を利用している。これはキヤノンが開発したもので、 Draw アプリケーションをベースに、座標を指定した作 図、縮尺窈旨定などができるように拡張されており、精密 な作図が可能な環境を提供する。 簡易グラフィックス・ライプラリ 本センターでおこなわれるプログラミング実習には、簡 単なグラフを表示するようなプログラム作成を言翹とする ものが多い。 これを NeXT でおこなうためには、 NeXT のディスプ レイに描画をおこなわなければならない。 NeXT では、デ イスプレイへの描画は Display PostScript でおこなう。 したがって、則記のような課題が与えられた場合、 Dis- play PostScript を用いたプログラミングが必要になる。 しかし、これは一殳の学生力朝一タにできるようなもの ではない。 そこで、キヤノンの協力を得て、 C 、 Fortran 、 Pascal から共通に利用できる簡易グラフィックス・ライプラリ NeXT Easy Graphic を提供することにした。このライ UNIX MAGAZINE 1992.9 プラリには円や直線などの基本的な描画ルーチンが備わっ ており、これを使用すればディスプレイに描画するプログ ラムが簡単に開発できる。 統合ソフトウェア SAS 前システムの IBM 3090 ー 200 上では、 SAS を用いた 大量のデータをもとに統言 1 処理をおこなう授業が数年前か らおこなわれていた。新システムでも、これを麪爰するた めに SAS を導入した。 SAS は、データ角斤、統言処理 などの分野で高い評価を受けている。本センターでは、経 済学部などの文下係学部での利用頻度がきわめて高い。 SAS システムのうち、基本システム (BaseSAS) 、統 ロ t 角斤 (SAS/STAT) 、グラフィックス (SAS/GRAPH) を備えたシステムを豊中・吹田センターのサーバー、さら に一碚にの分散部局に配置している。 Mathematica Mathematica は、数式処理に優使いやすいユーサ ・インターフェイスと豊富なグラフィックス機能を提供 するため、本センターでおこなわれる授業でも使用したい という要望がたいへん強かった。そこで、新システムでは Mathematica を導入したが、さっそくこれを利用した授 業がおこなわれている。 103
連載 / / Li Language¯ と read の組合せがピッタリでしよう。 $acp_users . + 0 ー 1 ー egrep else JOin ¯t: sort —t ・ : $mgr : に $mmb : に $rel : ” マンドの実行だったりすると、 awk ではうまくプログラ か向いています。でも、判定後のアクションが UNIX コ べき処理を判別して実行、というタイプの処理には awk データストリームを 1 行すっ読み取り、行ごとになす ー while read xxx yyy ミングできません。そのような状況には while—do 構文 do c at done 72 取り出すことカきるはすです いるエントリ 1 個ぶんを、、、 \ 十改行 " を取り除いた形で /etc/termcap などのファイル中で、数行で表現されて あります ) 。これを逆手にとると、 /etc/printcap や (Korn シェルにはこの動作を抑止するオプションが は、、 \ 十改行 " を取り除いて行を継続してしまいます また、行末に \ ( バックスラッシュ ) があると、 read 意が必喫です。 Korn シェルは noglob オプションで抑止可能 ) ので注 を試みることがある (B シェルではそれを打阯できない ? ! や、、 ? " などカ哈まれていると、シェルカワァイル名展開 とても遅いことです。加えて、 read される文字列に、、 * " リダイレクトされた while 構文の点は、処理速度が よいかもしれません。 加し、不用部分は積極的に読み捨てるようにしておくのも 避けるために、 junk 変数を read の最後の引数として追 ば、よけいな文字列を誤って変数に代入してしまうのを す。入力行中の単語数にばらっきが予想されるのであれ てしまうのではなく、最後の変数にまとめて代入されま 単語の数が read の変数の数より多いと、余りは捨てられ の引数である変数に順に代入されます。もし、分解後の 入力行は、空白で区切られた単言リに分解されて、 read ることになります。 て、 if—then—else なり case —esac なりで条件分岐す do—done の内側で変数 xxx や yyy を判断材料 - にし 照らし合せ処理に悩む 徴妙に異なる 2 つのファイルの相違を、分かりやすい 表形式で対比させたいという要求は、よくあることです。 しかし、手間をかけすに処理することカ貘隹しい厄介な処理 です。 項目が 1 対 1 で対比できるような簡単なケースなら、 paste や join を使えはあっさり角夬できます。でも、も し対上レ頁目に過不足がある、つまり一方にあって他方にな かったり、あるいはその逆もあるとすれば、いったいど うすればよいのでしよう ? 1987 年 3 月号の本連載では、 2 つのファイルの内容を 調杉式で照らし合わせる例として、次のようなものをとり あげました。 データとして 2 つのファイル c . OLD と wc . NEW があ り、これらは wc ー 1 で得られたファイル群の行数を表し ています。欲しいのは、両ファイルの内容を行数で対比 させた以下のような表です。 ・ wc . OLD の内容 218 xy2rgb ・ c sysnews . C sdinq ・ c rsattach . c rdate . c pdx. c fssw . C 300 fingerd. c 115 bridge . c 21 61 16 142 299 150 taligent . c sysnews . C sdinq ・ c rsattach . c 308 pdx. c f S SW . C fingerd. c 42 COPYXY ・ c 115 bridge . c annex . C “ . NEW の内容 2345 21 61 16 150 288 343 UNIX MAGAZINE 1992.9
■日本語 TEX インストール・ガイド 用には 10t(List Of Table) ファイルを使用します。 これらのファイルは、それぞれ \tableofcontents 、 \listoffigures 、 \listoftables コマンドをイ吏っ たときしか作成されません。 1 回目の処理では、 toc ファイルがないので目次は ありません。 2 回目は 1 回目の to c ファイルがあるの で目次は作成されますが、本文の前に目次がある場合、 目次のぶんだけページがすれてしまいます。したがっ て、このようなケースでページの正しい目次を作るた めには、最低でも 3 回は処理しなけれはなりません。 索引を作るためのファイル L\TEX には、索引を作成する機能もあります。ただ し、 I*TFfX だけではなく、 C で記述された makein- dex コマンドの助けを借りる必要があります。 1 回目の処理では、 I VfX によって idx ファイルが 生成されます。この idx ファイルを makeindex コマ ンドで処理 ( ソート ) すると、 i Ⅱ d ファイルカられま す。この ind ファイノレを \printindex コマンドで言冗 み込み、索引を作成します。 文献リストを作るためのファイル には、参考文献や引用文献のリストを作る機 能もあります。この機能を支援するのが BIBTbX で す。 文献を参照、引用する位置に \ cite { / 勧 el } コマンド を書いておくと、い TF;X の 1 回目の実行時にリストに 載せるべき文献のラベルが aux ファイルに書き込まれ ます。そのあと、 BIBTVJX で aux ファイルを処理し、 ューサーの用意する文献データベース (bib ファイル ) から、ラベルに相当する文献の著者、タイトル、出版社 などのデータを抽出して bbl ファイルを生成します。 は、 2 回目以降の処理でこの bbl ファイルを読 み込み、文献リストを作成します。 0 インストールの準備 う。ハードウェアは Sun SPARCstation2 、 OS は それでは、実際に。 I し kX をインストールしてみましょ 84 4.1.2 を想定しています。 ます、ソースファイルを入手しなければなりません。 日本語 rIVfX は自由に再配布できるので、周囲に日本語 をもっている人がいれば、コピーしてもらうのが もっとも簡単です。 周囲にもっている人がいないときは、代 p かアスキー でおこなっているテーフ酒己布サーピスを利用します。 WIDE などのネットワークに IP 接続されてい るサイトならば、アスキーから anonymous ftp で 入手できます。ただし、 ftp が利用できるマシンやユ ーサーは各サイトの方針によって制限されていること が多いので、詳しくはそれぞれの管理者に間い合わせ てください。 ftp. ascii ・ co ・ jp の -ftp/pub/tex/ jtexl. 7. tar. z が日本語のディストリヒ、ユー ション・ファイノレなので、 binary モードで get コマ ンドを使います。このファイルは約 5.6MB あります から、ディスクの空き領域に注意してください。 ftp ができないときは、アスキーでおこなっている アスキー版日本語。 I しとワシントン大学版 UNIX 用 の配布サービスを利用します。下記の宛先に、住 友スリーエム製 DC6150 の新品テープを 2 本送ると、 QIC-150/UNIX tar フォーマットで書き込まれたテ ープと交換し、送科着払いの宅配便で j 医されます。 〒 215 川崎市麻生区南黒川 12 ー 1 ( 株 ) アスキーソフトウェア開発センター ビジネスソフトウェア事業部日本語 TEX 配布係 このサービスを利用する場合、インストールしよう としているマシンか、ネットワークで接続されたマシ ンに、 QIC ー 150 フォーマットか第売めるテーブドライプ が必要です。また、テープカ甘旨定したメディアでない 場合 ( 他社製、中古の場合も含む ) 、サーピスできない こともあるので注意してください。 UNIX MAGAZINE 1992.9 % zcat /tmp/jtexl . 7. tar. Z ー tar xpf ようにファイルを展開します。 ftp で jtexl. 7. tar. z を入手したときは、以下の 手したソースを展開します。 コンパイルのためのイ乍業ディレクトリを用意し、入 ソースファイルの展開
NEWS ーは 1 , 000 台。販売開始は 1992 年 9 月の予一定。 が 2 , 377 万 7 , 000 円から。年間販売目標 富 富士通 (Tel 044 ー 754 ー 2433 ) は、べクト ル処理 LSI$gVP シリーズク「 MB92831 」 2 品種の販売を開始した。 約 150 万トランジスタの CMOS LSIO おもな特徴は以下のとおり。 I) べクトル処理命令 125 種、べクトルマク ロ命令 16 種のはか、スカラー処理命令 57 種、一般制御命令 8 種をサポート 2 ) 内蔵パイプラインにより複数演算の並 列実行が可能。 50MHz 動作時の浮動小数 点演算性能は 206MF10PS 3 ) べクトルマスク・レジスタを内蔵し、オ ペランドマスク機能付き演算命令をサポー ト 4 ) インターリープ方式により安価な DRAM で高速な主記憶アクセスを実現 5)4KB 単位のページモードなど、 3 種類の アドレス変換機能をサポート 6 ) 既存の汎用プロセッサと接続可能 価格は、 33MHz 動作の MB92831 ー 33ZF が 160 , 000 円、 50MHz 動作の MB92831 -50ZF が 190 , 000 円。年間販売目標は、 2 品種合計で 2 , 000 イ乢 ペクトル処理 LSI ◆おもな仕様 クロック周波数 ピーク性能 ( 単精度 / 倍精度 ) データ転送速度 データ形式 ノくス幅 命令数 内蔵レジスタ 、 1B92831-33ZF A4B92831-50ZF 33MHz 50MHz 136 / 70MFlops 206 / 106MF ps 264MB/s 400M B/s 単精度 / 倍精度浮動小数点形式 (IEEE-754 準拠 ) 32bit 整数形式 32bit 論理形式 32bit ヒ。クセル形式 データ 64bit 、アドレス 32bit べクトル処理 141 種、スカラー処理 57 種、一般制御 8 種 べクトルレジスタ 8KB ( 8 / 16 / 32 / 64 区画に分割可 ) スカラーレジスタ 128B (32bit x 32 ワード ) マスクレジスタ 64B ( 2 / 4 / 8 / 16 区画に分割可 ) コマンドバッファ IKB (32bit x 256 ステップ ) 加算器 (64bit-Adder x 1 または 32bit-Adder x 2 ) 乗算器 (64bit-Multiplier x 1 または 32bit-Multiplier x 2 ) 除算器 (64bit-Divider x 1 ) 画像処理器 (16bit-Adder x 4 ) 4G B 無変換出力モード ページモード (4KB 単位 ) セグメントモード (256KB/1MB/4MB 単位 ) CMOS 0.5 rn アルミ 3 層 約 150 万トランジスタ 3.3V 3 、 V セラミック SQFP 、 256 ピン、リードピッチ 0.5rnm 内蔵演算器 アドレス空間 アドレス変換方式 プロセス・テクノロジー トランジスタ総数 動作電源電圧 消費電力 4.5 、 ■応用技術総合研究所 206MFlops シングルポード・コンビュータ 応用技術総合研究所 ( Tel 03 ー 3583 ー 以下のとおり。 3680 ) は、べクトルプロセッサを使用した 1 ) 富士通の 33 / 50MHz 重川乍のべクトル処 VME バス仕様シングルポード・コンピュ 理 LS ド MB92831 〃を使用し、ピーク性能 ータ「 ATERL-XSC-VME 」、拡張 D- は 206MF10PS RAM ポード「 ATERL ー XDRAM ー 2)SRAM は最大 2MB 価格は、 ATERL-XSC-VME が 167 VME. 」を開発、モノリス (Tel 03 ー 3583 ー 3 ) 主記憶は最大 64MB ( 拡張 DRAM ポ 万 5 , 000 円から、 ATERL- XDRAM 6375 ) が製造・販売を開始した。 ードを使用 ) 。 4 バンク / インターリプ方 VME が 140 万円から。 ATERL-XSC-VME のおもな特徴は 式により、最適時は 0 ウェイトで動作 枚 ( A4 判横 ) で印字できる。おもな特徴は 以下のとおり。 600dpi NeWSprint 対応フリンタ 1)SPARCstation シリーズ (SunOS 4 . 富士ゼロックス (Tel 0120 ー 274100 ) は、 開始した。 1.1 以 ) に対応 Sun の日本語 NeWSprint 対応の LBP 付属の専用 SBus カードとピデオ I/F 2 ) 印字解像度は、 4116 が 600dpi 、 4114 が 「富士ゼロックス 4116 」「同 4114 」の販売を で SPARCstation に接続し、最高毎分 15 400dpi 6 ■ FUJI XEROX UNIX MAGAZINE 1992.9
(O 情報処理教育環境 図 1 新システム成念図 ステーションの環竟のもとで研究、開発され、ひろく普及 してきた。最先端の情報処璢支術、言 1 ・算機技術を教育、研 吹田センターへ 究すべき大学は、このような新しい計算機環境を教育に導 入し、学生に最新の言 t 算機技術を習得させることが必要で あろう。 そこで、大型汎用言 t 算機を中心とした構成から、マルチ ウインドウ・システムをもっワークステーションを中心と する分散型システムに移行し、従来のプログラミング言語 に関する教育に加えて、グラフィックス、数式処理、糸 t 処理などの高度な教育をおこなうための計算能力と多様な ソフトウェアを備えたシステムの導入が急務となった。 UNIX のキ采用 管理用 W S 768Kbps leased ⅱ ne センター用 W S Router 64Kbps leased ⅱ ne 学生用 W S サーバー用 WS 言 t 算機科学の教育・研究の分野では、計算機システムの オペレーティング・システム (OS) として、 UNIX が世 界的にひろく利用されている。これは、機種に依存せすに 利用できる応用ソフトウェアが豊富な点などか評価された 結果であろう。さらに描匠では、引・算機科学の専門分野だ 分散部局 けでなく、理工学一・ - やビジネスの分野でも UNIX の有 したがって、端末装置の導入にあたっては、アイコン、 効生か注目され始めている。 マルチウインドウおよびマウスによって利用者の操作を さらに、 UNIX は多くのメーカーの言 t 算機で利用でき 可視化し、これらを統一的な操作ガ去で扱えるような環境 るだけでなく、小型から大型、スーパーコンピュータま を提供しなければならない。また、 CAD やグラフィック で広範な言 t 算機システムに対応できる。また、ネットワー スなどの教育への有効生も考えるならは、ビットマップ・ ク環境・ヘ、の対応が容易であることに加え、マルチウインド ディスプレイと GUI(Graphical User lnterface) を備 ウ・システムや高機能なユーサー・インターフェイスも えた、カラー・ディスプレイをもつシステムの導入も重要 UNIX を基礎に開発されており、使いやすさの点でも従 な検討事項である。 来の汎用 OS をしのぐようになってきた。 このような特徴のある UNIX は、情報処理教育にとっ ネットワーク環境 て従来の汎用 OS より望ましし寸生質をもっていると考えら アプリケーションの共有、個々のワークステーションに れる。したがって、 OS としては、汎用性があり、各分野 依存しない統一的な利用環境の提供、システム管理などを で重要蹶ーヨ財生を増している UNIX の採用が適当とい 実現するためには、導入するワークステーションで LAN えるだろう。 を用いた分散処理環境を構築しなければならない。ネット ワーク竟の充実により、利用者竟カ鉤上するだけでは ユーサー・インターフェイス なく、ネットワーク経由での多数のワークステーション管 ワークステーションでは、一般にマルチウインドウや 理が可能になり、運用面での保も期待できる。 ポインティング・デバイスのマウスを用いた、利用者に 日本語 とって親しみやすいユーサー・インターフェイスか整備さ 学生か言 t 算機を文房具的に使うようになれば、当然、レ れている。本センターが、今後、授業および教育の対象に ポート作成などにも利用されるであろう。このような利用 文科系学生を重視していく方針を採っていることを考慮す 形態を麪爰するためには、充実した日本語環境を提供しな ると、その効果は大きいものと期待される。 UNIX MAGAZINE 1992.9 センター内教室 Router サーバー用 WS 学生用 WS 100
jus 総会 UNIX MAGAZINE 1992.9 MiX の設計思想と機能についての講演。 CHORUS/ タの機能を十分に引き出す、新しい OS CHORUS/ に対応するため、マルチプロセッサやマルチコンピュー UNIX 上のリアルタイム処理に要求される高速処理 Chorus Systems) ative Operating Environments (Michel Gien, 招待講演 I : From Operating Systems to Cooper- 次のとおり ( 発表順 ) 。 ドとするものが目立った。講演および発表論文の要旨は 容では、ネットワークやマルチメディアなどをキーワー 去、現在そして将来に関するものが多く、論文発表の内 いう節目を迎えたことから、 UN Ⅸをとりまく事柄の過 の発表がおこなわれた。招待講演のテーマは、 10 周年と 動について報告があった。その後、招待講演と公募論文 ら、それぞれの組織の標準化作業や国際化対応などの活 しい報告があり、続いて OSF 、 UI 、 USL 、 X/Open か 、 usrreq 、 jus 関西および jus 東海での活動について詳 テクニカル・セッションでは、最初に jusX11 研究 テクニカル・セッション 的に活動に参加してほしいとの要請があった。 ので、一人ひとりが積極的に提案をおこなうなど、自発 は、会員のボランティア活動を中心に運営される組織な 関西、 jus 東海研究会の活動や予算の報告もあった。 jus 動や研究助成金制度の発足などが挙げられた。また、 jus た。活動計画は基本的には前年度に継続し、国際的な活 には 91 年度に引き続き、中尾成克氏 ( 富士通 ) が就任し 予算案の承認、幹事と理事の選出がおこなわれた。会長 度の活動および会計報告、 1992 年度の活動計画および シンポジウムに先立って jus の総会が開かれ、 1991 年 NOTICE MiX は、 Chorus Systems と USL の協力により開発 された。 SVR4 互換の OS 環境で、既存のシステム環境 との互換性を保ちながら、新しい機能を確立する技術に ついて述べた。 ◆リアルタイムシステムにおける UNIX と並列処理 ( 大島龍博はか、コンカレント日本 ) 並列処理を採用し、高速なリアルタイム処理を UNIX システムで実現するための開発事例 IJO リアルタイム拡張 並列 UNIX (RTU) に導入された、カーネルをマルチプ ロセッサ対応にするためのプリエンプテイプ・スケジュ ーリングや、標準カーネルとの互換性について説明した。 応答時間を短縮するために、プリエンプション・ポイン トをどのくらい増やしたかなどの具体的な解説があった。 ◆同一アーキテクチャ・ワークステーションのファイル 管理支援ツール ( 正木修ほか、電気通信大学 ) 多数の同一アーキテクチャ計算機のファイルシステ ム管理作業を支援するシステム fars の開発事例。ネッ トワークを利用し、破損、消失したファイルの自動復旧 をおこなう。ファイル検査の方法に、ファイル比較、チ ェックサム、 CRC の 3 つがとりあげられた。また、各方 法の比較評価や、破損ファイルのインストール機能など が解説された。発表終了後、 rdist コマンドを使ってはど うか、ファイルの破損はそれはど頻繁には起こらないの では、などの質問があった。 招待講演Ⅱ : The USENIX Association: Looking Back and L00king Forward ()d Gould 、 DEC) 過去から現在までの USENIX の歩みと将来につい ての講演。米国の UNIX ューザーグループの創設から 携わってきた講師が、数々のエピソードを交え、約 20 年 間の歴史を UNIX の OS のバージョンアップに沿って 語った。会員数が大きく膨れあがった組織では、意見の 収拾や合意を図るにはどのような方法を使っているの か、もう 1 つのユーザー団体である UniForum との交 流はあるのか、など多くの質問が出された。 ◆階層的 OCR ライプラリ ( 國枝孝之、リコー ) ゞ日本語活字ク瑛文活字〃ヾ手書き数字〃の認識をおこな うライプラリを統合化する、 OCR ライプラリ仕様の発 表。各 OCR の認識アルゴリズムの違いを吸収し、開発の 21