連載 /UNIX Communication Notes—O くに複雑なコンフィギュレーションをしたときに トレースと組み合わせて使うと便利でしよう。 ・ gendefault デフォルト糸登各を生成します。デフォルト経路はワイ ルドカード指定の糸各です。前号でも説明したように カーネル内の糸各情報テープルを検索して目的のネット ワークやホストに対する糸習剳青報がない場合、デフォル ト経各て指定された経路を用いて IP データグラムをル ーティングします。デフォルト糸各を生成するホスト は、たいていのネットワークではある特定のホストに 設定されています。したがって、このオプションを指 定する場合は注意が必要です。 ( 3 ) インターフェイスに対するオプション interface tflist 0 〃 0 れ s ・ こではインターフェイスに対するオプションを指定し ます。次のものか指定できます。 metric ル 指定したインターフェイスのメトリックをルに設疋し ます。 preference P このインターフェイスから得られた経路情報の優先度 (preference) を P に設定します。 passlve この指定をしたインターフェイスについては、どのよう な状態でも正常に重川信していると仮定します。前号でも 説明しましたが、 RIP におけるポイント・ツー・ポイ ント型のインターフェイスでは、相手側のゲートウェイ と定期的に RIP メッセージを交換して、インターフェ イスが、、生きている " かどうかの判定に利用していまし た。 passive を指定したインターフェイスでは、 RIP メッセージが 1 つも到着しなくても、そのインターフェ イスは利用可能だと仮定して処理するわけです。 ( 4 ) 無視するアドレスの列挙 martians { 佖 d 市・ ; addl 、 ; 靃市・には、処理上っねに無視するネットワーク・アドレ スやホストアドレスを指定します。複数のアドレスを指定 UNIX MAGAZINE 1993.4 表 2 プロトコルに対する諚て尺できるモード pointopoint モード yes Ⅱ 0 off quiet supplier 機能 RIP を用いて糸各制御をおこなうことを表 す。この場合、ルーフ。バック以、タ V ) ネット ワーク・インターフェイスが 1 つしかない システムでは、 RIP メッセージをネットワ ークに出力しない。一方、ネットワーク・イ ンターフェイスか数ある場合は RIP メ ッセージを出力し、隣接するゲートウェイ と経路情報の交換をおこなう yes と同し RIP は用いないことを表す Ⅱ 0 と同じ 複数のネットワーク・インターフェイスが あっても、 RIP メッセージを出力しない。 いわゆる、 quiet" モードて新川する quiet とは逆に、ネットワーク・インター フェイスの数に関係なく RIP メッセージ を生成してネットワークに送信する これがモードとして指定された場合には、 sourcegateways に指定したゲートウェ イに対してのみ RIP メッセージを送信す る する場合は、アドレスをセミコロンで区切って並べます。 ここて指定されたアドレスについては、たとえ情報か渡さ れても、 gated はいっさいの処理をおこないません。 プロトコルに対する指定 プロトコルに対する指定では、 gated が扱えるプロトコ ルごとに、各プロトコル特有の指定をします。 gated では HELLO 、 BGP 、 EGP なども扱えるので、それらに対 する指定方法もありますが、今回は RIP についての記述 ガ去を示します。 rip mode [ { preference P ・ defaultmetric 〃・ interface 佖 d 市、 [noripin] trustedgateways gwlist ・ sourcegateways gw 〃 s め・ [noripout] 最初が mode の指定です。ここに拓疋できるモードを 表 2 にまとめます。 通常は yes を指定します。また supplier は、ネット ワーク・インターフェイスが 1 つしかないホストで、静 的に設定した経路情報をアナウンスしたい場合などに使い ます。 53
連載 /UNIX Communcation Notes—O passxve リスト 3 特定のインターフェイスに RIP メッセージを流さ ということにします。 192.1.2.0 gateway static { interface rip yes { interface 192. 1 図 3 不正なアドレスをもったネットワークが糸内にある場合 インターネット . 2 . 1 192 . 1 . 2.1 noripin noripout 192. 1 . 2 . 1 133.1.1 .2 組織内部 ( 133.1 ) ます、簡単なホスト B の設定から説明しましよう。こ こでは次の処理をします。 ・プート時に r 。 uted を起動しないようにします。これは /etc/rc などて起動している部分をコメントアウトす るなどします。 同時に、 route コマンドを用いて経路を設正するように します。これには、 route add net default 192. 1 . 2 . 1 1 route add host 192 . 1 . 2 . 2 localhost 0 というのを、 routed を起動していた部分に代入してお きます。 次にホスト A の設定を考えます。ホスト A が接続 されているネットワーク 192.1.1.0 では、 RIP による 経路制御をしているとします。そこで、ホスト A 用の gated ・ conf としてリスト 3 を用意します。 そして、最初に ISDN 側のインターフェイスを passive の指定にします。これはホスト B が RIP メッセージを 送ってこないので、 gated がリンクがダウンしていると 誤解するのを防ぐためです。次のプロトコルのオプション の指定では、インターフェイス 192.1.2.1 に対して RIP メッセージを送信も受信もしないことを指定します。最後 の静墨路制御のところには、 ISDN のネットワークに対 するバケットがきたときのルーティングを指定しておきま す。これだけで、すべての設定は終りです。 特定のネットワークの経路情報を流さない 次に糸各制御によって、特定のネットワークの経路・情報 を流さない方法を説明します。これは propagate の機能 を使えば簡単にできます。 図 3 を見てください。ある組織での組織内ネットワーク を想定しています。このネットワークはインターネット 58 133.1.1 .1 133.1.84.1 UNIX MAGAZINE 1993.4 らされますから、 protorip を用いて制限をおこないます。 内では、 RIP によって 1.0.0.0 の経路がホスト G には知 こでは propagate での指定を上手に利用します。糸騰哉 このときに使う gated ・ conf をリスト 4 に示します。 で gated を用いて処理をするとします。 この牛を満たす経路制御をおこなうために、ホスト G し ) 1.0.0.0 ・ネットワーク 1.0.0.0 の存在は組織外部に見せたくな 系目織内にアクセスができなければならない。 ・ネットワーク 1.0.0.0 に接続されているホストからは、 アクセスができるようにしなければならない。 ・ネットワーク 133.1 に対しては、インターネットから あったとします。 いと仮定しています。このような状況で次のような要件が A のネットワーク・アドレスは正式に取得したものではな だとしましよう。もちろん、この 1.0.0.0 というクラス らに、このアドレスを正式なアドレスに変更するのが困難 1.0.0.0 というアドレスをもったネットワークがあり、さ さて、間題はここからです。なんらかの理由で組織体」に (netmask は 255.255.255.0 ) しています。 おこなっており、サプネットとして 1 オクテットを使用 は 133.1.0.0 とします。糸目織内は RIP による糸各制御を に接続されているとし、系騰哉内ネットワーク・アドレス
連載 ZUNIX Communcation Notes—O 図 2 ISDN を用いた売 192.1.1 ℃ 表 3 もともと糸情報が何から得られたカ指定 org RIP によって外部から・与えられた糸登各 r1P ゲートウェイが直接接続されているネットワー direct クについての経路 静白子路設定によって設定された糸各 static デフォルト経路 default routed の奐え リスト 2 r1P yes; 192.1.1.1 192.1.2.1 ISDN ( 192.1 2 0 ) 192.1.2.2 3 つの構文の違いは、インターフェイスを指定して言当 するか、ゲートウェイを指定して言当するかです。またメ トリックを指定することもできます。 2 t では、アナウンスする経路情報がもともと何から 得られたかで別々に記述します。これは。に指定しま す。指定できるものを表 3 にまとめます。 alist では、どの経路↑青報をアナウンスするかという記 述をします。ここでは、次の構文を使って記述します。 announce addr [metric M] 祠市、に指定されたアドレスに関する糸習各情報をアナウ ンスします。このとき metric カ甘旨定されていれは、それ を財に設定します。 noannounce addT ・・ addT 、に指定されたアドレスについての糸各情報はアナ ウンスしません。 佖 d 市・の指定力 1 去は accept とほは 1 司しです。また、 述の評価なども accept と同様な注意が必要です。 1. 襯な t カ可も指定されていない場合 gat ed は、 announce a11 ; カ甘旨定されているものと考えます。 2. 。騰 t に 1 つでも指定された場合 ーヨ / イ gated は取に、 noannounce a11 ; カ甘旨定されていると仮定します。 3 ・ propagate による力艘数ある場合 その評価は、ゲートウェイごとの、インターフェイ スごとの記述、一般的な記述の順番でおこなわれます。 すなわち、より詳しく書かれているものを優先します。 gated. conf の実際 gated ・ conf の構文だけに注目して解説してきました。 しかし gated. conf の記述には、 こまでの知識ではま だ足りません。以降では例を示しながら、どうやって言当 したらよいかを説明していきます。 Routed を置き換える ます、もっとも簡単な例から説明しましよう。現在あ る routed の代わりに gated を使う場合を考えます。リ スト 2 を見てください。 この単純な gated. conf を用いて gated を起動するだ けで routed と置き換えることができます。 RIP を流さないインターフェイスを指定する ISDN を用いて IP 接続をしている環境の場合を考え てみます。前述したように、経路制御のために RIP メッ セージを ISDN 回線に流すと、 30 秒に 1 回流れるので回 線は接続したままになってしまいます。この間題を角夬す るのには gated カ更利です。 図 2 を見てください。 この構成ではホスト A とホスト B のあいだが ISDN に よる接続になっています。ここに無駄なバケットを流さな いようにします。そこで、 ・ホスト A では、 gated を使って RIP メッセージを流 さない 勺な経路設定を route コマンドを用 ・ホスト B では、 いて設定する 一三ロ 57 UNIX MAGAZINE 1993.4
写真 5 DIP スイッチでの ID 言聢 sun4m) のはすです。次に、ディレクトリ /sys/ カーネ RZ SCSI ル・アーキテクチャ / c 。Ⅱ f に移ります。 のカーネルがどのように構成されているかの設定ファイ ルが置いてあります。出荷時のままで使っているのなら GENERIC というファイルです。カーネルを明冓成して いるなら、違うファイル名になっていると思います。分か らなければ、 /etc/motd の第 1 行を見てください。 SunOS Re1ease なんとか ( かんとか ) # 番号 : 日付 写真 6 ショートピンでの ID 言聢 というふうになっていると思います。丸刮瓜のなかか調べ るべきファイル名です。 SunOS では、 SCSI ディスクのテンヾイス名は sd なの で sd を捜します。図 7 のような部分があるはずです。 この例は GENERIC のもので、本体付属の SCSI バ ス (scsibus0) にハードディスクを 4 台までは接続する ことを想定したカーネルが出荷されていることカ吩かりま す。ターゲット ID は、 3 、 1 、 2 、 0 の順で使用すること になっています。 ここでは、 SPARCstation 本体に内蔵したディスクを をハードディスクとは別に保管しておくと紛失することが 1 台もっているところに、外付けディスクを 1 台追加す 多いので、このようにすらして挿しておくのです。 るとしましよう。ターゲット ID は 1 にすれはいいこと 写真のディスクでは、ピンを入れると 1 で端が下位桁 カ吩かります。 なので、 20 x 1 十 21 x 0 十 22 x 0 = 1 というわけで、 ターゲット ID の設定と確認 ターゲット ID を 1 に設定しています。 冬など空気か乾燥した環境でショートピンの設定を変更 SCSI ID の設定は、 DIP スイッチかハードディスクの するときには、静電気に注意してください。化繊や純毛の コントローラ・ポード上のショートピンでおこないます。 セーターは脱いで、体に溜まった静電気をどこかで放電さ この設定は 2 進法でおこなうので、 ID=I にするのなら せてから基板に触るようにしましよう。 001 になります。 ON/OFF のどちらが 1 になるのかと、 設定ができたら、 Sun を 1 度シャットダウンして電源 左右どちらか下位桁にあたるのかに注意しましよう。写真 を切り、ハードディスクを接続します。前節で説明したよ 5 のディスクでは手前 (OPEN = = OFF) 側に倒すと 0 うに、ターミネータの接続に気をつけてください。 で右側が下位桁なので、 ID を 1 にするためには OFF- コネクタは台形で、上下を間違えないようにできていま OFF-ON になります す。 SPARCstation の SCSI コネクタブラグは、挿し込 ショートピンならば、、外す一外す一付ける " で 1 になる むとロックがかかるようになっていますが、写真 4 のよう はすです。ショートピンは、ターゲット ID を指定する な標準 SCSI コネクタでは手でロック金具をプラグのロッ 3 つのはかにもさまざまな設定のためのピンが並んでいる クサドルに引っ掛けて固定します。 場合がはとんどです。写真 6 のディスクの中央に横に並ん 接続ができたら電源を入れます。放っておくと UNIX だ 5 連のショートピンのうち右 ( 基板の中央よの 3 つで が立ち上がってしまうので、 LI-A などで自動プートを止 ターゲット ID を設定します。 め、 ROM モニターを動かします。 ます、佑端にはショートピンが入っています。 2 番目は すらして挿してあるので、電安頑勺には外してあるのと同し n コマンド (new command mode) を入力すると、プ です。 3 番目には挿さっていません。外したショートピン ロンプトが ok に変わりますから、 probe-scsi コマンド 0 ー、 , - ↑、第」っ・ 5 嘗 3 86 UNIX MAGAZINE 1993.4
連載 /UNIX Communication Notes—⑩ プロトコルに対するオプションを指定する場合には、さ らにプロックを付加して記述していきます。オプションと しては、以下のものが用意されています。 preference P RIP によって得られた経路情報の preference を P に 設定します。何も指定しない場合、 RIP から得られた 経路・情報の preference は 100 に設定されます。この 値を変更したい場合にこれを用います。 defaultmetric ル・ このオプションはめったに使うことはないでしよう。 gated において RIP 以外のプロトコルと併せて使用す る場合に用います。他のプロトコルから得られた糸習青 報を RIP でアナウンスする場合に、その経路情報に対 するメトリックをルに設定します。何も指定しない場 合は 16 がメトリックとして使われます。 interface addr norlpin interface addr noripout interface addr noriplll noripout RIP を送信しないインターフェイスや受信しないイン ターフェイスを指定します。祠に指定されたイン ターフェイスに対して noripin を付けた場合には、 そのインターフェイスからは RIP を受信しません。 noripout を付けた場合には、そのインターフェイス に対して RIP を送信することはありません。 両方を同時に指定することもできます。また複数のイン ターフェイスを指定したいときには、靃市の部分にイ ンターフェイス・アドレスを空白で区切って並べます。 このオプションは ISDN による IP 接続をする際に その回線に対して RIP を流さないような指定をしたい ときに便利です。 trustedgateways 9 〃 st ・ 信頼できるゲートウェイを指定します。ここで指定し たゲートウェイから送られてきた RIP メッセージは採 用し、それ以外から送られてきた RIP メッセージは無 視します。複数のゲートウェイを指定したいときには、 9 騰 t にゲートウェイのアドレスを空白で区切って並 べます。 この指定がないと、すべてのホストから送られてきた RIP メッセージを処理します。 54 sourcegateways 4 〃 s ・ モードとして pointopoint を選択した場合には、 に指定されたゲートウェイとのみ経路情報の交換をおこ ないます。複数のゲートウェイの指定は、 gwlist にゲー トウェイのアドレスを空白で区切って並べます。 static { 述をします。 次に青知勺糸翻殳定をおこないます。これは次のような記 青鎚勺経路設定 UNIX MAGAZINE 1993.4 ガ去があります。これらは混在させて言当できます。 accept を用いて指定します。この言己には次の 3 不頁の 受信した RIP メッセージをどのように処理するかは、 受信した RIP メッセージの里 を記述します。 送信する RIP メッセージの処理のカ 1 去 ・受信した RIP メッセージの処理のガ去 最後に経路情報の取扱いについて、 経路情報の取扱いの指定 れます。 静的に設定された経路情報の preference は 50 に設定さ どちらの記述でも preference を指定しない場合には、 おこなうこともできるのです。 ドレスを割り当て、その間の糸各制御を gated を用いて えば、 1 本の Ethernet に対して 2 つのネットワーク・ア トワーク・アドレスをサポートするときに使います。たと で、 1 つのネットワーク・インターフェイスで複数のネッ 2 番目の記述方法はインターフェイスを指定するもの ます。 定します。必要ならば preference を設定することもでき スト赤靃 r に対するゲートウェイとして協 d 市を指 イを指定するものです。つまり、目的のネットワーク / ホ 最初のガ去が通常よく使われるもので、ゲートウェ 青勺経路を設定する言当ガ去は 2 つあります。 dstaddT ・ interface 佖 d 市・ [preference P] ・ dstaddr gateway gwad 市、 [preference ;
連載 . / UN Ⅸ Communcation Notes nolisten addT 、・ 送信する RIP メッセージをどのように処理するかは 送信する RIP メッセージの里 なわち、より詳しく書かれているものを優先します。 ごとの記述、一殳的なの順番でおこなわれます。す 評価は、ゲートウェイごとの言当インターフェイス 3. accept によるか複数ある場合 カ甘旨定されていると仮定します。 nolisten a11 ; gat ed は取に 2. ルに 1 つでも指定された場合 カ甘旨定されているものと考えます。 listen a11 ; gat ed は、 1. ル st が何も指定されていない場合 accept の言当ではいくつかの注意が必要です。 すべてのアドレスを指定します。 a11 よって除去することが - 可能です。 ネットに関する糸各情報か送られてきたとき、マスクに マスクした結果を処理します。たとえは闕係のないサプ net に指定されたアドレスに対して、 mask によって net mask m ん れ et にネットワーク・アドレスを指定します。 靃市・の指定には 3 不亟頁のガ去があります。 されます。 佖 d 市・に指定されたアドレスについての糸習各情報は無視 56 すべてに関する処理を指定します。 この言当をおこなった場合、送信する RIP メッセー propagate proto rip { ( 1 ) →殳的な言謎 以下の 3 不頁の方法があります。 propagate を用いて指定します。 propagate の記述に ( 2 ) インターフェイスごとの記述 propagate p て 0t0 rip interface 2 ガな [metric M] { ツ角 s ロこ指定されたインターフェイスから送られる RIP メッセージに関する処理を言当します。 にはインターフェイス・アドレスを指定します。 複数のインターフェイスを指定する場合には、空白で区切 りながらインターフェイス・アドレスを並べます。送ら れる RIP メッセージのメトリックを指定することも可能 で、これを記述した場合には、指定されたインターフェイ スから送られる RIP メッセージに含まれる経路情報のメ トリックを M に設定します。 ( 3 ) ケートウェイごとの記述 propagate p て 0t0 rip gateway 市 [metric M] { 市に指定されたゲートウェイに対して送られる RIP メッセージに関する処理を記述します。 9 騰 t には、 RIP メッセージを送るゲートウェイのア ドレスを指定します。複数のゲートウェイを指定する場合 には、空白で区切りながらゲートウェイのアドレスを並べ ます。送られる RIP メッセージのメトリックを指定する ことも可能です。これをした場合は、指定されたゲー トウェイに送られる RIP メッセージに含まれる糸青報 のメトリックを M に設定します。 送信する RIP メッセージをどのように構成するかを指 定するのが騰 t です。なとしては次の構文が用意され ています。 proto 0 [metric M] [ { proto 0 interface 乞ガな [metric M] [ { proto のリ gateway gwslist[metric M] [ { UNIX MAGAZINE 1993.4
連載 An lntroduction to X Window System 図 5 Align の実行例 オリジナル 0 Left S i des Right Sides ・〇 p ⅱ on ( オプション ) Ⅵ ew 俵示指定 ) ( 図 4 -i) Tops H oriz Centers 第を第 Vert Centers B ottoms Centers Abut U p Abut Left Abut Right Abut Down 0 AIign tO Grid 0 ◇ V2.0 以後の View 項目 表示の大きさや、位置合せに用いる方眼の設定をおこな います。 V2.0 からは、同し編集内容に対して複数の画面 で倍率や表示位置を変えながら編集することができる ◇ V2.0 以前の Option 項目 ようになり、項目名も View に変わりました。 Reduce Enlarg e Normal Size Reduce To Fit C enter Page Redraw Page 縮小 標準倍率に設定 表示部分に全体が収まるように設定 ページの中心に移動 再描画 New View Close View Normal Size Reduce To Fit C enter Page Orientation Grid on/off Grid Spacing Gravity on/off 新たな idraw ウインドウを表示 idraw ウインドウを消去 標準倍率に設定 表示部分に全体が収まるように設定 ページの中心に移動 紙の方向の設定 方眼の表示の有無 方眼の間隔設定 方眼に合わせるか否か Gridding on/off 方眼に合わせるか否か Grid visible/invisible 方眼の表示 / 非表示 Grid spacmg 〇 rientation Version 128 方眼の間隔設定 紙の方向の設定 フ。ログラムのノヾ ージョンを表示 idraw は、どちらかといえばそれはど複雑でない図形の 描画に適したツールです。簡単で便利ですが、 C + + の環境 でコンパイルして作らなければならないのが難点でしょ う。コンパイル後の実行形式を、どこからか入手して使う はうが手つ取り早いかもしれません。 ( なかむら・まことシャープ ) UNIX MAGAZINE 1993.4
連載 /NET WORTH—O nameserver 128.95. 120. 1 nameserver 128.223.32.35 nameserver 128.223.4. 13 domain CS . UOREGON . EDU Samp1e resolv. conf file 図 3 リゾルバの初期言聢ファイノ」 skinner. CS. uoregon. edu phloem. uoregon. edu hanna. cac .washington.edu ent) から構成され、これらは C のライプラリで提供され ている。 BSD UNIX のもとでシステムを構築する場合は、静 的なホストテープルを利用するか、さきほどのルーチン を組み込んだ DNS のリゾルバを使うかが選択できる。 4.3 BSD では、 /usr/src/Iib/1ibc/Makefi1e のな かの HOSTLOOKUP に named を設定すると、ル ーチンが組み込まれ DNS のリゾルバか利用可能となる。 SunOS では、 DNS のリゾルバルーチンはすでに組み込 まれているので、 DNS のサーバーがあればネームサービ スが受けられる。 lnteractive Systems V / 386 Release 3.2 では、同じルーチンが /usr/lib/libinet . a に収め られている。 DNS のクライアント・プログラムであるリゾルバの 初期設定ファイルには、そのローカルドメインの名前と ネームサーバーのアドレスを最低でも 1 つは明記する。 リゾルバルーチンの最初の呼出しのときに、リゾルバは /etc/resolv. conf ファイルを読み込む。図 3 にリゾル バの匆期成疋ファイルの例を示す lnteractive Systems V / 386 Release 3.2 では、 のファイルに nonameserver という特別なキーワード を記述しておくと、リゾノレヾルーチンは、 DNS を使わず に /etc/hosts ファイルに書かれた静的なホストテープ ルを参照する。 リゾノレヾルーチンは、 Mac や PC 用 TCP/IP のはと んどで実装されている。 Mac で NCSA TeInet を使うと、 DNS ネームサーバーと IP アドレスの一覧が、スタート アッフ時に使う config. tel テキストファイルに書き込 まれる。多くの PC の TCP/IP 関連製品は、ローカル 108 う名前の DOS テンヾイスドライバて管理されている。 うユーティリティでは、この情報が IPCUST. SYS とい ば、 FTP Software の PC/TCP の IPCONFIG とい 期設定ファイルかデバイスドライバを使っている。たとえ ドメイン名の設定やネームサーバー・リストの管理に 、初 クライアントの設定は上如勺騙屯だカまネームサーバー の設定にはたいてい、多くの初期設定ファイルとデータ べース・ファイルが必要となる。ネームサーバーにはいく つか不頁があるので、この乍業はなおさら複雑になる。こ こで生しる間題は、 Master 、 Caching 、 Slave 、 Re- mote の 4 つの言葉に代表される。説明をすこし簡単に するために、 4 つのなかでとくに一勺な Master 、つま りマスターサーバーの問題をとりあげよう。 BSD 系の UNIX では、ネームサーバーはデータベー スとしてテキストファイルをロードする。普通は次の 4 つ のファイルである ( ファイル名は、通常使われている名前 を示した ) 。 ・ /etc/named. bOOt プートファイル ・ /etc/named. 10Ca1 ローカル・ホストファイル ・ /etc/named. hosts ドメイン情報をまとめたホストファイル ・ /etc/named. rev IN-ADDR. ARPA ドメインに利用するリバース・ホスト ファイル プートファイルは、そのドメインのネームサーバー・デ ーモン ( 普通は named) が立ち上け時に読み込む。この ファイルには、ネームサーバーの不頁、権限をもつゾーン、 そのほかの衫設定ファイルの所在を書いておく。プート ファイルの例を図 4 に示す ネームサーバーをあるゾーンのマスターサーバーに指定 するには、 primary というキーワードをプートファイ ルの対応するゾーンの行頭に記述する。い片兼に、セカンダ リー・サーバーに指定するには、キーワード secondary ネームサーバーの設定 UNIX MAGAZINE 1993.4
図 8 newfs の実行 # newfs /dev/rsdlc /dev/rsdlc : 405648 sectors in 1252 cylinders of 9 tracks, 36 sectors 207.7MB in 79 cyl groups ( 16 c/g, 2.65 / g , 1216 i/g) super-block backups (for fsck -b # ) at : 32 , 5264 , 10496 , 15728 , 20960 , 26192 , 31424 , 36656 , 41888 , 47120 , 52352 , 68048 , 135296 , 197312 , 259328 , 322112 , 384128 , 73280 , 78512 , 82976 , 88208 , 93440 , 98672 , 103904 , 109136 , 140528 , 202544 , 264560 , 327344 , 389360 , 145760 , 207776 , 269792 , 331808 , 394592 , 150992 , 213008 , 275024 , 337040 , 399824 , 156224 , 218240 , 280256 , 342272 , 405056 , 161456 , 223472 , 285488 , 347504 , 165920 , 228704 , 290720 , 352736 , 171152 , 233936 , 295952 , 357968 , 114368 , 176384 , 239168 , 301184 , 363200 , 57584 , 119600 , 181616 , 244400 , 306416 , 368432 , 62816 , 124832 , 186848 , 248864 , 311648 , 373664 , 130064 , 192080 , 254096 , 316880 , 378896 , い場合の手順は次回説明します。 らかが選べます。ここではデフォルトを選んでいます。 ( SUN0207 ) と、現在 sd0 に設定されているもののどち lect コマンドを用います。この例では、デフォルト 定義済みのパーティションを採用する場合には、 se- マンドを動かします。 のためには、 format コマンドのなかで partition サプコ ディスクの不頁の次はパーティションを設定します。そ format> partition partition> select 0 . SUN0207 1 . original sdO Specify table (enter its number) partition> 1abeI Ready to label disk, continue? y partition> quit format> quit 0 こまでのイ乍業は format コマンドに対して操作 さて、 しただけでハードディスクに対しては何もしていません。 label コマンドを与えると、これまでに設定したディスク の機種とパーティション・テープルを含んだディスクラ ベルカかれます。 その後 quit コマンドを 2 回与えると、 format は終了 してシェルのプロンプトか現れます。 ファイルシステムのイ乍成 すでに説明したように、ファイルシステムの作成は newfs コマンドでおこないます。 こでは、増設した 200MB ディスクを分割せすに c パーティションで使用 するものとします。 88 newfs には、ディスクの RAW デバイスを指定します。 こでは sdl の c パーティションですから、 /dev/rsdlc になります ( 図 8 ) 。 これで終了です。あとは、どこにマウントするかを決め て /etc/fstab に登録するだけです。たとえば /usr2 にマ ウントするのなら、 /dev/sdlc /usr2 4 . 2 rw 1 3 と fstab に追加します。 おわりに 今回は、 SunOS がもともとサポートしているディスク をデフォルトのパーティションで使用する例を説明しまし た。次回は、他社のディスクを接続したり、パーティショ ンを変更するガ去について説明します。今回予定していた ハードディスクの増設方針も次回で説明します。そのあと は、ソニーの NEWS などでのディスク増設手順を角見し てゆきます。 ( さいとう・あきのり大阪大学 ) [ 1 ] 杉本行正ほか「ハードディスクと SCSI 活用技術のすべて」、 『トランジスタ技術 SPECIALJ 、 NO. 27 、 CQ 出版、 1991 年 5 月 [ 2 ] 「小型計算機システムインターフェース (SCSI) X 6051 」、 fJIS ハンドブック情報処理データ通信編ー 1992 』、日本 [ 赭文献 ] 規格協会 UNIX MAGAZINE 1993.4
連載 /UNIX Communication Notes—O 表 4 トレースの諚 ョ オ if [ —f /etc/gated —a —f /etc/gated. conf ] ; then portmap ; echO ' starting gated. ' all internal external kernel route nostamp protocol update SNMP RIP HELLO ICMP EGP BGP 表 5 シグナルに対する里 シグナル ・ファイルを再読 コンフィギュレーション SIGHUP こ現在のデーモ /usr/tmp/gated-dump SIGINT ンの状態を出力 gated の停止 SIGTERM トレース機能のトグル SIGUSRI このシグナルを受けることによってトレー ス機能を on にしたり。仕にしたりする そのシグナルを無視 その他 叩なにはトレースのフラグを指定します。これはさき に述べた gated. conf の traceoption てオ旨定できる ものと同しです。複数のオプションを指定したい場合 は、並べて指定します。たとえは、 kernel と external を見たい場合には一 tke というような指定をします。指 定できるオプションを表 4 にまとめます。 -f C07 9 / e /etc/gated. conf 以、タトのコンフィギュレーション・ ファイル configfile を使う場合に使用します。 通常は gated をコマンド・オプションなしで起動させ、 デーモンとして使用します。しかし、 gated ・ conf のデ バッグをおこなう場合には、これらのコマンド・オプショ ンを使いながらチェックしていくと便利でしよう。 通常、 gated の起動はシステムプート時におこないま す。したがって、 /etc/rc などを書き換え、 gated をプー トするようにセットアップしておきます。具イ勺には以下 のような gated の起動設定をし、 routed の起動設疋を消 しておきます。 f i 意 4 「 gated. conf を言し、 gated を手作業でプートしたら うまく動いたので安心していたら、ある日リプートでいきなり routed か動きだしてびつくりした」なんてことが意外と身近 で発生しています。 /etc/rc などの設定の変更をお忘れなく。 とくに複雑な経路制御を設定しているところで routed か動き だすと悲惨です。 gated を起動すると、現在のバージョンを /etc/gated . version に、フロセス ID を /etc/gated. pid に出力 します。 割込み gated にシグナルを使って割り込むと、さまざまな重川乍 をします。各シグナルに対する処理を表 5 にまとめます。 たとえば、デーモンの状態をとりたい場合には、 # ki11 —INT 'cat /etc/gated. pid' というようにします。 おわりに 今回は gated の使い方について説明しました。 gated はとても柔軟匪の高い経路制徊処理ができるので、多くの サイトで使われるようになってきました。また、広域ネッ トワークとの接続状況が複雑なサイトも多々あり、そのよ うなところでは gated がかなり使われています。読者の 皆さんも複雑な状況を抱えているのであれば、ぜひ gated を試してみてください。 ( やまぐち・すぐる奈良先立斗物支術大完大学 ) 61 UNIX MAGAZINE 1993.4