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検索対象: UNIX MAGAZINE 1995年2月号
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1. UNIX MAGAZINE 1995年2月号

\put に似ていますが、次の点が異なります。 ・第 2 引数には、、、 LR モード " [ 1 ] のものしカ甘旨定で きない。 ・第 1 引数の座標指定生の ( ェ , の ) は省略してもよ い ( デフォルトは (0pt,0pt))0 第 1 引数では、デイメンション ()t 、 mm 、 em な ど ) も指定しなければならない。 \textwidth が 150mm 、 \textheight が 200mm の文書なら、次のようにすれば各ページの本文部分をオ ーバルで囲むことができます (\oddsidemargin=0pt \ fa Ⅱ cyoval ( 160 , 205 ) } \setlength{\unitlength}{lmm} \fancyput ( 75mm , ー 123mm ) { % の場合 ) 。 fancypage コマンドもあります。使い方は次のとおり 囲むために利用します。 \fancyput と同じく、 \this- \fancyput を簡略化したコマンドで、ページを罫線で \fancypage コマンド しよう ) 。 pagestyle と同しような機能をもっと考えるといいで put コマンドはそのページだけに有効です (\this- のすべてのページに景彡響を - 学えますが、 \thisfancy- \fancyput は、このコマンドか記述された箇所以降 ◆今回紹介したスタイルファイル覧 です。 連載スタイルファイル活用法ー \fancypage{cmd1}{cmd2} \thisfancypage{cmd1}{cmd2} この 2 つのコマンドは、 rIVX がページを組み終えて ヘッダとフッタを出力する前に \textheightx\text- width の領域を cmdl に指定したポックスコマン ド (\fbox 、 \shadowbox など ) で囲みます。そして、 。力へッダとフッタの処理を終えると、これを本文 の領域に加えた部分を cmd2 のポックスコマンドで囲 みます。たとえは、 \thisfancypage{% \set1ength{\fboxsepH3mm}\fbox}{\ova1box} とすると、本文領域を \ fb 。 x で、ヘッダとフッタを含 むべージ本を \ovalbox で囲みます。 fancybox. sty では、これ以外にも数式や verbatim 環境を罫線ポックスで囲むためのさまざまな機能が用意 されています。たんなるコマンドの使い方にとどまらす、 I*TEX でのポックスの扱いにも踏み込んだ優れたマニュ アルが伺属しています。 ( いわくま・てつお東北大学 ふるかわ・てつおル、ト圧業大学 ) [ 赭文献 ] [ 1 ] Leslie Lamport, 7 一 - 員 Document PT ℃佖 ra 0 れ System, Addison-WesIey, 1986 ( 邦訳 : Edgar Cooke 、尺良一監訳、大夋治、月博道、 鶯甫はる美訳 CI*TF;XJ アスキー、 1990 年 ) ファイル名 boxit. sty boxverb. sty bigbox. sty boxedverbat im. sty boxedminipage. sty loval.sty oval.sty ascmac. Sty meipsmac. sty tboxit. sty shadow. sty shadebox. sty eclbkbox. sty pageframe. sty cropmark. sty fancybox. sty 作者 Marcel van der Goot Marcel van der Go ot Thomas Sheffler Bernd Raichle Jerry Leichter Elmar Schalück Elmar Schalück 楠 - 隹規 Stuart Kemp Mauro Orlandini Peter Flynn Cameron Smith Dominik Wujastyk Timothy Van Zandt パージョンまたは日付 Feb. 27 , 1992 May 15 , 1991 Aug. 1990 Jul. 1 , 1991 Jun. 7 , 1989 1.1 (Feb. 4 , 1991 ) 1991 Oct. 28 , 1988 1.0c (May 24 , 1992 ) Jan. 22 , 1993 1.2 (Sept. 14 , 1994 ) Mar. 24 , 1994 May 28 , 1993 Dec. 2 , 1991 1 (Jan. 11 , 1990 ) 1.0 (Feb. 10 , 1993 ) UNIX MAGAZINE 1995.2 145

2. UNIX MAGAZINE 1995年2月号

い (IbX2E では、文書の論理構造 (\chapter など ) を フォーマット (18pt のポールド左寄せなど ) に変化させ るための情報をもつファイルをドキュメントクラス ( d 。 c ー ument class) と呼びます。カラーやグラフィックスの取 込みなどの機能は、パッケージ (package) に含まれます。 クラスやパッケージ、オプションは、文書中では次のよう 連載 /lnside DVI → PS—O \usepackage [dvips] { C010r } \usepackage [dvips] {graphics} \documentclass{article} パッケージのオプションは、次のように指定します。 \usepackage [ 0 〃 0 れ s ] {packages} \documentclass [ 0 0 れ s ] {class} に指定します。 134 (ptm) 、 Adobe ZapfChancery (pzc) 、 Ad0be Symbol (pnc) 、 Adobe Palatino (ppl) 、 Ad0be TimesRoman HeIvetica (phv) 、 Adobe NewCenturySchoolbook Bookman (pbk) 、 Adobe Courier (pcr) 、 Adobe っプリンタでは、 Adobe AvantGarde (pag) 、 Adobe たとえは、一ヨ勺な 35 不鶤頁の欧文 PS フォントをも PSNFSS2e が用意されています。 ためのパッケージとして、 Sebastian Rahtz の開発した せでした。しかし、 I lEX2E では、 PS フォントを使う psfonts. sty や newPSfont. sty を利用しなければなりま るのは難しく、前回 ( 1995 年 1 月号 ) 説明した場合も、 なったことです。これまでは自分でフォントを切り替え NFSS の大きな利点は、 PS フォントの指定が簡単に PSNFSS2e / ヾッケージ 用するパッケージも別に用意されています。 カラー拡張、グラフィックスの町石ムみ、 PS フォントを使 多数の標準パッケージカっており、スル - い TEX や SLITEX に相当します。 port 、 slides が用意されています。 slides は、従来の book 、 letter 、 ltnews 、 ltxdoc 、 ltxguide 、 proc 、 re- 現在は、標準ドキュメントクラスとして article 、 ケージのファイルのカ長子は、、 . sty " です。 ドキュメントクラスのファイルの拡張子は、、 . cls " 、パッ デバイスドライバごとの設定かできます。 たとえは graphics パッケージでは、オフション引数で (pcy) 、 Adobe ZapfDingbats (pzd) などのフォント・ ファミリーを使うことかできます。 もちろん、 times. sty 、 palatino.sty 、 helvet. sty 、 avant. sty 、 newcent. sty 、 bookman. sty なども使えま すし、 Symbol や ZapfDingbats を利用するための pi- font. sty も用意されています。 virtual フォントを使用したい場合は、 Alan Feffrey の fontinst パッケージが用意されています。これは、 IATEX 2E 用ので書かれた AFM や PL (Property List) を VPL (Virtual Property List) に変換するも のです。つまり、 dvips の afm2tfm と同し機能をもっ ています。このノヾッケージは、 CTAN (Comprehensive Archive Network) サイトの /tex-archive/fonts/ utilities/fontinst から入手できます。 graphics / ヾッケージ graphics パッケージは、カラーやグラフィックスを取 り込むためのものです。これまで、これらの機能はドラ イバへの依存陸か高く、さまざまな実装がありましたが、 い TEX2E でパッケージか提供されたため、今後はほは、こ の負嶽に統一されるでしよう。 カラー C010r ノヾッケージのカラーのサホートは、カラーモテル の念にもとづいています。カラーの指定去はドライバ ごとに異なり、 RGB 、 CMYK 、 Gray などの名前て指定 します。カラー名は \ def 土Ⅱ ecolor コマンドで定義でき ます。既存のパントーンカラーや X11 などの色名による 指定も考えられます。これらのカラーモデルをもとに色を 定義し、文字や背景に色をつけたり、 \fbox コマンドなど でカラーのポックスを描くことができます。 このパッケージは、次のように亘して使います。 \usepackage [dvips] { C010r } クラフィックス graphics ノヾッケージには、オ剽鵯パッケージ (graphics) と刻長パッケージ (graphicx) があります。両者は、コマ ンドのオプション引数のフォーマットが違うだけで、コマ ンド名や必須引数は同しです。 オプションにはドライバのはかに draft 、 finak hide- rotate 、 hidescale などがあり、印届プレピュー出力を UNIX MAGAZINE 1995.2

3. UNIX MAGAZINE 1995年2月号

という定義からも分かるように、 \verb l\LaTeXl はつねに \ verb + \ rm + で 出力されます \end{boxedminipage} という出力を得たいときは \ Tex 、 I*TEX の場 合は \LaTeX と入力します。ただし、 \def\LaTeX{{\rm L\kern— .36em T\kern- .1667em \ lower .7ex\hbox{E} \kern— .125emX}} という定義からも分かるように \LaTeX はつねに \rm で出力されます。 線皜は \fboxrule で、中身の文字列の上下と罫線との 間隔は \fboxsep て指定します。 オーバルで囲む 文字列をオーバルて囲みたい \fbox コマンドの中身は、四角形で囲まれます。これを オーバル ( 角の丸い四角形 ) で囲みたいときは、 loval. sty を使います。使い方は簡単で、文字を \ovalbox{... } で 囲むだけです。 こ T\ova1box{TAB} キーを押すと、 コマンド名が補完される こで〕キーを押すと、コマンド名カ黼完される。 ただし、デフォルトのまま使用すると、 Overfu11 ' という警告メッセージが表示されます。これ \hbox は、オーバルが小さすぎるのが原因のようです。琳卆と文 字列との間隔は \fboxsep て指定できますが、そのデフォ ルト値は 3pt です。これを 5pt 以 - ヒにすると、警告は出 なくなります ( もっとも、警告が出ても実害ははとんどあ りません ) 。 同じ作者による oval. sty というスタイルファイルもあ りますが、こちらは METRFONT で円のフォントを作成 する必要があります。 段落をオーパルて囲みたい アスキー日本語 rIVfX では、 ascmac. sty の screen 環 境を使います。このスタイルファイルは NTT jIVfX で 140 も利用できますが、 boxnote 環境の定義をコメントアウ トするか、 ascgrp というフォントをインストールする必 要があります。以下に例を示します。 % ls /usr/local/man \begin{verbatim} \begin{screen} [ 3 ] catl cat2 \end{screen} \end{verbatim} cat1 catn % ls /usr/local/man cat1 catn 」 apanese manl man2 man3 man4 man5 cat8 cat7 cat6 cat5 cat4 cat3 cat2 catl man6 man7 man6 man7 man8 manl mann whatis ポックスの幅は、その点の組幅になります。変更した いときは、 screen 竟本を minipage 竟で囲みます。 こ刎列て指定しているオプション引数は、角の丸みを設疋 するためのものです。これには、 1 ~ 8 のいすれかを指定 します 2 。 ascmac. sty には、これ以外にも網かけ出力の mask 、 maskbox 、 Maskbox 、影付きのポックスを作るための shadebox などの竟が用意されていますにれらについ ては、あとで説明します ) 。 ascmac. sty と同等の機能を PostScript を用いて実現 するスタイルファイルに、 meipsmac ・ sty があります。 ascmac. sty では I*TEX の picture 環よ竟 ) 月のフォン トと罫線を利用するので、角の丸みやポックスの大きさに よってすオ功ゞ生しる場合があります。 meipsmac. sty では PostScript て描くため、このようなことは起こりません。 もちろん、出力するには PostScript プリンタとドライ バ (jdvi2kps 3.0 または dvi2ps-1.9j) が必要です。簡略 ながら要を得たドキュメントカイ寸属しているので、 は説明を省略します。 2 9 以 E でもエラーにはなりませんが、出力結果は 7 を指定した場合と同し UNIX MAGAZINE 1995.2

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という箇所を再定義する必喫があります。 ページを囲む 複数ベージを枠で囲みたい 文書中に、複数のページにまたがるプログラム・リスト やコラムを入れたいことがあります。しかし、 こまでに 紹介したスタイルファイルは、基本的に 1 ページ内での処 理を前提にしているのて利用できません。 このような場合は、 eclbkbox. sty が便利です。使い \end{breakbox} \begin{breakbox} 方は次のとおりです。 数ベージにまたがる場合は、次のようなイメージになりま breakbox 環竟内の部うゞすべて罫線てまれます。複 す。 1 ページ目 2 ページ目 3 ページ目 連載ースタイルフイル活用法ー 10 ときに使う、、裁落とし線 " や、、トンポ "()r 叩 mark) を引 いたり、行間のスペースなどをチェックするためのものな ので、上に述べたような用途にはかならすしも適していま せん。サンプルを兼ねた言岩田なマニュアルがあるので、 れについての説明は割愛します。 トンポを出力するだけなら、 cropmark. sty も利用で きます。オプション・スタイルに指定すれば、自重加勺にト ンポを印刷してくれます。ページ窈従横のサイズは、次の 2 つのパラメータで設定できます。 \@@@paperheight \@@@paperwidth デフォルトでは、縦 (\@@@paperheight) が 8.5 ⅲ、 横 (\@@@paperwidth) が 3.89 ⅲになっています。 fancybox. sty fancybox. sty には、影付き、二重罫線、オーバルな どの多彩な罫線ポックスか作成できる各種のマクロカ綻義 されています。さらに、 itemize や enumerate 、 descrip- tion といったリスト環境を罫線で悃むためのマクロも用意 されています。このスタイルファイルは、 OHP 原稿を作 成するための seminar というマクロノ、ツケージの一部で すが、 CTAN などでは単独のファイルとしても配布して います。 ます、各種のポックスを作成するマクロから紹介しま オプションとして、行番号を付けることも可能です。 breakbox 工竟に入る則に \bkcounttrue と旦暠すると 行番号カ咐き、 \bkcountfalse とすると付かなくなりま す ( デフォルトでは、 \bkcountfalse か有効になってい ます ) 。 環境の前後に入る縦方向のスペースは \breakbox- skip で、環境内の段落の字下げは \breakboxparin- dent で指定します ( デフォルトでは、それぞれ 2pt と 1.8em ) 。具イ勺には、次のようにします。 \renewcommand{\breakboxskip}{10mm} \renewcommand{\breakboxparindent}{10pt} ページ全体を罫線で囲みたい ヾージを罫線で囲み、視覚的な効保を高めたいという こともあるでしよう。しかしオリジナルの I にはそ のための工竟はありません。 これを実現するスタイルファイルの 1 つが、 page- frame. sty です。もっとも、本来は : 書籍などを印刷する UNIX MAGAZINE 1995.2 しよう。 \shadowbox{ . \doublebox{ . \ovalbox{ . \Ova1box{ . 影付きの箱 ニ重罫線てんた オーパルの箱 太い罫線のオーパル それぞれのポックスの罫線と中身との間隔は、 \fboxsep で変更できます ( デフォルトでは 3pt)0 これ 以外に、各ポックスごとに次のパラメータで線塩などを設 定できます。 ・ \shadowbox \fboxrule : キ量 \shadowsize : 影の幅 ( デフォルトでは 4pt) ・ \doublebox 143

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異星人は、鋭い声で「一 * ド % $ # ! ! 」と誰何した。和め疾い ながら「 /\/\/\/\/\/\ 」と答えると、目をつりあげた彼 は「 \/-\/-\/-\/ 」と叫びながら究止してきた。 boxit. sty の作者が、 tabular 環境を用いたもう 1 つの ガ去を紹介しています。短いものなので、 ーーに記してお きます。 \newlength{\verbboxwidth} \setlength{\verbboxwidth}{\textwidth} \addt01ength{\verbboxwidth}{—2\arrayru1ewidth} \addt01ength{\verbboxwidth}{—2\tabc01sep} \newenvironment{boxverbatim}% {\begin{flushleft}% \begin{tabular}{ は l}\hline% \begin{minipage}{\verbboxwidth}}% {\vspace*{. 5\base1ineskip}% \end{minipage}% \\\hline% \end{tabular}% \end{flushleft}} これを boxverb. sty という名前で定義し、オプショ ン・スタイルとして指定すれは利用できます。この定義で は、つねに \textwidth 幅の罫線か引かれますが、 2 行 目の \textwidth を \linewidth に変えれば、 2 段組 の場合もそのときの組幅に応じた幅になります。 bigbox. sty でも、い犲なことができます。 \begin{bigbox} かっては、 \ TeX { } 関連の書籍というとほとんどが plain \ TeX { } についての解説書だったが、 \LaTeX{} に関する本もぼつばつ見られる ようになってきた。 \end{bigbox} かっては、 rIbX 関連の書籍というとはとんどが plainTbX についての解説書だったが、 IBTEX に関する本もばつばつ見ら れるようになってきた。たとえば、 Gossens, Mittelbach, Samarin, "The Com- panion ” Addison-Wesley, 1994 ・ J. Kenneth Shultis, N0tes" , Prentice Hall などである。 1994 UNIX MAGAZINE 1995.2 連載スタイルファイル活用法ー 10 ポックスの幅は、 \boxfigwidth というパラメータで 設定できます ( デフォルトは、その点の組幅です ) 。 boxedverbatim. sty というスタイルファイルもあ ります。これは、ポックスの幅を指定し、中身を verba- 竟として処理します。使い方は次のとおりです。 \begin{boxedverbatim}{width} \end{boxedverbatim} 引数襯んでは、 mm や pt 、 \textwidth などのディ メンションを用いて罫線ポックスの幅を指定します。簡単 な例を示します。 \ Ⅱ 0 indent \begin{boxedverbatim}{50mm} % head ー 3 specialcharfile ~ Ⅱレー > ー > ーく一く一く \end{boxedverbatim} % head ー 3 ・ specialcharfile boxedminipage ・ sty を紹介しておきま もう 1 つ、 しよう。使い方は次のとおりです。 \begin{boxedminipage} [ 〃 os ] { 記 } \end{boxedminipage} 。 s には t 、 b 、 c のいすれか 1 文字、襯んにはポック スの幅を指定します。これを見ても分かるように、 mini- page 環境とは名前が違うだけで、指定去はまったく同 \end{verbatim} ・ \kern- .125emX}} T\kern— .1667em \ lower. 7ex\hbox{E} \def\LaTeX{{\rm L\kern- .36em \begin{verbatim} ただし、 \LaTeX の場合は \verb + \LaTeX + と入力します \TeX という出力を得たいときは \verb + \TeX + 、 \begin{boxedminipage}{60mm} じです。以下に簡単列を示します。 139

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タイトルを付ける ポックスにタイトルを付けたいこともあります。そのよ うな場合は、月リ節で紹介した ascmac. sty の itembox 環 境か利用できます。これは次のように使います。 \begin{itembox} os ] {title} \end{itembox} t 卍 e て指定したタイトル文字列は、デフォルトではポッ クスの上中央に出力されます。オプション引数 pos では、 タイトル文字列の出力位置を指定します。 1 、 c 、てのいす れか 1 文字カ甘旨定でき、それぞれタイトルをポックスの上 の左、中央、右に出力します。例を示します。 \begin{itembox} [ て ] {\Large\bf 簡単すまし汁 } {\bf 材料 } \begin{itemize} \item カツオプシ 6g ( てのひらにひと山程度 ) \item 塩、醤油少々 \item 万能ネギ 1 本 \end{itemize} カツオプシを削り、 \end{itembox} 簡単すまし汁 た万能ネギを散らし入オレ L ばできあがりです。 を少々入れて醤油で色をつけます。これに、小口切りにし カツオプシを削り、冫 1 ・に入れます。これに昜を注ぎ、塩 ・万能ネギ 1 本 ・塩、新由少々 ・カツオプシ 6g ( てのひらにひと山程度 ) 材料 3 tboxit. sty という名前畆勺に付けたもので、作者による命名ではあ 定し、次のように使います。 い TEX で利用するときはオプション・スタイルとして指 は plainTVfX 用のマクロですが、い T) でも使えます 3 。 た tboxit. sty というスタイルファイルもあります。本来 もう 1 つ、 NetNews の comp. text. tex で紹介され UNIX MAGAZINE 1995.2 りません。 連載スタイルファイル活用法ー 10 \tboxit{title}{... } title で指定したタイトル文字列は、二重罫線のポック スの上中央に出力されます。簡単な例を示します。 \begin{center} \begin{minipage}{. 8\1inewidth} \tboxit{{\large\bf 方言の境界 } } { 東西の方言の境界は、 富山県の中央部から岐阜・長野の県境を通り、 \end{minipage} \end{center} 方言の境界 東西の方言の境界は、富山県の中央部から岐阜・長 野の県境を通り、静岡県西端に至る線と考えられる。 しかし、「行かん」と「行かない」の境か静岡の中部 に認められるなど、一様でないのは当然である。 なお、 \tboxit コマンドの引数では、 \verb コマンド は使えません。 罫線の修飾 影付きの枠で囲みたい 見出しなどを囲む罫線に影を付け、目立たせたいことが あります。測量学の教科書を読むと、地図などで立を 出すためには、空から見た状態て左ーヒから斜めに射した光 による影を付けるのカ陏効とされています。 文字列を囲みたいときは、 shadow. sty が便利です。 使い方は、 \fbox の代わりに \shabox とするだけです。 \noindent \shabox{\Large\it Cookery} C00 ん e この例からも分かるように、 \noindent コマンドを入 れても全角 1 文字ぶん程度の字下げがおこなわれてしまい ます。これは、スタイルファイルの定義のなかて改行によ る空白が生しているためです。これを防ぐには、すべての 行末に % を付けて改行をエスケーフ。するのがもっとも簡単 141

7. UNIX MAGAZINE 1995年2月号

です。あるいは、次のようにスタイルファイルの定義部の 則後に \catcode と \endlinechar の 2 つのコマンド を挿入し、空白を無視させる去もあります。 \typeout{Sty1e Option : \catcode ( \ 9 \endlinechar = \catcode ( \ 10 \endlinechar = ' \ M \endinput 最初の \catcode で空白を無視するように設定し、続 く \endlinechar で行末処理をおこなわないようにしま す。そして、下から 2 行目のコマンド列でデフォルトの定 義に戻しています。いちいち % でエスケープする必喫がな く便利なガ去ですが、スタイルファイルのなかにこれ外 の \catcode コマンドがあったり、 \typeout で空白を 含む文字列を表示させている場合は予期しない結果を招く おそれがあります。機能を十分にま早できないうちは、む やみに使わないはうがいいでしよう。 罫線や影の幅は、次の 3 つのパラメータて指定できます ( 括弧内はデフォルト働。 ・ \sboxsep 罫線と中身の文字列との間隔 (10pt) ・ \sdim 景勿幅 (4pt) ・ \sboxru1eWdlJE% ( 0.4pt ) たんなる文字列だけでなく段落も囲めますが、複数行に わたるときは、、ポックスの幅が本文の組幅を超えた " とい う意味の警告メッセージか表示されます。その場合は、次 142 しつに個性的な顔立ちをしている。 か。人間と同しように、それぞれが 顔をしつくり見たことがあるだろう 皆さんは熊やキリン、ゴリラなどの \end{center} それぞれがじつに個性的な顔立ちをしている 人間と同じように 顔をじっくり見たことがあるだろうか 皆さんは熊やキリン、ゴリラなどの \shabox{\parbox{40mm}{% \begin{center} のように \ pa て b 。 x コマンドを使います。 網をかけたい 罫線で囲んだ範囲に網をかけたいときは、アスキー日 本語 ' を使っているのなら、さきほど紹介した asc ー mac. sty を利用します。そのためのコマンドとして、次 の 3 不頁が用意されています。 ・ \ mask { } { 観 7 、れ } text で指定した文字列に網をかけます。観 7 れでは、 A—K のいすれか 1 文字で網のパターンを指定します。 ・ \maskbox{w}{h}{pattern}{pos}{text} の文字列に、幅社 , x 高さんの網をかけます。 pat- te ロ冒ま、 \mask の場合と同様です。 pos では、網をか けた部分のどの位置にを出力するかを、 1 ( 左寄 せ ) 、 c ( 中刻前え ) 、て ( 右寄せ ) のいすれか 1 文字て指 定します。 ・ \Maskbox{w}{h}{pattern}{pos}{lw}{te:rt} 網をかけた部分を、蝠の罫線で囲みます。こオ LJ ユ外 窈旨定去は、 \maskbox と同しです。 簡単な例を示します。 \maskbox{40mm}{10mm}{C}{c}{\bf 中央揃え } \Maskbox{40mm}{10mm}{F}{1}{.2mm}{\bf 左寄せ } 中央揃え A ~ K のパターンはフォントを利用して描かれるので、 w ゃんで指定したとおりのサイズになるとはかぎりません。 NTT jIVfX などの場合は、 shadebox. sty カイ吏えま す。しかし、小さな点を描画していく方式をとっているた め、処理に時間がかかり dvi ファイルも大きくなります。 簡単な例を示します。 \ shade { 網をかけた箱 } 網をかけた箱 網の濃度を調整したい場合は、スタイルファイルのな かの、 \dotsize=lin \divide\dotsize bY300 UNIX MAGAZINE 1995.2

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、第物 3 第信第信霊物 : 信第信第信 3 第信工信第信霊に信第帑物 : 信第帑信 : 信 W 槲第信第を信第物第信 3 第に物第信工第岩 : 。 Subject: incdump: a simple backup to Message-ID: く T-lSHIl.94Dec5135928@srashc.sra.co.j 作者石井達夫さん dump コマンドを使って簡単にバックアップをおこな うためのスクリプト群です。 Subject: lynx-2.3jp. patch Message-ID. く DOCtAz.25q@ics.t」.chiba-u.ac.jp 〉 作者浅田卓哉さん 文字端末用 WWW クライアント lynx 2.3 の日本語 対レヾッチの最新版です。 Subject: MC16550 日 device driver for NEC PC-UX/V(3.2) Message-lD: く DOFD40.En7@yamabuki.com/.metro- u ・ ac ・ jp 〉 作者河之邊浩さん 日本電気の PC-UX/V 3.2 用の MICRO CORE 製 シリアルインターフェイス・ポード MC1655011 のテンヾ イスドライバです。 Subject: UNIX file tool Message-lD: く HASHl.94Dec8103255@bull.tds.co.jp 〉 作者橋詰隆さん Sun のワークステーションで動くディレクトリ / ファ イル管理ツールです。 Subject: Dellifdef delleted #if, #ifdef Message-lD: く 3c4q1u$1ti@kces.koganemaru. CO. jp 〉 作者′」淦丸信幸さん C 言語のソースコードから #if や #ifdef を削除する ツールです。 Sub. 」 ect: A Simple MIME decoder Message-lD: くDOH43G. Gqp@akashi.flab.fujitsu.co.j 作者市川至さん MIME の b e64 工ンコーディングの部分を展開する 簡易ツールです。 Subject: Yet Another Simple MIME decoder Message-lD. く 3c615f$805@news.cc.nagoya-u ・ ac ・ j 作者市川周ーさん もう 1 つの、 MIME の base64 工ンコーディングの 部分を展開する簡易ツールです。 Subject: typist ( Ver. 1.3 ) ー Typing tutor Message-lD (ogihara.94DeC9202849@j2de.aist-man dara-net 〉 作者 . 荻原剛志さん 日本語版タッチタイピンク習ツールの去万版です。 Subject: ie. 」 -j. sty:Denki Gakkai Ronbun STY File ( ve 「・ 1 ・ 2 ) Message-lD: く 3cgta2$k43@icpcs41.icpc.fukui-u.ac.」 作者辻孝吉さん 電気学会の論文誌用のスタイルファイルです。 Subject: sxpmroot and face-part5[H. R. GIGER or M. C. ECHER like images Message-lD. くDOS610. Bvl@newspost.aist-nara.ac.jp 〉 作者 Y. YONEYAMA さん 投稿者佐藤哲さん X のルート・ウインドウ用の画像データとその表示ツー ルです。 Subject. 」 apanese version of help file and message file for PGP Message-lD. く H 旧 ONOBU. 94Ded4143325@sran265 . sra. CO. 」 P 〉 作者鈴信さん PGP (RSA を用いた暗号化ソフトウェア ) の日本語 ヘルプと日本語コマンド・メッセージです。 Subject. 」 am-zcat. el 1 66 Message-ID. く KAZUS ト M. 94DeC14191019@a ゆ ha511 . is. aist-nara. ac. 」 p 〉 作者日一志さん GNU Emacs で宿、暗号化してあるファイルをアク セスするパッケージの職万版でづ - 。 Subject:[dvips jkit-l. 0] official patch ー 941215 Message-ID: く KITAGAWA. 94DeC16232215@qed」aS er. ee. es. osaka-u ac. 」 p 作者ゴ勝浩さん 第 : 第信帑信す信 : 信第信信第信 : 信第信 : 第第等第信第信第信第 3 第第信第第第第霊信第信工 : 信帑第信第信第信。 UNIX MAGAZINE 1995.2 171

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連載 スタイルファイル活用法 罫線で囲む 岩熊哲夫 / 古川徹生 数回にわたり図表の作成に役立っスタイルファイルを紹 介してきましたが、その締めくくりとして段落や図、ペー ジ全体を罫線て悃む去について説明します。 図や表と本文とのあいだには、 \floatsep などのパラ メータで設定されたスペースが入りますが、文字だけから なる図表の場合は本文との境目カ坏明確になりがちです。 そのようなときにも、罫線で囲むと見やすくなります。 段落を罫線で囲む 段落の周囲を罫線で囲む場合、 \fbox の引数に page 竟を指定する去か考えられます。 \fbox{\begin{small} \begin{minipage}{ .8\1inewidth} \parindentlzw \begin{center}\large\bf 招待状 \end{center} みんな、元気ぃ ? 私も元気だよー 恒例の「元気パーティー」を開くからねっ ! 待ってるよーん C) ちょ。 気パーティー」を開くからねっ ! すえったいに来て みんな、元気ぃ ? 私も元気だよー。恒例の「元 招待状 \end{small}} \end{minipage} す { ぇ } { っ } たいに来てちょ。 138 ・場所 : 元気会館 2 階大元気の間 ・日時 : 1995 年 2 月 28 日 ( 火 ) Ⅱ 11n ト 例を見れは分かるように、 minipage 竟のなかでは改 段も可能 1 ですし、 itemize のようなリスト工竟も使えま す。しかし、 verbatim 竟や \verb コマンドてオ朱記 号を入力することができないので、プログラム・リストな どを罫線で囲む場合には不便です。 いくつかのスタイルファイルでは、 verbatim 環境など を用いた段落の処理も可能です。その 1 づが、 boxit ・ sty です。使い方は簡単で、 \begin{boxit} \end{boxit} とするだけです。罫線ポックスの幅は、 \linewidth に なります。文書と罫線とのあいだにはスペースがはとんど 入らないので、とくに日本語の場合は中身を minipage 環 境で括ったり、 \vspace や \vskip コマンドで調整する 必要があります。簡単な例を示します。 \begin{boxit} \vspace{. 5\base1ineskip} \begin{minipage}{ .9\1inewidth} 異星人は、 鋭い声で「 \verb + ー*ド%$#! ! + 」と誰何した。 私が笑いながら「 \verb + /\/\/\/\/\/\ + 」と答えると、 目をつりあげた彼は「 \verb ハ / ー \/ ー \/ ー \ 川」と 叫びながら突進してきた。 \end{minipage} \vspace{ .5\base1ineskip} \end{boxit} 1 ただし、デフォルトで ( 殳落の先頭の字ードげはおこなわれません。こオ功ゞ 必要な場合は、 minipage 稾竟のなかで \parindent lem のように指 定します。 UNIX MAGAZINE 1995.2

10. UNIX MAGAZINE 1995年2月号

lnside DVI → PS 健 山 高 町さ 2 , の概要 今回は、これまでとすこし趣向を変えて、話題の 3. アウトブット・ルーチンの改良 (figure などのフロー い TEX % について簡単に解説します。 ティンク環竟をうまく扱えるようになった ) 4. スタイルファイルに対するインターフェイスの整理 5. box コマンドの拡張 ( たとえば、 minipage の高さがオ プションて指定できる ) I 盟 kX2E は、 IMVfX 3 プロジェクト・チームカ鯛発、 6. \ref コマンドが robust になった (\caption の引数 サポートしている I*TEX の新バージョンです [ 2 , 3 ] 。 のなかでも使用可能になった ) は、その使いやすさもあって広く普及し、長年 7. \newcommand の孑長 ( オプション引数をもつコマンド にわたりさまざまな場所で開発がおこなわれてきた結果、 カ症義可能になった ) SLITVfX やスルー I などの複数のバージョンを保守 8. bezier. sty の機能の耳石ムみ (picture 環竟で \qbezier する必要が出てきました。さらに、彳あする NFSS への コマンドが使えるようになった。 \bezier も互換生保 対応の有無といった問題も生しました。このような状況も 持のため残されている ) あって、 *. tex ファイルを見ただけではどのバージョン 9. カラー、グラフィックス関連の標準パッケージ窈是供 を用いたらよいのか即断できなくなってしまいました。さ ハ 2.09 との互換性 らに、 PS フォントの使用やグラフィックスの町石ムみ、カ ラー窈旨定などの機能についても多様なスタイルファイル い % は IMEX 2.09 の」 : 位互換で、 \document- が作られたため、テパイスドライバを使い分けなけれはな style コマンドカイ吏われている場合は、 I*TF;X 2.09 互換 りませんでした。 モードで動きます。 い TEX2E では、 SLITFfX や 4Av(S-IATEX 、 NFSS でお しかし、ドキュメントによれば、この互換モードでの実 こなわれた拡張をすべて取り込んで 1 つのフォーマット 行速度は I*TEX 2.09 より最大 50 % まで低下するそうで に統一し、互換生の問題を鮹夬しようとしています。ただ す。事実、的にもかなり遅く感じます。速度を向上さ し、い % は従来の I を統合するものであり、次 せるには、い TEX2E のネイテイプモードで重川乍させる必 世代の I*TFfX は I*TEX 3 になる予定です。 要があります。たとえば、 INIV;X 2.09 と I*TFfX2E では なお、 2.09 の開発は中止されてイミ凍結され 次のように記述形式が異なるので、 I の形式に書 たので、今後のサポートはおこなわれません。 き換えるとよいでしよう。 新しい機能 ・ 2.09 の言形式 \documentstyle [ 0 0 れ s , 20C ん ages ] {class} I には、次の新しい機能が追加されています。 ・い TEX2E の言当斷彡式 1. N FSS(New Font Selection Scheme) のオ剽材采用 \documentclass [ 0 0 れ s ] {class} 2. SLfIbX の統合 ( クラスの 1 つになった ) \usepackage{latexsym , 〃 ac ん ages } 132 UNIX MAGAZINE 1995.2