の電車 を作る 0 - 0 今回は , スイス最大の私鉄であ を仕上げて基準面とし , 第 3 図の る RhB ( レイティッシュバーン ) ように定盤に置いてトースカンに の Be 4 / 4 電車 3 輛編成を製作し よって横の線 ( 高さ ) をケガキし ました。 RhB は , 南スイスを中 ました。窓は休み孔をあけて糸ノ コで切抜き , ャスリ仕上げをし , 心として , アローザ , ベルニナ , 下面の欠取部や側板との接続部 , 図の斜線部分を切落し アルプーラ線等からなる総延長 360km の鉄道で , 1 m ゲ ージを採用し , スイス国鉄の電機や電車 , 客車を一まわ ました。 屋根とスカートの絞り込み部分は , クシ状の切込みを り小さくしたような車輛を保有しています。 入れて折曲げ , ハンダを盛ってャスリ整形をしました。 前作の電気機関車 Re 4 / 4 Ⅱを完成後 , ョーロッパ 流線型の前面は第 3 図のステップ状のものが付きます 特にスイス型が好きになり , 西ドイツ・べモ社の Ge 4 / 4 ので , 切込みを入れたのち , 0.5 網目板より現物合せで 電機と客車数輛を購入しましたが , 数日であきてしまい 作り , 裏からハンダ付けしました。 お蔵入りとなりました。しかし同社のカタログにテュシ ■側板と車体の組立 ス駅の Ge 4 / 4 と Be 4 / 4 電車の隣り合って停車してい Mc, T, Tc 共 , 両側板と屋根を一体に 0.4 簡真鍮板に る写真が目に止まり , この写真を再現すべく資料集めに ケガき , 窓抜き・ルーノく一の穴抜きをすませてから折曲 かかりました。前作と違い資料もそろっておりますので 簡単に作れると思いきや , 図面の オ 3 図 精度が悪く寸法どりに苦労し , 前 ヘッド 面等は作り直して 2 回目です。 ライト 実車は 3 輛 1 組が基本で 4 組製 造され , その後第 5 , 第 6 組が作 られました。模型でも 3 輛編成で 番号は 512 (Mc), 2412 (T), 1712 (Tc) をとりました。 ■流線型頭部と妻板 編成両端の流線型部は第 1 図 , Mc 車の連結面側端面は第 2 図の ように展開しました。何れも 0.4 の真鍮板を焼鈍してから , 切出し てあります。 流線型の前面は , 最初に縦の線 ( 窓幅 ) をケガキしておき , 傾斜 及び前面カーフ・を折曲げたら下面 30 第凛田 ー第彡北 三角定規 ート 36 オ 2 図 30 7 トースカンでケガく 3 イ 7 38 ー 79 裏から差込む
リを工作台に置き , 材料の方を指で押えて動かした方が 均一に仕上がるようです。 1 簡まで薄くなったら切ロど うし突き合わせてハンダでイモ付けします。開口部には 本当ならば網目板を貼るところですが , 中にポール紙を 一回り小さく切って入れ , 向う側が透けて見えるのを防 いでいます ( 以上第 7 図 ) 。 前照灯は首振のできるタイフ。で , 天賞堂のパーツを使 用。屋根への取付にハンダ付けすると , せつかく整形し たオデコのカープのハンダがとけてしまうので , 取付足 の入る孔を所定位置にあけ , ラッカーパテで固定しまし た。尾灯はロストワックスパーツの整形です。 ■床板取付部 床板を受けるために , 車体全長にわたってアングルを 取付けることが一般には多いようですが , 今回は t0. 8 より第 8 図のような梁を切出し , 所定の位置に , 、ンダ付 矛 8 図 床板取付梁 側 モーター部欠取り 車体断面 ランニングボード 下 t0.4 ( 3mm 幅 ) ー矛 7 図 テハ 1900 第 1 次用べンチレーター イモ付け 1 mm 厚ポール紙 ・床下関係 ま ② ① けしました。床板をはめ込 んた時にハンダがじゃまに ならないよう , 梁の端を斜 めに薄くャスっておき , の部分にハンダを流し込ん で固定します。この梁を付 けた結果 , 床板をはめ込ま なくても車体中央がたわむ こともなく , 車体幅もキッ チリと決まりました。床板 は t0. 8 真鍮板ですので , 車体枕梁ですべての台車を 絶縁してあります。 わり ーです。その他 , ェアーホースはロストワック ツ , ジャンパー栓は挽物パーツを台座にハンダ スの / く一 付けしてあります。 自連の解放テコは 0.5 線 , テコ受けは 1 簡幅帯板を 加工し , 0.5 の孔をあけてテコを通してあります。乗 務員室扉下のステッフ。は 1 帯板を長四角形に曲げ , 踏 板を一枚ハンダ付けしたものです。 床下機器は , 抵抗器 / 遮断器 / 電動発電機 / コンプレ ッサー等は旧型車用パーツを殆んどそのまま使っていま す。制御器は 8 x 4 の角パイフ。を使用して図のように 組合わせ , 1 帯を取付足としました。 ェアータンク類 は 0.6 線で簡単なパイヒ。ングをほどこしました。 2.4 角′ヾイプ t 0.4 カプラー胴受 の上下をャスる ↑角パイプの組合わせで作った制御器 t 0.3 ( 1 ) 制御器 カプラー胴受は 2.4 明角パイプを 2 本 , t 0.4 板で第 9 図のようにサンドイッチしたものです。床板への取付 は , 徴調整ができるようネジ止めとしました。カプラー はロストワックス製の自連ですが , 後方を 1 毓帯材で延 長し , 胴受けの取付部へネジ止めしてあります。中間連 結器は第 1 次型は自連形ドローバー , 第 2 次型は密連形 4 75 8 4 8 オ 9 図 9 2 解放テコ受 サ′、 19 引 1 デ / 、 19 2 3 中間渡り板 / 0.3 燐青銅線 やや丸味を帯びた第 2 次型 ・第物
ロ ロロロロ 10 引引 おト日 ↑ 1 71 2 (Tc) オ 6 図 アングル R に仕上げる 雨樋は 0.5 角線をめ ぐらし , T,Tc 車屋根 上のリフ・は , 0.4 線を ハンダ付けしました。 貫通幌はパーツの幌と 幌枠を組合せました。 ドアーの下部にはステ ノブを別に作ってハン ダ付けしました。 パンタグラフ周りの モニターだ力、べンチレ ーターだか , ちょっと 不明ですが , 第 6 図の 自作するよりほかはなく , いろいろな材料で試作をして みましたが , 最終的には第 7 図のような構成で , 関節部 なのを除けば , ほぼ満足の得られるも 分が少々オ のができました。 台枠は t 1 から切出し , 両端の碍子取付部は丸く仕上 オ 7 図 平たくつぶす の 05 23 手 0 ア 中 05 ( 解放テコ受利用 ) ようにアングルを 2 本組合せ , 切込みを入れて R のつい た部分を整形しました。鈍した 0.4 板をベースにしてそ の両端にアングルで作った突出部をのせ , 最後はハンダ を盛って美しくカープに仕上げました。 ーには , キロ 180 用ラジェーター ( 放熱 こク ) ノレーノ、 器 ) を切取って開口部にはめ込みました。 バンタグラフ ョーロッパ独特の z パンタは , 市販品では架線集電が 可能なようにするためか非常にゴッイものしかなく , 如 何にもトイ的です。スケールモデルの感覚に合うものは ⅧⅢⅢⅢⅢい や 8.5 ′ 4 ヨ 2 天賞堂 P S 1 6 用シュー 軸受 丸くャスる の 碍子 ( アンテナ部品 ) 割ビン 昇降シリンダーへ 咀ⅢⅢⅢⅢⅱ 3Z5
OER ↑第 1 次型の中間車サハ 1950 。台車は TR 11 します。古ャスリ加工の刃は , 添え木として別の大きめ 米ノコて溝を ] る のヤスリの柄に固定し , この添え木を真鍮板の端に当て オ 4 図 てひっかくようにして削りました。なお , 第 2 次型は 1 帯板 幅に仕上げます。 縦樋は t 0.4 ・ 1 簡幅を , 車体下方は t 0.3 のスペーサ ーを介して , ウインドシル , ヘッダー部は直接 , 、ンダ付 ドアーヘッダー治具 つの特徴ともいえるもので , 図のような治具を使っての けしました。 0.5 線をコ形に曲げ , , 、ンダで組み上げました。第 2 次 広幅の貫通路には , t0. 4 ・ 3mtn 幅帯板を開口部に合わ 型に付けましたが , 実車は第 1 次型も更新を受けた後に せて口形に曲げた幌枠だけを取付けてあります。 取付けられました。 ・屋根上 ■雨樋など パンタグラフは一時小田急が好んで使った碍子の付け ウインドシルは , t0. 3 ・ 1.5 幅帯板 , ヘッダーは t0. 3 方で , 例によって市販品の PS16 を改造しました。手順 ・ 1 簡幅です。ドアー上部 は , まず枠組を台枠からはすします。次 雨樋の段付 の両端が廻り込んたノ へ、、タ に第 6 図のように台枠の不要な部分を切 ーは治具を用いて大量生産 落とし , そこに 1.2 線をハンダ付けし しました。 2 mm 厚のアルミ たのち , 両端にあらかじめパンタ取付台 アングルから第 4 図のよう A をハンダ付した支持金具 B を , 碍子 C なものを切出し , 糸ノコで ではさんで取付けました。 オ 5 図 深さ 0.8 簡位の溝を付けま 枠組補強のタスキはの 0.4 で長く張り す。この溝をガイドとして 1 幅帯板を曲けるわけです 替えました。屋根への取付は , P S16 のように碍子を介 が , 曲げる部分の内側が盛り上がるのが防げますし , 寸 してネジ止めという具合にはいきませんので , 折りたた 法も一度で決まります。 み用のフックをはずして台枠中央に 1. 4mm ネジを通して 雨樋は旧型電車につきものの , 断面が 2 段になったも 行なっています。 のです。私は , 以前に t0. 7 真鍮板の端を斜めに削り , 高圧引込線は , 第 1 次型ではの 0.5 線を 2 本連転室妻 これを帯状に切出して製作したこともありましたが , 今 板へおろします。第 2 次型はの 0.7 線をランニングボー 回は古ャスリを加工した刃で t0. 4 真鍮板の端 0.7 を削 ドの脇を通して連結面へおろします。 り ( 第 5 図。文字通り真鍮板の表面をひっかいて削り取 ランニングボードは市販パーツの組合わせも考えられ る感じです ) , 段付とした後で 1.5 幅に切離して雨樋と ましたが , 乗りかかった舟で自作しました。 t 0.4 ・ 3mm 幅帯板の下に ハシゴからクシ状に切出 バンタ改造したものを背中合わせにハンダ付けし , これを曲げて足とします。パンタ脇の足 の短かいものは市販パーツです。 べンチレーターは第 2 次型はエコーモ デルの湘南用 , 第 1 次型は自作しました。 6. 4X3. 2mm 角パイプを 2mm 厚に直して使 用しました。まず糸ノコでパイプを二分 し大きなャスリで切口を削って薄くしま す。これはヤスリを動かすよりも , ャス ↓右図のような治具を使って量産したドアーヘッダー え 5 t 0 . 4 24
オ 3 図 検出 検出アンプ 1 IOK 出力 位置検出部 16V 十 ロックでよいわけですが , 実感的な になっています。 加速減速をさせるため保安度を高く ( 第 2 図 ) 走行電流を検出 する必要があり , 検出用プロックと する方法は , して 6 プロックに分けてあります。 ックから線路 したがって最低 6 モジュール以上の ト 集合レイアウトでないと使えないこ へのフィーダーに ク 直列に抵抗を入れ とになります。 部 検出アンプ 4 同上 電流が流れること JANTRAK の規格では , モジュ により抵抗の両端 ール間の電気接続をレールジョイナ 検出アンプ 5 同上 5 ーとコネクターの両方で行なうので に生じる電圧を増 検出アンプ 6 同上 幅して , ダイオー プロック分けのためのギャップが簡 ドで整流し , トラ 単に作れ , パワーパックからのフィ トランジスタ 2SC945 (NEC) ダイオード 1S1555 ( 東芝 ) 力と加減速の状態を LED で表示し ーダーもコネクターに接続すればよ ンジスタをスイッチングさせ , テジ タル出力を取り出します。 ( 第 3 図 ) ているので , 集電不良や A T S の動 いので , 運転会ごとにモジュ ールの マトリックス部は , 6 個のプロ 作状態もチェックできて便利です。 組合せが変っても接続は簡単です。 ツ クからの検出入力をマトリックス回 信号機を接続して表示させることも 検出のフ・ロックは 6 プロックです 可能です。 路に入れ , 列車の位置関係にしたが カ ; , スヒ。ードコントロールするパワ くックに減速信号 実際に使用してみると , 2 列車の って 3 台のパワー ーパックは 3 台で行なうことにして を出します。加速信号としての出力 速度がちがいすぎる場合 , 早い方の 2 つの検出プロックを 1 台のパワー はなく , 減速信号のない時が加速状 ンクでコントロールします。系統 列車のスヒ。ードが上りすぎることが あったり , ひんばんに加減速をくり 態となります。 図を図 1 に示します。 集電不良で 1 列車が停車した時の 返すことになり不自然なので , スビ 追突防止の動作は , 先行を A 列車 追突防止と , なにかの理由で 1 プロ ードの差の少ない車輛を使用すると 後続を B 列車とすると , B 列車が A スムーズな運転ができます。 ノク内に 2 列車が入ってしまった場 列車の後方 2 検出プロック以内に近 合 , 各パワーパックに づくと B 列車は減速します。また A 矛 4 図 マトリッワス回路 列車が 1 廻りして B 列車の後方 2 プ 減速信号を出し追突を ロック以内に近づくと A 列車が減速 防止するようにしまし します。後続列車は , 列車間の間隔 た。回路はすべてロジ が 2 フ・ロック以上に広がらないと減 ック回路で構成されて 2 います。 ( 第 4 図 ) 速状態から数秒で停車します。そし て , 列車間の間隔が 2 プロック以上 使用結果 になると発車し加速していきます。 3 台のパワーパック 各部の動作と機能 検出部及びマトリック パワーパックはスムーズな加減速 ス部を一つにまとめて 5 作ったので , 集合レイ をさせるため , サイリスタコントロ ールを自作しました。この場合 , 走 アウトとの接続は 6 本 のフィーダーのみでよ 行用電源はパルス波形になるので , 6 次に記す走行電流の検出が容易にな く , 2 本の列車を 2 プ 位置検出入力 ロック離して線路に置 ります。ただしレールサウンドは使 ( 検出時 L ) 用できません。なお , 加速後の運転 いてスタートスイッチ 電圧と停車時の電圧を設定できるよ を 0 N すればスタート うになっていて , 車輛に合せて設定 し , 徐々にスヒ。ードを 上げていきます。減速 できます。また , 停車時も位置検出 状態になると徐々にス するため , 走り出さない程度の 2 V ヒ。ードが下って停止し RMS 位の電圧を出しています。さら に , 手動運転との切換もできるよう ます。又 , 位置検出出 フィーダー プロック 1 / くワー′くック A 出力 フィーダー プロック 2 フィーダー プロック 3 ノくワー′くック B 出力 フィーダー プロック 4 5 フィーダー Ⅳ プロック 5 ノくワーノくック C 出力 フィーダー プロック 6 6V 検出アンプ 2 ( 上と同じ回路 ) 検出アンプ 3 同上 ー 47K 2 22 2 、 2 A ~ C 減速信号出力 ( 減速時 H ) 5 4 STRAT 0 STOP 愃ー田 5 ー 47 グ・ 47K IOK 47K 旧ーら 47K IOK 47K IOK OR PD4071 N A N D ″ PD401 1 トランジスタ 2SA733 (NEC) P N P 2SC945 (NEC) N P N こ 0--
要ですが , 形状が単純なので助かり を作っていきます。この取付は強度 きました。 続いて , 窓ガラスの工作に移りま を要するので , 微量の瞬間接着剤を した。この出来次第により , 全体の 背の低い六角柱といった形なので 併用してあります。この窓ガラスが 最初はプラシートを重ねて鉛筆のよ イメージがかなり変ってくると思い 入ると , 展望室の形がグッと現実の うなものを作り , 切断する方法をと ものとなってきて , 心がうきうきし まず , 車体の内側の要所に窓ガラ りましたが , 高さがうまく揃いませ てきます。 ん。結局 , 1.2 厚の板を 2 枚重ね スを止める板を設けます。これは 0.5 ドアー部分の窓ガラスは簡単に内 厚の板で , 窓部分に 0.5 簡位だけ たものから , 第 3 図のように 1 個ず 側から貼ったものです。 顔を出すように接着しておきまし っ切り出しました。 下まわり た。これが第 4 図です。 べンチレーターも 1.2 簡厚の板を 床板は 1.2 厚のプラシート製で 加工したものですが , このカープに 窓ガラスそのものは透明プラシー す。ドアー部分などを逃げ なったところは彫刻刃を使 カラスロで銀色を入れる た形状に作り , 車体にはめ うのが簡単です。小径の丸 込むたけの構造ですが , 車 刃のもので一気に切り込め ば , きれいに仕上げること 体裾の R 部で押さえられて ができます。 抜け落ちることはありませ パンタグラフは関水の直 ん。ポルスターは 0.5 厚 流用を使いましたが , シュ で , これが取付く部分の床 ーだけを交流用のものに交 板には第 5 図のように穴を あけて , センターヒ。ンを逃 換しています。このパンタ t 0.5 プラシート オ 4 図げるようにしてあります。 は屋根より少し高い位置に トです。窓よりホンの少し小さく切 床下機器はプラシートとランナー 取付くため , パンタ台が必要です。 断した後 , 銀色をカラスロで入れて を材料にして作ってあります。実物 これは 0.5 厚の板の下に足 ( 4 個 所 ) を付けた簡単なもので , 板バネ のそれをスケッチしてきて , 適当に サッシとし , 内側からカッターナイ フで柱のスジを付けておきます。 省略しながらそれらしくまとめたも をはさんでパンタを取付けた後 , 下 れを先程の板に接着していくわけで 側に出たツノを焼きつぶして固定し のです。 すが , ラッカーのうすめ液が多すぎ 台車は G マックスの F S タイプで ると窓ガラスにはみ出して汚なくな す。側板が一段下っている展望室下 塗装と窓ガラス 部のものだけ , 上側を少し削って動 ってしまいます。 車体には最初に薄めたフ。ラバテを 展望室の窓も側面部は上に述べた きをよくしてあります。 筆塗りしておきます。塗装は吹付け ものと同じですが , 難かしいのは前 床板は機器と共に微量の白を加え 面です。正確な形状がわからないの た黒に塗りましたが , 一部の機器た にしようかとも考えましたが , たい で , 型紙を作って現物合わせで修整 けは台車と共にグレーに塗装してア した面積でもないので結局 , 筆塗り しながら , びったりの大きさのもの クセントをつけてみました。 にしてしまいました。 最初に屋根上の銀色を塗った後 , オ 5 図 いよいよ車体のスカーレットの塗装 床板 になりますが , この色の調合には少 し苦労がありました。赤をベースに して , 白 , 黄 , コバルトプルー ヒ。 ンクを微量加えたものですが , 実際 に車体に塗ってみると , 明るすぎた り逆に暗すぎたりして , なかなか難 かしいものです。全体が塗れたら , 面相筆を使って細部に色入れしてお 透明プラシート 裏からカッターナイフでケガく 0.5mm 程度 t 1 . 2 台車中心ピ ンを逃げる t 0 . 5 を 貼り重ねる 57
ロ金属工作で私鉄電車 小田急 19 0 0 く第 1 次型 : い口い 我が桜雲急行電鉄 ( OE 日 ) の小田急型車輛第 9 次増備として , 1900 系 7 輛が完成しました。編成 は , 製造当初の 3 連時代のもの Mc T Mc ( 第 1 次型・日本の車輛スタイルブッワ参照 ) あよび後 に増備された 1911 ~ 1913 ( 第 2 次型 ) の McTc を 2 本の計 7 輛です。初めは第 1 次型 3 輛のつもり だったのですが , 第 2 次型も窓割寸法が同一です ので , 一度にまとめて作ったら楽だろうと , 7 輛 分もケガいてしまったわけです。しかし金属工作 裏打材が膨張して付いてしまい , 冷えると収縮して , 側 車体の製作 板全体が内側に反り返るのを防止するためです。裏打は 上端を屋根折曲線にそろえて , 後の屋根曲げの時に屋根 材料は従来通り t 0.3 真鍮板を用い , 窓抜後折曲げる と側板の境界線をきれいに出すようにします。 オーソドックスな方法をとりました。真鍮板は定尺物を 窓枠の切抜きは , 中棧をたるませないように , 糸ノコ 用いましたが , それでも角の直角は信用できない場合が の刃を進める順序を考えます。第 1 図②のように , 最後 に中棧を切離すとたるんでしまいます。むしろ②′のよう ありますので , 下辺と左端に直角の基線を引いておきま に棧側から切り始めた方が , よい結果が得られます。な す。ケガキ針はいろいろなもので代用されているようで すが , 私は千枚通しを愛用しています。これはかなり堅 お , 側板の厚みが不揃いになるのを避けるため , ドアー の腰板は屋根の折曲げが終った後でハンダ付けします。 い鋼らしく , なかなか摩耗しません。 窓 , ドアー等切抜の休み孔は最初に糸ノコの刃を通す 屋根折曲げは , 側板部分を木片ではさみスイスにくわ え , 更に両端をシャコ万力でしつかり押えます。別の木 ために一個所あけるだけで , 他の隅は糸ノコを足踏みさ 片を利用して屋根の肩の部分を 60 。位曲げ , 屋根中心部 せ , だますようにして 90 。方向を変えて進みます。 窓枠 , ドアーの裏打も t0. 3 です。この裏打は , 私は の大きな R はスイスからはずして , 両手の親指で押しな 側板の全長にわたる 1 枚板とはせず , 7 枚の小片に分け がら , だますようにしてカーブを整えました。運転室側 ェンドは , 第 2 図のように乗務員室扉の前方まで残して てハンダ付けしています。これはハンダ付の熱のために おき , 屋根曲げが終っ オ 2 図 てから不要部分を切落 します。これは , 乗務 員室扉上部 ( ※ ) が歪 むのを防ぐための対策 です。 ■妻板 妻板は , 窓枠のへこ みの感じと強度 , 特に 屋根折曲げ線 隅の R 部分をャスリ仕 ■側板 窓枠切抜ロ 矛ー図 中棧がたるむ 表 屋根曲げ完了 後に切落とす 22
ロイ 4 R ト日 ↑ 512 (Mc) ↑ 2412 (T) げました。窓の周囲に はアーパーがついてい ますので , 油目の丸ヤ スリと平ャスリで 45 。 に面取りを行ないまし ドアー部分は , 車 体の組立が終るまで切抜かずにおきました。 の板を当ててハンダ付けします。 折曲げは , 折曲機によって第 4 図のように行ないまし 編成両端の流線型部分と Mc 車の貫通形端面を組む際 たが , 車体の下端にも R がつきますので , まず最初に 屋根部分はガッチリと , 、ンダ付けしますが , ドアー部分 の R を曲げます。両肩 R の折曲げガイド線は図示の寸法 は , のちほどドアーを取付ける関係から , 点付けとして としました。 おきました。 ルーノく一部分は , 切抜いた穴より周囲各 0.5 ずつ大 T 車 , Tc 車の切妻面は , ドアー抜きをしたのち , 切 きくとった 0.2 洋白板をハンダ付けしたのち再び中をく 込みを入れて屋根のカープとドアー部分の絞り ( 平面か り抜いて整形し , 裏面より網目板をハンダ付けしました。 ら見た ) を行ない , 客ドアーを付けてから端面をハンダ 蓋となる部分は , 穴と同じ大きさの板を落し込み , 表面 付けしました。 を側板と揃えました。裏面をッラ ドアーは側面よりも一段とへこんで付いておりますの イチに付けるため , 適当な大きさ で , 第 5 図のように作りました。 矛 5 図 折曲線はいずれも板厚の半分ぐら い深く溝をほって曲げやすくしま した。折畳み部分は , ミゾホリと 帯金によって表現してあります。 側板との接合部は斜め にヤスり , びったりと 突合せてハンダ付けし ました。 Mc 車と Tc 車の運 転台寄りのドアーは , 1 個所ずっドアー部分 を切抜くと同時にドアーをハンダ付けして仕 上げていきました。 床板は 3 輛共 , 1 簡厚真鍮板から切出して 作りました。 ■車体のディテール 前面 , 下部 2 個のライトはドリルレースで 削り出し , その上の標識灯はの 1.2 のパイプ , 屋根上のライトは角材に孔をあけ , 上面を丸 くャスりました。手摺は 0.3 , ワイバーは 0.4 と 0.3 の組合せで , いずれも洋白線を使って 2 ー 2 ″ 2 / Mc 車の貫通面 とバンタグラフ 80 な /. IJ
てありますが , 現在は また点灯できません。 展望室部分の屋根も 同様にプラシートを貼 り重ねて整形したもの です。上部運転席とサ イドのハシゴは 0.5 厚を組合わせたもので す。このような細かい ところはほとんど現物 合わせの工作ですが , へたに寸法どおり作っ ていくよりも誤差が少 なくてすむような気が します。 屋根の両端にあるラ イトは千枚通しを熱し て孔をあけたもので , この後にカッターナイ フで整形しておきまし 0 た。中央のフロントア イはランナー引伸し線を適当な長さ ランナー に切ったものです。 加工 t 圧 5 こまでできると , だいたいの形 換えました。木型を作って曲げるよ やくそれらしく仕上げることができ 状がつかめるようになります。同じ うな手もあるかもしれませんが , 別 ものを 2 個作るのは難かしいもので ました。 個に作って合わせるほうが確実なよ ■側板と屋根 すが , サンドベーパーを片手に , い うに思えます。側板とは 1. 2mm 厚の 側板は 0.5 簡厚のプラシートを使 ろいろな角度から眺めて削り , 削っ 板を介して接着しました。以上が第 ては眺めて・・・・・・の繰り返しで , よう っています。腰のカープはスジを 1 2 図です。 本入れて曲げ , プラバテを塗ったあ ・屋根上 で磨いて仕上げ と , サンドベーパー パノラマカーのクーラーの形態に てあります。 は , 私の知っている限りでも 4 種類 ドアーも 0.5 厚ですが , 側板と ほどあります。今回製作したのは , 同じ面になる乗務員ドアーだけは裏 その中で一番作りやすそうなタイプ 打ちしてから内側よりはめ込みまし 角に R を付ける 屋根は , 重ねた プラシートを整形 して作ってありま す。最初は側板と 一体に作り , 後で 側板 曲げる方法を試み ましたが見事に失 床板 敗 , この方法に切 オ 2 図 56 t0.5 t 1.2 t 0.5 ーター ′くン・チレ t 0.5 t 0 . 5 0 t 0 . 5 t 1.2 展望室屋根の構成 t 0 . 5 t 0 . 5 ランナー加工 弋 0.3 t 1 . 2 展望室部分の構成 t 0.5 t 0 . 5 t 1.2 t 0 . 5 t 1 、 2 t 1 . 2 十 t 0 . 5 い .2 整形する t 0 .3 い .2 t 0.5 t れ 2 t 0 . 5 t 1 . 2 プラシートを 重ねて接着する 整形する t 1 . 2 t 1.2 オ 3 図 プラ用 / ヾテで仕上げる t 0.3 5 六角形に整形 35 ↓ , t 0 . 5 ↓ t 1 . 2 X 3 t 1 . 2 X 1 . 2 ーターの製作 ・べンチレ ・クー フーの製作
7 車兩を自作する 系製作記 伊藤 正光 第 2 次型 で 7 輛はいガにも多く , 窓抜作業は途中でうんざ りでしたし , 運転室妻面の製作もかなりの労力を 要しました。 実は , これらの 7 輛は実車がまだ健在であった 昭和 43 年に , ケガキまですんでいたのですが , 途 中で ED1010 ( TMS255 号に発表 ) , 2600 系 , 1600 系 ( 2 / 0 , 289 号に発表 ) の製作ガ割込み , そ のうちに転勤によるプランワの期間等があり , 実 に 13 年越しでようやく完成したものです。 リとハンダを盛るように流してイモ付けし , コーナーを 上げした時の肉厚の問題から , 私は t0. 4 を常用してい 所定の R にヤスリで仕上げます。ャスリをかけたあと , ます。窓やドアーを抜いた後は , t0. 3 ですとだいぶ頼 角の部分は落されて , 、ンダが出てきますが , 強度的にも りない感じがしますが , t 0.4 ならば窓抜き , ャスリがけ 特に問題はなさそうです。 もやりやすくなります。 正面貫通扉両側の手スリは , 小田急タイプを形作る一 運転室妻板の展開図は第 3 図の通りで , これは第 1 次 第 2 次とも同一です。縦樋の有無 , 雨樋の太さ、カープ , 正面 ( テハ 19 圓第 1 次 , 第 2 次 ) オ 3 図 5 9 Z 手スリの有無等によってまったく違った面構えになるか 室乗務員ドアー ロロロ、ミ らおもしろいものです。 窓枠は平面板 連結面妻板には 1100 広幅貫通路が付きますが , 窓を 含めてこれらの切抜きはいずれも妻板を所定の R に曲げ 妻板は曲面 39.5 た後に行ないました。妻板の窓枠は平面ですから , / 、ン 連結面 ( テハ 1900 第 1 次 ) ダをたっぷり使い平面を保つよう裏打ちしてあります。 2 / 運転室妻板と側板の接続は , 定石通り乗務員室扉部分 で行ないます。屋根端面のカープはくし状に切込を入れ 前方に曲げておろし , , 、ンダを盛って整形する方式です。 連結面妻板はすべてイモ付としました。内側にタップ ハンダを盛る / 、ンダで埋める 正面手スリ 連結面妻板 / 5 2 め ZZ / 0.5 33 全体に角張った感じのする第 1 次型。台車は KS33 第ー 当■ 0 一 ーを物