るもので , 組立てる度にあちこちに隙間が開いて頭の痛 いところです。 < 特殊線路プロック > 一般的な線路プロックの構造に関しては , これまでの 説明でおわかりいただけたと思いますが , このレイアウ トには , そのプランの都合から特別の構造を持つ線路ブ ロックが数個あります。そこで , これら特殊プロックに ついて順次説明していきたいと思います。 1 . アルミチャンネルによる補強 立体交差部分では , 車輛通過のことを考えると十分な 高低差がほしいところですが , 勾配を考えるとそうも行 きません。 オー 3 図 そこで , 薄くて強い路盤にする 10X10 アルミ ため , アルミチャンネルの間にべ チャンネル ニヤ合板をかませる形で補強を行 ないました。チャンネルと合板を 完全に一体にするため , 第 13 図の ようにチャンネルとの隙間にはポ あと切断ーノぐ ール紙をきっちりと押込みます。 押込んだ 2 mm べニヤ 接着にはェポキシ系を使用しまし た。さらに 2 合板を補強として 裏面に貼付けてあります。 2. 金属継手 第 1 図プランのハ地点は浅い角 こ . 度の立体交差となっています。 の高架部分は , 収納の関係から , 受口を付け , かっ横方向にずれないように 10X10 桧角棒 継手を交差部分の上に作らなけれ を出しました。 H 側には当然キャッチローラーのとがっ ばなりません。それ故 , 今までの ている方が付くわけです ( 第 11 図参 ) 継手と違った , 丈夫で極力薄い継 中央で交差する 2 本の直線は , レイアウトの外見上な 手が必要となります。 るべく直線に仕上げたかったので , 第 12 図のようにカー こではアルミの継手 プの路盤 2 枚と直線の路盤 1 枚を作り , 現物合せで調整 そこで , を採用しました。 tO. 8 アルミ板を しました。これはもちろんレイアウトの回りがすべてで 3 枚重ねた継手が , 同じアルミで きてから行ないました。この方式でもかなりの誤差は出 作った継手受にはまる構造です。 ー 1 個 接着はェポキシを使用し , 継手 , トを作る 継手受とも 2 ネジ 4 本でさらに 強度を増してあります。くわしく は第 14 図をごらん下さい。むろん 前項で説明したアルミチャンネル による補強も加えてあります。 この部分は複線ですので , 重連 の列車が通過の際には 4 輛の機関 車が乗ることも十分に考えられま す。機関車 1 輛最大 lkg と考えれ ば約 4kg の重量に耐えられなけれ ばならないわけで , この点 , 非常 矛 図 5 . 5mm べニヤ ポール紙 ` キャッチローラー オー 2 図 60 切断 60 73
台車を駆動する。 このうち A 案については , 牽引 力不足が考えられるため , B 案と しましたが , 手頃な両軸のカンモ ーターが入手できず , バンプーの B ー 1630 を 2 個背中合わせにして 用いることとし , だるまや製ジョ イントを使用しました。 ギャーポックスは , 26 の連動 ギャーの加工です。まず , ギャー の反対側のフレームをギャー側と 同じに延長して 3 点支持を 4 点固 定とし , モーター取付台を切断し て自作のウォームギャーポックス を L 形にハンダ付けしました。ウ ットのものを加工してネジ止めとしました。砂箱は床板 ォームホイールと車軸の間には , アイドルギャーを 1 個 に固定されており , 形も一般的なものとは異なっている 入れてあります。 ので , 真鍮角線より削り出し , 床板の所定位置にハンダ 付けしました。デッキの手スリは , 治具を用いての 0.4 DD201 は試作機のためか , 毛色の変った D T 122 と 線より曲げて作りました。 いう内側台枠式の 動力装置 台車をはいていま 動力装置は , L す。中学時代に写 した写真には鮮明 形ボディーのため にキットの方式は なものがなく , 実 車も新潟に行って 使えませんので , 次の 2 案を考えま しまい見に行くこ ともできません。 A 案 : 連動ギャ そこで , 適当にま とめることにして ー十縦形モーター 連動ギャーをベースにした台車 内側台枠であるこ の一般的な伝動法 とから , 連動ギャーのフレームと一体とすることにしま を用い , モーター をキャプに収め , まず t 1 板を台車枕梁としてセンターヒ。ン部分にハン 1 台車 2 軸を駆動 ダ付けし , その上に t0. 5 板をチャンネル状に曲げて作っ する。 た側枠をかぶせるようにハンダ付けしました。これによ B 案 : ポンネッ り , 連動ギャーを隠しています。枕バネ部分は , 前記のよ ト内に両軸モータ うに充分な資料がないのですが , 空気 , くネとスイングア ーを収めサイドワ ームを用いたもののようですし , プレーキシリンダーも , インダー方式で両 車体は DDI 3 の切継加工で 最終案 車 0 82 3
↑コーナーの⑩⑩⑩。第 5 図はその木取りとケガキ方法 しないように番号をふりました。また , ケガキの時に中 心線も描いておきます。 2 線路プロックの組立 12 べニヤ合板を路盤に使った部分はどれも同じ高さ なので , 50 x 25 ラワン材で枠組をしました。その時 , 継 手を考慮してラワン材にいろいろ加工しましたが , その ことは後述することとします。大ブロックの部分にも勾 配があるところが一部にありますが , その部分はクッキ ーカッター方式で , 強引に合板を持ち上げて勾配を作り ました ( 大ブロック部裏面写真参照 ) 。その結果 , 適当な 緩和勾配が得られました。 5.5 簡べニヤ合板を路盤に使ったところは , 先に述べ 1 つのプロックで線路の高さが違うところが たように , ほとんどです。そこは間に 3 ~ 4 個所 , 第 6 図のような 5.5 べ = ヤ合板に角材を付けた補強板を入れ , 全体が 1 ケガキ 歪まないようにクランプで仮止めした後接着しました。 まずで描いた図面をもとにして , 線路の分割個所を 角材は 20X30 で , 接着には 決めます。その結果 , 線路プロック数は , 第 1 図に示し 木工用ポンドと釘を併用し た総計 54 個となりました。そのうち , ャード・駅部分等 オ 6 図 ました。この補強板も全体 線路の高さがほとんど一定で , かっポイントなどの装置 で 100 個以上作る羽目とな が人る 9 個の大ブロックの路盤には 12 べニヤ合板を使 りましたが , ポックス式で 用し残りの小プロックは 5.5 べニヤ合板で作りまし はいたし方ありません。 た。線路プロック分割の基本として , 各ポックスの側壁は , 薄 線路プロックの幅は線路中心の両側 30 ずっとる。 1. 手の 2 べニヤ合板で作り 2. 各プロックの長さは 60cm ~ 1 m 程度とする。 ました。これはカープに馴 曲線から直線への変り目ではプロック切りをせず , 3. 染みやすいためで , これに なるべく直線部分を 10cm ほど加える。 よってかなり強度があがっ 立体交差の部分は同じプロックにせす , 上からかぶ 4. たと思われます。側は , せる形とする。 以上を基本としましたが , そのうち 9 ヵ所現物合せの 部分があります。そこは多少余裕をもってケガくように しました。 木取りはの図面をもとにして行ないました。誤差を なるべくなくすため , 第 5 図のように 3 つで 90 。曲がる ような個所は , 一体にしてケガキ・切断を行ないました。 なお , このレイアウトは本線上の勾配部が極めて多いの で , 1 フ・ロックに数本も高さの違う線路があるというよ うな事態が起っています。例えば第 5 図の部分は 5 種類 の高さの線路があり , つまり 3 x 5 の計 15 路盤が必要と なるわけです。 このようにして切った路盤は計 100 余りで , 各々混同 17 矛 5 図 定尺べニヤ 3 枚を仮止め 150 42 0 点よりの高さ 基準線 20 0X20 補強板 5 71
ディテール加工をした EF81 芝を Ⅳゲージ F, 級電の工作 機関麈で待機する E F56 とイ中間たち いⅲ川ⅲ川ⅲ ! にロ ロ部分は抜き取る ■部分は削り取る 埋めて削る 埋めて削る
特集 N スケール 6.5mm の市電を走らせる 1 . その動力化とレイアウト 長真弓 レイアウト及び製作 途中写真は筆者撮影 N ゲージ路面電車のキットがグリーンマックスから出 ある。 ている。しかし残念ながら動かない。 2 條のレールに乗 線路はもちろんメルクリンの Z 用だが , 強引にカーフ・ ったものは , すべからく走らせたいのが , 鉄道模型ファ をつくってみた結果 , 約 R 95 を 2 輛ともクリアーする。 ンの心情だ。 こまでいけば , 例えばトミックスの角店でも持ってく そこで目をつけたのが Z ゲージの走り装置。都電 7000 れば , 路面の交差点を充分に曲がることができる。 形の車体にはドイツの D L , 216 クラス ( メルクリン 8875 ) ということで電車の走る街をつくってみたのが“田子 の中身を , 6000 形にはレール / くス 798 ( メルクリン 8816 ) 鉄道相師井駅付近 " なのた。 の中身をハメ込んだだけ。なぜか , あつらえたようにヒ。 べースは B2 判 ( 728X515 簡 ) のパネルで , これに単線 , タリと合うのである。 6000 形のほうは車体を 2 窓分切り 交換可能のエンドレスをつくるとほぼ一ばいになってし つめて 2 軸単車に変身させたのだが , これも絶妙のノくラ まう。そこで , 端に寄りすぎた部分を専用軌道にするな ンスでまとまった。 どしてごまかし , その他の部分は線路を残してべニヤ合 キットのプラスティックのビューゲルは好きになれな かったので , 7000 形にはパンタを , 2 軸単車のほうには 一時乗工社で出した 2 軸市電車体キットのェッチング抜 きによるビューゲルを乗せ , ありあわせの塗料 ( タカラ 01 , 赤 2 号 ) を吹いてフリーとし たのは , 専ら不精のなせるわざで ある。 1 / 150 のスケールに Z の 6.5 明 は , 実物に換算すると 975 , 即ち N のナローでまずは 1067 簡に近く ガニマタ模型を見なれた目にはた いへん好ましくみえる。 1 / 160 な ら 1040 換算になり , メーターゲ ↑ 7000 形は Z ゲ ージ (Nm) にも 1067 ( Nn3 % ) ージ DL の動力ユ にもほぼビタリだ。レールが細い ニットを組込んで のも , N ゲージより自然な感しで 央調に走る。 0 第一■第・ ← 6000 形は車体を短縮し レールバスの動力を入れて単車化 33
安田章 300 形がクリームとマルーンのまま 残っているのも嬉しい。 支線の方では , やはり甘木線の 200 形が貴重な存在。ヘッドライトの改 造は惜しまれるが , キハ 07 風の正面 , とな調和はしつくり味わえない。本 コンパクトな車体の小編成は , いか 書を見ていれば , そういう旅をした にも模型的で楽しい。宮地岳線の方 くなってくるに違いない。 は大牟田線からの転入車ばかりとな カラーグラフに続くべージでは , った。北九州線は旧塗色は今のうち 「登山鉄道のふるさと」としてアル にというところである。 プスの生活を紹介し , 地理的背景や 構成は従来通りグラフページで現 ラックレールの説明がある。また各 有車輛を紹介し , 資料編が主に歴史 路線の代表的車輛のイラストもよい を扱い , C T C システムや花電車に アクセントになっている。そして時 もふれている。編成表 , 諸元表 , 形 刻表や地図 , 身仕度について , 撮影 式図も勿論巻末にある。ただ , 最後 の基本的注意 , さらにはグリンデル に指摘しておきたいのは , 路線図が ワルトなど主要地区の案内など , ガ きわめて粗く駅名が半分も省略され イドも充実している。 ている点で , これは再版時にぜひ改 ヨーロッパの鉄道というと T E E めてもらいたい。 ( 文庫判・ 149 ペー 一辺倒の感がある今日 , こ ういう楽 ジ , 定価 500 円 , 保育社 ) しみ方もあるということを知っても らいたいと思う。 ( A B 判・ 128 ペー ジ , 定価 2000 円 , 中日新聞東京本社 ) カラーブックス 571 日本の私鉄 16 アルに生 アルプス豊 アルプスの登山鉄道 岳人別冊 川口邦雄著 山岳写真家として知られる著者は T M S 50 ・ 51 号などに記事を発表し 中国 たことのある , 古くからの鉄道・模 型ファンでもある。アルプスは登山 5 万キロ 家だけでなく , 観光客にも人気のあ る所だが , その美しい風景の中を走 富山治夫撮影方し 山本魚睡 る可愛らしい列車を紹介すると共に 松島克広 先頃公開された映画「紅い動輪」 アルプスの旅の魅力を広くアピール で撮影監督を務めた富山氏 , が訪中 する , ムック形式の本である。 九州地方唯一の大手・西鉄は標準 歴 19 回のキャリアを発揮してまとめ 鉄道はスイスを中心にフランスの 軌の大牟田線を中心に 13m 車の走 たムックである。映画は迫力に満ち シャモニーを加えて計 13 路線。その る甘木線 , 1067mm 軌間の宮地岳線 , うち純然たる登山鉄道は BRB ( ロー た SL の勇姿が印象的だったが , さらに 40km もの路線長をもっ路面の の本ではむしろ映画で充分描けなか トホルン ) , J B ( ュングフラウ ) , G 北九州線 , そしてそこに乗り入れる G B ( ゴルナーグラート ) など 6 線 , 傍系の筑豊電鉄と , なかなか変化に った鉄道全般の各部分を丹念に捉え その他はフルカ・オーバアルプやレ とむ鉄道であり , バス部分も兼業と ている。グラフィックに中国の鉄道 ーティッシェなど , 山岳鉄道と呼ぶ いうより本業といえるほど大規模な を知るには手頃かもしれない。 のがふさわしい線区である。いすれ ユニークな会社である。 現有 S L の解説やパシナの話 , 鉄 もカラフルな車輛が絵のような風景 車輛では何といってもローレル賞 道雑学百科などは趣味雑誌でおなし をうけた 2000 系特急車が華。その後 とあいまって , レイアウトを作りた みの筆者がフォローしている。また くなるような楽しい本である。 登場した 5000 系通勤車は運転席側た 中国版ひと筆書き机上プランは面白 とかく日本の旅行者はセカセカと けがパノラミック窓という非対称の い企画だが , 肝心の路線図が不備で 終点をめざし , あわただしく引き揚 正面で知られるが , すでに 72 輛と代 は , 幾ら時刻表を抜すいしてくれて げてしまうが , 途中下車してノンビ 表車にのし上がった。かっての特急 もサッパリ解らない。座談会は , 日 リ沿線をハイキングするくらいのゆ 車 1000 形は塗色変史でイメージが変 本人のあまり乗らぬ硬座車の様子が とりを持ちたいもの。そうでなくて わったが健在。流電風の 1300 形もま わかって興味深い。 ( A4 判・ 145 ペ は , この雄大な大自然と鉄道のみご だ頑張っているようだ。また旧型の ージ , 定価 1280 円 , 集英社 ) 50 SL 大陸 、中国 5 万キロ 會 ! 人△マ・ 西鉄 大十一当感行 著
透明プラ板 プラ板 ー・ : 進行方行 黄・ L E D 抵抗 500Q 赤 L E D 抵抗 5000 黄 L E D 真鍮線 6. ア 集電シュー 十 赤 L E D オー 0 図 スイッチ 床板裏面 工ンパイヤチュープ プラ板 鉛 板 L E D は極性をまちがえないように結線します。単 3 電池を 2 個直列にし , 頭部の①と底部の (9 から端子を出 してテストすると簡単です。 LED は長足・短足のほか 太い細い , 平と丸などで極性を表わしているようですが メーカーや大小で違っているようですので , 上記の電池 で調べました。 図 A の◎は真鍮線の位置 , ① (9 は集電シューの上部を 表わし , 進行方向を→とすると右の黄と左の赤の LED が点灯します。米粒球は極性と関係なく点灯します。図 B は裏から見た点減スイッチです。 できます。 2 枚の a は t 0.5 白色プラ板で , A の先端下 LED の引出線はハダカですので , 絶縁には十分注意 面に貼付けます。 して接着し , 熱に弱いのでビンセットで本体へ熱を伝え B は 0.6 真鍮線より折曲げ , 線の弾性を利用して A ないように逃しながらハンダ付けしました。 のレンズの着脱を行なうと共に , 配線の役目を兼ねま 第 8 図と第 9 図の組立加工がすんだ駆動装置は , ほと す。 4 本の脚は下端より 4 を床下に通し , 内側に折曲 んど完成です。ヘッド及びテールの位置決めは , 車体完 げて固定しました。 成後にはめ込んで細いドリルで車体のそれそれの位置か C はウェイトと取付部で b 2 枚 , c 4 枚は 1.2 白色プ ら , 前後の鉛のプロック ( 第 9 図 d ) に印を付け , その ラ板です。 b は真鍮線を添わせるため両側を半丸の溝に 部分を削って L E D を付けるようにしました。また組立 加工しますが , 1 簡ドリルで削りました。 c の下部の切 後の使用ネジの先端は , 切取ってャスっておきました。 欠きは , 側板取付ネジの頭を逃げるためです。 車体の工作 d は t 1.0 鉛板より切出し , ゴム系接着剤で貼り重ね ます。そして b を接着します。 b の切欠部分には , 真鍮 線脚 ( B ) にかぶせたエンパイヤチープが入ります。 床板に以上のものを取付けたら , 配線にかかります。 ショートしないように特に絶縁に 注意し , ゴム系の接着剤か瞬間接 着剤で保護しました。なお D はス イッチの部品です。次の配線図を 参照して下さい。 第 10 図 A は配線図です。材料は 赤 L E D 2 個 , 黄 L E D 2 個 , 12 V 米粒球 2 個 , 5000 カーポン抵 抗 2 個及び細いビニ . ′レコ ( カトーの D 51 用コードまたは細 めの米粒球コード ) を用意します。 d C 5 スイッチ 5 2 オ 9 図 t 0 . 3 燐青銅板 3 ■側板と妻板 車体の材料は , t0. 4 で 0.7 幅のスジ目板です。大き 左右に 15 簡ずつの余白のある真鍮板で さは 240 x 60 で , ド 40
オ 4 図 R 状に整形 し , 改めての 0. 3 真鍮 線を植込みました。煙 室扉は , 開閉式のパーツですが , 内部は省略してありますから , 開 けてのそいても仕方ありません。扉の取手は 第 1 次型では左右ありますが , 右側を付け忘 れてしまい , 悔んでいます。 キャプは , 背面にの 0.4 真鍮線を植込んでリべットを 表現しましたが , 前面の丸窓をこれまたあけ忘れてしま です。その他 , の 0.3 い努力も帳消しのありさまです。何とも恥かしい限り 真鍮線による手スリ , です。また火室スックプレートは , 鉄道模型社の旧パ 吊フック等を付けました。 ツを用いましたが , ロストワックスとはいえ , 今となっ ポイラーは , 砂箱へ上るサイドステップの孔埋めを行 ては少々不満の残るできばえのシロモノです。天窓も , ない , 再度位置を揃えて 0.3 孔をあけ直しました。キ キットのフレスパーッカ、ら , ロストワックスパーツに交 ノトのままですと , 孔が大きすぎて , 、ンダがはみ出すこ 換しました。 とと , 取付に曲りを生ずるからです。小生は , できるか その他 , ランポード , フロントデッキ , ティフレクタ ぎり , 使用する線径と差し込む孔は同径にするようにし ー等はキットのパーツを用いましたが , 組立及びディテ ております。火室部分は , 継目のスジボリを深くしま ールに関しては , TMS の連載記事を参考にしました。 た追加しェッチングによるリべットはいったん削り落 テンタ テンダーも , ディテール的には T M S 連載記事と同じ 程度です。たた基本的なことがらとして , 前述のような 孔埋め修整や , 切断面 ( コ / くの部分 ) の仕上け修整等を ト 行ないました。 そもそも , バラキットなるもの オ 5 図 紀 は , 工作を楽しむには簡便でよい のですが , それを活かしよりス クラッチビルドに近づけようとす るには , かなりの修整加工を要す るようです。 前述のポイラーにおける孔埋めと重複しますが , 例え ばテンダーの後部のステップ取付においても , やはり孔 が大きすぎて ( キットのステップの線径のの 0.5 でもス キマがあく ) ハンダ付けに困ります。特に この場合 においては , 平面の部分にプレス加工で孔があけられて おり , 第 5 図のように , ダレが生じると共にわずかなが に、新 ら凹んたように見えてしまいます。また孔が大きい ( 使 ゞ、、やず、 ー 24
4 100 を作る 保里康太郎 ■ギャーポックス ( 第 2 ・ 3 図 ) t 0.5 真鍮板より第 2 図の通り , A を 4 枚 , B を 2 枚 , C を 2 枚切り出します。側板 A は 4 枚重ねてハンダ付け し軸孔はまずの 1.0 ドリルであけて , 2.4 でさらえま す。さらに , 使用する車輪のフ。ラ部分の車軸はの 2.4 な のですが , 仕上がりでフ。ラの車軸にスムーズに当って回 転するように , 回転砥石で研磨し , 特に角に , くリの出な いように当りを取って , の 2.5 の仕上りになるように注 ーー↓ t0.2 プラ板 t0.5 プラ板 意して加工しました。長時間の走行に , 車軸の損粍のな いように甯意した点です。モーター寄りの軸孔は , 前後 ようなら下げるように改造しますが , やわらかすぎる位 に約 1.0 の長孔とします。 がよいようです。その上で B の押え板をハンダ付けしま B の押え板には , 5. 5x 3 の角孔をあけておきます。 す。なるべく短い時間で点付けして , すぐにぬれた雑布 これはギャーの横動を助けるためです。 で冷やします。これは , プラ部分がジュラコン樹脂なの 組立は第 3 図のように , 2 枚の側板 A に対して軸受 C で , 熱による変形を防ぐためです。ギャーポックスは走 が直角になるように注意して組みます。、その時 , ギャー 行の良否に直接関係しますので , 十分注意しました。 付車輪はひねるようにして両車輪を外してプラ軸のみを ■集電シュー・モーター押え板 ( 第 4 図 ) 組込み , 図の x 印の所で点付けします。 集電シュー A は , t 0.3 燐青銅板より切り出し , 亠形 車軸には両側にファイ / く一ワッシャを入れてから車輪 に , 、ンダ付けしておきます。軸距は 9.5 , 軸孔はの 1.0 をはめます。カープで車輪とギャーポックスが横動して です。先端は後ほど組込んでから冂形に曲げます。カト ショートするのを防ぐのと , ギャ ーの集電シューから作ることもできます。 ーポックスと車輪の回転抵抗を防 モーター押え板 B は , の 1.0 のファイ / ーか樹脂板か ぐ意味もあります。 ら寸法通りに切り出します。 C は通電用板 / くネで , t 0.1 B の押え板を付ける前に , モー の薄い燐青銅板 , スペーサー D と E はプラ板です。 ター軸と同じの 1.5 シャフトにウ 板バネ C を B の所定の位置にゴム系接着剤で付け , そ ォームをはめ , 車軸を押え板で押 の上に D を , さらに E を接着します。 E はモーターのラ えてスムーズに回転するように調 グの高さを調整するもので , t0. 5 を使いましたが , 水 整します。固ければ C のウォーム 平を保つように厚さを調整してみました。 軸受を上げるようにし , 空転する なお押え板 B の・の孔は , の 1.6 で孔をあけた後 , 表 オ 3 図 面をの 2.0 で断面図のように皿モミしておきます。また 板 , くネ c は両端 15 の位置から下へ 10 。位折曲げます が , 後に多少の調節が必要でした。 ■モーター , ウォームのカバー ( 第 5 図 ) t 1.2 のプラ板を貼合せました。 図の寸法通りに , の場合はシンナー使用がよいようです。それでも , ちょ っと時間をおいて完全に硬化してから , 成形加工 , 孔あ け , タップたて , 皿モミを行ないました。 集電シュー t 0 . 3 燐青銅板 オ 4 図 モーター押え板 0 1.6 60 通電用板パネ t 0 . 1 燐青銅板 スペーサー スペーサー ギャーポックス c 台車センター 位置 絶縁ワッシャ 37
051 第 1 次型 ードまわり自作による 13mm ゲ、一ジでの習イ乍 ーーデ 1 : 新匚」 0 今でこそ 13 ゲージも耳なれたものとなりましたが , その昔 , TMS 特集シリーズの「日本型蒸気機関車の製 作」の中に見た白取氏の 13 簡・ C56 が , 脳裏から離れず に今日に至っております。現在のように 13 簡専用パーツ mm から 13 ゲージに変更するたけでことが足りるとは思 がない当時に , 創意工夫のもと , 研究・開発を重ねて努 えません。元々 16 番が基礎ではありますが , 現在におい カ下さった先輩諸氏に , 大いに感謝する次第です。 てはすでに確立されたゲージであり , 1067 簡軌間のスケ 国鉄型蒸気機関車においては , その特徴 , 印象を 13E ール感 , あるいは狭軌感を求めて表現する点が , 16 番と ゲージで充分表現しうるわけですが , 単純に車輪を 16.5 基本的に異なるところであると思います。 かねてより , 国鉄型蒸気機関車を 13 簡ゲージで製作す ることを考えておりましたが , 本格的な取組みに当り , 試作的意味あいを込めて製作にふみ切りました。 実際の製作においては , 上まわりにはアダチのバラキ ノトを用い , 下まわりは自作することにしました。また 下まわりにおいて , 特に力をそそぐ分としては「従台 車」にスポットを当て , 従台車まわりの立体感あふれる 表現に努めました。 05 旧 6 自作中心の下まわり 以下 , 要点を紹介させていただきますが , ーっでも御 参考に供することがあれば幸いです。下まわりは , 主台 枠 , シリンダープロック , 従台車 , サイドロッド , ノ、ノレ ブギャーは自作しメインロッド , 先台車 , モーション プレート , クロスへッドはニワ製ハーツを用いました。 ■主台枠部分 主台枠は , t 1.5 真鍮板から , 担 , くネの形状を含めて 棒台枠状に切出しました。最近では , 蒸機の主台枠もド ロップ製のディテール付が出始めており , ついに できたかの感がありますが , 喜ばしいことではあると思 います。特に , スポーク動輪をはく蒸機にとっては , の上ないパーツでありましよう。しかし , D 51 等のポソ クス動輪では , せつかくのディテールも動輪にかくれて を ノ 上、 21