1 9 7 0 年 3 月号目次 T んに / 0 〃 070 / 〃 g 立 0 厖お 4 尾尾 2 厖れイ在 , ″んカ er 襯な豆 0 れ可 the 03 れ e ノ 0 れ 在 , んなん“ 03 んイ@e〃尾加なんに gra イ記な”イ : MIGHTIEST QORN KEITH LAUMER co 第厖 g, ん◎ 1963 : MASQUE OF THE RED SHIFT FRED SABERHAGEN co カジ g ん◎ 1965 G 記 4 , ゑなろん g Co た 々 0r4 〃 0 れ . 角ぶ 最天赤 笛り・ヘ後国方 のき ' 類通へ変 響のの牒還移 き家進るの 政、・化 ート・ンエクリイ 8 不死販売株式会社、嚀 彼のすべては死んだ瞬問から始まった / 。来界きっての異能作家久びさの登場 / 長篇連載スタート / ~ 〈読切巨弾セクション一①ー地球を犯す宇宙の吸血種族 / 要」五一枚 < ・ Ld ・ヴァン・ヴォクト 逃亡の惑星 版権独占 / ーズフレッド・セイハーへーゲン シオドア・スタージョン キイス・ローマー を石 . 原藤夫 ・プロック ・ムーア・ウィリアムズ 1 6 8 1 5 2
タトコロダ・・ : : ココ、コみホシ、コノ : ・・ : キミタチガチキウト法 = シタガッタ。ワレワレ ( アル谷間デクラシテイタ。ソノ営ミ ( 呼プホ〉 , 「トダ。ワ」ワ」 ( = 「デ、急速ナ繁栄ヲ遂ゲ・・・・・・手 = 長ク、オタガイガ兄弟ノ = ウ = 、〉ジ〉タ。ワ」ワ」 ( ツネ = 少数ダッタ。キミタチ人間ノョウニ、世界中ニ歩ヲシルスコトモシ 入レラレルモノヲ全テーー」 ナカッタ。アタタカイ谷底で、文明ヲ築キアゲハシタガ、ソレモ 「つまり、進化したというわけだな ? 」 「トテモ速イソクドデ進化シタ。道具モックリダシタ : ・ : ・機械モダキミタチノ「一ウナ大都市ノ文明デ ( ナカ ' タ。ソ・ンナモノ ( 必要デ : モノヲ造ル人間ノカンガ = 。人間 ( ナ = ヲ造ルベキ力、ソレヲナイカラダ。ワレワレガ築キアゲタノ ( 、精神ノ文明ダッタ 「モチロン、必要ナトキハ、イク 考エルチカラ。ソウダ ! ソウダ、ソレ ( 知性ダ、論理ダ。直観 ? 幽霊は自分の頭に手をやった ッカ / 機械モ造ッタ。ソシテ、ソ / 谷間ガ海ニョッテ破壊サレルコ ソウダ直観モソウダ。ワレワレハ互イニョク理解シアッタ。キミ トヲ知ル日ガ、ヤガテャッテキタ。谷間 ( 海面ョリモ低イトコロニ キミダケノ仕事ヲスル。ヒ タチハ互イニ理解シアワナイ。キミ ヒトダケ / 仕事ヲスル。・モシモ、キミガ - ヒトト一緒 = 仕事ファ ' タカラ、ソレヲ護ル脆弱ナ山脈ガ崩レ去ルト、海水ヲフセグ手 段ガナクナルノダ。 : ィッモキミ スレバ、キミハチカラヲアワセルガ、大事ナノハ・ ヒトジシンノホウダ。シ アル者 ( ソ / 事実 = 耳ヲ貸サナカッタ。マタアルモノ ( サラ ジシンダ。ソウデナケレバ、大事ナノハ = 奥深イ内陸へ移ッティッタ。移ッティッタ者ガソノ後ドウナッ カシ、ワレワレニトッテ大切ナモノハ造ラレルモノ自体ナノダ。 : ワレワレ以タカ、ワレワレ ( 知ラナイ。残ッタ仲間ノナカニ ( 、機械ヲ造ッ 三十世代ニモオョ・フワレワレ / 祖先ガワレワレヲ : : コノチキュウカラ脱出シタ者モイタ」 テ、コノホシカラ : 外ノモ / カラ解放シテクレタ」 「宇宙船か ? 」 「環境からか ? 」 「イヤ、船デ ( ナイ。キミタチガ考エルョウナ機械デハナイ。キミ 「ソウダ、自由ニナッタノダ。ヒトッ / 問題ヲモットイウコトハ : カタイ物 ニ、ワタシノ心ガ読メレ・ハ話ハ早イノダガ。ソレハ・ : ソレニカナウ方法ヲ : : : ソレヲ解決スル手段ヲ発見スルコトダ。 植物 = ( 進化ガアル。動物モ進化ショウトスル。ウマク進化シタモ質ヲ溶解シ、ソレヲマタ、別 / 場所デカタメテ造リアゲタモ / ダ。 ワレワレオトコタチト、ナンニンカノオンナタチガソノ機械ニ乗 ノ、ウマク進化デキナカッタモノ。ソシテ、進化ニ失敗シタモノ リコミ、地上ヲハナレタ。 死ヌ。ワレワレ ( 変ワッタ。ワレワレ ( タダ善ィモ / 、造ルべ : コノホシ / ョウナ惑星ヲ捜スタメニ設計サレタモノダ 機械ハ キモノダケヲ造ロウト努メタ。ワカルカ ? 」 ッタ。オモク、アタタカイ、コノ大気ガ存在スル惑星ヲ求メテ、機 「わかるような気もする」ワ 1 ナーはこたえた。「おれたちだっ しままで三千年かけて造った以上の械 ( 遙カ彼方マデ飛行シタ」 て、過去三世紀たらずの間に、、 「長い旅だったのか ? 」 ものを造り上げたんだからな」 、・ノメ ( ソノ方「機械ノ中デ ( 長イ旅ナドナイ。時間 / 感覚ガナクナルカラダ。機 「ソウダ。ソレガ進化ノ方法ダッタ。ワレワレモノ、、
にあるのかもしれないからといってロポフは説得した。 第六観測所に着かないうちに、ジャンからの連絡が入った。それ「囚人船、熱線銃、金星のタンポポ爆弾、ふわふわと宙を動きまわ によると、レナはオルニテラの動物が罹る病気を発見したらしい。 るテレビ・カメラ : : これだけみると、この話は未来を書いた いろいろな動物がまったく同じ症状をあらわす病気で、それに罹る だと思いたくなるが、結論を急いではいけない。 と動物は洞窟や岩の裂目や森の奥深く隠れてしまうために、最初の アメリカの作家ウィリアム・テンは、この短篇でたしかに cn 探険隊には発見できなかったらしい。レナがそれをみつけた。一見的なアクセサリーを使っている。しかし、それは生活の隅ずみま しただけでは死んでいるようにみえるが、微かに呼吸も心臓の鼓動で犯罪がしみ透り、その犯罪が想像を絶する規模にまで達している もある。しかし、体は硬直し、仮死状態にある。不思議と人間には 現代アメリカ、″人間に対して人間が狼である″という資本主義の 感染しない。これがレナの報告であった。 法則が支配している利益のアメリカを鋭く暴き出すための、条件付 観測所から一・五キロほど離れた大木のあたりで、偵察艇の生体きの文学的手法としてたけ、利用しているにすぎない。 探知器の針が、危く見落す程微かに人間がいることを示していた。 ジャイロタクシー フォームラ・ハーの椅子その他いろいろな 着陸し、クローニンの光線銃で掩護されながら、あたりの捜査を始的道具立は、この短篇の中で、アメリカのビジネスの最高に現代的 めた。大木の下に小山になった木の葉の中にヴィクトルとレナが仮な日常生活の特徴、即ち、気安く威力を発揮できる警棒、なかんず 死状態で横たわっていた。ロポフが偵察艇に二人を運び入れようとくドルを手に入れるためならどんな犯罪にでも値をつける企業家達 するとコリプリッドの群が襲いかかってきた。ところがクローニンの小切手帳と見事なまでにびったりとしている」 だけが狙われて集中攻撃をうけ、ロポフは無視された。攻撃が止む 三号 ( 五、六月号 ) に載ったウィリアム・テンの作品を紹介した と、クロー = ンは悪感に襲われ、眠ってしまった。ロポフは仮死状文であるが、書き出しの , 一行で、どの作品か分かる方も多いと思う 態の三人を運んで、全速力でステーションに戻ってみると、ジャン が、マガジンの六七年三月号に載った「予定犯罪者」のことで までが宇宙船のハッチのところで眠り込んでいた。 ある。こういう読み方ができるものかどうか、もう一度読み返して ″トルナド″の隔離病室には四人が枕を並べ眠り続けており、ロポみるのも面白いかもしれない。 フは三日三晩かれらにつきっ切りになっていた。 この他にも、過去に作品が載った作家に、・フラッドベリ、 レナがしつかりと胸にだいていたノートから、事の真相が分る。 ライン、レムいクラ第ク、。シェクリイ、アシモフ、ラインスター 無性のコリブリッドの思いがけない繁殖の正体が明らかにされ、こヴォクトなどがいる。残念ながら、今回はどんな作品がソ連では読 の安全指数〇・九九の惑星もけっして、手離しでは人間に無害とはまれているかということまで触れられなかった。 言えない : 現在、定期的に″国際コンクール″と称して、ソ連の『技術 著者のトウ。ヒーツインは一九二五年生れの新人で、一六歳の時か青年』誌の編集部が中心になり東欧諸国の類誌の編集部との共催 ら飛行機に乗っていた飛行士である。一九五五年に空軍アカデミー で、新人を生みだすコンテストを行っている。次の機会に、毎号そ の金メダルを受けている程であるから生粋の飛行機乗りなのであろの入賞作品を載せている″技術青年〃を、作品を中心にして紹介で 4 ( 筆者はソ連文学研究家 ) う。現在ウラル地方のオレン・フルグに住んでいる。 きれば面白いと思う。 プラスダー
が鳴るのが聞える。そうして霧が去ると、目の前にでき上ったもの械は改良され青写真は変るだろう。それだけのことだその秘密を 知った人間は、すべての人間の上に力を及・ほすようになるだろう。 があるのだ。茫然としてみんなは奇蹟だとロ走る。 ドークの喉元を耳から耳 すぐにもケネディは自分がよろこんで、 地球から来た船の男はその奇蹟の秘密を欲しがっていた。ケネデ イはドークがなぜその秘密を知りたがっているかということに確信まで切り裂き、血を流して死んでいく男の顔に唾を吐きかけるだろ うということが分っていた。まだ誘拐などということの起る地球 があった。富ではなかった。ドークはすでに富の秘密を握ってい る。それは権力なのだ。新区画を造り出すために使われた行程と同で、その犠牲となった十二になる子供のことを思うと、ケネディは じものは、宇宙船隊を造り出すためにも使えるに違いなかった。機喜んでおのが指の爪を使ってドークの喉の頸静脈を引き裂くだろう 人体各部のお値段は ? この万物の霊長たる人間の体も、各種の元素に分の約三バーセントに当るという。また人間の全活動か、ということである。例えば、手をけがすると 解し、ソロバンをはじいてみれば、ごくお安いものと比絞して小指の先を失ったものは、約二パーセンか、指をなくすということは、バイオリンの奏者な 肩から下の腕を失ったものは約六 0 パーセンどにとっては致命的な傷害であるが、普通一般の人 でしかない。 と、かってあるヒマな科学者が計ト、 ト、ひじから下なら約五七パーセントの損失を蒙つにとっては、そう大きな被害でもない。また、嗅覚を 算した。ところが、その価格もその後インフレの結 失うということも、一般の人にとっては、大して重 果大分値上りしているようだ、と米国ノースウエスたことになる、という。 ではいったい、こんな評価をしてどんな役に立っ要なことではないが、嗅覚を生命とする料理人や、 タン医学校のドナルド・・フォーマン先生がおっ しやる。 のかといえば、指を一本失ったとか、足を一本失っ特殊な工場で働いていて臭いによって危険を察知す 同先生の計算によると、かっては全部でわずか九たとかいう損害賠償の訴訟などの際、その値打を定るという立場にある人にとっては、非常に天きな障 害である。同様に、尻をけがするとか、ひざやくる 八セントにしかならないと言われた我々の体も、今めるのに大いに役立っということである。 また例えば、腎強一個の値打は、もしもう一方のぶしをそこなったのを、人間全体の活動の何パーセ の価格で計算すると、三ドル五〇セントになる。 ントのロスとして計算するのは、ハシゴにのほった そのうちわけは、大人の体で、酸素が六五パーセ腎が健全ならば、人体全体の機能の約一 0 。ハーセ ントに当る。これは、腎臘を目下流行の内臟移植でり、高で働く人には大いに不公平である : : : 」と ント、炭素が一八パーセント、水素が一 0 バーセン 他の人にくれてやった場合に、どれだけの賠慣をもいう。 ト、窒素が三パーセント、カルシウムが一・五パ なるはど、そういわれてみれば、その通りであ セント、リンが一バ ーセント、それに金銀を含めてらえばよいか、の判定の参考になるという。 だが、これに対して、そういう「人体各部の値段る。従って、同氏によれば、法廷の弁護士が本当に の他の元素の合計が約一・五パーセントということ づけ」は大して役に立たないーーと反対のノロシを必要とするのは、その人がその部分を失うことによ である。 しかし人間の体を元素に分析して値打を計算するあげているのは、米国訴訟弁謹士協会の元会長であって、どういう活動が困難または不可能になり、そ るサムエル・ランジャーマン氏である・ の人の生活がどういう影響をうけるか、ということ なんて、全くあじけない話ですなあ。 ところが、米国医学協会では、そういう人間の各同氏の言うところによると、「賠審員たちが知りに対する医学の専門家や一般の人々の詳しくわかり たがっていることは、人間の体のどの部分が体全体やすい証言だ、という・ 部分や各種機能が、一人の人間全体の機能の何バ まったくその通りだと思うが、とにかく人間の世 セントの役割を果しているかを算出して、ガイドプの活動の何パーセントの機能を果しているか、とい うことではなくて、どういう部分を失ったことが、界とは難しいものですねえ・ ックをこしらえた。 ( 近代宇宙旅行協会提供 ) それによると、人間の嗅覚能力は、人間の全活動その人のどういう活動を阻害し、または困難にする 世界みすてり・とびつく 9
苑 「これはロポット・タイ ばたたいた。「他人よりちょっとくわしい計 驚いた声でいった。 ムマシンなんだ。人間が行くんじゃない。機算をして学位をとるのは、日本人のわるいく せだ。・ほくのはそんなんじゃない」 械だけが行くんだ」 「それしや意味ないじゃよ、 「じゃあ、どんなんだ ? 」 わたしは自分のことを非難されたような気 わたしは、拍子ぬけして、椅子にもどりな がして、はなじろみながら、ききかえした。 がら、頬をふくらませた。 「だからいったろう ? 」ワカマツはおちつい 「データを送ってくるんだよ」 た口調だった。 「ミニスカートの研究なん ワカマツは、学生時代とかわらないしん・ほ うづよさで、説明した。 だ。タイムマシンはその必要上っくったん 「機械だけが過去や未来に行き、そこで得た 情報を四次元ーーっまり時間軸ーーーを通して 「おとなしく聞いているから、最初から話し 現在に伝送してくるんだ。立体テレビ信号もてくれ」 送ってくる」 わたしは、外は雨だし、今夜は泊ってゆく ことにきめてこういった。ワカマツは話しは 「そうかわかったよ、時間にそったデータ 通信なんたな」わたしは、ようやく研究の概じめた。 要がっかめた気がして、くわしい解説を求め 「マルクスは偉大な思想家たったが、・ほくら 「ーー立体テレビという四次元の情報を からみると、じつに非科学的そのものだ」 四次元を通して送る装置だからたいへんだ「同感だ」 な。設計言算も複雑なんだろう ? 」 「とくに、宇宙人の存在や、人類の生物学的 「次元が多いからちょっと大変だった」 不平等性、そして超人類への的進化の問 「四次元と四次元で八次元になるわけか」 題を故意か偶然か、避けている点に不満があ 「四次元の四次元乗で二百五十六次元になるる」 んだ」 「常識的な見解だ」 「そうか : : : 」 「ところで、人類は、今後、生物学的に平等 な方向に進化してゆくだあうか、それとも、 わたしは、満して、のびをした。 「その文献よりっとくわしい計算と実験にその逆だろうか ? 」 よって、研究を発展させ、学位論文にまとめ 「よくわからん」 「・ほくは平等な方向に進むという仮説をたて ようってわけだ。やったなあ ! 」 「ちがうよ」ワカマツは悲しそうに、眼をし た。その仮説のうらづけとなる現象のひとっ 8
ト . 「多少マンネリじゃない ? 」 「あいかわらずさ」わたしはこたえた。 だがワカマツは淡々とした口調でいった。 の離誌に電気の話を書き、電気の雑誌に の話を書いている。たまには論文も書く。 「研究の必要上、タイムマシンもっくった」 読んでくれているかね ? 」 わたしはとびあがった。 「最近いそがしいもんだから : : : 」 「それはすごい、ぜひ見せてくれ ! 」 ワカマツはすまなそうな表情で、頭をかい ワインがこ・ほれた。 た。正直でにくめない男なのだ。 「いや、・ほくの独創じゃないんだ」 大学時代からきびきびしたところがなく、 ワカマツは、ちょっと悲しそうな顔をする 表現能力にもと・ほしいので、電気工学部の教と、立ちあがって、へやのすみにあるカラー 授や級友にはあまり注目されなかったが、わ状の機械を指さした。 たしは、この男の才能を高く評価していた。 「これがそうなんだが、設計図も作動原理も 外観はパッとしないが、深くつきあってみる五年前のほかの科学者の論文にあるとおり と、意外なほど独創的なヒラメキをみせるこさ」 とがあったからだ。 「そんな論文あったか ? 」 こうしてこの男の >< O 背のかえりに、 「あるよ」 家にたちょったのも、学生時代のヒラメキが ワカマツはゼロックスでコビーした文献を どのように発酵しているか、興味があったか とりだしてみせた。″ タイムマシンの開発と らだ。すくなくとも、セイフリ製のワインよ測時信号波形の解析″というタイトルで、著 りは上質のなにかが、かもしだされているに者は・ノダとなっていた。 ちがいない。わたしは、ワカマツの口調か「〈宇宙気流〉という学会誌に載ったんだ。非 ら、そう確信した。 常に科学的な論文だ。さきにやられてしまっ 「なんでそんなにいそがしいんだ ? 」 て残念だが、すでにある理論はすなおにつか わたしは身をのりだしてきいた。ワカマッわなければいけない。で、これをつくったん 月首をかしけ、ゆっくりといっこ。 「ミニスカートの研究をはしめたんだ」 「過去や未来に行けるんだな ! 」わたしは、 「ふうん : 文献のコ。ヒーをほうりだすと、ワカマツにし がみつくようにして叫んだ。「おれもつれて 、しツ・わたしは、毎日の通勤電車を思いだしなが らうなった。いやというほど見せつけられるってくれ ! 」 アシ、アシ、アシ : 「きみ、論文に眼をとおせよ」ワカマツは、 7
。世界一おまつり騒ぎが好きなくせに世界一 展示やショウが下手クソな日本の国民性がその 現在封切待機中の映画。 fBeneath the Pla ・ まま証明されることがないように祈りたいが、 net of the Apes 』 ( 続・猿の惑星、カラー 奈良のドリームランドなどという粗悪なマガイ ハナビジョン ) tJourney to the Far Side モ / や、十年一日のごとき / ーテクの浅草国際 春のおどりなどを毎年見せられていると、万博 the Sun 』 ( カラ 1 ・反宇宙映画 ) 『 Sec ・ 、ミルトンからトニー・ウ onds 』 ( アーサー でいいのは建物だけになるのではないかとどう イルソンへの転身Ⅱセコンド、黒白、フテンケ しても不安な気持にならざるをえない。いずれ ンハイマー作品 ) 『「 hen Dinosaurs Rul- にせよ、成果はあと一カ月ではっきりする。 万博・電力館正面スクリーンのロケ風景〔上〕公開が待たれる『セコンド』〔下〕 & the Earth 』 ( 恐竜時代、カラー、ダイナメ ーション作品 ) fMore than Human 』 ( 人 パナ・ヒジョン、スタージョン 間以上、カラ 1 原作 ) 『 Twisted Nerve 』 ( 恐怖の部屋、カ ラー ヘイリー・ミ ルズ主演の恐怖映画 ) ・ : 以上はほ・ほ確実に今年前半に見ることがで きるだろう。 映画に的な発想の作品が激増して いる。放映された時期にとらわれず面白いも のを来月号から紹介していきたい。あなたが ご推薦のを教えて下さい。それと、あな たの地方での映画上映状況 ( 封切日、作 品、劇場、上映期間、料金、当ったかガラあ きだったか ) を本欄までおしらせ下さい のスライドを作ってみませんか ? 邦 人作品 ( 特に短篇 ) や海外名作、あるいはオ リジナルを三十コマから五十コマぐらい ・スライドにするのです。ファン・ のカラー グルー。フ、学校の演劇部や同好会に所属して いるファンで計画しませんか。実現可能 なプランであれば、カラーフィルムを援助し ます ( 絵やマンガは不可。実写か特撮、人形 模型によるドラマ ) から、簡単な計画書とシ ナリオを私あてに送って下さい。音 ( 音楽や セリフ ) を入れて大会で上映したり、私 がプロデューサーをしている青少年週刊誌に 掲載したり、海外に配布したりしたいので す。有志の申し出を待ちます。
動させるディズニー独特のオ 1 ディオ・アニメ なセットと小さなミニチュアを巧みにつないで 「縮みゆく人間」と必ず出典がさがせる。三わ トロニクス方式を使っているようだ。人形アニ いるが、どうやら「巨人の惑星」、は、この映画れたオモチャとのからみ合いやトリカゴに閉じ メがふんだんに使われるのは後半、玩具の国へ もヒントの一つにしているらしい。それと実に こめられるシークエンスは、この映画からとっ よく似たシーンが現われるからた ( 製作年度は たものとおもえるが「、 - どうであろうか ? 入ってからで、積木のような人形たちが人間の 「巨人の惑星」のほうが、ずっとあと ) 。縮小人テクニカラー、・・スタンダード。三月封切。 俳優といっしょに動きまわる。合成技術より 間の映画は戦前からいろいろ作られているが、 も、むしろ計算された編集の巧みさでカ・ハーし 「巨人の惑星」の科学者との闘いは「サイクロ ているのはいつものディズニーの特撮の最大の ップ博士」、ネコや小動物との闘いや大洪水は 利点だ。人間が縮小化されてからの部分も大き 既報『 Marooned 』 ( 邦題・宇宙からの脱出、 テクニカラー ) がストーリイの手なおしも完了 『おもちゃの王国』玩具製造装置〔上〕″生きている大木れの製造工事〔下〕 し、いよいよ公開される。撮影システムは新ミ 丿の新パナビジョンだが、ロードショウはミ リに拡大してシネラマスクリーンで上映され 7 ミリと・シネラマの違いは、スクリーンの 曲りかたと映写レンズの違いだけで、映写機三 , 第、、台で上映したころのシネラマ撮影方式は現在で ミリよトッド << は使われていない。すべての 0 やパナビジョンやテクニラマ方式で撮影され るか、新しい新 斗リによるハナビジョン・フィ ルムをミリに拡大現像するかの ( 東宝の。ハナ ビジョンは肪ミリ方式 ) いずれかの方法で製作 され、それを旧シネラマ方式の左右が客席に向 いて湾曲した大スクリーンに映写すればシネラ マになり、平面に近い大スクリ 1 ンにミリ映 写機で映写すると t2 ミリになる。いま新宿で公 0 開されているデイメンシ , ン 150 方式は、特 殊加工したスクリーンが客席を半分包むように 第 湾曲している。これも最初は 150 度の広角レ ンズで撮影した ( 「天地創造」がこの方式による 撮影 ) が、すぐに普通のミリ方式で撮影され 9 【一 .4 るようにな 0 た ( 「ウ = スタン」がこの方式 ) 。 4 したがって「 Marooned 」もこのスクリーンで 映写されるとデイメンション 150 を名乗れる 0 をー、第を
ーフ。「これは違うーーー」 一時間後、再び自由に呼吸をしながら、ニトワースは机の向こう 「黙れ ! この野郎 ! 」 = トワースが、がなりたてる。先頭のコー 側から、レティーフとマニャンをにらみつけている。 ントがレティ ーフの方を見た。レティ ーフがうなずく。骨ばった手「この事件は」うなり声で、「この私を、まるで馬鹿者のように見 が二本、突き出されて = トワースを損んだ。 = トワースのロの中せてしまったそ ! 」 に、明るいビンクの絹布の切れ「ばしをつめこみ、それから彼の体「しかし、あなたの部下として働くという特典を受けた我々は、ど を向き直させて、レティ ーフと対面させた。 んなにあなたが賢明であるか、もう十分にわかっていますよ」マニ 「この機会に、大略をお話しすることをお許し願えますか、大使ャンが、げらげらと笑う。 ? 」楽しそうにレティ ーフはいうと、「これは侵略艦隊ではないと ニトワースの顔が紫色になった。「おまえは、まったく無礼た いうことを、い「ておくべきだと思います。これは平和実施軍の補そ、「 = ャン ! 」どなりつける。「どうしてこの取り決めが、私の 充艦隊なのです」 ところに報告されなかったのだ ? 何も知らされずに、八十五隻も マニャンが進み出た。ニトワースのロの猿ぐっわに目をやると、 の戦闘艦を頭上に見て、どう考えればいいというのだ ? 」 ためらいがちにせき払いをして、「我々は、・・ o の組織内に「連絡しようと努力してみたのですが、我々の波長がーーー」 外国部隊を設立することが、本国省が我々の補充兵力に要求してよ「いいわけするな ! 私よりも断固とした心の人間だ 0 て、あの武 こした『目新しい要素』というものを、供給してくれるのではない装した恐怖が前進してくる光景を見たら、ひるまずにはいられない かと感じましたので。それと同時に、将来の懲罰作戦行動から、我だろう」 我地球人に対する盲目的愛国心の持ち主といった汚名を、取り除く 「いや、あなたがあわてふためいたのも、無理ありませんーーー」 ことができるだろうと思いまして」 「あわてふためきなどしやせん ! 」ニトワースが吠えたてる。「単 ニトワースは、眼を見ひらいたまま、じっと見つめている。うな に、明白な情況に適応しただけだ。さて、おまえたちの考え出した り声を上げた。猿ぐっわに手をかけようとして、コーントが自分をこの外国人部隊という案については、まだ心を決めかねている。し 見張っているのに気付き、あわてて手を下げた。 かしながら、優れた点はあるな。最も賢明な方法は、無人の宇宙空 「コーントたちは日陰に入ったほうがいいな」レティ ーフがいっ間に向けて、長期の訓練飛行に、奴らを派遣することだと信じてい た。「 = ャンがにじり寄 0 て来て、「猿ぐっわはどうする ? 」とさるが。ーー」 さやいた。 司令部の窓が、がたがたと鳴った。「、つこ、、・ しナしとうしたってー 「しばらくあのままにしておこう」レティ ーフがつぶやく。「我々 ー」ニトワースが振り向くと、コーントの船が一隻、薄青色の光の にちょっとした特権を、与えてくれるかもしれないから」 円柱に乗って、坂道からゆっくりと上昇していく。二番目の船、そ して三番目と上昇していくにつれ、振動は増していった 6 6
客のいのちにかかわると、数字を上けてやかましく弁じ立てた。 すでに、ランチはあらゆるエンジンを無効にする重力に捉えられ 3 て、超質量へ吸いよせられているにちがいなかった。そして、〈狂 ルシンダが指令席から見まもる前で、カールセンの乗りこんだ透戦士〉の艇も、ひたすらカールセンだけを追い求めて、ランチのあ とを突進していた。 明なランチはナヴァーナ号を離れ、長いカー・フを描いて、故命ポー トからかなり手前の一点まで、特務艇に接近していった。 二つの光点は赤味を帯び、そしてさらに赤味を帯びつつ、まるで 「特務艇のおまえ」ルシンダは彼がそう呼びかけるのを聞いた。惑星の日没の空を飛ぶように、落下する巨大な塵の雲の中でレース 「おまえには、このランチにいるのが正真正銘のわたしたとわかるをつづけていた。やがて、超質量の赤方変移がそれらをすつ。ほりと な ? わたしの通信を方向探知できるだろう ? スクリーンをつう包みこみ、二つの光点はこの宇宙から永久に姿を消した。 して、わたしの網膜紋を撮影できるか ? 」 ロポットたちが救命ポートの人びとを無事にナヴァーナ号まで運 ランチが直角に向きを変え、ジグザグに身をかわしながら最大速 度で逃走に移るのと同時に、〈狂戦士〉の放ったミサイルが、それびこんだ直後、大広間を訪れたホルトは、ただひとり観望窓をのそ いているルシンダをそこに見出した。 までランチの・あった空間で炸裂した。カールセンのいったとおりだ った。〈狂戦士〉は救命ポートに対しては一瞬の時間も弾丸もむだ「彼はあなたを救うために、 いのちを捨てたのよ」と彼女はいっ にせず、たたちにカールセンのランチを追いはじめた。 た。「あなたの顔を見たことさえないのに」 「あの特務艇を狙うのよ ! 」ルシンダは叫んだ。「やつつけるのよ「知っている」ややあって、ホルトはつづけた。「いま、ノガラ首 オしが、きみは釈放されるし、わたし ! 」ミサイルの斉射がナヴァーナ号を飛び立ったが、遠ざかりゆく席と話してきた。理由は知らよ、 目標には命中しなかった。狙いがはずれたのは、特務艇がすでに超も〈狂戦士〉をこの艦内に持ちこんだ罪を問われない。もっとも、 質量をとりまく空間の歪みに入ったからかもしれなかった。 ノガラはわたしたち二人を憎んでいるようだが : : : 」 カールセンのランチは無傷ではあったが、とても逃げおおせそう ルシンダは聴いていなかった。まだ窓の外を見つめていた。 には見えなかった。それは〈狂戦士〉からの弾幕のむこうに消え去「いっか、わたしに彼のことをすっかり話してくれないか」ホルト りつつある一つの光点だった 9 超質量の大渦に巻きこまれようとしはそう いいながら、ルシンダの肩を抱いた。彼女は自分でもほとん ているけし粒なのだ。 ど気づかぬ小さな苛立ちをふり払うように、かすかに体を動かし 「追跡するのよ ! 」とルシンダは叫ぶのと同時に、行く手の星ぼした。腕を離したのは、ホルトのほうだった。 は青味を帯びはじめた。しかし、まもなくナヴァーナ号の自動。ハイ「わかった」と、ホルトはしばらくして言った。それから、部下た ロットは彼女の命令に反対して、これ以上の加速をつづければ全乗ちの面倒を見るために、そこを去った。