表現 - みる会図書館


検索対象: 鉄道模型趣味 1983年6月号
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1. 鉄道模型趣味 1983年6月号

ドとして表現しました。また途中 には絶縁用の碍子がありますが , の 0.2 燐青銅線を焼鈍してコイル 状に巻いたものを使用しました。 パンタ自体は天賞堂の P S16 を 使用 , 碍子及びパンタ取付ネジが ムサシノ製 , クーラーは宮沢製の A U75 , クーラー用ランポードは ェンドウ製 , べンチレーターと列 車無線アンテナはヒ。ノチオ製を使 用しました。 次はパイヒ。ングですが , 屋根上 機器の配置配管は図に示したよう になっています。機器類はクーラ ー後方に集中しており , 配管もこ のあたりが見せ場になります。機 器類は一応 , 西武用と称したソフ トメタル製が売られていましたが 大きさや角の甘さの点から , 自作 前もってあけておいた車体孔に差込んで高さを見ながら しました。 一番大きな箱形のものがパンタスイッチ箱で , 4 x 4 ハンダ付けしました。文章ではスラスラ進みますが , 実 角材より本体を作り出し , 帯金や角材 , 小片などで細部 際は小さな面積に何回もハンダ付けするため油断してい を表現しました。 るとポロポロと外れ , 2 台分 8 個を作るのにえらく手間 ーズ箱は , 小さい方はロストパーツをャスって角 どりました ( 図参 ) を斜めに落し 0.5 幅帯金でバンドを表現しました。大 運転室寄りのパンタ付近には , フック解放用のワイヤ きな方は角材から削り出し極細パイフ。によってジョイ ーとェアー配管があり , の 0.3 線 , 0.5 角線 , 六角継手 ント部を表現 , 極小碍子の上に座らせました。避雷器は などで , それらしくまとめました。 連結面寄りのパンタには , テコ式のフック解放装置が 吊手やパイピングで充実した表情を見せる連結部 あります。帯金と板で L 字金具を作り , の 0.3 線をロッ 1 1 闘町当鵝前 0 し、

2. 鉄道模型趣味 1983年6月号

トー み 8204 いた穴に , tO. 5 のプラ製帯板を第 2 図のようにはめ込 く車体 > んで接着し , 乾燥後車体表面より 0.2 程度浮き出るよ 車体材料は , 工作が容易であるという点から側板及び うに削りました。側面のポケット形べンチレーターは , 妻板に t 0.5 のプラシートを用い , 屋根のみ t 0.3 の真 t 0.3 と n 形に切った t 0.5 プラシートの貼合わせで , 第 鍮板を用いました。プラ部分の製作にあたっては , 片野 3 図のように側板との間のスリットを表現しました。 正巳氏の「小田急モ , 、 1 」 ( 本誌 340 号 ) を参考にして , 屋根板も当初はプラシートで作る予定でしたが , 曲げ 加工にかえって手間がかかるのと , 金属製部品を取付け t 1.2 のプラシートでがっちり補強をしたので , 反りな る関係から真鍮板を用いた次第です。屋根のフチどりは どはまったく見られません。車体構成は第 1 図をご参照 の 0.4 線をハンダ付けして表現しました。 ください。 べンチレータ 窓のフチどり表現は , 実際の窓寸より 1 大きく切抜 避雷器 , ランニングボード , ホイッスル等は市販ハ プロトタイプになった西武鉄道 E41 形。左が E41 , 右が E42 で細部に相違がみられる〔 74 年 6 月・所沢撮影・片野〕 ー 23

3. 鉄道模型趣味 1983年6月号

製 ロロの紹介 当引■望 1 1 / 80 真鍮車体キット 新京阪 P ー 6 〔日車製半鋼片運タイプ〕 くるみ模型製品 T c 用キット図 500 円 ホビーメイトオカ発売 今では P ー 6 と呼ばれる方が多く 成形してあり , 屋根両端の曲面部の ており , これは 2 個の真鍮挽物ハ なった , 新京阪ディ 100 系の真鍮車 み別のプレスパーツをイモ付けする。 ツを組合せたもの。初期のおわん型 , 体キット。すでにアダチ製作所から リべットはェッチングにより細く美 および旧型グロープペンチレーター 2 種発売されているが , 今度のキッ しく表現 , 窓抜きもかなりすっきり は , 同メーカーからパーツとして別 トは日車製半鋼片運タイプと称する ノし。屋上ランニングボードの表面に している。 もの。 P ー 6 の中では , リべットの 窓枠やドアーはェッチング抜き落 ある電線押えは工ッチングで表現し 少い , すっきりした車体である。片 し済。窓は , 上窓枠兼内張りを貼り ている。 運なので , 100 十 1500 の 2 輛編成を さらに下窓枠を貼って 2 段窓を表現。 ヘッドライト , 貫通幌 , 幌枠用板 乗務員ドアーはスペーサーを入れて 組むことになる。 ヾネ , 屋上ジャンパー栓受などはホ キットは制御車の 1500 用として揃 一段引込めるようになっている。 ワイトメタル製 , ヘッドライトには えてあり , 100 にするには屋上のフ 好ましいパーツとして , 段付のウ プラレンズを付ける。 3 点の分売ノヾーツ ューズなど 2 , インドシルがある。がラ絞りによっ この車体キットの特徴の一つは床 を追加する。 て段とリべットを表現してあり , 妻 下である。床板は「一形にプレスし 板にかかる部分は , 一応折曲げ済で 側板・妻板・屋根は一体でプレス てあり , これに魚腹台枠が付くよう ある。雨樋は になっている。横梁 ( 大中小 ) ・中 工ッチングに 梁・当て板 , いすれもェッチング抜 より段をつけ きで , 枕梁もこれに加わり , 当て板 と共にリべットも表現。ディテール ている。 感に富んだ床下となる。床下機器は ーくンチレー ターは新型グ 近日発売予定。 動力は天賞堂パワートラック WB ロープが入っ 31 を使用。この部分の梁類はカット し省略 , 床板に直接取付けることが ← 00 用とし できる。 て揃えたキッ 台車は日光の DTII 流用 , パンダ ト。田 0 形に は P S 16 を改造するか , 或いはアダ するには 2 ・ 3 の分売パーツ チ製を使うのが最も簡単。ケイディ を追加する。 ーカプラーは No. 8 が使える。 なお , 組立見 屋上バリエーション多数のイラス 本はランポー トの加った説明書付。 ド未装着 ⅱ庫 - 可■■第一■■■ 亠工工ェ X 工ユー 亠工工ェ x 工ユー 49

4. 鉄道模型趣味 1983年6月号

ミキスト 随想・技法・ヒント・解説 山崎 1 983 年 6 月号 喜陽 No. 430 ☆ 4 月号の編集者の手帖に記したト イレの写真 ( 3 月号 ) について , 意 外に多くの投書をいただいた。中に はほかの用件の手紙に書かれた方も あって , それも含めて編集部宛の私 信の一部を私の責任で再録させてい ただく。 ☆「なぜ品位にかかわることなので しよう。しかし写真はモノクロの方 がよいかもしれません」 ( 林伸憲氏 ) 「作者もトイレを作るところで心な ごみ , 見る方もなごむ , そんなもの ではないでしようか。どの程度が上 ロロか下ロロか , 言い分の分れるところ でしようが , 品位のない取り扱いで もないと思います。 4 月号のミキス トにもあった , 鉄道模型をまだ特殊 なものと思う観念が強すぎるために やぶりすててまで・・・・・・となったよう な気がします」 ( 井上雅男氏 ) 「気にすることはないが , トイレの ウエサ、リングは品位にかかわるかも しれません」 ( 橋ロ賢一氏 ) 「誰でも , 車輛の床下より , なせか ノ 5 ん / Ⅳな刀 0 Ⅳ ヨ曰囲 ロ・ C コロ「コロ 0 トイレのリアルなものに異常な関心 を示すものです。私も 10 年位まえ父 と共に内部まで作りこんだ駅舎の中 でもトイレに関しては面白がって製 作にいそしみました」 ( 玉置哲朗氏 ) 「模型雑誌で品位がないというのは レイアウトがよくない手抜きのもの , 写真や図が見苦しいものをさすので はないかと思います」 ( 唐沢達男氏 ) 「 3 月号のトイレの写真にクレーム がついたという編集後記にビックリ , 本当にビックリです。清潔さにかけ ては、、殆んどビョーキ " では , と思 われます。こんな投稿に気をつかう 山崎さんの自信のなさは少々困りま す。趣味も芸術も大らかな人間性が 前提であるのは , 論を待ちません。 桑名駅の作者 , 小畑雅彦さんのセン スと手抜きをしない気配りがウレシ イし , 全体のバランスを考えれば , 駅舎の表現もトイレと同し次元の自 然ななりゆきです」 ( 水野良太郎氏 ) ☆この水野さんの手紙は , この話か ら , あれやこれやと銀座のバーの話 ( 鉄道模型に関連してだが ) , そのあ と横山隆一さんの話などに続くのだ こでは略し , 上の文中の自信 認したかったから編集者の手帖に書 という自信を持っており , それを確 こにかかげたような投書を頂ける のなさについて記しておくと , 逆に には「物を作る苦労をしら ☆しかし意見の投書のなか ャーのみの問題にとどまら がする。 ことはストラクチ いての意見がはしかった気 まで重視するべきか , につ るリアリティの表現はどこ イテール及びそれに関連す 然性について , または , デ イレまで作りこむことの必 こと書きそえるならば , ト いたのである。しかしひと X 氏は 82 年の TMS コンべに入賞し た機関車の作者であり , 充分な作り 込みさえしている鉄道模型ファンで ある。その手紙は「あのストラクチ ャーは , 我々の目指す模型とは別個 のものであると言わざるを得ません。 全く異質のものであります」とあり , 「一般の人から紳士の遊びとされて いる鉄道模型において , 表現の自由 とは申せ , あのようなものだけは 2 度と出さないようお願い申しあげま す」と結ばれている。それゆえに そ , ことは雑誌の表現の問題をこえ て , 鉄道模型のありかたにかかわっ ている部分が大きい。 ☆ 4 月号のミキストに根津夫人の文 章を掲載したが , その後根津さんか ら手紙を頂いた。読んだ人から「も っと奥さんを大事に / 」などといわ れたのには参ったそうである。しか し決してあの投書は奥さんのうつぶ んがたまっての深刻な投書ではなく , 半分皮肉と半分ューモアを利かせた つもりがそうはとられなかったよう だ , とのことである。だが , 深刻に とられてしまった大きな理由は , な んといっても夫人の文章がうまいこ とにつきる。 ☆根津氏の手紙にはまた「趣味はな んにしても家庭サービスの時間が犠 牲になるとすれば世の奥様方が良い 顔をする訳はなく , しかも鉄道模型 では目の前に本人がいるのに意志の 疎通ができないという点で , 酒を飲 んでおそくなる手合いより , 罪深い といえましよう」という新説が記さ れていたのは , 紹介に値いする。 ☆水野さんから漫画が届いた。 1 枚 は , 今月のミキストに関連して掲載 させていただく。もう 1 枚は , ゲー ジの動向を主題とした漫画である。 これは , ストック原稿のひきだしに 入れた。時期を見て掲載したい。 第当駅にはトイレはありません。上品な お客ばかりですから・ 水野良太郎 ない人だろう」というのも あった。これはちがう。写 真についての抗議をよせた 63

5. 鉄道模型趣味 1983年6月号

付に備えました。実は初め床下から 4 本の皿 ネジで取付けるよう , 4 個のネジ孔をあけた のですが , どういうわけか右側前方の孔と逆 転テコがキャフ・から出る位置とが重なってし まい , 3 本で取付ける結果となりました。 下まわり 下まわりは , 床板とフレーム部分から構成 、、はン・ ~ 4 ァ点・されています。床板は第 2 図のように t 1 真 点検蓋 ()X 3 角棒と t 0.3 板の組合わせ ) , 安全弁 鍮板から切出し , 前後には 1 C タンク機のものを加工し ( 消音器をドリルレースで加工 ) , べンチレーター ( へ、 たエンドビーム , そしてバッファーを取付けました。キ ャプを除いて表面には t0. 2 網目板を貼りますが , 手ス ドライトを加工・第 1 図参照 ) がのっています。 リの立ち上り位置にはあらかじめの 0.6 の孔をあけてお ポイラーは前記のように外とキャプ内の 2 分割としま した。煙室扉はドリルレースで外周と前面を整え , 帯板 き , 図のように手スリ受けのパイプを埋込み , ハンダ付 と真鍮線でヒンジを表現しセンターにロストワックス けしました。モーターはこの床板に直接ネジ止めしてい の小型ハンドルを取付けました。なお , クリートは省略 ます。 してあります。煙室サドルは , 少しでも重量を稼ぎたい 前後の歩み板は 0.8 角線より削り のと角をびったり出すために t 1 で 出したヒンジによる可動式です。後 組みました。 部デッキ部の , ドイツ形独特のステ 煙突は , 1 C タンク機のものをド ップは t 0.6 網目板との 0.4 線で組 リルレースで細く削り直し裾に み , 床板に入れたスリットにハンタ ンダを盛って整形。スティームドー 付けしました。 フレームは , 前述のように前後逆 ムはキャブの中に隠れるため , 小さ い方をそのまま転用しました。 にして中間軸受を後ろへ 2 簡ずらす さて , 上まわり最大の難関はコー と同時に , シリンダープロックとモ ルノくンカーですが , 図のように←部 ーションフ。レート取付用の切欠きをつけ , 側面にジャー に切欠きをつけて組上げ , 1 簡角線で接続フランジ部を ナルスプリング ( ドロップ製 ) とブレーキシリンダーを 表現 , 上部の蓋にはの 0.3 線によるヒンジと把手を表現 ハンダ付けしました。この機関車はインサイドフレーム しました。そして火室後部と共にキャプ後面にハンダ付 の外側にジャーナルスプリングが付いています。また , けしてありますが , 残念なことにコールバンカーの作動 フ・レーキ作動テコは保守点検を容易にするためでしよう リンクの構造がわからず , これは取付けをあきらめまし か , 前半分を一般の機関車のようにフレームの下ではな た。煙室右側のポトムの水タンク注水口 ( ラッパの変形 く横に出し , 引き棒の途中にターンノくッ クルが付いてい したようなもの ) も , 作るにあたっては思っていたより ます。模型的には , 連動テコの前半分をフレーム部に固 手こずったものです。 定し , 後半分は動軸押え板にネジ止めして着脱可能な構 手スリは ( 0.4 線 ) 造としました。プレーキシューはだるまやのの 10.5 車輪 前後左右にあり , キャ 用を加工して用いています。 プ関連のものはキャプ シリンダープロック前後板は t 0.5 板を 2 枚重ねて切 側に固定しランニン 抜き , ノくルプスビンドル部分にパイプを挟んで組み , カ ハーは tO. 2 洋白板を用いました。シリンダー前後蓋は , グボード側は半分埋め いさみやの店頭にあったフランジ ( アメリカ形のパーツ 込んだの 0.4 パイプ でしようか ? ) なるものを少々加工しノくルブ室前後蓋 ( 第 3 図参照 ) に差し はロスト製管継手の片面を平らにヤスって所定の位置に 込むたけで分解に対処 ハンダ付けしました。シリンダーフ・ロック前板中央部に しています。 は , フレーム前端部を表現するために t 1 板をハンダ付 キャブ側板の内側下 けし , 下部はリべットを打ち出した帯を付けました。後 辺にはアングルをハン 部下端には取付用アングルをハンダ付けし , 動軸押え板 ダ付けし , 1.4 簡ネジ 孔をあけて下まわり取 にネジ止め固定する構造をとっています。 60

6. 鉄道模型趣味 1983年6月号

を取付けました。 ウェイトの積込みは , 3 点支持の重心点 ( 第 2 ー 3 動 輪の中央点 ) と機関車の重心点が揃うように , 上まわり ■ロッド・バルプギャーの整形 0 に目一杯積込んだあと , シリンダープロック内や , 主台 メインロッドとサイドロッドは , ャスリ整形して角の 枠後部に積込む量でバランスをとりました。先従台車を カッチリと出たものに直し再メッキをしました。 含む機関車総重量は 630g です。 ノくルプギャーの内 , 合併テコは洋白帯金の貼合せで図 ■先台車・従台車 の如く自作し加減リンクはロストパーツを使用して , ラジアスロッドを前進位置固定と 先台車は車輪を替え , カプラーをマウントしました。 ・合イ并テコ イコライザーを表現している部分は帯金で縁取りするな しました。 t 0.2 洋白 その他のものは , キットのパー ど , 多少グレードアップしています。復元スネは 0.3 ツに tO. 15 洋白板を貼り足して , 燐青銅線 2 本を写真のように曲げたものに替えました。 厚みを増すと共に角の出たものと 従台車は , 外周のテパーのついた部分を直角にヤス tO. 6 位の洋白板に しましたが , リ整形しニワの空気分配弁の取付と , 真鍮線で灰箱開 キットのものを仮止めして , 治具 閉ロッドの追加を行ないました。 代りに使う手もあったようです。 従台車と一体表現の ーンクランク固定時に エキセントリックロッドはリタ 主台枠後部はそのまま 短いことに気付き , たたいて少し延しましたがまだ不足 で加工しておりません で , いずれ作り直しをするつもりでいます。これはスケ が , キャプ右下のパイ ール通りの長さに出来ているのですが , 動輪の軸距が少 ヒ。ングが平面的になら しオーバースケールとなっているためでした。 ざるをえなかったこと や , 空気分配弁付近の 0 テンタ。ーとドラフト音発生装置を パイピングエ作の面か 内部には , くンブーのドラフト音発生装置を取付けまし らみると , 担バネ後端 た。使用したのは最初に発売された大型のもので , 同じ でカットする方が有利 カッミの D 51 完成品に取付けられているのと同じものら と思われます。その他 しく , ちょうど一杯に収まりました。 線バネによる復元装置 をふを事 は 0 物を、ご 仕上げ 20

7. 鉄道模型趣味 1983年6月号

第 4 回の , いさみや大改造作戦に参加する よう申し渡されました。さて , 何に改造しよ うかと資料を探していたところ , 同店の店頭 で見せていただいたカレンダーのイラストに あった , 旧バイエルン国鉄の PtL 2 / 2 ( のち に D B の 983 ) 形が目にとまり , 中でも中間 ジャック軸付の 98 ー 301 ~ 98 ー 309 のグループが C タンクの改造でまとまりそうなので , まず は製作することにいたしました。 実物のプロフィール この機関車は , 短区間の折返し連転用に作 られたワンマンオペレーションカーです。細 いポイラーをまたぐように大きなキャプで覆 い , 火室の後方にコールバンカーを背負っています。そ して , キャブの中からレバーにより石炭を自然落下式で 投炭することができます。この箱形の外観から , “小さ なガラス箱”のニックネームがつけられました。 98 ー 307 号機は , ニュールンベルグの交通博物館に永久保存され ているそうです。 改造の要点 ですので , 一度 / くラ / くラに分解してから材料を転用する 改造にあたって , 1 / 87 の現寸図を書き , その上に中村 こととし , ポイラーは 2 分割で , 前半分はキャプにネジ 精密の 1 C タンクをのせて見たところ , 全軸距 , ポイラ 止めして煙室に , 後部上半分はモーターのマグネットの ー径 , 動輪径等主要な部分が同寸法であることがわかり 上にハンダ付けしました。フレームは前後をひっくり返 ました。そこで改造はできるたけ し , 中間軸穴を 2 簡後ろへずらしてジャック軸受に転用 / 0.3 孔あけ スケールに近づけ , 98 形タイプで しています。ここに付くジャック軸は , ウォームホイー フチを削る はなく , ドイツ国鉄 98 ー 300 と呼べ ル付動輪のバランスウェイトとクランクを残してスポー ヘッドライト V るモデルにすることを目標としま クなどを取り去ったものです。 上まわり べースにしたタンク機は完成品 キャフ・はまったく利用することができないので , 新製 することにしました。第 1 図のように妻板・側板とも t 0.4 真鍮板を用い , 側板の腰板部分には \ 外側に t0. 5 板を貼り重ね , 前後の角を 落して丸みを持たせてあります。妻板の 窓は , フチ取りの必要から t0. 2 の薄板 を貼った上で切抜き , 両側の出入口は切 抜いてから裏打ちし , ーまわり小さく作 ったドアーをツラーにしてはめ込み , の 0.3 線でヒンジと把手を表現しました。 屋根板は , シャープに見せるためと強 度を考慮して t0. 2 洋白板を用いていま す。上面は 0.8 幅・ t 0.2 の帯板で 4 本のリプを表現し , 両側にはの 0.4 線の 雨ドイを付けました。この他 , 屋根上に は前からベル ( 銅製のリべット加工 ) , イ訣 t 0 . 4 M 2 ネジ 3 / 4 ぐらい まで切込む / 0 . 3 線を 植込む 残りを切断 0 t 0 . 5 t 0 . 5 t 0 . 4 1 x 1 角線 59

8. 鉄道模型趣味 1983年6月号

製品の紹介 チング , 折曲済。 屋根のカープはも っと丸味を帯びた 方がテ 1 の感しが 出たのにと惜しま れるが , リべット は繊細で美しい。 ドアーと , 妻板の べンチレーターは ホワイトメタル製。 は明治 45 年製造開 ドアー上部のカバーは工ッチング抜 始 , 年代的には文 きパーツを差込むが , その差込孔が 句なしの古典貨車 目立たぬようにしたい だが , 独特のカー 軸受はプレーキシューも一体の良 プを画いた屋根な 質なロストワックス製。車輪は松葉 ど , なかなか近代 スポーク , テーパー付の車軸。それ キット 6600 円 珊瑚模型店製品 的な感しがする。 に真鍮挽物のバッファーと , このあ テーー鉄製有蓋車。石灰やセメン 1950 年頃には約 350 輛在籍したが たりは一連の古典シリーズと共通で トを運ぶため , 木をまったく使わす 今や国鉄にはない。むしろ私鉄によ ある。 オール鉄製とした有蓋車。このテ 1 く似合う車輛で , このキットのタイ 妻板を一段引込ませてハンダ付け トルにも , 古典大 するためと , もうーっ , 上下取付板 系 + 地方私鉄群の の位置決め用の治具 ( 共にアルミ板 内 , 後者の文字を プレス加工 ) が入っており , 使用法 大書してある。 が分れば便利だ 車体は真鍮ェッ ケイディーカプラーは No. 8 が適当 , レタリングは , 別 売の古典車輛用標 記集の中に テ 1 用も入ってい 。第 ( 4 月号参照 ) 1 / 80 気動車床下機器セット として発売済で , ラジェーターは , 外からあまりよく これはシリーズ第 見えないファンまで表現 , かなりマ ( B ) 2 個工ンジン用 2 作というわけ。 ニアックな製品だ。 日光モデル製品 田 60 円 工ンジンと接触器 一方 , 接触器は , 3 個に切りは 粨は同じパーツが入っている。 国鉄キハ 51 , 52 , 55 など , 初期の なして使うようになっている。 すべてダイカスト製パーツ。夕、、イ 2 個ェンジン車の床下機器。すでに 工ンジン , ラジェーター , 蓄電池 , カストならではのディテール表現を キハ 17 系の床下機器を気動車 (A) 機関予熱器 , 接触器 ( 3 種 ) , ェ 見せている。工ン アータンクの小型 ( 補助溜と制御溜 ) ジンは 1 基当り合 プレーキシリンダー , マフラーが各 計 7 個のパーツを 2 個 , ェアータンクの大きい方は元 組合せるのをはし 溜と付属溜で差をつけてあり , 電磁 め , ラシェーター 吐出弁と共に各 1 個となる。 と燃料タンクは , 説明書にはキハ 55 の機器配置例が それぞれ 3 個のパ のっている。 ーツを組合せる。 50 1 / 80 ・ 16.5mm 国鉄 テ 1 0 0 ラジェーター 空気溜各種 - 0 ・←磁 ■目 0 0 ・・ ■ 0 0 等・ 7 機関予熱器 工ンジン 電池 接触器 燃料タンワ

9. 鉄道模型趣味 1983年6月号

4 ロ 1 系 2 連の製作 西武 401 系は , ラッシュ時の混雑緩和のため 701 系と ました。凹ませただけのレンズ面はドリルで孔をあけ , コンビを組むべく , 1978 年 , 旧 411 系をベースに大幅な アクリル棒より削り出したレンズを塗装後にはめ込みま した。このパーツはスケールより少々小さいようです。 改造を受け , 性能外観共に新車同様となってデビューし 手すり類はの 0.3 線 , ワイ / ーはの 0.3 の洋白製で , ました。旧 411 系が , あまり目立たない存在であったた 塗装後の取付けです。前面窓縦桟は , 0.5 洋白角線を 0.4 に , この 401 系の変身ぶりには驚かされました。しか までヤスり , 角を落してそれらしく作り , 塗装後に磨き し華麗なる変身とは程遠い感じでありました。 出しました。 ヘッドライトはあの悪名高きプタ鼻シールドビーム , ステンレスの腰板は , 寸法が少し違っているようです 電気機関車のように 2 個パンタを屋根に載せ , 正面には が作り直す気にはなれず , 洋白製のキットの部品をその ニギニギしくステンレスの腰巻きをして全身レモンイエ まま使用しました。テールライトケースは天賞堂製電車 ローに厚化粧 , 仲間内でも「整形美人」などと , あまり 用小型を使用 , この部分はホディーと同色のため , 塗装 評判は良くありません。 後の取付となります。その下の小ステップは 1 x 1 のア 初めて 401 系を見た時の印象は「まるで模型の電車 / 」 ングルで表現しました。 でありました。実物では少し派手めであっても , 模型化 連結面については , キットの妻板が他形式の流用のた してみればメリハリある美人になるのではないかと思い め , ドアー部分のサイズを西武サイズに広げました。 奄美屋からキットが出ると早速に買い込みました。 の 401 系は貫通部分にはドアーは取付けてありません。 仕事に追われ , いつの日か物にしてやろうと思いつつ 幌はみどりや製私鉄型を使用しました。 キットの箱を開けたり閉めたりの日々が続きましたが , 車体側面のディテールでは , 乗務員扉ハンドレール , 細部写真など一応の資料が集まったのをキッカケに , 製 屋根上へのステッフ。をの 0.3 線より作りました。 作を開始しました。しかし「切妻で作るのも楽だし , 通 ドアー 勤に利用しているから資料にも困らない」という , 実に 横着な気持が心の中にあったのも事実なのです。 1. キットをキッチリと組上げ , 全体の印象をスッキリ 仕上げる。 2. 模型は上から見る機会が多いため , 屋根上ディテー ルに力を入れる。 製作にあたっては , 以上の 2 点に留意しました。 一応初期タイプである , クモハ 401 とクモハ 402 にタ ーゲットを絞ってありますが , 厳密な特定ナン / く一車と はなっていません。屋根が張上げのもの , 運転室ドアー 脇のステップ , ドアー H ゴム , 縦落し樋 , 屋上機器等が 改造年次により変化しています。 < 車体の組立 > 切妻車体ですので , 特に難しい所はありませんが , ね じれや歪みをよく修整しておきます。妻板取付後 , 継ぎ 目が残らないようにハンダをたっぷり流し , また実物通 り , 角に R をャスリでつけておきます。 雨樋はの 0.7 線を曲がらぬようにハンダ付けし , ャス リで四角に仕上げ , 縦落し樋も帯金で表現しました。 く車体ティテール > 前面で目立つのは 2 灯式シールドビームですが , 今や 貴重品となった , しなのマイクロのドロップ製を使用し

10. 鉄道模型趣味 1983年6月号

4 8204 ヴ 。 ~ 聞朝ツ、にを : 言誕み彎こ。記竈を第麒ま くほ ( ま現寸 > ■ 第 作り , 写真のように床板上部にネジ止めしてあります。 燥後ェッチングフ。ライマーを吹付けました。 塗装はすべてプラ用塗料 ( レベル ) の吹付けです。屋 く塗装その他 > パンタはシル・バー , 車体 根まわりはダークシーグレー プラシートで作った部分は粉ハミガキで軽く磨き , 中 はチョコレートより明るいウッドプラウン , 台車枠はニ ートラルグレーとしました。また , 室内はグリーンに 性洗剤で充分に洗って乾燥させます。金属部分は稀塩酸 ( サンポールを使用 ) で洗った後 , 中性洗剤で洗浄 , 乾 ってあります。主な塗装が仕上った後 , アクセントと してノ : ッファーに赤 , ナンバープレートの地色に青を塗 りました。 窓ガラスは , 運転台まわりは透明アクリル板 , その他 は透明プラシートを貼って表現しました。最後に , 下ま わりを中心にパステルを用いて軽くウェザリングをほど こし , 現役車輛の雰囲気に仕上げました。 以上のようにして , 私の E E タイプ電機は 完成しました。塗装の結果 , プラ特有の質感 も何とか押えることができたよう です。全重量は 190g と軽量です が , 平坦線では 20 輛の 2 軸貨車を スリッフ。をしながらも引き出せま すので牽引力は充分です。当鉄道 の新鋭機として , 軽量貨物列車の 先頭に立って急行列車なみのスヒ。 ードで走っております。 ( カラーは新年号参照 ) 床板上部に取付けた運転室 仕切とウェイトを納めた箱 25