四つのボンネットを持った凸型電機 富山地鉄テキ 81 00 友田雅之 の気持も加わり , 大部分を製作図なしのぶつつけ本番で 1925 年 ( 大正 14 年 ) , 富山の庄川水力電気が , その発 工作しました。完成後にパンタ作用高さ等から検討して 電所建設資材運搬の専用線向けとして川崎造船所に造ら せた 25 トン電機は , 凸型ながら両端の機械室が左右に みると , もう少し小型ではなかったか , との疑問も少な くありません。こんなスクラッチビルダーにとって , あ 分され , 妻板中央に出入口通路を設けた珍しいスタイル りがたかったのは T M S スタイルブックでした。 をしています。これはその前年に吉野鉄道 ( 現近鉄吉野 線 ) がスイスのプラウンポべリーから輸入したデ 1 に類 テープのマスキングに 車体 似していることから , その影響を多分に受けたものと思 よる自作工ッチングで われますが , 輛数はその 3 輛とこの川崎製 4 輛のみで , 車体のディテールは , 自称スクラッチ法による工ッチ 両者以外には例をみな ング表現です。市販のマッ いユニークなものでし トべースの粘着テープ ( メ ンディングテープ等 ) で全 しかし吉野のデ 1 は 面をマスキングした後 , 凹 1956 年に大改造されて ませる部分をナイフで切取 特徴のあるスタイルは ってはがしてしまいます。 本格的な写真製版と違っ 全く失われ , 並みの凸 電に変身してしまいま て原図を拡大して画くこと した。川崎製の 4 輛は ができず , 細かい表現や複 富山地鉄 ( 3 輛 ) と京 雑な曲線は困難な上 , 必要 福 ( 福井支社・ 1 輛 ) に近年までほぼ原形に近い姿で残 な数だけマスキングをしなければならず , 欠点も多くて っていましたが , 筆者は残念ながら現車を一度も見たこ 非能率な方法ですが , 反面特別な装置が不用で手軽にで とはなく , また昨今の消息も不詳です。 きるので , やる気さえあれば旧型電機のほとんどはこの わが翌檜 ( あすなろ ) 車輛では , 詳細が分らないまま 方法で十分に作れます。片面だけェッチングの時は , 裏 永い間 , 手をこまねいていましたが , 最近いくつもの凸 面全面にテープを貼るのを忘れないようにしないと , 板 電が次々とキット化されるに及び , この電機に限って製 厚が薄くなって思わぬ失敗をします。 作意欲が減退するよりも , 先に作りたいとの焦りが先立 マスキングが終ったら , パターンずれをしないように 当紙をしてもう一度よく押え , ポリ容器を湯煎にして , ち , 詳細不明のまま製作に及んだものです。 塩化第 2 鉄溶液でェッチングします。処理時間は深さの 「世界の鉄道」 1969 年版等 , 数葉の写真と寸法諸元か 他 , 液の濃度 , 攪拌の度合いによって変りますので , テ ら簡単な寸法図を画きましたが , 短時日で仕上げねばと ストビースをいっしょに入 れておき , 時々チェックし ました。今回は液温 80 ℃ , 5 分に一回の攪拌 , 約 30 分で , 0.08 の深さに仕上 りました。 車体のェッチングパター ンは , 第 1 図のように窓枠 やドアーを浮かせました。 そして側板・妻板・屋根・ ポンネット等は , すべて折 8 ー 20 マスキングテープを残す部分 ( 腐食させない部分 ) 工ッチング後に切抜く 側板と妻板は別個に分けて , イモ付で組立てる 50 ー
ルーをそのまま使用 , 屋根・アンテナ台座 , 床下機器・ 台車まわりはねずみ色 1 号 , クーラ ー・ / 、ンタ・フ ズ箱等の屋上機器類は , 灰色 9 号とねずみ色 1 号を 3 1 に調色したものです。べンチレーターはこれより 1 段 白っぽくしてあります。なお , 屋根板は強い艶消しでザ ラザラな感じを出してあります。 屋上配管は京急バ ミリオンで , 妻板部分は車体と同 3 連窓部 色の塗分け , フューズ箱に接続している配線 ( エナメル ーズ箱と同色仕上げです。 t 0 . 5 窓枠はアルミシル / く一 ドアー窓の押えぶちはフラッ トアルミ , アンテナ本体は軍艦色 , パンタのスリ板はカ t 1 . 2 ヘッドライト枠はクロームシルバーに黒を混ぜ 側の 0 を接着します。以上は , いずれもプラシート貼り ツ , 車種識別灯兼テー たもの , レンズはクロームシルバー 合せでまとめたものです。 ルライトは , 前後ともテールライトが点灯していること ロングシートは t 1. 2 プラシ ートから切り出して床板 として , クロームシル / く一を塗った上にクリアーレッド に接着 , 背ズリは t 0.5 でシートに相対する腰板内側に 十クリアーオレンジを塗り重ねています。このほか , 運 接着しました。 転室内は白緑色 , 客室内はトニーベージ・白・西武イエ 動力ユニットの加工 ローを調合してアルミデコラや F R P に似せ , ドアー内 3050 系がはいている台車のうち , 市販品を流用できる 側はクロームシルバー十黒でステンレスの地肌を表現し のは KW35 , 36 に類似した DT46 だけです。そこで私は ています。シートのモケットは東急グリーン , 台座はフ この台車枠を使うことにしました。 ラットアルミ , 床面は京急 動力ュニットは KATO の 19m 級用です。そのままで リオンをベースに ト ーベージと白を混ぜてロンリウムに似せた感じに仕上 は組込めないので , 説明書を見ながらていねいに分解し , げました。申すまでもありませんが , 自分で調色する場 本体のダイカスト部分側面を現物合せで削ります。台車 合は必ず余分に作っておくことが大切です。たりなくな のギャー部分も分解して , 台車枠を S 型ミンデンから D ってから調色しなおしたのでは絶対に同じ色はできませ T46 に取換え , 同時に集電板も孔あきタイプに交換しま した。 DT46 台車枠や集電板は KATO のサービスステ んから・・・ 車体の塗分け線ですが , 正面は車種表示幕と方向幕の ーションで補修部品として販売されています。このほか 間を基準に乗務員扉まで , 以降の側面は阪神用にモール プラ製パーツに表現されたシートも削り落しました。台 ドされている塗分線より 0.5 簡下げてあります。マスキ 車枠の塗装をすませたのちに組立てますが , ジョイント ングにはマスキング液を用いましたが , 膜切りはフ。ラシ を指で回してみて , 、軽く回転するか確認してから本体に ートを重ねてシンナーで接着 , その上にカッターナイフ 組込みます。ていねいに分解・組立を行なえば , 走行性 の刃を瞬間接着剤で固着して所定の高さに作りました。 能が低下することはありません。 カッター刃をテープで固定する方法は感心できません。 塗装 各種バーツの取付 鋼製車用の山陽イエローは自分で調色しなければなり まず天井板 ( t 0.5 プラシート , 118.5 x 15E ・現物合 ません。西武イエローとクリーム 4 号を 2 : 1 の割合で せで調整 ) と窓ガラス用の塩ビシートをゴム系接着剤で 混ぜ , こまかい増減は毎日実車を見ている私の感覚で行 取付けます。この作業は , なかなか手間がかかりますが , ないました。車体下半部と樋のネイビープルーは近鉄プ 室内やガラス部分を接着剤でよごさないよう 充分注意が必要です。運転台小窓・戸袋窓は 現物合せで仕上げ , はめ込みました。このあ と , 運転室機器・仕切板・シートの背ズリを 接着しますが , 床板がきちんとはめ込めるか を確認しながら作業を進めることが大切で す。なお , 背ズリは側板内側にモールドされ た床板止の上縁を基準に接着していきます。 シートは床板の縁から 0. 5mm 内側に , 背ズ リとくい違わないように取付けます。 ロングシート 3 種 2 連窓部 運転室後部 ↑ Tc 車のシート。左前部戸袋窓部には付けない 74
ジクラ 光ファイバーで車掌車のテールライトを点灯 羽田 郎 単調なリズムを刻んて 2 軸貨車の 火を使う時は周囲に塗料やシンナー 類の引火しやすい物 , プラなどの燃 長い編成が通リすき , 最後尾に連結 えやすい物は絶対に置かないように された車掌車の赤いテールライトが 充分注意してください。 タ闇の中に吸い込まれて行きます そしてホイッスルが遠くて山々にこ 車体のテールラ イト部分は , 熱し 維のあたる部分も切リ取る加工をし たまして , もう赤いテールライトも た針て小孔をあけ , 見えなくなリました・ ておきます。 孔にさ 窓ガラスパーツの上部は , ライト キリて光学繊維が やはリ車掌車にはテールライトを し込む 入る大きさに拡げ の熱て変形するのを防くため , 田 x 点灯させたいものてす。そこて , 関 2 水のヨ 6000 に , 光学繊維 ( 光ファイ ます。車体下部 , 田 mm 程度の角穴をあけます 第一図の位置に光 ー ) を利用してテールライトが点 下の孔へ 集電装置とライトユニット とおし 学繊維用の取付孔 灯てきるように加工しました オ 3 A を 4 個所と集電 集電装置は , 関水の台車集電板を 車体の加工 2 板用の孔 B を 2 個 写真のように加工して , 端に長さ 30 図 先端を 所あけておきます mm のリード線をハンタ付けしておき 車体裾から細いトライバーを入れ , 曲げ 4 集電板用の孔は , ます。ライトは , 関水のヘットライ 下まわリを止めているツメをはすし トユニットを使用しました。このパ 少し大きめにあけ ます。これて車体 , 下まわリ , 屋根 下へ静か ておきます。 十窓カラスパーツに分解てきます ーツの写真の位置にリード線をハン 光学繊維のレン 屋根と窓ガラスパーツも分離てきま ダ付けします 5 ズ部分にレベル # ウェイトは , G マックスキット付 すのて , はすしておきます 室内へ 47 クリアーレッド 属の鉄片を長さ 30mm に切断し , この 次に , 直径 0.75mm , 長さ 80mm の光 入れる を筆塗リし , 第 2 ウェイト上にテープてライトユニッ 学繊維を 2 本用意します。そして先 図のように車体のテールライト部分 トを取付けます。 端を火に近付けてレンズ状にしてお から入れ , 下のデッキの孔に通しま 完成したライトユニットを両面テ きます。あまリ近づけすきると溶け ープて床に固定し , また , す。そして先端のレンズ部分を直角 てしまうのて注意が必要てす に曲げ , デッキの下へ出した光学繊 集電板を床の孔か いを オー図 維をラジオペンチて静かに下へ引き , ら出して下まわリ 残リを室内へ入れます。 をセットします。 車輪は , / 5.6 中 下まわリは , 集電板をセットする 空軸車輪を集電板と一緒にセットし 部分を第 3 図のように拡げ , 光学繊 ます。 光学繊維がライトの近くになるよ うに長さを調整し , 先端をピンセッ トてライトの近くに曲げます。しか し , あまリライトに近づけすきると , ライトの熱て溶けることがあリます のて注意してください。屋根板に窓 ガラスパーツを取付け , 車体にセッ トすれば完成てす 下まわり オ 3 図 切り取る 笏ル - - - 拡げる 1 コ 車体裏 光学繊維 ( 光ファイハー ) ライトユニット 小孔用孔あけ針 ( 自作 ) 87
台車は外枠と内枠の 2 重構造とし 外形と 2 点支持機能を両立させた カーで , コンデンサは大容量の無極性電解コンデンサを 2 つ並列に用いて , 音量の増大をはかっています。音の 断続は第 3 動輪に付けたコンタクトシューを用いていま 基準を基に , これでもかなりのものを省略してあり , 感 すが , このシステムの回路をよく吟味してみると , 音の 覚の点からは , この程度でちょうどよかったのではない 断続部分とスビーカー部分は独立していることが分りま かと思っています。 す。そこで一般に行われているような機関車とテンダー テンター・台車・サウンド装置 の間にジャンパー線を渡すような構造にせず , テンダー の台車でそれそれの線路から集電するようにしました。 テンダー本体もノくラキットがべースですが , 基本寸法 これで完全に , 機関車とテンダーは独立させることがで のチェックから始めています。側面上部後方の欠取部は きます。 ( 配線図参照 ) スケール通り修整し , 下部の底板との継目はェッチング でヘこませて , 段差をつけました。 補重と仕上け 床板は後部台車の中心ヒ。ン位置を後方へ修整し , つい でに帯板とアングルで台枠を表現しました。通過曲線を 黒の艶消しはやや強いめにし , ェコーのウェザリング ゆるく設定したので , かなり忠実に作り込むことができ べンガラと , 絵画用木炭を # 800 位のサンドベーパ 粉末にしたものを , 筆ですり込んでティッシュで磨くと ました。 台車はカッミのドロップ製をベースに , ほとんど自作 いった手順で , メークアップをしました。くり返してい ごく自然なにぶい光沢が出てきます。 に近い工作です。軸箱はニワの電機用を一部改造したも るうちに ウェイトは石膏で作った型に鉛を流し込んで作りまし のに代え , 枕ノくネは洋白板を重ねて表現しました。前後 たが , 石膏型は十分に乾燥させておかないと , 水分が気 の端梁によって四角い枠に組んだものを外側の飾り台枠 化する勢いで鉛が吹出して非常に危険です。塗装後にェ とし , その内側に実際に車輪を支持する 2 点支持方式の ポキシで接着しました。この機関車は煙室内部を作った 台車枠を収めました。 2 重構造によって美しい外形と , ため , ウェイトのスペースが不足になりがちですので , 2 点支持の機能性を両立させたわけです。サウンド装置 シリンダーや灰箱内部にも , 板状 , 粒状の鉛を積んで , のノイズを少なくするために良好な集電は必須条件であ 少しでも補充するように努めました。 り , ウェイトをあまり積みたくないテンダーでは , 台車 ナン / く一プレートは , イナガキホビーの基板感光フィ の 2 点支持は特に重要であるため , 台車にこれだけの手 ルムを用いて作りました。プリント基板のパターン焼付 をかけました。 用ですが , 十分実用になります。黒で原画を画いてカメ サウンド装置のスビーカーは P F M の箱型小型スヒ。ー ラでミニコヒ。ーフィルムに写しこみ , このネ 〔先・従輔は両絶縁につき省路〕 ァンダー 機関車 ガを感光フィルムを貼った真鍮板に重ねて感 光させればよいわけです。特に暗室が必要な 配線図 わけでもないので , 切継細工で苦労したりす るよりは , 楽に美しいものができます。 最後にライトの銀や標識灯の赤などを , ナメル系の塗料で筆塗りし , 塩ビの窓ガラス をェポキシで接着して完了です。 モーター マイラー コンテ - ン・サ 無極性電解 コンテン・サ・ スビーカー コンタクトシュー 62
シンナーをしみ込ませて固定しま す。この細い帯をまっすぐ接着す るのは意外に困難です。 このほか , 連結面妻板の縦樋上 部をまっすぐ延長し , べンチレー ターを所定位置 ( 第 5 図参照 ) に 付ければひとまず出来上りです。 モハ (M) 製作の中心は屋根上 , ペンチレーターは全車 4 個ずつ 配管です。まず , 樋と配管のモールドを全部削りおとし , 配管止めの割ビン位置を第 5 図のとおりケガき , の 0.5 の孔をあけます。また , クーラーやパンタ取付孔も第 4 13 16 4 19.5 ー 1 図にしたがってあけておきます。 側板は KATO の動力ュニノト組込に備え , 内側のリ ブをすべて削り取ってしまいます。連結面妻板の縦樋斜 め部分 , 方向幕 , 知らせ灯を削りおとすのも先頭車と同 1 コ 0 の 1.5 様です。このほか , 妻面の引込線も削ってしまいたいと オ 4 図 0 の 2.0 凵 -- 13- 」 ころですが , ハシゴや H ゴムを傷つけないように削るの は難しいので , 残しておいてもよいでしよう。新設する ーの底と同じサイズの孔あけ治具を作り , 屋根のセンタ 引込線は幌枠両側に沿っておりるので , 下から 5 の位 ーラインに沿わせて位置を決めるのが正確でスヒ。ーディ 置に割ヒ。ン用の孔をあけてから車体を組立て , 樋・べン ーです。 チレーターを先頭車同様に付けておきます。 車体の組立は , 整形した屋根と幕板部にくい違いがで 屋根上機器に使うパ ーツは ,MF ・ BF に部品番号 12 , きないよう充分注意して行ないます。また , 乗務員扉上 AF に部品番号 9 のフューズ箱を利用し , 避雷器 ( ? ) は 部の水切り , 側面方向幕 , 知らせ灯を忘れずに削り取っ 部品番号 11 を 3x 1 簡に整形 , 取付足はハーツのものを ておきます。雨樋は t 0.2 プラシートを 0. 5mm 幅に切って 使っています。 M F ・ B F ・ A F の各フューズ箱の端面 新製 , 幕板上カーブ立ち上り部から 1 の位置に仮止め 中心にの 0.5 の孔を貫通させ , 15 簡くらいに切ったエナ し , 曲りなどを充分チェックの上 , O K ならばラッカー メル線をとおして接着します。避雷器も長手方向に孔あ く現寸 > けしますが , こちらは片側だけにしてエナメル線をさし 込んであります。実物は第 5 図点 B 神戸方パンタから BF への配線用 、一線部分の配管もありますが , 避雷 器に使うパーツの足をそのまま生 かすため , 本体が長くなったこと と , クーラーとべンチレーター間 のスペースがせまいので 2 本の配 管をとおすのが困難になったこと から , 省略してしまいました。 配管用の線はの 0.5 真鍮線を用 画当ー : 物第 ↑ Tc ・ T 車の屋根上。 クー フー Mc ・ T ( 神戸方 ) T c ( 姫路方 ) 13 フーの向きが逆 クー - 13 13 ( 神戸方 ) 1 1 3 13 13 1 2.5 2.5 孔あけ治具 35.5 A M F. A F から床下 への配線用 左右対称 9 ・ト L 42.5 A F への配線の上を通る C B F から姫路方パンタ への配線用 25 「を 8- す 8- 〒 8- 〒 8-1 十 51.5 24 8.5 8.5 8.5 7 7.5 39.5 25 3 3 36.5 オ 5 図 日 - 旧 F 配管が効果的な電動車の屋上 53.5 26.5 3.5 ーター ′くン・チレ 新設の樋 72
1 ひな段式の風景 左右田大美 1 8 0 0 mm 部てす。 自宅の部屋の壁際に作ったレイアウトから , 1800 x 600 集合式レイアウトに組み込んだ場合には , 山岳線部分 mm を切リ取った形のモジュール。集合式レイアウトの工 が運転に使えないのて , 専用の山岳線用車輛を用意して , ンドレスを構成する , 地平部分の「規格 3 線」を含めて シャトル運転を検討中てす。 4 段もある線路は , ループ状に勾配をのばる山岳線の一 2 ナローの走る台地 コーナー中村千秋 カープする「規格 3 線」は , 大部分を取外し式の台地 て隠し , 台地の上に 6.5mm ゲージの軽便鉄道が走ってい ます。このナローの線路は , # 40 のレール ( 米国レール クラフト製 ) を使い , すべて自分てスパイク , ポイント まて自作したもの。土に埋まった細いレールがリアルな カ作てす。 シーナリイは段ボールと木片て作った岩場と , 刈リ入 「日本の秋」を表現す れの近い秋のたんぼがポイント。 るために , 植物の色や材料に苦心したそうてす。 3 保存鉄道が走る都市 江口明男 実はこのモジュール , 最初に作者は空港接続駅のプラ 運転上は , ⑩のモジュールと共に舞台裏のヤードをは ンて作リ始めたのてすが , 空間処理などて行き詰まリ , さんてコ形を構成し , 1 ・ 2 番両線の列車を出し入れす 現プランに変更したという裏話があリます。 る機能を持っています。本線から分岐して背景板を貫く 中央の庭園と大きな池 , そして周囲を走るミニ列車は , 引上線があって , シーナリイの設定が難しいのてすが , 「博覧会の跡地の一部が公園になリ , 保存鉄道がある」 私鉄ターミナル ( ダミー ) や一段高いビル街を配して , という作者のイメージから生まれました。 交錯する線路を巧みにカバーしています。 1 8 0 0 4 灯台のある岬 コーナー竹田省 ビーチパラソルと水着姿の人形を配した楽しい海辺の 風景として , T M S 81 年 6 月号に発表したものてす。そ の後に手が加えられ , 海を見おろす山の上に白亜の灯台 を設置。このため , 大きくカープする線路とあいまって , コーナーモジュールの特性を生かした「岬の風景」とし て , シーナリイの個性が強められました。
をネジ止めにしたこと でしよう。というのは , 塗装後モニターの明か り窓にガラスを入れる 予定なので , 着脱可能 にしたかったからです。 モニター周囲の屋根 には , 真鍮線を植込ん でありますが , なにし ろ数が多いので , 根気 がいる作業となりまし た。フック掛けは真鍮線を曲げたもの , 煙道はキットの ものを使わないで自作し , 雨樋も追加してあります。 その他上まわりでは , タブレットキャッチャーと各ド アーに取手を追加した程度です。 キットの台車は , ドロップの表現がやや甘く , 製作前 から気になっていた部分です。その後 , 幸いにも旧しな のマイクロ製が入手できたので , 台車及び連動ギャーを そっくりこれと交換しました。モーターは , サガミの 22 工作は , この機関車の特徴である前面から始めました。 24F S を 2 個搭載。 ます前面と側面が , びたりとフィットするように , 接合 その他は , øo. 5 のパイピングを床板に追加したり , 部分を修整したのちハンタ、付。問題の前面補強板は , 現 スカート左側面にロスト製の S G 用コックを付けたくら いで , 全体にごく普通に組立てました 物合わせで t 0 . 5 真鍮板から切り出します。特に , ナン バーが付いている上部の板は , 傾いて取付けぬよう注意 ■塗装など か必要です。 定石どおリ洗浄、乾燥をしたのち , 工ッチングプライ 側面のラジェーター部分は , この車輛のよいアクセン マーを吹いて下地を整えておきます。車体はマスキング トになるので , 少し凝ってみました。ラジェーター本体 を繰返しながら白 , グレー , 朱の順に塗ったのち , 最後 は新製することにして , いろいろなアイティアを検討。 に屋根を艶消黒に吹きました。朱は , はしめ自分で調色 その結果 , 適当な長さにカットしたøo. 35 とøo. 6 真鍮 してみたのですが , 思うような色にできす , 結局 , 全色 線を , 縦に並べて固定することで解決しました。周囲の 市販の調色ラッカーを使用しています。台車は , 黒染め ポルトはøo. 3 を植込んで表現し , 上部のパイヒ。ングも 処理ののち , 艶消黒を吹付けました。 それらしく作ってみました。 最後に , ナンバーを瞬間接着剤で固定し , ウェザリン 側面フィルター上部の小さい角穴は , グプラックで軽くウエサリングをほどこして完成としま 後年の改造によ した。塗装など気になるところもいろいろありますか , る明かり窓で , ドリルであけた小孔を , ャスリでていね いに拡げたものです。 自分なりに四国タイプの D F 50 を表現できたものと満足 しています。 屋根上の大きな変更点としては , モニターの固定方法 ここ 0 う 5 三三 ・下まわり 天野和久 ・上まわり 29
製品の紹介 1220 ( ) 系にもなリ , プラ車体キット N ケージ 新旧をうまくカバ ーしている。 近鉄 1 2400 系 先頭車・中間車 各 2 輛の 4 輛セッ ト。先頭車はモ 12 4 輛一組 2500 円 グリ ーンマックス製品 400 ( 2 挺パンタ ) とク 12500 , 中間車はモ 12450 ( 2 挺 近鉄 124 ( ) () 系はサニーカーの愛称 で呼ばれ , 近鉄特急車で第一の大所 パンタ ) とサ 12550 。 ↑左に 400 系 , 右に 200 系の前面 帯を誇る新スナックカー 12200 系の 張上け・屋根のため側板は上方に延 改良型として 1977 年に製造された車 長 , 前頭部は乗務員ドアー前部から 輛。このあと , 新ビスタカー 30000 屋根部分は屋根境界まで入リ込んで や新サニーカー 12410 系・最新サニ なかなか美しく組み上る。前面窓力、 ーカー 12600 系が登場 , これらの基 ラスは透明プラの成形パーツをはめ 本となった存在である。 込む。床下機器は近年のマックスキ G マックスの近鉄車輛は , すでに ットの通例で , 左右に分けてまとめ 新スナックカー 12200 系と , 近距離 たプラ成形。近鉄おなしみの , 長い 用 2410 系か発売済。今回の新製品は 主抵抗器の行列も表現されている。 台車は K D タイプ ↑モに 200 のスナックコーナー部分 が発売済。動力装 置も K D 付が出て ↓サにに 0 の改造用ドアー取付部分 いる 前面ハーツは , 前述のように新ス ナックカー 12200 をな第第莠ツ村当を 用と , 最新サニ カー 12600 用も入 っており , テール ライトまわりと方 向幕などに差があ ←ク 500 と モ 450 、守山勝 ↓、 . 第・、、ツ第み 1- る。加えて , スナックコーナー用と サ 12120 改造用ドアー , そして 12200 系用のクーラーやべンチレーターが 入っている。 レール上面か地上 67.5mm になる。フ これはトラスとは ラ枕木の線路か組込済で , ュニトラ 対照的なプレート ック独特のジョイナー , および橋脚 ガーダープリッジ 接続用の S ジョイナー付。塗色は , で , ます単線用か 朱・緑・灰色の 3 種。 発売される。 なお , すでに発売済のプレートガ 長さ 186mm , 外幅 36mm , プレート ーダーは長さ 124 mm, 固定式線路用 の高さ ( 上下幅 ) 15mm 。 として発売されたもので , 今回の製 橋脚は既発売の No. 5 品は全く別の物である。 が適合 , これを使うと い i づヨマ・「を「す卩ー r 「す - を卩 N ケージ プレートガーダー橋 関水金属製品 700 円 ( 予価 ) ユニトラック用として発売された , トラスプリッジに続く鉄橋の新製品。
を模してみました。側面の通風ョロイ戸は , 市販のソフ トメタル製パーツを若干加工し , 組立後に接着剤で取付 けました。 屋根のまん中に パンタ取付台 ャグラを組む。 屋根上の最大の特徴は , 高く組まれたパンタ台です。 角材で組む自信がなかったので , 第 3 図のように切出し て折曲げ , 脚の 1 本は長くして取付孔へ差込み , 位置決 めと取付強度を確保しました。パンタの取付板と屋根の 左右に付く歩み板は木製の想定で , 帯金の表面に # 60 の 布ャスリをカまかせにこすりつけて筋目をつけ , 木目に 見せかけました。 パンタグラフは古い天賞堂製交流機用を利用 , 上部ヒ 曲部を設けず , 別個に分けて組みました。何せすべて現 ンジを作り直し , シューはより表現の細かい宮沢製 p S 物合せのため , 各部の寸法割出しが簡単になるのと , 各 16 より流用して 1 枚シューに改造しました。 継目をくっきりと際立たせるために他なりません。 パンタと歩み板だけでは屋根上があまりにも淋しいの 屋根は周囲に縁取りの帯があるだけで , 中央部には一 切ありません。こんな場合 , 先にェッチングしてから曲 で , M F B , 気笛 , オ 3 図 げると , 中央の薄くなった部分に力が加わって歪みを生 避雷器 , アンテナ じる恐れがあるので , 現物合せで曲げて成形が終った後 , などの部品でまぎ にェッチングをしました。これなど , この方法ならでは らわせました。 M F B への段付配線 のメリットだと思います。 は , の 1.0 線の切 合計 4 個を狂いなく ポンネット 同じ形に仕上げる。 り口にヤスリで十 取付ネジを逃げる 前後のポンネット部は普通の凸電の 2 輛分が必要で , 字を入れてポンチ 取付板 しかもわずかでも形が狂うとたいへん目だちます。第 2 マークとし , の 0.3 孔をあけて燐青銅 図のように , 点検扉を残してェッチングした側板 8 枚を まったく同じに作り , 左右と下辺を所定寸法に切断して 線を植え込みまし から , 上辺を右下りの a , 左下りの b 各 4 枚ずつに切り た。段付表現は極 細パイプの利用が 落します。このとき各板のでき栄えに少しでも差があれ 簡単ですが , 線を ば , よいものも車体外側に当てるよう , 上から順に並べ , 自由に曲げたい時はやはりパイプでない方がよく , この 上位下位各 2 枚を右下り , 他の 4 枚を左下りというよう 方法でかなり細い段付線の表現も可能です。 にしました。 アンテナは内方へ向けるとパンタ台の影響で電波の輻 天井と妻板は一体とするべく , 所定幅に仕上げた長め 射効率が下がる , というようなことを想定して外方へ向 の帯板を 4 枚並べて R 3 で所定角に曲げ , 図のように側 けましたが , 模型でこんなことを考えてみるのはナンセ 板ではさんで組上げた後 , 角の R と余分を落しました。 このような手順にすると寸法合せも簡単にすみ , 角もカ ンスでしようか ? チッと仕上って形 下まわり床板・台車と動力装置 ーオ 2 図 の揃ったポンネッ 床板は t0. 8 の網目板に , アングル材で下面両側に台 トが 4 個でき上り 枠を通しました。台枠側面の心皿部分には補強板が付き ました。 ますが , そのポルト・ナットをケガキ針で突き出して表 上面の通風器は 現したところ , 弱すぎて失敗でした。下まわりでは特に 板を 2 枚合わせ , 線を植込むなどして力強く表現すべきだったと思います 止ネジは位置決め パワートラック仕様のフクシマ模型の E D 22 を兼ねての 0.6 線 台車は , 用ですが , 動力装置を別に作ったこと , カーフ・でドアー を植込み , 先をつ 下のステップに当らぬよう幅をつめるため , などの理由 ぶしてハート形に 仕上げ , 蝶ナット から , 枕梁と端梁は作り直し , 側枠とプレーキシューは 0 8 0 取付孔に 。 - 差込む = 布ャスリで 木目を付ける 取付脚 30 0 21 一、 の 06 接 52
オー 3 図 下まわりはこのよ うに外すとロッド の色が入れやすい 押え板は一体な のでメークアップ は吹付が簡単 集電板 めてある。縮める連結棒の再接合部 部に沿わせて B のように導く , その ンドの溝の色入れもやりやすい。銀 ためにはキャブ床板に相当する部分 には , もちろん補強板を当てておか ネズミ色のプラで一体成形されてい ( 後部端梁やキャプ下パイヒ。ングと なければならない。テンダーをぶら る , ノくルブスビンドルガイドとモー 一体に成形されている ) に a の孔を , さげるように持っと , 連結棒にはか ションフ。レートの部品は , ラジアス テンダー床板の前方に b の孔を , 左 なりの力がかかることがある。 ロッドだけを残して黒く塗るが , 本 右それそれ 1 個ずつあけてとおす。 その他のチェック点 形式では他形式以上に大切である。 写真のように加減リンク・エキセ その他 , 解放テコは細く仕上げら モーター下辺の図示のあたりは , 線 を接着剤でモーターに止めておいた れるし , 前部カプラーの交換 , 短縮 , ントリックロッド・ リターンクラン 方が扱いやすい。簡単なことだが , っかみ棒の交換等は , 他と同様であ クは一体になって外せる。このよう リード線を引きちぎったりビニ に外せば , メインロッドとサイドロ ール る。 の被膜を傷つけぬよう , 十 分に注意して取扱いたい。 これでリード線はあたか も機関車とテンダーを結ぶ ホースのように見え , この 部分に関する限り , 何もな い他形式よりも感じがよく なる。なお作例では , テン ダー連結棒の長さを 2 ほ ど縮めて , 連結面間隔をつに、 . をこ貰をデ第をはよにニここ、 ~ ~ = - を、 : 第←い、 3 、、こ : を髢、にこ : 第一 :. 二、一、、 メ クアッフ 国鉄蒸機にちょっとお化粧する場合の 典型例が , ロッドの色入れと , ランポー KATO 蒸機の上まわりは , ほどよい わりや先輪輪心を塗るのも当然 , そして ドの白線であろう。前者はともかく , 後 艷消しに仕上げられていて悪くはない カプラーも艶消しに仕上げておきたい。 者は技法的にもかなり難かしいものであ が , それでもプラの生の感じが残るのは 塗料はラッカー系プラ用塗料のほか各 る。この白線はテープ ( レトラライン ) 争えない。いろいろと試した結果 , 現在 などの使用で解決した方が簡単だ。私は 種プラ用塗料 , タミヤのペイントマーカ の私のメークアップ技法の結論は次のと 白よりも銀か金線の方に品位を感じるの ー X F-I, フラットべース ( 艶消クリア おりである。 で , ゴールドのメタリックテープ ( レト ー ) 等 , 時と場所で使い分けている。 ラライン 0. 4mm 幅 ) を貼る方法によった。 上まわりはウェザリングプラックをす 火室に塗る赤茶色とはどんな色ですか りこむ。プラシは毛先をちょっと切り落 と , 本誌の鉄道模型相談室にもあったが , 幅のせまいランポードの厚みの部分に貼 した腰の強いものを大小 2 本くらい。す るので結構手間をかけなければならない レンガの色 , えのぐでいえは、ライトレッ り込む具合によって程度が異なり , 手入 が , それでも色を塗るよりはやさしく , ドあたり。それほど気にすることもない やり直しが効ぎ , 美しく仕上がる。 れの行きとどいた感じを出すためにぶい だろう。私もこのシリーズは , グンゼの C 57 の 1 輛と , C 62 の 3 輛にほどこし 艶がでるくらいまで磨き込んだ例もある 水性ホビーカラー H344 ・ラストで仕上 た。そして C 62 は , 白土武男氏の C 64 が , 一旦艷が出過ぎると戻せないから , そ げたが , この塗料はよくかきまぜた上で ( TMS449 ・ 450 号 ) にならってテンダ のへんは心得ていなければならない。こ しばらく待って , 上ズミを薄く使う。本 ーまで金線を延長してある。ただし色帯 の技法が効果があるのは , プラの表面が 来さびの色だけでなく , さびて荒れたプ 徴粒面仕上げになっているからである。 はやめて金線だけなので , 高さはドアー ッフ・ツの粗面に仕上がるようにできてい 下の線で揃えた。これだけなら自由型と 滑面仕上げの部分にはあまり効果的で るからである。 いう印象を与えるほどのこともない。 ないから , 下まわりは艶消塗料で仕上げ キャプの窓にはガラスを入れる。ウェ る。煙室の艶消し再仕上けも同じ。従台 カ走 3 重連 C62 のゴールドのラインが イトがいつばいつまった C62 では , 内枠 車やテンダー台車はもちろんだが , シリ の大きさに切った透明プラ板を落し込ん キラリと光るとき , 小さい N ゲージとは ンダー側面に艶が残っているとたいへん とても見えない大きな迫力が , その身体 だ。光線状態によってその存在感が効果 不自然に目だっ。モーションプレートま をあげる。 から返ってくるのである。 接着 ハンダを付け直す 集電プラシ 48