力 - みる会図書館


検索対象: SFマガジン 1971年7月号
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1. SFマガジン 1971年7月号

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2. SFマガジン 1971年7月号

信号がもどってきて、自動的に動力の出力が増す仕掛けになってい ているのはモデルにすぎないが」 るんだ。それにも限界はあるが、とにかく相当なところまで上がる コナントの声は緊張のひびきを帯びていた。「モデルだって ? んだよ。効用はまだ、ほかにもある。・ほくのこの小さな装置は一ビそれで出す力がーーー」 ーム、一分当り、約八千の総馬力出力をもっ八種類のビームを送り「六万馬力以上だ」キダーは上機嫌で言った。 出すことができるんだ。各ビームからは本のページを繰り、あるい 「それはすごい ! するとフル・サイズの機械はー - ーー待てよ、そう 」その代物の可能性の大き は超成層圏飛行機を飛ばせるたけの力を引き出すことができる。ちなると伝送機一台で、じゅうぶんに よっと持てーーまた、話はおわっていない。各ビームは、前にも言さに、コナントは一瞬、声を詰まらせた。「燃料の供給はどんなエ ったとおり、レシーヴァーから送波機へ信号を送り返す。これはビ 合にやるのかね ? 」 1 ムの動力出力を制御するだけでなく、それを方向づけるというこ 「燃料は不要なんた」キダ 1 は言った。「その説明ははじめるつも とでもある。ひとたび接触がおこなわれたら、ビームは二度とふた りはないが ・ほくは想像も及ばない厖大な力を秘めた動力源を開発 たび自由気ままには振舞えなくなる。レシーヴァーにしたがって、 したんだ。それはもう、大きな力でね。あまりにも大きいので、使 どこへでもついていく。これをもちいれば、定置の発電所ばかりでい方を誤ったら、それこそことだ」 なく、地上、空中、水上のいかんを問わず、どんな乗り物にでも動「何だ 0 て ? 」コナントははげしい口調で言った。「何をいおうと 力を供給することができるようになるわけだ。気に入ったかい ? 」してるんだね、あんたは ? 」 コナントは銀行家で、科学者ではなかったから、汗で光ったつる キダーはいぶかるように眉をあげた、コナントはたしかに何か、 つるの頭を手の甲で拭いて言った。 企みをもっていた。それらしい様子をこうして二度も示されると人 「わたしはまだ一度も、あんたから誤った方向へみちびかれたことを疑うことをすこしも知らないキダーもさすがに警戒しはじめた。 はないがね、キダー こんどのそれは、コストの点、どうかな ? 」 「いう通りのことで、べつに他意はない」彼は平静に言った。「あ 「高くつくね」キダーは即座に言った。「原子力発電所とおなじくまりむきになってわかろうとしないでほしいな ぼく自身ぼんや らい高くつく。だが高圧線も電線もパイプラインも、なんにも要らりとしか、わかっちゃいないんだから。だがこの動力の源泉という ないんだ。レシーヴァーも無線電信機にくらべてけっして複雑ではのは、それまで平衡を保っていた二つのエネルギーが急にパランス を失うとき生しる恐ろしい結果なのだ。これら、平衡のエネルギー ない。たた伝送機がーーーこいつの製造がちょいとひと仕事だな」 は厖大な量で宇宙全体にひろがっていてね。げんに恒星をつくるの 「あまり手間はかからなかったしゃよ オいか」コナントは言った。 もそれらのエネルギーなら、シリウスの伴星を構成する原子の場合 「そう」キダーはこたえた。「あまり、かからなかったな」実は、 高度に文明化した千二百名の人間の一生の仕事たったが、キダーは同様、この地球上で原子を破砕するのもおなしそれらのエネルギー その説明にまでは立ち入らなかった。「もちろん、今ここに用意しだ。ようするに気がるにもてあそんでもらっちゃ困るしろものなの 0 5

3. SFマガジン 1971年7月号

クレー「水中の町」 ( 1927 ) ( 上 ) 「オリエントの庭」 ( 1937 ) ( 下 ) 違うところがあるからである」と、クレーの研究家、ヴィ る。だれだって、少年というものは、なにか夢を見ている ル・グローマンはいう。また、クレーの絵は、すみきっ にきまっているのだ。ただ、その夢を、成長した後も、自 とうひ れんびん た、夢の世界のような、色彩と形にあふれていて私を、 分の逃避の場所として、いわば、自己憐憫の理由として、 つもひきつける。あの「廃園の門」の絵を見つけてから、残しておくか、それとも、その夢の純度を、厳しく磨きあ 私は、クレーについて、調べてみたくなった。 げて、純粋のダイヤモンドが、ガラスを切るように、ひと 非常に空想ずきな、少年。なにか、事物を見ていても、 つの攻撃力としてーーっまり、創造力として、転化させる いつも、その向う側を、見ているような、事物の表面とい かの、ちがいなのである。もちろん、パウル・クレーは、 完成された芸術家として、いわば、その夢の力を磨きあげ うよりも、自分にとってだけの、ひとつの真実を、看とっ てしまい、その自分にて、真実をとらえたのである。 クレーの性格について、ハー とっての姿に心を奪わ ート・リードは「この気 い毎 量 - ( ぎ巧、れてしまうような性質は、心理的には内向的・集中的であり、そして、その気 { 第 : 声翌 , 1 格。それを、私は、ク質の芸術的表現方法においては、メタフ→ジカルであ 0 た」と説明している。この内向的感情型の代表としての、 レ 1 の少年時代の心 に、求めたくな、ってく る。ただ、それは、ど = 第 1 ' はを / 第」 = れでもが、心に描くよ うな、空想過剰の、夢 ' 「ミ阜「 ' / え見心地。若」芸術家と いうイメージではな 。それは、むしろ、 三を第「「一、ノ之を通俗的な、甘えたイメ ・第・、を ' さ一、 % 、、一〔 ' " グ社ージになりがちなもの はっきりいっておく 重が、私は、私自身が、 「幻影の扉」にひきっ けられ、そこへ傾斜し ていく性格を、一種の 、、み 甘えと看ているのであ ー 9

4. SFマガジン 1971年7月号

それは、シティが死んだ夜、生まれた。その誕生は偶然だった。 べた。それは、物質とエネルギーの法則を研究し、学んだ。その心 しかし、地球上最初の生命とは異なり、それは静穏な大地と水を母は物質界の秘密を知ったが、その巨大な体はシテイしか知らなかっ とし、年若い太陽を父として生まれたものではなかった。その母たし、そこに動く生き物はそれ一つだった。 は、引き裂かれた焼土と咆哮する爆風であり、父は爆発した原子炉それは、このシティを建造した生物の死骸を調べ、その肉体構造 の強烈な放射線だった。 を学んだ。彼らの記録を調べ、その生きかたを学ぼうとしたが、理 はじめ、それは廃墟の地下のどこかに、しみのような単細胞の原解できなかった。それが知っているのは絶対的なロジック、物質の 形質として現われた。感覚もなく、目的もなく、単純な化学的変化 一定不変の反応たけだった。シティの建造者たちがどのように考 と大して変わりないものだった。しかし一つだけ、違いがあったえ、なぜみずから減び去ったかはまったく理解できず、それらは疑 生長を始めたのである。それは生長し、放射線がその進化を速問のまま残った。しかし、それは思い悩むわけでもなかった。周囲 めた。数億年の歳月が、数日に短縮された。それは生長しながら、 にある物質と同様、それにもまた感情というものはなかったから すこしずつ形態を変えていった。生存に不適な部分は死に、残りのだ。それはただ疑問を記億にたくわえ、その生物たちがふたたび訪 れるかもしれぬ日を待った。 部分はよりいっそう力をたくわえ、複雑になっていった。やがて、 かすかな知性が、そのなかに芽ばえた 0 知性は、体組織の複雑化に それは辛抱強く待ち続けた。それにとって、そんなものは取るに つれて、ますます大きくなった。それは地下の廃墟に沿って分枝をたらぬ小さな疑問だった。それは、シティを破壊した兵器の強大な のばし、ついで日ざしのふりそそぐ地上をめざした。それは、柔か力を十分理解していたが、その兵器を持っ生物の到来を怖れてはい クモの巣のような組織を外へ外へとひろげていった。絶えまな なかった。物理的な力を知りつくしている以上、自分が無敵である く進化を続けるうち、それは思うままに形態を変える能力・ーー体のことを、それは知っていた。高慢でもなければ、過信でもなかった。 一部をしばらく切り離し、ふたたび融合する能力を持った。 そらした感情は、冷徹なロジックからは決して生まれない。それ それは考えた。はじめ、その思考は単なる感覚作用にすぎなかつは、自分が無敵であることを、あたりまえの事実として認識してい た。存在の意識と、生存の意志と、蒸発したシティの形状の知覚。るにすぎなかった。 思いのままに破壊し、建設する途方もない力がうちにあることを その程度のものだった。しかし、体組織がより複雑化するにつれ、 その思考もまた複雑化していった。そして、クモの巣状の組織がっ悟ったときも、それはどちらにも動かされなかった。それには、二 いにシティ全体にはりめぐらされたとき、それは完全な成体となっ つの本能しかなかった。生存の意志と、もう一つは飽くなき好奇心 た。それは生長をやめた。どこへ行くのでもなければ、何をするのであり、これがなければ、巨大な知性も無価値無用の可能性のまま でもない ただ考えるだけだった。 埋もれていただろう。 それは、数知れぬ目やその他の感覚器官を作り、周囲の世界を調 シティにはじめて人間がやってきたのは、生まれてから十五年が 8

5. SFマガジン 1971年7月号

ー員 オジイサンハナントカスズメノ ュルシヲウケョウトオモイ 「シタキリススメオヤドハドコダ」ト ョビナカラスズメノアジトヲサガシマシタ ( 註四 ) 国営の 鳥類のためのマンション 一県に四十四ヶ所ある 「ココョ ココョ オジイサン」 「ヤレャレ ミッケタカ コメンクダサ レヤ」 ( 註四 ) 「ニンゲンヲツレコンデ イイノ力」 ( 註五 ) 「アレハオトナシイトショリダワレワレニ ホウシスルタイプノニンゲンダイレテャレ」 ( 五 ) 鳥にはかならす頭脳のすぐれた先鋭分子が 群にましっていて、リー ダーになっている 安・ 0

6. SFマガジン 1971年7月号

たまりません。だってわたしはあなたの精神の志す世界がどんなも神によって歪められているというわけですね。そうはさせない」 のであるかを知 0 ているのです。いや、それはもちろん、完全に知『全然ビル』の玄関前で立ちどま 0 たおれに、彼はふたたび拳銃を 9 っているわけじゃない。。 こく僅かしか知らないのかもしれない。だ向けた。だが、その拳銃の銃ロは水道の蛇口になっていた。おれは がそれにしてもその世界が、わたしのいちばん嫌いな、わたしの以手をのばし、蛇ロの把手をまわした。蛇口になって下を向いている 前いた世界みたいに末端肥大症的で自由のない、異和感に満ちた世銃口から、鮮血が流れ落ちて歩道にとび散り、敷石を赤く染めはじ 界であることだけはよく知っています。そんなところへつれて行かめた。 れたのでは、たまったものじゃないのです」 唖然として郵便ポストの如く凝固している尾行者におれはいっ 「冗談ではない。末端肥大症的で自由のない、異和感に満ちた世界た。「それは君の血だ。早くとめないと貧血を起しますよ」 とは、即ちこの世界のことじゃないか」 もはや拳銃だか蛇ロだかわからなくなった奇妙な物体をいじりま 「ひっ」尾行者は水しぶきを避けようとするかのような腰つきで立わし、尾行者が迸り出る血をけんめいになってとめようとしている ちどまった。「そうでした。あなたにとっては、この世界がそうだ隙に、おれは『全然ビル』の中へ駈けこんだ。一階の広いロビーで ったのでしたね。今、思い出しました。でもわたしは、そうはさせは、さっきの警官が拳銃を握りしめたひとりの女と格闘していた。 ませんよ。あなたの精神がこの世界を、この宇宙を包みこもうとす女は眼の上に蝶の形をした黒い仮面をつけ、上半身は裸体で下半身 るのを、わたしは全精神力でもって阻止してみせます」 に黒いスラックスをはいていた。警官は喜んで、にやにや笑いなが 「精神力と精神力の戦いというわけか」おれはまた、くすくすと笑ら彼女を背後から羽交い締めにしていた。本当の拳銃強盗がいたの 「なんですか。なんですか。何が面白いんですか」むっとしたよう ロビーの奥には幅の狭い階段があった。おれは階段をかけあがっ た。踊り場で振り返ると、尾行者がロビーを階段めがけて突進して に、尾行者が突っかかってきた。「わたしの決意は、あなたにとっ て滑稽なものでしかないのですか。そうなのですね。よろしい。思くるのが見えた。 いいながら周囲を見まわ彼は階段をの・ほることができなかった。段は消え去り、そこは滑 い知らせてあげます。見ていなさい」そう らかな斜面になってしまっていたからである。尾行者は斜面を勢い した彼は、あたりの様子に気がついて、はっと身を硬直させた。 よく四、五メートル駈け登ってすぐ転倒し、ロビーまで滑り落ち ここは、もとのところだ」 「その通り」と、おれはいった。「もとのところだ。『全然ビル』た 階段を二階まで登りつめると、そこはテープルの下だった。四周 の前だ , 「おかしい。一度しか右折しなかった筈なのに」彼はおれを横眼でに白いテープル・クロスが垂れ下っていた。おれはテー・フル・クロ じろりと眺めた。「では、このおかしな空間は、すでにあなたの精スをはねあげ、テープルの下から二階のフロアーへ這い出た。二階

7. SFマガジン 1971年7月号

マチニ、 オナカノヘッタヒト タチガウントイマシタ 、、、ン十 / ・リヲ ニクンディマシタ 「スズメナドニ ニンゲンガ シハイサレテ タマルモノ力」 「フガ フガ ( 註七 ) 」 ソノコロオハアサンハ マチへニゲテキマシタ わし し ) 「ナントカヤッラヲ イチドニシマッスル ホウホウハナイカシラ」 「フガフガ ( 註七 ) 」 ( 註七 ) 舌を切られている ので老婆のセリフは不 明一 「ソウダワドクガスラ スズメノオヤドへプチコメハ アットイウマニタイジテキル 「ドクガスハナニニスル」 「アリュウサンガスナンカ ドウカシラ」 「ナゲコムノハアナタョオバアサン」 「フガフガ」 オハアサンハポンへヲツンデ ススメノオヤドへイキマシタ 3 0 っ 6 0 0

8. SFマガジン 1971年7月号

43 、。 , 154E れナ は的 肩な もしあなたが観光や調査で月に行かれること があったら , その裏側にある , レイという名の はと 小さなクレーターに立ち寄ることをおすすめす る。場所は , 北緯 43 度 , 東径 154 度。そのクレ め送 をし ーターの名のもとになった人物ウィリー・レイ を思いだしながら , そこから見上げる星々のな がめは格別のはずである。 レイは 1g6 年生まれ。ドイツのロケット開発 れカ の先駆者のひとり。 35 年にアメリカに渡り , 政 軽耳 府にロケットの必要性を説いたが聞きいれられ いに ず , それからは科学作家として活躍をはじめ た。わが国には , チェズリー・ポーンステルの わナ のた 緻密な空想天文画で話題になった『宇宙の征 マあ 服』その他 1 , 2 冊が訳されている。 SF 界と 度な のつきあいは深く , 30 年代には小説にも手を染 で呻 ルた めている。戦後はギャラクシイ誌の科学解説コ ラムを 20 年近く担当していたが , 一昨年 6 月 末 , 生涯の悲願でもあった人類の月面着陸を 20 数日後にひかえて急逝した。 じす いま彼は , ヨハン・フォン・ノイマン , ノーバ ート・ウィーナーなどのクレーターと寄りそう ようにして月の裏側にその名をとどめている。 彼の経歴を考えれば , それくらいの栄誉は当然 でん のことたろう。たが国際天文学協会が , 月面人 チあ無例 名録にあらたに加える 513 人のリストを公表し たのは , 彼の死後 1 年とすこししかたたない昨 年 8 月末。銓衡の基準は , 歴史上に大きな足跡 のれ らそ を残した科学者 ( ほか少数の文学者 , 宇宙飛行 で所 か話 士 ) ということたから , その意味では破格の扱 いである。 が在 ギャラクシイ誌の編集長アイラー・ジェイコ さす プスンが最近号で書いているところによると , どうやらその秘密は , レイの後任として同誌の た方 サイエンス・エデイターになったドナルド・Ⅱ ・メンゼルにあるらしい どな メンゼルは 50 年代はじめごろから , ときおり 雑誌に科学解説や S F を寄稿している s F ファ ら気 ン。そのわりに名前を聞かないのは , ーヴァ っか ード大学実地天文学ならびに天体物理学教授と 助金 いう本職が別にあるからだ。しかも彼は , 国際 天文学協会に任命され , 7 年前から月面人名録 る支 の銓衡にあたっている国際命名委員会の委員長 なのである。 そのせいかどうか , 昨年命名された月の裏側 のクレーターのなかには , ほかにもいくつか S F 作家にちなんだものがある。たとえば H ・ G ・ウェルズ ( 北緯 41 度 , 東径 122 度 ) 。 ーゴー・ガーンズ / くック ( 南緯 36 度 , 東 ヒュ 径 99 度 ) 。 53 し そ が し , 力、 た か も し ん の ね 彼 は ウ メ タ ノレ の シ が そ 発 電 所 で き ら の く か を 世 界 S 情 報 し はか し ね た銀 行 っ家 は ロロ 尾 な く ひ ば る よ う た つ 、て く 現 途 も 電 い料キ を か払変 ツつ ら れき てだ る考 たた 0 ー 1 みそぼ り や し、 か ん 、変 えて る べな きし いだ よ え る キ ダ を く か っ て に 食 事 : の に と り か か く レ ) 、考 え は 変 、わ っ し、 く 。と も 隠 者 生、 す活部 、る小 キ ダ の 冫よ そ 仕ん大 ふ う に 感 ら つれな る ら せ ら れ た カ : さ い に そ の 尸 は き す ぎ た く ツ かをあ れ る 心 配 が な いた コ ナ ト の を屋頭を の ま で の割 り 、込 ん′ で く る よ う ひ 。ど く し、 ら う も ん だ が や き て ば ス た し の よ う に だ れ 力、 び る込 い る か 力、 ら ん じ な か の を し建も し合てすな せめ し い ん よ ー -1 。た れ が ンそ ん な し カ : も の 力、 キ ダ は よ う に っ ー 1 線 、電発 言占 え いて し、ほ じ や な いた ま り ゆ う ん と は た忍んた よ う んだ でな あ い っ ゃな ん き わ テこ に カ ; で し、 と る ん た の 島 男 じ人 に 漕 ぶが思 て いた理 っ と い う 始 、末 んね は の いど施ち 設 あ コ ナ ン ト は 託 げ に た笑鋭出 て が葉ナ 巻 を ま っ た は て や ろ う と っ て わ無 た ん だ カ : で最ナ イ 御はを う の は社カ の よ く な い キ は つ か ら な さ ど う てれ さ よ . ス しや ど し、 。旅 、つ ん お ど し ガ ス ひ 、つ り た ー・ 1 コ を 才っ た しな の 手あ 吸 て も か な

9. SFマガジン 1971年7月号

とも、突然、エンジンが停まってしまった。九名のパイロットは動ものを破壊しつくしたが、標的そのものの滑らかな表面だけは、つ 力を失ってどうしようもなく、機首を下に向けて滑空に移ったが、 いにへこみ一つ、つけることができなかったという。 何機かはそのまま海につっ込み、何機かは島にかわって忽然と現れ キダーとジョハンセンはなにもかも、そのままのかたちにしてお たその謎の灰色の殻にぶつかり、その上を滑り落ちて海中に沈ん いたのである。二人はそこで、新人類相手に研究をつづけ、じゅう ぶんに愉しい日々を送った。砲撃は音も聞えなければ、なんのショ 本土の海岸では、恐怖で半ば死んだようになって車の中に坐り込ックも感じられなかった。シールドが文字通り貫通不可能だったか んだライトと名のる男を政府の役人たちが大勢で取り囲み、用心深らだ。食料も光も空気もみんな手もとの材料により合成できるの く、じりじりとちかづきつつあった。破壊力の源泉はすでに力を失で、なんの心配もいらなかった。最初の空襲のあと生き残ったのは っていたのだが、そうとは知らぬ役人たちにとっては、それは即死二人たけだった。例外としてひどい傷を負いながら、からくも息を の危険を覚悟しての果敢な行為なのであった。 していた気の毒なのが三人いたが、それもまもなく死んでしまった のである。 ホワイト・ ハウスの奥深い一室では、高い階級の軍人の一人が、 「もう我慢がならん ! 我慢がならん ! 」と金切り声で叫び、ばっすべてはもう何年も前に起ったことで、現在、キダーとジョ ( ン と立ち上がって大統領の机の上から赤い立方体の一つをひったくるセンは生きているかもしれないし、死んでいるかもしれよ、 それはあまり問題ではない、重要なのはその巨大な灰色の貝殻がど ように取ると、びかびかの・フーツで徹底的に踏みにじった。 そして何日かしたとき、銀行から一人の打ちひしがれた老人が運こまでも監視されなければならないということた。個々の人間は死 び出され、精神病院に入れられて、そこで一週間と経たぬうちに死ぬが、種族は生きつづける。新人類は、無数の世代が想像も及ばぬ 進歩を遂げたのちいつの日かシールドを取り払い、現われ出てくる んだ。 にちがいない。そのことを思うと、わたしは背筋が寒くなるのだ。 シールドは、もうおわかりと思うが、文字通り貫通不可能たった のだ。発電所は無傷のままに残り、ビームを送り出していた。だが フィリップ・ホセ・ファーマー \ 2 00 ビームは外へは出られず、したがって発電所の生み出す電力はすべ て効力を失った。事件のてんまつはついに公表されることはなかっ 異郷の大草原に繰り広げられる愛と冒険の物語ー たが、その後何年かの間、ニューイングランド海岸の沖合いでは、 海軍の活動がいちじるしく高まったという事実がある。によれ 平ー 9 0 < ・・ヴァン・ヴォクト ば、海軍はこのあたりに新しい射撃練習場を・・ーー灰色の物質でつく 宇宙嵐のかなた られた巨大な半卵形の標的を設けたらしい。海軍はそれを爆撃し、 地球はるかに暗黒の字宙を突き進む巨大宇宙船 ! 砲撃し、あるいは光線銃による攻撃を加え、周囲のありとあらゆる :S F 女庫第 ハヤカワ ~ S É文庫 発売中発売中

10. SFマガジン 1971年7月号

ここに紹介するのは、力をもちすぎた男と力を使いすぎた男とのれず、完膚なきまでにやつつけられた。すでに知識を備えた人問と 物語である。だが心配はご無用、みなさんを政治的に籠絡しようと話すときは、たちまちその知識の内ぶところに飛び込んで、その核 3 こうして相手の知 いうのではないから。力をもちすぎた男はその名をジェームズ・キ心をとらえ、相手には息つくひまもあたえない。 ダーとしし 識を吸収してしまうと、あとはただ、繰り返し「きみはどうして知 、もう一人は彼の取引き先の銀行家だ。 ったのか ? 」と、たすねるのである。彼にとって一番のたのしみ キダーはまったくの話、偏窟な男だった。彼は科学者で、ニュー は、狂信的な優生学者をけむに巻くことだった。そんなわけで、み イグランド沿岸の小さな島に住む文字通り天涯孤独の男だった。 といってべつに、ものの本に出てくるような矮人邪鬼の類いの気違んな彼のことを敬遠し、お茶に招くなどということは、けっして、 いじみた科学者というのではなかった。道楽は個人的利潤の追求でけっしてなかった。彼は礼儀正しかったが、策にたけてはいなかっ 冫なカったが、かといってむやみと奇矯な振舞いをするロシャ名前た。 の誇大妄想狂でもなかった。策略を弄するでもなく、格別に破壊的彼はすこしだが、自分の金を持っていたので、それで島を借り、 言動が多いというのでさえない。髪をちゃんと刈り、爪をきれいに個人的に研究所を建てた。ところで、わたしは、彼を生化学者だと いった。だが、その性分からいっても、彼は自分の専門分野だけに 剪り、道理をわきまえた人間らしく、考え、生きていた。どちらか というと童顏で、そのくせ生活は隠者めいたところがあった。背はとどまっていられるような男ではなかった。思い切った知的逸脱を 低く、まるまると肥えていたがーー・才気は煥発だった。専門は生化して、ビタミンを、これはとくに驚くにはあたらないことだが、・ 学で、つねにキダーと呼ばれていた。「博士」でも「教授」でもな トン単位でーーそんな気を起す人間があるとすればだがーー採算の いただのキダー氏だ。 あうように品出させる方法を、完成させた。この研究で彼は多額の 彼よさっそく即金で畠を買い入れ、一エーカー半の 彼咲変わり種のリンゴで、むかしからずっとそうだった。大学金をつかんた。 , ー も専門学校も一つとして卒業したためしはなかったが、それはどこ土地に八〇〇人の人間を投じて、研究所の増築をし、実験装置を組 へいっても、教育の仕方がまだるつこく、それでいてやたらと厳しみ立てた。そしていたすら半分にミサル麻の繊維の研究に手を出し かったからだ。講義をするからには、教授はたぶん自分ではわかっ た結果、その繊維の溶解法を発見し、その溶解した物質からほとん ているのだろう、と考えて、それで満足しておくことが彼にはできど切れる心配のない綱をつくり出して、・ハナナ産業を景気づかせ なかった。それは教科書についてもおなじだった。遠慮なく、じゃ みなさんはナイアガラ瀑布で彼が行なったあの実験を億えていら んじゃん質問し、教授たちが当惑してもあまり気にかけなかった。 彼にいわせると、ジョージ・メンデルはヘたくそな嘘つき、ダーウれるだろう。あの、急流の上に岸から岸へ新発明の綱をかけわた インは面白い哲学者、ルーサー ーバンクは扇動家だった。ひとし、その綱に何枚もかみそりの刃をあてておいて、まん中へんへ一 たび口を開けば、その舌鋒は鋭く、相手はロを開くひまもあたえら〇トン・トラックを吊り下げたあれだ。だからこそ今では船をつな