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検索対象: SFマガジン 1971年8月号
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1. SFマガジン 1971年8月号

なん すのはやめてくれ」 「何してそんな命ねらわれつほどあの人に憎まれちまったたか知ん さいどうまんぎじ さいどうびこだろ 「俺は斎藤彦太郎。あっちは斎藤孫吉」 ねども、あやまって来ばいっちゃ」 「んだ。吉五郎さん。あんた道順知っでだら教て見れ」 「知ってくれてるだのう」 「ど、どこの : : : 」 めえ 「お前さん方か」 「総理大臣さいるとこだ」 「んだ何人ブッ殺したら気が済むというなだかや」 「この時間なら世田谷のほうにいるよ」 「こっちは商売さ。頼まれただけだよ」 「そんだば俺たちの飯場の近くでねえか。こいつはあんべ、 上田吉五郎は法えを精いつばいおしかくして、ふてくされたあぐ らをかく。 「済まなかったのう。これはほんの気持だば家の修理代にでも : 「誰にだ。どこの誰に頼まれたなだ」 「よせやい。そんなこと言えるかい」 ざっと三十枚。彦太郎は一万札をつかみ出して吉五郎の前に置い 「言ったほがいいんでねか」 た。「廓下の若げのは死んだふりしてつだがら、もうとうに逃け出 レポルバーの撃鉄がカチャッと鳴る。 してるだろが。やくざもだらしねのう」 彦太郎はそう言って孫吉と拳銃を構えたままあとずさって行く。 「言うよ、言うよ」 吉五郎はのけそってあとずさりながら内閣総理大臣の名を言っ☆ 「木の神っちゃ。二人はどんなげだった」 雪泊の祠の前である。 「聞いたような名だども、どこの者かのう」 「総理大臣と同じ名でねか。この糞餓鬼だば、本当のことを言わね「総理大臣の私邸さ真夜中に訪ねで、警視庁に連れてがれだども、 今はとうとう三ッ星の家へ入ったとこだ」 「思うように行ぐのう、田の神っちゃ」 彦太郎がつめ寄る。 「んだ。三ッ星と三ッ江が噛み合ってくれただば、昔のようにあん 「そ、そ、そのご当人だ。あんた達は余ッ程大物らしいが、俺だっ べよくなるだろ」 てこいつを吐くのは命がけなんだぜ」 まんぎじひこだろ わね・ヘ ひこだろ 「だども孫吉と彦太郎が鉄神の守り札ば返してまつだら奴らっちゃ 「なあ彦太郎。俺たちだば、えれえ人に憎まれてしまったげだの また元気だして水腐らしたり毒の風さ吹かしたりすつでねだろかの う」 「総理大臣だば楯つくわけに行がね。日本に住めなぐなってしまう がら」 「そうは律ぐめ。三ッ星は執念深けがら、守り札さ返ったら、どん もん う」 こ おせ 7

2. SFマガジン 1971年8月号

アレン・セント・ジョンの単行本 「ターザン」の表紙 ースの描いたターザンの、小さなひとコマを、うんと拡大猛獣の、格闘場面など、すべて、表情のアップや、血の噴 したものだが、まるで、はじめから、大きく描いたものの出によって、ごまかしてしまい、決定的な、戦いのロング なさけ ようこ、、 ・ショットは、皆無たし、たまにあっても、情なくて、正 冫しささかの、ごまかしもない。私は、その表紙を 複写して、ポスターサイズに引き伸ばし、部屋のなかには直のところ、見ていられない。 ってあるくらいだ。また、ホガース自身、「ダイナミック 日本のコミックスは、映画的手法を、ほとんど日常的手 解剖学」という、人体の動きのしくみを図解した、画家の法にまで一般化し、クローズ・アップの多用により、独得 、、、あらわ 日本ののコマ運びを開発し、それは、いま、外国のコミック画家 ための、いわば、教科書を著している。いったし の、注目するところになっている。しかし、一方、アップ ・マンガ家で体の描きかたについて、これほどの自信を持っ て、教えられる者が、いるだろうか。いや、根本的に、人の多用で通用してしまうマンガ界は、マンガ家に、アクシ おこた 間と、動物の動きを、これだけ自由自在に、どんな角度かョン場面を、全体として描写する訓練を、怠らせてしまっ た。そのため、いま、日本のコミック界には、アクション らでも、正確に 描ける者が、果画面を、本当に、力強く表現できるマンガ家が、いなくな しているのたろってしまったーー私は、ホガースと限らず、描写の基礎 を、しつかり積んで描かれた外国マンガの、迫力のあるア うかフ・ホガ スに比べた場クション場面を見るたびに、日本のマンガが、失ってしま ったものを、痛感する。もっとも、コミック界のミケラン 合、たとえ。は、 日本で流行してジェロを志向した男と、肩をならべられるマンガ家は、世 しないけれども。 いる、プロレス界にも、数多くは、、 ラーを主人公に バーン・ホガースは、一九一一年十二月二五日、シカゴ したマンガな ど、まるで、描に生まれた。長ずるにおよんで、美術への志向が高まり、 写力がなく、あノースウ = スタン大学と、コロンビア大学で、美術を専 まりのなまぬる攻。十年間におよぶ、ターザンの連載ののち、一九四七 さに、こちらが年、ニ = 1 ヨークに、マンガ家およびイラストレイターの 恥すかしく感しための学校 ( 後の Sch001 。 ( Visual A 「 () を設立、絵の るほどた。動物教師として、新しい生活にはいる。ターザン以外にも、い マンガにしてくつかのコミック作品を残している。メキシコ版「紅はこ も、猛獣同士、 べ」ともいうべき活劇マンガ「ドラゴ」は、フランスで復 9 または、人間と刻版が、出るところだ。ほかに、セクシイなユーモア・コ

3. SFマガジン 1971年8月号

「なんだろ。よくねえことだろか」・ と係吉がかわる。 さいどうまんぎじ この東京でふたりに電話をかけて来る者など居るわけがない。掛「電話変ったそ。俺は斎滕孫吉だ。 : そうか。たしかに土曜日に るとすれば故郷の雪泊からで、しかも雪泊の者が電話をするために 竸馬したなだば俺たちだ。だから班長は関係ねえ。ひどいことしね は、この季節だと十四キロの山路を、スキーかそりで大加曽まで出で放してやれてば。 : え、取りに来いか」 けえ なければならないのである。 ふり返って彦太郎に、「班長さ取り返しに来いだと」 という。 ふたりは青くなって鉄梯子を登り、二階の事務所へ行った。 さいどうまんぎじ 「はい。斎藤孫吉です。 : : : 誰だ、あんちゃんけ。 : : : 違う。 「行ご。班長は関係ねえだからな」 ひこだろ 「彦太郎も行くと言ってる。どこへ行けばいし ・ : 新宿。 : : : あ リョクセイカイ」 のコマ劇場のある新宿かね。 : ウン。歌舞伎町だな。よし判っ 孫吉は送話器を手で掩い、「リョクセイカイさんて知ってだが た。いまどてら着てつからな、ふたりとも。着換えてすぐ出掛ける と彦太郎に言った。 切れたらしく、しばらく黙って電話を耳にあてがっていたが、気 「はい。はい。きのうの朝 : : : 」 の抜けたように机の上に戻した。 孫吉はそこで声の調子を変えた。 「なんだって」 ね」 「どてら着たままでもかまわねと」 と彦太郎を見て笑う。 わり 「班長。班長はいねよ。色男だもの、たまにはひと晩ぐれ消えても「そんでもかっこ悪だろ」 ふたりは急ぎ足で鉄梯子を降りて行く。 いいんでねか。 : え、そっちにいるでか」 また送話器に手をあて、「てえへんだぞ彦太郎。班長さきのうの☆ わねペ 新宿。 奴らにつかまってしまっているだど」 コマ劇場うらの通りに面してちょっとした事務所がある。表に仰 「どれ、俺に貸せちゃ」 仰しい金文字の看板がかけてあって、緑声会と書いてある。いまそ 彦太郎は血相変えて孫吉と変った。 さいどうひこだろ まんぎじ 「俺は斎藤彦太郎だ。 : : : 馬鹿いうな。同じ斎藤でも孫吉はとなりの前を大和交通のタクシーが通りすぎて行く。 おら きじペ きじべ の家だ。俺ほは吉兵衛で、おやじが吉兵衛という名だ。・ 「ここだば、緑声会の事務所というのは」 きじペ きじペ 死んだ爺さまも吉兵衛だし、その前の爺さまも吉兵衛だ。うん。俺タクシーの中で孫吉が言った。 ひこだろ きじペ 「あんたらあそこに何の用事だね」 もその内吉兵衛になっげど、今は彦太郎」 「何喋ってるなだ。俺にかせて」 人の好さそうな中年の運転手が訊ねる。 「なんだ、あの暴力団の人か さいどう 9

4. SFマガジン 1971年8月号

ーそこは三メートル四方ぐらいの不規則な形の、出口のない空洞だの位置さえ確かでないんだ・せ」 「本部が今パトロールを出したとして、この星まで到着するのに最 「助かった ! 」と野津は息を切らせながら言った。「あの穴、ふさ低五十分 : : : 」野津が言った。「我々が発見した位置にそのままい ・、ないとガスがもれてこないかな」 るとしてですよ」 「よく空洞があると言う事がわかりましたねーと会田は艇長に言っ 「駄目だな」と艇長は言って立ち止った。「出来るか出米ないかわ からんが、とにかく脱出を試みよう。 この小部屋も少しすっへ 「大体そうじゃよ、 ・ / しかとは思ってたんだがね」と艇長は答えた。「こしやげてる」 の量はでかいわりに質量が小さい。比重は地球の半分ちょうどだ。 言われて会田と野津に胸をつかれた。押しつぶされたマッチ箱み 所が地表の物質は相当堅牢なものだったし、あのいまいましい洞窟たいな小空洞の天井はたしかに先刻より低くなっていた。今はまっ は大変な量の重金属でできている。この分だと、この星はスポンジ すぐ立っとヘルメットが天井につかえた。錏角をなした隅も、もっ みたいに小空洞がいつばいあるんしゃないかと思ってたんだ。 と狭くなっていた。艇長は小型ハンマーでもって、平たい壁をたた それにしたって、あのわれ目の奥がそうだとは、確信できなかった いた、壁はポロポロとかけ落ちた。 けれどね」 「この空洞は密閉されたもんじゃないらしいな」艇長は言った。「ど 三人は腰をおろしてちょっと休んだ。小空洞はしやげた六面体の こかの隙間からガスがもれている」 形をしており、天井は低く、やっと立って歩けるぐらいだった。暗足もとには白っ。ほいガスがたまり出していた。岩壁をくだくと、 黒の中で三人のキャップランプがキラキラ光る岩肌を照らし出して 十五センチほどの厚みがポッコリとれて、次の空洞が見つかった。 いた。この小空洞はも早や重金属ではなく、もろそうな砂岩のよう 穴をあけてくぐりぬけるとまた同じような小空洞だった。地表へは な岩でとりかこまれており、あの渦まくガス体はなく、かわりにう いでるために、今度は天井に穴をあけた。五つ目の小空洞の天井に すい青色のガスがただよっていた。じっとうずくまっていると、岩穴をあけると、ど「と砂があふれ出した。 肌が三人目がけて押し寄せて来るような息苦しさが、次第につのつ 「ここは駄目だ ! 」と会田が叫んだ。 て来た。 「早く、横手の壁を破れ ! 」艇長は野津にどなった。「生き埋めに 「酸素はあとどのくらいある ? 」艇長はポツリときいた。 なるそ」 「一時間半ですね」会田はヘルメットの中のメーターを見て答えた。 横手の壁をくぐりぬけ、次の空洞の天井に穴をあけてもぐりこむ 「ここにはいってからもう一時間十五分たっています。 巡察本と、艇長はその小空洞の横に、注意しながら小さな穴をあけた。の 部が捜索隊を出してくれるでしようか ? 」 そいてみると、直径二米ぐらいの長い洞穴が走っていて、砂が急斜 「出してくれた所で、一時間半で我々を発見できるかな ? この星面をうずまいて猛烈な速度でなだれおちている。三つ目の小空洞を

5. SFマガジン 1971年8月号

第二十八星区の O*-Äー 580 附近でその渓流星を発見した時は、 山本艇長はそう言って、操縦装置の方へ手をのばした。 巡邏交替時間の十時間ほど前だった。 「いやだなア」と野津は唇をとがらせた。「また超過動務だ」 「石が転がってきます」と、レーダー係の会田が報告した。「右舷「つべこべ言わず、本隊と基地に連絡しろ , 艇長は威厳を見せて言 十五度二十一分三秒、距離二千キロメール、進行方向は った。「定期航路に警報を出す事になるかも知れんそ。四百億トン 「大きそうかい ? 」と野津がようやくひげのはえかけた顎をつき出となると、今まで出会った石コロの中で一番でかい」 して言った。 「直径は約四十キローー・わりと大きいな。質量は千四百億ンぐら 三十分後に、巡邏艇七〇一号は、天界の風来坊から百二十キロの いですね」 位置まを近づいた。マイナス六等に輝くシリウスの照りかえしをう 「すると比重は三より少し大きいくらいだな」と山本艇長が巡邏用けて、その星は割りと平坦な、丸い表面を、テラテラと鱗のように 航星図をながめながら言った。「速度は ? 」 光らせていた。 「 O ー 0 に対して毎秒二十五キロメートル。目下の軌道は O *-Äー 「いやな星だな」と野津はヴィジスコープをのそきこみながら言っ 549 球面区に対して、百十三度の角度で切線方向をとっています」た。「何となく不潔な感じた」 艇長が航星羅針儀の下のスイッチをいくつか押すと、回転する透「お前のニキビ面よかましだ」と会田が言った。 明な球の中にポツンと赤い光点が現われて、ゆっくり動き出した。 「だけど僕の顔はあんなに大きな穴はあいてないぜ」と野津が抗議 「うまくないな」と艇長は下唇を突き出すようにして呟いた。「シした。 星の表面には、所々、さしわたし数十メートルから数百 リウス定期航路の方へ行くそ」 メートルの、恐ろしく深そうな穴が黒々と口をあけていた。 「今進行方向がかわりました」と会田があわてて言った。「 o=- 「ガスが吹き出したあとだろうな」と艇長は言った。「大方この星 5 4 9 のに対して百十一度ー は軽石ででも出来ているんだろう」 「なぜふらっく」艇長はきびしい声で言った。 「あの穴の底に、何かもやもやしたものがありますよ」会田が倍率 「だって、私のせいじゃありません。せ。先様の気まぐれだ」会田は ハンドルをまわしながら眉をしかめた。「雲かな ? 」 レーダースクリーンをにらみながら・ほゃいた。「ほら、また変っ 「あれ、何かしら ? 」野津が・ほんやりした口調で呟いた。「あそこ た。今度は O*-Äー 548 に対して、百十四度ーー附近に別に進路をの、光ってビカビカしたもの」 動かすような質量はないんですがね , 急に艇長は眉根をけわしくして、ぐいと操縦レ・ハーをひいた。ス 「あのあたりではきっと空間が波打ってるんだよ」と野津が耳ざわクリーンの上で、脂切った星はゆっくりとまわり、その光ったもの りな声で言った。 は、丁度斜め上に来た。白っぽい、円錐形のその姿は、今は三人の 「とにかく追跡しよう。ーー・何て事はなさそうだが」 眼にもはっきり見えた。

6. SFマガジン 1971年8月号

横切「た時は、今度はガスが流れる坑道に出あ 0 た。かなり温度の的な遊星生物の頭脳侵略により、ある時は神経系を惑乱する浸透性 の雰囲気により、そしてある時は純然たる人間の精神生理上の原因 5 高い黄赤色のガスで、これは上の方へ向って流れていた。 により 「離れろ ! 」艇長があわてて叫んだ。「大変な放射能だ」 一一 0 隣りの、かなり広い小空洞に逃げこむと = 一人はまた一息いれ「野津ーー艇長をとめろ」会田は冷汗を流しながら囁いた。「艇 長、本気ですか ? 」 た。酸素は一時間分しか残っていない。 「一体我々は表面下何百メートルぐらいの所にいるんです ? 」野津野津はロをだらんと開いて、息をあえがせていたが、会田の声に はっとなって艇長の銃をかまえた腕にとびつこうとした。しかし一 がきいた。 ークを散らしなが 瞬艇長の手の方が早く動き、光線は紫白色のスパ 「わからん、押し流された時何度も曲ったから見当もっかない」 「先刻の空洞で、砂岩の上にいやなものを見つけたんですがーー」ら会田の〈ルメ , トをすれすれにかすめた。会田は横に身をなげ出 と会田が言 0 た。「何かの生物のあとみたいな条痕です。ナメクジし、野津は悲鳴をあげた。会田のすぐ後の壁の上から、銀色に光る とけた ( ンダそっくりのものが煮えくりかえりながら落ちて来て、 がはったみたいーー」 会田の体のすぐ横で、飛沫をちらしながらはねまわった。それは無 「君も気がついたか」そう言って艇長は腰の光線銃に手をやった。 数の偽足を = ョキ = ョキつき出し、みるみるうちに黒っ。ほく縮み、 「あれは生物だと思うか ? 」 「思いますね」会田は投げやりな口調で言 0 た。「き 0 とカノー。フはしの方から気化しはじめた。 スの下等生物みたいに、なめくじそ 0 くりな奴で、岩でもかし 0 て「射つんだ ! 野津、会田 ! 」艇長はどな 0 た。「とうとうお目に かかれたそ」 るんでしよう」 三人は銃をぬいて、やたらに引金をひいた。水銀の滴みたいな生 「本当になめくし型の生物ってのはゾッとしない」艇長は光線銃の 物は、たった今三人が通って来た壁の穴から、とけた ( ンダがにし 安全装置をはずしながら、じっと会田を見つめた。 「僕もなめくじと携帯ロ糧は大きらいですーー艇長、その銃口をどみ出すようにゆ 0 くりはい出して来た。重そうな銀色のド。リとし た液体が床にしたたりおちると、七十センチ四方ぐらいのアメし ( っちかへ向けてくれませんか。危いですよ」 しかし艇長は光線銃の銃口をびたりと会田の〈ルメ , トに向け状のものにわかれ、偽足をのばしながらうようよとはいよ 0 て来る のだった。彼等の通ったあとは壁も床もギザギザの条痕になった。 た。眼は白く無気味に、まばたきもせず会田の顔をにらんでいた。 「艇長、何をするんです。気でも狂 0 たんですか ? 」会田はさすが線源が切れる事を危ぶみながらも、引き金をひき 0 ばなしにして、 にかすれた声で言 0 た。ーー見知らぬ星に着陸した宇宙艇乗組員をそのいやらしい ( ンダ共をなめまわすよりしかたがなか 0 た。天井 おそ 0 た、数《の不幸な事件が一瞬頭をかすめた。その中には乗組と壁の境い目にも隙間があるらしく、そこからも銀色の斑点がにじ 員の一人が発狂して他の連中を射殺した話もあ 0 た。ある時は排他み出していた。足もとにしのびによ 0 た一 0 にまといっかれた会田

7. SFマガジン 1971年8月号

いて来る。 「社長を殺った連中はどこの奴らなんだ」 井田が男たちに訊ねる。 「私たちは三ッ星のガードマンです。ここからお連れするおふたり を護衛する筈でした。あいつらは多分緑声会の者でしよう」 背広を着たごっい男が、拳銃をしまいながら穴たらけのシポレー を見て言った。 。また緑声会が出て来ただど」 ☆ 深夜の青梅街道を、一台のダン。フカーがすっとばして行く。作業 しこいをフレンドホルダーに突っこんで唇 服に黄色いへル刈ット、 のはしにくわえ、冷たい表情でふそうの四トンダンプのハンドルを 握っているのは、雪泊の吉兵衛家の長男彦太郎である。助手席で通 過する町の名を読んでいるのは孫吉であった。ふそうの四トンダン 。フは意外にスビードが出る。いつばいに踏みこめば百キロは軽し 「健さんの気持がようく判るのう」 孫吉が言った。散々みんなにとめられたが、緑声会を放って置い たらこのあと何人に迷惑が掛るか判ったもんじゃない。そう思って ふたりで出掛けたのだ。緑声会のポスは上田吉五郎といって政財界 とのつながりを噂される大物である。 田無を過ぎると、やがて前方に西武新宿線が見えてくる。 「あれさ越えれば右折でねか」 「んだ、右折だ . ダンプカーは追い越そうとしていた白いカペラの鼻先をこするよ うに、プレーキを軋ませて強引に右折する。カべラは驚いてハンド ルを切り、彦太郎のダン。フと並んで右折するとガードレ】ルに激突 わが 、 0 る率が多いというのも、そこから説 ところが、ここに面倒な問題があ 明出来る。さらに、戦時中や戦争直る。それは、この臆説通り、女性の 後に男の子が生れる率が多いという生理周期の初めの頃に受精した卵が のも、通説のように戦争で失われた みな男の子となり、後の方に受精し たくさんの男性を補充するために、 た卵がみんな女の子になるとした 神秘的な自然の摂理によってそうい ら、二つの卵がほぼ同じ頃に排出さ う魔訶不思議なことが起るのだ、とれ、それらがほほ同じ頃に受精して いうのではなくて、長くはなれてい 生れる二卵性双生児は、男は男同 た配者との再会によって、そうい 士、女は女同士の双児として生れ出 うことに対する関心が猛然とまき起るはずで、男と女という組み合せ り、平時より多くそういう行為にふ は、出来ても、ずっと数が少いだろ けるために、これまた、女性の生理う、と考えられる。 周期の初めの時分に妊娠する率が多 ところが、事実は予想に反して、 くなり、かくて男の子が生れる率が 男と女という双児の組合せは、男と 多くなる、という解釈である。 男、女と女という同性双児の数と同 この臆説は、全く卓抜なものであ じ位多いのである ! 現に、この点 るが、この解釈は果して正しいので に関しては、ずっと古くから非常に あろうか ? 有名な研究があるのであるが、それ ジェームズ氏は、いろいろ各国の によれは、同性双児と異性双児の間 文献をさらに渉原した結果、第一次には、数においてそう差異はない、 世界大戦中および戦後、ドイツの数という結論になっている。 それは困ったことである。そし 人の研究者によって集められた証拠 の中に、それに対する的確な事実を て、ジェームズ氏の同僚の研究者の 発見したという。このドイツの研究中にも、こういう古典的な研究の結 者たちによる発表は、何故か今日ま 果を疑うとはとんでもないことだ、 で無視されて来たものであるが、第と非難する人も多いというが、ジェ 一次大戦中とその戦後、ドイツ軍事 ームズ氏によると、同氏がそういう 省によって提供されたデータにもと データを再検討した結果、同性双児 づいて、ドイツ兵の帰郷の際に子供の方が異性双児よりもわずかながら の産まれた状況を克明に調査した結多い、という結果が出た、という。 果、男の子が身ごもったのが、いっ 果して、臆測が正しいか否か、と も女の子がみごもった時期よりも、 も角男の児のほしい方は、一つ精々 女性の生理周期において阜い、とい 頑張ってみることですな : ・ うことを結論していたのであった ! ( 近代宇宙旅行協会提供 ) 世界みすてり・とびつくー

8. SFマガジン 1971年8月号

レビカメラをこれに取り まるでそこのけのは二〇〇度ほど。主星から二四〇應キロ離れたと 付けることにしている ころにある半径七五億キロの星クズの円盤で、中 話だが・ が、実験の結果による 実をいうとこの「落心には・フラック・ホールがあり、いまその中に吸 と、一寸先も見えない闇 とし穴」は、三十五年い込まれつつある。つまりここは星の墓場なの 夜でもプラウン管にはあ も前に、プリンストンだ」 りありと、まわりの風景 高等研究所長のオッペ 宇宙空間にあるプラック・ホールとはどんなも ズ や人物が撮し出されたそ ンハイマー博土が唱えのか。ここにひとつの巨大な天体があるとする。 ン レたことがある。もちろ光や電波などを出し尽し、エネルギーがなくなる 目の能力を高めるため 光ん″理論。として出しと、天体は自分の引力でちちみ始める。やがて原 に、これまで赤外線暗視 能ただけ。専門学者以外子核までつぶれ、ついには姿を消してしまう。天 装置が考案され、主に軍 性はそう気にもしていな体から出る光が、強い引力で外部に出られなくな 事用として使用されてい 高 るのだ。 かった。 る る。しかしこの装置は赤 これがプラック・ホールだ。ちょうど海のうず それが再びクロ 1 ズ け 外光線を送り、反射光を アツ。フされたのはこう潮のように、そこに入りこんだものは、宇宙船で キャッチするものなの をいうわけだ。キャメロも何でも出られなくなる。光でさえその中から出 で、相手に探知装置があ ン、ストザース両博土られない。いったん入り込んだら、巨大な引力の ス れば、役に立たなくなっ は、一九七〇年の国際ために、すべてが目に見えないほど圧縮されてし テ てしまう。 天文学連合総会で、英まうだろう。 だが自然光を集める集 マンチェスター大学コ理論的には考えられても、現実にそのような世 光装置を使えば、相手に パル教授が発表した論界があること、場所を示したことは初めて。常識 気付かれることは全くな 文に目を止めた。そのを超えた現象に慣れている天文学者たちも、キャ く、しかも映像に影など 論文は「ぎよしゃ座のメロン博士らのこの主張にはさすがにかなりおど が強調されることもな イプシロン星が伴ってろいているらしい。だが二人の博士は自信たっふ 。英国がどんな用途を考えているのかは知らな いる伴星は、主星から五三億キロ離れた軌道を囲り、こういっている。 いが、光学の世界に新しい道を開くものとなりそっている半径三二億キロの円盤状の惑星系だ」と 「宇宙の落とし穴、・フラック・ホールは広い宇 いうものだ。 宙の中にかなりあるようだ。ぎよしゃ座イ。フシロ この惑星系は太陽系のそれとよく似かよっておン星のほか、ヘルクレス座の八九番星もプラック ■宇宙の落とし穴 り、なかには地球のような生物が住むことのでき ・ホールと思われる。遠くの天体だけでなく、太 る惑星もあるかも知れない。孤独な地球人にとっ陽系のある銀河系の中心にも、このプラック・ホ 宇宙といえば数え切れないほどの天体が広大なてはうれしい論文だった。 ールがあるかも知れない」 空間に散らばっているもの , ーーというのが一般の だがキャメロン博士らは、計算の結果、首をひ 宇宙探査の手が、太陽系の外へ伸びる日が来た 人がいだいているイメージ。いや天文学者も最近ねった。主星は半径が太陽の二〇〇倍もある巨大ら、このプラック・ホールはその大きな障害とな まではそう思っていた。 な天体。コパル教授のいう通りなら、惑星の表面る恐れがある。天体だと思って引力のままへたに ところがその宇宙に「落とし穴」 ( プラック・温度は数千度になり、地球からでも直接観測でき近づいたら、落とし穴に吸い込まれることになる ホール ) があると米国の学者がいい出した。米航るはず。そして次のような新しい分析結果を発表かも知れないから。ご用心、ご用心。 空宇宙局ゴダード宇宙空間研究所のキャメロン、 ストザース両博土。宇宙空間に「落とし穴」とは「あらゆるデータを総合すると、この伴星の温度 : 1 に 8

9. SFマガジン 1971年8月号

いいいいいは日日いいⅱい ! いいロ日日い日いいい て叩くには価しない。ただ、氏がデカダン、アナーを買い占めてから一ヶ月半。テストもかまわず 広告 クロ、ニヒリズム等の出来あいの言葉で表現しょにやっと読破して、昨日七月号を買いました。 図書解説総目録 うとしたニュ ・ウェー・フの諸特徴は、「解放の比較してみるといろいろ変ってきていますね。 前提となる否定」であるとたけ言っておこう。 特に値段などは。しかしコラムもふえたし、イラ ■戦後二十三年間に国内で出版された全 いずれにせよ、自己否定と自己陶酔の区別もっストや表紙はものすごい進歩をしているように思 図書を網羅。解説・統計図表付。 かぬような浅薄な近代合理主義をもって、数々のわれます。 5 判 / 五五〇。ヘージ / 収録作品四千篇。 画期的な業績をあげつつあるニュー ・ウェープを昔のは良くも悪くも福島色が強かったの 靍頒価千八百円送料一一百円 叩こうというのが土台無理なのだ。 ですが、それが特に巻頭の文や日記の欄でとりわ それよりも重要なのは、氏の文脈の背後にあけ印象に残っています。 置申込先 ( 一五〇 ) 東京都渋谷区神宮前三の る、型にはめたい、管理し抑圧したいという衝動そこで今のに注文。まず巻頭の文はもっ 六の一石原藤夫方 である。 と長くしてもらいたい。次に日記欄の再開。なに 資料研究会 も福島氏をというんではない。森氏でも作家のも 大沼氏の、新しい生き生きしたもの ( ニュー ( 振替東京九五九四二 ) ウェー・フ ) に対する反発の底にあるのは、死体愛ちまわりでもけっこう。値上げにならない範囲 好症的な出口の無い「否定」であり、かってフアで、カラーベージをグラビアに。そこにコミック スや各コラムの写真を載せてもらう。 ッシズムの台頭の基盤となった心理構造である。 広告 ・ウェープにおける否定は新たな発展の次は個人あて。筒井氏の連載は毎号短かすぎは 間提をなす否定であり、この点においてニュー しまいか。せめて今の倍くらい載せて欲しい。こ ウェープ ( 解放勢力 ) は大沼氏 ( 近代合理主義 ) れは鳥人大系も同様。それからトータルスコー。フ を決定的に越えているのである。 について。近頃番組でやたらに映画番組がふ ( 静岡県沼津市大平池田二八七四の六五一一 えたので、ぜひ放送予定の作品を紹介してもらい 佐久間章孔 ) たい。乱筆をも返り見ず、値上け分以上の大発展 を望みつ ? : 先頃古本屋で団冊近くのの・ハックナン・ハ ( 埼玉県児玉町本町一一三〇小沢正人 ) 連フみたま刊 , 英最夫まュの発 佐常オ試っ今増年。道 , シを誌 」プの切がのだ筑介ッ等雑 人 2 部会イ刻を定め本り都紹イ論は O 絡町楽日夕復端予冊」日ぶはのデ評費 連浦倶の 先の 3 雲「動に」ての会 兼田 1 刊艦の刊 , 星田活 ) 画し秋 集市「創軍行季が「横る頁計と千名 編賀「のて底流。だ一はあ奪集又円 , 須く谷っ海ルたみジら徴判強特 弥横じ渋ら「バめぎ口か特 5 球ヴ・約 順県同 , 語浪イつれプ号と地一明員 田川も月が春バあ遅の 3 載「 = 鏡会 検奈名 2 株ー リをと初 , 連篇ウ 神プ年カ押の目冊本刻」 4 長一訳る誌 長 ( 一有 , 今注 5 日復伝 ( 完 = 翻いに 会明ル 1 の刷昨でには全列号未ニのて毎 正グ内印が形ででの雄近のた等せ行 S F 倶楽部 ( 東京 ) プアシ《ジン ~ ダ ( ロール 1 Ⅱ ll いいいいい日日Ⅲい JI フェスティバル 第三回目を迎えたフェスティ・ハル、内 容に変史がありますのでお知らせ致します。 期日七月二十五日 ( 日 ) 午前十時開場 七月一一十六日 ( 月 ) 正午開場 場所第一日東京洋服会館三階ホール 第二日北区滝野川会館三階ホール 内容映画、スライド十。ハネル討論、 戦略的ファンダム論、ゲーム、イ ズ、古書・ファンジン即売、イ ラスト映画ポスター展その他朝出 しもの。 参加費七〇〇円 ( 。フログラムプック、コー ラ代を含む ) 期日が迫っておりますので左記に参加費を 添えてお申し込み下さい 東京都豊島区南長崎四の十五の七平井康介

10. SFマガジン 1971年8月号

・、り・ド・響 - ・を第をいを を破裂させられて悲惨なもんだぜまったく。ほ 第創元「火星シリーズ」全「イシャーの武器店」、「武 次 ら、かすかに聞こえるだろう、リトルポーイもうⅡ巻を炻号 ~ 号と器製造業者」、プラウン「宇 2 可目 結構っていってるのが。 交換希望。手渡しも可。 宙の一匹狼」、「カーニ ( 繝大阪府池田市満寿美町バル」を ( 各一 0 〇円 ) で 「キャ。フテン・フ・ユーチャーかジョン・カーター で係 お譲りします。ただし手渡 を呼んでくれ。彼らなら助けてくれるかもしれな九の四田尻正史 ) れと ■キャプテン・フューチャし希望。 ( 茨城県水戸市 い」 ー全邦訳、入門、アナ千波町二八五一一青戸浩 ) ぼ ふん、おきまりの転向か、・ サマないね。そもそ ログ、号 ~ Ⅷ号、ぶ■、 4 、 5 、号 書れ も、おまえをこういう罰に処すと決定したのは誰倶楽部 2 号、世界つを火星、金星シリーズと交 迎葉て だと思う ? それは、キャ。フテン・フューチャー 映画大鑑、声の網、準級換希望。 ( 兵庫県明石市林 稿書先照を議長とする偉大なる英雄友の会最高会議なんだ市民、宇宙船野郎、自殺。三の十五の八稲田等 ) ンサルタント、億の妄想す■「アナログ」、「」 投封宛参・せ。ついでに教えてあげるが動議はキムボール・ キニスンから出されてな満場一致で可決されたんを適正価格でお譲りもまく ~ 年を適正価格でお譲 す。 ( 矚秋田県本荘市桜小つりください。 ( 网北海道室 路十七の二堰田和也 ) 蘭市東町五の二五の一一一 「どうしてキムボール・キニスンが : : : 」 への・ハラード 地獄へ落ちた・ハラード ■星新一のショートショーと鈴木満 ) ・ハラードよ ! 地獄の毒々しく煮えたぎる荒波おまえにエッドールの萌芽を感じたのかもしれ ト 5 冊を「新・進化した猿す置号より号迄お にさらされたる心地、如何。ここがおまえの終着なしな たち」と交換希望。 ( 都譲りください。 ( 都内世 「恩赦なんてのはないのか ~ 」 の浜辺。おまえはここで永遠に悶え苦しむがい 内葛飾区亀有一の十九の五田谷区太子堂四の四の一一 。地獄の海の波打際で、海に身を投げることも さあどうかな。浩宮様が結婚なさるまで待って南孝彦 ) 加藤方、大場安夫 ) ■ワイリー「勝利」 ( 二〇■創刊号 ~ 号迄適 得ず、さりとて陸にあがることもできないのだ。みるんだな。しかし、偉大なる英雄友の会の人た 「いったいそれはどうしてだ ? 」 ちは、石田長官とか武見会長ほど頑迷な方々じゃ 0 円 ) 、ヴォクト「拠点」正価格でお譲りください。 ( 一五〇円 ) 、「非の世界 ( 都内小平市津田町一五 教えてやろう。おまえには、レンズマンの呪いないから可能性がないこともないな。 ・傀儡」、「原子の帝国」、 一一六 ~ 一一四九奥寺敬 ) がかかっているからだ。おまえの好みの言い回し「しかし、恩赦というのは行政権の行使なのだか を使えば、これは地獄という外なる現実と内なるら、最高裁とか医師会には関係ないと思うが」 キムボール・キニスンの精神が融合して創りあげだまれ ! うつけもの。偉大なる英雄友の会最 一つの無知と偏見が定着しつつある。かって散 た状況なのだ。 高会議には三権全てが備わっているのだ ! 彼ら々無知から来る不当な蔑視に苦しめられた、その 「すると、これが内宇宙なのか : : : 」 ・ウェ は絶対に誤りを犯さない無欲の方々だからな。そ意趣ばらしでもするつもりなのか、ニー その通り、これこそ特出し的内宇宙さ。さあぐんな明白なことにも思い至らないから、こんな所ープを眼の敵にして喜んでいる手合は存外多い つぐっと煮えたぎる波が寄せてきた。ほらほら、 に来る羽目になってしまうのだそ、おまえ。 七月号てればーとに載った大沼純夫氏 熱い熱い波しぶきがおまえの膚に突き刺さる。そ「はあ、すみません。ところでーーあちちーーあの、血迷った頑迷な小党官僚的感の押しつけ の白い波しぶきは何だと思う ~ これまたおまえなたはいったい誰なんです ~ 」 がましい開陳などは典型的である。 の好みのコンテンスト・ミルクなんだ・せ。フッフ これは申し遅れました。わたしは・・。ヒア 自分の論争口調に酔っぱらい、自己陶酔してい ース化粧品株式会社地獄三丁目営業所のセールスるためお・ほっかない足どりの大沼氏の文章に、が 「助けてくれえー。典ちゃーん : : : 」 マンなんです。火傷に効果的な、偉大なる英雄友まんして附き合ってみると、氏の主張は全て、 典ちゃん ~ ああ、伊藤典夫のことか。心配すの会推奨の耐熱超高速冷却スキンクリームはいか「アングラは下らない」「デカダン、アナクロ、 ることはない。あいつも、オールディスもディッ がですか ? お安くしときますがねえ。 ニヒリズムは悪である」等の氏自身論証し得てい シ、も、ムーアコックもみんなみんな地獄の中 ( 都内世田谷区世田谷一の三九の一二山根方ない事柄を前提としている、いわゆる議論になら さ。オールディスなんか絶え間なく頭ん中で原爆 内島一郎 ) ない議論である。従ってその論旨を一々取り上げ