「見事な保存ぶりだな」 「この方がキャプテン・マクスウエルです」修道僧が熱心に言っ 「全力を注いでいますからね。建築物の大半は勿論後期パラーセナた。 様式です」 「僕はライ氏とかに会う筈だったがー 「この方こそライ氏なのです」 「特に尖塔は」 「寺院をご覧になるまで待って戴けませんか」 「どうそよろしく」ジェリーはクリケット・ハッグをおろした。 「こちらこそよろしく、コーネリアスさん」 寺院はむしろアヌダラブラの階段状寺院に似ており、琺瑯引きの 「まあそれはあなたの気持次第ですがね」 金属が精巧に十二層に積み上けられてそれそれに銀、青銅、黄金、 縞瑪瑙、黒禎や進宝石類が象嵌されていた。入口の上方には三つの キャプテン・一マクスウエルは唇を締めて紅い徴笑を作った。「ど 穹門が張り出し、いすれも倒立した > の字に似ていて重なり合ってうやらあなたの流儀は教訓的であるようですな」手を振って修道僧 いる。建物自体、あまりにたわわに熟した果実の重量を受けている、をさがらせ、影の中へと戻る。「我々が同志でないとしても、どん そんな果樹さながらに重圧に苦しんでいるように見える。彼らはそなものでしようか、かまわんじゃありませんか ? 」 の内部に入り、彫刻された象牙とチーク材の柱の間を縫うように進 んだ。彫刻の神々の内ではガネシュが主役となっていることが最も 多かった。 0 3 ・ 3 0 ソ連軍がプラハラジオビルの外側に陣取った。 「費用は当然ながら莫大なものです」修道僧が耳打ちした。「ここ からは脇道に入ります」 僅かな光が射し込んだその一画を大きく占領して純金の仏陀が緑 マンダレーのステイトラー ーヒルトンの竹張りの・ハーでジェリー 大理石の台座に横臥していた。仏陀は長さ六メートル、高さほ・ほ一一一は網カーテン越しに広い街路の両側をすばやく行ぎ交う人力車の列 メートル、ウソンのシャム派の様式による退廃的な姿である。彫像を眺めている 。・ハーは色褪せて在庫も貧しく、他に滞在客はという の厚い唇は徴笑の曲線であるらしいのだが、逆に痴呆的にすぼめらとラオスへ向う途中のドイツ人鉄道技師が二人いるだけで、室内を れているように見えた。 横切って向こうの隅で・ハーのビリャードの勝負を始めている。 ジェリ 仏像の影から男が一人、光の中に現われ出た。太って油の色であ ーの隣りのスツールのキャプテン・マクスウエルは一緒に 、深紅のトルコ帽を禿頭に載せている。両手はべ 1 ジ = の上衣の宿帳に記名した時に宗旨をプロテスタント、職業は技師と書いてい ポケットに隠されたまま。「あなたがジェリー マイア・コーネリアる。ジェリーはマレー人のパーテンにジャックダニエルズを注文し ス ? 白い膚をしておられるが。まだ東洋に来て日が浅いのでは : たが、十四キーアトも取られた上に味はまるで時計油だった。 「ここはちっとも変わらないな」マクスウ = ルが言った。スラ・フ系 2 9
るように見える。ジェリーがこの陰鬱な香高い部屋に入った時、子「ええ、勿論そうでしようね。何が起こるとあなたはお考えです 供はまるで何分間か呼吸を止めていたかのように大きく溜息をつい た。長い袖の奥から両手が現われ、片方ずつ椀木に置かれるが、そ「誰が知ろう ? 我々は希望に生きるのだ」 の精巧な装飾の木の椅子には彼の両脚が垂れ下がっている。「どう アンナ・ネウインが、豪華な錦織で盛装し髪はゆるやかに垂らし ぞお坐り下さい」 て、盆を手に、陰鬱な部屋の床いちめんに撒き散らされた座蒲団の 間をかいくぐるようにして近づいて来た。「どうそ、粗茶ですが。 ジェリーは歩兵帽を脱ぐと椅子の底に近い座蒲団に身を沈める前 に少年の大きなアーモンド形の眸を用心深く覗きこんだ。 私たちと遊んで下さるでしようね」 「喜んで」 「ライにお会いになりましたね ? 」 ジェリ 1 は暗く笑う。「君たちは双子になれるよ」 少年は徴笑して椅子の中で緊張を解いた。 「子供はお好きですか ? コーネリアスさん」 「存在する限りの物は何であれ好きになるよう努めているよ」 「私のような子供でも。私は違っているでしよう、。 こ覧のように」 少年は上衣のボタンを外して柔毛の . 生えた茶色の胸をはだけた。 「手を伸ばして、コーネリアスさん、そして私の心臓に手を当てて 下さい」 ホテルの部屋でマクスウエルはジェリーが装具一式を点検する ジェリーは身体を前に傾けて手を差しのべた。掌を子供のなめら、」 害り箸で爪の切れはしを拾い上げている。 かな胸に置く。鼓動は速く、そして不規則だった。再び子供の眸を「君、遠征軍側についてプレーしてくれているんだろうね、当然の 覗き込み、その奥に見た判別し難いものに心を惹かれた。一瞬、彼ことだが。気候のせいでダウンしなければいいんだが」 は長れを覚えた。 「涼しくなる前には暑くなるものですよ」 「あなたの銃を見せて戴けないでしようか ? コーネリアスさん」 「何がいいたいんだね ? 」マクスウエルは煙草盆に落したばかりの ジェリーは手を離して・フラウスの下に伸ばし、ホルスターから熱現地産両切葉巻の吸殻でコロナに火を点けながら、ジェリーが・ハ 線銃を引き抜いた。それを渡すと、子供は顔のそばまで引き寄せてグの帯金を外す様子を眺めている。 観察した。「こんな銃ははじめて見たー ジェリーはクリケット・ハッグを逆さにする。装具一式が竹製テー 「これは副産物なんだよ」ジェリーは凶器を回収しながら言う。 プルいつばいに喧しく散らばり、そして床面に転げ落ちた。赤いク 「コミュニケイション産業のね」 リケットボールはペッドの下に転がる。マクスウエルは一瞬面険ら 0 4 ・ 2 0 日ンビエト・タス通信によれば、ソ連軍はチェコスロ・、 キア指導層によってチェコスロパキアに招入されたものであるとの ことである。 4 ・ 9
エコスロ・ハキアの合法的な声のみを心に留めるよう懇願した。抵抗 ったが、すぐに屈んで拾い上げた。椅子を軋らせながらポールをジ せぬようにとの要請を繰り返した。「我々はこうした境界線を守る エリーにトスする。 ジェリーはポールを・ハッグに入れてプロテクターと一組のべイル能力を持たないのです」と述べたのであった。 を拾い上げた。「新品のクリケット道具の匂い。素晴しいじゃあり ませんか ? 」 「私はクリケットをしたことがないんだがね」 ウ・シ・ゼオン側から十六点取って攻撃を終え、ジェリーは今デ ジェリーは笑った。「僕だってそうなんですよ。五歳の時に歯をッキチェアに腰を下して観戦中である。事態は遠征側にとって膠着 叩き折ってしまってからは一度も」 的であるようだ。 「というと、暴力のことを考えているのかね ? 」 天王山は一九四八年初頭の数カ月だった。あの期間の詳細な年鑑 「何のことですかー が多くの事柄を黙示するであろう。正しくあの時、精神病は己れを 「私のどこが気にいらないというんだね ? 」 顕示し始めたのであった。それ以来、激烈化の一途である。一個人 「気がっかなかったな。多分僕は嫉妬しているんでしようね」 のなしうる事など所詮限りあるものなのだ。 「まあ、そんなところかね」 「僕はあなたのヨットに乗組んでいたことがあるんですよ。ほら。 テディベア号に。テムズ川の。フール区域で。登記はハンブルグにな 0 6 ・ 2 5 日ソ運軍はプラ ( ラジオビル外部のチェコスロ・ ( キア人 ってましたつけね ? 」 デモ隊に対して発砲を開始した。 「テディベアは私のヨットじゃないよ。コーネリアス君。そうであ ってくれたらとは思うがね。言うことはそれだけかね 「じゃ、きっとツアラブキンの船だったんだ、そうですよね ? 」 「君がマンダレーへ来たのは私のための仕事をするためなのだよ、 コーネリアス君「飛魚の値段を議論するためじゃない」 ジェリーは肩をすくめる。「あなたが火付け役だったんですよ」 「そいつは面白い」 ジェリー の着換え中にキャ。フテン・マクスウエルが化粧室に入っ て来て金属製ロッカーに凭れかかり、髪を梳いているジェリーの傍 で、太った左脚を右足で掻いている。 「試合の結果は ~ 」 「引分け。そちらの予想は ? 」 「ご同様」 「あちらではあまりへまはやらなかったようだな、君。不運だった 0 4 ・ 4 5 料プラハラジオは放送を再開し、。フラハ市民に対してチな、あんなふうに終ってしまうとは
」《ノロ ク第予 」 " に曳 膃単マ訳 てるし 0 、とて 1 り述チ べェ 0 にコ 0 チロ コキラ スア / 、 ロ共ラ キ党オ ア常は 全任動 軍幹向 は部を 抵会伝物お 抗がえ せそ ぬれ国 よを際 ' う判法 命断の 令し侵、 さて犯当、 れいと 完全性こそ常に彼の目標ではあったのだが、正義感がいつも コーネリアスは再びこの炎 足枷となってしまう。ジェリー・ 上する都市を見ることはないだろう。ただ高価なクリケット THE TANK TRAPERE 0 1969 by M. 代 00k. 日本ユニ・エイジ墨ンシィ提供
局から走り出た。 「ごきげんよう」彼女が呼びかける。「いつも頬笑みを」 卿の帽子は取り戻したくないんですか ? 」 「いい加減にしろよ、コーネリアス」 「じゃ何が欲しいんです、キャプテン・マクスウエル ? 」 「正義だ」 12 ・ 28 セテカはドプチェク氏が中央委員会の建物中に監禁さ「それじゃ僕と同じだ」ジ = リーは立ち上ってネルの靴に手を伸ば す。マクスウ = ルはウ = ・フレイ・アンド・スコット四五口径の銃ロ れていると述べた。 を上げて最初の一発を発射した。ジェリーは洗面器に激突し、そし て短い瞬きの内に視野が霞んでいった。彼の右胸には直径二十セン 裸のままジ = リーはべ , ドに腰を下して両切葉巻をふかした。彼チの傷が生じ、その中心に孔があ 0 て周囲は赤く襞にな 0 ている。 は東洋に食傷している。東洋は彼のアイデンティティに何一つ益し傷痕の緑に沿 0 てようやく血が噴き出し始めていた。「世の中には 恐ろしく馬鹿げたこともあるもんだ・せ」彼は言った。 ていないのだ。 ドアが開き、マクスウ = ルが拳銃を手にして肥 0 た顔に嫌悪の表二発の銃声の後、床に転が 0 たままで、ジ = リーはマクスウ = ル のず・ほんが落下したような、そんな気がした。彼は小さく笑う。マ 情を浮かべて入って来た。「君は、なんにも着ていないのか ! 」 クスウエルの声は朦ろげにではあったが凌辱的なものだった。「血 「あなただとは、意外だったな」 マクスウ = ルは撃鉄を起こす。「で、一体君は自分が何様だと思塗れの悪党め ! 人殺し野郎 ! おまんこ殺しめ ! 」 ジ = リーは転がって体の向きを変え、アンナ・ネ・ウインの桜桃 っているんだ、え ? 」 ・、・ツドの裏のスプリングに引掛っているのに気づい 色の靴下留め力へ 「あなたはどう思っているんです ? 」 マクスウ = ルは鼻で笑った。「当方の申し入れ、ご歓迎戴けますた。手を伸ばしてそれに触れると、愉悦のわななきが彼の全身を貫 いて走った。最後の銃弾が彼の脊髄の基底部を撃つのを、彼は感じ かな、ん ? 君を見ると私は反吐を吐きたくなる」 ていた。 「僕は、あなたが為替を手に入れる手助けになりましたか ? 」 彼は身震いし、そして漠然と意識する。自分の肉体の上にマクス 「そんな物は必要ない」 ジ = リーは、乱れたべ ' ド、アンナ・ネ・ウインがあとに残してウ = ルの廃物的肉体の、虫に刺された両手首の、まだ手に持たれた い 0 た伝線の入「たスト , キング、洗面器の上方の紐にぶら下 0 てままの温いウ = ・フレイ・アンド・ス = ットの、それらの重量を、そ 、・ツドの傍の床の上にある綿の座蒲団、衣裳箪笥のてしてキャプテンの呼気の中にある無煙火薬の匂いを。やがて、マク いるず・ほんへ 0 ペんにあるクリケ , ト棒、と視線を移した。「でもぼくはその方スウ = ルは彼の耳元に何事か囁きかけ、そして彼の顔の辺りに手を がうれしかったんですけれどね」彼は両切葉巻を抜き出す。「枢機伸ばして用心深く瞼を折り返した。
ジェリーは一日中郵便局の周辺をうろついた。彼の打電には何のとジェリーは考えたが、少年は駈け出して慌しく裏通りへ曲ってし 返電もなかった。しかし、それが却って朗報なのかもしれない。旧まった。 市街のあるーに入ると、スウェーデン人フォーク歌手に追い払わ ジェリーはどぶに唾を吐き棄てる。 れた。流しの人力車を拾って城壁廻りをした。ネックレスと櫛を買 っこ 0 く ・スウェ通りでは、追い越そうとする市街電車に撥ねられ そうになり、電信柱に倚り掛っていると、カラン・カクサ保安刑事 07 ・ 00 日スポポダ大統領がラジオで個人的声明を行なって冷静 二名に旅券の提示を求められた。旅券は彼らに感銘を与えた。彼らさを要講した。侵略に関する説明は私には出来ないと彼は述べた。 が舗道上の群衆の中をうろついて靴磨きの少年を検挙し、あとから 徐行してくるトラックの上に押し込むのを、彼は眺めていた。カタ ルシス的行為だ、丁重なやり方とはいえないが。 ジェリーが熱線銃のトランジスタを点検する間、マクスウエルは ふと気づいてみると、路上には人の姿はなかった。ジ = リーはブ仕度の出来ていない寝台に横たわってその様子を眺めている。「他 ラシと・ほろ切れと靴墨を拾い上げる。箱に収めてそっと近くの店のには仕事がないのかね、コーネリアス君 ? 」 戸口に置いた。何人かが姿を見せ始めていた。市街電車も動いてい 「あれやこれややっていますよ」 る。向い側の歩道上に、ジ = リーはキャプテン・マクスウ = ルの姿「政治上の説得工作というやつはどんなものかね ? 」 を見た。技師は疑ぐるような眼付でこちらをみつめていたが、見ら「こりや一本取られましたよ、キャ。フテン・マクスウ = ル」 れていることに気づくとすぐに快活に手を振った。ジ = リーは知ら「うちの僧の話によると、君は、政治上の信念をもっということは ないふりをして・ほろの日除けの影へと引っこんだ。店舗自体は通り神への信仰を保つことと同じように幼稚なことだと言ったとか」マ にあるよその店と同じく一時閉店となって、扉もシャッターも重いクスウエルは腰帯をゆるめた。 南京錠がかけられている。或る扉の羽目板に、布告が糊で貼られて「そいつは事実なんですか ? 」 いた。「ビイー・ダウン・スー マイアンマ・ナインガン・ドウ」 「それとも君は、これが言いがかりだとでもいうのかね ? 」 ジェリーは熱線銃の組立てを終えた。「それも一つの可能性です とジェリーは単語を拾った。では、これは当局の公式告示なのか。 ジェリーは、街路に行き交う人力車や自動車や電車、そして時折見ね」 えるトラックに眼を走らせた。 やがて靴磨きの少年は戻って来た。ジェリーは道具類を指し示 す。少年はそれを拾い上げると腋に抱えて歩き出し、ステイトラー ーヒルトンの見える広場へと向った。ついていっても悪くあるまい 0 8 ・ 2 0 " 。ヒルゼンラジオは「チェコスロ・ハキアにおける最後の 自由な放送」であるとして自らを述べた。 ヒーダ 8 9
0 2 ・ 15 ⅱウィーン・チェコスロ・ハキア間すべての電話回線が切 ・ ( ッグだけを携行品として彼は予定の軍用舟艇に乗ってドウ ・フロヴ = ク兵站部へ、そしてビルマへ向かう汽船カオアン丸断された。 に乗船して時間通りに到着した。 ジャンクの群を押し分けて船が停泊地をみつけたのちにジ = リー 車は緑の稲田の中を進んだ。遠くにマンダレ 1 の城壁が見える。 は上陸し、ラングーン公共浴場に足を運ぶと、そこの三キーアトの ー・ ( ンを脱いで肩のホルスターを隠ジ = リーは顔をこす 0 た。「こんなに暑いとは思 0 てもみなか 0 た 個室で褐色のサージの背広とタ せるゆったりとした凝った刺繍付のロシア風ブラウスに着換えた。 「おや、そうですか ? 寺院の内部は少しは涼しいですよ」修道僧 ・ ( ッグから一足の白いネルのソフトなアラビア風長靴と昔風なアス トラカンの歩兵帽を取り出す。満足のゆくまで変装すると彼は浴場の眼は曲りくねる白い道路に向けられている。 ジ = リーは窓を巻き下した。埃が・フラウスをまだらに染めたが、 を出て輪タクに乗り、仏教の修道僧が彼を待っている検問所へと向 「ライは寺院で待っているというこ 彼は払い落とそうともしない。 ったのだった。 とだったね」 修道僧の陰鬱な顏は黒い「 ( ーグマン」鬚で縁取りされており、 聖衣を剥奪されたのプ。デ = ーサーのように見える。地方産修道僧は頷いた。「そうするようあなたが彼に電話したのでしょ のインクでもつめ直したらしいペンテルペンで安全通行券に署名しう ? 0 ーネリアスさん、あなたは子供が殺せますか ? 」 ながら彼はジ = リーにまばたきした。「彼が今日こちらへ来ていま「試みることは出来るだろう」 すよ」 「最悪だな」ジ = リーは指の先で歩兵帽を整え、それから修道僧に 0 3 ・ 3 0 日プラ ( ラジオ及び幾つかの中継所の送信が途絶えた。 自分の熱線銃を渡した。修道僧は肩をすくめてもの珍しそうにみつ め、やがてそれを彼に返した。「オーケイ。行きましよう。車が来 ています」 マンダレ 1 の屋根屋根はすべて黄金か磨かれた真鍮である。表面 ( どんな銃も独自のしらべを奏でるものだ ) ジ = リーは・ほそりと呟 がガラス状になった城門を車でくぐる時、ジ = リーは色の濃い眼鏡 歩哨小屋を過ぎて古いほろ付べントレーの駐車場所まで行く途をかけた。建築様式はおおよそ素朴であり、また幾分醜怪でもあ る。仏教というよりむしろヒンズー的なものが感じられ、装飾上の 中、修道僧の欝金色のウ 1 ルのカ 1 ディガンは微風に波打った。 ・特徴としては大胆な彩色の悪鬼や伝説上の獣、下位の神々など多様 性があった 9