ⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢツ・ - イエンス・トヒ。ック日ⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢ聞ⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅢⅡⅢⅢⅢⅢⅢⅧⅢⅢⅢⅢ間ⅢⅢⅢⅢ日 いったいどちらが本当なのかーーーという疑問る放射性ョウ素 131 をみても、その空気中 がわいてくる。 ところがこれに対し、科学技術庁、電力会社濃度は、ムラサキッュ などは「ムラサキッュクサの突然変異の増加クサに突然変異を起こ (. → は、原発の放射能によるとは考えられない」とさせるのに必要な濃度寒〕一・・、・・、、一 強く反論する。それによると、ムラサキッュクより小さいという。 しかし市川教授らは サの雄しべの毛は、放射線ばかりでなく温度、 湿度、日照度、降雨量、紫外線、オゾン、塩①放射線以外の要因と 分、自動車の排気ガス、農薬などによって敏感突然変異との関連を調 に突然変異が現れる。それに原発から出る放射・ヘたが、明らかな関連 は認められなかった②を 線は自然放射線量に比べはるかに少ないから、 仮にムラサキッュクサの突然変異の原困が放射地方自治体や電力会社 線だけだとしても、そのほとんどは自然放射線の行っている環境放射 第植 である。たとえば、原発から空気中に放出され能測定結果は、空間の ガンマ線量 を物理的計 ~ ・ 器によって、 測定したも ので、これ第 プに対し、ム ラサキッュクサの突然変異の増加わるのは放射能の危険信号なのだろうか。原発 ア は、植物体内に濃縮してとり込まれ周辺の住民の不安はつのる。 このほど福井県高浜町、福島県福島市で相次 一た放射性物質から細胞が被ばくした ロ結果を示すものだーーなどと主張いで開かれた原子力安全委員会 ( 吹田徳雄委員 クし、ムラサキッュクサの有効性を強長 ) 主催の公開ヒアリングでも、地元住民から 「ムラサキッュクサの変化は、本当に原発の放 サ調している。 クこうして、原発推進派、反対派の射能によるものかどうか」との質問が続出。通産 ュ主張は平行線のままだ。ムラサキッ省資源エネルギー庁の担当官は「放射能による ュクサは放射能の検知器なのか、そものとは考えられない」と否定に懸命だった。 サれとも幻の検知器なのか。そうした反原発派の人達はいう。「巨大なもの ( 原子 ラムラサキッュクサ論争がはてしなくカ技術 ) がちつぼけなものに弱点をさらけ出す ムたたかわされる中で、とにかく原発象徴的なケースだ」「ムラサキッュクサの必死 反対派による文学通り「草の根運の警告を無視するな」 動」ともいえるムラサキッュクサで可憐な花と巨大な原子力とが奇妙なコントラ の原発包囲運動が毎年展開されつつストを描きながら、ムラサキッュクサ論争は今 9 後も活発化し、はてしなく続くことになりそう ある。 雄しべの色が青色からピンクへ変だ。
のだから、花の毛の観察から得られる突然変異 のデーターは数多く得やすく、かなり精度の高 8 いものとなる。 このムラサキッュクサの鉢植えを原子力発電 所の周辺にいくつか置き、雄しべの毛の突然変 異の観測によって原子力発電所から放出される 微量放射線の影響を調査しだしたのが市川定夫 埼玉大学理学部教授らのグループだ。観測は一 九七四年に中部電力浜岡原子力発電所 ( 静岡県 ) の周辺からスタートし、その後、関西電力高浜 池見照二 原子力発電所 ( 福井県 ) や中国電力島根原子力 カット / 島津義晴 発電所 ( 島根県 ) などの周辺でも実施された。 アメリカ、カナダへも市川教授が出張して、反 巨大科学で人類のエネルギーの重要なにない年生園芸植物である。北米産で、明治時代に日原発市民グループらに「ムラサキッ = クサ学 手の一つである原子力と可憐な草花とは、どう本に伝えられた。日本に在来の野草でどこにで校」を開いて、観測方法を実地指導し、いまや みてもつながりはなさそうだ。だが、実のとこも見られるツュクサとは遠い親類に当たるが、 ムラサキッュクサによる反原発作戦が各地に次 ろ、関係がおおありで、小さな草花一つに原子日本のツュクサとは違うものである。ッュクサ第に広がりつつある。 力が揺れ動いているのである。 の方は初夏から初秋にかけて、青色の小さな花ムラサキッュクサの雄しべの毛の観測は、市 ビッグサイエンスに相対するこの草花は「ムを咲かせるが、花びらが一枚退化していて一一川教授の指導のもとに、地元の教員、公務員、 ラサキッュクサ」である。このムラサキッュク枚。そして雄しべに毛がはえていない。 学生らの協力で行われ、このデーターの分析に サが原子力発電所から排出される徴量な放射性これに対しムラサキッュクサの方は、春からよると、いずれの原発の周辺でも、雄しべの毛 物質をキャッチする原発の監視役であるのかな秋にかけて咲き、花の色は青紫色。花びらが一一一の突然変異率は原子炉運転期間中の風下で高く いのかーーをめぐって「ムラサキッュクサ論枚あり、六本の雄しべには毛が密生している。 なっている。 争」が、原発推進派と反対派の間で巻き起こっ花は直径三 ~ 五センチで、ツュクサより大きい こうしたことから市川教授は「ムラサキッュ ているのである。 のが特徴だ。 クサの突然変異を高める原因は、原発から放出 ことしも春が訪れ、花の季節がやってきた。 茎の先端に五十個以上の花のつぼみが集まっされる放射性気体廃棄物以外に考えられない」 ムラサキッュクサも花を咲かせる。色も臭いもていて、そのうちの一個または二個が毎朝順番とし、突然変異率から逆算して雄しべは百五十 味もない放射能がひそかに流れ出していることに咲き、一日でし・ほんでいく。六本の雄しべに ミリレムないし三百ミリレム被ばくしているは を、はたしてこの小さな花は知っているのだろは、それそれ五十本ないし九十本の毛が密生しずだという。 うか。ムラサキッュクサの花言葉は「尊重」でている。その毛は、顕徴鏡でみると、二十個な地元の地方自治体や電力会社が原発周辺で行 ある。「花に現れた変化は放射能によるものだ」 いし三十個ほどの細胞がジ = ズつなぎに並んでっている環境放射線の測定結果によると、原発 「いやこの変化は気温など、放射能以外の原因いる。 の運転で最も環境放射線が増加した静岡県浜岡 によるものだ」という人間たちの言い争いに対この細胞は普通は青色だが、気象状況や放射でも、その増加は年間七 ~ 九ミリレム程度とい し、ムラサキッュクサは「私の変化をもっと尊線などの影響を受けると、突然変異を起こし。ヒ うことになっているので、ムラサキッュクサか 重し、真実を見きわめてほしい」と無言の訴えンク色に変わりやすい。一個の花に三百本ないら逆算された被ばく線量は、地方自治体や電力 をしているようでもある。 し五百本もの雄しべの毛があり、しかも一本の会社の測定結果より一一十 ~ 三十倍も多いことに ムラサキッュクサは、ツュクサ科に属する多毛が一一十ないし三十個もの細胞からなっているなる。 サイエンス・トピック 花と原子力