あなをかし 、・緑式部タイムトラベル日記巻三 0 L しし て多 ししレし 0 ロ 0 00 ロ 宮中も月末ともなると、 給ケを受取ろうとする大宮人て長い列がてきる。 しか 0 一っ早′、王・にしごいし」 朝早くから仕事を放り出して来るため、 宮中の機能は止まってしまうのだ この事態を憂いた怒る源氏は、緑式部に 「昭和の世てはどうしておるのか報告すべし」と指令を発した。 なぜか返事は早かった。 「給な、手渡されす銀行の預金口座といふところへ入れられる。 しかして、働く者は好きな時間に必要なだけ引出すなり」 更に追伸があった。そこには 「その月に出張したる者には それがしの金額が加味さるるものなり」 と朱文字て大きく書かれていた。 みなさまのお役に立っ 三和彳
少年科学探偵小説「海野十三全集」表紙 の作品をならべ、かなり内容は充実していたが、取次店 。物、との衝突のために、わずか一号で消えてしま「た。こう して、ジンクスができあがってくる。 ( 〈星雲〉について の詳細は第二十二回参照のこと ) 囹室町書房、元々社そして : ・ 昭和三十年一月、室町書房より、日本で初の本格的海 外翻訳シリ 1 ズが刊行された。シリーズ名は、世界 空想科学小説全集で、その第一巻がアイザック・アシモ フの『遊星フロリナの悲劇』 ( 『宇宙気流』 ) 。翌月にでた 第二巻がアーサー・ O ・クラークの『火星の砂』。どち らも抄訳ながら、なめらかな訳文だった。 『アメ 1 ジング・スト 1 リー ズも、全十巻を予定していながら、二十六年六月、第八 ズ』日本語版とちがって、 巻をだしたところで挫折してしまった。翻訳作品でない 作品選定も文句なしにいいし、このシリーズは成功する シリーズも失敗しているのだ。 かに見えたが、あっけなく、二冊でおしまい。一般受け 同じ年、同じ月にスタートした、国産、翻訳のシリー しなかった理由はよくわからないが、結局のところ売れ ズが同じように失敗に終ったのは、戦後の界の前途なかったのだ。 の多難を思わせるに充分であったが、事実、この後、日 まだ戦後の混乱状態から脱しきっておらず、精神的に 本界はいばらの道を歩みはじめる。 も物理的にも貧しい日本人には、、 ′ード指向の本格宇宙 ジンクスとは関係ないが、昭和二十八年、純文学畑の小説を受け入れる余裕は、とてもなかったのだろう。と 石川達三がちょっとおもしろい作品を発表している。アもかく、こうして、ジンクスは、ますます足場を固めて ノチュートピアの『最後の共和国』だ。アシモフ いったのだ。 ( ジンクスが足場を固めるっていうのは、 のロポット工学三原則とは、まったく異なった著者独自変な表現だけど ) のロポット法などが描かれ、・ほくなど捨てがたい作品だ と思うのだが、現在でも、評価はあまり高くないようだ。 先日、江戸川乱歩、原田三夫両先生と三人で、科学 ジンクスの話にもどる。昭和二十九年十二月、森の道 小説についての座談放送を行った際、ほんとうに面白 社から日本で最初の専門誌〈星雲〉が創刊された。 い・・が紹介されずにいる不満を嘆いたが、その ・メリル、・・ハインライン、クリス・ネ・ヒルら 不満が、此の度誕生した本叢書刊行によって満たされ イ : る 6
でに、三十五年もたってしまったのた・ それだけに、コレクターの立場からすると、本の探し がいはあるらしいのだが、・ ほくのような戦前作品の紹介 人には、非常にきびしい時代だ。 一薈囹終戦直後の出版 しかし、しかしだ。それでは、この時期にどんな というわけで、今回は読者のご要望にお答えして、戦が出版されていたか、まるつきりわかっていないのかと - - 図 後の出版状況などを、かんたんに見ていくことにし いうと、そんなことはない 。この、きわめて困難な作業 よう。正直いって・ほくは、このあたりのことについてはに挑戦し、なんと十一年も前に、インデックスを作成し あまり強くないし、また自分のやる仕事でもないと思ってくれた人が、ちゃんと存在している。われらが界 ているから、ほんとうは書きたくないのだが、ごぶさたの大先輩石原藤夫さんだ。 だけしておいて、質問にお答えしないのも申しわけない 石原さんは、昭和四十四年に野田昌宏さんと共同で設 ので、かんたんに触れておく。 立した、シャンプロウブレスというファン出版社から、 昭和三十年代になると、ある程度、界の状況もは 『 ()n ー図書解説総目録』という五〇〇ページを越える つきりしてくるが、二十年代の出版を系統的に追う大インデックスを出版してくれた。昭和二十年から昭和 のは、・ほくにはかなりむずかしい。ともかく、この時代四十三年までに、日本で刊行された関係図書の総イ というのは、どこから、なにがでているのか、見当がっ ンデックスだ。 ( 後に続篇もでている ) 、刀 / し 非常に詳しく調べられており、の書誌的な研究を する人にとっては、ぜったいに欠かすことのできない座 右の書だ。あいにく、現在は絶版だが、近く復刊される 由。その際は、昼メシを抜きにしても、・せひ購人するこ とをおすすめする。「日本こてん古典」の単行本は 買わなくても、この目録は買っておいたほうがいし さて、このインデックスを開いて、まず、・ほくが調べ てみたのは、敗戦によって軍国主義に別れを告げ、アメ リカ型の民主主義国家となった日本で、最初の単行 本はなにかということだったが、これがあんがいつまら よ、つこ。 子′、カ守ー 最初の (-ng-q 単行本は、海野十三の『蠅男』なのだ。 といっても怪奇小説に近いし、戦前作品のリ・ハイ・ハル だし、ちょっと、がっかりした。昭和二十一年三月に自 、峯を第 s ま毒をこ
「 S F マガジン」創刊号表紙 界科学冒険全集は、非常に順調に巻を重ね、翌々三十三 年に全三十四巻を予定どおり完結。しかも、・ヘリャーエ フ、ハインライン、ウォルハイムらの作品に混えて、瀬 川昌男の本格宇宙小説『火星に咲く花』を送りだすとい う快挙をやってのけた。 昭和三十二年に、第一号を刊行する同人誌「宇宙塵」 は、三十一年の夏には始動を開始していた。 そして、昭和三十二年十二月、早川書房は、故福島正 実、都筑道夫氏らの尽力によって、ハヤカワ・ cn シリ ーズの前身であるハヤカワ・ファンタジイ・シリーズの 第一冊、ジャック・フィニイ『盗まれた街』を刊行した。 さらに、二年後の昭和三十四年十二月、本誌マガジ ンが誕生。ここにおいて、昭和二十五年の『アメージン 米英第一線級作家の傑作を、これだけ揃えたこのシリグ・ストーリー ズ』日本語版にはじまった、翻訳出 ーズが挫折したのは、出版社が小さすぎたことと、その版は必ず失敗に帰するというジンクスは終止符をうつこ 翻訳の悪さだった。ともかく、おどろく・ヘき珍訳・誤訳とになったのだ。 の連続で、二十五年を経過した現在でも、誤訳の話とい 自分でも予想していたとおり、すいぶん荒っ・ほい紹介 うと、いまだに、 このシリーズの名前がでてくるくらい になってしまったが、終戦直後の混乱期から、はじめて ひどかった。 成功するシリーズであるハヤカワ・ファンタジィま このシリーズが、室町書房シリーズの、あるいは石泉での、おおよその日本出版の様相は理解いたたけた 社シリーズの訳文であったら、おそらく、のちのハヤカ ことと思う。 ワ・ファンタジイ・シリーズの出現を待たずに、最初の ここで、触れなかった単発作品や探偵小説雑誌の 成功した翻訳出版になっていただろうことは、想像特集にも、いくつか見るべきものがあるが、これは、こ するに難くない。 のあたりの状況に詳しい他の研究家の筆を待ちた 惜しいことではあった。なんにせよ、ジンクスは、こ こでも生きていた。 けれども、そろそろ、この不吉なジンクスが破られそ うな気配はあった。元々社シリーズに三カ月遅れてスタ 1 トした講談社のジュヴナイル・シリーズ、少年少女世 “ー 70 =
S•F : 1 日発行冫第 21 を第 8 号 . 第和 35 年 4 リ 12 日第三種咫物認昭和 34 年 12 リ 1 日国東局特別扱認第誌第 682 号 - 昭和 55 年 8 リ 1 日印制・発行 ! 毎リ凵可 マガジン 19 アメリカ・ファンタジイ & SF 言志寺約 第 6 回ハヤカワ・ SF コンテスト く最終選考会・誌上再録〉 今日泊亜蘭 川又千秋 く傑作短篇〉 伊藤典夫 眉村卓 小松左京 Sc た〃 c S ビ c 膨 / 砒わ〃 & 月 c 0 〃 / Fa 厩
第七回「ハヤカワ・コンテスト」 明日の U)LL を創る新人を求めます 小るって御応募ください ーーー応募規定ーーー ・未発表の小説にかぎる。 選考委員小松左京氏 ・枚数四百字詰原稿用紙四十枚以上、百枚まで。 ( 必ず三枚程度の梗概をつけること ) 眉村卓氏 ・締切昭和五十五年十一月二十九日。 ( 当日消印有効 ) ・発表本誌昭和五十六年七月号誌上にて。 石原藤夫氏 ・宛先〒川東京都千代田区神田多町一一 5 早川書房第七回「ハヤカワ・コンテスト」募集係 ・原稿は縦書とし、鉛筆は不可。必す右側の二カ所を紐て綴 伊藤典夫氏 じ、住所、氏名 ( 本名 ) 、年齢、職業、電話番号を明記する ・該当作のない場合、仕作を何篇か選ぶこともある。当該作 賞金 品には、応分の賞金を呈する。 入選第一席二〇万円・当選作の著作権および上演、上映権等、ならびにこの作品 から生する一切の権利は早川書房に帰属する。 入選第二席 一〇万円 ・原稿は、 たとえ返送料が添えてあっても一切返却しない。 入選第三席 五万円 ・募集要項および選定結果などについての問合せには一切応 しない 卍 0 戸 0 6
か、特に。 盾村いや、これ、中間小説誌にいいんじ ゃないですか。 小松いや、もう古いよ。あれは、そうだ な、昭和二十年代の誌に売るといしカ もしれない。 伊藤「宇宙塵」初期の作品に比べると、 ずっと達者ですよ。 小松あとでこれ、堀晃にチェックしても らわないといけないんだけれども、一般相 対性理論とまったく矛盾せずに時間を越え るというんだろう。 眉村そのへんのところがちょっとわから ト松あれでいいのかどうか。 眉村そんなに知っている博士が、質量が 無限大になることを最後まで気づかずにい るというのがおかしい。 伊藤ほくは、最初に質量のことが気にな ったんですよ。そうしたら、最後になって 博士が質量のことに気がつく。 小松質量も潮汐でやっちゃったというの はおもしろい 盾村話が最後にだんたんエスカレートし ていくところがおもしろいですね。 小松はて、怪しいな、と思いながら、あ っと思わせるところが何カ所かあるんだ。 たとえば重力で加速するというやつ。だけ ど亜平面みたいなものがつくれるような段 員、直美と出会う。彼女はサンサル共和国の ■最終候補作品のあらすじ■ ( 順不同・掲載作はのぞく ) 中継電子脳によって起こる情報の虫喰い現象 ( 流通情報の一部の欠落 ) を調査するために 派遣されたのだった。アキラは、直美の調査 「宇宙船タイタニック号」 に協力をし、情報の虫喰いの原因が、サンサ 円卓朋代 ( 八九枚 ) ル共和国の生体電子脳にあることをつきとめ 火星に住む探偵、ウッドハウスは、失踪しる。生体電子脳は人間の脳と同じ構造を持っ ため、いかにして人間とわかりあえるか、と た火星の権力者の娘の捜索を依頼されたが、 娘は殺されていた。一転、殺人事件の解決を いう悩みを持ち、それによって通過情報を歪 目ざす彼は、手掛りを追ううちに、「タイタ ませていたのだ。アキラは、超小型電子脳を 手に生体電子脳を心理攻撃し、破壊する。 ニック号」という宇宙船の名に行きあたり、 その船に同乗して星へ向かう。当初移民船 と思われていたその船は、やがて学術調査船「夢魔のふる夜 らしいとわかる。それは、星人なる快楽を 水見稜 ( 一〇九枚 ) 提供する生物の調査に向かっていたのだ。 星人を調査する人々は次々と快楽のとりこと ヨハネスは、チコ・・フラーエと共同研究を なって死んでいく。そして、ウッドハウスはするべく、彼の天文台を訪れる。しかし、・フ 「タイタニック号」は調査のためでなく、快ラーエはヨハネスに冷淡で、彼の研究は進展 楽に対する実験台として送り込まれたこと、 しない。研究も私生活もうまくいかないヨハ しかも至上の快楽とは創造の快楽であることネスは、ウラニアという謎の女と出会い恋に を知りつつ、死んでいく。 落ちる。そんな時、イタリアのガリレウスが 望遠鏡を用いる観測をしているという話を聞 き、ガリレウスに会いに行く。しかし、実は 「生体電子脳の悩み」 ウラニアは超巨大コン・ヒュータが時間、空間 石坪光司 ( 一一六枚 ) にわたってはりめぐらした素子衛星の生みだ 太陽系電子情報システム社のアキラは、世した幻影だった。しかもその幻影が自我を再 界人工知能会議に出席するため、カリブ海の構成して統御不能になっていたのだ。超巨大 小国、サンサル共和国へ来ていた。だが、彼コンビュータはガリレウスを使い物質界を撹 はそこで世界電子脳システム運転公社の調査乱し、それに対抗したウラニアは全エネルギ 4 5
「剥製師 M の秘密」表紙 ろこびで許してしまうし、今回の話の進めかたが、 史的な形式でなければ、さらにスト 1 リイを追うのだが 。残念リ ) ー 9 宀い宀 昭和一一十三年三月には、『ゴジラ』の原案者として名 高い香山滋の名前が見える。最初の短篇集『剥製師の 秘密』 ( 江戸書院 ) がでているのだ。香山滋は、いわゆ 〕亠る本流の作家ではないが、戦前の小栗虫太郎や高橋 鉄の系譜に連なる秘境耽美小説作家で、とは深い関 係にある。日本の歴史を語る時には、やはり忘れら ( ( 、纛れない存在だ。 ( 経歴等、第二十二回参照 ) ジンクスはじまる しゅうい ないりんがいりん 真白い円錐状の山である。その周囲には内輪外輪の昭和二十五年四月、誠文堂新光社から、怪奇小説叢書 姿も整然として火山の跡を残した美くしい山が見られの角書で、『アメージング・ストーリーズ』日本語版が てんかい ふもと ました。火山の麓には広い / \ 平原が展開されていま三冊同時出版された。そして、このシリーズが、翻 じゅもくすがた す。不思議なことには一本も樹木の姿が見えません。訳出版は必ず失敗するという奇妙なジンクスの引き金を そうぞう 扨ては、地球で想像して来たように、月の世界には せいぶつ 生物はいないのかも知れないと思った。 Amazing Stories はアメリカで一般大衆の好評を 「次郎、月には生物がいないようだね」 ものたす 「兄さん、生物がいなかったら物を尋ねることは出来博している月刊雑誌である。日本でいう推理小説とか ませんなア」 科学小説とかに似ているが、これよりも更に仮空的な しかた たべもの さんぽ ものであり、異常な好奇的内容を盛ったものである。 「仕方がない、食物はあるのだからその辺を散歩をし これに対して日本には適切な表現がないので、仮に怪 て、何か見つかれば研究の資材にしようじゃないか」 となり ばあ やくそく みやげ 「お隣のお婆さんに約束したお併の土産は買えないな奇小説と訳した。今回、その発行所 Ziff Davis 会社 の好意により本社が翻訳権を得たので、毎月出版され わら ている同誌の中から、とくに面白いと思われるものの と、次郎君が笑った。 みを選定して、この叢書にまとめたものである。これ ( これが、明治、大正期の作品なら、ぼくはもう、大よ により読者は目下アメリカで流行している新らしい分 えんすいじよう せいぶつ 4 ・
冒険科学小説「怪鯨艇」表紙 二十二年にかけては、ほ・ほ海野十三の作品一色。二十二 年には、酒井七馬『怪ロポット』、高野てつじ『謎の怪 光線』、西田静二『月世界探検』などのジュヴナイル の名が見えてくるが、内容は不明。うかつなことはい ・ほくの推測では、これらは史的には、ほ えないが とんど紹介の必要のない作品群ではないかと思う。 この三冊は所持していないものの、翌二十三年に出版 ジル された同類の砦小二郎『人間タンク』、吉川延『戦慄の 、を ) 宇宙』などを読めば、ある程度、推測はできる。試み に、『戦慄の宇宙』の冒頭の一部を紹介してみよう。 ちょうそくど 超速度ロケット機 ようしようひじようひこうきず 太郎君と次郎君の兄弟は幼少から非常な飛行機好き けんきゅう 由出版株式会社から刊行されている。 で、飛行機の研究ばかりしていましたがそれがまたズ かがくしゃ てんさい 翻訳戦後第一号のほうも、おどろくような作品で ・ハぬけた天才で、科学者など佛へも寄りつけない程度 はったっ はない。『蠅男』に遅れること一カ月、昭和二十一年四 に頭が発達しているのですから、全く世界中で一番の てんさいじ 月に牧陽社というところから、ジュール・ヴェルメの 天才児と云っても好と思うくらいです。 げんしばくだん けんを・う さいきん 『怪鯨艇』が刊行されている。ごそんじ、『海底二万マ 最近になって、ロケットの研究を始め、原子爆弾に りよう ちょうル ) ・、きゅう しよう イル』の翻訳で、三冊本の第一冊だ。 ( 註・この本は、 使用されているウラニュームを利用して超速級の 石原さんのインデックスには載っていない。つい先日、 ケットが出来あがりました。 古書店で見つけたものだ。石原さんにして、資料を入手 しんくうところ そくりよくていど その速力の程度は大変なもので、真空の所だったら、 し得なかった本らしい。この一事をもってしても、この こうせんはや 当時の作品調査のむずかしさをわかっていただけること太陽の光線の速さよりも十倍も二十倍も早いと云うの ですから夢のような怪物が出来あがったものです。 と思う ) たんけんけいかく そのロケットを利用して星の世界の探検を計劃し初 国産作品、翻訳作品ともに、これより以前に刊行され めました。 たものがあるとも聞くが、未確認。とてつもない内容の ちきゅク ほしせかい 星の世界と云っても、地球から星までは大変な距離 作品が書かれていたり、翻訳されているとおもしろいの しゅうい です。一秒間に地球の周囲を八回も廻る早さで進んで も六十五年もかゝらねば達することの出来ない、アル 石原さんのインデックスによれば、昭和一一十一年から たいよう ぎより 、ロ 62 .
ト◆・◆・ . ド・◆・◆・い ・①・①・①・①・①・ミ 分・①・①、①・①・① ・もぐ蝨・・も・ ①・①・①・①・① 玲・↑ぐ ; : 診◆・↑・↑ー 歩・も・も・・◆・↓ ・◆・◆・◆・◆・◆ ・も・◆・↓・も・◆・も要 ・◆・も・◆・◆・い , ↑・↑を↑・↑・①・い ・◆・◆・◆・◆・も・ミ ト↑・↑イ↑・↑・◆・い ト◆・・◆・も・◆・い ・◆・◆・◆・◆・◆・・ ト◆・◆・◆・◆・◆・い ト・◆・◆・◆・・↓を ト◆・◆・・◆・◆・、 ト◆・・・も・・◆・い ト◆・◆・◆・◆・◆・い ト・も・・も・も・も 4 ト・ 0 ・・↓・も 0 ◆・い ・ / 三◎ぐシ◎く・ ↑・①・①・①・①・毬 ト◆・◆・も・◆・・も宿 を◆・◆・◆・◆・◆・い ・◆・ ◆・◆・ ・も・・◆・◆・い ・・◆ またまた、たいへんなごぶさたをしてしまった。実に 問をいただいた。その中で、もっとも多かったのが、若 一年と二カ月ぶりの登場だ。いくら、前々回より不定期い読者からの、太平洋戦争後の日本界の出版状況ー 連載になったとはいえ、これは少し、ひどすぎる。 ーことに昭和二十年代の作品紹介と、翻訳出版失敗 当然、読者諸兄姉には、平身低頭しておわびしなけれのジンクスについて教えてほしいというものだった。 ばならないと、ころだが、・ ほくの体型は、ごそんじのかた これには、少しばかりおどろいた。マガジンを読 はごそんじのように、もともと平身であり低頭であるかんでいるようなファンなら、二十年代の作品はとも ら、これ以上は低くなりようがない。しかも、あまり失かく翻訳出版失敗のジンクスなんて「だれでも知っ 礼をしすぎてしまったので、なんといってよいやら、おていると思っていたからだ。 わびのごとばもない。 けれど、考えてみれば知らなくても、ちっともふしぎ ことばがなければ、これはおわびのしようがない。そではない。現在二十歳の読者は、マガジン創刊の年 れではしかたないので、おわびはしないことにする。 に生まれた人なのだ。この人たちがに興味をもちは ーと、まるで反省の色なく、久々の「日本こてん古じめたころには、もう、そんなジンクスなんて、界 典」は幕をあける。 には微塵も残ってはいない。 翻訳出版が必ず失敗し ごぶさたをしているあいだに、また、いろいろとご質たなんて、とても信じられないだろう。そう、戦後はす , 第六十一回急ぎ足・戦後日本史