恒星船 - みる会図書館


検索対象: SFマガジン 1981年12月号
258件見つかりました。

1. SFマガジン 1981年12月号

oA s 入土 1 1 席席場曜 3 4 料自 曜 7 席 0 0 . 指 0 0 , 。祝 を円円一日土 分 29 本休 30 , 本演分 ニ越 6 ・ 入土 1 圧 場曜 け日水 ◆八 = 8 于ロ s 時 イ昊 ヤけ月 言瞿ル 8 轢 1 7 三円演時 1 越、ン筌晶 6 のの みみ 日本橋三越劇場ⅱ月公演好評前売中 / 三越ロイヤルシアター月公演 シェイクスピア / 作 小田島雄志 / 訳・木村光一 / 演出 出演 / 栗原小巻・西東秀一ほ 29 第 士い

2. SFマガジン 1981年12月号

フロンティアスヒ。リットか息づく都会派のためのファッション R MERI NICE D Y 日本橋三越・本店 2 階 オスカー・テ・ラ・レンタショップ 全国の三越各支店・提携店でも同時発売 東京・日本橋 ニューヨークデザイン界のリータ、オスカー・デ・ラ・レンタ。 この秋のテーマは、、 Nice Day Very . American 常にコンテンボラリー・ファッションを創造するオスカーは アメリカを表現する開拓時代の大地や自然をテーマに 求めました。大然素材ウールにオーソドックスなストライプやグレンチェックの柄を アースカラーにまとめたスーツは、身体にフィットして、激しい動きにもスムース。 機能性に富んだデザインは、、 Good Taste" な男の世界を強く印象づけます。 その他ワイシャツ、ネクタイ、靴、鞄、ベルト等、トータルて、古きよき時代の男に・ く写真の品〉オスカー・デ・ラ・レンタ ; ダブルプレストスーツ ( 毛 100 % ) ・・・ 65 , 000 円 電話東京 ( 03 ) 24 碣 33 Ⅱ

3. SFマガジン 1981年12月号

な議論をするべきだと思います。ともかく、最近 編集後記 の″てれぼーと 4 は、おもしろくなってきている でしよう。活発な御意見をお寄せください。 ■についての議論というのは、それこそ今日泊氏の連作シリーズが完結しました。登場 を読み始めた子供のころからやっていたような気人物の生々としていることは、やはり職人芸とい , がしますが、いまだにケリがつく気配はありませうものでしようかーー、独特のムードを持った外惑 叫ん。当然のこと、といってしまえばそれまでなの星界が、一冊になって刊行される予定です。御期 : ですが、考えてみると不思議な気もします。二十待ください。 号 年ほどもそれについて考え、話しつづけてきたのさて、今月、會津信吾氏の「科学冒険時代」、 月 難波宏之氏の「サイ・ファイ・セット」が都合にⅢ告 ⅶですから。 こんなことを書いたのも、ここのところア = メより休載となりました。楽しみにしていた方には予づ 年い功 ( 今 ) Ⅷ号 論を中心にして、さまざまな意見が編集部に寄せ申訳けありませんが御諒承ください。 木浦 寒さにむかう今日このごろ、皆様いかがお過 ) 」Ⅲ次 8 中られるようになったからです。そして、そうした 鈴火 手紙を読んでいると、以前に比べて、本当にしでしようか。編集部では、今月号と並行して十 ・は拡散しているんだろうな、という実感を抱かさ二月増刊号の編集におおわらわ。まさに、ひと足 れます。それそれの議論の当否は別にして、とも早い師走の気分に浸りきっています。こうして、 かく議論をたたかわせる土俵そのものが、まった私達は季節感に混乱をきたし、日本の美しい心を 叫くかけ離れています。たとえばという言葉そも失っていくのでしようか。恐ろしいことです。 のものにしても、あれはそもそもサイエンス・フ最近、涙腺が故障したのか、泣き虫になってし イクションの略なのだから、そこを前提とするべまい「エデンの東」や「チャンプ」など泣きじゃ くって観てしまいました。そして、今月のディッ きだ、と誰かが言いだせば、いや、サイエンス・ フィクションという言葉の桎梏を解き放って単なシ = の作品で感きわまり、涙が滂沱。こんな不思 . る記号化することが、の発展につながる、と議な設定で泣かせるディッシ = という人は恐ろし いう意見が返されます。これは、に対すい人です。亀和田氏の作品は都合により次回の掲 ( 池 ) る解釈の違いというよりも、とはどうあらね載になりました。御了承ください。 : ばならないかーーーそこに関わる問題だと思いま■年に一度のこととはいえ、普通号と臨時増刊号 rn-æマガジン一九八一年十一一月号 ( 第二十二巻 。この普通号が終わっても、息 ⅶす。前者に対しては、狭い枠組にとらわれるな、が重なるときつい 十二号 ) 昭和五六年十二月一日印刷発行発行所 いという反論が出されるでしようし、後者に対してつく間もなく増刊号が眼前に立ちはだかっている 東京都千代田区神田多町一一の一一郵皿早川書房 〔は、野放図に拡大解釈するならば、そもそもという、ま、そんな趣向になってるわけです。 東京 ( 二五四 ) 一五五一 ( 代 ) 発行人早 ーなどと称する必要がないのでは、といわれるでし三省堂ストーリーコンテストの入選作品は 川清編集人今岡清印刷所誠友印刷株式会社 ( 田 ) よう。どちらにしろ、少なくともファンであ一月号に掲載させていただきます。 ■ く読切〉 夢枕獏 ; 三森下一仁 キングズリイ・エイミス - : 大原まり子 く連載〉 「レダ」⑥箋 = 栗本薫 「我らが安息の日々」⑩き : 鏡明 く連載コミック〉 「銀の三角」第三部②き 三萩尾望都 三省堂 SF ストーリーコンテスト入選作品 ( 飛浩隆 ) 三安田均のアメリカ SF 情報② 「スペース・クラフト・ショップ」「 S F ェンサイクロべディア」「石原博三 ま士の S F 研究室」「野田昌宏の S OW 」「科学冒険時代」ほか好読物満載 ! 272

4. SFマガジン 1981年12月号

ー特別企画・連載⑩ー THE ENCYCLOPEDIA OF SCIENCE FICTION SF 工ンサイクロへティア ピーター・ニコルズ編 浅倉久志・伊藤典夫監修 大野万紀訳 Copyright ◎ RoxbY Press Limited 1979 9 . 略語および記号 A S F : アスタウンディング・サイエン ス・フィクション誌、および ( 後 年の ) アナログ誌。 F& S F : ファンタジイ・アンド・サイ ェンス・フィクシュン誌 TWS : スリリング・ワンダー・ストー リーズんじ、 ニューワールズ誌 NW : : アンソロジー 医 : 版による題名の異同 : 加筆 は : 改訂版 : 短篇集、またはひとりの作家による 長篇のオムニバス版 區 : 複数の短篇を加筆改訂し、長篇のか たちに統合したもの 前 : 戦前にしか邦訳のない書名 : 抄訳 * : 訳註 : 参照 J : マクシム・ジャクボウスキー J G : ジョン・ガスタフスン D P : ディヴィッド・プリングル 1 . 邦訳のある作品には邦題を添え、未訳作 品は原題 ( または英訳題名 ) のみ記した。 2 . 原題のうちイタリック体で表わされてい るのは単行本、引用符 ( “つでかこんで あるものは短篇。 3 . 邦題も 2 にならい、単行本は『』で、 短篇は「」でかこんだ。 4 . シリーズ名は、未訳のものも含めて日本 語で表記し、《》でかこんだ。 5 . 作家名の中には、あえて慣例に従わず、 原音に近い表記をとったものがある。 ( 例 : ヴァン・ヴォート ) 6 . 本文中のポールド書体は、本事典中に項 目の立てられている見出し語。またポール ド書体の年号は、初版発行年。 7 . 映画および TV ドラマについては、日本 で公開された作品には邦題を『』でかこ んで添え、原題をイタリック体で示した。 未公開作品は原題のみを示した。ポールド 書体の年号は、本国での製作年。 8 . コミックは《》でかこんだ。 筆者 J C : ジョン・クルート ー・ニコ / レス・ P N : ビータ M J E : マルカム・ J ・エドワーズ チャベック、カレル CAPEK, KAREL ( 18 囲ー 1938 ) チェコの作家。そのおびただしい作品の 中には、戯曲、長篇小説、短篇小説、架空 旅行記、それに驚くほど高齢でチェコの大 統領となったマサリクを P R する書物が少 2 刀

5. SFマガジン 1981年12月号

なくとも二冊含まれている。一般に最もよ く知れわたっているのは、二つの戯曲「 R UR 」火 . U. . ( 1921 ; 英訳 1923 ) と、 画家 / 作家である兄のヨゼフ ( ベルゼンの 強制収容所で 1945 年死亡 ) と合作の「虫の 生活」加三ん 0 ん襯 ( 1921 ; 英訳みイ み / / 襯 1923 ; 何度かの改題の のち、普通 The 2 として知ら れる ) だろう。 R. U. R. とは、ロッサム ズ・ユニヴァーサル・ロポツツの、、頭文 字〃であり、ロポットの名を世界に広め た。チェコ語で、それは、、強制労働〃とい った響きをもつが、戯曲に登場するのは、 われわれの連想しがちな金属からできたロ ポットではなく、抑圧されたアンドロイド の労働者階級なのである。戯曲自体はかな り象徴的なもので、チャベックの代表作と はとても言えない。「虫の生活」は、さま ざまな節足動物が、明らかに人間になそら えた行動を、ヴォードヴィル調で展開する もので、ときに痛烈な効果を上げている。 もうーっの戯曲、「マクロボウロス家の 秘法」。 M 。た ro. 第記。 5 ( 1922 ; 翻案 The イ 4 ん , 020 の S c 1927 ) には、 300 歳 の女性が登場し、彼女の長命の秘密と死が 語られる。これはヤナチェクのオペラの原 型としてよく知られている。 S F の読者にとっては、チャベックの何 冊かの SF 長篇小説のほうが、より興味の あるところだろう。まず To 4 na 4 0 ん切 0 ( 1922 ; 英訳 The み房 0 ん rg 927 ) は、彼の他の小説と同様、見 かけは軽い調子の諷刺作品である。一人の 科学者が、無限に近いエネルギーを生む原 子力装置を発明し、それを解き放ったこと で世界は根底から揺さぶられることとな る。そして、最後には破減的な戦争がまき 起る。 K 囮ん ( 1924 ; 英訳 1925 ; 圜み〃 A 襯な勸地 ) でもまた、一見さりげ ない偶発的なルートをたどって、究極の災 害がひき起される。一人の変り者の発明家 が、たまたまとほうもない力をもつ爆発物 を見出し、その結果は予想されたものとな るのだ。 この二つの長篇と前記の戯曲で、チャベ ックは、社会制度をはかないもの、それが 公言する善意を疑わしいものと決めてかか る東欧人特有の敏感な政治意識を、誇張さ れた暗喩へと活発に移しかえている。その 結果は、「 RUR 」の説得力のない楽観的 な結末のように、根強い希望を感傷的に謳 いあげることになりかねない。チャベック の、、小さな人々〃は、ときとして信じられ ないことに、歴史の力や人間の本質的な暗 黒面にうちかってしまうのである。 彼の作品の多くは最後の SF 長篇『山椒 魚戦争』 I s M あ ( 1936 ; 英訳Ⅳ 4 だ て。″ん 0 , な 1937 ) に見事に集約され こでは、南太平洋で明らかに搾 ている。 取可能な、不思議な海棲種族、、山椒魚″が 発見され、たちまち二枚舌の博愛の大合唱 下に奴隷化されてしまう。階級闘争と社会 正義のイメージが瀰漫する中、山椒魚が徐 徐に人間的性質を獲得し、主人たちにそむ き、人間を完全に排除するため諸大陸に洪 水を起こすという過程には、階級闘争と社 会の不平等のイメージが豊富に現われる。 意外なことに、この作品は極度に洗練され た軽い調子で書かれているのだ。 ( メイン ・ストーリーとびったりと適った、印刷上 および叙述上の実験も数多くなされてい る ) 。同書を見てもわかるように、チャベ ックの最大の衝撃力は、最も強烈な SF の 恐怖と予見を、皮肉に徴笑をうかべつつ、 だが、あくまでひるまずに直視する、その 能力にある。 〔 J C 〕 その他の既訳作品ーー『長い長いお医者 さんの話』 Davatero pohådek ( 團 1932 ) 、 『ひとつのポケットから出た話』 Povidky 名 druké kapsy ( 図 1929 ) 、など。 270

6. SFマガジン 1981年12月号

ケイボン、ポール CAPON, CHARPY) PAUL ( 1912 ー イギリスの作家。また多年映画および T V プロダクションの編集者・管理者をつと めている。小説は、推理小説を含む多くの ジャンルを手がける。最初の SF は三部作 で、 The 0 訪 & 舫 Su れ ( 1950 ) 、 T ん 0 〃 4 既れ ( 1952 ) 、 D 。加 ( 1954 ) からなり、その 一部は BBC ラジオで連続放送された。内 容は、太陽の反対側に隠れていた地球タイ フ。の惑星の発見を扱い、その星のユートピ ア的生活が悪辣な地球人の搾取の脅威にさ らされるというものである。ケイボンの大 部分の SF は児童向けであり、『ラジオ星 の宇宙人』 The Ⅳ 0 イお ( 1953 ) 、 The 確。れ。〃 ( 1955 ; 物理学 ) 、『謎 のロポット星』 ~ ん 0 み 05 , 0 こ刊 4 れ ( 1955 ; 圜ん 0 A M00 の、〃 g ん T わ ( 1960 ) などがある。大人向きの長 篇では、ね the T M 〃 I Ⅲル ( 1956 ) が、人間の代謝機能を通常の何分 の一かに落とす薬物を使って、三人の人間 が未来へ旅するストーリーだ。彼らは、き わめて魅力的で興味ぶかいユートビア社会 ケイボンのユートピアは、通例のユー トヒ。アに比べて退屈でもなく説教臭も少な に着くが、女性だけは必要な心理調 整に適応できない。ケイボンの筆さばきは 巧みであり、堅実な未来社会を一風変った ふうに創り上げる。彼はイギリスの若い読 者を数多く SF に導いているといえるだろ 〔 PN 〕 年秋季号の欠落を除けば、季刊のペースを ら 1944 年春季号まで、 17 冊刊行され、 1 3 アメリカのバルプ雑誌。 1940 年冬季号か CAPTAIN FUTURE キャプテン・フューチャー誌 269 パフ・リケ 確実に守った。発行元はべター ーションズ。編集者は、レオ・マーギュリ ーズで、モート・ワイジンガー ( 1940 ー 41 ) とオスカー・ J ・フレンド ( 1941 ー 44 ) がそれを助けた。 スタートリング・ストーリーズ誌、スリ リンゲ・ワンダー・ストーリーズ誌の姉妹 誌として、キャプテン・フューチャー誌は流 イ丁のスーパーヒーロー・パルプ雑誌 ( ドック ・サヴェジなど ) に相当するものを、スペ ース・オペラにも確立しようとする試みだ った。各号には、背が高く、元気満々、赤 ートン、別名キャプ 毛のカーティス・ テン・フューチャー ( 雑誌に載っている副 題では、、科学の魔術師″、、明日の男″ ) の冒 険を描く長篇が、必ず一本は掲載される。 助手の三人組、、、巨大な金属ロポット、グ ラッグ″、、人工の、合成アンドロイド、オ ットー″、、生きている脳、高齢のサイモン ・ライト″の手を借りて、彼は邪悪な ( た いていはまぬけな ) 敵をつぎつぎと打ち破 こうした作品群は、二冊を除い っていく。 てすべてエドモンド・ハミルトンが書き ( 作品リストはハミルトンの項参照 ) 、と きにはフ・レット・スターリングなるハウス ・ネームが使用された。後にペーパーノくッ クでも再刊された。キャプテン・フューチ ャー誌が戦時の紙不足の犠牲となって廃刊 してからは、このキャラクターはスタート リング・ストーリーズ誌に断続的に登場し た。キャフ。テン・フューチャー誌は、同時 期の姉妹誌と同じく、臆面もなく子供つぼ いところが魅力だった。 〔 MJE 〕 ( この項まで安田均訳 ) カーネル、 E ・ J CARNELL, E(DWARD) JCOHN) ( 1912 ー 72 ) イギリスの編集者、アンソロジスト、リ テラリー・エージェント。第二次世界大戦 III

7. SFマガジン 1981年12月号

直後の英国 SF ファンダムにおける著名な メンパーであったが、 1946 年にニュー・ワ ールズ誌の編集者としてプロとしての経歴 を開始した。わずか 3 号を出した後、出版 社は倒産したが、ファンダムからの援助を 受けた彼は、 1 盟 9 年に彼自身の会社、ノヴ ア・パフ・リケーションズから、同誌を復活 させることに成功した。彼はまた同社のも うひとつの雑誌、サイエンス・ファンタジ イ誌の編集を、第 3 号である 1951 年冬の号 から 52 年以降、ウォルター・ギリングスよ り引き継いだ。ノヴァ・パフ・リケーション ズの第 3 の雑誌もまた彼が編集したが、 れはラリイ・ショウのサイエンス・フィク ション・アドベンチャーズ誌の英国リプリ ント版であった。英国版の最初の 5 冊、 19 田年 3 ー 11 月号は、すべてアメリカ版の リプリントだったが、 1959 年 1 月号からは オリジナルな英国の雑誌となった。同誌は 1 3 年 5 月号をもって廃刊されたものの、 他の 2 誌は 1964 年半ば、ロバーツ & ヴィン ター社に買い取られ、編集者が変わるま で、カーネルによって編集が続けられた。 以後彼はオリジナル・アンソロジーのシリ ーズ、 ew W ケ″ g SF を創設し、 それはハードカーの単行本として彼の編 集の下、 N Ⅱケ″切 gs SF 1 ( 1964 ) から W ケ″切 gs SF 2 プ ( 1972 ) まで出版された。後者は彼の死後出版され ている。カーネルはまた、 S F ブック・ク ラブの選定者でもあり、多くの英国 S F 作 家たちのリテラリー ・エージェントを勤 め、さらに国際幻想文学賞の共同設立者で もあった。普通テッド・カーネルとして知 られている彼は、英国 SF のほとんどあら ゆる分野に関係し、少ない利益で熱心に働 き、いつも良心的で誠実であることが知ら れていた。英国 SF に対する彼の貢献は、 おそらく個人として他の誰よりも大きいだ ろう。彼自身の好みが保守的なハード SF IV にあり、ケネス・フ・ルマーや E ・ C ・タフ・ といったその方面の作家たちを数多く送り 出したにもかかわらず、彼がまたマイクル ・ワールズ誌と後に ・ムアコックのニュ 強く結びつくことになる多くの作家たちに も、積極的な励ましを与えたことを忘れて はなるまい。それはプライアン・オールデ イス、 J ・ G ・パラード、ジョン・ブラナ 、そしてマイクル・ムアコック自身を含 むニュー・ウェープの作家たちである。ム ・ワールズ誌の編集を継 アコックカーニュ 承した裏には、彼の支援があったのだっ た。カーネルはまた少数の再録アンソロジ ーも編集している。議ツれれイ ( 194 の、Ⅳ 0 24 ん e Ea ん ( 図 1952 ) 、 Ga TO 襯 0 " 03 ( 1954 ) 、 Ga ね the & 0 ” ( 195 の、 The 召 t From Worlds & / 化 F / け / 0 れ ( 図 1955 ) 、ん 4 襯みプ & 0 肪 S ぉ 1964 ) 、 Weird S ん 4 襯召 00 れイ ( 図 1965 ) 、召 N にー仏 r ″ g SF ()Ø 1971 ) がそれである。 〔 P N 〕 カー、ション・ティクスン CARR, JOHN DICKSON ( 1906 ー 77 ) アメリカの作家。長い間イギリスに住ん でおり、初期の有名な推理小説の多く、例 えば『三つの棺』 T ん丑 0 〃 03 〃 ( 1935 ) 、『死の時計』 D Ⅳ 4 なん ( 193 の、その他カーター・ディクスン名 義で書かれた作品などは、ムードたつぶり な舞台をイギリスにとっている。こみいっ た密室物やそのたぐいに対するインスビレ ーションが薄れた後、そしてドイルに傾倒 して伝記『コナン・ドイル』 The ん & だみん ur Co 〃れ D ん ( 1949 ) を著し た後、彼はファンタジイの色彩をもったミ ステリを書き始めた。しばしば過去に時代 設定され、そのうちのあるものでは、現代 の探偵が 17 世紀や 19 世紀初期の英国へ ( 一 268

8. SFマガジン 1981年12月号

種の時間旅行によって ) 転移し、そこで殺 人事件に巻き込まれたりする。その種の作 品には『ビロードの悪魔』 7 ' ん住 D れ , ″ e ん ( 1951 ) 、『恐怖は同じ』 Fear な the Sa 襯 ( 1956 ) ( カーター・ディクス ン名義 ) 、『火よ燃えろ ! 』翔 ! ( 1956 ) がある。初期の長篇『火刑法廷』 T んお 4 g C04 ( 1937 ) は明白にフ ァンタジイであり、『カー短篇集 1 』 The 学。 r 印 Queer CO 襯第切な ( 1940 ) に収録された話のあるものは事実上 〔 J C 〕 のファンタジイである。 『夜歩く』 その他の既訳作品 Ⅳ記召 Night ( 1930 ) ほか多数。 カー、テリイ CARR, TERRY ( 1937 ー アメリカの作家、編集者。 1950 年代に長 く多作なファン・ライターとしての経歴を もつ。彼のファンジンのひとつで、ロン・ ェリックと共同編集したファナック Fanac は、 1959 年にヒューゴー賞を受けた。彼は 1960 年代に入ってもずっとファンジンに書 き続け、時おり編集をしていたが、ついに は 1973 年にベスト・ファン・ライターとし ーゴーを受賞した。 て二度めのヒュ テリイ・カーの初めて出版された小説は "Who Sups With the Devil ” ( 1962 ) であり、彼の初期作品の多くと同様、 F& SF 誌に掲載された。彼は決して多作な作 家ではなかったが、しかし時おり発表する 短篇は考え抜かれた独得のものであった。 例えば巧妙な時間旅行テーマの一変種であ る "Brown Robert" ( 1962 ) 、また「変身 の祭り」 "The Dance of the Changer ( 1968 ) は異星人の文化 and the Th ree ” をその神話のひとつを語ることによって表 現しようとする野心的な試みであり、そし て「オジマンディアス」 "Ozymandias" ( 1972 ) では、現代的なクライオニックス 267 の技術と古代エジプトの葬儀風習とを効果 的に対比させている。彼の短篇の大半は T んにん the E れイ the U れれ , “ ( 集 1976 ) に収録されている。初期のマ イナーな 2 冊の長篇のうち、て , の / 。れ / ) ℃襯 2500 ( 1964 ) はテッド・ホワイト との合作で、ノーマン・エドワーズ名義で 書かれた。もう一冊はⅣ市研 K の・ ( 1963 ) である。 C / ( 1977 ) はより 内容の豊かな作品で、遠未来に設定された テリイ・カー 宗教的寓話であり、挽歌の雰囲気を漂わせ ている。あまり多作な作家ではないため に、彼の作品は一般に過少評価されがちで あった。 最も良く知られているのは編集者として の面である。 1964 年から 71 年まで、彼はェ ース・フ・ツクスの編集者を勤め、そこで 、、エース・スペシャル″シリーズを発足さ せ、非常な成功を収めた。彼は 7 冊の年間 傑作選をドナルド・ A ・ウォルハイムと共

9. SFマガジン 1981年12月号

同編集し、また U れれ , 夜“ノ ( 図 1971 ) を 第 1 巻とするオリジナル S F アンソロジー のシリーズを発足させた。ェース社を去っ て後、フリーランスの編集者となって、 7 ' ん住お e 立 & 加 e 窺・ 0 〃 Year ( 1972 ) を皮切とする年間傑作選を続 けたが、このシリーズはいくつかの競合す る年刊選集の中で最上のものと一般に認め られている。 U れんもまた継続された が、こちらは一度ならず出版社を移り変わ った。彼はまた幅広い種類のリプリントや オリジナルのアンソロジーを生み出してい る。後者の注目すべきものに、プライアン ・オールディス、ショージ・ R ・ R ・マー ティンらの秀作を収めた The 〃ぉ研 % 襯。な。 ( 図 1976 ) がある。〔 M J E 〕 その他の既訳作品ーーーウォルハイムと共 編の年間傑作選のうち、次のものが既訳で ある。『時のはざま』Ⅳ。ゞおお & / ce 窺 c 〃 0 プ 965 ( 図 1965 ) 、『忘却 の惑星』Ⅳの・なお e & 〃窺 0 れ 四 66 ( 図 1966 ) 、『追憶売ります』 ー 0 d なおお Science 窺〃プ 967 ( 乞 1967 ) 、『ホークスビル収容所』Ⅳ br な 召 & 〃化窺は / 0 〃ノ 968 ( 1968 ) 。 キャロル、ルイス CARROLL, LEWIS イギリスの数学者、作家チャールズ・ラ トウィッジ・ドジスン ( 1 2 ー 98 ) の筆名。 有名な子供向けのお話『不思議の国のアリ ス』み I な e なみ釚地 r ぉⅣ。〃イ催 la 〃 ( 1865 ) と『鏡の国のアリス』 T ん″ g ん The ん 00 んツ g G なお ( 1871 ) は、さまざま な作家たちに奥深い衝撃を与えた。これら の、、 / ンセンス″アドベンチャーを構造づ けている根底的な論理は、論者のひとりフ・ ライアン・オールディスによれば、 S F 独 特の現実の再構成、特に主人公が現実に対 していだくパラ / イアが実は正しかったと VI わかる種類の SF の多くに、重要なモデル を提供しているという。 『もつれっ話』 A Ta 〃 g んイ 7 ' 4 ん ( 1886 ) や『ルイス・キ ロルの論理ゲーム』 The Game 研ん og な ( 1887 ) に見られるようなキャロルの数学 的、論理的ファンタジイもまた、 S F に影 響を与えている。 その他の既訳作品 〔 J C 〕 『シルヴィーとフ・ ルーノ』ん 4 d おれ 0 ( 1889 ) 。 カルサック、フランシス CARSAC, FRANCIS フランソワ・ポルド Frangois Bordes ( 1919 ー 77 ) の筆名。フランスの作家、ポ ルドー大学の地質学と先史人類学の教授。 カルサックは戦後のフランス S F 作家とし て最も早くアメリカ S F のレッスンを消化 して成功したひとりである。彼の初めて の、そして最上の長篇 C ェ I ん 彦〔無より来たるもの〕 ( 1954 ) はロニ ー兄とアスタウンディング・サイエンス・ フィクション誌ふうなパルプ S F の伝統と の強力なフ・レンドである。 カーター、アンジェラ CARTER, ANGELA ( 1940 ー 〔 M J 〕 イギリスの作家。 SF 分野以外の作品で 最も良く知られているが、彼女の作品はす べて、日常的な、、リアリティ″への関連か ら解放された表現主義的特色をもってお り、しばしばファンタジイとしてそれが現 われる。彼女は 2 冊めの長篇 The Magic Toy 訪 02 ( 1967 ) で、ジョン・ルエリン・リ ース記念賞を受賞し、 & I れ尾学 ( 1968 ) ではサマーセット・モーム賞を受け た。見てそれとわかるような SF 的立場を 初めて用いた作品、月催 0 おの記″ I を ( 1969 ) も、同様に自由な表現で描かれて いる。というのも彼女は、本物のフアビュ レーション、すなわち、作品中でいく通り 266

10. SFマガジン 1981年12月号

ものストーリーテリングの約束ごとを混ぜ 合わせ、吟味する、著しく言語志向のスタ ポスト イルを持った、後モダニズムの小説が書け る、数少ないイギリス作家のひとりであ る。〃 0 ぉ〃 d 物〃砒ツ 5 は大破壊とその 後のイギリスを舞台にし、そこには、都市 の廃墟に留まって厳格な階級社会をつくっ た人々と、陸地をおおう突然変異をとげた 超現実的な森の中に生き残った、、野蛮人″ とが住んでいる。彼女の作品の多くと同様、 この長篇ではゴシック的なイメージと約東 ごとが、主人公たちの関心事と彼らの住む 荒れ果てた世界を吟味しパロディ化するた めに用いられている。主人公のマリアンは、 廃墟の都市を去って、、野蛮人″の生活へと 向かう。そして ( 彼女の作品に特徴的なこ とだが ) 入り組んだ退廃的な関係の中にひ そむェロティックな目ざめを体験する。 彼女の世界には、ェロティックな複雑さ や、まじない師や溶解する都市の風景とい ったものが急増する傾向があり、後期の作 ロロ、例えば The ルエビ記 D ぉ / ー ac んツ Doctor 〃 q が襯 4 〃 ( 1972 ; T んⅣだ D 鑽ハ米 ) 、 F / 。 ( 集 1974 ) 、 『世の終わりのイヴ』 The 。 New E て , ビ ( 1977 ) といった、多くのイメ ージを共有している作品群では、ますます パロック的、抽象的な小説となっている。 これらはすべて S F に関係あるアイデアが 用いられている。 S F のニュー・ウェープ とは全く交流がなかったものの、 SF の読 者が、彼女の難解だが読みがいのある作品 を、ジャンル内読者にも興味のあるものと して見なせるようになったのは、この運動 のおかげである。 その他の既訳作品 ( 1971 ) 。 カーター、リン 〔 J C 〕 『ラブ』ん 0 て CARTER, L IN ( ー 00D VROO MAN) 265 ( 1930 ー アメリカの作家、編集者。重要な業績の 多くはヒロイック・ファンタジイの分野で なされたものであり、その分野に関連する 主題と技法についての評論書加。 g 切の : y WorIds ( 1973 ) の中で、彼はその定義づ けにいくらか成功している。彼自身のヒロ イック・ファンタジイの多くは、時にはひ どく機械的に、彼がこの本で述べた公式か ら導き出されている。編集者としては、 1969 年から 72 年が最も活動的で、この時 期、パランタイン・フ・ツクスのコンサルタ ントとして、同社のアダルト・ファンタジ イのリストを立案し、この叢書で、ジェイ ムズ・フ・ランチ・キャベル、ロード・ダン クラーク・アシュトン・スミスと セイニ いった作家たちの小説を復刊し、現代のペ ーパーノくック市場へと送り込んだ。キャベ ルについては、ただ数冊を再刊したのみだ ったが、 H ・ P ・ラフ・クラフト、ダンセイ 、スミスについては、自分自身でつけた タイトルの下に原本を再編集した ( 詳細は 各項目を参照 ) 。彼の評論の大半はこの種 のファンタジイに対する強い興味と密接に 関わっている。例えば『トールキンの世 界』 Tol ん・〃 . ・ A ん 00 ん召訪切 d 。 T ん ん 0 舫ビ Rings" ( 1969 ) 、んで cra. / な ん 00 た召訪切 d the “ C ul ん″舫 os ” ( 1972 ) などである。彼は L ・スプレイグ ・ディ・キャンプと共に、ロバー ハワードが未刊のまま、あるいは未完成の まま残した多くの小説を、翻案し、発展さ せ、さらに他のものを創作した ( 詳細は , 、 ワードの項を参照 ) 。 作家としてのカーターは 1957 年、ランド ル・ギャレットとの合作で F & S F 誌に載 った " M の the イ加第。騰”を皮切 りに S F を書き始め、第 1 長篇『ゾンガー と魔道師の王』 The Ⅳ / ん e 襯 / 4 ( 1 5 ; 國図 T ん 0 れ gor 4 イ the Wizard VII