恒星船 - みる会図書館


検索対象: SFマガジン 1981年12月号
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1. SFマガジン 1981年12月号

・十 2 0 - ー > む ( = 0.999C ) 図 1 ーー ( 4.47 光年 ) 0 光年 北極星 太陽系 んはご自身で答えておられる。つまり、 恒星船内の人にとっては、恒星船が飛翔 している間は、北極星と太陽系との距離 は″ローレンツ短縮″によって、やはり 1 ー ( 洋ソの割合いで短縮するので、 その短縮した距離を短縮した時間で割れ ば、恒星船内部の人にとっての恒星船の スビードは、やはり光速の〇・九九九と いうことになるーーーということなのだ。 ふつうの高校生だと話はここで終わる のだが田波さんの思考実験はすぐに次の 段階にすすむ。 図 2 をごらんいただきたい。 恒星船夜が〇・九九九 0 のスビードで 太陽系を出発すると同時に ( この同時と は太陽や北極星に対して静止している人 が相対論的定義で測って同時にという意 味です ) 、べつの恒星船 m- が同じス。ヒー ドで同じ向きに北極星を出発したとする のである。 そうすると、新たに次のようなパラド ックスが生ずる。 すなわち、恒星船夜とが出発した直 後の、恒星船から見た空間距離という のは、北極星までが四・四七一光年で あり、恒星船まではーー双方同速度だ からローレンツ短縮が適用されるわけは ないのでーーー一〇〇光年である。 の ( = 0.999C ) ー > む ( = 0.999 C ) 図② 北極星 ( 4.47 光年 ) 0 光年 掲 7

2. SFマガジン 1981年12月号

すなわち、恒星船代が飛翔を開始したてしまう。 さて、これに対する解答として、私の 瞬間に、北極星は四・四七五光年にまで まさに、相対論病の人にはこたえられ頭にますうかぶのは、ある四次元座標か 8 近づくのに恒星船はそのままであるた ない面白いパラドックスである。 らべつの四次元座標へ観測者がうつる め、 100 ート 471 Ⅱ 9P529 という単純計算さらに鋭敏な田波氏は、このパラドッ ( すなわち計量のちがう世界へうつる ) から、北極星と恒星船との空間距離がクスが、一定加速度飛行の恒星船が航路ときのスビードの解釈の問題であり、ま 一瞬のうちに九五・五二九光年も た、時間そのものの場所によるちがいー 離れてしまうことになるのだリ ーという問題である。後者は例のアナロ なんと、恒星船尸は、〇秒間に グ誌のパラドックスとほとんど同じもの 九五・五二九光年も飛翔するーー である。 ということになってしまうのだ。 そして、この二つとも、相対論を銀河 このおそるべきパラドックス 旅行に適用したり宇宙全体の動きに適用 したりしようとするときには、よくよく は、じつは、図 1 の場合にも似た一 ことがいえて、恒星船“が太陽系 。 ( ・考えておかなければならない問題であ を出発した瞬間に北極星が太陽系 にむかって九五・五二九光年も近 、、、次号ではこの。 ( ラドックスを考究しつ づいてくるしゃないか という つ、前記②の解を具体的にグラフ化して 考え方も可能である。 みたいと考えています。 しかし、図 2 の思考実驗の方 が、ずっと巧妙であろう。図 2 いまいった北極星が太陽系 ぼくのお粗末な図書目録の旧版が、正 ( または恒星船伐 ) に向かって跳 篇だけで一・五万円、できたばかりで在 躍する現象と、恒星船が北極星 庫多数のインデックスが〇・七万 から跳躍する現象と、その二種類の無限の中央で一定減速度に転するときの恒星円で古書市に出たという話を、何人かの 速度を含んでいるからである。 船内での世界認識の変化と本質的に同一人からうかがった。そんな・ハ力なもの、 慎重な田波氏は、恒星船が一定速度になのではないか と思考実験を拡張し絶対に買わないで下さい。続イン 達するまでの時間を有限として加速度区ておられる。 デックスや続図書目録など、旧版ですら 間を設けた計算もしておられるが、むろ 高校生とはとても思えないあざやかな最後まで余っていて、数年前に捨ててし んそうしても、類似の超々光速は得られ問題提起である。 まったぐらいのものなのですから : ・

3. SFマガジン 1981年12月号

・・ 0 ・・ 0 ・ 0 ・ 00 ② 光学望遠鏡は、目的地バ 1 ナ 1 ド星の惑 星の発見 ( もし存在するならば ) に役立 つ。発見が早ければ早いほど、経路修正の 余裕は大きくなり望み通りの観測が行なえ る。惑星を発見できる距離はその大きさ、 反射能、温度、 ーナード星からの距離に よって変わってくるが、し 、くつかの仮定を 置けば、木星級惑星は・ハーナード星への最 接近の最大五〇〇〇日ぐらい前 ( 距離にし て〇・五パ 1 セク ) で探知出来ると考えら れる。地球級惑星を探知出来るのはせいぜ らだ。 い二〇〇日前 ( 〇・〇二パーセク ) で、こ くックアップ惑星プローブーー五機 の時には最終経路修正は終わっている。 惑星プロープは最初目的の惑星への衝突 恒星物理学プロー・フーーー五機 もちろん恒星間空間そのものの観測 ( 粒。フロー・フの基本形は頂点を切り落した細コースに乗り、最接近まで、二、三日の距 子、電波、磁場、重力場等 ) も、ディーダ長い円錐形で、底部 ( こちらが前になる ) 離で軌道を修正しつつサ・フプロしフ ( 小型 ラス恒星船の任務の一つだ。この観測に使には宇宙塵シーレド・、、 ノカ後部には水銀イオの固体推進剤ロケットを持っ ) を送り出す ( 図Ⅱでは三機 ) 。プロ 1 プ、サプ。フロー われる恒星間プロー・フは推進機関を持たン・スラスターのクラスター ( 東 ) がある。 ず、ウォーデンに曳かれて恒星船から数万最も太い部分には核分裂炉が収容され、推プはディ 1 ダラス恒星船とほ・ほ同じ、三七 キロメートルの所に配置され、また回収さ進、通信、観測などのシステムに電力を供〇〇〇 / の速度を持っているから、目 れる。 給している。 的の惑星系を駆け抜ける時間はせいぜい十一 惑星プロープには、さらにいくつかのサ分かそこらでしかない。 一番上のデッキは、バ だから観測はきわめて忙しいものにな ーナード星系の観プ。フロープが搭載されている。ディーダラ 測に用いられるプロープを放射状に搭載しス恒星船自体が一種の無人探査機なのだかる。もしディーダラス恒星船が太陽系に進 ている。これらのプロープには四つの種類ら、これは親亀に乗った子亀に乗った孫亀入して来たとしても、海王星 ( 今太陽から があり、要求に応じて推進システムや観測といったところだ。こんな面倒なことをす一番遠い惑星 ) の軌道を通過して抜けるの 機材が異なっている。 るのは、観測する範囲をできるかぎり広げに、六八時間足らずしかかからない。しか 巨大惑星 ( 木星型 ) 。フロー・フーー・五機 たいのと、母船が星系に近づき過ぎて宇宙も・ハーナード星の惑星系は太陽系よりはる 地球型惑星プロー・フーー三機 塵などで破壊される危険を冒したくないかかに小さいだろう。 式 ~ 、 : 物当飄を よ窶をを第を物 司紅・い ' をツい 3 い第

4. SFマガジン 1981年12月号

いとしても、一一〇〇枚の新カードがで信吾くんにすいぶん助けてもらった。 これすなわち、″極真流道〃の真 きることになる。 さすが、横田さん推薦、かっ會津八一 の姿なのであります : ・ ナンキョウ 旧版正続のカードが約二二三五枚であ ( 南京新唱なんて昔よく愛唱したもんで り、そのうち削除すべきものが一四八枚すなあ ) の遺伝子をもってる青年だけあ 加速度飛行をする恒星船内の世界 ほどだから、結局、合計して ( 数学的に って、その作業の正確さと反応の速さと 計算いたしまして ) 、 には感むした。 2 き 5 ー 150 十 1055 3140 ばくが「こんな本は ? 」と合図を送る先月号で、等加速度飛行をする恒星船 となる。 と、すぐに「それはこうです」という信の内部の重力場について、そのふしぎさ つまり昭和幻年から菊年までの目録に号がもどってくる。これがホントの″合を再度強調しつつ、前の連載のグラフの 三一四〇点の書籍が収録されるというこ図信号″くんだ。 補足を描いておいた。 とになりそうなのである。 ( 読者の皆様、失笑して下さい ) しかし、この問題については、まだま これは初版の五割ましである。初版の まあ、『図書目録』の復刊の現状だ語るべきことが多く残されているよう ページ数が合計八〇〇ページだから、表は以上のとおりであるが、印刷費を中心だ。 紙写真など新しい章をつくらないとしてとする直接費用だけで一〇〇〇万円は確というのは、昔からある、ウラシマ効 も、一二〇〇ページの本ができることに実にこえてしまうこの目録の出版、いっ果に代表される恒星船の時空問題の解説 なるだろう。 たいどうやって実現するつもりなのか、 というのは、あくまでも恒星船の外にい ( いったいこんな本、だれが買うのかし自分のことながら心配になってくる。 る人 ( たとえば地球で見送った人とか、 らね ? ) しかし、なんとかがんばってやりぬく目的の星で待っている人とか、あるいは 早川書房や東京創元社など、追加のすつもりである。 第三の星から眺めている人とか ) が、恒 くない出版社のべージについては、すで子どもが三人いてその教育費もかかる星船内の時間を計算した場合の結論につ に校正刷ができあがっている。 から、自分にかかる費用を節約するほか いてだったからである。 それ以外の仙花紙本などを含むべージ方法はなく、この三年以上、背広もコー だが、恒星船にうちまたがって銀河を については、カード作成を一〇月でおトも一着も買わず、買ったのはパンツが飛・ほうという大それた目標をもっている え、一一月から冬休みにかけて、大車輪三枚だけという減量経営に徹している。 ファンにとっては、そういうことよ で原稿づくりを行なう予定でいる。 むろん酒も呑まないしビンクにも無縁りも、恒星船の内部にいる人が外界をど ( どうか風邪をひきませんように ! ) だ。しかし、こういう私の日常は、う認識するのだろうかーーということの ところで、昭和一一〇年代の仙花紙本の生活二〇年の歴史においてごくふつうの方がむしろ重要である。 類については、横田さんの後継者の會津ことである。 とくに、恒星船内で生まれて、外の世 4

5. SFマガジン 1981年12月号

さて、つぎに″前途有望″と判断した 田波さんはまだ受験勉強中という若い 理由は、お便りの来かたにある。 人だけに、こういうレスポンスができる 超光速だのなんだの、相対性理論のパ のは立派なものである。 ラドックスについての疑義やご質問は数さて、褒めかえすのはこのくらいにし 多い て、パラドックスの本題に入ることにし そして、そのほとんどは、ごく初歩的よう。 このコラムに熱心なお便りをくださる 田波さんは一定速度のパラドックスか ありがたい読者の方のなかでも、福井のなカンちがいである。 そういうお便りについては、個別にハ ら出発して、それが加速度飛行の場合と 田波正さんは・ーー一〇代のなかでは ガキなどで解答しているが、はたして私本質的には同じ問題であることをすでに どひときわ光っていると思う。 たいへん失礼な言い方なので、気にさの解答でおわかりになったのか、おわ見抜いておられるので、ここでもその順 わったらお許しいただきたいが、天才でかりにならないがあきらめてしまったのにしたがって述べてゆくことにする。 まず、図 1 をごらんいただきたい。 あり、かつ前途有望な青年であると思か、とにかく解答をうけた御礼なりなん なりの返事をいただくことは非常にすく 恒星船伐が太陽系を出発して、一〇 0 光年はなれた北極星 ( 実際はもっとずつ では、なぜ″天才″だと判断したかない しかし、田波さんはそうではなかった。 と遠いのだが ) まで、光速の〇・九九九 というと、田波さんは、あの・ほくの香り 最初の疑義もかなり巧妙な。ハラドック というス。ヒードで航行したとする。 高い超科学的『タイムマシン惑星』 にでてくる、″精子と卵子の放送スだったのだが、それに解答したとこすると、太陽系にいる人にとっては、 のアイディアと、光もくつつく″プラッろ、ただちにその本質を理解されたばかその恒星船伐が北極星に到着するのに一 クホール入り接着剤″のアイディアとりでなく、さらに上なるパラドリシカル〇 0 ・一年かかるが、恒星船内部の人 を、わざわざ赤いポールペンをつかってな問題を考えてお便りを下さったのであにとっては、例の有名な時間遅れの式 る。むろん私のをわざとらしくなく 1 ー ( ミ 02 によって、約四・四七五年 褒め称えてくださったからである。 あの二つのアイディアを褒めたたえる褒めたたえつつである。 で到着することになる。 ことのできる人って、天才以外にはいな私の二三年間におよぶ長い研究所生活つまり、恒星船内の人にとっては、一 いはずなのだ。 の経験からいっても、このように、年輩〇〇光年をわずか四・四七五年で飛んだ このような天才が登場しはじめたことの人を褒めつつも、年輩の人を困らせよことになり、そのス。ヒードは光速の二二 ということにな とか、堀さんの連載がはじまったこととうとくいさがってくる若手研究者という・三四倍もあった か、「ニュートン」が成功したこととのは、その後一流になる可能性が大きる。すなわち超光速である。 か、杉作よ、日本の夜明けは近いなあ ! このパラドックスに対しては、田波さ 恒星船内における超光速のパラ ドックス 田 6

6. SFマガジン 1981年12月号

・ 30 ・・ 0 ・①・ 00 ・ まれるよう考えられているが、全く感心し だろうが、九月末にワールド・フォト・プ ない設計だ ( 穴の周囲にストレスが集中す レスと言う出版社から「メカニック・マガ る ) 。 ジン」なる月刊誌が創刊された。それに c.5 恒星船の通信システムは送信出力一 パックとして毎月六ペ 1 ジの連載を持 ーセク ) で、七 x 十の一六乗 ( 約二・三パ っことになったのだ。連載のタイトルとし の距離まで、八六四キロビット / の率で ては「 i--) パック定食、味噌汁・お新香 データを送信出来る。データはもちろんデ 付、御飯お替り自由」と言うアイディアも イジタル化され、〇と一にそれそれ別の周 出たが、結局「ミッションパック」 波数が割り当てられる。 と決定した。カラー・イラスト、図解を交 恒星船、プローゾ、サ・フ。フロー・フが・ハー えて、アッと驚くような未来技術、超技術 ナード星系で収集したデータの総量は、一 を紹介して行くべ 1 ジで、今後の展開に期 ・一一四 x 十の一一乗ビットになると推定だろうか。ただし光速の一二・二 % では、待してもらいたい。 される ( その半分は映像情報 ) 。これを先目立った相対論的効果は現われないのは確ックの企画はまだまだこれだけ 程の率で送信すれば、三六時間ですべてをかだが、それでも光行差は最大七度ぐらいではない。 この先また予想もしなかった分 送り終えることができる。もちろん誤りをになるし、ドップラー効果も一〇 % を超え野に顔を出すことだろう。御期待あれ。 防ぐため、送信は何度も繰り返されるだろるはずだ。 ( この項終り ) 〔参考文献〕 ( 十月号、十一月号に示した 表 算 恒星間飛行で欠かせない問題としてこのものを除く ) 換 位 小尾信弥 ( 編 ) 、「惑星の素顔」、別冊サ 他に航法があるが、ディーダラス計画では ハ 1 ドウェアよりも原理的な説明が主になイエンス、、一九七七年。 っているので、ここでは省略したい。 ・日本航空宇宙学会 ( 編 ) 、「航空宇宙工学 数 一〇月号でも述べたように、ディ 1 ダラ便覧」、丸善、一九七五年。 本度 ス恒星船は大部分の期間等速直線運動を行〔宣伝〕 光 なうので、相対論の適用は非常に簡単にな十月号で。ハック ( 銀河旅行団 ) と る。一つ読者の皆さんも、石原藤夫さんのして企画を立てていると予告したが、その 著作を参考にしつつ、ディーダラス恒星船一つが思いがけなく早く実現の運びとなっ 真 の相対論的現象に挑戦されて見てはいかがた。もう書店で御覧になった方もおられる ト lpc ( バーセク ) = 3.0857X1016 風 = 3.262 光年 1MPa ( メガバスカル ) = 9.869 気圧

7. SFマガジン 1981年12月号

② 30 ②の 0 ・①・ 00 ② のような炉は放射能の問題から月面に建設るが、これを御覧になってあなたはどう思 する方が良いから、ディーダラス恒星船をわれたろうか。 建造するのも地球と月の近くということに ディーダラス計画の最終報告書を手にし なるだろう。 た時、恒星船のデザインがダサイのにはひ どくがっかりさせられた記憶がある。大き な丸いタンク、大きなノズル、。、 ノイプを組 み合せた主構造 これではまるで一九五 造団 〇年代のフォン・プラウンの月探検船と同 カ = = 推度度 時代のセンスではないか。「二〇〇一年」 温温 2 大月 のディスカヴァリー号はディーダラス恒星 造第最最 船より数十年前に造られるはずだが、こち ディーダラス恒星船の全体形は一〇月号らの方が余程革新的で衝撃的だ。 のイラストレーションで明らかにされてい 一つ一つの部分の設計には合理的な裏付 船 3 けがあっても、全体をまとめるセンスの古 栢一 第温 大素プ さは如何ともしがたい。やはりイギリス人 最窒 , オ のデザイン・センスは野暮なのだ。その証 一 ( の 0 々 . 0 -0- 拠にイギリスの自動車のデザインを見よ。 料ガ 幻ム 0 % 判ウ カ = = ノっ - それでも最終設計は初期 ( 一九七五年 推度度 マりら 2 頃 ) の案よりはすいぶん良くなった。初期⑦ , 残か錫いチムタり 図 1 大小 一チ歹 第最最 設計のままだったら目も当てられない。 ロル人 0 1 0 、、・′ 6 0 てク ディーダラス恒星船の基本構造はあくま面には四個の推進剤タンクが付く。 ~ 大 0 一フ 0 ウミ でも常識的で、中央にトラスで組んだ柱を構造材料の選択はかなり難かしい。図⑦ 0 % プ シル凵マ日取 0 5 タ 4 4 灰 LO 【 0 ( ネア 立て、その内と外、前と後ろに様々の構成に示すように、船体は四から一六〇〇 ム素 グ c いウ水 % 8 5 ウム 要素を組み付けている。柱の後ろ側には推までの広い温度範囲を経験するからた。ま り L.n 進システムの反応室が取り付けられ、第一た推進剤タンクのように、常時三の極低 0 0 丿 ウい 0 ニ素ル % 大ネッ卩ルデタ 段の場合には柱の前には第二段が組み込ま温に保たれねばならない部分もある。 表ミ銅硅ア最コニアプチ たたディーダラス恒星船の加速度は最大 れ、第二段の先端にはペイロード・ べイが ある。第一段の側面には六個、第二段の側でも一・一〇九 / なので、強度はあま イギリス人の センスの古さ 星間物質シール 温度 = 230 K AT 最大速度 第 2 段推進剤タンク 日度 = 3 K 第 2 段コア 最大温度 = 400 K 最小温度 = 4 K 第 1 段コア 第 2 段反応室 ペイロード・べイ 最大温度 = 400K 最大温度 = 給 00K 最大温度 = 230K 最小温度 = 4K 最小温度 = 4K 最小温度 = 4K 反度度 温温 第最最

8. SFマガジン 1981年12月号

リダンダンシーをもってしても、ミッショ ンの達成はお・ほっかないだろう。 唯一の方法はディーダラス恒星船のロン ピューターに故障発見の機能を持たせ、し かもそれに対する何らかの措置 ( 故障した サ・フシステムの切断、交換、コンフィギュ 図タ レーションの変更等 ) まで行なわせること ン イ コ »-ä「ちょっと待て、ちょっと待て : : ・今、アルフア・エコー C<<@) 肪ュニッ ロ トの故障を探知した。七二時間後に一〇 0 イ % 駄目になる」 の しかしディスカヴァリー号にはの 手足となって働いてくれる二人の宇宙飛行 一旦 ス 士がいたが、ディーダラス恒星船は言うま ラ 、ダ でもなく無人だ。そこで登場するのがウォ ーデンで、数本のマニ。ヒュレータ 1 ライダー ( 光波レーダー ) 、立体視 学 装置などのセンサー、通信システム、推進 光 システムを備え、船内のみならず船外でも ( 一三頁より続く ) 観測などのシステムは雑さは、テレビや自動車の比ではない。 自立して活動できる。その主な仕事は今言 ったような保守や修理だが、他に電波天文 常時作動している。また第二段の推進シス航空機や宇宙機で信頼性を確保するた テムはいったん停止した後四十数年後に再め、一般的に用いられる手段はシステムに 学アンテナの展開や恒星船。フロ 1 ・フの輸送 などもやってのける。ウォーデンは二体搭 リダンダンシー ( 冗長性 ) を持たせること、 ・び軌道修正のため点火される。 五〇年以上っけっ放しにして故障しないすなわち同じ働きをするサプシステムをい載されることになっているので、ディヴと テレビ、四十数年放置しておいてスタータくつも用意しておくことだが、ミッションフランクと名づけたら良いだろう。 ー一発で走り出せる自動車ーーそんな機械が五〇年と言う長期間に及ぶことを考えれ最終報告書にはウォーデンの想像図も載 が想像できるだろうか。まして恒星船の複ば、二重、三重どころか、十重、二十重のっているが、あまりにダサいのでーーーイギ フロープ収容部 電波天文学 ファ冫ノテ・サ - Ⅳ プローフとの通信アンテナ , 洋第 - 第ツ ー 08

9. SFマガジン 1981年12月号

$ 様 C 儷 星カ 図⑤初期設計のディーダラス恒星船 図⑥最終設計のディーダラス恒星船 自星 体て の生 建産 造さ 木る 星な のら く て、 イ 行 な の ス が恒 ガ理 リ的 カ リ フ ス ス が画 建て は 地番 と外 し側 シールド朝段 ) でて 反応室い段 ) 増提 殖案 たれ へ て ウ る る し な核 ら融 そ炉 ペイロード・ペイ 反応室 ( 2 段 ) 推進剤タンク ( 2 段 ) シールド ( 2 段レ 推進剤タンクい段 ) シールドい段 ) 反応室い段 ) 推進剤タンク朝段 ) ペイロード・ペイ 推進剤タンク ( 2 段 ) シールド ( 2 段 ) 1 = 1 ロ 反応室 ( 2 段 )

10. SFマガジン 1981年12月号

$ C 惑星プロー・フの観測の中で「フラッシ半径〇・一以下の微粒子 ( タ・ ( = の煙とプロープにも同様の粒子防御法が提案さ ・スペクトル分析」とあるのは、無動力の同じぐらい ) の雲を展開する方法を採用しれているが、こちらは機体が小さいたけに 物体 ( 多分金属の塊 ) を惑星の大気中に突た。高速で飛来する粒子は雲に当って蒸発雲の展開はむすかしいだろう。 い、船体に害を与えることはな 入させ、その燃え尽きる様子から大気の成してしま 。雲を広げるのには、小型の宇宙機 ( ダ最後にオイーダラス恒星船と地球との通 分や密度を調べる方法だ。 ッグ ) を先へ飛ばすのと、船体か信の問題を解説しよう。タイム・ラグを考 そこで *-äパックの会合で出たアイデスト・ ィアが、「ツングース隕石は異星人のプロら電気的方法で直接に微粒子を前方へ噴きえれば、ヴォイジャーやヴァイキングのよ うな、探査機からのデ 1 タ送信↓地球から ープだった ! 」と言うものだ。あたりまえ出すのと、二通り提案されている。 の指令、と言う過程はディーダラス計画で 過ぎて面白くも何ともないが。 は当然のことながら不可能になる。従って 通信は ( 特に飛行の最終期には ) 恒星船か べイの最先端には、コース ペイロード・ ら地球への一方通行になるだろう。 ト中に船体を星間物質との衝突から守る円 飛行の初期においては、ネオデイミウム 盤形のシールドがある。星間物質の密度や 添加 ( ィットリウム・アルミニウム 組成については分かっていないことも多い マーティンはべリリウムで九 ・ガーネット ) レーザー ( 波長一・〇六 が用いられる。レーザー通信は / ミナルで ミリメートル以上の厚さがあれば四十数年 は約〇・一五パーセクまで、非常の場合 にわたって船体を保護するのに十分であろ 法 御 ( 電波通信システムの不調 ) には〇・三。ハ うと計算している。 1 セクまで使える。 しかし・ハーナード星系内に進入してから子 〇・一五パーゼク以上の距離では、周波 ~ は、こんなものではすまない。パ の 数二・二四 ~ 三 - 〇二ルの電波が用いら 星に惑星があるとすれば、同時に惑星にな船 一旦 れる。この周波数は・ハンドと呼ばれ、 りそこなった粒子が無数に存在していると ス の惑星探査機やスペースシャトルで 推定出来るからだ。光速の一二・二 % と言 ・、一般的に使われている。 う恒星船の速度からすれば、質量一以下ダ 送信アンテナとして、第二段の反応室が の粒子が衝突しても船体は完全に破壊されイ 使われることは先月号で書いた。このため るだろう。 に反応室の壁面に切り欠きが設けられ、燃 そこでディーダラス恒星船は、進路のは⑩ 焼が終了するとそこからフィ 1 ドが差し込 るか ( 二〇〇キロメートル程度 ) 前方に、 0 コ 2 c ・ バグ 徼粒子の雲