惑星 - みる会図書館


検索対象: SFマガジン 1981年12月号
71件見つかりました。

1. SFマガジン 1981年12月号

・・ 0 ・・ 0 ・ 0 ・ 00 ② 光学望遠鏡は、目的地バ 1 ナ 1 ド星の惑 星の発見 ( もし存在するならば ) に役立 つ。発見が早ければ早いほど、経路修正の 余裕は大きくなり望み通りの観測が行なえ る。惑星を発見できる距離はその大きさ、 反射能、温度、 ーナード星からの距離に よって変わってくるが、し 、くつかの仮定を 置けば、木星級惑星は・ハーナード星への最 接近の最大五〇〇〇日ぐらい前 ( 距離にし て〇・五パ 1 セク ) で探知出来ると考えら れる。地球級惑星を探知出来るのはせいぜ らだ。 い二〇〇日前 ( 〇・〇二パーセク ) で、こ くックアップ惑星プローブーー五機 の時には最終経路修正は終わっている。 惑星プロープは最初目的の惑星への衝突 恒星物理学プロー・フーーー五機 もちろん恒星間空間そのものの観測 ( 粒。フロー・フの基本形は頂点を切り落した細コースに乗り、最接近まで、二、三日の距 子、電波、磁場、重力場等 ) も、ディーダ長い円錐形で、底部 ( こちらが前になる ) 離で軌道を修正しつつサ・フプロしフ ( 小型 ラス恒星船の任務の一つだ。この観測に使には宇宙塵シーレド・、、 ノカ後部には水銀イオの固体推進剤ロケットを持っ ) を送り出す ( 図Ⅱでは三機 ) 。プロ 1 プ、サプ。フロー われる恒星間プロー・フは推進機関を持たン・スラスターのクラスター ( 東 ) がある。 ず、ウォーデンに曳かれて恒星船から数万最も太い部分には核分裂炉が収容され、推プはディ 1 ダラス恒星船とほ・ほ同じ、三七 キロメートルの所に配置され、また回収さ進、通信、観測などのシステムに電力を供〇〇〇 / の速度を持っているから、目 れる。 給している。 的の惑星系を駆け抜ける時間はせいぜい十一 惑星プロープには、さらにいくつかのサ分かそこらでしかない。 一番上のデッキは、バ だから観測はきわめて忙しいものにな ーナード星系の観プ。フロープが搭載されている。ディーダラ 測に用いられるプロープを放射状に搭載しス恒星船自体が一種の無人探査機なのだかる。もしディーダラス恒星船が太陽系に進 ている。これらのプロープには四つの種類ら、これは親亀に乗った子亀に乗った孫亀入して来たとしても、海王星 ( 今太陽から があり、要求に応じて推進システムや観測といったところだ。こんな面倒なことをす一番遠い惑星 ) の軌道を通過して抜けるの 機材が異なっている。 るのは、観測する範囲をできるかぎり広げに、六八時間足らずしかかからない。しか 巨大惑星 ( 木星型 ) 。フロー・フーー・五機 たいのと、母船が星系に近づき過ぎて宇宙も・ハーナード星の惑星系は太陽系よりはる 地球型惑星プロー・フーー三機 塵などで破壊される危険を冒したくないかかに小さいだろう。 式 ~ 、 : 物当飄を よ窶をを第を物 司紅・い ' をツい 3 い第

2. SFマガジン 1981年12月号

$ 様 C リス人のデザイン・センスは : 田中ロー・フー恒星船間の信には、三ルの電 精美さんにオリジナルをデザインしてもら波が用いられる。 っこ 0 三層目のデッキには科学観測用の装置が 収められている。主なものは直径二〇メー ペイロード・ べイの下 ( 後ろ ) から二層トルの電波天文学アンテナと、口径五メー トルの反射望遠鏡で、それそれ」二基ずつが 目のデッキは、あとで述べる。フロー・フとの 通信アンテナが一〇基収容されている。プ積まれている。アンテナは船体から張り出 ス ム 分 ス ス ン ナク 放 ラス計 ンス 外 ア・ ク 4 亦、い ムペク言 ウ計ヒ言ⅱざ 元テス靆ペ渉ロ射ッ子マ一文シ一 プ 諸スチ近スャ計計ク放マ計粒ズダ天ッザ プシル視外光波イ外外カ電ラ一波ラ一 ロ 測マ可赤偏偏マ赤赤磁加プレ電フレ プ プ ロ ・基 星 ン ② すことが出来るが、望遠鏡の方は固定式 戸 0 0 ロっ編・戸 0 ー 4 4 0 - -0 0 LO ・ 0 -4 ・ で、対物鏡だけを潜望鏡のように船体から ・カ ~ ~ 温突き出して観測を行なう。 なお。フロー・フが展開する電波天文学アン 度熱カ度タ 裂 径〕進力イ関基度、速炉出温一 テナはこれとは別で、細いワイアで宇宙空 ・推動ペ 分 直・ 機い速カ【加裂気大工 間に紡ぎ出される。その大きさは直径数キ 核長大量内進力気出 > 大分電最ジ 全最質 推推排全△最核同炉ラ ロメートルにもなるが、恒星間物質との衝 突でやがて使えなくなる。 図⑩惑星プロープの基本構造 通信アンテナ 光学観測装置 ラジ工 . ーター - シールド 図⑩惑星プロープの目的惑星の観測 軌道修正サププロープ放出 / バーナード星 ー十 = 二乙 \ 衛星ーサガ。→ プロープ 惑星 サププロープ ーサププロープ 2 磁気の尾 最接近 ( 前後一分を拡大して示す ) 接近までの日数

3. SFマガジン 1981年12月号

$ C 惑星プロー・フの観測の中で「フラッシ半径〇・一以下の微粒子 ( タ・ ( = の煙とプロープにも同様の粒子防御法が提案さ ・スペクトル分析」とあるのは、無動力の同じぐらい ) の雲を展開する方法を採用しれているが、こちらは機体が小さいたけに 物体 ( 多分金属の塊 ) を惑星の大気中に突た。高速で飛来する粒子は雲に当って蒸発雲の展開はむすかしいだろう。 い、船体に害を与えることはな 入させ、その燃え尽きる様子から大気の成してしま 。雲を広げるのには、小型の宇宙機 ( ダ最後にオイーダラス恒星船と地球との通 分や密度を調べる方法だ。 ッグ ) を先へ飛ばすのと、船体か信の問題を解説しよう。タイム・ラグを考 そこで *-äパックの会合で出たアイデスト・ ィアが、「ツングース隕石は異星人のプロら電気的方法で直接に微粒子を前方へ噴きえれば、ヴォイジャーやヴァイキングのよ うな、探査機からのデ 1 タ送信↓地球から ープだった ! 」と言うものだ。あたりまえ出すのと、二通り提案されている。 の指令、と言う過程はディーダラス計画で 過ぎて面白くも何ともないが。 は当然のことながら不可能になる。従って 通信は ( 特に飛行の最終期には ) 恒星船か べイの最先端には、コース ペイロード・ ら地球への一方通行になるだろう。 ト中に船体を星間物質との衝突から守る円 飛行の初期においては、ネオデイミウム 盤形のシールドがある。星間物質の密度や 添加 ( ィットリウム・アルミニウム 組成については分かっていないことも多い マーティンはべリリウムで九 ・ガーネット ) レーザー ( 波長一・〇六 が用いられる。レーザー通信は / ミナルで ミリメートル以上の厚さがあれば四十数年 は約〇・一五パーセクまで、非常の場合 にわたって船体を保護するのに十分であろ 法 御 ( 電波通信システムの不調 ) には〇・三。ハ うと計算している。 1 セクまで使える。 しかし・ハーナード星系内に進入してから子 〇・一五パーゼク以上の距離では、周波 ~ は、こんなものではすまない。パ の 数二・二四 ~ 三 - 〇二ルの電波が用いら 星に惑星があるとすれば、同時に惑星にな船 一旦 れる。この周波数は・ハンドと呼ばれ、 りそこなった粒子が無数に存在していると ス の惑星探査機やスペースシャトルで 推定出来るからだ。光速の一二・二 % と言 ・、一般的に使われている。 う恒星船の速度からすれば、質量一以下ダ 送信アンテナとして、第二段の反応室が の粒子が衝突しても船体は完全に破壊されイ 使われることは先月号で書いた。このため るだろう。 に反応室の壁面に切り欠きが設けられ、燃 そこでディーダラス恒星船は、進路のは⑩ 焼が終了するとそこからフィ 1 ドが差し込 るか ( 二〇〇キロメートル程度 ) 前方に、 0 コ 2 c ・ バグ 徼粒子の雲

4. SFマガジン 1981年12月号

「チェ、神父さんよ ! それや片手落てもんだ・せ。そんならも少し え、検察庁は殺人未遂と認めてるんた」 雑音・接続音 やつの言い草差押えてくださいョ。おれにだって、ぐれたにやぐ 「くそでもくらえ ! 〔調整音〕神父さん、そんな野郎の言うことれただけの訳があるんた。それを何でえ ! 「殺人未遂のかどによ うえ 信じちや不可ませんぜ。やつは役人だから何でも上司の云いなりに り -J だ ? サイバンの途中に於てダッチョウをなしたるモノデアル なりやがるんだ。あっしゃ奴等の吐すような悪い事はなにもしてやウ ? ばかやろう、しちやかめっちやか気取りやがって。手めえ しません。もちろん律気な世渡りはしちゃいませんがネ、それや神がナシタルモ / デアル柄かョ、安月給で芋の屁ばかりこいてやがっ 仏聖人も凡俗の已むなきところと大目に見てくださろうってもんてョ ! 」 だ。あっしの言うことも聴いてください。放蕩無頼をはたらいたこ 「コ、コノ野郎 ! 言わしておけば・ : ・ : 」 とは認めますがネ、法外な悪名を着せられて彼世へは行きたくね「伍長、言葉をお慎みなさいー 公安官は報告をつづけてーーー」 しおら え。懺悔なんかするほど柔順しくもねえかわり、極道の札貼られた「はい 由って本職はただちに同人の捕捉に赴いたところ、同人 まま閻魔に会うのも気がひけるんだ」 は無頼社会におおくの仲間をもち、転々と住居を変えて当方の追跡 一調整音一 をのがれ、ネレイドから天王星ラトナ、ラトナから土星のチタニア 「スクレニー伍長。私は司祭だから懺悔なら聴く。しかし今はエウという風に逃走をつづけたので、そのたびに今一歩というところを わたくし ロペウス刑事の職務上の報告を収録している最中だから、私の事取逃す本職の苦衷はひとかたならぬものであり 以下日常のロ話 情や感情をさしはさむのは控えてもらいたい。貴方の言い分はもし体で話しますーー果ては小惑星帯を追いっ追われっして、ついに内 あと ご希望ならその後でうかがおうーー公安官、続けて下さい」 惑星界火星にまで入りこむに至ったのであります。どうやら本人は 新しいヒーローが誕生したー 文 ワ カ ャ 田中文雄一 ' ( 、 ' 大魔界 1 ぬか あの ( 大を、① 定価 420 円 9 5

5. SFマガジン 1981年12月号

ハトログラフは、どうなったかしら ? 今でも宇宙空間を飛びつ果し、必す要求された期日の中で果した。パ トログラフは、宇宙船 づけているんたろうか。それとも、どこかの恒星に引き寄せられて乗りにとって、あこがれの的であり、彼のクルーに加えられること 3 火の玉になってしまったのかしら ? 」 を最大の念願にしていたものだった。 リトル ' ハラはつぶやいた。 「あたしは大きな間違いをしてしまったのかしら ? 」 恒星の核融合反応の超高熱に巻きこまれて燃えっきるならまだし そのパトログラフを、宇宙空間に葬ってしまったなどと、心ある も幸せであろう。永劫の闇黒の中を、果もなく漂流しつづけるの人たちが聞いたら、その心ないしわざにはげしい怒りを感ずるに違 は、悲惨なことだ。 「パトログラフは悲しがっているだろうか ? 」 「そうだったのか」 リトルバラは、急に、自分が大変な失敗をしでかしたような気が リトル・ハラは頭をかかえてうめいた。 ス・ヘース・マン 宇宙技術者としてまさに失格だった。 オペレーダー 「ね、通信士。私は相棒の遣体を宇宙空間に流してやったのよ。 「どうしたらいいの ? 」 けないことしたのかな」 リトル・ハラはロトにたずねた。 「調査員。きみは相棒を宇宙葬にしたのか ? ひどいことをしたじ ロトは悲しそうにリトル・ハラを見つめた。 ゃないか。きみの相棒は、もう二度と故郷へ帰ることはできないん その目は何も語ってはいなかった。 だぜ。どんな偶然も、彼を彼の故郷へ引きもどすことは不可能だ。 「あたし、パトログラフを探してくるわ」 リトル・ハラは立ち上った。 おそろしいことじゃないか。悲しいことじゃないか。彼には、永遠 の暗黒しかないんだ・せ」 「どこへ行くんだね ? 彼は宇宙の果へ流れていってしまったんで / トログラフ」 はなかったのかね ? 」 リトルバラは、金星のビーナス・クリーク出身の、べテランの宙「そうよ。でも、あたし、行って連れもどしてくる」 リトルバラは立ち上った。だが、どうしたらそれが可能なのか 航士の記憶を呼びもどした。 とほうに暮れた。 褐色の髪と、空色の目を持った、がっしりした体驅のその男は、 もう百年以上も調査船に乗っていた。必要以外にはほとんど口を開「これ、使うといい」 ロトが熱線銃をさし出した。 かないそのペテランの宙航士は、リトル・ハラにとって、住む世界の 人間だった。宇宙旅行や未知の惑星の探察には、何の興味も関心も「これで ? 」 抱いていないようだった。最初からそうだったのかどうか、誰冫 こも「そう。それは銃把の中に安全装置が内蔵されていて、銃把を強く わからない。だが、与えられた任務は、つねに百パーセント確実に握らないと引金が引けないから、自分へ向ける時は両手でやるとい ナビ

6. SFマガジン 1981年12月号

水しぶきと、信号弾の炸裂音と、えたいの知れぬ物音と、降りし の中で体を起した。・ ( ・フルの中の水が、エア・マスクを取付ける穴 きる雨の音がみなひとつになって、うわあああんとひびいた。 から少しずつ流れ出してゆくのを、必死に待ちつづけた。実際に、 気がついた時、周囲は雨の音だけだった。 死と格闘しながらの何十秒かが過ぎた。 地表をたたき、地上車の外鈑を打っ雨の音だけが、やかましく聞 ようやく・ ( ・フルを取りはずした。夢中でキヤノ。ヒーを押し開い えていた。 白い雨脚の奥はまぼろしのようにかすんで、何ものの姿も認める 雨が、どっと顔や頭を打った。 ことができなかった。 もう、こんな所に一分もいることはできなかった。 リトルバラの胸に、はじめて強烈な意欲がわいた。 「船へもどろう ! 」 リトル・ ( ラは・ ( ・フルを打ち振って中の水を払うと、また頭を押し今のできごとが何なのか、たしかめてみたい欲求が猛然と衝き上 げてきた。猟犬のような調査員の本能だった。 入れた。 リトル・ハラは地上車の操縦席にもどった。視界を広くするため、 本来の任務は完全に果している。この惑星の探察を引き受けなけ ればならない義務はなか 0 た。それに、本務の報告はこれは欠かせキヤノピーははずして車外へ棄てた。もはや雨も気にならなか ない。それはこの惑星の調査を拒否できる理由にもなる。 この惑星の生物として報告されているものは、陸棲の甲殻類類似 リトルバラは横倒しになった地上車に背を当て、両足に力をこめ の小形の節足動物が一一種と、それより原始的な、環形動物まがいの た。二、三回大きく揺らしておいて、一気に強く押しもどした。 多足類一種。それに火星の砂 / ミによく似た徴小な生物が一種。そ 地上車は水しぶきを上げてもとにもどった。 れに粘菌類と思われる原始的な菌類が一一、、三種と、あきらかに地衣 その水しぶきの中から、何か、大きなものが飛び出してきた。 類と目されるものが何種類か。それだけが、この惑星の生物のすべ それは真正面から彼女に躍りかかってきた。 てだった。 リトル・ ( ラは水の中をころがり、起き上ってはまたころがった。 人間より大きな二足形の生物など、全く知られていなかった。こ それは手足を備えたヒトのような形のもので、ずんぐりと太く、 れまで発見されていなかったということは、ほとんどありえない。 背丈は五メートル近くあった。 最初のものは、パネじかけの人形のように彼女の体の上を躍り越開発基地が設けられた時は、かなり大規模な開発計画もあり、自 然環境の調査は、莫大な費用をかけて組織的におこなわれた。 えて走り去った。つづいてつぎのものが突進してきた。 リトルバラは腰の信号拳銃を引きぬいた。濡れていてだめかと思それだけに調査報告は詳細なものだった。 リトル・ハラは慎重に地上車を進めていった。 ったが、引金を曳くと、真赤な火の玉が飛び出した。信号弾は火花 武器は信号拳銃しかなかった。《スーサ・ステーション》へ行け を散らしながら雨の中を、じぐざぐに飛んた。 こ 0 こ 0 2

7. SFマガジン 1981年12月号

言うまでもなく、それは誰にでもあることだ。そしてモ 1 ネが、 マーシュで教え込まれたことのかなりの部分は、そうしたもう一つ の自分をいかにして手なずけるかということに関わっていた。そし て、それがシタルになるための最低の資格なのだ。 けれども、モーネがキリイに感じたのは、何と言ったらいいの か、モーネ自身が感じとっているような別の自分までも、表面的な キリイと同一化されているにも関らず、その別の本性がその状態か ら逃がれようともがいている姿の現われだったのだ。 モーネは、キリイが生まれ育ったマイダスの世界も知らず、そこ で行なわれている教育も知らなかった。そしてキリイたちが、骨の 髄から単一の人格であるように形造られていることも知らなかっ た。ただ、それを感じとり、キリイの内に異常を感じとっただけだ った。モーネが、シタルとしては、まだ歩みはじめる前であったこ とを考えれば、当然のことだ。 「あの若者が、この世界の者ではないということは、重要なことで はないのか ? 」 フレンが問い返す。 「この世界の者ではない ? 」 モ 1 ネには、その概念そのものが、定かには損めなかったのだ。 フレンが、しわだらけの唇を開いた。 「おまえには、また無理かもしれぬが、その内、知らねばならぬこ とだ。この世界の他にも、幾つも幾つも、人の住む世界がある。あ の若者は、その一つからやってきたのだ」 「その世界は、どこにあるのですか ? 」 フレンは、その骨に皮がへばりついただけの腕を上げ、空を指さ した。 0 日本ハード V)LL のバイオニア 石原藤夫博士ガ贈る 0 0 7 惑星シリースを ~ 9 ハイウェイ惑星 あちら「」ららの惑星に調査のため赴く、惑星Ⅵ 開発コンサルタント社の若手有能社員ヒノと 0 、ンオタ初あ目見えの表題作他・定価三四〇円 Z 0 ストラルドプラグ惑星。 0 Z プラックホール惑星 フラッワホールをあ茶濆けに、さらさらなき 0 「 ( むと、なんと不思議、タイ乙マシン効果ガ 現われた。表題作他、一篇・定価三四〇円 0 0 ■近刊 Z 9 9 タイムマシン惑星 0 惑星探険隊失踪の原因をつきとめるべくやっ てきた、→ ( 存知ヒノ、ンオ・コンビの眼前にあ らわれたのは・ : ・定価三四〇円

8. SFマガジン 1981年12月号

: ロ の確保については心配いらない。は天然 美 画 精 の水素中の〇・〇一五 % を占め、物理的、 化学的方法で簡単に分離できるからだ。 は一般の核融合にも欠かせない燃料なの で、核融合発電が実用化すれば、海水を原 料に Q を生産するプラントが大規模に建設 されるだろう。 しかしへリウム 3 はーーーヘリウムは宇宙 英国惑星間協会のディーダラ ス ( ダイダロス ) 計画について書くのは、全体では水素に次いで多い元素だが、地球 ート 3 は「構造とシ上では北アメリカやソ連に産出する天然ガ ン今回が最後になる。パ ステム」だが、その前に前回書ぎ残した推スに少量含まれているだけだ。その貴重な ヘリウム資源のほとんどはヘリウム 4 で、 進剤 ( プロペラント ) の取得の問題につい イ ヘリウム 3 はわずか〇・〇〇〇一三 % しか タ て解説しよう。 ディーダラス恒星船の核融合。ハルス推進ない ( 理科年表による ) 。これからすると、 回 巌 システムは、約一四〇〇日の作動期間中に三〇〇〇〇トンのヘッウム 3 を集めるには 三〇〇〇〇トンのヘリウム 3 と二〇〇〇〇二三〇億トンの天然ヘリウムを処理せねば ならない。 トンの重水素とを消費する。重水素 (Q) 0 0 0 0 0 宇宙計画と市民の責任

9. SFマガジン 1981年12月号

外惑星野郎ども最終回物 夬別の賦 をこを第 今日泊亜蘭 イラストレ蓄ンヨン金森ゞ。 新い一朝らは第ぐ 塒第、 (. 確う シリーズ堂々の完結 ! 苛酷な環境 0 外惑星 0 = 生きる人問味豊かな男たち 54

10. SFマガジン 1981年12月号

さて、つぎに″前途有望″と判断した 田波さんはまだ受験勉強中という若い 理由は、お便りの来かたにある。 人だけに、こういうレスポンスができる 超光速だのなんだの、相対性理論のパ のは立派なものである。 ラドックスについての疑義やご質問は数さて、褒めかえすのはこのくらいにし 多い て、パラドックスの本題に入ることにし そして、そのほとんどは、ごく初歩的よう。 このコラムに熱心なお便りをくださる 田波さんは一定速度のパラドックスか ありがたい読者の方のなかでも、福井のなカンちがいである。 そういうお便りについては、個別にハ ら出発して、それが加速度飛行の場合と 田波正さんは・ーー一〇代のなかでは ガキなどで解答しているが、はたして私本質的には同じ問題であることをすでに どひときわ光っていると思う。 たいへん失礼な言い方なので、気にさの解答でおわかりになったのか、おわ見抜いておられるので、ここでもその順 わったらお許しいただきたいが、天才でかりにならないがあきらめてしまったのにしたがって述べてゆくことにする。 まず、図 1 をごらんいただきたい。 あり、かつ前途有望な青年であると思か、とにかく解答をうけた御礼なりなん なりの返事をいただくことは非常にすく 恒星船伐が太陽系を出発して、一〇 0 光年はなれた北極星 ( 実際はもっとずつ では、なぜ″天才″だと判断したかない しかし、田波さんはそうではなかった。 と遠いのだが ) まで、光速の〇・九九九 というと、田波さんは、あの・ほくの香り 最初の疑義もかなり巧妙な。ハラドック というス。ヒードで航行したとする。 高い超科学的『タイムマシン惑星』 にでてくる、″精子と卵子の放送スだったのだが、それに解答したとこすると、太陽系にいる人にとっては、 のアイディアと、光もくつつく″プラッろ、ただちにその本質を理解されたばかその恒星船伐が北極星に到着するのに一 クホール入り接着剤″のアイディアとりでなく、さらに上なるパラドリシカル〇 0 ・一年かかるが、恒星船内部の人 を、わざわざ赤いポールペンをつかってな問題を考えてお便りを下さったのであにとっては、例の有名な時間遅れの式 る。むろん私のをわざとらしくなく 1 ー ( ミ 02 によって、約四・四七五年 褒め称えてくださったからである。 あの二つのアイディアを褒めたたえる褒めたたえつつである。 で到着することになる。 ことのできる人って、天才以外にはいな私の二三年間におよぶ長い研究所生活つまり、恒星船内の人にとっては、一 いはずなのだ。 の経験からいっても、このように、年輩〇〇光年をわずか四・四七五年で飛んだ このような天才が登場しはじめたことの人を褒めつつも、年輩の人を困らせよことになり、そのス。ヒードは光速の二二 ということにな とか、堀さんの連載がはじまったこととうとくいさがってくる若手研究者という・三四倍もあった か、「ニュートン」が成功したこととのは、その後一流になる可能性が大きる。すなわち超光速である。 か、杉作よ、日本の夜明けは近いなあ ! このパラドックスに対しては、田波さ 恒星船内における超光速のパラ ドックス 田 6