1943 年にメリットが死んだ後、メリットの 長篇のうち 2 点、 T ん住召 lac ん Wheel ( 1947 ) と T んお 0 ェア 0 襯 4 れ”イ T ん召ん 0 。 go ( 1946 ; 前者のみ邦訳「フォック ス・ウーマン」あり ) とを完成させ、みず から装幀し、謝辞を入れている。 Thc お I ~ 0g0 は、メリットが死の直前ま で 20 年間にわたり断続的に書き続けていた 『フォックス・ウーマン』を完結させるた めに、ボク自身が書いた挿話である。 ボクはミスティック・マガジン ( 1956 年 にサーチと改題 ) に占星学について 13 篇の 寄稿もしている。 1953 年にはヒューゴー賞 のベスト・カノ ・アーチスト部門をエム シュと分けあっている。彼の死後、友人の ニミル・ビターヤが、 1967 年に創設したポ カナリア協会の議長に就任した。この協会 は二つ折り版のボクの絵や、彼の詩や、 ミル・ヒ。ターヤ著のスれイなんな ス〃 ge な : 舫んの記ん ge れ d 丑の お。ん ( 1968 ) を出版している。 〔 J G/PN 〕 ポンド、ネルスン・ S BOND, NELSON S(LADE) ( 1908 ー アメリカの作家、後年は切手収集家とし てその方面の著書も出版した。最初は広報 関係の仕事にたずさわり、 19 年 ASF 誌 に "Down the Dimensions ”でデビュ した。同年暮にはスクリブナーズ・マガジ ンに "Mr. Mergenthwirker's Lobblies ” を掲載、このファンタジイ小説はラジオの シリーズ番組になり、劇化もされた。この 作品は他の同系列のファンタジイとともに ー r. 」 g 坊 / ' 5 ん 0 ろろ〃の記 0 舫 r 0 立な T 記ぉ ( 1946 ) に収録 されている。これは 1940 年代初頭に彼がフ ァンタスティック・アドベンチャーズ畆に 書いていた一連のユーモラスな、、ハチャハ チャ″小説の典型と見ることができる。そ 265 れらは途方もない発明ととぼけた行動を、 時にはカマトトぶったタッチで書いたもの だった。ポンドがペンネームで書いた小説 は 2 篇のみで、ひとつはジョージ・ダンゼ ル名義 ( 194 の、もう 1 篇はヒューパート ・マヴィティ名義 ( 1939 ) だった。雑誌に おける彼の創作活動は 1950 年代まで続い た。市場も SF のパルブ雑誌から拡がり、 フ・ルー・フ・ツク・誌と強く結びつくように なり、 0 ・ヘンリーを思わせるドンデン返 しをしばしば使って、主に S F とファンタ ジイの要素を結合させた短篇や短篇シリー ズを提供した。 1950 年代初頭以降は、作 家としての活動は比較的すくなくなってい る。 彼の最も有名な、変わり者の宇宙船乗り ランスロット・ビッグスのシリーズは 1939 年から 43 年にかけて諸雑誌に掲載され、大 部分の作品に手を加えた上で『宇宙人ビッ グスの冒険』んの Biggs : S24 化川 0 れ 團系列作品 1950 ) として出版された。 ット・ペンディングと彼の奇妙な発明品を 描いた同様のシリーズは 1942 年から 57 年に かけて、最終話以外はすべてフ・ルー・ブッ ク誌に掲載されたが、まだ単行本化はされ ていない。《スクエアディール・サム・マ ッギー》シリーズはやはりプルー・フ・ツク 誌に掲載 ( 1943 ー 51 ) されたが、ホラ話で あって S F ではない。大破壊後の部族をひ きいることになった若い娘、女司祭メグに かんする 3 点の短篇からなるシリーズも、 1939 年から 42 年にかけていくっかの雑誌に 掲載されたが、 1940 年から 42 年の AMZ 誌 にあらわれた 4 篇の《ハンク・ホースーセ ンス》シリーズと同じく、単行本化されて いない。 ポンドの単行本化された唯一の長篇であ る E ェ 5 Time ( 1940 フ・ルー・フ・ツ ク ; 1949 ) は、時に寓意的な口調で描かれ る世界の終り ( デイザスター ) について VII
5 おレヒッウ 歩き、そこの書棚のすみに眠っている『石泉は、その汚れに汚れた『石泉社シリーズ』を 炯々たる眠光とに圧倒されてしまった。 こまかな点については記憶ちがいがあるか社シリーズ』を、「こんな本もう借り手はな見ても、顔色ひとっ変えず、眉ひとっ動かさ いでしようから、ゆずって下さい」と頼んでず、平然と手にとられたのである。 もしれないけれども、とにかくファンダムに 私は横田さんの執念に感嘆した。 初登場した横田さんが、そのときすでに集めてみた。 むろん、ここまでの話だけを読まれると、 しかし、それもとてもむずかしいことで、 についての〃大量正確な知識みと、古本 に対する″おそるべき情熱とをもちあわせ数冊しか集まらなかった。しかも、そうやっ読者は、なんだか横田さんが汚れ物に鈍感な ていたことはたしかであり、一冊しかセリ落て集めた本というのは、なにしろ大勢の子ど人であることをわざわざ書いているように感 とせなかった私に強い強い第一印象を与えたもが目クソ鼻クソをなすりつけながら読んだじられるかもしれない。 しかし私が言いたいのは、そうではなく、 のである。 あとの本だから、もう本とはいえないぐらい その次の事なのである。 横田さん初登場の印象は、他の人にとってに汚れていた。鼻クソの間に活字が見えてい 横田さんは、汚れに汚れたその『石泉社』 もとても強かったのであろう。この〃気流るようなものだった。 祭のレポートを書いた人などは、気が動転私としてはそれでも陽に干したりして、とのお礼にといって、それに数倍する冊数の、 してしまったらしく、横田さんのことを「高っておくつもりだったのだが、当時長男がヨそしてむろん新品にちかいきれいな、しかも チョチし、長女が生まれたばかりだった女房石泉社よりももっと貴重な古本を、私に 校生が活躍した」とうつかり書いてしまい あとで「法政大学の立派な二年生でした」と が、古本の汚れで子どもたちが病気になるー譲ってくれたのである。 ーと言ってノイローゼぎみになってしまっ現在私がもっている昭和二〇年代の貴重な お詫びして訂正文をのせたりしていたほどで の半分ちかくは、このときに横田さんか ある。 そのすこし後、私の横田さんに対する信頼 私も弱ってしまい、燃すか捨てるかして処らいただいたものなのである。室町書房版の ・ O ・クラークの『火星の砂』とか、講談 の念は、ある小さな事件によってさらに大き分せざるをえないかなあ : : : と悩んでいた。 なものとなった。 すると、ちょうどその時、『宇宙気流』に社版のハインラインの『夏への扉』などは、 一九五五年から五六年にわたって出版され横田さんが「石泉社シリーズ譲られたし」といずれもそうである。 このときの横田さんの″律儀さというも いうお便りをのせられた ( 六七年一一月号 ) たジュヴナイル TJ のシリーズに、石泉社の のである。 『少年少女科学小説選集』というのがあっ 私はこれさいわいと、すぐに横田さんに連 た。これは日本における最初の本格的海外 絡した。多少汚れていますがーーとそえ書き 翻訳として名高いシリーズなのであるが、 部数も少なくあまり長続きしなかったこともして。 女房は「そんなきたない本、だれがもらう あって、当時ですらすでに古書店での入手が ひじように困難な状態にあった。 ものですか、かえって失礼にあたるわ」と言 っていたし、私もそう考えていたのだが、ま 私は無謀にもそのころはまだ、多少は の古本を集めようという気を残していたのあ燃すまえに一度見てもらおうと思ったので で、一計を案じ、研究所の夏休みの一週間をある。 ところが、すぐに拙宅にみえた横田さん 利用して日本海側の諸都市の貸本屋をめぐり こ 0 い松左京賛 ) SF 史に残る金字塔 ! ゞ大衆交化。文史を新たな点よ 再成した湖的な日本 S ド史 !
く雪風シリーズⅣ〉 インラアン・サマー 神林長平 イラストレー彡白ン横山宏 イノヂ 惑星フェアリイの小春日和、インディアン戦士は乗てられた空母に向かう・・
0 G00 イエ 0 だれ Corpse ( 1943 ) は推理小 説である。 1940 年代は、他の分野での活動 のほかに、彼女が S F 誌上で一番活躍した 時期である。プラネット・ストーリーズ誌 と TWS 誌に主に登場したが、ほかにも彼 女の作風を受けいれてくれるさまざまな雑 誌に寄稿した。彼女が短期間でお家芸にし たのは、波乱万丈の知的な冒険小説で、通 例火星を舞台としているが、各作品のあい だにシリーズ的な関連はない。この時期の 影響を与えたのは当然のことだろう。中 篇小説のひとつ「赤い霧のローレライ」 "Lorelei 0f the Red Mist ” ( プラネット ・ストーリーズ誌 1946 ) はレイ・プラッド べリとの共作である。 1946 年、プラケットはエドモンド・ハミ - ルトンと結婚する。、この結婚がハミルトン の作風に強い影響を与えたことは大いにあ りうることで、彼の作品の質は戦後飛躍的 に向上した。フ・ラケット自身は、この時期 からやや長めの小説に力を注ぐようにな る。お気に入りのネオ・バローズ風火星を 舞台にした《ェリック・ジョン・スター ク》シリーズの前半部がそれであり、以下 の作品から成っている。 The Secret of Sinharat(1949 、プラネット・ストーリーズ 誌に "Queen Of the Martian Catacombs ” の題名で ; 1964 ) 、 ~ 第ん the 記な襯〃 ( 1951 プラネット・ストーリーズ誌に "Black Amazon of Mars ”の題名で ; 國 1964 ) そして "Enchantress of Venus ” ( 1949 ; "City of the Lost Ones") これは The 〃 4 g におさめられ ている。スタークは剣と魔法ものの主人公 の長所をすべて、その細身の肉体に集め ト・ E ・ハワードのコナンとな らび、闘争心に富む、たくましい不屈のヒ ーローを何十人と生みだす一助となった。 ただし、スタークの女性に対する態度は、 ほとんどの後輩にくらべて、いささか功利 性には欠ける。火星と金星がもはや冒険 S F の作家にとってたやすくは使えなくなっ た近年、《スターク》シリーズはうまく太 陽系外に舞台を移して、最近まで続けられ ていた。 T ん Ginger & ( 1974 ) 、 The 〃 0 〃れ & 4 ″ん ( 1974 ) 、 The 火 ea 怩な & 4 ″ん ( 1976 ) の 3 点がそれで、これ らは The お 0 & ″ん ( 1 6 ) として 1 巻にまとめられている。スタークは旧友 であり、恩人でもあるサイモン・アシュトン リイ・ブラケット 作品のいくつかは T' ん Co g に 7 ra ぉ ( 同系列の作品をおさめる、集 1 7 ) および The 4 切 g 4 れ 0 / ん & 0 お ( 1973 ) に収録されている。彼女は、 抑制のきいた、迫力のある文体でこの種の 作品を書いた。その色彩、スヒ。ード感のあ る語り口、 ( 彼女の最も有名な主人公ェリ ック・ジョン・スタークを含む ) 主人公た ちの陰にこもった直情性、 そうしたす べてが、のちの剣と魔法小説の作家たちに XIV 258
庫飛行士たちの話 ッ 1 ニ二 類いまれなストーリー ・テリングで定評のあ 文 る著者が、戦闘機パイロットとしての体験を もとに戦争の悪夢と恐怖を描く処女短篇集ー・ シャーロック・ホームズの回想 ス アーサー・コナン・ドイル / 大久保康雄訳定価四一一〇円 宿敵モリアーティ教授との死闘を描いた「最 後の事件」までの十一の珠玉短篇を収録した 〃聖典髴二短篇集。新訳決定版〔挿画入り〕 カ " 孤独な女相続人肖減の光輪 〈ペリイ・メイスン・シリーズ〉巨額の遺産 を相続した若い女が遺言立会人の死体を発見 メイスンの助言むなしく女には殺人容疑がー・ 全三巻 気眉村卓 《暗号指令タンゴ アタム・ホール / 大庭忠男訳定価四〇〇円 〈英国情報部員クイラー ーズ〉砂嵐で 文 砂漠のまっただなかに遭難した輸送機を発見 ワ せよー遭難機に隠された恐るべき秘密は ? ワイラ ! シリース好評既刊 カ 定価三三〇円 不死鳥を倒せ オ定価四〇〇円 さそりはモスクワに入しこ ストライカー破壊計画を追え定価三六〇円 lx.l 竜神戦士ハン一一バル 田中文雄 〈大魔界①〉太陽系を はるか離れた幻獣・魔 獣のうごめく星。戦士 ノンニバルは奪われた シャルーファ姫を追い 求め冒険の旅に出た。 新ヒロイック・ファン タジイ・シリーズー 定価四ニ〇円 惑星ラクサーハの太陽 が新星化するという。 若き司政官マセに、全 住民、全企業体の移住 という過酷な試練が課 せられた : ・ : 惑星を覆 、つ壮大なド一フマを描き 泉鏡花文学賞に輝く 定価①三八〇円 四〇〇円 ③四〇〇円
5 切 g & の -5 ( 1952 ー 6 諸雑誌 ; 1957 ) 、 T ん Year ( 1957 F 記〃 & の・ 英 ) 、『悪魔の星』 Case C 。れⅵ e 〃化 ( 第 1 部「良心の問題」イフ誌掲載 1953 ; 1958 ) それに『宇宙の放浪怪物』 OR (TWS 誌にデーモン・ナイトとの共作に よる一部を掲載 1949 ; 1958 ) などの長篇 も出版されている。 c た Eagles はテ レバシーについて科学的説明を加えようと いう数少ない作品のひとつである ( ただし ブリッシュ自身は、実際には ESP 能力に関 して懐疑的であった ) 。 1959 年のヒューゴ ー賞を獲得した『悪魔の星』は、 S F にお いて宗教問題にまじめに取り組んだ初期の 作品群のひとつで、いまなお最も洗練され た作品のひとつである。一般に SF の古典 とみなされている。『宇宙播種計画』およ び同時期の他の作品中でフ・リッシュは生物 学テーマに手を染めている。科学のこの分 野はよりハードな″科学一一一物理学、天 文学、テクノロジーその他ーー指向のため に、それまではいささかなおざりにされて きたものだ。テクノロジーの進歩が持つ社 会学的意味についてのフ・リッシュの考え方 も、《宇宙都市》シリーズに見られるよう に、洗練されたものであった。 プリッシュは形而上学にも興味を持って おり、『悪魔の星』 ( 1958 ) 、 Do 0 ぉ M 耘〃な ( 1964 ) 、召 c ん Ea 立催 ( 1968 ) 、 The の イお五 dg の〃の比 ( 1970 ) から成る三部作 "After Such Knowledge ”を彼の最も重 要な作品だとみなす批評家もいる。フ・リッ シュは最後の 2 篇を 1 巻の長篇だとみなし ており、そのために、、 3 部作″と呼んでい た。 "After Such Knowledge" (T ・ S ・ ェリオットの「ゲロンチョン」 "Gerontion ” の一節からタイトルをとっている ) は、フ・ リッシュがかって以下のように表現した疑 問を提出している。「世俗的知識への渇望、 ましてやその獲得と利用は、精神の誤用で 269 あり、あるいは能動的な悪とさえいえるの ではないか ? 」これはつまるところ、 S F の基本的テーマのひとつであり、プリッシ ュ自身や一部の批評家の意見では彼の最高 傑作とされる Doctor 石 ra 房騰の中で も手を尽くして探究されている。この長篇 は 13 世紀の科学者であり神学者のロジャー ・べーコンの生活をあっかっている。 SF の根源的なテーマであるひとつの知的な宇 宙観から別のより洗練された宇宙観への認 識の変革を描いている。 作家としてのフ・リッシュは慎重で、後年 は書き惜しみと言えるほど節約もした。自 分の最上の小説を何度も改訂や加筆して経 済的に使い、時には長篇に仕立て直すこと もあった。今までに記した以外でも、初期 の短篇 "Sunken Universe" ( 1942 アーサ ー・マーリン名義 ) にも同様の処置をほど こし、別の短篇「表面張力」 ( 1952 ) と組 み合わせて、長篇『宇宙播種計画』 ( 第 1957 ) の一部にした。「表面張力」は 特に有名で、アンソロジーに収録される こともとりわけ多い作品である。他には T / が 5 Da ″ g ん ( 1952 、 K ・ F ・クロ ッスン編の Fu 7 ' “に、ヴァー ジニア・キッドとの共作 "Beanstalk ”と して収録 ; 1961 ) や、 Q れれェ 石川 ( 19 ギャラクシー誌に「ビープ」 として掲載阨 1973 ) の例がある。 プリッシュの《宇宙大作戦》シリーズ ( 『宇宙大作戦・見えざる破壊者』 & 7 ' ん 1967 から『宇宙大作戦・惑星ゴト スの妨害者』 & だ T んププ 1975 まで ) は テレビのオリジナル脚本にもとづいて書か れているため、合作であるが、『宇宙大作 戦・二重人間スポック ! 』 0 M な立 D ( 1970 ) は彼のオリジナル長篇である。 SF 界の、、知性派″であり、テレビを嫌っ ている人間が《宇宙大作戦》シリーズを執 筆するのを奇異に感じるむきもあるだろう III
ンダーグラウンド・。フレスの物語さ。 ビ、ラジオ、映画といったものがよく出て 黒丸ヒトラーの小説を待ってるわけね。 伊藤 アメリカでの反響は ? スピンラッドうん。しかし、まじめなきますね。 スピンラッド黙殺。売り方もよくなかっ話、『鉄の夢』の続篇を書く気は全然ない スピンラッド現代社会で人びとの意識の よ。 大きな部分を占めるのが、やはりメディア たんだ。宣伝はしないし、ほかにもいろい ろあって。 だからじゃないかな。メディアと政治は今 いまアメリカでは、続篇とか、三部作、 ルイスそういえば、『デューン・砂の惑四部作を書くのが大流行なんた。本を一冊ではほとんど同じものだよ。 ー・リストに入る も書いたことのないような作家が、十部作黒丸それをテーマにしたのが『はざまの 星』みたいにベストセラ を売りこもうとしてたり、そんなのばかり ような本は、あなたにはありませんね。 世界』メミミ B ミ 86 ミ ~ ( 一九七九 ) です だ。なお悪いことに、出版社のほうがそのね。 スピンラッドなぜかな。ほかの国ではそ ういった例もあるのに。たとえばフランス風潮をあおってる。これはよくない傾向だスピンラッド『、、ハッグ・ジャック・ ン』もそうだ。ジャーナリストとして、メ では『・ハッグ・ジャック ・バロン』は、単と思うね。 ディアとはいつも接触してきたし。 行本で二万部売れた。これはアメリカでい ルイスジャーナリズムの世界を経験し メディアと政治は今ではほとんど えば、かなりの成績だよ。出版社が。ほくの て、作家としての考え方が変わってきたと 本の売り方を知らないせいもあるかもしれ 同じものだよ ころはありますか ? ない。もう一つ、・ほくに『デューン』みた こよメディア・ーーテレ スピンラッドこれは g-v 作家の相当数に 黒丸あなたの小説 ~ ー いなものがないのは、続篇とかシリーズと ついて言えるんだが、彼らの問題というの いったものを書く気がないせいもあると思 は「を書き、を読み、大会に う。シリーズというのはまったく退屈だ 出かけ、作家ばかりと付きあううち し、書いたこともないし書く気もない。 に、その作品がほかの作家たちの亜流 黒丸じゃ、先日聞いた、『鉄の夢』の続 になってしまうことなんだ。最初はそれで 篇を書くという話はジョークですか ? 氏 いいが、つぎには自分の小説の亜流を書き スピンラッドもちろんさ。イギリスでサ だし、最後は書くことがなくなってしま イン会に出たら、だれかが『鉄の夢』を持 ン う。コンビュータ言語のことわざがある 「この本、大好 ってやってきて聞くんだ。 よ。 "Garbage in, garbage out" ( 入るの ス きなんですけど、ほかの作品はいつごろ出 がゴミなら、出てくるのもゴミ ) るんですか ? 」「なんのこと ? 」「『意志の ン つまり、イン。フットが大したものでなけ 5 勝利』とか、そういうのです。読みたくて ノれば、アウト。フットも変わりばえしない。 待ってるんです」
既刊 1 .275 点 世界最高最大のミステリ・シリーズ 吏青木雄造訳 顔役を撃て * 8 権力と栄光斎藤数衛訳 ダン・キャヴァナー / 田村義進訳定価五八〇円 布 省野崎孝訳 * 9 班 5 〈事件屋ダフィ〉歓楽の街ソーホーを牛耳る 9 事件の核む小田島雄志訳 犯罪組織に徒手空拳で立ち向かう失格刑事ダ 1 第三の男落ちた偶像」聿次郎訳 青木雄造訳 フィ。英国製ハ ードボイルド・シリーズ登場 負けた者かみな世貝、つ丸谷才一訳 り永Ⅱ玲一一訳 ら情事の終 青木雄造訳 ニ十一の短篇 尾裕訳 回カリプソ * おとなしいアメリカ人田中西ニ郎訳 エド・マクベイン / 井上一夫訳定価七三〇円 ナの男田中西ニ郎訳 ^ 分署シリ ーズ〉突然、街角から放たれた 燃えっきた人間田中西ニ郎訳 凶弾に倒れたカリプソ歌手。事件の背後には * 、 待望の新作 刑事達をも震撼させる狂気がー コン・コ・ヴェトナム日記田中西ニ郎訳 旧現実的感覚高見幸郎訳 ■ 8 月刊 ( 仮題 ) ル又者田中西ニ郎訳 * 相一各顱彳 コールドターキー 8 旦那さまを拝日田中西ニ郎訳 ティモシイ・チャイルド ェッセイ集 ( 仮題 ) 前川祐一訳 贋金シンフォニー ポーリン・グレン・ウインズロウ * 陸叔母との旅小倉多加志訳 ・好評発売中 グレアム・クリーン自云田中西ニ郎訳 四名誉領事小田島雄志訳 ゼロの罠 ポーラ・ゴズリング定価八三〇円 ヒューマン・ファクター宇野利泰訳 ( * 印は既刊 ) 定価一一 00 円 5 ニ 000 円 影の護衛 ギャビン・ライアル定価七八〇円 0 1
〈アーティスト部門〉 しか出ていない作品でもあり、ファンには非 ・アメリカにまたも新雑誌誕生 ・ヒーター・ジョーンズ 常にありがたい雑誌である。この種の雑誌が 最近いろいろな動きがあって再編成が進ん出るという背景には、やはりアメリカでは本 『タイムスケープ』はイギリスでも強い。短 でいるという感のあるアメリカ出版界だ ( 特にハードカ・ハー ) の値段が高いというこ が、ディヴィス社の〈 (-og-k ダイジェスト〉創とがあるのだろう。日本の洋書買いにとって篇のディッシ、の作品は、五つの電気器具た 、ハードカ・ハーを買わなくてもお目当ちを主人公にした「・フレーメンの音楽隊」を 刊に引き続き、このほどまたもや新雜誌が創も、高し てのが読めるということで貴重な雑誌に思わせるような童話である。 /..... 刊されるという = = ースが入った。 新雑誌の名前は〈ノヴェルズ〉で、題なるだろう。 ・アシモフ、〈ファウンデーション〉シリー 名通り長篇の連載を主とする雑誌である。発ついでに雑誌関連のニュ 1 スをもう一つ。 ズの新作を書く 行の中心となっているのは、一九四九年からオムニに載ったを集めた『ザ・ベスト・ アイザック・アシモフは、このほどダ・フル / / 五四年にかけて・・・フライラーと組んでオ・フ・オム = ・サイエンス・フィクション』 年刊傑作選を出していたことで知られているが第二集まで出ていることは少し興味のあるディ社と小説の新作を出す契約を交わし テッド・ディクティで、八月に創刊の予定。方なら御存知だろうが、これの売れ行きの良たが、それはなんと〈ファウンデーション〉 シリーズの作品だそうである。仮題は会 L 一・ 大判サイズで、最初の三号は隔月で発行ささに気を良くしたオムニは、これを雑結 〈オムニ・サイエンス・フィクション〉とし ghtning Rod"0 なにしろほ・ほ三十年ぶりの / / ,.. れ、そののち月刊となる。 〈ノヴェルズ〉は、長篇主体という点でて独立させていく方針である。すでに第二集〈ファウンデーション〉ものなので、アシモ ート・ンレヴ , ア 1 ・、 に、もロ・ハ / ーグのオリジナフは文体を合わせるために自分でもう一度前 は〈ダイジェスト〉と似た性格の雑誌だ が、異なるのは連載という点で、ダイジ = スル作品がはいっており、現在編集中の第三集の〈ファウンデーション〉シリーズを読み直 トではなく完全な長篇が連載されることであではオリジナルの比率を高めていき、売れ行すそうである。はたしてどのような話になる る。その長篇は三回分載程度で、一号にはきがよければオリジナルのみの雑誌としのだろうか。 四、五篇載る予定である。短篇も穴埋め程度て独立させていくという。 /.. に載るという。 他の作家のニュースをここで少々。 ・イギリス協会賞発表 ! サミュエル・・ディレーニイの新作 ( 2 ・ ) 創刊号は一一二。へ】ジで、アレックス・シ ヨーイハーグのカラー表紙。創刊号の顔ぶれ先月のノミネーションに引き続き、受賞作が三冊ほど出る予定。一冊はイラスト入り短 は現在の予定では、次のようになっている。 篇集で、一篇が新作。もう一冊は前の短篇集 をお知らせする。次の通りである。 まず、ワトスン & ビショップの "Under と同じネヴェリョンという世界を舞台にした Heaven ・ s Bridge" 長篇。最後の一冊はエッセイ集である。彼は ( ゴランツから出た〈長篇部門〉 話題の共作 ! ) 、 パメラ・サージェントの トリトン』と同じ世界を舞台にした長 『タイムスケー・フ』 "Timescape" グレゴリ現在『 篇 "The Stars in My Pocket Like Grains "The A 】 ien Upstairs" 、ワトスンの会 God ・ s イ・ペンフォード of Sand" を執筆中。 World"P レジナルド・・フレットナーの新〈短篇部門〉 作。 "The Brave LittIe Toaster" トマス・『遙かなる光』で、日本でもおなじみになっ ・ディッシュ たエリザベス・・リンが合気道の黒帯をと 以上からおわかりのように、のつけからワ トスン & ビショップ、パメラ・サージェント 〈メディア部門〉 ( 島田武 ) などかなりマニアックな顔ぶれがそろってお「銀河ヒッチハイカーズ・ガイド」 ( セカン り、しかもワトスンの作品などはイギリスでド・シリーズ ) 9
ャーは 2 巻からなる名高いアンソロジー み T の″ 0 工 G & 加ど窺・ 0 刀 ( 1959 ) も世に出している。オ能ある、 目の高い編集者として、 / くウチャーは 1950 年代の S F の文学的水準向上のために力を 尽くした。彼は推理小説も数点書いてい 〔 M J E 〕 る。 その他の既訳作品 『ゴルコタの七』 The Case of the Seven of Calvary ( 1937 ) プール、ピエール BOULLE, PIERRE ( 1912 ー フランスの作家。電気技師の教育を受け 開拓移民および兵士としてマレーシアで 8 年間暮らす。東洋での体験は彼の初期の作 品 ( おおむねノン S F ) に色濃く浸みこん でおり、そうした異国情緒のある作品では 『戦場にかける橋』んに第 0 sur / 4 r れ K , ( 1952 ; 英訳 T ん召イ 'g ど 0 れど 沢 Kw 1954 ) が今のところ彼のもっ とも有名な長篇である。プールは人間の愚 かしさを指摘するのに教訓的寓話を使い、 比較的多い S F 領域の作品はその手法の好 例となっている。『猿の惑星』ん 4 がれとど イお g ぉ ( 1963 ; ザン・フィールディン グによる英訳刊 4 こビゑぉ 1963 ; 図ユんれをッ刊 4 れ英 ) はヴォルテール風 の機知にあふれた哲学的物語で、皮肉と哀 れみに満ちている。のちに小説の冒頭の設 定だけを使った映画化作品とは、大きく異 〔 M J 〕 なっている。 『 E = c2 』 E = その他の既訳作品 川ド ( 1957 フランス ) 、『カナシマ博士 の月の庭園』 Le r 市れ Ka のん・川 4 ( 1964 ) 、『ジャングルの耳』ルゞの〃お れ g ル ( 1972 ) ポーヴァ、べン BOVA, BEN (JAMIN WILLIAM) ( 1932 ー アメリカの作家、編集者。 19 年、ジャ ーナリズムの学位をとって、フィラデルフ ィアのテンフ。ル大学を卒業。その後、ヴァ ンガード計画の技術主任、アヴコ・エヴァ レット研究所の営業部長をつとめる。 1971 年にジョン・ W ・キャンベル・ジュニアが 死んだ後、アナログ誌の編集者に指名され た。ポーヴァの最初に出版された SF は児 童向ぎの長篇『星の征服者』 The “ CO 刀 4 0 ( 1959 ) である。 ペン・ポーヴァ ポーヴァは短篇小説は比較的少ないかわ り、長篇小説に専念した。彼の最も有名な 短篇は、 20 世紀後半の 1 人の宇宙飛行士の 生活を描いた一連の《チェット・キンズマ ン》シリーズである。 "Test in Orbit ” ( 196 の、 "Fifteen MiIes ” ( 1967 ) 、 "Zero Gee ” ( 1972 ) 、 "Build Me A Mountain ” ( 1974 ) なども同シリーズの作品である * 。 キンズマンはまた、彼の現在までの代表作 / ル襯 ( 1976 ) にも登場する。これ XI 23