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1. SFマガジン 1982年11月号

今月のブックガイド 太陽の世界 9 続神征紀著日半村良 / 22 ふしぎな転校生著日北園哲也 / 18 8 頁 / ⑩未来警察殺人課著日都筑道夫 / 2 8 6 頁 2 頁 / 8 ・刊 / 8 8 0 円 / 角川書店 / 長 8 ・刊 / 3 0 0 円 / 秋元書房 / 文庫 / 長 / 9 ・刊 / 3 4 0 円 / 徳間書店 / 文庫 / 篇 / 聖双生児の血をひく悪魔デギルは、次篇 / 記念写真に写る見知らぬ少年が転校し連作集 / 解日辻真先 てきた : ・ 第に人間を堕落させていった。 夢の棲む街 / 遠近法著日山尾悠子 / 15 4 ⑩地球軍独立戦闘隊著日山田正紀 / 294 復活一九八五著日井沢元彦 / 236 頁 / 8 頁 / 8 ・刊 / 1400 円 / 三一書房 / 短 ・刊 / 6 0 0 円 / 角川書店 / 新書 / 長篇篇集 / 表題作他、遠近法、補遺、伝説、 頁 / 8 ・ % 刊 / 3 2 0 円 / 集英社 / 文庫 / 短篇集 / 解横田順彌 / 注日「恋のメッセ / 世界を覆す恐るべき << 計画に対決する繭を収録した作品集。 ンジャー」改題 は、法王庁の命を受けた伊賀忍者の末裔。夢見る惑星フォルゴーン (The し ~ 、ミミご、 S 代ュ ). ・ e 、ミ・ . 7968 ) 著 =ß・ O ・タ チャイルド・スナッチ著Ⅱ田中光二 / 19 冬物語 (The 、ミミ ) C 。ミト プ / 訳日大西憲 / 2 4 4 頁 / 9 ・ 3 刊 / 3 8 頁 / 9 ・ 5 刊 / 6 0 0 円 / 講談社 / 新書。 0 The oa ト 7976. 75 ) 著日 / 長篇 / 田中光二のハードボイルドの世タニス・リー / 訳日室住信子・森下弓子 / 00 円 / 東京創元社 / 文庫 / 長篇 / デュマ レスト・サーガ② / 地球を求めて銀河を渡 界、ロスの私立探偵ケンジ・タニの活躍は 276 頁 / 8 ・訂刊 / 340 円 / 早川書房 り歩く男、アール・デュマレストの物語。 / 文庫 / 中篇集 / タニス・リーのファンタ トム・スイフトの宇宙冒険 6 宇宙救助隊 ラビリンス迷宮著 " 新井素子 / 232 頁 ジイ、二篇を収録。 ( TO SWIFT: The え c ミゝ、ト焔の眼 ( E レご。ト 3 、ゞ 7980 ) 著日マイ / 8 ・刊 / 980 円 / 徳間書店 / 長篇 / ・エイプルト 、 0 ド、 987 ) 著日ビクター クル・ビショップ / 訳日冬川亘 / 280 頁新井素子の長篇ファンタジイ、第二弾、悪 ン / 訳神鳥統夫 / 212 頁 / 9 ・刊 / / 8 ・殴刊 / 1400 円 / 早川書房 / 長篇神が住むという迷宮で二人の少女を待つも をいかなる冒険ー 780 円 / サンリオ / 長篇 / 地球へなかう / 解Ⅱ安田均 / ビショッ。フが描く二つの異 の竜の戦士 ( D ミ g ト洋ミ . 1968 ) 著日 トム一行に、急難信号が送られてきた。今星世界のはざま。 アン・マキャフリイ / 訳日船戸牧子 / 4 回の事件は : : : 。 魔界水滸伝 3 著Ⅱ栗本薫 / 234 頁 / 8 ・ トロン ( T きド、 982 ) 著当フリアン・デ % 刊 / 6 0 0 円 / 角川書店 / 新書 / 長篇 / 8 頁 / 8 ・刊 / 50 0 円 / 早川書房 / 文 ィリー / 訳日久米穰 / 192 頁 / 9 ・ 6 刊魑魅魍魎と妖怪の戦いは始った。人間界を庫 / 長篇 / パーンの竜騎士シリーズ① / 580 円 / 講談社 / 新書 / 長篇 / コンビ守るべく立ちあがった男たちの運命は・ : ューター・グラフィックスの映画、トロン のノヴェライゼーション。 マドラブールに消えた ( 。ミ、。ミい 日本年鑑 1982 年版編日本 1976 ) 著日ロペール・メルル / 訳日三輪 年鑑編集委員会 / 218 頁 / 8 ・刊 / 2 秀彦 / 2 9 6 頁 / 8 ・刊 / 15 0 0 円 / 0 0 0 円 / 新時代社 / 資料集 / 19 81 年早川書房 / 長篇 / マドラブール行きのチャ の関係資料を集めた資料集。 1 ター機の乗客を待ち受ける不条理世界。・本欄に掲載した書籍は八月十一日から九月 ⑩はみだし生物学著小松左京 / 298 頁⑩未来いそっぷ著日星新一 / 274 頁 / 8 十日までに発行されたものです。⑩の記号は 5 9- / 8 ・ % 刊 / 3 6 0 円 / 新潮社 / 文庫 / 工 ・刊 / 3 20 円 / 新潮社 / 文庫 / 短篇集再刊。文庫などの新版で発行されたもので ッセイ集 / 解Ⅱ太田次郎 / 解日新井素子 す。 / リスト作成日星敬。 ◇ ◇

2. SFマガジン 1982年11月号

塒 一一妹尾俊之 はカセットテー。フなどのメディアは、大会終了期間については御約束できません。 後どのようになるのでしようか。そのほとんど どちらの場合も、実費のみで恐縮ではありま 詩誌「第ニ号星の歌」発行 全てが、退蔵、散逸という事になってしまわなすが、使用経費は支払わさせていただきます。 いでしようか。 なお、お送りいただきます時は、用紙内容詩人・宮内黙「星の歌」 ( 寄稿 ) / 野波 そこで、お手元に +OXOZ Ⅷに関するビデ に、メディアの形式、数量、責任者住所氏名、 恒夫「双曲接点」 / 井手隆司「こだま」 / 長 谷川七星「雪の中の赤い花」 / 神月織「アッ オ、ネガやポジのフィルム、カセットテしフな請求金額、返却希望の有無、簡単な内容紹介な プル・ツリー」他 どのメディアをお持ちの方は、是非お貸しいたどを御明記下さい。また、レーベルなどにも、 体裁 5 判・タイブオフ・二十頁 だきたくお願いいたします。我々の手で再編集氏名、タイトルなどを御記入下さい とショーアップを行ない、今までの活字メディ 映像レポートは編集作業が完了次第に発表さ頒価四百円 ( 送料共、六十円切手七枚でも アとは一味違った映像メディアによる大会レポせていただきますが、それとは別に +OXOZ 可 ) Ⅷ残党による大根荒しのウェポンシステムの一宛先〒大阪市西成区潮路二ー六ー七井手 ートを作成したいと考えております。 隆司 ( 振替大阪 1 ー 9 5 3 3 3 ) なお、画質などの関係で出来る事なら、コビ部としても使用させていただきます。 ☆創刊号残部あり ( 頒価は第二号と同じ ) なお ーを取っていただき、オリジナルを送っていた☆連絡及び送付先 だけるのが最良なのですが、もちろんコ・ヒーを〒繝千葉県浦安市堀江四丁目二四ー七ー二〇第二期会員募集中。入会ご希望の方はご連絡下 さい。案内状を送ります。 一一岩瀬賢彦方 送っていただいても結構です。 コ。ヒーを取らないオリジナルで返却を御希望 euoz= 事務局日本詩愛好会・ルクシオン された場合、必らず返却はいたしますが、その 創作同人誌〈風の翼 〈イヴェント・カレンダー〉 「別離・ : ・」 ( 岩手県花巻市四日町二丁目二ー三瀬川里奈 ) 六〉ができました 十月十、十一日 ( 日、月 ) 0 Z Ⅶ 本号は、宇井亜綺夫の : を′ , 連作長篇『愛に九夜』の ( 新潟・十月号 ) 十月十六、十七日 ( 土、日 ) rn & 合宿第一話「あらかじめ失わ れた恋人よ」 ( 四十枚 ) ( 姫路・十月号 ) 他、創作五篇、エッセイ 十月三十、三十一日 ( 土、日 ) みちのく 他三篇のラインナップで 祭り ( 盛岡・十月号 ) 迫ります。お申し込み 十一月六、七日 ( 土、日 ) は、郵便振替にて、左記 ( 浜松 ) まで。 十一月二十、二十一日 ( 土、日 ) フェス ( 振替大阪 3 ー 079 ティバル・イン・サッポロ ( 札幌、九月号 ) 01 創作研究会 ) 十一月二十一日 ( 日 ) 京都フェスティバ また、創作研究会で ル ( 京都 ) は、同人を募集していま・ 一九八三年八月一一十、二十一日 ( 土、日 ) す。お問合わせは、六十 — 0 Z Ⅳ ( 大阪 ) 円切手同封のうえ、左記 今月号にイヴェントの詳細が掲載されてい まで。 ないものにつきましては、末尾に記した月号 〒東京都大田区田園調 の「てれ。ほーと」欄をご覧下さい 布一ー二七ー一三ー二〇 円 9

3. SFマガジン 1982年11月号

怒りの神 ( し e ご守ミ . 7976 ) 著フィリ 川書店 / 文庫 / 長篇 / 解Ⅱ神崎倫一 地球に危機がせまっていた。その正体を求 ップ・・ディック、ロジャー・ゼラズニ機械じかけの夢著笠井潔 / 2 6 0 頁 / 8 めて子供たちの時間と空間の冒険が始 0 ・四刊 / 13 0 0 円 / 講談社 / 評論集 / 笠た。 イ / 訳日仁賀克雄 / 318 頁 / 9 ・刊 / 480 円 / サンリオ / 文庫 / 長篇 / 解野井潔の私的作家論、ポオからル・グイ 小説紅い牙原作日柴田昌弘 / 著Ⅱ中尾明 / ンまでを語る。 ロ幸男 / 第三次大戦によって減亡した地 194 頁 / 9 ・刊 / 580 円 / 白泉社 / 球、ディックとゼラズニイの暴力世界。 霧の中のニ剣士 (Swords 守 The 第、 . 新書 / 長篇 / 悪の組織タロンと闘う超能力 異形の渡来神著日清水義範 / 220 頁 / 8 7968 ) 著ⅱフリツツ・ライ・ハ】 / 訳日大少女ラン、人気マンガ小説化。 ・刊 / 350 円 / 朝日ソノラマ / 文庫 / 谷圭二 / 302 頁 / 8 ・刊 / 360 円 / ションジル (The dSu ド Sh 。、こ ~ 、い 7978 ) 著日 O ・・チェリイ / 訳日宇佐 ・コネクション・シリーズ東京創元社 / 文庫 / 長篇 / フアファード & 長篇 / エスパ グレイ・マウザー・シリーズ③ / いにしえ 川晶子 / 382 頁 / 8 ・引刊 / 440 円 / ③ / 秘術士だめをめぐる正と邪、一一つのエ ド ・グルー・フの戦いの行く末は : : : 。 の都ランクマーで一一人の剣士を待つものは早川書房 / 文庫 / 長篇 / 色褪せた太陽シリ ⑩宇宙衛生博覧会著日筒井康隆 / 2 5 0 頁 1 ズ② / 解Ⅱ米村秀雄 / 人類と敵対するム リ族の壊減をはかる人類日レグル族の船団 / 8 ・刊 / 2 8 0 円 / 新潮社 / 文庫 / 短幻魔大戦囮ハルマゲドン幻視著Ⅱ平井和 イ 正 / 266 頁 / 8 ・刊 / 300 円 / 角川 篇集 / 解日関井光男 ハルマゲド おれの名は殺人犯著辻真先 / 222 頁 / 書店 / 文庫 / 長篇 / ″主の日み ジョン万作の逃亡著 " 椎名誠 / 238 頁 / 8 ・刊 / 15 0 0 円 / 角川書店 / 短篇集 8 ・刊 / 350 円 / 朝日ソノラマ / 文庫ンの日は近い ! 幻魔大戦第十八弾。 コンタクト船《テラニア》 (PERRY 、 RH ・推理などを盛り込んだ椎名誠の第 / 長篇 / 株式学園シリーズ番外編 / 学園一 一作品集。 ノの喧嘩上手、番長、サシが巻き込まれた怪 0 し K 。 = 、ミ = ミ・。「ミ = 一ミ トこ洋 0 洋ミ 4 、 968 ) 著日・フ真ク・リトル・リトル神話大系 2 ( T ミ 0. 、 事件とは・ : 。 卞ントー ! 科学ウッソー ? Cth ~ へン、、ト、 ) 訳編日里 著日大宮信光ラント & マール / 263 頁 / 9 ・刊 / 3 / 2 4 8 頁 / 8 ・引刊 / 6 8 0 円 / 光文社 4 0 円 / 早川書房 / 文庫 / 長篇 / 宇宙英雄魔団 / 314 頁 / 8 ・刊 / 2 9 0 0 円 / / 新書 / 科学工ッセイ / 乱学煮大宮ローダン・シリーズ / シュレックヴルム 国書刊行会 / アンンロジー / 解い朝松健 / の とのコンタクトを試みるテラナーたちは : ク・リトル・リトル神話、アンソロジー第 信光の描く科学と空想の接点。 神という機械への夢監修Ⅱ大宮信光 / 12 二弾、ネクロノミコンを収録。 6 頁 / 9 ・刊 / 1800 円 / サンリオ / 雑学おもしろ百科第三巻監修日小松左京草原の風雲児著 " 栗本薰 / 288 頁 / 9 ・ カ・ハー・アート集 / サンリオ文庫のカ・ハ / 254 頁 / 9 ・新刊 / 3 00 円 / 角川書 新刊 / 3 6 0 円 / 早川書房 / 文庫 / 長篇 / ・アート集。 店 / 文庫 / 雑学 / 日常の話題 2 ハラエティ グイン・サーガ・シリーズ⑩ / グイン・サ 、雑学百科、第三巻。 ーガ第三部戦乱篇開幕、風雲急を告げる中 ⑩神と野獸の日著Ⅱ松本清張 / 2 2 2 頁 / 8 ・新刊 / 220 円 / 講談社 / 文庫 / 長篇時間と空間の冒険—惑星カマゾッ (A 原の運命は : : : 。 / 解日鏡明 W ュ、 7 ミ e 守ミ e 962 ) 著Ⅱマドレ⑩ダイノサウルス作戦著豊田有恒 / 31 ⑩カルチャトピア著Ⅱ糸川英夫 + 未来捜イン・ラングル / 訳大瀧啓裕 / 278 頁 4 頁 / 9 ・刊 / 380 円 / 徳間書店 / 文 査局 / 302 頁 / 8 ・幻刊 / 380 円 / 角 / 9 ・刊 / 880 円 / サンリオ / 長篇 / 庫 / 長篇 / 解日石津嵐

4. SFマガジン 1982年11月号

CO O の調子で一年近くを経過した。 なにしろ太陽熱発電は、一度建設すれば、あに収容されるハプニングがあった。 との燃料は無尽蔵でタダの太陽熱。それだけに厳冬期には、予想以上に気温が低下、屋外の太陽熱発電で運転を始めたのは、ここが世界 ・ハイプが凍結してしまい、あわてて防寒対策をで初めて。しかも、曲面集光式は、わが国独自 CO お天気に左右される。 Z のアイデアによるもの。このため、国内はもと 瀬戸内海の塩田跡で、晴れる日 。より世界各国からエネルギー関係者などの見学 の多いところなのだが、ことし二 えが引きもきらない。 月ごろまでは天気が悪くて、発電 見 この一年でざっと千件、一万人にの・ほってい できたのは三、四日に一日ぐらい 円 る。このうち約一〇 % が海外から。アメリカな のペース。それ以後は晴天に恵ま ン 。タど先進国ばかりでなく、開発途上国からも訪 れ、三日に二日は発電が可能のハ 博ス イベースだった。しかしそれもっ 陽のれ、中近東の産油国、ソ連など共産圏からも来 太鏡ている。国内外合わせ一日十五件もの見学ラッ かの間、梅雨シーズン入り。その うの わ式シュに見舞われたこともあって、所長や渉外係 w 梅雨が記録的な長梅雨で、これに ぎ光 などが手分けして、案内に大わらわだったこと 続く夏も、台風や不安定な天気に に集 面もあったという。 たたられ、ギラギラ輝く太陽がの CO 同発電所の隣では、仁尾町が主催する「太陽 ぞ、よい。七月と八月の二カ月間 端博覧会」が開催中である。太陽科学博物館「ン で発電できた日は約半分にとどま ーラリアム」や、電気自動車に乗って金網ごし った。たとえ発電できたとして も、朝からタ方までずっと発電で 万タに本物の太陽熱発電所を見学する展望 = ースな CO どがあって、八月末までに約九十五万人が入場 きた日は数えるほどしかなく、雲 Z 電した。百万人突破も間近いと、事務局では張り が広がる日が多かった。 熱切っている。 天候不順で目標を大幅に下回っ 陽太陽博の入場者は、やはり金網のフ = ンスご ているとはいえ、昨年秋以来、一 CO にしではあっても、実際の太陽熱発電プラントが 年近い実験運転によって、四十万 後白熱して運転していないとがっかり。このため O キロワット時を超す電力を発電 右事務局は、入場者の気持ちをくんで、空を見上 し、四国電力の送電線に送り込む げ、タワーを眺めて、毎日気をもんでいるとい ことができた。約二百軒分の一般 ほどこす必要に迫られたりした。しかし大改造う。 Z 家庭の電力をまかなってきた勘定だ。 タワー式プラントの上空を飛んだトビが強いを必要とするようなトラブルはなく、初期故障 光にやられて羽根を痛めて墜落、近くの動物園程度のトラブルですんで、施設の方はまずまず

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あった。一 ゾリモスは、・ヒルの反対側から、再びガラスをつき破。て現われ☆ rng 大会、テパートに進出☆☆☆☆☆ さる八月一九日 ~ 二四日、大丸百貨店大 そこには、先回りしたパトカーがパリケードを作って待ち受けて 各阪店の南館七階催場において、「フェ いた。・フリモスは八台の・ハトカーをぶつこわし、そこでカ尽きて停 のスティ・ハル」と銘うたれた催しがおこなわ まった。 一れた。 下会場では、武部本一郎、萩尾望都、天野 手に手にパワーガンをふりかざし、警官たちがどっとかけ寄って 嘉隆氏の原画展、オリジナルポスター展、 0 こ 0 0 子 アート・コンテストなどが展示される ノーズは完全につぶれ、窓ガラスも大半が割れ落ち、見るかげも ・まほか、 (.OQ ショッ。フ「ゼネラル・プロダク 大ツ」の出店がいろどりを添えていた。 ないプリモスを、警官隊は十重二十重にとり囲んだ。 また、一九日、二〇日には「未知との遭 その内の一人が銃をつき出しながら、へつびり腰でドアを引き開 長遇」「銀河鉄道 999 」の上映会がおこな けた。 神われ、多数の観客がつめかけていた。 二〇日、二一日は、このイベントの目玉 ーエル・ペダルの上 プリモスには誰も乗っていなかった。フュ ともいうべき作家講演。こうした催しには に、ぶ厚い辞書が針金でくくりつけられているだけだったのだ。 異例の眉村卓、光瀬龍、森下一仁、神林長 ネ平、大原まり子という豪華なメイハー 九日は本誌編集長による若手作家パネル・ 作ディスカッション。催場の一画に設けられ た講演会場には熱心なファンがつめか け、そこだけはデパートというより大 ン会会場といった雰囲気。もっとも、子供連 イれのサラリーマン風の姿もちらほら見うけ のられるところは、やはり会場のせいか。 簽第卓若手作家パネルは、の創作の実際、 村これからの抱負などが中心だったが、一一〇 と日の眉村氏、光瀬氏による講演は、日本 の歴史にふれた非常に興味ぶかいもの。 右 常にファンとの交流を心がけている両氏 氏 の、ツポをおさえた話しぶりに立ち見まで 瀬いる会場は、熱心に聞き入っていた。 レイクは、一人でぼんやりと海を眺めていた。足元には金のつま ったショルダー・ハッグが、無雑作にころがしてある。 時期外れのパーム・ビーチは、ひっそりと静まり返り、波の音だ けが単調に聞こえてくるだけだ。 レイクとジムは、パニック状態の・ヘイ・シテイからやすやすと脱 O O け出し、地下鉄と無人・ハスを乗り継いで、〈メリー・ウイドウ〉の 隠し場所へとやって来た、というわけだ。」 遅いな、ジムのやつ。 レイクは、砂の中から石コロを拾い出し、沖に向かって思いきり 3 8

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CO 池見照一一 サイ、ンス・トピ〉ク・① カット佐治嘉隆 今年の夏は不順だった。東京では梅雨明けがんで、不順な夏の影響を受けているものに太陽ては「発電の季節」でもあるのだが、その太陽 八月にずれ込み、気象観測史上で最も遅い梅雨熱発電所がある。 がのそかないのだから、発電所の稼動率が上が 「太陽の季節」の真夏は、太陽熱発電所にとつらないのである。 明けとなった。 夏台風も相次いで来襲。十号が八 この発電所は、香川県三豊郡仁尾町にある電 ン源開発会社の太陽熱発電パイロット。フラント ua 月二日に愛知県渥美半島へ上陸、続 CO ラ ( 竹内英晃所長 ) だ。通産省のサンシャイン計 いて十三号が八月一一十七日に宮崎県・ , ろ′ ト画の一環として、電源開発が同省の委託を受け 都井岬へ上陸した。いずれも大型台 て建設し、昨年秋から世界に先がけて実験連転 CO 風であった。十一号は上陸しないな ロ がらも、九州のはるか南海上で日本 を行っているものである。 CO 電 パイロット。フラントには「タワー集光式」と をうかがい、気をもませた。 発 「曲面集光式」の二つのタイ。フの太陽熱発電。フ 八月五日ごろから約一週間は、日 熱 陽ラントがあゑタワー集光式は、地上に一万三 本列島上空が冷たい大気に覆われ、 各地で雷雲が発生して、七日に富士 の千枚もの鏡を取り付け、中央に立った高さ六十 方九メートルのタワーの先端の集熱器に光を反射 山で八人が落雷被害にあうなど、雷 Z 後 して集める。この熱で熱湯を作り、ター・ヒンを 正公が大暴れした。 こんなわけで、まず夏の訪れが遅 面回して発電する。 曲面集光式は、階段状の集光スタンドに並ん く、やっと始まった夏も、カーツと と CO 照り付けるギラギラした太陽がさっ だ二千四百八十枚の鏡から、前方の集熱器に光 ばりのぞかない。 を集める方式である。 式 いずれも電気出力千キロワット。タワー式は 海水浴場、清涼飲料水、ビール、 クーラーなど「夏」を売る業者はガ ワ昨年九月、曲面式は同十月から実験連転をスタ CO タ ートした。近く一周年を迎える。 ックリだが、こうした夏物産業と並 Z 4

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あの夏のことを思いだすたびに、日々目の前で起こっていたことが輪をえがいている。降り注ぐ陽光に暖められた地面から甘ったる をどうして見すごしていられたのだろうと考えてみるのだが、結局い夏の匂いが立ち昇っている。そうして私は静かな水に心がなご 私という人間の座標系には異常な事柄を書き入れる場所がなかったみ、漫然とうきの動きに眠をやっていた。こんなおだやかな日々が というのがその答えになる。私は根っからの統計マン、確固たる現長くは続かないだろうなどという予感はこれつぼちもなかった。 実の子である。この現実の尊重をモットーに育てられた私は、目に 日が昇りきると、私は釣具をまとめた。自分の腕以上の釣果をあ ふれるかぎりの現象について、その説明を現実の中にさがす。これげようなどという気は初めからなかったから、心も軽く家路につい は筋の通った堅実な態度だと思う。ただ、そのために、意想外なこと た。びくの中では銀色の小魚が数尾おどっている。帰ったら宿の小 が起こった時にはまるでお手上げだったのである。あの意想外なこ猫にやろう。暑くて参った、早く涼しい部屋で寝ころびたい。堤に とが私の世界に闖入した時、とっさに私は日常生活で考えられるか沿って生垣が続いている。体じゅうに快い疲労が濃い水のように広 ぎりのあらゆることに対して有効な論理の鎖を組み立てて対処した がるのを覚えながら私はのんびり歩いて、ドナウに面する庭の小 のだが、これには一つだけ弱点があった。日常の論理は例の現象のを入った。ソルゾス部落の庭はみんなドナウに面している。この部 特異な性質とはそもそも全くかみ合わなかったのである。ダチョウ落は圧延機から吐き出されたようにうすくて、何軒もない家々が街 がいくら器用に頭を砂にかくしても危険をまるめこんだことにはな道とドナウ川の間に並んでいるのだ。 らないのと同じく、異常な事柄は日常的判断の網目をあっさりくぐ ョアナは庭で泣いていた。ョアナは母親にあやしてもらったこと り抜けてしまうからだ。いずれは、いやでも見えてくる。そのいし がない。お産で死んだのだ。そうして、あのとき私たちを見舞った 例になるが、あの夏、私は、筋の通った理屈を口実にして見て見ぬ不幸の印を永遠に刻みこまれたみたいに、ヨアナはまだごく小さか ふりをしつづけることを遂にあきらめたのである。それは七月のあった時から並みはずれて早熟だった。色白な細面の女の子で、黒い くるみ る日、胡桃の葉が赤くなった日、そして胡桃の幼い実が緋色の光を髪を両側に編んでさげている。無ロで、世の中と人々のことを値ぶ 放ち始めた日のことだった。 みするような考えぶかい眼つきをしているのだが、ときどき無性に とはいえ、実は、今にして思えば、ことはそれよりひと月も前、 はしゃいで私をびつくりさせる。そういうときはまるでゴムまりの ョアナが庭で一人で遊んでいたあの時に始まっていたのである。私ようにはね回って笑いころげる。別にこれといった理由もない。医 は早朝からドナウ川の岸のいつもの場所へ出かけた。柳の倒木に腰者は、それは " 補償作用。としての快活だと言うのだった。そんな をすえると、針を遠くへ投げることができる。変ったことは何もな時以外はしかつめらしい顔で落ち着き払っているが、納得さえすれ かった。まる一年間、ファイルに囲まれ、グラフを積み上げたオフば頼んだことは何でもよろこんで一生懸命にやる。その代り、いや イスで働いたあとの・ハカンス、私はその恍惚に身をゆだねていた。 だと思ったら指一本動かそうとしない。 こういう子は減多に泣かな 3 はしけが一つ、また一つ、眠たげに流れて行く。はるか青空高く隼いものだ。だから、あの朝安らかな気分で釣りから帰った私を迎え

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って、彼は検屍に通る死体を提示できなかった。彼はわたしが賢もて官僚機構全体が熱狂的に一人の人物に忠誠を捧げるーー王冠の合 のだとわかっていたけれど、自分が大逆の罪を犯していることを明法的な所有者に。彼らは二十年間、タル・ベネシ = と彼の悪に仕え てきて、それと同じように忠実にわたしに仕える。わたしには、群 らかにせずにそれを証明できる方法はなかったのよ」 島水道のどれかを乗取っていたならあったかもしれないような、ク スヴィルは砦の湾曲したド 1 ム越しに市街のほうに目をやった。 群衆の音がはっきりと、そしてかすかに、空中を伝わってくる。群ーデターや選挙にわずらわされることもない。 わたしたちは文明の発達上のとても決定的な箇所に達したのよー 衆は海岸通りから移動していた。今夜は供儀はないーーー人々は、王 冠の継承権が称えられていると告げられていた。クラウネッセは女ーあなたは気づいていなかったかもしれないけれど。過去一世紀に は、世界中のあらゆるところで、数々の実に基本的な科学上の発見 王を得たーーーとなれば、祝祭の中でも最大のもの、何日間もつづく があった。ツアナール諸島の薬学者たちは不死の薬にとても近いと ドリッグスはターチャ・グリムのほうに 祝典があるのは必定だ。へ 向いた。「きみは、そうするために嘘をつき、だまし、盗み、そしころにいる。オスターレイ群島水道のある物理学者は、わたしたち てーーーおそらくーーー殺人もしなくてはならなかったけれど、欲しか ったものを手に入れたのは間違いない。きみは世界で最強の国をあ 宇宙英雄ローダン・シリーズ原画展 やつる。なんできみがそんなに邪悪になれるのだろうと、ぼくは何 度も不思議に思った。今ではわかっている。ぼくをそんなに迷わせ 新宿駅マイシティの六番街特設会場にて、文庫フ た隠されている動機は単純な誇大妄想だったんだ。女性版″タル・ ェアが九月二十三日から十月十一日まで開催されま ベネシ = が男性版のあとを引き継いだわけだ。これできみの欲望 す。 は満足されたかな」とスヴィルは、せいいつばいの嘲りと憎悪を声 その規模は四万冊にも及ぶ画期的なフェア。早川 にこめて、「それとも、いつの日か、トウ全土を支配するのかい ? 」 書房のコーナーでは、宇宙英雄ローダン・シリーズ ターチャはコルとスヴィルに微笑したーー二人がこれまで何度も 見てきたあの軽蔑的な、辛辣な微笑だった。「あなたはあまり賢く 全巻の装幀を担当されている依光画伯の原画展をい なかったんじゃない、スヴィル ? わたしが世界を乗取ることも可 たします。 能よ。というより、おそらくそうするでしよう。それは、わたしの 別な計画の副産物となるでしようね。わたしはクラウネッセをとて 第場所新宿駅マイシティ六番街 も慎重に選んだの。この国には厖大な資源がある。どこかに大きな 震期間九月二十三日 ~ 十月十一日 重金属の鉱床があるとしたら、クラウネッセにもあるわ。政府は有 能で献身的。大半の行政職は公務員試験をもとに認定される。そし 253

9. SFマガジン 1982年11月号

」〉つ、つ - 0 . 鬘リ一 は、再度繰り 最後にニ = ースをひとつ。社会主義圏 返すことにな 1 ゴスラビアに〈ユーゴ日ヒュ にはユ ハンガリーに〈金の隕石賞〉 ゴー賞〉、 のものの評価 などの賞があるが、昨年からソ連で が定まってい 受最初の賞が設けられた。アレクセイ ないからだ。 ・トルストイの代表作から名称をと 一口 1 一口 夕ま った〈アエリータ賞〉がそれ。 ・フランジスな リ昨年四月十二日に ( この日はソ連では どは、 r.n を 工を ア憶『宇宙飛行士の日』にあたる ) ウラルの 社会主義リア 工業都市スヴェルドロフスクで授賞式が リズムの物差 2 フおこなわれた。この賞を設けたのはウラ しで測ろうと ル地方を代表する文芸誌『ウラルの追跡 しているよう だが、一般的にうけ入れられているとは社会的勢力とはいわないまでも、無視で者』社とロシャ共和国作家同盟部 きない社会現象になりつつあるのだ。な会。年間最優秀作品にたいして与えられ しし、刀子ーし ソ連は新しい時代を迎えているのにしろ、であればやみくもに買い集る。詳細はわからないが選考は読者の投 だ。科学啓蒙という意味では完全に科学める = レクターが二十五万人もいるのだ票によるそうだ。記念すべき第一回目の 受賞作品は、七〇年後半から八〇年前半 離れをし、現代ソ連文学の中で、たとえから。 コムソモ だがいずれは、青年共産主義同盟の傘期の最優秀作品として、日本でも最近早 うさん臭く思われようと、確実に文学と して根をおろし始めている。そして物珍下に組み入れられ、公認のファン・グル川書房の海外ノヴ = ルズに入 0 たス しさからではなく、国際的にも堂々と通ー。フ連合組織が生れるにちがいない。そトルガッキーの『蟻塚の中のかぶと虫』 用する、しかもソ連でしか生れない文学れはいつだろうか、どんなファンジンをが獲得した。なお、カザンツ = フもその として世界の広い読者にうけ入れられる出すだろうか。そして、いっかは大がか長年にわたる創作活動を認められて受賞 ようにな「てきた。ファンも、一人でおりな第一回全ソ大会 (äOØOOZ した。尚、今年の受賞作品は、『四つ足 だろうか、だろうか、それになった金融王』の邦訳で知られている となしく与えられた本を読む読者から、 ーリエフの『記憶をあげ ともかもしない ) をやジノーヴィ・ユ 行動するファン・グルー。フに成長した。 ます』と『まるごと改作』だったらしい 0 0 0 Z だっ るにちがいない。 て、世界大会たってやるようになる詳しい情報が入ったらお知らせする。 深見弾のソ連・東欧 tOLL 情報 け 9

10. SFマガジン 1982年11月号

よ ー -1 ー 1 ー 1 ー -1 ど 、そ 。赤 ど蛙 り ど涙 八そ う 手 か よ の に の いん 穴投 。抱 蛙 のな しは 日 に ! 蛙意 にげは れ の きたぎ い 投こ な どた フ 地 あ く げん わげ がて り よ だ た と と に う ら : 地 る わ な 。私し ん わ 右 し 、に 。る 赤 手そ はた る の ん く しな 思 の を の らだな か わで わ ずあ し っ ら し、 よ ール・コーリン (Vladimir Colin) は ウラジミ て て刺 と 叫る か 1921 年プカレスト生れ。アドリアン・ロゴズ , イオ ら て し い ョ ん み なや た た わ ア で ン・ホノくナと並んで現代ルーマニア SF の草分け三 力、 の た ナ つ た 羽烏の一人である。ルーマニア作家の例にもれず詩 った し 0 よ た でデビューし , 雑誌記者となり , やがて「フラーカラ の けよ び や 」誌や「ヴィアツツア・ロムニャスカ」誌の編集長 く か を勤めるかたわら , 戦記を書き , ついでメルヘンの ど も り も あ あ 創作や再話に専念する。 1960 年代に入ると盛んに思 げ そ う 弁的な S F を発表して西欧で注目を集めた。「蛙」は そ 掌 ぼ り る れ 自選短篇集「クロ 出 も う 以 し ノスの歯』 ( 1975 日 上 て の 年 ) におさめられ た 皮 駆 け ているから , 作者 としても気に入っ ね た作品の一つであ はだ に と う ら で どそちなけな 言消ち ョ る ろうが彼の本領は 、いる 毋 ら ア ん し、 の は むしろ該博な歴史 ナ な 。ど 、しは で寝 ら と は夢 、苦し て都や の知識と哲学思想 すを翌 く 右 日 、会め つは の枠組を基礎に神 ま見朝そ も た 、腕 人て じそ 話的な想像世界をま ゆれナ を は しぶ きだ死て ら出 う と かか 構築する長篇作家 肩 し掌 ら ら っ ん ん に し、 というところがル と 軟 てただ赤 と て 、か を ーマニア S F では貴重な存在である。 、か ョ く す 。よ み いさ 蛙げ掌 ア疥 く う よ を た 1967 年の『ペンタグラマ』は寓話的 , 神話的な長 ナ癬 てがわ 塗 め ゃ 篇で , 永劫不変の神話的マトリクスのもとに継続し 眠 と つを た し、 シ し、 指て連み る た 変動する世界という思想の証明を試みている。ロゴ のや れの ツ ヨ ズはすでに第一線を退き , ホノくナも作家同盟書記の て蛙 て何や . 皮 ア っ の 仕事に忙しく実作から遠ざかっているが , コーリン い回枕膚た 家 ナ がたか 。に カ を は 1978 年のレくべル』で健在ぶりを示した。この最 そ入と の寝 / し を 近の長篇は息を呑むばかりの場面転換 , 節を追って り の よ 力、 、聞 高まる神秘感 , 3 人のヒーローの鮮かな対照にスト どを 日 っ っ 冫こ 掌し さ ては ーリー・テラーとしての円熟を示すソフィステイケ ゆ 力、 っ わ いかをた ートされた作品で , 一方にマッド・サイエンティス う 、て ゆ るた ア か 寝 さ ル ら トを置いて人格の尊厳を問いながら想像力の自己実 い の し、 返だた へ 力、 コ に ( 訳者 ) 現をテーマにしている。 り か よ ツゆ ナこ は を で う ま ド し、 ノレ 94 解 説 人と作品 ウラジミール・コーリン 市 m か C 加