計画 - みる会図書館


検索対象: SFマガジン 1982年4月号
59件見つかりました。

1. SFマガジン 1982年4月号

$ 様 C 打儷 た案がそれで、後のジェミナイ計画につな がる Z が一九五九年末にまとめた「航 空宇宙局の長期計画」なる文書がある。そ う、野田大元帥が二月号のでちらり 公開したあの ( 元 ) 秘密文書だ。それに ま、 一九六五ー六七年有人月往復飛行と 地球近傍の恒久的宇宙ステーションに つながる計画の最初の発射 一九七〇年以降月への有人飛行 としか書かれていない。月着陸という言葉 はどこにも出て来ない 一九五九年の時点ではは、例え 部内資料 ( 要約は議会に提示された ) にで アポロの変遷 12 / 61 7 / 61 5 / 60 も、月着陸を目標として掲げるには至って いなかったわけだ。 この文書 ( ワシントンの Z 本部計 画企画評価局の数人のスタッフの手でまと められた ) が作成されている頃、ロく ・ギルラス博士率いる宇宙特別部会 ( スペ ース・タスク・グループ ) の面々は、もう 少し具体的な計画案を立てていた。宇宙特 別部会はラングリー研究所の技術 者を主体とし、 Z<-)< 時代より有人宇宙 飛行を専門に研究していた。マーキュリー 計画を構想し、実行しているのも彼等だっ 一九五九年十一月宇宙特別部会はマーキ ュ丿ーの次の有人宇宙機の概容をまとめ た。それは月への往復が可能であり、また 0 し LO

2. SFマガジン 1982年4月号

民も、ケネデイも、自国の宇宙技術への信単一の宇宙計画はなく、これ程重要な長期 決断を下すと語った。 的探検計画もないだろう。達成することが 頼を幾分回復した。 これ程困難で費用のかかる計画もないだろ 四月十七日、 O—< が後押しした亡命キ ュー・ ( 人の一団が、カストロ政権転覆を狙五月二十五日、ケネディは上下両院の議う」 ってキュ ー・ハに上陸し、あっけなく撃退さ員の前で特別教書を読み上げた。その末尾実はケネディは「一九六七年までに」と れたヒッグズ湾事件 ) 。アメリカの威信は近くで、彼は月着陸計画の実行を宣言した。断言するつもりだったようだ。しかし草稿 デイケイド 再び傷つき、ケネデイ政権にとっては初の「私はこの国がこの十年期 ( 一九六〇年を見たの幹部が、あまりはっきり 失点となった。失地回復のためにも、ケネ代 ) の終る前に、一人の人間を月に着陸さ日どりを決めると少し遅れても失敗したと せて無事に地球へ帰す、と言う目標を達成言われるから ( ソ連に手の内を明かすこと ディは何かをやらなければならなかった。 それでもなお、ケネディは宇宙開発に巨すべく企てるべきであると信ずる。この期もないし ) 、と進言して、やや婉曲な表現 によったらし、 間において、人類にとってこれ程印象的な 費を投ずるのには乗り気ではなかった。彼 当時のニュース・フィルムを見ても、ケ はウィースナーに代わりに適当な科学上の ネディは例の名調子で訴えるのだが、議員 計画はないかと問うたが、ウィースナーの 提案はケネディを満足させなかった。 年連の反応は今一つ。 ( ッとしない。それでも 議会はケネディの方針に賛意を示し、再び れは君の責任だそ」と、ケネディは言った。 画 増額されて一七億八四三〇万ドルになった 四月十九日、ケネティは航空宇宙評議会 Z<<co< の一九六二年度予算案をそのまま 議長としてのジョンスンに対し、宇宙計画 通した。五月の追加予算では、アポロ計画 でソ連に勝っことは可能か、そのコストは の に一億三〇五〇万ドルが上乗せされ、ノヴ いくらになるかを諮問した。ジョンスンは 期 アの開発に初めて四八五〇万ドルが計上さ Z<Ø<< とはかった末四日後に、一九七〇 れた。 年に月着陸を行なうには一三三億ドルが必 要で、一九六七年なら三三七億ドルがい る、と確信的な答えをもたらした。 五月五日、アラン・シェパ ード宇宙飛行 士がマーキュリー・カプセルに乗ってレッ ドストーン・ロケットで発射されて、一五 分の弾道飛行を経験した。ヴォストークの 軌道飛行とは比べられないが、アメリカ国 4 リー 1E0 STAES 一三

3. SFマガジン 1982年4月号

ト・・ヘリスについて、私は「准将にま で昇進し、今は空軍参謀本部の要職にあ る」と書いているが、資料が古かったらし く、その後空軍通信コマンド司令官 ( 少 将 ) を経て、今回目出度く第八空軍 ( 戦略 航空コマンド ) 司令官 ( 中将 ) にまでなっ たとのことだ。 二つ目の訂正は一七四ページの図版のネ ームで、三カ所に見られる「空洞システ ム」は「空調システム」の誤り。元の図に 付けた私の説明が、見事な金釘流の殴書だ ったためだ。 というところで、今回はジェミナイ計画 の次に行なわれた、アポロ計画の話だ。も っともアポロ計画が構想されたのはジェミ ナイ計画より前のことで、計画名が定まっ EX 【 U 多ア

4. SFマガジン 1982年4月号

0 れが統制局の実体である。この二台が人類宇宙はいつまでも膨張を続けることになる キャンセラー計画。 雄 宇宙船アルテグ号はキャンセラー計画をのすべてを、出生から仕事、結婚等までをのだ。これがキャンセラー計画である。 これに対し、統制局の破壊をもくろむデ 完了したところだった。しかし、一万五千管理していた。強力な精神コントロールに 秀 ィアヴォラがたてたファイア・ハード計画 寸個の恒星を・一瞬にして消減させたこの計画よって人類を隷属状態においていたのだ。 は、準光速で宇宙船を飛ばすことによって 木は、恐ろしい副作用をもたらした。巨大な光速を越えられない人類の宇宙船に対し、 。フラックホールが誕生したのである。そしコン。ヒータはテレバシー能力をもち、宇生じる相対質量で、失われた質量を補壜す てこの任務を遂行したアルテグ号は、今ま宙中に巨大な情報ネットワークを形成してることだった。それは標準時間で数百億年 ( 船内時間では五百年足らず ) とかかる作 さにその・フラックホールに呑みこまれかけいた。これによって管理を可能にしていた コントロール 業だった。 ていた。しかし統制局からは現在のコースのだ。 コン。ヒュータの目的はただひとつ、自分そして、このファイア・ハード計画に選ば を変更しろという命令はこず、思いあまっ れたのは、新造船ファイア・ハ 1 ド号と、統 て船長はコルナヴァルのジェイヴァ 制局の命令により老国王に嫁ぐことになっ ー長官に変更許可を要請するが、長 たアーロンのジェレイン王女、結婚式当日 官はそれを認めようとしない。反体 に花嫁を失った統制局員ダーマクだった。 制派ディアヴォラの幹部ヴォロがア ・【、ダーマクと王女は魔法のワイン ( ! ) を飲 社ルテグ号に乗り組んでいるとの情報 一んだことによ 0 て恋人同士となり、そして が入ったからだ。アルテグ号もろと 駈け落ち行が始まる。と同時にファイア・ハ も葬りさろうというのが統制局の考 ード計画も。 / 。えだった。 かくして全宇宙をまたにかけた一大追跡 ついに船は最高速度〇・六で脱 劇の幕が開く。 O 出できる限界を越えてしまった。と おもしろいことに、この物語は手塚治虫 たちの存続だった。しかしそれにはひとっ ころが、予想に反してアルテグ号はブラッ 、クホールから脱出した。船をのっとったヴの脅威があった。宇宙の始原はコルの大爆の「火の鳥」未来篇にどことなく似通って オロがエンジンを改良し、〇・七 O まで出発によって始まった。今も宇宙は膨張を続いる。しかし、快調なテンボの展開、大が けているが、いつの日か外に向かう速度はかりな設定、いりくんだプロットと、いっ や』、せるようにしたのだ。 ディアヴォラの根拠地に帰還したヴォロ銀河系間に働く引力によりゼロとなり、つもの ( ーネス節である。ただし、ことわっ いで内側に向かって動き出し、もとのコルておくが、ここに登場する人類はフェレッ は、統制局のキャンセラー計画に対抗する となってふたたび大爆発を起こす。脈動すクス・サ。ヒエンスと称するライオン・マン レ計画をたてた。それはこう名付けられた。 る宇宙である。これはコンピータの破滅である。これは別の宇宙、別の時間の物語 ファイアパード計画。 フャ今、宇宙は二台の = ビ = ータ、ラー ) 一を意味する。しかし宇宙にある質量。引力なのだ。 とクザンドラによって支配されていた。こを変化させれば、宇宙の ' ハランスは崩れ、 FIREBIRD ビッグ・ 8 2

5. SFマガジン 1982年4月号

たのもアポロが一九六〇年七月、ジェミナ イが一九六二年一月とされている。 アポロについては多くが語られ、知られ ざる宇宙計画でもないと思うかもしれない が、最終的な計画が固まるまでには、、 りの変遷があった。その初期の試行錯誤に 今回はスポットを当ててみよう。 ソ連のスプートニクのショックから、ア メリカの宇宙開発を統合的に進める必要が 叫ばれ、それまであった Z<O< ( 国家航 空諮問委員会 ) を母体に Z <n ( 航空宇 4 / 62 / / 62 ・△ロ - 員 地球道ラアプー方式 ( タグラス社案 ) 向こう 側のタンカーから推進剤を補給して月へ出発する 宙局 ) が設立されたのが、一九五八年十月 一日のことだった ( このあたりの話は、野 田昌宏氏の Z<-O< 二部作をお読みになっ て下さい ) 。 が創立と同時に取りかかった大 事業が、一人乗りのカプセルに地球を数周 させるというマーキュリー計画だった。マ キュリー (Mercury) は御存知の通り口 ーマ神話のお使い番の神 ( メルクリウス、 ギリシア神話ではヘルメース ) で、カプセ ルが一時間半で地球を一周する快速のイメ ージを早足の神に重ねたらしい。メルクリ ウスが泥棒や博奕の神であり、死者を冥界 に導くものでもあることは、考慮されなか ったのだろう。 マーキュリーに続く計画として、 Z <cn では漠然とだが月着陸の構想は持ってい た。しかし何しろ、野田大元帥言うところ の「宇宙開発の弥生時代」のことた。具体 的な計画として検討するまでには至らな Z <<()n << の技術者の中には、先すマーキ リー計画をちゃんとやって、次にその技 術的発展としてマーキュリーをちょっと拡 大した有人宇宙機に取り組もう、という意 見もあった。むしろ技術者としては、順当 な発想だろう。「マーキュリー発達型」 「マーキュリーⅡ」などと呼ばれてい

6. SFマガジン 1982年4月号

S 様 C 打 $ こうしてアポロ計画は、はなはだ政治的 事情から、月往復計画から月着陸計画へ格 上げされ、いきなりフル・ス。ヒードで走り 出した。 しかし実は最も重要なことが決っていな かった。どうやったら月へ行くのか。 先月号で紹介したフォン・・フラウンの月 計画では、地球軌道で何機ものフェリー機 をランデ・フーさせ、大型の月船を組み立て てから月へ向かう。このような方式は地球 軌道ランデ・フーと呼ばれる。 この連載の第一回で紹介した— ( 英 国惑星間協会 ) の計画では、地上を発進し たロケットがそのまま月へ向かう。このよ うな方式を直接上昇あるいは直行式と呼 ぶ。 一九六一年頃には、 Z の本部は直 行方式を支持していた。それには発射質量 五千トン前後の、ノヴァと呼ばれる超大型 ・フ - ースターが必要になる。 Z の大型プースター開発を一手に 引受けていたマ 1 シャル宇宙飛行センター では、地球軌道ランデ・フー方式を主張して いた。マ 1 シャル・センターは陸軍弾道ミ サイル局がほとんどそのまま Z に組 み込まれたもので、所長のウエルナー・フ オン・・フラウン以下旧ナチ・ドイツのロケ 彼等はサタ ット技術者を中心としていた。 , 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ーンと名付けた・フースターのシリーズを開 発中で、ノヴァには手を出していなかっ もう一つの有力勢力、宇宙特別部会はマ ーキュリー計画に忙殺されて、旗幟を鮮明 にはしていなかった。 これらとは別の動ぎもあった。カリフォ ルニア工科大学のジェット推進研究所 m-a) はの依託研究機関として、 月面ランデブーなる方式を提案していた。 この方式では、月表面の特定の場所に何機 かの無人宇宙機を着陸させ、最後にその近 くに人間の乗った宇宙機が片道分の推進剤 だけを積んで送り込まれる。宇宙飛行士は 先に着陸している帰還用宇宙機に別の無人 宇宙機から推進剤を移した上で、それに乗 って地球に向け発進するのだ。 この方式が真剣に検討されなかった理由 は言うまでもあるまい。がこれを 採用したら、宇宙飛行士がストライキを起 こしたに違いない。 もう一つの非人道的な計画は本部の二人 のエンジ一一アが提案したもので、質量わず か二・二七の一人乗り月着陸機を、マーキ ュリー改良型と組み合せて月に送り込もう と言うのだ。これなら一九六四、五年にも 月一番乗りが可能だとの触れ込みだが、こ れも検討の対象にはならなかった。

7. SFマガジン 1982年4月号

$ 様確 C 打儷 性を考慮しつつ、着実に進めれば良いと思万ドル近い追加のほ。ほ半分はサターン・プ時中海兵航空隊にいたこと、マクダネル社 っていた。 ースターの開発費追加であり、アポロ計画の重役を務めていること ( 長官就任で辞 ソ連のフルシチョフ首相は宇宙を宣伝のには追加なし、ノヴァ開発は今回も認めら任 ) 以外には、航空にも宇宙にも縁がなか 手段と見て、アメリカに対し宇宙開発レー れなかった。 ケネディの科学顧問ジェローム・ウィー スを挑んでいたが、アイゼンハウアーには 受けて立っ気はなかった。 この時期ケネディの宇宙計画決定に最もスナー博士は、むしろに批判的た リった。一月十日彼がケネディに送った宇宙 アイゼンハウアー共和党政権を無為無策影響を及・ほしたのは、恐らく副大統領の として攻撃し、ソ連に対する巻き返しを主ンドン・ジョンスンだろう。彼は上院の古政策に対する報告書は、が有人宇 張して大統領に当選したのが、民主党のジ顔で、副大統領に指命されるまでは上院航宙飛行計画を強調することを批判し、もっ ョン・ケネデイだ ( 二〇年後に同じことが空宇宙科学委員長を務め、新政権では国家と科学計画 ( 無人計画 ) に重点を置くべき 党派を逆にして再演された ) 。彼が攻撃し航空宇宙評議会の議長に指命されて、政府だと主張していた。 アイゼンハウアー時代より予算増額が認 たのは共和党の軍事政策たったが、宇宙政と民間の両方に顔が効いた。 められたとはいえ、ホワイトハウスや議会 策も関連分野として論議の対象になった。 ケネディが Z 長官にジェイムズ・ 大統領に就任 ( 一九六一年一月二十日 ) ウェップを任命したのも、ジョンスンの働の御機嫌を伺うのを第一に考える長官を頂 いて、としては大胆な将来計画を 直後の三月二十八日、ケネディは Z << きかけによるものだった。ウェップはアメ の予算案を一二億三五三〇万ドルまで増額リカに良く見られる、政権党の交替と共に打ち出せる雰囲気ではなかった。 ( 一 0 六頁に続く ) した上で議会に再提出した。一億三〇〇〇実業界と政界を往復する人種の一人で、戦 0 し LO. 十

8. SFマガジン 1982年4月号

S 様 C 新 「計画を三年間短縮すると言うことは、必 キング議員は重ねて、一九六七年までに 番目は最初に人間が月へ降りて戻って来る ことだ。勝敗はソ連の一一勝零敗だが、三番月着陸が可能になるよう計画を短縮出来な要な予算がきわめて大きくなることを意味 いかと問うた。一九六七年はロシア革命五します。 ( しかし ) 私はそれが不可能なこ 目がまだ残っている。私が思うに、三番目 は他の二つを合せた以上に価値があるだろ〇周年に当り、ソ連が月着陸を試みるならととは申せません」 上司にはかることもなく、現場の技術者 ばこの年だろうと少なからぬ人が考えてい ー 3 の独 の意見を聞くこともなく、ナイハ そこで私は具体的に問いたいのだが、我た。 断によって、月着陸の日どりは Z の シーマンズは答えた。 我にはソ連に先駆けて月へ行ける計画はあ 大多数の考えていたより数年早められた。 るのか ? 」 その日の午後、ケネディは Z のウ シーマンズは、提出されている一九六二 ー・ドライドン副長官を ェッ・フ長 ~ 目、ヒュ 年度予算が承認されれば、一九六九年か七 ホワイトハウスに呼んで、月着陸でソ連に 〇年には月着陸が可能だろう、と述べた。 勝てるのか、と単刀直入に問い質した。ド この答えは、彼の独断によるものとしか考 ライドンは、四〇〇億ドルの資金を投じて えられない。前述の長期計画には月着陸の 日どりはまったく書かれていないし、どう 、が全力を尽しても、ソ連に勝てる 保障はないと答えた。 も当事者の言動からすると、の幹 「コストには困ったもんだな」とケネディ 部は最初の月着陸の目標を秘かに一九七五 は呟いた。彼はもっと情報が集まった所で 年頃に設定していたようだからだ。 一人乗り月着陸機 ( 1961 年 ) 〇 一〇 ドⅢ第Ⅲ川川「Ⅱ 1 0 アポロのエンプレム PO ムこ 0

9. SFマガジン 1982年4月号

$ 様 C 儷 月面ランデブー る。もう一つは機体を飛行機のような形態 にすることた。ただし高速では翼はむしろ 邪魔物たから無くしてしまって、胴体たけ で揚力を発生するリフティング・ボディ型 の方が好ましい。 一九六〇年七月末、は航空宇宙」の要求にあったのか、各社は二。とマーティンは、円錐型とリフティ 関連メーカーの代表をワシントンに招き、 っすつの計画案を作成したが、六つのそれング・ボディ型を一つすっ研究した。 のリフティング・ポティは、 Z が一 将来の宇宙計画について説明した。 ~ 有人月それがニークで面白い。 飛行計画 ( 月着陸計画ではない ) をアポロ有人宇宙機が月から戻って来て大気圏に九六〇年代半ばに飛行させる川実験機 と呼ぶことも、この席で公式に明らかにさ、再突入する時、機体に揚力を発生させて、に似ている。マーティンのリフティング・ 再突入経路をゆるやかに ( 水平に近く ) しボディは単純な円錐型だが、細い方を先に れた。 アポロ宇宙機の仕様が提示され、一四社てやらないと、発生する熱と加速度で中味再突入するようになっている。 コンヴェアの研究は二つともにリフティ がたまらない。揚力を発生させるのには二 が研究契約に入札した。十月二五日にその 中からジ = ネラル・ダイナミックス社コンっの方法がある。一つは円錐形の宇宙機のング・ボディで、片方はやはり Z の 底面を前にして再突入させるもので、重心実験機に似た半円錐形だ。半円錐は発 ヴェア事業部、ジェネラル・エレクトリッ を中心線からオフセットさせておけば、底射の際には下向き ( 宇宙行士は上向き ) ク ) 社、マーティン社が選ばれて、 アポロの技術的可能性を探る一」とになっ面に働く空気力の分力として揚力が生しになっていて、再突入では細い方が先にな 推進剤補給機 改良型サーウ屋イヤー探査機 こ 0 推進剤補給機 を、 36L [ 0

10. SFマガジン 1982年4月号

ジェネラル・エレクトリック コンウ・エア マーティン レ 2C 重量 = 乙 473kg 重量 = 8.444kg 重量 = 6 , 612k9 〇〇 し 250 cm 1 .019Cm 1 412 c m コンヴェアの円盤型宇宙機 重量 = 8.411 kg LENTICULAR 重量 = 8 , / 80kg 重量 = 6 , 6 / 9kg 927 c m 9 / 5 ( m 1 .168 ( m る。 コンヴェアのもう一つの案はレンズ形 ( レンティキ = ラー ) と説明されている が、ズバリ言えは空飛ぶ円盤だ。しかも後 部には、甲虫の羽にそっくりの尾翼が展開 されるという、何とも奇妙な形態をしてい る。これが実際に造られなくても、せめて モックアツ。フ ( 実大模型 ) くらい出来てい れば面白かったろう。 案 一九六〇年、すなわち大統領選挙の年、 画 は一九六二年度予算として最初一 社三億七六〇〇万ドルを要求しようとし、部 内で検討の結果一二億五〇〇〇万ドルに引 の き下げた案を政府の予算局に提示した。し 機 宙 かし予算局は史に一一億九六三万ドルに削 減した案を議会に提出した。アポロ計画で ロ ポは二九五〇万ドルの研究予算が、サターン 大型プースターの開発には一億六八一六万 ドルが認められたが、ノヴァと仮称される 超大型プースターの開発予算は計上されな 時のアイゼン ( ウアー政権の宇宙開発に 対する態度は、きわめて実利主義的なもの であった。アイゼンハウアーは宇宙を国威 発揚の場、あるいは共産主義と資本主義の イデオロギー上の優劣を決める場とは見て おらず、宇宙開発は科学上、軍事上の必要