◆ ( 0 r Management system & P 「 0 創 e では具体例として、実際に Photoshop で画像を開いてみましよう。 下図は「 0 , 255 , 0 」の sRGB 画像ファイルを開いたところです。「 sRGB の 0 , 255 , 0 」ですから、 当然ながら「普通の緑色」で表示されます。 ( 印刷がモノクロで申し訳あリません ) 。 「や■陸に , 第、爾・回 , 「ファイル臨住イメージ佖レイヤーー粮を住フ / ルター山要示ウイントウ ~ しプ 鸞 T ・ⅱ : 朝 1 ゾを 名様画を : 0 ま驪通こ国 - 引 8 ドメ , 普通の緑色 Photoshop で「 sRGB の 0 , 255 , 0 」の画像ファイルを開いたところ ( 一見して「普通の緑色」である様子が確認できますね ! ) 一方 ( もうお忘れかもしれませんが ) 表示には AdobeRGB モニターを使用してるわけですが、 にもかかわらず正しく「普通の緑色」で表示されているのは、言うまでもなく Photoshop が 「 sRGB から AdobeRGB へのプロファイル変換」を行った後に表示しているからです。 では、どのように変換されたのか、実際に確認してみましよう。 これは Photoshop の画面をキャプチャ (PrintScreen) することで確認可能です。 PrintScreen することにより、 Photoshop が「実際にはどんな色に変換して表示していたのか ? 」という 物的証拠をゲットすることが出来るのです 1 。 で、その結果がこれ。 信報 1 ご 0 5 9 气、 7 日 .0 144 6 ロ 8 bit 8 bit PrintScreen でゲットした物証の色をチェック この物証では「 RGB = 144 , 255 , 60 」となっています。 予想通り赤と青が添加されている事がわかりますが、赤は思ったよリ多めでした。 つまりここまで「薄め」な緑色にすることで、ようやく「普通の緑色」となるわけですね、 AdobeRGB モニターは。ともあれ、こうした努力によって初めて、デジカメの写真はモニター 上に正しい色 2 で表示されるわけです。 1 ) このあたリの仕組みの詳細は「 Photoshop の画面を PrintScreen したら、 RGB 値が元画像と違う」の項を参照 2 ) ここでいう「正しい色」とは被写体の色ではなく、デジカメが意図した色を指します。つまリデジカメ自体の絵作リとかクセ とか性能的限界などの「デジカメ側の都合による変色」については、カラーマネージメントシステム側は関知しない、と言う事です。 29
カラーマネージメントシステムとプロファイルのはなし もし「 sRGB の対応表」とか「 AdobeRGB の対応表」があれば、世界地図を経由して正しい色 を伝える事が出来るようになリます。 0 , 255 , 0 は こですね 世土色国 基礎一編 対応表さえあれば世界地図に変換できる そしてこの「対応表」こそ、みなさまもよくご存じの「プロファイル」なのです。 もう、あちこちで話題になるので、すっかりお馴染みですよね、これ。 プロファイルなし ドキュメント「 AB ロ 2 .j 四」には RGB プロファイルが埋め込まれていませ 処理方法を指定してください。 0 そのま当こする ( カラーマネジメントない ・作集用 RGB を指定 : 鰍 68 正価 1 % ト 2.1 0 プロファイルを定 : 241 朝 0E6500K G2.2 鶯次に方イルを作り RGB に変換します お馴染み Photoshop の警告 そりゃあ、こんなに大事なモノが欠品してたら Photoshop さんだって怒りますわな。 というわけで、ここで実際のプロファイルの使われ方を見てみましよう。 例のごとく「 sRGB デジカメの写真を AdobeRGB モニターで表示する」ケースです。 普通の緑色 というと これは 普通の緑色 だな 144 , 255 , 60 か 0 , 2 , 0 SRG B \ B , 60 A B →方仙→ 20
カラーマネージメントシステムとプロファイルのはなし 無理もありませんよね、この塀の中にいる限リ、確かに「 0 , 255 , 0 」が一番の緑色なのですから。 O , 255 , O こが 一番緑色 ~ 基礎一 それでは、この「いちばん緑色」だと思っていた「 0 , 255 , 0 」という場所は、現実にはどんな 位置なのか ? それを知るには世界地図の視点が必要となります。 えーと、モニターのカタログとかでよく見ますよね、こんな図。 ( 0. 5.0 ) う ( 5.0.0 ) ( 0.0. 5 色の世界地図 このおにぎり型をした「本当の世界の果て」よリ内側の部分が我々の知覚出来る色の範囲、 すなわち「ヒトにとっての、ホントの全世界」なのですが、見ての通り sRGB とか AdobeRGB などよりもずっと大きく広がっている事がわかります。特に緑色の方向は「奥が深い」わけで、 AdobeRGB モニターの超鮮やかな緑色も「世界レベルではしよせん小物」だったリするわけ です。 そして 「ああ、普段見ているモニターの色は、こんなにも限定された世界だったのか」 ※ CIE 色度図というやっぞ 14
◆ ( 0 「 Management system & P 「 0 e さて。 AdobeRGB の「 O , 255 , O 」は超鮮やかです。仮に sRGB の「 0 , 255 , 0 」を「普通の緑色」と呼ぶ ならば、 AdobeRGB のそれは「超緑色」とでも呼ぶべき色です。 これがオラの 0 , 255 , 0 だ ! これがオラの 0 , 255 , 0 だ ! 超・緑色 ! 普通の緑色 そう、色は確か 0 , 255 , 0 だっただよ ! 、 なるほど 0 , 255 , 0 か ! ああ、 オラ確かに見ただよ、 円盤みたいなャツが 浮いてて・・ これでは目撃証言と再現映像がズレてしまいます。当たリ前ですね。 そして、このニ人というのが他でもない、デジカメとモニターに相当するわけです。つまり、 sRGB のデジカメで撮った写真を AdobeRGB モニターでそのまま表示したら、おかしな色にな るのは当然という話なのでございます。話が正しく通じていなかったわけですね。 「なるほど、つまり AdobeRGB モニターなんて使わなければいいんだな ! 」 ・・・まあ、それも一つの手かもしれませんが、仮に全ての機器を sRGB で揃えたとしても問題は
◆ ( 0 「 Management system & P 「 0 e AdobeRGB モニターの「鮮やかな色」の正体とは何か 言うまでも無く Ad0beRGB モニターの色は鮮やかです。それはもう、一目見れば判るほど にね。とは言うものの、では具体的に普通の sRGB モニターと比べてどう違うのでしようか ? というわけで、手つ取り早くスペクトルを比較してみることにしました 1 。測定に使用したの は手元にあった 3 台のモニターで、 sRGB モニターを 2 台 (CCFL バックライトが 1 台、 LED が 1 台 ) と AdobeRGB モニター (CCFL) 1 台でございます。ただし、モニターは新品じゃな なお、測定したのは「緑色」のスペクトルです。なぜ「緑色」なのかというと、三原色の中 いし測定も適当なので参考程度と思ってね。 で最も sRGB と AdobeRGB の差異が顕著だからでございます。 400 紫 500 波長 ( n 600 -sRGB(LED) —sRGB(CCFL) —AdobeRGB(CCFL) 700 青 黄緑黄橙赤 各種モニターのスペクトル ( 緑色 ) いかがでしようか、同じ緑色でもモニターによってこれだけ違うわけなのです。なんか「発 色」などというと、どうしても感覚的に扱われがちですが、このように割とハッキリ計測でき る側面もあるのです。 さて、この「緑色」近辺の領域ですが、ヒトの視覚上このあたリは難所と言って良いかと思 います。特に 550 ~ 600nm 付近は、緑・黄緑・黄・橙・赤と急激に色が変化する、いわば崖っ ぷちみたいな領域でして、ちょっとでも踏み外すと色がガラッと変わってしまうわけです。な ので、「きれいな緑色」を表示したいのならば、なるべくこのあたり ( 550nm よリ長波長側・ グラフだと右側 ) には踏み込まないのが吉なのです。 1 ) 測定結果はあくまで一例であリ、 AdobeRGB モニタ - や CCFL の一般的な傾向を示す事を意図したものではあリません。また 正しく校正された機器で厳密に計測したわけでもあリません。なお縦軸 ( 輝度 ) は見やすさ優先で調整しているので特に単位等 は有リません。波長の分解能は 10nm で、グラフはスムージング後のものです。
基 編 カラーマネージメントシステムとプロファイルのはなし 基礎編 まずはこれを見てください。 RGB = 0 ′ 255 ′ 0 まあ、誰が見ても「緑色」ですよね、これは。 ところが実際には、同じ「 O , 255 , O の緑色」であってもデバイスごとに色は異なリます。そ の良い例が冒頭でも登場した sRGB モニターと AdobeRGB モニター ( 広色域モニター ) ですね。 一般的な「 sRGB モニターの緑」と比べると、「 AdobeRGB モニターの緑」は、もう毒々しい もう完全に別の色です、同じ 0 , 255 , 0 なのにね ! ほどに派手な緑色です。というか 255 ′ 0 sRGB 0 ′ 255 ′ 0 これは、とても大事なことです。「 0 , 255 , 0 」という色はデバイスによって違う。もちろん緑 以外の色も、です。この認識こそが、この本のスタート地点となるわけです。 バラと言っても概ね sRGB か AdobeRGB のどちらかなわけです。 AdobeRGB 両対応 ( 見かけ上ですが ) となっている機種が多いかと思います。つまリ、バラ モニター以外では、デジカメとスキャナーはほぼ sRGB ですし、プリンターは sRGB と 通りの良い派閥」に属している事が多いのはご存じの通リです。 派のモニターです」とか「オイラは AdobeRGB 派だよ」みたいに「初対面の人にも分かるような、 とは言え、世のデバイスが完全にバラバラなのかというとそうでもなくて、例えば「 sRGB 「いつから 0 , 255 , 0 が緑色だと錯覚していた ? 」
◆ ( 0 r Management system & p 「 0 e すね ) 。 で、相手にも同じ色で見て欲しいわけですよね。であれば、同じプロファイルを画像に埋め込 めば良い事になります。「 0 , 255 , 0 は超緑色です」などと埋め込むわけですね。早い話がモニター プロファイルをそのまま埋め込めば良いわけです。 画デーラ 0 ら , 0 0 , 255 , 0 は、 起てね 「モニラーのフ。ロ方イ ) 切と同じ 注意書き ( プロファイル ) を貼り付ける 実際にはメーカー提供のプロファイル、例えば「日 ZO ( X241 」を使用していたならば、「 CX241 Custom 6500K G2.2 」とかを埋め込めば良いのです。 ここはちょっとややこしいかもしれませんが、まあヒマな時にでも考えてみて下さい。 1 . あなたのモニターは「 0 , 255 , 0 は超緑色」だとモニタープロファイルで紹介されている。 2 . と言う事は、あなたがモニターで見た 0 , 255.0 は「超緑色」のはず。 3 . 相手に画像を渡す際に、このモニタープロファイルを埋め込むと、「 0 , 255 , 0 は超緑色 でございます」という事が相手に伝わる。 4. これで自分のモニターで見た色と相手に伝わる色が無事に一致する。めでたしめでたし。 ・・・ただし、あくまでこれは「理屈の上」の話ですけどね。 そう、黙ってモニターのプロファイルを指定すればよいだけなのです。 毎度お馴染みの警告 こファイルを作第蝌の RGB に変換します 0 プロファイルの指定 : 241 om 6500K G2.2 ・作実用 RGB を指定 : GB 正 81 師 6 ・ 2.1 ( ) そのままにする ( カラーマネジメントなし ) 処理方法を指定してくたさい。 ドキュメント「 AB ロ 2 .jpgj には R68 プロファイルが理め込まれて ( はせ プロファイルなし う慌てる必要は無いのです。 これでもう、ペイントや S で描いた絵を Photoshop で開こうとして警告を食らっても、も という事になるのです。 「使用したモニターのプロファイル」を埋め込めば良い そんなわけで少々説明が長くなりましたが、「 RGB 垂れ流し系ソフト」で描いた絵には 53
モ の キ リ フ、 ヨ ン と カ マ ネ 72 カラーマネージメントシステムとプロファイルのはなし ・・・とまあ、そんな背景を知った上で、もう一度このスペクトルの分布を見てみましよう。ま ず sRGB モニターの 2 台ですが、どちらも 600nm 付近まで裾野が伸びてしまっています。つ まり「結構踏み外している」わけなので、その分だけ「他の色が混ざった、純度の低い緑色」「あ まり鮮やかではない緑色」になっているはずなのですが、しかしまあ逆に言えは、この程度で あれば一般的な sRGB モニターとして普通に使えると言う事です。なお、同じ sRGB モニター でも ( ( FL の方には 550nm 付近に大きなピークがありますが、これはおそらく Hg (CCFL の 水銀 ) の輝線 ( 546nm ) だと思います。蛍光灯とかと同じですね。 一方の AdobeRGB モニターですが、見ての通り 560nm より長波長側にはスペクトルがほ とんどあリません。つまり黄とか橙を含まない、「ほぼ純粋な緑色」というわけですね。ちな みに、このようなスペクトルをどんな仕組みで実現しているのかというと、要するにカラーフィ ので、一般的にはそのぶんだけ画面が暗くなってしまいます 2 ルターで余分な波長の光をカットしてるだけなのですが 1 、カットした分の光は捨てる事になる 効率が良く ) なっているわけです。 逆に sRGB モニターの場合は発色を少しだけ妥協することで光をなるべく捨てすに済ませているので、その分明るく ( エネルギ - 2 ) もちろん暗くならないよう、発光体と電力を増強しています。なので、消費電力と発熱が相対的に大きくなる傾向があります。 その違いがフィルタによるものだけではないことが見て取れます。 1 ) 実際にはそれに加えて、 CCFL 自体も広色域用に特性を変更した物を使用しているようです。スペクトルの測定結果を見ても、
カ マ ネ 対 応 プ ヨ ン 52 カラーマネージメントシステムとプロファイルのはなし では具体例を考えてみましよう。 仮にペイントで「 0 , 255 , 0 」で塗った絵を保存したとします。 0 2 らら , 0 / ヾケツツール あなたが見ていた色です。 0 , 255 , 0 は「超緑色」だったのです ( たぶん AdobeRGB モニターで 表ですからね、その中には例えば「 0 , 255 , 0 は超緑色」などと書かれているわけです。これが これはモニターのプロファイルに記載されています。プロファイルとは 1677 万色分 1 の対応 例えば 0 , 255 , 0 はどんな色で表示されるのか ? ではあなたのモニターにはどんな色が表示されていたのか ? 色」ですね。 もう少し具体的に言えば、あなたが描いている時に「あなたのモニターに表示されていた り「描いた時と同じ色で見て欲しい」というのがカラマネ的模範解答ということになリます。 「そりゃあなるべくキレイな色で見て欲しいよ ! 」という気持ちもわかりますが、ここはやは と言う事です。 「 ( この絵を描いた貴方は ) どんな色で見てもらいたいですか ? 」 ・・・などと言うと難しそうですが、言い換えれば けですが、では、どんなプロファイルを付けてあげるのが適切でしようか ? まあペイントですからね、保存された「 0 , 255 , 0 」にはプロファイルなんて付いてはいないわ ペイントで描いた画像にはプロファイルが入っていない 書かれている モニタープロファイルに 自分がモニターで見ていた色は モニラーのフ。ロ方イ ) レ 1 ) 実際にメモしてあるのは要点のみなので、データ量自体はずっとコンバクトです。
カラーマネージメントシステムとプロファイルのはなし この様子を世界地図上で見るとこのようになっているはずです。 ( 0.2 0 sRGB 色空間 * ( 1 2 ) AdobeRGB 色空間 カ フ マ ネ の 実 の ノ力し れ 30 それぞれの色空間内では座標が異なるけども、世界地図上では同じ色 sRGB の「 0 , 255 , 0 」と AdobeRGB の「 144 , 255 , 60 」は、空間座標 (RGB 値 ) は違うものの、 世界地図上でのポジションは変化しません。どちらも変わらす「普通の緑色」のままです。 さて、このように大変素晴らしいカラマネ様ですが、もちろん万能ではありません。 例えば AdobeRGB の「超緑色」は、どんなに頑張って変換したところで sRGB モニターでは 表示出来ません。つまり表示しきれない色 ( 変換しきれない色 ) もある、ということです。 そのような場合、大抵は最も近い色に「丸め」られる事になリますが 1 、当然ながら見え方が大 幅に変わってしまうこともあるので、「 AdobeRGB から sRGB へ」と言った「色域が狭くなる 方向へのプロファイル変換」には注意が必要です。 繰リ返しますが、カラマネ ( プロファイル変換 ) は万能ではないのです。 カラマネの省略 さて、ここまでは 画像とモニターのプロファイルが違っていてもカラマネが何とかしてくれる という話だったわけですが、逆に言えば そもそも画像とモニターの両方が sRGB ならば、プロファイル変換なんて不要 言う面倒くさい仕組みなんて不要なのです。 つまリ、 sRGB デジカメと sRGB モニターの組み合わせならば、カラーマネージメントなどと という事でもあります。 て頂ければと思います。「知覚的」とか「相対的」とか言うアレでございます。 1 ) この丸め方を「レンダリングインテント」と言うのですが、コレについては普通に情報が溢れていますので、そっちを参照し