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検索対象: ノーゲーム・ノーライフ 2 ゲーマー兄妹が獣耳っ子の国に目をつけたようです (MF文庫J)
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1. ノーゲーム・ノーライフ 2 ゲーマー兄妹が獣耳っ子の国に目をつけたようです (MF文庫J)

261 フェイクエンド そんなわけ、ない。 白のケータイに登録されている番号なんて兄一人だ。 なのに。 ど、つして ど、つしてケータイに 『登録数クと表示されるのか。 「 : : : そんな、はすない・ ・ : : うそ・ : ・ : うそ、うそ : : : 」 ただでさえ白い肌から、更に血の気が引いていく様子に。 ステフはただならぬものを感じて、必死で声をかける。 「し、シロ、ねえ、大丈夫ですのつにどうしたんですのよッ凵」 ステフの存在すらもう認識していないかのように。 白は猛然とケータイの、メール履歴、ゲームアカウントからアドレスまで。 画像フォルダの内部フォルダまで開いていくか 一切、兄の形跡がない。 : うそ : : : こんなの : : : ぜったい、うそ : : : 」 慌ててケータイで、日付を確認する白。

2. ノーゲーム・ノーライフ 2 ゲーマー兄妹が獣耳っ子の国に目をつけたようです (MF文庫J)

1 18 そら だがステフの心配をよそに、空はあっさり水品に手を乗せ、言った。 人間には感知出来ない、だが魔法を使える全ての種族の。 その源が、消滅する。 その一手に、再び驚くジプリール。 「これはまた いきなりですね」 フリューゲル 「覚えたての言葉だし、天翼種が心を読む魔法使えないって保証もないし ? 」 そう、ヘらへら笑って言う空の顔に、ステフの危惧するような色はない。 それは、そう、はじめから期待していなかった策を確認程度に行い。 予想通りの結果に、次の策にあっさり頭を切り換えた策士の、余裕の色。 「それとも、なに、不都合 ? 」 なおもへらへらと言う空に、ジプリール。 「いえ : : : 追加で精霊の補充をされないわけですので、多少身体能力に制限がついたり飛 べなくなったりしますが。しりとり戦では必要無いので : : : まあ、構いません だがジプリール、少し落ち着かない様子でそわそわと。 「強いて一言えば、そうですね : : : ちょっと落ち着かない感覚がございますね」 「ああ : : : ケータイの電波が立たなくなった時みたいな感覚かな」 その言葉に、ピコーンと音が鳴るように顔を上げて、ジプリール。 「ケータイってなんでございますかさきほどの薄い箱と関係がつ デンパとはっ

3. ノーゲーム・ノーライフ 2 ゲーマー兄妹が獣耳っ子の国に目をつけたようです (MF文庫J)

209 第三章ーー - 一死に手 空は、『—学人類』と書かれた自分のシャツを見下ろし、ただ口にした。 やっ 「なあ、ジプリール、こういう奴がいるんだ ど、つだ、たまんねえだろ ? 」 「 : : : そう、かもしれません」 へんりん 主の信じるものの片鱗に触れた気がして。 め ジプリールは、己の認識を改めるべく、眼を閉じ頷いた ケータイを取り出して空、タスクスケジューラ 1 を起動させる。 指を滑らせて入力するは、そう。 迷うことなく、この一文である。 『目標・東部連合を飲み込む』 うなす

4. ノーゲーム・ノーライフ 2 ゲーマー兄妹が獣耳っ子の国に目をつけたようです (MF文庫J)

262 兄が自分と玉座でゲームしていたのは 白が、瞬時に映像記憶で遡って、携帯ゲーム機、タブ、ケータイで見た複数の端末 、円日だった。 の表一小が全て、四を指していたことを確認する。間違いなく たか、ならば日。 つまり昨日、自分は何をした ? = 一ⅱ . カーーー・一切、ない 五年前読んだ本を、記憶だけで逆から読める白の記憶が。 まるでーー丸一日を寝て過ごしたように、一切が途切れている。 兄が、隣にいない ケ 1 タイのアドレス帳にも入っていない メ 1 ルも履歴も形跡の一切が残っていない 兄を証明する根拠が、なにもない 状況を整理した白が。 ここから導き出される可能性は、三つだけだった。 しろ

5. ノーゲーム・ノーライフ 2 ゲーマー兄妹が獣耳っ子の国に目をつけたようです (MF文庫J)

260 い、どこお : : : しろ、が : : : わるかった : : おちない、からあ : : : でて、きて : : : ひ、つつ : ひざ しろ 膝を抱え、ただ震えて、大粒の涙を流す白。 「ー・ー・ーちょ、え、ど、ど、つしたんですのシロッ 先ほどまで、天罰などと息巻いていたステフ。 あまりの様相に、トランプを床に捨てて慌てて白に駆け寄る。 「ど、どうしたんですの、具合でも悪いんですのつ」 ステフの声が聞こえていないよ、つに。 つぶや 白はただ泣きながら呟き続ける。 : でて、きてえ : : : しろ、ひとりに、しない : : でえ : その呟きに、本気で心配した様子で、ステフが一言う。 「あ、あの : : にいって誰のことですの ? そ、その人を連れて来ればい、 しんですの ? 」 と。 白の耳にようやくステフの言葉が届く。 ステフはーーーー何を言っているのだろ、つ、と。 自分の兄など、一人しかいないだろう、と。 ケータイを手にとって、アドレス帳を開く だれ : からあ : : : 、も、つ・・

6. ノーゲーム・ノーライフ 2 ゲーマー兄妹が獣耳っ子の国に目をつけたようです (MF文庫J)

手 105 第二章 「、つん ? 「時々で構いませんので、お茶しに来て頂けますか ? もっとお二人のことを知りたいで す。そのーーそれこそ隅々まで : ・・・・、つえへ、えへへへ : ほほえ につこりと微笑んでから。 徐々にエロオヤジの顔に変わっていくジプリールの顔は。 正直ケータイに録画しておくべきだったと思わないでもない空だったが。 「ーーまるでもう勝ったかのような言い分だな」 「はい、申し訳ありませんが、私が勝ちますので」 なるほど、確実に勝てるから、別に何を賭けてもいし 空、笑って応じる。 「そ。じゃ、俺らが勝ったら、こっちも追加要求するが、いいな ? 」 「はい ) どうせ無理でございますが、なんなりと、ご所望下さい」 さあて。 想像以上にでかい穴があいた。 ・ため そう、世界を獲る為の , 、。・ーなかなかにでかい穴が しろ 薄く笑う空の笑みに気づいていたのは、だが白だけだった。 と。

7. ノーゲーム・ノーライフ 2 ゲーマー兄妹が獣耳っ子の国に目をつけたようです (MF文庫J)

幻 8 「 : : : では、初瀬いづなをお呼びしますので、少々お待ちください」 一礼して奥へ去っていくいのを見送って。 そら きよろきよろしていた空に倣って、ステフも部屋を見渡す。 「 : : : それにしても、豪華ですわね。文明力の格差を痛感しますわ」 大理石や、一目で希少資源とわかるもので作られた部屋。 革のソファーに、中にはスプリングまで。 だが空が探していたのは、そんなものではない。 ワービースト 、どうやって獣人種と連絡を取ったのでございますか ? 」 「ところでマスタ 1 「 : : : ジプリ 1 ル、誰も触れてないんだから察しろよ」 ワービースト 「申し訳ございません、思考を読める獣人種と違い、どうしても気になりまして」 空は理解した。 『未知』を目の前に吊るされたジプリール。 にんじん イコ 1 ル『人参』を目の前に吊るされた馬と。 ・ : ほれ」 唇に人差し指をあてて、空が取り出したのは、ケータイ。 光学ズームに、更に高解像度化アプリまでかませ、限界拡大で録画したらしき動画。 そこに、辛うじて老人らしき輪郭が映っていた。 はっせ だれ っ

8. ノーゲーム・ノーライフ 2 ゲーマー兄妹が獣耳っ子の国に目をつけたようです (MF文庫J)

だがそれを、半眼でパンツをかぶった白、むすっと批難する。 : また、チート 「悪いが白、コレはむしろ、ないのがおかしいんだ」 新たなタスクを、ケータイに入力して空が深 5 くため息つく。 なるほど、あれだけの個人蔵書を持っていたステフは。 本当に教育が行き届いている身だったのか : ゲームで全てが決まるこの世界で 「読み書きもできないでどうやってゲームする気だよ。人類ャル気あんの ? 「六カ国語だか十八カ国語出来るソラ達が異常なんですのよ ! 」 「ふざけんな ! 外国とゲームやるなら六カ国語は最低限必修だよッ ! 」 はあ、はあ、と一通り言いたいことを一一一口い終えた空。 「ーーーま、まあ、 いい。ステフ」 べ 並「は、はい ? 」 「たしか文献によると、天翼種が行うゲームは、伝統的に一つだけ、だったよな」 フリューゲル 章 そう、天翼種に関しては・・ーーゲームの内容は、割れていた。 第 ( Ⅲ、つ空に、ステフが頷く。 故に、あくまで確認までこ、リ 「なら、次のタスク、やっと確定したな」 うなず

9. ノーゲーム・ノーライフ 2 ゲーマー兄妹が獣耳っ子の国に目をつけたようです (MF文庫J)

「よしそれたその楽園は俺のもんた獣耳っ子達を征服しに行くッ ! 今 ! なう ! 刀を抜き放つよ、つにケータイを取り出し、タスクスケジューラ 1 を起動ー そら 『獣耳っ子王朝・征服なう』と入力しようとする空に、ステフ。 「ちょ、な、何を言い出すんですのつ ! 国内すら安定してないですのにつ ! 」 いきなり世界第三位の大国にケンカを売ると言い出したク乱心の王クに。 だが空、取り合う様子はなく。 「えーい黙りたまえッ ! 国土と獣耳っ子が手に入るんだ ! 個人的欲望と国家の利益が パーフェクトプラン ガッチリ噛み合った神の計画に難癖つけて我が覇道を阻むとはなに様かねキミイっ と、何かを探すように周囲を見回しながら、なおも空が叫ぶ。 「東部連合ってどっちだっけにあっちかつ直接乗り込むぞ馬車を呼べっ凵」 だが、一人暴走する空に。 つぶや 手をつないだ妹が小さく呟いた一言によって。 たやす力かい ーフェクトプラン とも容易く瓦解した。 自称・神の計画は、い そう。先ほど考え込んだこと。 そして、戴冠した時、世界に対して宣戦布告したあの日から一月。 たいかん おれ