気がつけば、俺は走っていた。 もら アンダーソンくんからパスを貰って、シュートを決める。 クすると、アンダーソンくんは笑顔でやってきては、俺をハグする。 プ「ナイス ! 相川 ああ : : : なんだこの体の火照りは : サ 俺は目を閉じて、その余韻を感じていた。 ア「相川、やつばりウチのバスケ部に入ってくれないかな ? 、 ? ムフ ? ここで ? 入る ? ん 庫「本番だけでいいからさ」 ッその本番が問題なのに : : : でも : 本番 : ン そくとう フ俺は即答できなかった。 「ちゃんとした試合でプレイすればさ、きっと相川もハマると思うんだ」 ああ : : : なんだこの気持ちは・ アンダーソンくんの言葉一つ一つに、体がぞくぞくと打ち震えている。 「さっさと続きやろうぜー」 よいん ふる
け「いいよ」 つぶや と、俺は呟いた。 ン ほお ゾ ほっと赤く染まった頬に手を当てると、とても熱かった。 れ こ「じゃあ、とりあえず俺が中へ突っ込むから、相川は後ろから突っ込んでこい バックでやろ、つってことか くそ、なんて野性的で、そして豪快なんだこの人は。 205 短髪の少女に声を掛けられて、アンダーソンくんは手を振る。 「わかったー」 「 : : : アンダーソン : : : くん」 俺は熱を帯びた視線を送っていた。 いっしょ 一緒に行こうか」 「よし、相川、 しんし 一緒にイクだって ? なんて紳士なんだ。 男なんて、自分勝手に果てていくモノだ。 それを、一緒にイクだなんて : たんばっ ご・つかい ふ
やばい ! 掘るつもりだー ク トイレに連れ込まれれば、一巻の終わり。 プ「おー、じゃあ俺も連れションすっか」 こいっ : : : まさか 3 をつー 織戸っー サ 「相川もいっとくか ? ア「お、俺は : : : えっと : 周顔が真っ赤になっていただろうが、大丈夫。 庫俺は今風邪だからな。バレはしないだろう。 ア もしバレてしまったら、一巻の終わり。 ジ ン「やつばり、今日の相川は体調が悪そうだねー あき フ煮え切らない態度の俺に、呆れた表情を見せながら教室を後にするアンダーソンくん。 た、助かった : どうやら、無理矢理掘ろうという気はなさそうだ。 かぜ なんってアプノーマルな奴らなんだ !
いや、これはむしろ、良いことではないだろうか。 あくまで、変態なのは生徒であって先生ではないのだ。 どうしたんだ 5 ? なんて言ってき もしここで、あの冴えない体育教師が、「相川 5 たら、「やばい、掘られる ! 」と感じていただろう。 相手は分別ある大人の男性なんだ。 良かったぜ、変態ばかりじゃないってのがよ。 俺とストレッチしよ、つか」 「よーし、目Ⅱ。 声を掛けてきたのは、やはりというか、アンダーソンくんだった。 こいつ、ストレッチを利用して、俺のボディにを仕掛けるつもりだな ? 「えー、オレが相川とやりたかったのにー」 すぶーぶー言ってるのは、短髪の少女だった。 かくきょにゆう この隠れ巨乳め。ェロい体しやがって。逆に、エロい体しやがって。 ン ちが ゾ こいつは変態に違いない。逆に、変態に違いない こ「じゃあ、俺がトモノリとやってやんよ」 しんし ニャニヤ顔を見せたのは、メガネ界の紳士、織戸。 「お前はいい 193
みな あいかわあゆむ 皆さんこんにちは。死んでしまいたいゾンビ、相川歩です。 ク 「相川、具合はどうだ ? まだ、しんどいのか ? 」 プ「ああ、問題ないよ、アンダーソンくん」 かぜ あー、超頭痛い。完全に風邪だわこれ。皆さんは風邪の時どうしますか ? サ 「そうか。少し無理をさせすきたよ」 ア「いや、俺が自分の意志でやったことだ」 ふとん 薬を飲んで、暖かい布団にくるまって、頭を冷やし、出来る限り省エネモードに移る。 庫みんなそうだろう。その方がいい。 「何か、俺にして欲しいことはあるか ? 」 タ ン 「そうだな。じゃあ : : : 掘らせてくれ」 フ絶対に、無理はしないこと。 がんば 風邪を引いても頑張るなんてのは、自己満足でしかない。 「は ? 」 「アンダーソンくん、君のピーーに俺のピーーをピ 風邪を引いたら安静にする。 178 ちょう
涎が垂れそうになり、俺はぐっとジャージの袖で口元を拭った。 「相川っ , しゆっ ごしゆっ。 アンダーソンくんの尻を凝視していた俺の顔面に、大きな大きなバスケットボールが強 打した。 ハスケ部特有のバックパスは、相当速い。 ゾンビな俺はそのスピードにいつも対応出来ていたが、今日はよそ見をしていたせいか、 目の前に来るまで気付かなかった。 ーソンシューティングでもやっているかのように、視界にモャかか まるでファーストパ すかり、周りの声かよりいっそう聞こえにくい まぶたはうっすらとしか開かないばかりか、だんだん重く、落ちてくる。 ン ゾ 気がついたら俺の鼻っ柱を叩いたボールはてん、てん、と体育館の隅へバウンドし、俺 こは冷たいコートの上で大の字になって倒れていた。 「相川ーっー ひときわ心配そうな顔の少女が駆けてくる。 207 よだれ ぎようし たお そで すみ
「天才にうつるだろ ! さっさと外へ行けよなー けびよう 「三九度二分 : : : 仮病ですね。この程度で弱音など吐かないで下さい 「今日はうどんにしよう』 やっ 奴らは鬼だ。 鬼嫁だ 学校を休もうかとも思ったがーーまあ、別に死ぬ訳でもないし、咳がひどくて人にうつ るという心配もなさそうだから、死ぬ気で登校した。 ふらふらになりながら登校するなんて、慣れているからな。 今日光を浴びたら、灰になるんじゃなかろうか。 だんぼう そんなことを思いながら、燃えるように熱い頭を、暖房の効いていない冬の机にべった ほお すりと頬を付けて、気持ち良く寝ていると 相川くん : : : 」 ン か やさ ゾ 心の優しい女生徒が声を掛けてきた。 れ さがみ こお下げ髪をびよーんと引っ張りたくなる。 「相川ー、薬は飲んだのかー ? 」 のぞ 短髪の女生徒が顔を覗き込んできた。 181 たんばっ よめ ・ : 気持ち悪い
俺はサイドラインぎりぎりに立って、背後に回られないように気を付けていると 8 アンダーソンくんがやってきた。 ク「おい、やつばり調子が悪いのか ? 相川」 ッ プ「ん ? どうしてフ 「棒立ちじゃないか , サ ほんしよう ノ 棒 : : : 立ち ? はつはつはつ、と、つと、つ本性を現しやがったな。 ア「俺が立ってるのは乳首だけだっ ! 」 周「あははははははっー いきなり何言ってるんだよ」 たた 庫満面の笑み。ばんばんと俺の背中を叩いて大きく笑っていた。 ちょう マ何この素敵な笑顔。超格好い、 しんですけど。 きぐう タ ン 「奇遇だな相川。俺も乳首はびんびんだ ! うで ア フ腕を組んで、くいっとメガネを押し上げる織戸。 「まあ、寒いからなー。 って、何の話してんだよお前らっ ! もうつー ダムダムとポールをつく短髪の少女。 「なんだ ? トモノリもびんびんか ? そうぜっ 織戸は壮絶なニヤけ顔で嗾ける。 え すてき けしか
ぐっと背中に体重を掛けられる。 「みちみちしてるみちみちしてるーっ ! 」 ももさ ゾンビな俺は痛みを感じないが、この股を裂かれる感じが苦手だ 「相川、お前硬いねー ふふ、と小さく笑うアンダーソンくん。 硬いだってつ・ こかん とっさ 俺は咄嗟に股間へ視線を落とす。 はっ ! そ、つか、そ、つい、つことかっ , すアンダーソンくんは俺を掘るつもりじゃないー ン ゾ 俺に、掘らせるつもりなんだ , れ 硬くなったら最後、めくるめく禁断の世界へと誘われることだろう。 まだまだ甘い。 195 かた さそ
ぐへえ。 さらに俺の後ろからのし掛かってきたのは織戸だった。 「いてててて」 かいきやく 開脚状態で二人の男にのし掛かられて、アンダーソンくんは笑顔で痛がっていた。 く、苦しい 前門の猫、後門の鼬。 こんなの、ただの 3 2-4 じゃないかっー やばいっ ! 掘り、そして掘られる ! そんなエンドレスワルツを踊る訳にはいかないー だっしゆっ するりと男のサンドイッチから脱出したら、ジェンガが崩れるかのようにくちゃくちゃ ン にになりながら織戸とアンダーソンくんは倒れた。 れ こ「おいおい相川ー 失望したとでも言いたげな織戸。 「あっははは、急に動いたらバランスが。 197 ねこ いたち おど たお