言い - みる会図書館


検索対象: 中二病でも恋がしたい!
296件見つかりました。

1. 中二病でも恋がしたい!

284 「おいおい、ふざけるなよ : ・ : なんで今日なんだ : ・ あれ ? 面白いこと言ったと思ったのに、スルーだ。俺のポケだけはどうもみんなスルーす るみたい。もうたまにポケるのやめようかな : しかし、また今回もどっちとも取られるようなことを言われる。俺がふざけたことについて 言っているのか、それとも今日に限ってということについて言っているのか、どっちだろうか。 「むう、ふざけて悪かったな : : : 」 「違う 、今日は無理なんだよ : : : 今日はお昼に風紀委員会の招集があるんだよ : : : ああ、 なんという究極の二択を迫られている感。小鳥遊さんと : : だろ ? この間喋れなかった、リ べンジが出来るんたろ : : : ? これは正直に後者を取らざるを得ないだろ : : : 」 座ったまま頭を抱え悩みこんでいた。いやいや、真面目キャラの崩壊だよ、それ。そういう 話なら前者取れよ ! 「いや、しかし、己の仕事も全う出来ない人間が風紀を乱すなと言えるわけがなかろう。それ こそ風紀の乱れを導くじゃないか。『一色君、風紀委員会行ってなかったよね』なんてツッコ げんわく まれたらどうする。そうだ、初めから答えは出ていた。甘い幻惑に惑わされるところだったが、 俺は風紀委員。四の五の言わず責務を全うしなければ、だ」 自間自答の結果、苦渋の選択は決まったようだった。アホな自問自答だとは思ったがとても 一色らしい答えが出たと俺も思う。そんな一色が仏のような顔で俺にこう言う。

2. 中二病でも恋がしたい!

298 「眠いだろ ? 早く寝たほうがいいぞ ? 寝ないと頭に覚えたことが定着しないって言うしな。 完全徹夜よりも数時間寝た方がいいらしいし」 「私は魔界の住人だし、あまり眠くならない と言って眠そうに欠伸をする。無理しちゃって。魔界の人でも寝るだろうに。夢を見ないと かそういうのはあるかもしれないけどさ。 「ま、これで大丈夫そうなら本当に寝たほうがいし 、って。追試は放課後かもしれないけど、授 業中寝てたら怒られるし」 「 : : : うん 「じゃ、まあ明日頑張ろうぜー いや、俺は念じてるよ、氣とか送るから」 「 : : : 勇太がそう言うなら。じゃあ寝る。また明日。おやすみなさい」 「ん、おやすみ」 通話を終える。ふう、と息が自然と漏れる。 「大丈夫だろ、なんとかなりそうだ 独り事も自然と漏れていた。 明日はどうやって褒めちぎってあげようか考える。そうだ、折角だし追試合格祝いとかもし てあげたい。 とりあえずあのガムをあげようかな。そういえば今日はおねだりなかったし。合 格祝いにガムというのも飾り気がないので、弁当に何か入れるのも、 しいかもしれないな。あ、 あくび

3. 中二病でも恋がしたい!

「閣下か貴様は , 「魔界の住人だぞ、無礼者 ! 祝え祝え、」 「一人で何役こなしてるんだよ ! つうか、祝え祝えって何だよ ! 祝ってるよ ! 」 「じゃあ、プレゼント 見事なたかり方であった。まんまと罠に嵌ってしまった。 「やるな、おぬし 「六花」 もうそれはわかったから。んーそれにしても、急だったしプレゼントになるよう 「まいま、、 家 硴なものはないしな : ⅲ 「なんでもいい ム 「なんでもい いって言われても : ・ てのはどうだ ? 今日限定でな」 勉 後 「今日限定」 放 そう言うと数分間何も喋らず、考え込んでいた。いや、そんなに考え込むものじゃないぞ、 話 と言っても考えをやめようとはしない。一体どんなとんでもプレゼントを要求するのか、楽し 第 みでなくもない うーん、じゃあべタだけど、なんでも一つ言う事聞くっ はま

4. 中二病でも恋がしたい!

ちょっとだけ、中学の時、俺の周りに居たやつの心境が理解出来た : もうろう なんだろう、この朦朧とした気分は。とりあえず選択肢として会話を成立させる方がこの場 は望ましい様に思えた。 「あ、ああ。どうなってるんだ ? 」 「そう」 そう言って小鳥遊は眼帯に手を掛け、一層、白く漂白されたような肌を露出させた。そこに は、今までに見たこともない黄金郷への人り口であるかのような光が輝く。 というか金色のカラーコンタクトであった。ちょっとだけ、、 しや、かなりびつくりしたけど、 金色の瞳ともう片方の黒い瞳が俺を見つめる。 「す、すげえな」 カラコンか ? と、無粋なことを聞こうと思ったが、なんとなく聞かないほうが良いのではないかと思い直 し聞かないでおいた。これも元中二病患者としての愛情なのだろうか。 「これで貴方とは契約完了」 「何が卩」 じゃおうしんがん 「私の邪王真眼と目を合わすことが契約の証。貴方と私は今、契約が結ばれた。今後は : : : 」 なるほど、完全に昔の俺と同タイプの中二病か ,

5. 中二病でも恋がしたい!

「むう。そんなことないぜ、やつばり中学の頃と全然レベルが違ってるしな」 「そうだよねー。ちょっと難しくなってたし、あ、でも君は能力とか使ってそうだよね ? 」 「ん ? 能力 ? いや、そんなカンニング能力があればほしいくらい」 丹生谷は少しだけ間を置いて、もう一度、今度は普通の笑顔で俺に返す。 「んー、あはは、い、 しよね、そんな能力あれば。でも、なんだか、そういうことをしてそうだ もんなー君。って、そろそろ授業だね。じゃあ」 そう言って丹生谷は自分の席の方へ向かっていった。 まあ、なんと言うか、こういう会話として喋ったのは初めてだったのだけど、一色の言うと おりだなと納得する。一瞬見せたドな笑顔は別にして、誰とも隔たりなく会話しやすい雰囲 気を作ってくれるというか。俺のことなんかどうでも、 しいことだろうに、会話を成立させると いうのはすごいことだなと思った。 俺には出来そうにない能力だ。俺ならごめんと謝って、即自分の席についていたに違 しかし、何故俺は疑われたんだ ? 誰かと勘違いしてるんじゃないだろうか。まあいいや。 そんなやり取りの後すぐ、授業開始の合図が鳴り響き、その合図と同時に教室に人ってきた 先生が教壇に立ち、ひときわ大きな声を出した。 「はいはいはいはい、じゃあ早速だけどテスト返すよう ! あっははうー 高校初のテストは し / し

6. 中二病でも恋がしたい!

まじで能力 ? 」 「違う。立ち聞きした」 「能力のかけらもねえじゃねーかっー 何故今日に限って能力だと言い張らないのかさつばりわからないけど、助かったわけだし、 どっちでもいしカ 「封印した秘奥義をこんなにも早く使うとは、私もまだまだ」 悔しそうに、独り言のように、六花はそうポツリと言う。 ん ? ああ、なるほど。六花なりに制約とかがあるのか ? 丹生谷の、触れられたくない弱みに付け込んだわけだし、六花も最終手段だったってことだ になるのかな。なんだか、とても喜ばしかった。 ろうか。俺のために、 「いや、うん、仕方なしってことで。だって、俺も死の呪文をかけられまくったわけだしさ。 中六花も、ホント、能力みたいだった ! ありがとうな 話 それでも。その言葉が嬉しかったんだろう。顔をほころばせ上機嫌にこう言うのだった。 中「勇太は経験値五を手に入れた。光のモノの弱点、もりさまを発見した ! 話 の世界か、ここは。 第 まあ、でも、本当に丹生谷には注意しないといけなくなった。もちろん、俺の生命的な意味 でだけど。

7. 中二病でも恋がしたい!

237 第 8 話遠足 ! 「ん、 ? ふうりんは偽名だよ、私の真名はかざり。もう私には通用しないよ。これは揺るが ないから」 丹生谷こともりさまが顔を真っ赤にして地団駄踏む。誰にでも相性と言うのものがあるみた いだな。丹生谷が光なら巫部さんは、何だろ、神かな。 「勇太、皆、すごく良い人。知らなかった。巫部さんは神かも 六花が俺の傍にいつのまにか来ていた。六花も皆がそう言ってくれたのが嬉しかったんだろ いつも以上に顔をほころばせている。 それにしても、この六花とのフィーリングの一致には怖いものがあるんだけど。 「だな、良かったな」 「うん」 満面の笑みで、そう頷い 「お、いうー バーベキューの準備が出来たよう ! 集合ですう ! 」 ナナちゃんの呼びかけで皆がナナちゃんのところへ足を向ける。 最後に残ったのは俺と六花とーーもりさま、じゃなくて丹生谷だった。 「覚えておきなさいよ。いっか絶対、やめさせるから ! 」 ホント、 い悪役してるなあ。その台詞言う人もう絶滅したと思ってたけど居たもんた。 じだんだ

8. 中二病でも恋がしたい!

134 うつ伏せて死んでいた。 「ゆ、ゆ、勇太卩相手の攻撃呪文にやられた卩」 六花が屍となった俺の身体を揺すり、本気で心配してくれていた。 心配は掛けまいと、何とか机から顔をあげる。六花には手で大丈夫だ、ありがとうと伝える。 でももう身体と心はポロポロだ。それでも俺は聞かなければならない。 「丹生谷、何で、何で : : : それを知ってるんだ : ・ 「コレ見たから 丹生谷がわざわざ自分の席にまで行って取り出したのは、紫色で「闇ノート ( 最強 ) 、と書 かれた黒いノートだった。 そ : : : それは : ワ・ どうして此処に いや、それより、そんなャパイものを机に人れてたのか 「追加で、じゃあもう一つ。アガペニックオーガバースト、それは君にささげーーーあっ 「ぐう。こ、こんなものー 隙を見てその場でノートを取り上げ、思いっきり引き千切る。 はは、わざわざ読み上げながら、さっきの位置に戻ってきたのが仇となったようだな , 外道と言われようが魔に落ちたなとか笑われようが、俺の生死に関わりそうだったのでこう

9. 中二病でも恋がしたい!

231 第 8 話遠足 ! たいで : : : 」 「なんでそんなところにいるの ? で、小鳥遊さんは見つかったの卩」 「ちょっと色々あってな、って言えばまた何か言われるかもしれんが、色々とな。六花はなん とか見つかったよ。悪い、すぐに広場に行くから 「もう全員集まってるんだよ、先生にもばれたから後で怒られることだね ! 」 ツーツーと通話終了の音が耳元で鳴る。 : 怒られるか。そりやそうだ。一緒に怒られるか。 「六花、着いたら怒られるらしい。もう怒られるついでだから二人乗りで行こうぜ 「つう : ・ : 怒られる : 「俺も一緒に怒られるからさ、 「うう、了解」 俺は自転車に跨り、六花の前まで移動する。丁度良いことに、後輪のところに荷物置きがあ るのでそこに座れるはずだ。 「そうだ、六花。眼帯。これ、そうだろ ? 「勇太が持ってた 「ココに落ちてたぞ。なんで外したんだ ? 」 「能力発動のために外していた。ポケットから落ちたのかも」

10. 中二病でも恋がしたい!

102 「そういうことだね、やつばり部活やるなら強い所でやりたいし。それにダンスすごい楽しい よ。ということで私もダンス見せたし、君のダンスも見せてもらわないと。はい、。 とうぞー」 「無茶振りも、 しいとこだろ卩」 そんな、にやりとされても対応出来ないぞというか、ダンスのストック持ってるやつな んているのか踊りなんてキタキタ踊りくらいしか出来ないぞ。 「じゃ、無理ならワンって言って一回お回りしてくれる ? 」 「するか ! 」 そう否定すると丹生谷はケタケタと笑い出す。いい暇つぶしが出来たと言わんばかりに。 何か、すごく悔しい 「でー、君は珍しくこんな時間に帰ってるみたいだけど、何してたの ? 」 やつばり話は戻っていた。ツッコまずに帰ればよかったと後悔する。 「図書室で勉強してたんだよ 「ふーん、君って勉強家たったんだ ? 意外だね、って、あ、そうだ。数学のテストどうだった ? やば : : : その話題のことをすっかり忘れていた。んー 丹生谷にはテスト前にあんなこ と言っちゃったし、点数言いたくないんだけどな : 俺は超ぎこちない笑みで、仕方なく答える。 「はは、まぐれで、跖点」